「BURN THE WITCH(アニメ映画)」

総合得点
71.5
感想・評価
124
棚に入れた
616
ランキング
1284
★★★★☆ 3.7 (124)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ブリーチ作者のカジュアルな魔女バトル系劇場アニメ。センスは感じるが内容はイマイチ

BLEACHの作者による63分の魔女バトル系劇場アニメ。ネット配信では全3話。
※作品データべ素様より転載

【良い点】
表と裏の世界やドラゴン討伐と童話の関係性などなどの設定の面白さ。
表ロンドンを舞台に、表からは見えないドラゴンを狩る魔女たちのバトル系、
主人公(女の子)ふたりがヒロイン(男の子)守ってバトルする。
男女逆転してるのも含めて割と王道的で話も分かり易い。
キャラクターに活力あり、活劇ついでにテンポ良く話が進み自然と世界観が分かってくる手堅い内容。
63分で起承転結ちゃんと完結しつつ、まだまだ続きそうな余韻も残している。
ニニーとのえる、正反対な主役組同士の掛け合いにセンス感じる。

作画は女の子はカワイイよりもオサレ?なカッコ良さ重視な感じ。絵的な魅力はある。
裏ロンドンの描写やアクションは中々。
声優陣が深夜ではなく朝夕アニメの主役級起用しているのも特徴で、良くも悪くもオタク向けと違う路線感じる。

【悪い点】
キャラクターは悪くはないが、主人公的な存在感が稀薄。
主人公のお約束な要素(事件に巻き込まれるとか、何らかの目標持っている云々)があまり見えてこない。
好意的に見れば最初から地に足が付いている、しっかりした女の子たちなんだけど、主役としては地味だった。
かといってバルゴ君はヒロイン属性だし、彼のヒロイン度で話が盛り上がるかといえば別にそうでもない。
ラブコメ感も空々しい、既存作品のキャラ配置をあえて逆にするだけで、面白味に繋がっていない。
主要3人のキャラ配置が一見王道に見えて、微妙に王道的な面白味を外している気がする。

キャラクターの交流や掘り下げも微妙。
掛け合いのセンスは感じるが、それで絆を感じるかといえば別に…
63分テンポ良く見せてくれる反面、キャラドラマやストーリー面で特に盛り上がり所が無い。
極めつけはラスボスを上司のオッサンが狙撃で瞬殺しちゃう、カタルシスに欠ける終わり方。
この上司も特に魅力的というわけでも。

折角の魔女バトルなのに呪文詠唱とかのオサレ要素も乏しい。
テンポ良くアクションは見せるが、どうにも外連味を感じづらい。
意地悪く見ればアクション部分はありがちな域を出ておらず、漫然と見るだけでは見所にはならない。

【総合評価】3点
一見王道的だが実は王道の反転を狙った、久保帯人氏の意欲作?
魅力的な世界観などのクオリティーは高いんだけど、その割には面白味がそこそこ程度だった気がする。
微妙に感じる所以はおそらく、王道の反転に注力して、キャラドラマや本筋のドラマが薄いためだろうか。
一見オサレに見えて、意外と内容が乏しい印象。
とはいえ尺を考慮すれば仕方がない面もあるし未だ序章、素材は良いので、この先印象が好転する可能性は十分感じる。
現時点の評価は良いにやや届かない「普通」

投稿 : 2023/08/30
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