「処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)」

総合得点
67.4
感想・評価
255
棚に入れた
677
ランキング
2395
★★★★☆ 3.3 (255)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.3

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

要所に光るところはあったものの…

詳細は公式サイトでも見てください。

「ダンまち」以来、7年ぶりに大賞を受賞したGA文庫のラノベが原作ですよ。作者は佐藤真登さん。制作はJ.C.STAFFです。

異世界の日本からやってきた迷い人が持つ「異能純粋概念」によって、世界的な大災害が起きてからというものの、迷い人は禁忌指定されるようになり、暴走する前に“処刑人”によって暗殺されるようになったという世界観です。

主人公の処刑人・メノウが、迷い人の少女・アカリと出会うというガール・ミーツ・ガールの物語。メノウは暗殺を試みるものの、アカリは異能純粋概念によって事実上の不死身状態なので、失敗します。そんなアカリの異能純粋概念を見極めるため、メノウはアカリと行動を共にするようになるというストーリーです。

んで…

=====初回視聴後、所見です。
{netabare}
お約束の“なろう異世界転生”よろしく、ミツキという平凡な男子高校生が異世界に召喚されるところからスタート。たまに、なろう小説である「え、マジで異世界!? やったー、これで現実世界とおさらばできるぞー!」的な、典型的ななろう主人公タイプ(凡百のエセホスト系ルックス)のミツキ。

おいおい、まーたベタななろう異世界モノかよと思いきや、無能で追放されたけど実はとんでもない能力の持ち主だよというミツキを、メノウが暗殺するといった始まり。

うーん、これこそ「アンチなろう」!
なろうで見飽きたバカみたいな主人公を速攻で暗殺するという。これだけでも、テンプレなろう異世界モノに飽き飽きした視聴者にとって、スカッとさせるのに十分でした。

で、過不足なく話のメインとなる登場人物を出し、敵対する勢力を一蹴し、もうひとりのメインヒロインであるアカリと対面(対峙?)するところで続く次週という、手練れの脚本、演出。

お見事でした。

これなら期待できそう。メノウの声、鬼頭明里さんかなと思ったら佐伯伊織さんでした。緩急の効いた、いいアフレコだったと思います。

今期も、うんざりするほど「なろう」異世界モノがありますが(「乙女ゲーがなんたら」とか「史上最強の魔王がかんたら」とか「骸骨騎士様がこうたら」とか)、どれも面白くないだろうことは予想が付きますので、こういったアンチなろう作品は大歓迎ですね。

だって、史上最強の魔王がどーたら、なんて絶対に面白くなさげじゃんね笑

とりま、3話までは様子見しますが、これは悪くないと思います。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
いよいよ本編開始といったところでしょうか。
メノウとアカリ(ていうか、ト キトウアカリとは笑)が、大司教のいる古都・ガルムに向けて出発しますよというところまででした。

うん、まだ面白いですね。
おそらく「アンチなろう」的な構成は1話で終わったんでしょう。ここからが本番というところですかね。

それにしても、M・A・Oさんは、こういう演技だったかしら。それとも、まだ「ファ美肉おじさん」の橘に引っ張られているんでしょうか。こう、受け口っぽい発声のような感じが気になりました。あれが男だった橘が美少女になったという演技プランだったらすごいなあと思っていたんですが、元々の演技だとしたら、ちょっとクセがあるなあ…
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
要所要所では光るストーリー展開、演出があったものの、全体で見ると手放しに称賛できるような作品ではなかったなという印象です。

中盤、だらだらとメノウちゃんとアカリの珍道中を見せられ、しかもアカリの能天気さにうんざり。でも、実はアカリには秘密があったという見せ方は悪くなかったと思います。

冒頭の、ベタななろう系のような演出のミスリードからのどんでん返しも見事でしたし、随所に面白さが光るところもあったんですよね。

でも、クライマックスの万魔殿(パンデモニウム)との決戦はねぇ…
なんか前期の「錆喰いビスコ」もそうだったんだけど、最後にでっけえ敵を出しゃいいってもんじゃないというか。それだけで雑に見えてしまうんですよね。そういや、あっちも「このラノ」で2冠という実績を引っ提げ、鳴り物入りでアニメ化されたのに案外だったという。そういうところも似ているかもしれないです。

なんでしょうね。小説として評価される作品を面白くアニメ化するのって、やっぱり難しいんでしょうかね…
少なくとも、何年ぶりのGA文庫大賞を受賞した作品という感じはしませんでした。
{/netabare}

投稿 : 2022/06/23
閲覧 : 295
サンキュー:

9

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