「コードギアス 反逆のルルーシュ R2(TVアニメ動画)」

総合得点
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ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全ての人間が幸せになれる優しい世界

次から次へと息をつかせぬ急展開。それでいて内容が(ほとんど)破たんしていないのは圧巻といえる。
エヴァの人類補完計画と似ている「ラグナロクの接続」。それは個々の尊厳を無視した独りよがりな計画だ、とルルーシュはシャルルとマリアンヌに反抗した。「優しい嘘」を知っているルルーシュらしい選択だった。そしてその優しい嘘を伴った行動で世界を救ったルルーシュに感動した。シャルルは世界に絶望して強制的に人間の本質を再構築しようとし、シュナイゼルは何十億人もの犠牲を厭わず、それを前提とした世界の再構築を図ったのに対し、ルルーシュは自分の命と名誉を犠牲にして他人に優しい選択をした。その点で父シャルルおよび兄シュナイゼルと決定的に違う。
ルルーシュは「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」と言った。そして最後には他人にギアスをかけてきた代償として自分に「ギアス」をかけた。その「ギアス」は世界の憎悪であり世界の未来への希望でもあった。ルルーシュは世界中の憎悪を一身に浴び、同時に、世界に希望を灯して死んでいったが、C.Cの予言とは裏腹に、彼は最後の瞬間一人ではなかった。ルルーシュは賢明かつ芳情深く、勇気のある魅力的な人物である。
先に記述した「内容が(ほとんど)破たんしていない」というのは、個人的におかしいなと思った箇所がいくつかあるからである。まぁこういう複雑かつ高度に仕上げられた努力作にはしばしば破たんがあるのはままあることなので、あら捜しをしているようで恐縮だが、特に気になった場面を1つ挙げると、シャーリーの死の場面でルルーシュはシャーリーとロロの会話の内容からして彼女を殺したのはロロだと絶対に気づいていたはずなのにのちのナナリー救出のときに救出部隊にロロを入れたのは非常に不合理。ロロがシャーリーのときのように嫉妬でナナリーを殺そうとするに決まっているのに。アニメだと割り切って観ていてもここの場面だけは内容が破たんしているのかなと思った。

投稿 : 2013/06/25
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