「逆転世界ノ電池少女(TVアニメ動画)」

総合得点
64.8
感想・評価
120
棚に入れた
366
ランキング
3557
★★★★☆ 3.3 (120)
物語
2.9
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.2

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ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

じわじわと面白くなっている?→?削除。→チャップリンの正当なる継承者

第七話まで視聴、少し面白く感じ始めました。
キャラの等身がやや小さい(頭部がやや大きい)のですが、なかなかキャラもメカも可愛らしいデザインではないでしょうか。この効果なのかほのぼの感があり、敵役をあまり憎めないです。敵役がやってることは相当酷いはずなのに。
上にも書いた通り、前半はそれほど心惹かれていたわけではなく、流し観に近い感じだったのですが、第七話でちょっと面白いかもって思いました。格闘ゲームに懐かしさを感じましたし、コメディ的な面も気に入りました。合理性とか整合性とか余り気になりません。設定も面白いですね。
私の視聴スタイルとして、PCのメインモニターのフルスクリーンで観るのは気に入った作品だけで、それほどでもない作品はメインモニターでノーマルのサイズで再生したり、サブモニターで流したり、という感じで色々なのですが、もしかしたらメインモニターのフルスクリーンで観るようになるかもしれません。
ちょっとだけ気になったのは、いわゆる「おたく」と呼ばれる人のステレオタイプな行動をギャグっぽく描いている部分があった事で、これはもしかしたら不快に感じる人が出てくるんじゃないかな、という点です。私自身は不快には思わなかったですが。
たぶん最後まで観続けます。

2021-1207追記 タイトル追加
第八話まで視聴しました。キャラもメカもどんどん可愛く見えてきました。慣れたんだと思います。
総司令とコマンダーが体を張って前線に出てくるというのも珍しく、好感が持てました。話の流れは概ね予想できたのですが、それでも楽しいですね。
細かい点でも、よくありそうな掛け声やAボタン連打など、良い要素が入っていました。だんだんEDも馴染んできたし、かなりの良作になる気がします。

2021-1222追記
第十話まで視聴、PCのメインモニターのフルスクリーンで観るようになりましたw OPもこの作品の魅力が詰まっていて、ノリの良い楽曲と共に真剣に観始めました。
真国日本が侵略側でしたっけ。ちょっと歳のせいか覚えられませんw なかなかに非道な作戦で来ますが、対抗手段の3in1には笑っちゃいました。なんて便利なw これは好きなノリです。好作ですね。あ、これって過去の悲劇と関連しているんでは? そうであれば、かなり巧みですね。
おー、ついにジェネラルが着ぐるみを脱いだ。美少女かよw 意外に驚きましたので好印象でした。

2021-1228追記
第十一話を視聴、今更ですが、OPに「ガシャーン!」とかの効果音って入ってましたっけ。雰囲気が出ますね。
田中ナスターシャ、「たなかです」w ついに決戦、といっても今まで守ってばかりでしたけど1クールで切りよく終われるのかな。完全撃退までは無理っぽいですね。
ロボットと共に逃げたホソミチとムナカタですが、これは何かに遭遇すると見た。あ、ユキのハッキングですね。トキメキは幾つになっても忘れたくないものですね。ここは我々の心に響くのではないでしょうか。
あ、ムナカタ言っちゃった。「貸したものが返ってくると思うなよ」 じゃ、借金もチャラでお願いしますw
自転車発電で防衛準備ってw ガランドールって、電池少女が搭乗していないと「がらんどー」だって意味も含んでいるんですね。残りの「る」はどんな意味があるのかなー。書くのを忘れていましたが、電池少女ってファティマですね。
ついにリボルバーシステムと合体、これで「がらんどー」じゃなくなります。
あ、ムナカタ、お前って奴は・・・。生きとるしw まあ、これがこの作品の良いところですね。おかげで合体成功。だが、例の湖を作り出した暴走が始まる雰囲気。戦闘どころではありません。これをうまく乗り越えてくれると、評価も高まるというものですが、次回、どんな手を使うのか楽しみです。

2022-0109追記、評価確定、タイトル追記
最終第十二話を視聴、浅草橋事件の原因が語られ、コマンダーは電池少女射出を命じるも司令部はグダグダ状態になりました。
挟まれる描写も、非常に可愛らしくてニヤニヤが止まりません。まさに集大成と言えるスタートです。スチール定規って、通じる層が狭くないかなw
一回り電池少女が仕事した後、コマンダー山田と交渉タイム。そうだ、敵さん、ここは待つ時間だよ。と思ってたら展示場はしっかり前進していました。
そして真の浅草橋事件の原因に繋げていく展開。そっちだったのか。おちゃらけているようで真剣に作られていることが垣間見えます。
爆笑シーンからの決戦シーンという構成が非常に好ましいです。
遂に展示場がアラハバキ本部上空に到着、落下前に高度を稼いでいきます。ここで変なツッコミは禁止ですw コマンダー山田は全員退避を呟くけど、当然誰も退避はしませんよね。
決戦は「がらんどー」を上手に使ったものとなり、とても満足です。なによりも何作かのアニメの、何をどう戦っているのかわからないバトルシーンに比べて、ロボットの動きの鈍重さを生かして非常に見やすく作られていました。この個性に対して、目の弱っている私からの評価は自然と高くなります。
アカツキは、この作品にふさわしい決断をし、作戦の中止を計りますが、上層部によって読まれており、中断不可能に。さて、ここからが最後の山場になりそうです。
しかし、これは困ったな。全く予想がつかないです。
アカツキとホソミチは共闘するとして、落下を防ぐには、んー、上空での意図的な暴走による自決? これはこの作品にふさわしくないので却下です。
お、山田が腹をくくった? 何か秘密道具でも出すのか。とりあえずグラサン取ったけど、なんちゅうセコイ下準備w この作品にふさわしいです。
歌解決になりましたが、歌でどうすんの? 名言「だがしかし!」も押さえています。めっちゃええやん! 歌詞テロップが、これまた可愛い。とてもいいセンスです。
冷静な「いくつ真の姿があるのよ」に爆笑です。
真国日本も外国(おそらく米帝)からの侵略に晒されていたことがわかり、こちら側の実態を見て、少なくともアカツキは大きく変化したようです。
山田も協力を申し出ました。なんていう幸せ過ぎて、しかも作品の世界観にマッチした展開でしょうか。
最後に、ジェネラル田中に意味深な発言をさせ二期に期待を持たせました。
視聴後、第十一話のOPを観なおしたのは言うまでもありません。

一貫した世界観の下、熱い思いを非常に的確に描写した名作だったと感じました。
結局、「おたく」に限った話ではなく、「トキメキ」と表現されていたものは何にでも代替できます。誰しもが個人的に持っている思い、こだわりなど、他者が踏み込んではいけない、個人の尊厳というのでしょうか、それを踏みにじる行為を作品全体で批判しているように思えました。
いまのように停滞した時代にあって、大切な価値観を教えてもらうことができました。
究極の風刺はコメディにあることは100年以上前?からはっきりしていて、その伝統の正当な継承者的作品だったと高く評価したいです。
評価値はあまあま(いつも通り)となりますが、上記の内容を込めて、ということでご了承ください。

投稿 : 2022/01/09
閲覧 : 287
サンキュー:

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