「ハウルの動く城(アニメ映画)」

総合得点
76.3
感想・評価
1024
棚に入れた
6511
ランキング
665
★★★★☆ 3.8 (1024)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.5
音楽
3.8
キャラ
3.7

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

老婆少女とキムタクと戦争。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
2004年11月20日に公開された119分間の劇場版作品。
原作は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説「魔法使いハウルと火の悪魔」

監督は、宮崎駿。

【あらすじ】

魔法と科学の入り混じった近代の世界。
西欧の街の中に帽子屋があり、その亡き父親の店をお針子として誰よりも働いて支える長女の、
ソフィーという生真面目なおさげ三つ編みの少女がいた。

その、ソフィーが兵隊たちにナンパで絡まれて困っていたところを、
金髪の美青年のハウルに助けられる。
その後、黒いドロドロの群れに追いかけるソフィーとハウルであるが、
魔法使いであるハウルの魔法で空中を走って逃げる二人であった。

その夜、黒いドロドロ(使い魔)の主である、
荒地の魔女がソフィーの住処を訪れてソフィーに呪いをかけて去っていった。
18歳だったソフィーは、気がつくと90歳の腰の曲がった老婆になっていた。

翌朝にソフィーは、『もう、ここにはいられないわねえ…』と、
誰にも告げずに食事を持って帽子屋をこっそりと出ていき、
馬車や汽車を乗り継いで荒野にたどり着いた。

その荒野でソフィーは、頭がカブのカカシを助けると、
そのカカシが意思を持ってるかのように動き出し、
その夜に泊まる家として、4本足で歩く機械仕掛けの動く城を連れてきた。

その、“ハウルの動く城”にてソフィーは、
火の悪魔のカルシファー、子供の魔法使いのマルクルに出会い、
その後、城に戻ってきた魔法使いの美青年のハウルと再会するのだった。

【感想】

声優の過度な表現演技が嫌いで、俳優や女優や芸能人を起用するようになった宮崎駿監督作品。
別作品ですが、本職の声優を使わずに長嶋一茂や庵野秀明らの起用はどーよです。
本作でもイケメンのハウルの役にイケメンタレントとして有名なキムタク、
当時、63歳の倍賞千恵子が少女と老婆と両方でヒロインを演じていたのですが、
演技力はともかく声が少女役には不自然だと、ずっと思っていました。
過去にクラリスやナウシカなどを演じていた島本須美といった本職の声優ならば、
お年を召されていても少女役も違和感薄くこなせるのですが、
その作り声が自然ではないということでしょうか?実力やフィット感ではなくて、
芸能人を起用する理由は宣伝効果が高いという政治的な理由だと思ってますけどね、

監督には、こんなお考えがあるに違いない!と忖度して納得するのも、
ファンの役目かもしれない。巨匠や名監督のフォロワーは自分には合ってないですね。

それはそれとして、この作品はシンプルにファンタジー要素の入ったラブロマンスとして、
ソフィーとハウルを見守ればいいかなと思います。

ソフィーが呪いでおばあさんになってしまってたのに
髪の色以外はもとに戻ってしまった理由だとか、
ハウルなどのキャラの内面の説明もマトモにありません。

実は呪いは解けていなくて、寝てる間は無意識下で元の姿に戻っているみたく、
起きているときのソフィーの卑屈な意識が彼女を老婆に変えていて、
ハウルと接して愛を知って成長することで、卑屈さの自縄自縛から解き放たれて、
呪いの影響を受けなくなったみたいに、

見た情報からキャラの心中を推理して察しろということなのでしょうけど、
言外の情報を見ても、話のつながりを示す心の変化具合が説明不足気味。
物語上の様々な問題が愛で全部解決という展開がご都合主義。

原作にない戦争要素を後半に放り込んでは、何のために国と国が争っているのかも意味不明で、
戦争は良くないという思想はともかく、物語の中で戦争の扱いがふわふわして雑ですね。
それが、ソフィーとハウルの愛に当てられて、
両国のおえらいさんの判断であっさり終結のハッピーエンド。

シンプル・イズ・ザ・ベストという言葉がありますが、和製ディズニーでも目指したのでしょうか?
物語として大味過ぎるのは予定通りなのでしょうか?一応原作はありますが、
コンテを台本代わりにして脚本作りをしている宮崎駿監督が、
アニオリ要素追加部分で話を論理的にまとめられなくて、無理矢理にオチをつけたのか?
前作の、「千と千尋の神隠し」で既に兆候が出ていましたが、これの次回作である、
「崖の上のポニョ」のつまらなさを見るに、ナウシカの漫画を描いてたときには出来てた、
ストーリーテラーとしての衰えを段階的に観測するパーツが、この作品でしたね。

まあ、飛空艇や動く城や日常芝居などのアニメーションは本当に素晴らしかったですよ。
でも、それはそれ、これはこれで、ドラマを組み立てるのに芝居の機能が噛み合ってなかったですね。
説明不足というのは、視聴者の解釈に甘えて提示する情報量を監督が見誤った、
その結果であると思いますね。
劇場で鑑賞する映画は一期一会であり、一回見ればわかるのがベストでしょう。
わかるまで、繰り返し見ろ!ということで、わざとわかりにくくしたのでしょうか?
と、疑問な部分が残ってしまうのがこの作品でした。


ということで、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 76
サンキュー:

21

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