蒼い星 さんの感想・評価

3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態：観終わった

ココロノイロ。

【概要】

アニメーション制作：神風動画
2017年12月2日に公開された46分間の劇場版アニメ。

監督は、横嶋俊久。

【あらすじ】

火山の噴火で空が煙に覆われて地上に降り積もる灰が止むことのない世界。
灰に含まれているバクテリアが人体を溶かし、建造物を腐食させることから、
僅かに生き残った人類は地下深くに街を作り、
巨大なマスクと宇宙服みたいな防護服で全身を覆って、
脱いだら死ぬのでいかなる時も脱ぐことなく人はかろうじて生きながらえていた。
地下の住人が回収班を作って、時々、危険な地上にやってきて、
残存した物資を回収して地下に持ち込むのが定例。
そんな年月のうちに、死の灰は地下の街を汚染し続け、地下の人間は減り続けていて、
滅亡の末路に確実に向かっていた。そして、地下で暮らす少年たちの中で、
アキは美しい外の世界を空想して吹聴して、フユはそれを絵に描いていた。
外の世界への憧れの強い少年たちは、やがてこの世界の現実に直面することになる。

【感想】

退廃と絶望を感じさせる終末ディストピアなSFアニメ。
最初に断っておくと、私はこのアニメを理解できなかったです。
というのもネットで調べてコラムを読んで初めて知ったのですが、
地下で過ごす少年たち全員が培養されて製造された人造人間で純然たる人間ではなく、
人間が生活するには電気が必要で子どもたちはその電池みたいな役割で作られた。
消耗品して使い潰されて発電機能を使い切ったら死ぬ。
今までそうやって多くの子供達が死んだっぽいです。

それらの設定をアニメをただ観るだけではわかりようがなく、
雰囲気とかキャラクターのココロの流れを見れば良いのかな？

とはいえ、キャラクター全員の顔が覆われていて表情が読み取ることができなくて、
声の芝居と演出意図を理解してイマジネーションを働かせる必要がある作り。

商業的な意図がなくコンクール向けに作った感じの神風動画による自主制作アニメ。
作家性が強く、美術などのビジュアル面がクオリティは高い力作なのですが、
世界観が自分の好みでなく伝わるものがない、灰色の退屈なアニメでしかなかったですね。
芝居は目と耳で楽しみたい自分にとっては、
顔のないキャラクターが喧嘩しても騒いでても興味を持てませんもの。
わかるひとは全く違うものが見えてくるのでしょうけど、自分には無理でした。

かなり適当ですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。