「うる星やつら(TVアニメ動画)」

総合得点
68.6
感想・評価
196
棚に入れた
589
ランキング
1978
★★★★☆ 3.5 (196)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あんまりそわそわしないで。あなたはいつでもキョロキョロ。

よそ見をするのはやめてよ。私が誰より一番!

ちゅうこって、詳しくは「うる星やつら」オリジンでも観てください。

1981年に放送された、高橋留美子さん原作のアニメ「うる星やつら」をリメイク。4クールの長丁場でフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送するという、非常に力の入った作品です。制作は、スタジオぴえろではなくdavid productionが担当します。

なんで、ぴえろじゃねえんだと放送前は不安だったのですが、ま、よくよく考えてみればdavidはフジテレビの子会社。「炎炎ノ消防隊」「はたらく細胞」を見れば、作画に不安があるはずもないです。で、初回は圧巻の作画。キャラデザも、ちゃんと高橋留美子要素を残しつつ、今風に良いアレンジをしています。しのぶもラムちゃんも可愛いですね。

そして、なんといっても声優陣がいい。
あたるの声を神谷浩史さんが担当。うん。ちゃんと、あたるです。古川登志夫さんに寄せるわけでもないけど、地の声が似ているところがあるのかな。ああ、あたるだねと思いましたよ。

そして、ラムちゃんの上坂すみれさん。いや、こちらもお見事。しっかりとラムちゃんしています。これはいいキャスティングですね。しのぶの内田真礼さんも問題なし。

しかも、あたるの父親役を古川登志夫さん、ラムの母親を平野文さんが演じるという乙なキャスティング。

ただまあ、オリジンをリアタイで観ていた勢としては、ここまでやるならOPは「ラムのラブソング」でいってほしかったところはあります。MAISONdesの楽曲も悪くはないんですがね。

というわけで、綺羅星のように良作揃いの秋アニメの大本命が登場というところ。「観てくれないと、ウチ、泣いちゃうっちゃ」。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
心細いな、心細いな。愛は見つからず、心細いな、心細いな。

まあ、暴論になるかもしれないけど、こういうリメイクをした以上、ターゲットは40代後半以上ですよ。正直、じゃあ僕が20代のころに「のらくろ一兵卒」をリメイクしましたって言われても、そりゃ観ねえもん。

それだけ時間が経ったってことですよね。
おっさんが企画して、おっさんがノリノリに企画を進めて、おっさんが舵取りをして若者に作らせて、おっさんに向けて発信するアニメ。だからこそ、令和にアップグレートなんてしちゃダメなんですよね。

わざわざサブスクで元祖「うる星やつら」と比較しなくても、脳内でなんとなく違いがわかるおっさんにこそ刺さる。

だから、「おうおう、サクラさん、元祖ではキャバレーのママみたいだったけど、めぞん一刻の管理人さんみたいにキレイになってるじゃん。いいねいいね」なーんて感想が出てくるわけ。沢城さんのコミカルな絶叫が聞けるのも、このビッグタイトルだからこそw

うん、リアタイのおっさんは満足しておりますよw
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
ドタバタラブコメなんで、1本筋の通ったストーリーなんてものはないんですよね。そして、ドバドバとキャラを出して、そのゲストキャラと主要キャラを絡めたエピソードを見せてくるといった作りの漫画なので、ストーリー展開が爆速とかいってもあまり意味がないというか…

なので、長い長い連載のベストエピソードを「切り抜き」で作る今回のリメイク。旧作のエピソードをなんとなく覚えているジジイオタクに向けて、現代風の作画・キャストでお届けするというコンセプトなんです。

だから「なんで転校してきたばかりの面堂が、すっかりなじんで終太郎なんて呼ばれてるんだ」とか、そういうのはいいんです。たぶん、作っているほうも、いろいろな整合性なんて考えてないです。

そういう見方のジジイにとっては、いよいよ「るーみっくわーるど」全開。右肩上がりに面白くなってきたなという感じです。ギャグのテンポも秀逸。プールの底の妖怪「ポチ」とキャラたちの掛け合いとか、大笑いしました。

そして、このリメイク最大の肝が、いかにラムちゃんを可愛く描くか。その気合いは感じられるぐらい、ずっと可愛いですね。

ウチが“萌えキャラ”の元祖だっちゃ!
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
ランちゃん登場。CVは、なんと花澤香菜さんです。まあ豪華。
あの表裏のあるランちゃんのキャラを見事に演じていましたね。

そして、Davidは作画がいいですねえ。キャラデザが本当に素晴らしい。女の子のキャラデザは絶対に崩さないという感じ。

そして、やっぱり上坂すみれさんのラムちゃんも可愛いですね。こう、常に裏声っぽい感じがオリジナルを忠実に再現している。あたるの神谷浩史さんもさすがです。

え? 内容?
んなもん、あってないようなものですからw
いいんです。ラムちゃんが可愛ければ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
うん。まあ、最終回はお祭りみたいなもんですから、荒唐無稽と言っても始まりませんわね。それ言ったら、この作品自体が荒唐無稽でできているようなもんですからw

ストーリーは原作を忠実にリメイクしたということで、それはまあいいでしょう。リメイクしたからには、何らかの爪痕が必要ってことで、現代風にアレンジされたキャラデザには気合い入りまくりでした。女の子のキャラデザがみんなかわいい奇跡のような作品。

全交代した声優陣も見事でしたね。
寄せてないといったら嘘になるとは思いますが、その寄せ方もよかったですね。ノイタミナ枠ということで、けっこうしっかり予算をかけたのがわかるキャスティング。実力派揃いの豪華さでした。

初代リアタイ勢としては、この時代に「うる星やつら」を、このクオリティで観ることができるとは思いませんでした。2024年の2期(3クール目)も楽しみに待ちたいと思います。

あ、そうそう。
最終回にして、上坂すみれさんの「ラムのラブソング」を流してくれるのも、粋な演出でした。
{/netabare}

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 294
サンキュー:

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