蓬(Yomogi) さんの感想・評価

3.4
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

タイトルなし

何せ原作が原作だけにお話は大変良かった。
これはヒロインはツンデレのつもりなのだろうか。
あだち作品には無いタイプの女の子で、なかなか可愛かった。
それにしても死んだ姉から「とっちゃ駄目だからね」は最高の抑止力。
あだち先生に敬服。

作画は半分以上は韓国出しで、たまに線が生き生きしててよく動くと感じると日本製だったりする。
だからといって大きな乱れは無かった。
全体的に動きは少なかったが、その分演出と音楽を前に出していたと思う。

特に中川幸太郎の音楽が作品のカラーを決定づけていた。
主旋律のないBGMがほとんど、しかし登場人物の微妙な心理具合を効果的に盛り上げていたと思う。
音楽の使い方もシーンのつなぎや緊張感を感じさせる、計算された使い方だ。

時間軸を上手く利用した演出が目立つ。
音楽といえばOPが一度も変えなかったのは良い判断。
主題歌のサマーレインが爽やかさ、夏らしさともに作品にぴったり。

声について、主人公二人を演じた入野自由と戸松遥はベストキャスティング！
とくに入野自由にいたっては自分の中では最高のあたり役だと感じた。

最後に、絵描き歌やお便り紹介、野球少女のミニコーナーなど、子供を対象にした工夫が必ずある。
朝のアニメ番組としてまっとうに作られているのが大変よかった。