anime さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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(C) 手塚プロダクション/ツインエンジン
どろろの感想・評価はどうでしたか?
anime さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
くにちゃん さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
手塚治虫の未完作を上手くまとめていただきました。画も最期まで安定してましたし、声優さんも正直どろろの声に最初は違和感があったものの、上手くなったのか、私が慣れただけなのか、最期の方は違和感なく聞けました。
ただまあ個人的にはもう少し好きなキャラの一人や二人は欲しかったですが我が儘ですかね?
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
2019.01.23 初見印象◎
東京オリンピックも終わった翌年の1965年(昭和40年)以降、水木しげる御大の「墓場鬼太郎」が「ゲゲゲの鬼太郎」に改題連載され、人に害をなす妖怪を退治する鬼太郎のブームがジワジワ浸透してきた頃、
戦後コミック・アニメの先駆者&神様と言われつつも同業漫画家の才能に何かと嫉妬深い手塚先生。(楳図かずお先生や石ノ森章太郎先生とか、他にも色々の方々に対しても)
「ボクにだってね、コレぐらいの事はやれるんですよ!」と対抗して生み出されたのが『どろろ』ではなかろうかという『噂』も最近では囁かれてます。(あくまで『噂』です)
そして1967年(昭和42年)、少年サンデーにて漫画「どろろ」連載開始。でも暗いストーリーに不評だったらしいです。 ああ、あれから半世紀。(ホント、50年も経ったんだ!)
言わずと知れた手塚先生の異色作で、何かと主人公を逆境に追い込み追い詰め、どん底から這い上がる「生命力の強さ・尊さ・美しさ」を謳(うた)う『手塚テイスト』作品の一つ。(ホント手塚漫画って作品により読んでて何度心が折れそうになったやら)。
・1969年(昭和44年)には白黒アニメ。劇中の男性コーラス(「ん~ん~ん~ん~・・・」っていう暗いコーラスのアレ)も相まって、子供向けTV漫画(アニメ)なのに「物凄く暗い」仕上がりでやや不評。
・2004年(平成16年)のプレステ2では「無限の住人」の沙村広明先生がキャラデザしたゲームが出たり、
・2007年(平成19年)には妻夫木くん主演の実写映画になったり、
・2000年以降から、たま~に舞台演劇にもなったり、
・成長した「どろろ」が「ドロロンえん魔くん」と一緒に「百鬼丸」を探す旅をする永井先生の漫画が出たり、
未だ何かしら『尾を引く』作品。(白黒アニメは一応完結した〆方にしたものの原作漫画や映画は未完で終わっており、何かしらモヤモヤした感じが作品にふれた人それぞれの妄想を掻き立てるのでしょうか?)
そんな「どろろ」が2019年1月から放送。アニメーション制作は「MAPPA」と「手塚プロダクション」。製作は「ツインエンジン」と『質』が高そうです。
リメイクにあたって色々改変(改正)&ディティール設定なんかもあり、原作で不明瞭だったところが付加したストーリーで描かれて見応えありそうですネ。
身体部位を奪った妖怪を倒して取り戻す百鬼丸の物語ですが、勧善懲悪色がやや濃いめの鬼太郎と違い「人の業」の深さを描いているので今回も暗そうです。
三話まで見て、{netabare}
・原作と違い今回の百鬼丸は、序盤「会話に近い意思疎通(テレパス)」が出来ず「魂の色」を感じて敵味方を判別することしかできないので、声も出せずコミュニケーションはかなり不憫。少しづつ『人の心』を創り出すような今後の成長が注目。
・原作ではゲスト扱いだった盲目の琵琶法師で居合いも嗜む琵琶丸が準レギュラー?でもスートリー進行を助けるような役回りは好感。
・原作で百鬼丸が恋した(愛した)戦災孤児の世話をしている未央(みお)。OPやPVで意味ありげに出てるので彼女の登場に見る前から心が痛みます。(若い頃、原作読んだ時に軽いトラウマになったもんです)
・百鬼丸の育ての父・寿海が何故『侍』を辞めて医者になったかというエピソードが熱い!しかもCVは医者だけにブラック・ジャック(大塚明夫)と何か嬉しい。(笑)
・残酷な戦乱描写もさることながら、戦災で手足を無くした子供の描写もあり、今回何故「地上波放送」されないのか納得。(暇な「クレーマー趣味」の輩を煽らない対応策?)
・百鬼丸の両腕の仕込み刀。長さが収まりきらないのか、肘からハミ出ている感じがちょっとリアルで面白い。
などなど。{/netabare}
「ヘタな仕事」はしたくない意気込みが感じられるますし今後も期待出来そうです。
幼少時は子供特有の憧憬で仕込み刀の百鬼丸がカッコよく見えたもんですが、年を経た今では生まれながらに親の業を背負い、身体部位が戻る度に激痛でのたうち回り、そうまでして「人」になろうとする姿を見ていると色んな意味で心苦しいです。
さて、
・PVにも出てた「妖刀・似蛭(ニヒルって・・・)」にとり憑かれ、凶剣鬼となった仁木田之介(にき たのすけ)と百鬼丸との対決。
・「どろろ」は何故{netabare}女の子なのに「男の子(生意気なクソガキ)」のフリ{/netabare}をしなければならなったのか?(大体皆さんご存知でしょう?)
・どろろの両親、盗賊集団の頭だった火袋(ひぶくろ:手塚スターシステムのブーン)とその妻・お自夜(おじや)の末路。
・OPにも出てた盗賊集団の裏切り者・イタチ(手塚スターシステムのハム・エッグ)の策謀(野望)。
・実の兄弟と知らずに邂逅、そして敵対してしまう百鬼丸と弟・多宝丸(たほうまる:蟹頭)の行く末。
・因縁の実父・醍醐景光(だいごかげみつ)と実母・縫の方(ぬいのかた)と百鬼丸の運命は?
・百鬼丸は果たして『人』に成ることが出来るのか?(何か「ダーク・ピノキオ」みたいに思えてきた)
と、色々ドラマイベントはありますが、どんな風に味付け調理した仕上がりになるか今後も楽しみです。
2019.07.15
【感想あにこれ・・・じゃなかった。あれこれ】
現代風解釈と創意工夫を盛り込んで良作の部類であったと思います。自分は満足です。 ただ、キャラたちの「物分かりが良過ぎる」展開がチョット不自然すぎたように思えます。なので予想して身構える程『鬱』な感じはしなかったです。
自分で言っててなんですが「ピノキオ」的ファクターも少しありましたね。
百鬼丸→ピノキオ
どろろ→コオロギの幽霊・ジミニイ(ジェミニ)
寿海→ゼペット爺さん
{netabare}
[百鬼丸]
これまでの百鬼丸と違い、「ニヒルで物憂げで危ないお兄ちゃん」ではなく「本能に生きる無垢なモノ」というようなキャラ設定。当初は声も出せず、声を取り戻しても「言葉」を知らないのでカタコトで少ししか話せないまどろっこしさが「リアル」でイイ。
対人、対物の識別を『魂の色』で感じるというアイデアはよかったですネ。敵意あるモノに対しては視聴者側にも解るように小さな「赤い炎の数」で判るという、まさに『人間ドミネーター(サイコパスガ規定値ヲ超エテイマス。執行対象デス)』(笑) 人体欠損部位も48カ所から12カ所に変更されてるのも何となく納得いく設定(そら、48カ所もなかったら生きてられないって!)。
様々な経験で取り戻していく「体」、育まれていく「心」。本来あるべき「人」になっていく百鬼丸。しかし最後の試練は・・・鬼気的なもので、一歩間違えれば「闇堕ち」でした。
声は2019年の舞台版・百鬼丸と同じ鈴木拡樹さん。セリフ殆ど無いですが悪くはないです。
[どろろ]
もう大体ネタバレされてる様に「女の子」です。父母を死に追いやった「侍社会」を憎み、無鉄砲・啖呵と威勢だけは一人前で天涯孤独。女々しさで生きられるほど世間は甘くなく、男装で悪業(コソ泥稼業)をしてまで生き抜こうとするバイタリティー。原作では「バカなクソガキ」でしたが、今回は小さいながらも百鬼丸を気遣う母性(女性?)的な面や、社会体制(民百姓の暮らしなど)を真剣に想い悩み考える「賢さ」がステキ!
声は鈴木梨央さん。本業は子役からの俳優・タレント業ですが、それほど悪くはなく良かったと思います。「下手クソなのに無理くり入れたアイドル」よりは!「滑舌悪いのに採用されるタレント」よりはっっ!!!(笑)
[寿海・琵琶丸]
かつては武士だった寿海。戦さ(殺傷)に無常を感じ、武士を辞めて大陸(朝鮮か中国?)に渡航して医術を学び、「白」一族からはからくり人形の技術を習得。(ココは嘘です。でも時代的に白銀・金兄弟が西欧目指したのもこの時期かも。)(笑)
帰国後は戦場で「かたわ(身体を切り落とされた)」の遺体に義手義足を取り付け五体満足の「人の姿」にして供養したり。戦傷で無くした手足を義手義足で補う治療医師を行い戦没者に対しての贖罪のような生活・・・う~ん、業が深いような・・・
原作では、この頃の医術って「薬湯」が主流なのに対し、寿海は「外科」をを行う「異端医師」なので、人里離れたところに居を構えてたんだけどね。
気がついたら何故かいる琵琶丸。困った時に現れる琵琶丸。出てくる度に禅問答みたいな「道」を示す名バイプレーヤー。(笑) 全盲なので視界が百鬼丸と「同じ」というのも面白い。
[未央]
「相愛同士は結ばれず、悲運を乗り越えてこそ人間賛歌」という手塚トラウマの一つ。(苦笑) 幼少時、原作読んでび未央が百鬼丸に「汚れた女」という告白の意味が良くわからなかったのですが、大人になって察しがつき、今回気を引き締めてみましたが・・・やはり辛かった~~。(泣)
劇中歌「赤い花白い花」は昭和童謡なので作品(時代的)に合っていたかたというと・・・私個人としては△デス。
醍醐家の人々
[醍醐景光]
原作では野心の強い憎たらしい「外道暴君」でした。今回は領地の君主としてやや人間味ある感じに思えます。作中寡黙なシーンになると、ヤってしまった事(生まれたばかりの息子を鬼神に貢いだ)への後悔やら、贖罪やら、無かった事にしようと払拭する思いやらが、普段の固い表情からジワジワ伝わってきそうでした。毎度作品によってオチが違う景光。今回は・・・コレでもアリかなと思います。
[縫の方]
悲しい程典型的な普通の女(ひと)。身を痛めて産んだ我が子が人の姿をしてなくても慈しみ、しかし家長・景光の命で泣く泣く手放した事への後悔と懺悔。
運命の再開で叫んだセリフ。「百鬼丸!許してください!わたくしは・・・わたくしは!・・・そなたを・・・救えませぬ!」。コレは心底身につまされる思いです。それでもなお、「母」の愛は強かった(?) 終盤は結構立ち回ってくれました。
[多宝丸]
どろろに次いで準々主役。原作では武家社会にふんぞり返った憎らしい若き暴君でしたが、真っ当に次期・醍醐家当主になるべく日々研鑽し、国(領地)と領民を思い、歳の近い戦災孤児・陸奥、兵庫の姉弟を幼少時から従者に付けて人間味ある若様ぶりに成長してきました。が、ただ気になるのは頑張っても母・縫の方が自分を気にかけてくれないこと。その原因となる百鬼丸が現れると・・・兄が居たことに嬉しかったのもつかの間、
・百鬼丸が鬼神を倒して体を取り戻す度に醍醐の土地は疲弊していく。
・母の憂いの原因は実兄・百鬼丸への愛のみにあった。
という事実に、
・領主としての使命感20%
・母の愛を独り占めされてるような嫉妬感80%
ぐらいの比率(笑)で執拗に百鬼丸と対立。いろいろガンバッたんだけど・・・ものすごく不憫で可哀想な役まわりでした。
でも城下町でお団子喰ったら、ちゃんと銭は払おうね。(笑)
[オリジナル・エピソード]
幾話かアニオリがありましたが、
第七話「絡新婦」
女性型人外と若者(男)のなれそめ話ってケッコウ好き!
第十九話「天邪鬼」
終盤間際なのに、イキナリの手塚ギャグ・テイストの投入!ヒョウタンツギにスパイダー(オムカエデゴンス)まで出てくるとは!!(笑)
{/netabare}
厳密にツッコめば甘々なトコロも多少ありますが、リメイク物として設定や時代考証など割と丁寧に作り込んでた部類だったと思います。
てっく さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
有名な手塚治虫さんの『どろろと百鬼丸』のリメイクです。
原作では鬼神の数が多く、また完結してないこともあり期待と不安が入り乱れての視聴となった。
最終話を終えて、これほどまで細部に渡り人間の哲学的な部分を考えさせられた作品には初めて出会った気がする。
手塚さんの作品には、何かメッセージ性の強さがある印象を持っていた為、
主役である百鬼丸やどろろの目線での思考や感情だけではなく、父や母、弟や育ての親、その他の登場人物においての「何が」を想像し考えを巡らせてみる。
そこには、人としての正しさや生きて行く為の正しさなどが見え隠れする凄く面白く深い作品。
本当の意味での「人とは何か?」を見せてもらった。
そんな作品。
{netabare}
17話で百鬼丸が寿海と再会し、「おっかちゃん」と言った時には胸が詰まる思いでした。
これは、子を育てた経験がある人なら、寿海が「それは違うぞ」と涙ながらに返した感情が強く心に入って来るのではないでしょうか。
最終話の着地地点も賛否はあるだろうけど私的には良かったと思います。
ラストのどろろが大きくなった姿で金色の中を走り百鬼丸が振り返り笑顔を魅せる。
二人の歩みが実を結んだ事とミオが命がけで取り返した種もみが生かされた素敵なシーンでした。
{/netabare}
なんでしょうね。(笑
第一話でのどろろちゃんの印象は、
「妙に煙たい子やなぁ」という印象だったのが、
回を追うごとに可愛く見えてくる。そして芯の強い子。
だからこそ惹かれるんでしょうね。
声優の元子役の子も、初めは慣れてない印象だったけど、回を追うごとに上手になってきて、よくやり切ったと思う。
景光が鬼神と取引きした「国の繁栄」。
これは本来、『人が』背負うべきモノではないだろうか?
干ばつや疫病などの自然災害。人が人の為に繁栄させる物事。
これら全てにおいて、神ではなく人が乗り越えなきゃいけないもの。
それを神に身代わりさせると言うことは、人が人として学べる事までも奪い放棄してしまう。
苦難を乗り越える事を知らない人間で成り立つ国は、いずれ綻びが出て崩れる。
そんな気がする。
「離ればなれになるってことは
一度は一つになれたかな」
シャベール大佐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
手塚治虫の漫画を原作とした、ダークファンタジー風の戦国時代劇。全24話。
実の父親が国の繁栄を鬼神に願ったため、引き換えに身体を奪われた少年・百鬼丸と、百鬼丸を「あにき」と呼んで慕う孤児・どろろの2人が主人公。彼らが旅をしながら鬼神を倒していき、奪われた身体を取り戻していく、みたいな感じで物語は進みます。
作品の前半部分は、旅先で出会う人たちのドラマと絡めながら、百鬼丸が鬼神を倒していく様子を1~2話完結で描いていますが、戦で親を亡くした子供らの面倒を見ている少女の話や、蜘蛛の妖怪の話など、心に残るエピソードが多くあり、非常に面白かったです。一方、後半になってストーリーのまとめに入っていくと、なんだかあまり感情移入できない話が多くなって、ちょっと失速してしまったという印象は否めませんでした。この作品では、図式的に必ずしも百鬼丸が正義というわけではなく、善と悪に曖昧な部分がありますが、それは物語に深みをあたえ、観るものに考えさせるという効果があると同時に、すっきりした結末を難しくするというデメリットもあったようです。問題としては面白いけれど誰もが納得できる正解がないのでは、終盤の失速も必然だったかもしれません。
作画は、ときどき気になる部分もありましたが、全体的には良好の部類。音楽は、OP、EDとも、1クール目のほうが良かったです。
最後まで観終わって、普通に楽しめました。前半が素晴らしいので、後半に尻すぼみ感はありましたが、それでも観る価値はある作品だったと思います。
剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
[文量→中盛り・内容→考察系]
【総括】
日本で、近年に制作されたアニメの中で、「外国人にオススメしたいアニメ」と言われたら、本作を勧めます。
それは、「最近のアニメで一番面白い」というのではなく、「外国人が喜びそう」という観点です(やや安易ですが)。
例えば私は、食べ物の中でラーメンが一番好きで、日本のラーメンはもはや日本食と言って良いレベルに昇華されているとは思うものの、やはり、「外国人にいきなりラーメン屋を勧めるか」といえば、その勇気はなく。もっとベーシックな和食(の中で旨い店)を勧めるでしょう。
そないな感じです。
作画は、ディズニーやピクサーのようなポップさや、ジブリのような幻想的な美しさがあるわけではありません。が、日本のアニメ独特の格好良さがありました。世界観など、やはり外国人にウケるものに感じます。
原作漫画は、多分大昔(小学校低学年の時)に1度読んでいるはずですが、内容はほぼ忘れています。薄い記憶頼りですが、多分、アニメ化にあたり、かなり簡略化し、現代風にしているように思います。この辺は、賛否あるでしょうね(私はまた別物として楽しめました)。
もし、視聴のポイントを言うなら、「部屋を暗くして近づいて観てね」ですかねw(画面をいっぱいに感じてほしい)
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「人になることは、人として生きることは、不幸なことなのか?」
そんな問題提起を感じました。
百鬼丸が体を取り戻す瞬間に、初めて得た感覚は大抵、「苦痛」であった。感覚が戻れば、切られた痛み。聴覚が戻れば、雨音に啜り泣きの声。嗅覚が戻れば、硫黄の悪臭。両手が戻れば、血に濡れた武器を持つ。
それでも、それでも百鬼丸は、自身の体を取り戻そうとする。それは、利便性や復讐などではなく、もはや、「性(さが)」。本人にも分からない、どうにもコントロールできない、「熱いなにか」が、百鬼丸を突き動かしていた。
それは、生物として根元的な、「生きる」という意志。最後に目(全身)を取り戻した時、見たものは、母の姿に夕景に、どろろ。全て、美しいものだった。わずかな、救い。
そういう意味では、圧倒的なまでの、「生命讃歌」だった。
原作をちゃんと読んでいないので、手塚先生がこの作品に何を込めたかは分からない。でも、アニメを観た限り、そう感じた。
他にも、考えるべき事柄は多過ぎて、1回観た程度ではまとめきれない。
例えば母親。多宝丸の件に関しては、明らかに母親の愛情不足なのだが、もしかして、百鬼丸は「愛した男の子供」であり、多宝丸は「もはや愛していない男の子供」なのかな? だとしたら、母親もだいぶ、業が深い。
例えば、多宝丸。彼はたくさんの「宝」を持っていたが、最も大切な「愛」をもっていなかった。それは不幸ではあるが、百鬼丸からすれば、また一般の庶民からすれば、「金持ちの無いものねだり」にも感じられる。結局、人間とは、どこまでいっても「足りない」ものなのだろうか。だとしたら、業が深い。
他にも、イタチの死に様、というより生き様は、たんなる悪役と切り捨てられ無いだけの印象を残してくれた。善人も悪行を成すし、悪人も善行を成す。そんな人間の矛盾を感じさせてくれた。
みよ姉も、たんなるゲストキャラとは言えないだけの印象を残してくれた。最後まで汚れずに死んだお自夜(どろろの母)も立派だし、汚れながらも生きようとしたみよも立派だった。この辺は、簡単に良し悪しで語れるものではないだろう。
この色々と五月蝿いご時世に、よくこの原作をアニメ化したなと、感心。勿論、身体に障害を抱えた方にとっては、心が痛む内容であり、許せない部分も多分にあるのではないかと心配する。でも、やはり「表現する」という部分において、力がある原作であることは間違いなく、清濁併せ飲む覚悟で、後世に残すべき作品だろうと思った。
まあ、「人として生きる上で追求すべき普遍的なテーマ」ならまだしも、「アニメ」という「娯楽」において、あまりに「尖った主張」をすること自体は、好きじゃないんだけどさ。
{/netabare}
【余談~ 作品における原作者の影響 ~】
{netabare}
以前、私の大好きな小説家が覚醒剤で逮捕された。そして、本屋から彼の本が消えた。
勿論、覚醒剤は悪いことだ。覚醒剤をやった彼も悪い。きちんと罪を償うべきで、いくらファンだからといって、擁護する気は1㎜もない。
でも、彼の生み出してきた作品に罪があるかと言われたら、私は「ない」と思っている。
勿論、「クソみたいな彼が書いた本はクソだから読みたくない」と思うのも、自由。本屋も商売だから、彼の本を置かないのも、自由。
でも、それ言い始めたら、芥川や太宰の本なんか1冊も置けないでしょ。なんで、芥川や太宰は許されて、彼は許されないんだろうか?
それは勿論、「格」が違うから。
芥川や太宰なんかは、なんていうかもう、「絶対的な是」なんだろうね、国民の中で。芥川や太宰は、もう、「芥川龍之介」や「太宰治」という「存在、ジャンル」であり、「人」としての枠組、常識に当てはめる必要もない。
であるならば、同じように、「手塚治虫」もまた、「絶対的な是」と言える格があるだろう。だからこそ、このような「問題作」もスルーされる。
私が何を言いたいかと言うと、「それで良い」ということ。
芥川や太宰の小説も、手塚治虫の漫画も、全てが道徳的というわけではない。中には、差別的なもの、犯罪まがいのものもあるだろう。でも、それを「臭いものに蓋をする」ように、全てを「無かったこと」にするのが正しいとは、どうにも思えない。
小さい子に読んで聞かせる絵本や童話を、全て「良い話」にするより、「恐い話」や「悲しい話」を混ぜた方が、豊かな情操が育まれるとも聞く。保育園の角という角の全てに柔らかいスポンジを取り付ければ、確かに保育園では怪我はしないが、無闇に走ると痛い思いをするという学びは得られなくなる(勿論、それで死んでしまったら最悪だし、幼い内から汚いモノに触れすぎ、他人を平気で傷付けるようになってもいけない。この辺のバランスは難しいところではあるのだが)。
話を初めに戻すと、私は、芥川の作品も太宰の作品も手塚治虫の作品も、もっといえば、過ちを犯したの彼の作品も、生み出されたモノ(作品)は出来る限り後世に残すべき、伝えていくべきだと思っているということ。
あくまで、フィクションはフィクション。それ自体に人を傷付ける力はない。
人を傷付けるとしたら、そういうものに影響された、人だ。常に。
それが毒なのか薬なのか、それは個人が、あるいは後世の人が判断すれば良い。私たちは、正しく取捨選択するだけの価値観や倫理観、知性を磨けば、それで良い。かめはめ波で人は殺せるが、かめはめ波を実際に撃とうと思う、人を殺そうと思うバカを育てなければ、それで良い。
どろろ のアニメ1作目は、「大人の事情」により、ほとんど再放送されないと聞いた。そんな「問題作」を、これほど高いクオリティで再アニメ化した制作陣に、拍手を送りたい。
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
スタートからいきなり深いな。仏への疑心が生まれる前に死ねるのが救い、って、もう疑心は生まれているわけね。
戦闘シーンは、よく動くな~。
前期のグリッドマンでも感じたが、やはり、「ガチの熱量」で作るアニメは、面白い。
2話目 ☆3
焼き魚に驚く、つまり、命が見える。魂の色。話の筋としてはよくある話。自らの身体を取り戻す話。
3話目 ☆4
かなりグロいんだけど、なぜだろう、グロさを感じないのは。古典的な話しがきっちりハマってるんだよな。まあ、そもそも古いんだけど。大陸で学んだという設定がな、オーバーテクノロジーだよな。二組の親子の対比。
化け物が人の器官や感覚を欲しがる理由。痛覚戻りは、この段階では不利だろうな。
4話目 ☆4
聴覚を取り戻し、最初に聞いたのが、雨音と啜り泣きか。
5話目 ☆4
みよ姉、川でナニを新って洗っていたか、だよな。身体を売っていても、魂は綺麗なんだな。歌も美しい。みよ姉、死亡フラグだよな~。得るものがあれば、失うものもある。
6話目 ☆5
痣? 性病? 田んぼを持つのが、夢、か。死んでも身体を売らなかったおっ母ちゃんも偉いけど、身体を売ってまでも生きるみよ姉も同じくらい偉い。
足、戻るもんなの?
心は取り戻したの? それとも元からあって、身体を取り戻したことで復活したの?
性善説、性悪説、そんなところかな?
7話目 ☆4
愛を知り、魂が浄化されるアヤカシ。ますます、性悪説だな。最後の蜘蛛といい、一話目の羅生門感といい、このへんは芥川オマージュなのかな?
8話目 ☆3
なんか前向き過ぎるが、サルは、死というものを身近に感じてきてたかな? と思わせての、夜泣き。緩急が上手い。初めて人間の感覚が役に立ったな。ただ、あの高さから落ちたら死ぬよね。初めてかいだ臭いが硫黄、悪臭か。
9話目 ☆4
どろろの過去。母の強さ。餓死、か。厳しいな。なぜか、ラブコメの波動が(笑)
10話目 ☆4
多宝丸、お坊ちゃんだけど、なかなか優秀。
11話目 ☆4
百鬼丸も、赤くなる。生きていくことは、汚れていくこと。
12話目 ☆4
確かに、言い分としては、分かるんだよな。因果だね~。
13話目 ☆3
新OPも格好良いね。EDは一期の方が好き。 背中に地図。ストーリーが動くかな?
14話目 ☆4
金があれば、余裕ができ、未来を考えられる。その通りだな。
15話目 ☆4
平和な村の様子は、コミカルで、どこか浮世離れしている。作り物の世界のよう。妖怪か、神か。背骨が戻ったか。
16話目☆4
イタチのキャラは、なんだか難しいな。基本的に悪役だが、それだけでもなく。正直、というところかな。
17話目 ☆4
狼狽するどろろ。いよいよ、真実に近づく?
18話目 ☆5
イタチの生きざま、死にざま。良し悪しではなく、ひとつの真実。敵キャラとして、かなり記憶に残るキャラとなった。
19話目 ☆4
珍しい、コメディタッチ。オチまで含めて、素敵な話だったな。こんなんも、箸休めには良いな。
20話目☆3
作画力、落ちてきたな~。
21話目☆4
シリアス、シリアス。らしくはなってきた。
22話目☆4
魔神の力に手を出したらね。壮絶な最後。執着。人とはなんだ? おいらが、手足になる、目になる、だから鬼になるな。母親がな、多宝丸に愛情を注がなかったから、こうなる。でも、もしかして百鬼丸は、「愛した男の子供」であり、多宝丸は、「もはや愛していない男の子供」なのかな? だとしたら、母親もだいぶ、業が深い。あってもなくても、足りない。思えば、鬼神も人間になりたかっただけ。
{/netabare}
ahirunoko さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作手塚治大先生 途中まで既読(数十年前に)
少し内容が変えてある。だから先が読めず新鮮だった。
ラストの締めが難しかったね・・・
まとまってはいるがなんか物足りない。
どろろの声優さん、あえて昔の作品のような演技してたのかな?
だとしたら逆に新鮮で良かったと思う。
作画はキレイだし、なかなか良い作品です。
とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
物語としては閉塞感が強く、予定調和の域も越えず、正直つまらない。
その上、個々の信念よりも運命が勝っているので、哲学的観点も思っているほど強くはなく、
ただただ『見守るだけ』に徹する必要があるので、視聴するのも辛いところ。
これを逆転させればこの問題は解決するのだろうけど、これで納得できないわけでもないので、それ自体がテーマなのでしょう。
良く出来てるが故に評価し難く、個人的にも好きではない。
それでも見るべき作品のひとつに挙げたいと思える不思議な作品でした。
まことん さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作とも昭和のアニメとも違うエンディング(原作とは似てるか)ですが、もしかして一番好きな終わり方かも。
成長したどろろがワンカットだけどちょっとかわいいのが微笑ましい。
いやー、しかしこんなハラハラしたアニメは久しぶりでした。
最初のころの「救いようのない雰囲気」から、よくぞこのラストまで持ってきたなあ、とスタッフの力量に感動しました。
いや大筋では原作に沿った終わり方ではありますが、手塚治虫風のギリギリのところでリアリティを担保して突き放す終わり方ではなく、登場人物がみんな納得してのエンディングに持ってきたところは本当に素晴らしかったです。
まさかの鑑賞後の爽やかさを味わいました。
大重 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヘラチオ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
妖を百鬼丸が倒していくたびに奪われた体を取り戻していく話。{netabare}父親が鬼神との約定を結び、頭だけ奪い損ねたことから追い回される。{/netabare}
5話と6話が個人的に印象に残る。{netabare}体を売って金を稼ぐわけだが、それでも懸命に他の幼い子供も養っているミオが侍に虐殺されるのは非常に辛かった。{/netabare}
7話が一番好き。{netabare}人間と妖が結ばれた?幸せであってほしい。{/netabare}
やっぱり最終話付近も良い。{netabare}育ての親、実の母、弟の多宝丸が最後どうなったのか気になる。生きているのだと信じたい。あとは他力で得た繁栄など維持できるはずもないというメッセージはその通りだなと思った。ある意味そこが主題なのかなあ。自力で掴み取ってこそ。あとは人も妖も紙一重で、最後は恨みがあるはずの実の父を殺さず人としての生活を選んだのも印象的。どろろの成長も気になる。立派な女性になってた。{/netabare}
単純なバトルとして見ていた。原作をきちんと読んで楽しみたい。僕自身は見ていてあまり考察しきらなくて、いまいちに感じた点もあるけど、比較的面白いほう。
見覚えがある作画だなと思ったらキャラクター原案が浅田弘幸
OP
火炎(FIRE) 歌 女王蜂
Dororo 歌 ASIAN KUNG-FU GENERATION
ED
さよならごっこ 歌 amazarashi
闇夜 歌 Eve
劇中使用曲
赤い花白い花 歌 ミオ(水樹奈々)
さよならごっこが個人的お気に入り。なんか飽きない。
以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 醍醐の巻
時は戦国。醍醐の国の主である景光は領地の繁栄のため鬼神と取引し、対価として生まれる我が子を差し出した。時は流れある日、幼い盗賊どろろは妖怪に襲われている所を謎の少年に助けられる。その少年の身体は、どこもかしこも造り物なのであった。
2. 万代の巻
どろろと百鬼丸は万代という女性が治める村を訪れる。百鬼丸は何故か突然彼女を前に剣を抜き、村人たちによって土蔵に閉じ込められてしまう。すると土蔵には先客が居て…。
3. 寿海の巻
医者である寿海は各地を回り、戦で傷ついた人々に義手や義足を与えていた。ある日彼は身体のあちこちが欠けた赤ん坊を川で拾い、造り物の身体を与え育てる。「百鬼丸」と名付けられたその少年は、自らの身体を取り戻す旅に出る。
4. 妖刀の巻
どろろと百鬼丸は人斬りの田之介と対峙する。彼が振るう刀は鬼神が宿る呪われた妖刀であった。かろうじて田之介を退けるも、妖刀がどろろの手に渡ってしまい、どろろは妖刀に操られてしまう。
5. 守子唄の巻・上
慣れない「音」に苦しみ、妖怪との戦いで傷を負った百鬼丸は、みおという少女に出会う。彼女は戦で親を亡くした子供の面倒を見ており、百鬼丸も世話になることになった。だが近くに鬼神がいると分かった百鬼丸は傷も治らぬうちにその退治に向かう。
6. 守子唄の巻・下
鬼神から声を取り戻すも、脚を奪われてしまった百鬼丸。荒れ寺に戻り傷を癒やしたのち、再度鬼神に挑みに出る。一方、みお達が待つ荒れ寺では…。
7. 絡新婦の巻
蜘蛛の妖怪・絡新婦(じょろうぐも)は百鬼丸から受けた傷を癒やすため、人間に姿を変え弥二郎という青年を利用する。絡新婦を取り逃がしたどろろと百鬼丸は、立ち寄った村で人攫いが出るという噂を聞く。
8. さるの巻
ある村では、黒雲をまとう大百足の鬼神を鎮めるために、若い娘を生贄として捧げる習わしがあった。姉が生贄となった少年・さると共に、百鬼丸はどろろと協力し鬼神に立ち向かう。
9. 無残帳の巻
風邪で熱にうなされるどろろ。朦朧としながら曼珠沙華を目にしたどろろは、父・火袋と母・お自夜とのかつての日々を思い出す。
10. 多宝丸の巻
醍醐領内のある村では、村人が湖に棲む妖怪の犠牲になっていた。多宝丸は、側近である兵庫・陸奥とともに村人のため妖怪の退治を買って出る。
11. ばんもんの巻・上
醍醐領に入ったどろろと百鬼丸は、国境の砦跡地に残る1枚の巨大な板塀「ばんもん」の存在を聞く。百鬼丸はばんもんに現れる狐の鬼神と対峙するのであった。
12. ばんもんの巻・下
我が子を鬼神に差し出した景光。奪われた身体を取り戻さんとする百鬼丸。今二人は、運命に引き寄せられるように向かい合う。
13. 白面不動の巻
醍醐領を出たどろろは、滝の裏にそびえ立つ巨大な不動明王像を目にする。この不動の正体は、人間の顔を集め自分のものにしてしまう妖怪なのであった。
14. 鯖目の巻
どろろと百鬼丸は訪れた焼け寺の跡地で、辺りを治める鯖目という男に出会う。鯖目の屋敷に招かれ焼け寺と妖怪の話を聞くが、不審な点を感じる二人。
15. 地獄変の巻
鯖目は自分が治める里を守り抜くため、鬼神に人を喰わせていたのであった。百鬼丸は再び蛾の鬼神と対峙する。その頃、蔵に閉じ込められていたどろろは…。
16. しらぬいの巻
どろろはイタチに連れられ、火袋が金を隠したとされる岬へと向かう。岬に渡るための舟を探していると、片腕の少年・しらぬいに声をかけられる。
17. 問答の巻
寿海は戦場跡で血まみれになった百鬼丸と再会し、百鬼丸の奪われた身体と鬼神の関係を知る。新しい義足が欲しいと寿海に求める百鬼丸だったが…。
18. 無常岬の巻
サメの鬼神が咆哮を上げ、身動きの取れないどろろに襲いかかる。その頃、岬には多宝丸の率いる軍勢が迫っていて…。
19. 天邪鬼の巻
どろろと百鬼丸は折れた刀を直すため、宗綱という刀鍛冶が住む村を訪れる。宗綱の家に向かうと、娘のおこわの出迎えを受けるのであった。
20. 鵺の巻
妖怪を探し山道を歩いていたどろろと百鬼丸は、賽の目の三郎太という少年に出会う。自分も妖怪を狙っている、と言う三郎太と共に退治に向かうのであった。
21. 逆流の巻
醍醐景光は隣国の朝倉との戦の準備を進めていた。醍醐領に百鬼丸が向かっているという報せを受けた景光は、多宝丸を討伐に向かわせる。
22. 縫の巻
醍醐の城に連れ去られ牢に閉じ込められてしまったどろろ。その牢の前に縫の方が現れる。一方、どろろと身体を取り戻さんと醍醐の城に向かおうとする百鬼丸の背後に、アヤカシと化したミドロ号が立っていて…。
23. 鬼神の巻
百鬼丸は、鬼神の力を宿した多宝丸、陸奥、兵庫と対峙する。駆けつけたどろろ、縫の方、琵琶丸は、醍醐の国の行く末を巡る、凄まじい戦いを目のあたりにするのであった。
24. どろろと百鬼丸
炎に包まれる醍醐の城。運命に翻弄される血を分けた兄弟。どろろ、寿海、縫の方はそれぞれの想いを胸に抱え城へ向かう。産声さえあげられなかったその命が辿り着く先は、果たして-。
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
視聴理由 特になし
序盤 何年前だろ
中盤 面白いのか
終盤 いけ好かないなぁ
この話は奪われた男が奪い返す話
作品を見ればわかると思うけど「どろろ」は小さい男の子の方だよ
ジャンルとしてはあやかし(?)
時代設定的には現代じゃないから、言葉使いとか若干古そう
終盤になってくると主人公が頻繁にしゃべります。そしてコレジャナイ感の声...他がすごいあってるから4.0になるんですけど
そして主人公の言い分は間違ってないと思うんだよ...だけどあまり好きにはなれないかな...
ed1はamazarashiさんの「さよならごっこ」
ed2はeveさんの「闇夜」
両曲良曲
作画は普通
総評としては「なんかしっくりこないアニメ」
衛狸庵 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
父親の野望で鬼神達に肉体を奪われた主人公が体を取り戻していくお話。
手塚治虫原作の漫画は読んだのですが、確かに読んだのですが、よく覚えていません。
確かに、こういうお話だったような、少し違うような……なので、この作品自体で面白かったと思えます。
前半は他人との関りからの人間ドラマ。
優しさと残酷さ……とてもバランスよく組み立てられたお話だと思います。
戦の中で健気に生きる子供達……悔しさで涙が出ます。
どろろのおっかちゃん、ほんと母親そのものだね……
愛は化け物と人との壁を超える……等々、良いお話で一気に見てしまいました。
後半は親子の軋轢、兄弟の衝突……心が痛みます。
エゴ、欲、自尊心そして意地そんな物をぶつけ合うお話。
近頃、こんな感情をぶつけ合う物語は珍しいと思います。
そして最後、弟死ななきゃいけなかったのかな?お父ちゃんとお母ちゃんは仕方ないと思うけど、弟ちゃん生きていてもよかたっじゃないかな……個人の感想ですが。
そして、最後はどろろと別れて一人出て行く百鬼丸、そして再開?まぁ、この辺は定番ですか。
お話し自体良かったと思うのですが、どろろのお金で戦うって当たり、ちょっともやっとしてます。いいのか?それで。
どろろ健気です。可愛いです。
はい、最初から皆さん女の子だと分かって見てるのでしょが、可愛いです。
百鬼丸は、どうも感情の動きが見えなくて、なんかつまらないキャラになっていたような気がします。
そういう設定だから仕方ないのかもしれませんが、後半で感情を大きくぶつけていましたけど、もう少し心の動きを見せて欲しかったかなと思いました。
でも、アニメの動きとしては良かったです。
正に冒険活劇的な動き。とても魅力的でした。だけど、ちょっと鬼神達がちゃちかったかな……
全体に良かったと思うのですが、私としてはOP・EDの曲が作品に合わないと感じました。むしろぶち壊してるんじゃないの?作中の曲は良いのですが、なんかOPもEDも鬱陶しいだけの邪魔者でした。
まぁ、次期は無いでしょうが、なかなか良い作品に巡り合えて楽しかったです。
聖剣 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いやぁ~
ひさびさに最終回を見たくないなぁって衝動に駆られた作品ですね
この感情は、けっこう受け入れてもらえると信じているが、
その端緒には
1)物語の余韻にまだ浸っていたいので終わらせたくない
2)すでに結末が出てしまっていて最終回は消化試合だから
3)なぜか最終回だけ録画できていなかった(ファッ!?)
のいずれかになるんだろう
今回に限っては
限りなく1)に近いが、ちょっとニュアンスの異なる感情があった
それは
その気(お金?)があれば、半永久的に続けられるプロットを有した作品であり
この最終回は、放送枠内に収めるためだけの存在であって
こんな強引な終わらせ方は認めないゾ!っていう意味の脳内デモなのだ
つまり
{netabare}百鬼丸は魔物を打ち倒すごとに
奪われた体の一部を取り戻すことができるのだが、
必ずしも戻ってくるとは限らないところに
話の進まないもどかしさと、早よ次!ってなるお楽しみの繰越が視聴継続につながる{/netabare}
もっといえば
{netabare}不具であることによる不自由さ、不都合さがもどかしさの根源であり、
簡単に体の一部が戻ってもらっちゃ困るのだ!{/netabare}
結論を言えば
{netabare}失われた体の一部は、決してすべて取り戻すこと無く
永遠と魔物を探しまわる、サザエさん時空にメデタく突入するのだ{/netabare}
と、まぁ
これくらいクオリティの高い作品を
まだ見続けていたいっていう私のワガママなだけです
えりりん908 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見ごたえのある作品でした。特に前半は。
戦国時代を舞台にしたダークファンタジー。
前半は沈鬱な展開が続きます。
とくに、生きる力のない子供たちの描かれ方、可哀想でした。
どろろだって、明るく振舞ってはいるけど、悲しい別れの末に泥棒みたいな生き方をするしか生きる手立てがない訳だし。
主人公の百鬼丸は、鬼神に取られた自分の身体の、皮膚や聴覚や手足や眼を取り返そうとしてるだけで、間違ったことはしていない筈なのに、
自分の身体を鬼神に奪われたのが、領主である父親が鬼神と取り引きをした結果なんで、
自分の身体を取り戻していくと、領地に飢饉や疫病が起こり、皆が不幸になるという定めを背負わされていて救いがないです。
それなら、鬼神とそんな取り引きをした父親が悪い、って思うけど、父親は父親なりに、領土と領民のためにしていることでもあるから、全面的には悪行とは決め付けられないのかも知れません。
ホントなら、百鬼丸の誕生をなかったことにして川に流したりしないで、
ちゃんと、全部の器官を失って生まれた自分の子を、愛して育んであげればよかったのに、
母親のお妃様も、観音像を拝んで供養だか謝罪だかをただ毎日繰り返すぐらいなら、
悲惨な生まれ方を強いられた我が子を、断固として手放したりしなきゃよかったのに。
と、思ったりもしました。
出て来る人が可哀想過ぎるかと思えば、
一方で、妖怪と人との間でも理解しあい、愛し合えれば、百鬼丸の心眼にも悪鬼を示す赤色に映らなくなるのは、いいなと思いました。
後半に入って、活劇っぽくなり、
百鬼丸が、人の身体を取り戻すほど、人の心を失って鬼神に化けてしまうかもしれないっていう展開は、
なんだか無理やりすぎるかな。
メインキャストがみんな集合して燃え盛る城での大立ち回りも、ちょっとアクション演出に走りすぎかな。
なんだかストーリーが性急になりすぎて、ちょっと面白くなくなってしまったかもって感じていました。
最後に、百鬼丸がなんでどろろと別れて
一人で流浪の旅を続けなければいけなかったのかも、
よく解りませんでした。
音楽は独特で、琵琶とか尺八とか和笛とか琴とかで
終始古い日本の雰囲気をかもし出していて、
これは凄くカッコよかったと、思います。
ossan_2014 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
*微修正
手塚治虫のマンガ『どろろ』の再アニメ化。
1969年の白黒アニメのリメイクではないが、それでもあの主題歌はどこかで挿入して欲しかった気がする。
「主題」を歌うものとしてのTVアニメ「主題歌」の傑作の一つと思うのだが、動画サイトあたりで試聴できるかもしれないので見かけたら聴いてみてほしい。
末法を思わせる、戦国の地獄のような世界であがく子供と若者の物語。
手塚のマンガには「戦争」や「戦場」が無数に描かれるが、例外なく「人間の人為的な行為」として、「責任者」や「実行者」が設定されている。
「戦争」は、「責任者」が「実行者」に命じて行わせている「行為」であって、降ってわいてくる「現象」ではない。
おそらく自伝マンガでも描かれているように、戦時中の軍需工場の勤労動員の経験から来ているのだろう。
手塚にとって「戦争」そのものである理不尽な「命令」は、眼前にいる顔のある「担当者」が、頂点の「戦争責任者」が組織した機構に沿って順繰りに「人の手によって」手渡されてきた、行動の「連鎖」として捉えられている。
「命令」と、手渡す「実行」を行う行為との合体として。
それは、仏教の末世を思わせる『どろろ』の戦国世界でも変わらない。
これは宗教的な「地獄」ではない。
「サムライ」が引き起こしている「戦」による結果なのだ。
大将が「戦」を決断し、足軽が実行することによって初めて現出する、「人の」世界。
こうした手塚マンガの視点は、69年の初アニメと同様、本作へも引き継がれている。
農民や職工などの「常民」からは理不尽な「地獄」のように見えている「この世」は、戦を望む「サムライ」の意思決定から生じる「人為」であることを、半ば「この世」からはみ出す「怪異に取り付かれた若者」と、棄民として「常民」から排除された「何ものでもない子供」の視線が暴き立ててゆく。
主演の二人は専業の声優ではないようだが、周囲の声優の演技から少し浮いた感じが、「常民」から遊離して「この世」から半分浮上したキャラの距離感とよくマッチしている。
{netabare}しかし、21世紀アニメの本作では、怪異に取りつかれた若者が肉体や感覚を取り戻す過程は、若者が「世界」を「知っていく」過程として描かれ、奪われた「自身」を「取り戻して」いく完成した「大人」として最初から登場した原作や前作とは対照的だ。
確かに現代的な視点ではあるとは思うものの、まるで赤ん坊が「成長」する過程とダブらせるような展開のさせ方は、やがては物語を破綻させるのではないかという不吉な予感を感じさせてもいた。
アニメの視聴に際して、「成長」に対して、つい身構えてしまうような警戒心を抱いてしまうのは、「成長」というタームは無前提に特定の価値観を肯定する場合が多いからだ。
事象は様々に変化するものだが、「成長」は、特定の価値観のフレームを通して見たとき、肯定的=「良い」とされる変化に対して使われる「評価」だ。
咲き誇る花に「価値」を見るフレームからは、花を咲かせるまでが「成長」と呼ばれ、しおれる様は「老化」という事になる。
種子を実らせることに「価値」を見るならば、しおれて枯れ落ちる花弁は「成長」途上になるだろう。
逆に言えば、ある変化の過程を「成長」と呼ぶことは、背後の価値観を「肯定」しているということだ。
ある変化を「成長」=「正しい」変化と受け入れてしまえば、自動的に評価基準であるその「価値観」が正しいと受け入れることになる。
違う言葉で言えば、「成長」という言葉を使えば、背後の価値観の是非を問われることを避けられる。
何処の職場にもいる、二言目には「成長」や「進化」という言葉で説教する上司は、その時々で自分に都合のよいものを「正しい」と押し付けられるから、こうした言葉を振り回し続ける。
現実世界の子供の「成長」のように、ある程度、成長を定義する価値観の共有がなされているならばいい。
が、まったくのフィクション、それも怪異や異能が登場するような架空「世界」で、世界観やストーリーラインの価値観を説得的に構築しないまま「成長」を振りかざすと、異なる文脈上での「成長」=価値観が混乱して、意味不明かご都合主義の印象にしかつながらない。
本作ではどうだろう。
赤ん坊に類比的な、社会の構成員として周囲と調和的に生きるすべを身に着けていく「成長」的価値観と、「奪われた」ものを回復していく「奪還」の価値観には接点がない。
いや、「周囲との調和」と「奪還」は、両立が不可能な対立項とさえいえる。
終幕で、難民化した「常民」たちが、生活を脅かす「怪異」の根本は、青年が鬼神から自らを「奪還」する結果ではないかと推量する場面は、この対立項の「対立」性が、物語の表面上に浮上してきた瞬間でもあるだろう。
ここで現代人である視聴者が誤解、あるいは見落としがちなのは、サムライ=「領主」は領民の「代表」として領地を治める「義務」を果たしているのではない、という点だ。
「領主」はその国における唯一の「主権者」であり、領地も領民も、一切の(政治的)権利を持たない領主の所有物に過ぎない。
形式の上では領主の奥方も子供も「所有物」であって主権者などではない。ましてや「領民」は言うまでもない。
だからこそ、国の為といいながら、犠牲に捧げるのは自分という「主権者」ではなく、子供という「所有物」なのだ。
「領地=所有物」と「子供=所有物」の交換であって、主権者という特権的な位置から見比べて手持ちのモノの価値を計量したに過ぎない。
国を「治める」行為の一切は、いわば所有物の手入れであって、「奉仕」や「施し」のごとく語るのは厚顔無恥の度が過ぎるというものだ。
旧作の白黒アニメの主題歌が使われないかと期待したのは、あの主題歌が、正にこうしたサムライの自讃じみたタテマエが、ただの宣伝文句に過ぎない欺瞞であるとハッキリと歌詞として言語化したものだったからだ。
領民を「保護」=育成することは、「所有」=管理を言い換えただけのことで、「サムライ」の善意でもなければ義務でもない。
サムライに護って「もらって」いるかのような領民の日常感覚は錯誤に過ぎないことを、この場面での主人公の「アジテーション」は暴き立て、生贄=「所有物」である青年を、領民=「所有物」が犠牲にしようとする倒錯と欺瞞を糾弾する。
サムライの所有物として存在する「領民」であることを捨て、自身が自身を支配する新しい「この世」を提示する「アジテーション」は、こうして「成長」と「奪還」の対立による物語の空中分解を阻止するとともに、阻止自体が、そもそも青年の「変化」には「成長」を重ねる「価値観」など含まれていなかったのだと証明するものでもある。
そう、作中に頻繁に登場する手足を失った人間たちは、手足を失ってもなお「人間」だ。
手足を喪失したからと言って、「人間」以外の(以下の)ものになるわけではない。
青年もまた同様に、成長するまでもなく最初から「人間」であるのだ。
琵琶法師が「修羅」と仏道=「慈悲」の間でもがくのが人間かもしれないと呟くように、顔のない仏像に始まり完全な仏像で終わる物語は、人間としての社会的「成長」を限定的に肯定するのではなく、その先の見果てぬ「価値」を追い求めるものとして人間を定義しようとしたのだろうか。
破綻なく「奪還」と調和した物語は、そう語っているように思える。
もしも敢えて「成長」を探すとしたなら、それは主人公の「棄民の子供」が提示した「サムライ」のいない「この世」の可能性=「未来」と、「奪還」を完了してこの世に生まれなおした青年との再会の可能性=「未来」の中にあるのだろう。
まるで早すぎた市民革命のような主人公の構想は、戦国の世を知る視聴者には、虚しい夢のように見えるかもしれない。
が、戦国時代には、一向衆によってサムライの支配を拒絶した社会を創ろうという一向一揆が頻発している。
加賀では、そうした「国」が90年ほども維持された。
歴史の流れの中では一瞬の夢かもしれない。
しかし90年は、平成と昭和の全期間を合わせた時間とほぼ等しい。
昭和の後期に固まった社会機構が、存続するのか潰え去るのか不透明な現代の視聴者が、一瞬の虚しい夢と冷笑することはできないだろう。
だが、現実の市民社会が理想郷ではないように、主人公が構想するサムライのいない「この世」も、理想郷ではありえない。
難民による青年のリンチをかろうじて防いだ主人公の「アジテーション」だが、「自分たちの生活を安定させるために、『生贄』は抵抗せずに黙って犠牲になれ」という難民の主張は、現代のSNSで毎日うんざりするほど凡庸に繰り返される放言と同型的だ。
犠牲を要求する難民の主張は「サムライ」のプロパガンダする欺瞞に捻じ曲げられた誤謬だと指摘する「アジテーション」の論理は、「領民自身の社会」において、「領民自身の意志」として主張されたとき有効性を持たないだろう。
新たな「犠牲の否定」の論理はどのようなものになるのか。
本作の、修羅と慈悲の間でもがく戦国の人間へ投げかけられた問いかけは、SNSに妄言のあふれる現代にも変わらずに問いかけられているようだ。{/netabare}
E=mc² さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観たい
来期一番楽しみにしとるアニメ
なかなかに楽しめました
原作未読のためど熱い戦国バトル!!とまではいかずともバトルメインの話なのかなと思いきやストーリー背景がしっかり描かれており、むしろ心理描写の部分やヒューマンドラマの部分が目立ってたと思います
あと作画がよかった
37111 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:俺は手塚治虫にさほど神聖視してないので特に上乗せするポイントはない。もう古いでしょ。。。
期待度:★★★
最後まで作画も展開もずっと暗い。。。つまらなくはないんだけどもっとこう見終わった後のスッキリ感があってもいいと思うんだが。。。
四文字屋 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルの元は「悪鬼羅刹」より準用。
悪鬼羅刹とは、人を騙し、人を喰らう怖ろしい魔物。
悪鬼を百鬼に換えたのは、単に百鬼丸の名に掛けたこともあるが、
羅刹と呼ばるるべき悪鬼は、
妖怪や鬼神のみならず、
人の中にこそある、という作品のテーマに即してのこと。
ストーリーは応仁の乱のあと、
日本全土が小国乱立の様相を呈し、
戦国時代へと突入していく、民草にとって悲惨な受難の時代を描く。
多くの百姓は食うにも困窮し、領主からは年貢のみならず戦の苦役も課せられ、女子供は簡単にかどわかされ売り買いの道具とされる、そんな地獄のような時代だ。
この時代を、妖怪を滅することで肉体を獲得できる百鬼丸の戦いと、
それを見続ける孤児どろろの流浪の旅を通して描くので、
当然ながら、楽しい話ではない。
人の業の、醜さであったり崇高さであったり、
所詮は物の怪と変わらない畜生道も、
そんな時代を厭い、自らの所業を悔い浄罪の業を生きる者も、
時代の色を映して、まるで等価値の存在のように描かれる。
覇道を願った醍醐こそが鬼道に堕した者なのではないのか。
我が子を守ることを諦め菩薩に祈るだけの母に救われる価値があるのか。
実の兄を鬼神と断じて領地の安寧のために殺さんと欲する多宝丸は羅刹でないのか。
己の運命に抗い鬼神と戦い続ける異形の戦士は、領民の敵で、自我をやがて失う亡者と言われるべき存在なのか。
どろろは現実の陰惨を見続ける。
付き従った百鬼丸にさえ、時に反目し、妖怪をさえときに赦し、
父と母に託された、戦国の世を凌駕する力を潜ませ、生き抜く智恵として性別を偽り。
原作自体が未完に終わった作品であったし、
様々な脚色が行われたこと自体、決して否定的に捉える気持ちはない。
戦国乱世へと転がり落ちる時代の波に対して、
ちっぽけな人間ではなす術もなかっただろうことが容易に解るからこそ、
琵琶法師と寿海の超俗の意味も理解できる。
現代の放送コードでは、百鬼丸が身体のパーツを取り戻す際の
グロテスクで恐ろしげな描写が出来なかったことが残念なぐらいで、
雑兵に春を売り孤児たちと田んぼをやがて買おうとして世の無常に命を落とす少女や、子供たちごと寺を焼かれて死んでいった尼僧のエピソードなど、よく描かれていたと評価したい。
手塚流の限界はこの辺にあると思っているので、アニメスタッフは十分によくやったのだと思う。
本当の戦国乱世、この世の生き地獄が描かれるのは、
どろろより数年遅れて、ジョージ秋山の手になるアシュラでのこととなる。
天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ゲリオ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品は、1969年に放送された作品のリメイク版です。
1969年版は未視聴ですが、当時は子供から大人まで幅広い視聴層をターゲットにしていたそうです。
ですが、幅広い視聴層をターゲットにするには少々難のある作品だと思います。
事実、物語の路線が変更されたり当時は産みの苦しみを味わった作品だったようです(wikiより)。
時は戦国。
醍醐の国の主である景光は、
ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。
それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、
忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。
時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。
そんなある日”どろろ!という幼い盗賊は、ある男に出会う。
それは、鬼か人か…
両腕に刀を仕込む全身作り物の男”百鬼丸”は、
その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
…どう考えても幼児向けの作品とは思えません。
1969年当時は何故視聴層を広げたかったんでしょう…?
何故ならこの作品にはおびただしい殺戮と血が必要不可欠なんですから…
そもそも景光が鬼神に繁栄を願わなければ、こんな事にはならなかったのに…
色んな選択肢を全部試した結果、辿り着いた答えだったら領主としての選択なのかもしれません。
まぁ、こんな事を考えても仕方がないんでしょうけれど…
不思議なのはこの作品のタイトルです。
主人公は百鬼丸なんでしょうけれど、何故タイトルが「どろろ」なんでしょう。
これは個人的推測なんですが、百鬼丸が本懐を遂げた以降の展開を示唆しているからではないでしょうか。
最終回で描かれていた今後…どろろが百鬼丸との再会を願いながら新たな生活を始め、百鬼丸は一人旅に出ます。
その百鬼丸の禊の旅が終わり、お互い人として二人が再会するまでの間を原作者は大切にしたからではないでしょうか。
きっとどろろだって、ただ待っていた訳ではないと思います。
どうしたらアニキと慎ましくも一緒に暮らせるのか…夢に向かって頑張っていたんでしょう。
二人はどんな顔をして再開するのか…考えただけでもワクワクします。
この作品にはおびただしい殺戮と血が必要不可欠と記述しました。
それは、百鬼丸が人に戻る方法がそれしか無かったからです。
何故人間に戻りたいと考えたか…それは愚問だと思います。
もともと百鬼丸の身体です。
取り戻したいと考えるのは決しておかしいことではありません。
一方、不憫だったのは百鬼丸の弟の多宝丸です。
まず、名前が全然違います。
多宝丸はどれほど父親の寵愛を受けて育てられたのかが窺えます。
それでも不憫だと思うのは、母親の目に他宝丸が映っていなかったことでしょう。
愛する我が子が傍にいる…この当たり前が百鬼丸にはゴッソリ抜け落ちていたのですから、母親が我が子を心配するのは当然だと思います。
それだけじゃありません。
あと一歩、百鬼丸に届かなかったことがきっと最大の不憫…
もし、こんな形の出会いじゃなかったら、きっと兄を慕う良い弟であったことでしょう。
そしたらこんなに傷付け合う必要なんて無かった…
それに多宝丸の幼い頃から仕えてきた兵庫と陸奥をも失った…
多宝丸が弱かったから…とは決して思いません。
百鬼丸との力の差は僅差でした…
だから物語のラスト…多宝丸の口から零れた一言と、母親との触れ合いのシーンには、ようやく多宝丸が報われた気がして胸が熱くなりました。
もしかすると、多宝丸は自分の身の振り方について薄々気付いていたのかもしれません。
ですが、領主の跡取りという立場が彼をがんじがらめにして離さなかった。
その結果、引っ込みが付かなくなり越えてはならない一線を越えてしまった結果がこれなんだと思います。
未来に進む手段は失うことだけじゃないのに…
こう思うと、戦国時代ってなんて理不尽に満ちていたんだろう…と本気で思います。
戦国時代に生まれなくて本当に良かった…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、女王蜂さんの「火炎(FIRE)」と、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんの「Dororo」
エンディングテーマは、amazarashiさんの「さよならごっこ」と、Eveさんの「闇夜」
個人的には前期OPである「火炎(FIRE)」が大好きでした。
2クール全24話の物語でした。
物語のラストでチラッと映った成長したどろろ…
どろろはこの先、どんな人生を送っていくんでしょうね。
十分過ぎるくらい苦しい道のりを歩いてきたんです。
相応の見返りのある人生が待っていることを期待しています。
キャポックちゃん さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
【総合評価:☆☆☆】
原作漫画『どろろ』は、手塚治虫が1967年から週刊少年サンデーに連載を開始した作品。1年ほどで連載を中断、テレビアニメ(1969年版)の放送に合わせていったんは再開したものの、実質的に未完のまま放棄された。他の手塚漫画に比べて陰惨でおどろおどろしく、人気作とは言い難いが、私にとっては、『鳥人大系』『地球を呑む』『奇子』『MW』などとともに好きな作品である。
前回から半世紀を経て再度アニメ化された『どろろ』は、シリーズ構成の小林靖子が大幅にストーリーを作り替えており、原作漫画とも69年版アニメや07年の実写映画とも味わいが異なる。特に、主人公・百鬼丸関連の人物(実の両親と育ての親、弟の多宝丸とその従者)は、それぞれ原作にない複雑なサイドストーリーが用意されており、重厚な人間ドラマを作り得る顔ぶれとなっている。手足が無残に切り落とされたり、死体にカラスが群がるようなおぞましい描写は、21世紀の(子供向けでない)アニメならではと言って良い。
ただし、作品として優れているかと聞かれると、首をかしげてしまう。原作漫画では、一コマの画に人間心理が凝縮され、何度も胸を衝かれる思いをした。一方、今回のアニメは、社会性を取り入れたストーリーが過度に重く、監督の古橋一浩が背景描写だけで手一杯となったせいか、なかなか感動が得られない。例えば、前半のハイライトである未央のエピソード(第5-6話「守子唄の巻」)では、原作よりもはるかに悲惨な境遇を設定したため、そのリアルな描写に力を入れるあまり原作が持っていた象徴性が失われ、かえって未央の内面をわかりにくくしてしまった。マイマイオンバが登場するエピソードの場合、原作では妖怪を妻にしてしまった男(鯖目)の虚脱感が画面から滲み出ていたのに対して、アニメ第14-15話になると、鯖目が務める領主としての責務に目が向けられる一方、マイマイオンバは単なる蛾の化け物に成り下がり、両者の関係性が深掘りされない。全般に、妖怪の描写は表面的に派手すぎ、人間の描写は社会性が前面に押し出されすぎて、両者の関わりが生み出すドラマがおざなりにされている。
【手塚治虫について】
思うに、手塚は、近現代日本屈指のストーリーテラーだろう。エドガー・アラン・ポーの奇想とスティーヴンソンの冒険心、それにモーパッサンのシニシズムを併せ持ち、時にO.ヘンリーのように暖かく、時にアンブローズ・ビアスのように辛辣。一部を読んだだけだと、パクリも目立ち「それほどの作家?」と思えるかもしれないが、何といっても著作数が膨大。週刊連載を何本も抱えるという、現在からするとあり得ない状況の中、次々と高水準の作品を発表した。ストーリーが面白いので、2度目3度目であっても夢中になって読み耽ってしまう。それだけに、映像化の意欲を刺激されるらしく、アニメや実写ドラマになった作品は多い。手塚自身、虫プロを立ち上げて、『鉄腕アトム』などのアニメを制作した。だが、そこに陥穽がある。
ストーリーテラーと書いたが、手塚は、文章ではなく、ダイナミックに視点を変える画と短く刺激的な台詞やオノマトペを駆使して、キャラの内面まで深く描き込んだ。そこに生じる流れは、映像が従う物理的な時間とは異質である。そのせいで、ストーリーの面白さに惚れ込んで映像化しただけでは、手塚漫画が持つ迫力の大半が失われてしまう。本人は、実際に描かれた以上のものを画面から感じ取れるからか、アニメ制作に(他者からすると才能の無駄遣いと思えるほどの)情熱を注いだが、虫プロ制作のアニメを含めて、映像化作品で手塚の原作に匹敵するものはほとんど見当たらない(『リボンの騎士』はアニメも面白いが)。
みみい さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
えくいてぃ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
物語としてはすごく独特。
最近のアニメのマンネリ化に一石投じているって感じがしました^^
手塚治虫大先生原作なのでずいぶん昔ですね~
そして舞台は更に昔。
戦国時代あたり?らしいのですけど、
この作品の民も武士もみんな生きてるなぁ~って感じました。
生きるためにみんなが必死です。
当時は全体的に暗い雰囲気で不人気だったらしく、
連載雑誌もいくつか変わっているそうで・・
物語も何回か改変されて、
最終的な完結もあったようななかったような?
らしいのです。
どうやってまとめるんだろうって思ってたのですけど、
最後は、うん、私的には納得かな?w
pooki さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
戦国時代のダーク ファンタジー。手塚治虫『どろろ』のリメイク。
暗くくすんだ色合いで、どことなく荒んだ締まった雰囲気。ただ、今やるんなら、絵かお話のどちらかはもう少しえげつなくてもよかった気はする。
ダーク ファンタジーの古典に触れる機会を得られたことは純粋に嬉しい。ばっさり省略されてるみたいなんで原作が好きな人には不向きかも。
1 話視聴。
戦国時代のダーク ファンタジー。手塚治虫『どろろ』のリメイク。
暗くくすんだ色合いで、どことなく荒んだ締まった雰囲気。ちょっと敵がしょぼいし、もう少しクセ強めでもよかった気はするけど、ダーク ファンタジー作品のひとつと捉えれば、そこそこ楽しめそう。
キャラ絵には手塚っぽさも残ってはいるけど、今風。ばっさり省略するみたいなんで原作が好きな人には不向きかも。
カボチャはんたー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
手塚治虫の原作未読です。
渋い題字とか、ベベベンと鳴る琵琶?の音とか、時代劇って感じで雰囲気出てます。
こういう日本の時代劇アニメも最近あまり見ないので、新鮮に感じました。
物語はある理由で体の大部分を奪われた百鬼丸が、体を取り戻すべく、鬼神と呼ばれる化け物たちを退治していく感じで進むんだけど。。以下ネタバレ。
{netabare} 鬼神に百鬼丸の体を差し出す代わりに領地の安定を得た領主であり百鬼丸の父である 醍醐景光は、領地を護るため、百鬼丸の弟の多宝丸と共に百鬼丸を倒そうとする。
犠牲になった百鬼丸がかわいそう。
でも、領主の立場だと、領民たちの幸せ>百鬼丸になるんだろか。。なんかやりきれないな。
どう答えをだしていくんだろう。
今までのエピソードだと、みおの話は切なかった。あと、百鬼丸の育て親と再会した時、名前を名乗らない相手に百鬼丸が、おっかちゃん、というところはじわっときた。{/netabare}
回を重ねるごとに、百鬼丸とどろろの絆が深まっていくのはいいな。何かそこから救いが出ればいいけど。
21話。{netabare}醍醐と朝倉の戦が始まる。多宝丸は醍醐を強国にすれば平和がくるというけど、戦は醍醐の民も相手の国の民も不幸にするよね。
百鬼丸は体を取り戻すために、多宝丸は醍醐のために戦う。
人柱にされた百鬼丸はもちろんかわいそうだけど、周りが見えなくなって鬼神にならないといいな。どろろの存在が鍵かな。
最後、白い馬がかわいそうだったけど、鬼神になる?{/netabare}
22話。 {netabare}心配してたとおり、百鬼丸がどろろがいなくなった怒りで鬼神に?白馬はやっぱり鬼神になってしまった。
囚われたどろろを百鬼丸のお母さんが助けて一緒に百鬼丸に会いにいくことに。。この展開は何か嫌な予感がする。気のせいであって欲しい。
多宝丸たちも最後の鬼神と取引し、鬼神に。なんかグロい。。
そして戦う百鬼丸と多宝丸。なんだか悲しい結末になりそうで・・これからどうなるんだろう。 {/netabare}
23話。{netabare}お互いの信念のために闘う百鬼丸と多宝丸。
力をつければ鬼になる?
心があれば鬼にはならないというどろろ。
どろろが百鬼丸の心になれば・・どろろが希望なのかな。
最後、育ての親の寿海が出てきたけど、どう絡んでくるんだろ。{/netabare}
24話。{netabare} とうとう最終話。
鬼神って結局なんだったんだろうか?
人々の怨念が鬼神を生み出すのだとしたら鬼神に頼って平和を維持することはすごく危うい上に成り立っている束の間の平和なのではないでしょうか?
鬼神は自分たちの存在を崇めさせるために人間を利用しようと甘い蜜を与えているに過ぎず、このままいけば、第2第3の百鬼丸が生まれたのかもしれません。
醍醐景光は思います。
もし、鬼神に百鬼丸を捧げずに自分の跡目を継いでくれていたなら、鬼神に頼らずとも違う道が開かれたのではないか、と。
平和とは、他に頼らず、自分たちで切り開いていくべきものなのだ、ということでしょうか。
ラストは、大きくなって女の子らしくなったどろろが、百鬼丸と再開したということ?
短い時間だからよく結末が分からなかったです。
もっとその辺を時間をかけて分かりやすくした方がよかったかも。。{/netabare}
良い作品でしたが、視聴後はなにかもやもやしたものが残りました。
とかげ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
シン☆ジ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
昭和の巨匠、手塚治虫の作品。
その中でこの作品は、鉄腕アトムや火の鳥や三つ目がとおる程は有名ではないかも知れません。
小生もメンコの絵でキャラを知ってる程度でした。
前に実写映画化された時、上戸彩がどろろ役なのが不思議だったのですが
令和になりアニメで物語を知り、ようやく合点できました。
設定的には無理があるような気もしますが、
当時にしてこの発想力はすごいなと。
引き込まれるというよりは先が気になる展開だったかと。
どろろのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
どろろのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
時は戦国時代、武⼠の醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、⽣まれて来るわが⼦の体を⻤神に与えてしまう。そうして⽣まれた⼦供は、命以外すべての⾝体を奪われており、川に流され捨てられてしまう。時は流れ、戦の世を旅する少年・百⻤丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた⾚ん坊の、成⻑した姿であった…。(TVアニメ動画『どろろ』のwikipedia・公式サイト等参照)
鈴木拡樹、鈴木梨央、佐々木睦、内田直哉、千葉翔也、大塚明夫、中村千絵、麦人
原作:手塚治虫『どろろ』、キャラクター原案:浅田弘幸
監督:古橋一浩、シリーズ構成:小林靖子、キャラクターデザイン:岩瀧智、音楽:池頼広
ジャンル:アニメ映画
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