「風の谷のナウシカ(アニメ映画)」

総合得点
90.6
感想・評価
1959
棚に入れた
12592
ランキング
51
★★★★★ 4.2 (1959)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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Asuca さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

収めた作品(アニメの本質があるはず)

 正直言うと難解。
 それから、本当はしてはいけないけれど、物語の評価は、原作を含めた評価となる。

 ジブリ作品の原点はここにあるわけだから、これを見ないでジブリ作品の評価はできない。もちろん基準点を二馬力創設以前に求めることもできるが、やはりアニメージュのインタビュー欄などを拝見する限り、ここに原点を求めると書くことに大した評価ミスはない。
 
 さて作品のほうだが、原作をもとにした別作品ととらえたほうがよいと考える。そもそも、アニメがなんぞということを考えたときに、受け手はともかく、送り手にはそれなりの信念があり、時に社会変革を求める。或いは、社会変革が起こらない社会に対する、宣戦布告メッセージとして書かれるからこそ、その作品自体に味が出るわけだ。
 この考え方から考察すると、ゴジラがかつてのゴジラとしての意味を持たなくなったように、ナウシカという作品自体に作成者側の意思は、時代とともに風化してしまったように感じる。もう少し正しい表現をするならば、発表当時の味は変わってしまい、その点かなり自由に作成者の意図を解釈できるわけだ。
 これが別作品として考えるべきとする理由だ。原作の最終版の発表と映画の発表時期の時期のずれを思い出していただけると幸いだ。
 そう考えると、原作と映画の結論の違いが、時間による悪戯のような気がしてこないだろうか。

 しかし、私がこの作品を押すのは、上記のようなことが理由ではない。時がたつ中で、色があせない点を評価した。味は変わる。ただ、色はあせない。真のアニメとはこのことではないだろうか。アニメだけに限ったことではないが、作品がアニメーションなのでそういうことにしておく。

 入試問題に出てきそうな文句だが、羊を縛りながらも、時の魔法で羊を自由にしているのは、生まれが同じペータもびっくりなのではないだろうか。
 ぜひ時間のあるときに、両方見てもらいたい。

 最後に、宮崎氏の自然に対する人のあり方には賛同はできません。

 

投稿 : 2012/11/06
閲覧 : 211
サンキュー:

4

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