「忍の一時(TVアニメ動画)」

総合得点
63.2
感想・評価
103
棚に入れた
284
ランキング
4384
★★★★☆ 3.1 (103)
物語
2.9
作画
3.3
声優
3.3
音楽
3.1
キャラ
3.0

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ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

すべてがハリボテに見えた

渋谷のセンター街で開かれていた脚本家先生のワークショップで
参加していた20代の私はみんなの前でイキる

「今のアニメ作品は板付き(原作もの)ばかりでスポンサーの下請け
原作が枯渇したら共倒れする危険性が高い 毎クール製作会社が持ち回りで
オリジナル作品作る環境にしないと」

帰って来た答えが「今のアニメ業界はオリジナル作らないんじゃない
オリジナルを作れないから原作ものに行くんだよ」

今期オリジナル3本すべて試聴したが
オリジナルが作れないという言葉を痛切に感じる

忍者の当主の息子が中3までひた隠しされていた
冒頭の設定から説明がされていなくて

ハニートラップで一時を殺そうとした女の子が
頭にチップを入れられていた部分が紅雪の秘密に
リンクしている以外はただ状況を置いただけ

忍術学園もサブキャラクターとの出会いをスムーズにするためで
甲賀に狙われている一時の避難先で入ったはずなのに
甲賀の生徒がいる時点で本末転倒である

近代的な伊賀と甲賀の対立劇が大筋

伊賀は街そのものが要塞化されていて
甲賀は超高層タワービルを建てているんだけど
バックボーンがないからどうしてこうなったのか
皆目説明できない

伊賀と甲賀の前頭首同士は忍術学園の同期で
親友ゆえに共存を図ろうとしたが

黒幕である鬼道が鬼神丸を殺害して
伊賀との抗争に持っていく展開なんだけど

頭にチップ入れて遠隔操作できるのに
機械忍者を大量生産して侵略するコスト度返しぶりw

近代的な戦闘をしているのに
甲賀のスパイとして潜り込むキレイは
伝書鳩使ってやり取りと古典的な方法を使う

本来鉄砲隊として織田信長を苦しめた雑賀衆を
忍具の開発担当に据えてしまう時点でまともに
資料読んでないのモロバレ

思いつきで書いたプロットを羅列しているだけだから
展開そのものはお母さん死ぬのは大忍者会議くらいで
読めちゃうし

安忍の部隊長も呆気なく身内に殺され
冒頭からキーパーソンになっていた伊賀の裏切り者も
妥当な人選すぎて大塚英志先生だったら
笑いながら「つまらない」と言われるやろなw

一時が器械体操やっている設定が
学園編に入っても全く生かされていないし

秘伝忍核で加速装置入って敵を倒すまでの
強くなる過程も省かれているから
最後まで鬼道の言っていた「愛されている坊ちゃん」
で終わってしまった

この作品でキャラクターが生きていたのは
一時の叔父時貞と紅雪の二人

時貞は小西さんだけにグレン団長のような
懐の広いキャラクターに見えて最後のシーンもカッコいい

紅雪は影のあるキャラクターの良さが出ていて
お母さんを殺してしまうシーンの葛藤は
演出的にも魅力的に見えた

ぶっちゃけていうと忍者設定にする必然性を感じないし
こういう作品作るならせめて最低限の知識を持って
書いて欲しいよね

投稿 : 2022/12/21
閲覧 : 128
サンキュー:

7

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