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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐(アニメ映画)」

総合得点
87.2
感想・評価
518
棚に入れた
2558
ランキング
161
★★★★★ 4.3 (518)
物語
4.2
作画
4.6
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ずみ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

外伝でも感動しました。

外伝でも、感動しました。
特に最後の手紙を読むシーンでは、一番泣きました。

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 183
サンキュー:

9

ネタバレ

らむね さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この世界と、この人々に、幸せがありますように

待ってました。Blu-ray買って自宅で観ました。

物語4.5
TVシリーズと同じく、奇をてらわず、しっとりとした王道のストーリー。これでいいんです!
そして尺が丁度いいですねえ。大まかに前後編各40分くらい。TVアニメだと2話ずつ計4話の「中編」といったところでしょうか。この長さがすごくいい!(TVシリーズの1話20分であれだけのストーリーを描いていたことも、それはそれで凄いんですが)

作画4.5
まあ5でもいいくらいなんですが、期待を込めて辛めで。マイナス0.5は{netabare}前半クライマックスのダンスシーンです。ダンスを教えるシーンがあったので「あ、これは神作画のダンスシーンがくる」と期待しすぎてしまいました。世界遺産になったトルコのダンスのような描き方で興味深かったんですが、もっと迫力のある印象的な作画でくると思ってた分、普通でしたので(無論京アニにしては普通、という意味です)。{/netabare}

声優4.5
寿美菜子さんの低い声の演技、好きです。ユーフォのあすか先輩と同じく、こういう声が上手いですよねえ。

音楽5
TVシリーズの時は4.5にしたんです。理由はED。あれがどうしてもズッコケで・・・
でも劇場版のED、同じ茅原実里さんですが、曲調が声に合っていたのか、感動を壊さないgoodなEDでした。

基本家で観る派ですが、次の劇場版はどうしようかな・・・
待ちきれません。

投稿 : 2020/03/23
閲覧 : 196
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

配達屋さんは幸せを運ぶ人

ジャンル…人間ドラマ
個人的満足度…文句無しの100点
ほんとありがとう京アニって思える劇場版でした
作画は間違えないクオリティーでした!
お話はおおまかに2つに分かれてて
二部構成になってたのがすごく良かった。
映画館でボロボロ涙が止まりませんでした。
本編を見てなくても楽しめるのでぜひぜひ足を運んでみてくださいっ!

投稿 : 2019/11/06
閲覧 : 275
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり素敵な作品でした^ ^

姉妹ので姉が前半、妹が後半と言った感じです。

内容なんですが中々いい話しです。
テレビ番だと直接的な感動を伝えてきますが今回は、深い中に感動がある気がします。
捉え方は個人差があると思いますが、映画を見ながらキャラの表情やセリフにしっかりとした意味が有り、それを深く自分なりに考えてみると何だか泣けてきたりします^ ^

他はエミリが最初は少しウザがり才能に嫉妬するけれど、後に一緒に居てお互いを知って行って友達になる展開とか少しリアリティあってよかったです。
人って最初は何も知らない同士だしお互いに少し敬遠しちゃったりする事もあれば友達や家族や恋人に嫉妬しちゃったりそんな経験は誰にでもあると思うんです。

それでも一緒に時間を積み重ねると友達になれたりもするし、ヴァイオレットにもいい友達ができて良かったです^ ^
お互いに初めての友達(´艸`)*
初友^ ^

そんなエミリにもヴァイオレット帰宅後に友達ができます。
これは本当によかった^ ^
エミリは家柄がと牽制してましたが、友達って何かあるから友達じゃないと思いたいです。
友達ってメリットがあるから成るものじゃないし、友達ってなりたいからなるものだと思うし思いたいですw

そうそう、エミリは妹に手紙を書きます。
ヴァイオレットの手紙書くシーンすごく好きww

手紙の宛先は妹へ…最初妹を見る感じ馴染めてなくてすごく寂しそうに見えたんです。
お姉ちゃんの手紙を開けるとたった一言の魔法の言葉…
短い文章でしたが、そのたった短い一言はきっと、世界で一番長く暖かいメッセージ。

お姉ちゃんの回想エピソードで、妹は大好きな姉と無理矢理引き離されて泣いていました。
お姉ちゃんからすれば妹には元気に幸せに過ごしてもらいたい…だって血は繋がってなくても大切な家族だもん。
このままなりどうなるか判らないし幸せなってくれるなら悲しても…

でも、妹からすれば、幸せはそこに既にあって…お腹一杯ご飯を食べられなくても…喉を、満足に潤す事が出来なくても、ボロボロのお家でもいい…一緒にお姉ちゃんが居てくれたら幸せだったんだと思います。

そんな事を考えてしまったからか…最初に手紙が届けられた時に何だか寂しそうに他人を避けてるように私には見えたんです。
ただ、短い魔法の言葉には妹の目に希望の光を与えました。
エミリはヴァイオレットに自分何も妹に与えられなかったと話していましたが、この瞬間に妹に希望と夢を与える事が出来たのではないでしょうか?

後半はこの妹がバイオレットを訪ねて来ます。
理由はお姉ちゃんと一緒にヴァイオレットも妹に困ったら訪ねてくる様に手紙を出していたからです。

妹はお姉ちゃんの手紙をキッカケに郵便配達の仕事をする事を夢見ます。
そこで、配達を始めるのですが…彼女は字が書けないで、読めないのです…そこで文字を教える事にしたヴァイオレット^ ^

ヴァイオレットと一緒に配達行くシーンは凄く微笑ましいですw
中でもお気に入りのシーンはエレベーターのシーンw
この時代のエレベーターってこんな操作難しいんですねw
ドラマや他のアニメでも出てるの知ってましたがハンドル回すシーンとかはないので今回ヴァイオレットのハンドル回すシーンは新鮮でした。

そして、いよいよ、ヴァイオレットが動きます。
お姉ちゃんに手紙を書こうと。
でも、妹は字が書けない…少し躊躇う姿にヴァイオレットが手を差し伸べる。
3年越しのお返事。

しかし新たな問題が発生…なんとお姉さんの宛先が解らないのです…
ここからが郵便配達員さんの出番です!

見事に宛先を突き止め妹を連れ手紙を渡しに行きます。
しかし手紙を渡すだけど姉妹は再会しません。
だって、まだ再会出来る自分にはなってないから…今回は手紙を届けるのが仕事だから…いつかお姉ちゃんの前に立てる自分になるその時まで。

妹の手紙を読んだ彼女は泣き出してしまいます。
妹が立派な手紙を出せるくらいに成長してるから…そして、妹は決意します。
立派な配達員になる事を。

今回は最初でも書きましたが細かな所まで考えると深い中に感動が見えてきます。

京アニは今も大変な時ですが、今回の外伝もかなり出来がよくていい仕事をしてるなぁ〜と感じた作品でした。

投稿 : 2019/10/06
閲覧 : 225
サンキュー:

22

ネタバレ

わいるどめろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

TVシリーズがいかに凝縮しているかわかる

さすが京アニといったところでしょうかとにかく作画と音楽は抜群に良いですね
それだけでも映画を見る価値はあるんじゃないでしょうか

TVシリーズをみて自分がこの作品に求めているものは泣けるって要素で
どんなに王道で面白みがなくてもそれが良いと思えるほど作画と音楽が
TVシリーズにはありました、しかしこの映画ではどれも中途半端なきがします
主役ヴァイオレットは進行役においてでもエイミーとテイラーをもっと掘り下げた方が良かったんじゃないかと感じました、ヴァイオレットととエイミーの学園の生活とかカット候補はあったんじゃないかと感じた、学園の生活は特典の小説のために残した感じたした。テイラーのエイミーにもっと重点を置いていれば二人の別れと直接あってないけど出会いのシーンがもっと際立つ気がします、幼少時のテイラーの文字も書けない喋れない話せないをもっとうまく使えればもっと感動=涙の方式が成り立つ気がしました

とりあえずまとめると作画音楽はとにかく素晴らしい、TVシリーズは24分
の尺がありとんでもなく凝縮されていて最高の作品って気付かされました
映画は薄いカルピスのようにいろいろと引き伸ばした感が否めないです

投稿 : 2019/10/04
閲覧 : 170
サンキュー:

9

ネタバレ

富士山 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心温まる姉妹の物語

京都アニメーション放火事件から約2ヶ月が経過した。
多くの方がこの事件に対して怒りや悲しみを覚えたであろう。
この作品にはそんなやり場のない悲憤の気持ちを和らげてくれるメッセージが込められている。

イザベラは、良家の子女のみが通うことを許される女学校に通っていた。
ただそれは彼女の意思ではない。
大切なものを守るために交わした、父親との契約を遂行するためである。
そのため彼女は未来への希望や期待を失っていた。
そこに教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァガーデンが現れる。

イザベラに対してのヴァイオレットの優しさや姉妹の手紙を通じての交流。
心を温めるメッセージがこの作品には散りばめられている。

名前を呼ぶだけで絆を感じることが出来る彼女らに嫉妬してしまうのは私だけでは無いはずだ。

投稿 : 2019/09/22
閲覧 : 170
サンキュー:

14

ネタバレ

頑張って見る蔵 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映像美に感服。

感動できるかは絶対に人それぞれなのですが、
光の描写や対比、カット割りの隅々にいたるまで虚構だからこそできる美しい表現が目にとまります。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界観は本当に戦争を乗り越えた人々が築く優しい世界なので、
その世界を生かした丁寧な作品作りが素敵だと思います。

投稿 : 2019/09/20
閲覧 : 177
サンキュー:

13

ネタバレ

わっさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

濃厚な2時間を是非

まず、本編のように絵がものすごく綺麗でした。なので背景なども一緒に集中してみると良さが倍増します!
ストーリーも前半だけで、ものすごく時間が経ったように感じたのに、後半もまだあるといったような体感時間長めに感じることができます!
他のレビューで本編を見ないでも大丈夫と書いてありましたが、個人的には本編13話を鑑賞してから行くことをお勧めします!時間がなくて本編を見られない方は見ないで行っても十分楽しめると思いますので是非ご覧になってください!!

投稿 : 2019/09/20
閲覧 : 150
サンキュー:

14

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

血を超えた愛の力

甘い評価かもしれないです。それでも満点をつけたかった。だから付けた。

内容は90分。驚きました。正直なところ、前半部分ぐらいで90分の内容がありました。そしたら後半があるんだもの。濃い物語でした。

作画、物語、音楽は文句なしです。

演技で驚いたのは、テイラー役の悠木碧さんの幼い演技もさることながら、エイミー役の寿美奈子さんです。彼女が心を開く前と後で明らかに声の形が変わります。ぎちぎちなかしこまった声から、妹に心を開いたような声に変ったところにビビりましたね。ヴァイオレットが少しずつ優しくしてくれたのでしょうね。



さて。物語は大きく分けて二つ。そして主軸となる人物は4人。カギとなる言葉はエイミー。イザベラの昔の名前。

前半はヴァイオレットとイザベラの物語。
女学校にとらわれた人生をおくるイザベラ。そこに父からの命で家庭教師として派遣されたヴァイオレット。そこから物語が始まります。
とらわれた自分とは対照的に思えたヴァイオレット。どこへでも自由に飛んでいる鳥のように思えたのでしょう。

しかしヴァイオレットの過去を聞いていくうち、そして自分が呼吸器の病に苦しんでいるときに近くにいてくれたことをきっかけに心を開いて妹の話をしてくれます。

彼女には、ヴァイオレットに対して恋のような愛が見えた気がします。憧れでもあったのでしょう。綺麗で完璧のように思えた。だから彼女の過去を知り、友達になりたくなった。

イザベラはヴァイオレットに出会って、エイミーの頃の記憶を強く思い出すことができたのでしょう。

そしてヴァイオレットに手紙を頼みます。エイミーに対する愛。
しかし、もう彼女はエイミーではない。だから彼女は。
「寂しいときはエイミー」そう呼ぶように手紙に込めます。

それを、その幸せを届けてくれたのがベネディクト。

そして。
後半はベネディクトとテイラーの物語。


テイラーが手紙の配達、郵便配達人になりたかった理由。
テイラーの言葉、「幸せを届けてくれた」 自分もなりたい。にいにのように、いや、師匠のように。
それがベネディクトだった。そんな彼にエイミーが手紙を託す。数年越しに。


「わたしはテイラー。エイミーの妹です。」

涙が止まらなかったです。

また一人前になったら、会いに行く。そう願いを込める。



{netabare} 忘れてるだけかもしれないですが、後半はほとんどオリジナルというか、前半の物語に足してくれたんだと思います。覚えてないだけかもですが。 {/netabare}



暁先生の言葉、大好きです。本を閉じた…ry

二人の絆。これが外伝のテーマ。

投稿 : 2019/09/19
閲覧 : 204
サンキュー:

23

ネタバレ

HIRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンドロールを観ていて無性に泣けてきた。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝とうことで
ヴァイオレットがC.H郵便社で働きだしてしばらくしてからのストーリ
生き別れた姉妹をバイオレットが手紙によって二人を結びつけるという展開で、1部が姉のイザベラ・ヨーク、2部が妹のテイラー・バートレットの物語という構成になっています。

石川由依さんのヴァイオレット相変わらずよかったです。もう彼女以外のヴァイオレットは考えられない(笑)

本編の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の公開日が、2020年1月10日から延期になってしまったが、楽しみにしてまっています。


スタッフ
監督 藤田春香
監修 石立太一
シリーズ構成 吉田玲子
脚本 鈴木貴昭、浦畑達彦
キャラクターデザイン・総作画監督 高瀬亜貴子
世界観設定 鈴木貴昭
美術監督 渡邊美希子
3D美術 鵜ノ口穣二
色彩設計 米田侑加
小物設定 高橋博行
撮影監督 船本孝平
3D監督 山本 倫
音響監督 鶴岡陽太
音楽 Evan Call
アニメーション制作 京都アニメーション
主題歌 「エイミー」茅原実里
製作 ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
配給 松竹

投稿 : 2019/09/13
閲覧 : 307
サンキュー:

20

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やはり、素晴らしい

アニメのヴァイオレットエヴァーガーデンでも
素晴らしい作画でしたが、劇場版でそれが見れるというのは感動ものです。

これは、劇場で見るべきだなーと思いました。

物語ですが、私はアニメでもしょっちゅう
泣いてましたが、やはり泣いちゃいました笑
90分とは思えないくらい、入り込めて、涙が流れます。
ただ、アニメを見ているからこそ、ヴァイオレットの言葉ひとつひとつが響いた気がします、まだアニメを見てない人は早急にアニメを見てから、劇場版を見たほうがいいかと!

エンドロールで名前が流れ、京アニの事件のことが頭をよぎり胸が痛みました。
たくさんの人々のおかげでこのような素敵な映画が完成したのですね。
本当にありがとうございます。
次の、劇場版も必ず見ます。

投稿 : 2019/09/11
閲覧 : 177
サンキュー:

15

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

京都アニメーション大賞を、唯一受賞した、唯一の劇場版。

原作は既読です。

期間限定の上映作品ですので、取り急ぎ、本レビューで、本作の特長と、原作の特徴について、私見を述べさせていただければと思います。
皆さまの今後の鑑賞に、いささかなりとも参考になれば幸いです。



本作は、原作の「上下巻・外伝」のうち、外伝の2編めにあたり、55ページめから始まる55ページの短編です。

原作、アニメ、それぞれに異なる深い味わいがあり、私はダブルで堪能させていただきました。

まず私は、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が、京都アニメーション大賞を受賞したことのストレングスについて、気づいたことを三つ述べてみたいと思います。



と、その前に、ストレングスというコトバについて少し。

一般的には「強み・勢い」と解されています。
また、「能力を引き出す、特長を伸ばす、開花させる、後押しする」という意味合いも含んでいます。

私がここで使う意味合いは、「活用する」というニュアンスです。

暁氏の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という上質な素材に、京都アニメーションという職能集団の手が加わることによって、彩り、香り、耳あたり、味わい、手応えといった "5感" において、"星五つの最高レベルに引き立てられる" という意味合いを内包している、とでもいえば近しいのかもしれません。



私は、自分にとって心地良い作品に出逢えたときに、感動や感激を深く得ます。
また、ありあまる満足感や未知のエナジーに満たされることを感じます。

文化的な充実、精神的な平穏、身体的な活力、社会的な満足、そして経済的な充足といった多様性において、コンディショニングが整えられ、高められた状態と言ってもいいと思います。

私は、それを、心のなかに灯りがともされた状態と言いおきたいと思います。

また、ウェルネス、あるいは、ウェルビーイングというコトバに表現できるのではないかと感じています。

この関係性、この気持ちのありようが、まず、暁氏とヴァイオレットらの間に、ポリシーとして共有されていること。
そして、京都アニメーションのそれにおいても、相互に成立していること。
加えて、アニメ化するにおいて、視聴者にもそれが十分に及ぶこと。

これらが相みたがうことが、ストレングスが発揮される大前提として欠かせないだろうと思います。

さて、道草はここまでにして、本題に戻ります。



三つのストレングスについてです。

一つは、原作を再構成し、全く違う印象で演出できるセンスの確かさです。

二つには、たった1項の挿絵から膨らませてくる作画のクオリティの高さです。

三つめは、本作品が、外伝としたなかでも、きわめて劇場版に適うということです。

これらのストレングスは、暁佳奈氏と藤田春香監督のコラボレートによって引き出されたところ大であったと感じました。

また、京都アニメーションが、一貫して作り上げてきた企業風土の到達点としても、高い評価が得られるところだと思います。



つぎに、その理由についても、個人的な感想をいくらか述べたいと思います。

私は、観はじめてみて、すぐに、おかしいな?と感じました。

既読感が全く沸き上がってこないといいますか、既視感が少しも思い浮かびあがってこないといいますか、そのような不思議な印象を持ちました。
(響け!ユーフォニアムのそれとは全く違う印象です。)

これにはたいへん驚きました。

既読していたにもかかわらず、全くの新編がアニメ化されたように感じたのです。
そうでありながら、たしかに55ページの骨格は完璧に踏襲しているのです。

この違和感はいったい何なのでしょうか・・・。



実は、外伝の1編めは、皆さんご存知の "シャルロッテとダミアンの公開恋文ストーリー" のお話。
外伝の3編目は、アニメ化されていないベネディクト・ブルーのお話です。

今にして思えば、本作は、このダイナミックにも思える二編に挟まれた "ささやかなエピソード" であり、それゆえに、読後の記憶にちびっと残りにくい "地味めに思えてしまった" 作品だったのです。

その代わりといってはなんですが、あまりに、あまりにも強いインパクトが、たった1枚の挿絵にあったのです。
(ちなみに、この挿絵は本作にも描かれており、ヴァイオレットのそれは想像していた以上でした。これには参りました。いやはや、素晴らしい作画です。)



しかし、意表を突かれたのは別なところにありました。


テイラーです。

テイラーは、原作では、『マリーゴールド色のふわりとした天使の巻き毛、ぷっくりとした頬の柔らかさ。』という一文だけを頼りとする人物です。
テイラーの人となりを示す、暁氏からの便りは、それだけなのです。
もちろん、挿絵も、ありません。

テイラーの表情、仕草、聲、意志は、アニメ化することによって、初めて読者と視聴者に届けられるのです。

私は、いてもたってもいられずに、もう一度、原作をひも解いてみました。

そこで、ようやく気づいたのです。



本作が、アニメ化される理由を。
(テイラーを描くことで、初めて完成する作品だったのです。)

プロローグと、エピローグの表現の違いを。
(然るに、文字数も、一字一句も、全く同じだったのです。)

原作で表現されていた、リフレインの意味を。
(全く同じ文脈でありながら、余韻が全く違っていたのです。)

エイミーがヴァイオレットに託した13文字の意味に。
(テイラーに捧げる、永遠の愛情に溢れる手紙だったのです。)



意表を突かれるとは、このことでしょう。

京都アニメーション大賞を受賞する作品は、必ず映画化されるという仕組み。

すなわち、求められるハードルの高さを、唯一、乗り越えてきた暁氏のポテンシャルの高さに、私は心の底から戦慄を覚えました。



なお意表を突かれたのが、花の演出です。

原作では、エイミーの学び舎は "四百種類以上の薔薇園" という設定でした。

しかも、心憎いことに、このコトバ。
ページめくりの視線移動のせつなに、さりげなく置かれてあるのです。

それが、本作では "白椿" に置き換えられていたのです。

私の記憶には朧げでありながら、しかし、欠かせない舞台設定として、本作のエヴァーガーデンを飾った花。

それは、薔薇ではなく、白椿だったのです。



エヴァーのネイティブの意味は、『ほんの一瞬』。
ガーデンのそれは、『安らぎを感じられる中庭』。

エイミーにも、テイラーにも、そして劇場のお客様にも、ウェルビーイングを提供する。
それが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンその人なのですね。



最後に、白椿の "花ことば" を添えておきましょう。

「完全なる美しさ」

「申し分のない魅力」

「至上の愛らしさ」



ぜひ、劇中の舞踏会で、可憐な二輪の白椿をご覧になってください。



長文を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/09/09
閲覧 : 319
サンキュー:

39

ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「愛している」を知りたいのです

久しぶりにヴァイオレット・エヴァガーデンが見た感じがしました。
それは勿論、京都アニメーションさんの素晴らしい作画いや、美術背景にあるでしょう。

今回特に褒めたいのはそこだけかよ。と思ったら全然違う
確かに今までのヴァイオレット・エヴァガーデンでも感動する場面はあったものの最終話は個人的にはあまり凄くなかった印象だった。
だからこそ、どちらに転んでしまうかが正直不安しかなかった

でも、そんな心配は余計なお世話だった。
まず神だったのは美術背景といったと思うが、それは誰でも認めると思うので
違う話をすると、今回一番良く分かったテーマ「絆」だと思っています。
絆というと定義がよく分かるような分からないような見えない形を表しています

絆という言葉は普通のアニメでは私は使わないです。
だいたいは友情や愛情と呼びますが、今回に限っては絆と呼べるでしょうか

中盤のあの話は本当に泣きそうになりました
普段は泣かない人でも泣いてしまいそうになるんだなと純粋に思ってしまった
エイミーのために、エイミーから遠ざけ、今までとは違った日々を暮らすことになったというのは彼女にとってはあまりにも不快なことだったと思います

でも、エイミーが幸せになるためならと行動した結果
エイミーは手紙を貰ってからヴァイオレットに会いたいという一心で
施設を一人出てきて、「郵便屋さんになりたい」といった強い思いがひしひしと伝わってきました。

本当にやりたい仕事見つかるっというのは最高ですよね。
私もよく分かります。

今回の作品は京都アニメーションさんの代表作品といっても過言ではないぐらいの素晴らしい映画でした。
制作して頂きほんと「ありがとう」を伝えたいです

投稿 : 2019/09/08
閲覧 : 265
サンキュー:

25

ネタバレ

さんし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

申し訳ないですが微妙でした…

今、京アニ作品disるのは申し訳ないけど、TVアニメとOVA含めても1番微妙だった。
TVアニメと違ってヴァイオレット完璧すぎてヴァイオレットがドールじゃなきゃいけない意味あんの?と終始思った。
手紙で伝えたいこととかキャラクター背景は良いんやけど30分で終わる内容を蛇足つけて1時間半に長引かせて退屈な感じ。
30分で収めれば展開が見てて面白いんだろうけど1時間半だと緩やかすぎて見応えがあまり…
謎の百合描写もそれいる?って思った。
外伝って言うだけあって本編のTVアニメとかOVAと切り離してみれば面白いかもしらない。
劇場向きの映画ではないなって思った。30分からだこそそれぞれの人物に対して深みが出るわ。1時間半だと長すぎる。
ヴァイオレットめちゃくちゃ好きな作品だっただけに少し残念。

投稿 : 2019/09/07
閲覧 : 206
サンキュー:

12

ネタバレ

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画館で泣きそうになったのは久しぶり。

シリーズの中では今回が一番面白かった。

てっきり劇場公開でもあるので、アクション要素を
盛り込んでくるかと思ってたら

終始、地に足の着いたドラマ展開してました。

特に際立っていたのは作画、演出、音楽、声優の演技。
家では創作物でよく泣くのに、外面は平常を演じている
そんな、滑稽な自分すら劇場で泣きそうになったので、
今作の出来は中々でした。

大きく転んで、大怪我をしても、
何時か立ち上がれる日が来る。
生きていくのは辛い事が多いけど、
何処かに希望はある。そんな物語大好物です。

テレビシリーズを追いかけた方なら
是非、劇場に足を運んでみてください。

投稿 : 2019/09/06
閲覧 : 270
サンキュー:

27

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/07
閲覧 : 0

ひろはる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/08
閲覧 : 0

いっちー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/08
閲覧 : 0

M4koto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/24
閲覧 : 0

keiyooo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/11
閲覧 : 1

たこす さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/25
閲覧 : 0

キリンさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/09
閲覧 : 1

としちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/01
閲覧 : 0

SIM さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/31
閲覧 : 1

B.O. さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/17
閲覧 : 1

スターライト さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/03
閲覧 : 1

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/30
閲覧 : 1

ネコだワン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/28
閲覧 : 2

owli さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/28
閲覧 : 1

ちぢれ麺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/28
閲覧 : 2
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐のストーリー・あらすじ

……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。良家の子女のみが通うことを許される女学園。父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。(アニメ映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年9月6日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
www.violet-evergarden.jp/sidestory/
主題歌
茅原実里『エイミー』

声優・キャラクター

石川由依、寿美菜子、悠木碧、子安武人、内山昂輝、遠藤綾、茅原実里、戸松遥

スタッフ

原作:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 暁 佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:藤田春香、監修:石立太一、シリーズ構成:吉田玲子、脚本:鈴木貴昭/浦畑達彦、キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子、世界観設定:鈴木貴昭、美術監督:渡邊美希子、3D美術:鵜ノ口穣二、色彩設計:米田侑加、小物設定:高橋博行、撮影監督:船本孝平、3D監督:山本倫、音響監督:鶴岡陽太、音楽:Evan Call

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