「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-(TVアニメ動画)」

総合得点
85.0
感想・評価
577
棚に入れた
1910
ランキング
253
★★★★★ 4.1 (577)
物語
4.1
作画
4.1
声優
4.2
音楽
3.9
キャラ
4.2

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

恋愛バラエティ番組。

【概要】

アニメーション制作:A-1 Pictures

2022年4月9日 - 6月25日に放映されたティザーPV+全13話のTVアニメ。
原作は、『週刊ヤングジャンプ』で連載されていた漫画作品。
著者は、赤坂アカ。

監督は、畠山守。

【あらすじ】

名家や政治家や富豪の子息、そして将来の日本の中枢を担う若き秀才たちが集う、
日本の私立校の最高峰である秀知院学園の生徒会副会長の四宮かぐやと、
生徒会長の白銀御行は、容姿や実力や活動の実績から全校生徒から一目置かれる存在で、
ふたりはお似合いで付き合ってるのではないか?と噂されているのだが、
これまでの生き方に基づいたプライドと信念で自分からは絶対に告白しない、
獲物を狙う狩人のように自分に告白せざるをえない状況に追い込むべく、
恋愛頭脳戦をこれまで幾度も繰り返してきたのだが、
その日々も、とある理由でタイムリミットが近づいていた。

秀知院学園高等部が毎年冬休み前に行う12月の文化祭“奉心祭”には、
名称の元になった古典になぞらえた恋愛成就の言い伝えがあり、
それは学園の皆が知っている。この“奉心伝説”を意識することによって、
また、悠長に告白を待っていられる状況では無くなったことで、
白銀とかぐやの関係は大きく動き出す。
そしてその裏でもうひとつの告白の話が進んでいくのだった。

【感想】

具体的なストーリーには一切触れずに感じたままに書いてみます。

白銀とかぐやの物語として一区切りつけるのに丁度いい3期の展開は、
ラブストーリー中心でコメディ成分がやや薄めの扱いになっていますが、
日常のなかのストーリー性があった2期のオープニングアニメとは違い、
非日常的な演出の見本市みたいな3期のオープニングアニメで、
今回のアニメの演出の方針がはっきりしている感じでしょうか。

もともとがシリアス一辺倒になることには照れがある漫画が原作ですが、
人間の目に見えるリアルな光景ではなくて、漫画的な誇張に溢れていたり、
会話劇がニコ動のVOICEROID劇場動画の延長みたいな漫才に似ていたり、
いろんなものを取り入れたバラエティに溢れたコメディ演出で、
笑いを取ろうという意図が1期・2期より更に強化と増量がされていて、
賑やかな映像で楽しませようという作為に溢れたアニメーションは、
これまでの2シーズン以上にシリアスシーンにすら侵食していますね。

原作のコマとコマの間を埋めるのに、心象風景の例えで背景が目まぐるしく変わったり、
ショックを受けたら石化して砕け散ったり、感情で顔が餅のようになったり、
それは他のアニメでも広く用いられてる演出の手法ではありますが、
自分にはその手の演出に頼りすぎた供給過多の雑音でクドかったでしょうか。

キャラクターを引き立てるための塩としての演出の用い方が好みですので、
演出の自己主張が激しすぎるのは、
適量ならば美味の万能調味料の味覇がペースト状のままだと塩辛いとか、
砂糖を入れすぎたコーヒーが甘すぎて吐いてしまうみたいなもの。

この胃もたれは原作者固有の性質かと言えば、作画は横槍メンゴ先生ですが、
同じ原作者の【推しの子】のアニメでは、用い方がそれほどしつこくないのを見るに、
かぐや様のアニメのスタッフが一度ウケたものをもっとやればもっとウケるんだという、
発想に陥った罠で頑張った結果が、
自分にはしつこすぎて2期のほうが良かったかな?と思ってしまうわけですが、

普通に楽しんで笑ったし感動したという他の視聴者からの高評価を読んでみますと、
これは自分がそう思った止まりで留めておくのが適切な感想であると思いました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/03/22
閲覧 : 72
サンキュー:

27

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