「映画大好きポンポさん(アニメ映画)」

総合得点
80.4
感想・評価
186
棚に入れた
597
ランキング
451
★★★★★ 4.2 (186)
物語
4.3
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
4.2

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ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

4.6

【視聴前の方へ】

あにこれ基準とは別に「面白かった度」を5点満点で表すなら4.6くらいになるだろうと思います。
ほぼ満点…『4.5』
更にプラスαがとんでもなくエグかった…『5.0』
の間に入るくらいの見応えのある素晴らしい作品でした。
概要は、スーパー映画プロデューサー(少女)と映画愛の強い青年付き人(正気のない眼)が役者などを巻き込んで映画作品を完成させていくお話でした。
映画をテーマにした作品にありがちな過去作へのオマージュ満載の映画オタ向け作品でもなければ(サラッとオマージュが入ってるかもしれませんが…)、高尚な映画論を並べ立てる作品という訳でもありません。
どちらかというと『マス』に『刺さる』とはどういうことか?を念頭に置いた作りになっていたと思います。
そういう意味ではほぼ誰にでもお勧めできるレンジの広い物作りドラマであった思います。
特に素晴らしいのは、『作中の作品』つまり、ポンポさん達が作る映画のクオリティです。
ミュージシャンを描いた作品における『曲』、絵描きを描いた作品における『絵』等にも言えますが、作中の作品(ポンポ達の作る映画)に対する作中の評価と私たち視聴者の評価がシンクロすればするほど共感に繋がるわけです。その点が高次元で達成できていることがこの作品の魅力を強く支えていたと感じております。

私個人としては、結構前に原作漫画既読。当時の評価も高かったのですが、最近映画化を知って視聴からの現評価。
作画等で採点するあにこれ基準の評価以上に、多くの人にお勧めしたい作品です。

【私的関連作品】
映像研には手をだすな!
バクマン
SHIROBAKO
人間風車(劇中劇の名作舞台)

【myココ壺ポイント】
90分(本編スタート ー Ed前)
アニメでタイムラプスって(混乱)…
砂時計型の映像でフラッシュバック

ネタバレ【感想】

{netabare}
ジーンの覚悟の場面での花譜さんのエモい歌声は爆上がりました。
そもそも花譜さんや可不(音楽的同位体)のこと大好きなんですが、この作品に携わってるという情報なしでサプライズ的に聴く花譜さんの歌声にはもう撃沈もいいところでした。これぞ『THE 鷲掴み』です。
あと“映画におけるよくある質問へのアンサーはこれです!”を言わすのに最適なキャラクター“ポンポさん”をよく導き出したなと思った。嫌味がなくてカリスマ。反論の余地なし。
そのポンポさんで一点気になるのは「映画大好き」と「心から映画に感動したことがない」発言の不一致。
なんだか映画に足りないところを見つけることができる眼を持つ故の孤独を感じたりしてそうなんですが…。まだ出会ってない、“心から感動する映画”に辿り着ける望みを捨てずにすんでいる心の拠り所は何処なんだろう?と思ってしまう。
とはいえ『大好き』は節々から感じられる。とするなら『感動したことがない』は額面通りには受け取れない。
あと、制作の場面で頻発する『衝突』や、スポンサーあるところに必ずあると言われている『妥協』など、リアルサイドはほぼ描かれていない。
お金の面にちょっと踏み込んだものの、大した向かい風にはならなかった。
このオブラートで包んだ展開が突っ込みどころにならなかったのは、本作が『作る』より『切る』ことを描いていたからかな?と思います。
奇跡も1つや2つではなかったけど、『切る』、更には追加撮影をすること自体やその描く内容で『犠牲』を厚く描くことで絶妙にバランスも取れたと思います。
それと最初の方でも書きましたが、構造上とっても大切な部分、作中作品のクオリティや説得力が、この作品を爽快感のあるメイクミラクルな作品に押し上げたのかなと思います。
{/netabare}

【ちょっと引く煽り3選】+1
大爆笑!
…に涙する
奇跡は訪れた

奇跡と感動の○○!

以上です。

投稿 : 2022/03/05
閲覧 : 177
サンキュー:

10

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