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「江戸前エルフ(TVアニメ動画)」

総合得点
73.6
感想・評価
219
棚に入れた
591
ランキング
969
★★★★☆ 3.7 (219)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.8

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江戸前エルフの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 エルフと言うと多くは西洋風ファンタジーに登場するキャラだが、それが現代日本の神社の
ご神体であるというミスマッチ感覚が面白い。
 そのエルフのエルダリエ・イルマ・ファノメネル(以後エルダと表記)が、現代日本の
ポップカルチャーに興ずるオタクである点もやはりミスマッチとして面白いところ。

 基本的にはエルダと巫女の小金井 小糸とのやり取りを主軸とした日常系ドタバタコメディで
あるが、エルフの不死性により多くの人との死別があったり、これからも同種のことが
繰り返されるであろうことから来る寂しさや悲しさなどが随所随所に挟み込まれており、楽しい
一辺倒ではない作風。
 エルダが引きこもりであるのは本人の資質もあろうだろうが、相手が先に逝ってしまうために、
人と深く関わらないようにしているようにも思える。

 本筋とは別にエルダの趣味性や生きてきた体験から来るウンチクも面白いところ。
 特に後者に関して、よく年長者が若い子に昔話をする時、話す側には体験談なのだが、
聞く側には歴史的事象だったりすることがあるが、エルダの場合はそれをとんでもない
ロングスパンでやっているところが面白い。

 キャストに関しては小清水 亜美がエルダという存在をより魅力的にしていた感があった。
 小清水 亜美と言うと快活だったり、飄々としていたりとタイプこそ違うが社交的なキャラが
多かっただけに、エルダのようにオドオドした内向的な役は新鮮だった。

2023/09/21

投稿 : 2023/09/21
閲覧 : 33
サンキュー:

2

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とても私好みの日常系

月島を舞台にしたのんびり日常系アニメ

【ストーリー・設定】

JK巫女の主人公とコミュ障引きこもりの駄目エルフの日常系でそんなに深い話ではないが2人のやり取りやサブキャラが絡んでのやり取りが微笑ましくて好き。
雰囲気が良く見ていて気分が良かった。
江戸時代の豆知識が語られるのも良い。

月島が舞台なのが珍しい。
月島は下町なのかわからないが、あの辺りのエリアが出てくる作品はこち亀とミラクルトレイン(懐)くらいしか浮かばない。
もんじゃを始めとした月島の描写も良かったです。

イベント(祭祀というのが正しいのかな)とか詳しくないが、それをこなすシーンも好き。
具体的に説明できないけどとにかく雰囲気が良い。
神秘的な物を感じて、やはり見てて気分が良いんですよね。
癒し系?ではないと思うけど、見た後の余韻が心地良かった。


【キャラクター】

小糸はしっかり者でありながら大人への憧れがある等身大の女子校生という感じ。
嫌な所が無く好感持てた。
クラスメイトの高麗も良いし見た目は高麗の方が好きですがw

駄目エルフのエルザだがこのアニメはエルザが居てこそ。
先述した通りコミュ障引きこもり。
欲しい物はネット注文で宅配の人と接する事ができない。
すぐに筋肉痛になるくらい身体能力も皆無とどうしようもないキャラだが憎めなくてなんか好き(笑)
エルフが好きなわけではないがエルフだから愛着持てたというのがある。
この駄目なキャラが高校生か中学生だったら嫌いになってたと思う。
アニメでも「甘ったれてないで学校行けや!」と思ってしまうんですよね。
だからエロマンガ先生の紗霧とか好きになれない(笑)

他にもエルフと巫女が出てくるが癖が強い。
特にエルフは方向音痴で負けず嫌いで子供っぽいエルフとか博打好きエルフとかこの世界には駄目なエルフしか居ないのかよ(笑)


【声優】

キャスト見た瞬間にびっくり。
「え?尾崎由香!?まだ声優やってたんだw」
「小清水亜美だと!?」
という感じでしたw

バンドリ見てないので尾崎由香の声を長く聞いたのアニマエール以来でしたね。
小清水亜美は配信でコスプレしてて草生えた。

若手じゃないんだと思ったけど数百年生きてるエルフだからかキャリアある人を起用したのかな。
だからかはわからないけど他のエルフがくぎゅうと能登さんだったのは良かった。
能登さんが駄目なキャラ演じてるの面白い。

【作画】

文句無いです。十分なレベルだった。
超絶美麗作画にはちょっと届いてないかもしれないが、それはそれで見てて疲れる事があるし、日常系は問題ないなと思える出来であればOK

【楽曲】

OPの奇縁ロマンスは和テイストがアニメに合ってるし、自分が和テイストの曲が好きなのでバチッとハマった。
EDの「おどるひかり」も良い。
アニメにあまり寄せてはないと思われるが歌詞に隅田川が出てくるのがちょっとニクい。
淡々としてて目立つ曲ではないがアニメ見た後の余韻を邪魔しないので、この曲で良かったなと思う。
アニメの曲はあまり興味無いけど夏アニメの楽曲でこの2曲だけはDLしました。お気に入りです。

【まとめ】

良い作品でした。
個人的に春アニメトップかもしれない(2クール以上放送してるアニメは除く)

日常系は心地良く見れるかどうかが個人的に重要。
ストーリー・設定・キャラの良さが上手く合わさることで「良い作品だった」と思えれば評価は高い。
大笑いするような面白さは無くてもいい(日常系ギャグアニメは別ですが)
軽く笑えたり微笑ましく見れればいい。
10年前はそういう考えは無かったけど最近はこういうの好きになった。
スローループとか最近のきらら系も大好きだしなぁ。
歳と共に変わるものだねぇ(笑)

【余談】

春アニメの1クールものの投稿はこれで終わり。
天国大魔境はインパクトあったけど自分の理解度低くてわかってないのでパス。
魔法使いの嫁シーズン2もいまいちわかってないしはシーズン1をあまり覚えてないのでパス。
六道の悪女はあまり書く事無いのでパスw
熊くまベアーは1期がクソつまらなかったので見てない。

今更だけど春もいっぱい見たなぁ。
夏アニメがもうすぐ終わるけど30本ちょっと見てる。
我ながらよく見てるなと思いますよ。
つまらなかったら切れば楽になるのにクソアニメ好きだから見てしまうという(笑)

投稿 : 2023/09/17
閲覧 : 36
サンキュー:

6

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本当は怖い日本の神様

原作未読。

江戸時代に異世界から召喚された
エルフのエルダ。
不老不死のエルダは御神体となって、
400年後も変わらず神社で暮らしている。

しかし、
対人恐怖症の域に達する人見知りと、
オタク気質も相まって
重度の引きこもりを発症中。

昨今のアニメでは、
こうした引きこもり主人公は、
大して珍しくもないですが、
このエルダの描写に関してはやけにリアル。

人と話さないので声帯が衰えており、
声に覇気がなく常に小声でボソボソ喋る。

コミュ障も酷く、
基本的に宮司と巫女の二人以外とは、
まともに会話ができない。

そのくせ、
ゴンゲム(この作品でのガンダム)を
ロボットと呼称する者には、

「ゴンゲムはロボットでなくMSだ」
と、即座に更訂するところは、
面倒くさいガノタ感があって
個人的にはツボである。

加えて、
魔法や神通力といったスキルはないので、
信仰の対象としたところで、
何もご利益もない。

以上のように、
全く取り柄のない神様なのですが、
周辺の氏子たちからの信頼はとても厚い。

神饌も豊富で、
お菓子にジュース、VRゴーグルなど、
堕落したエルダの好みを重視している。

なぜこんな駄女神でも、
信仰の対象になりうるのか?

そんな問いには日本人特有の、
「八百万の神々」の緩い宗教観が、
あっさりと疑問を解決してしまう。

因みに、
「八百万の神々」というフレーズを

「日本人は何でも神様にするんだよ」
なんてハートフルに語る方も
いらっしゃいますが、
これは別にカワイイお話ではありません。

「何でも神様にする」というのは、
善悪の区別も関係なしなわけです。

貧乏神や疫病神がその一例で、
それこそ祟りを引き起こす凶悪なものでも、
日本には神様として存在しています。

またもう一つ、
日本には世界とは異質の宗教観があり、
それが、
「神様を見てはいけない」

もし神様を見てしまうとどうなるのか。

その場から神様がいなくなってしまう。
見た者が失明してしまう。
見た者が死んでしまう。

突然ホラーチックになりましたが、
我々も実際のところ、
神様を見ないようにしているはずです。

神社にお参りに行っても、
本殿の扉を開けて、
手を合わせる人はいないですし、

神棚に手を合わせる際も、
わざわざ扉を開けたりはしません。
お守りを買えば、
袋を開け中身を確認したりしないでしょう。

誰かに教わったのかもしれませんが、
何故か日本人は、
神様には一歩引いて頭を垂れるのです。

本作品のエルダも、
基本的にお目通りできるのは巫女のみで、
それが神社の関係者であっても、
直接会うのは不可能。

とはいえこれは、
エルダの人見知りによってできた
ローカルルールのようで、
決して厳格なものでもないようです。

それでも町民たちは、
町中でエルダを見つけても、
駆け寄ってくることはせず、
遠くから手を合わせ頭を垂れます。

あくまで神様は畏怖の対象であり、
たとえゆるキャラ並みの愛嬌があっても、
お友達感覚で付き合うものではないのです。

昔、視聴者から募集した心霊写真を
霊能者が鑑定する番組がありました。

「これは浮遊霊」
「こちら地縛霊」
そんな感じで写真を紹介していましたが、

ある1枚の写真をチラッと見た瞬間、
床にパッと伏せ、
即座に何かに包み状況を説明します。

「見てはいけないものが写っています。
近くの神社に奉納してください。
決して二度と見てはいけません」

とても気になるので、
当然、何が写っているのか聞いたところ、
霊能者はとても言いにくそうに応えます。

「かみ…さま…です……」


ありがとうございました。

投稿 : 2023/09/06
閲覧 : 39
サンキュー:

2

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

エルフ×江戸文化。引きこもりエルフが織り成すのんびり日常系作品

原作未読。全12話

東京都中央区月島を舞台に、異世界から召喚され御神体として祀られてるエルフと巫女のゆるギャグ日常アニメ。

コミュ障引きこもりエルフと江戸っ子気質な巫女の日常と、江戸時代の暮らしや文化についての豆知識を知れる作品。大きな事件も起きず、可も不可もない安定したレベルの面白さのまま最終回まで描かかれます。江戸文化についてはそれなりに興味深かったけど、あまり記憶には残らなかったかな。

引きこもりエルフのキャラ立ちは良く、困り眉のビジュアルも可愛かったけど、主人公の魅力がイマイチ低いのが残念でした。
身の丈にあってないブランド物を身につけたがるという江戸っ子気質要素なのかどうなのか謎のキャラ設定だけあって、特に他に魅力がないので、完全にエルフに魅力負けしてました。
エルフ役の小清水亜美さんの演技がとっても良かったこともあって、さらに主人公の影が薄くなっていたように感じます。

異世界召喚されたエルフがいる世界観で江戸時代の文化を知れるという中々ない設定で面白みはありましたが、ギャグよりも日常要素が強いので終始のんびりとした作品でした。

投稿 : 2023/09/04
閲覧 : 176
サンキュー:

17

ネタバレ

ちょま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

作業用BGMアニメ

異世界から召喚されそのまま400年間神様として祀られてきたエルフと、その神社の巫女を中心に織りなす日常コメディアニメ。今と比べて「江戸時代はこうだったんだよ」とエルフが知識を教えてくれる辺りが「江戸前」。

とにかくキャラがつまらない!いやエルフキャラは面白い。「引きこもりオタクだけど大事な人のためなら勇気を出して体を張る」とか!「モデルみたいにおしゃれでお淑やかだけどギャンブル狂い」とか!性格に緩急って魅力的!
でもメインの人間キャラである巫女の小糸ちゃんはエルフがだらしないから口うるさい「だけ」だし、妹ちゃんもよくできた妹って「だけ」で、完全にお話を進めるための舞台装置。小糸ちゃんの同級生も他の神社の巫女も性格が一辺倒で、なんというか感情表現乏しく感じた。

日常系作品てキャラの個性や魅力でなんてことのない日々を面白く見せてくれるのに、こんな薄いキャラがメインじゃお話も薄っぺらよ。15年前とかなら評価も違ったろうけど、令和の時代にこれは…エルフを目立たせるため人間はつまらなくしたのかもだけど、もう少し何とかならなかった?

あと「江戸時代の知識を披露する」というギミックもほぼ死んでる。ネットで調べたら出るような浅いレベルだから「そうだったんだ」とはならないし、せっかく江戸時代との比較を挟んでるのにお話が面白くなってる訳でもない。こんなの気の置けない友人同士の特に中身のない会話を聞かされているだけ。

唯一手放しで褒められるとしたらOPとEDの曲。この2曲は素敵!

と、まあ中身のないアニメなのだけどお話自体はちゃんとまとまっているし声優も素晴らしい。見入ったりするほどの魅力はない、でもだからこそ「別にいつも名作が見たいわけじゃない。何でもいいからストレスなくテキトーに何か見たい」って時にはぴったし。ちょっと雑音が欲しい人の作業用BGMとしては最適解まである!
なんでも使いようですね。

投稿 : 2023/08/30
閲覧 : 53
サンキュー:

3

ひたむき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

駄女神とのんびり日常

4話まで。
とにかく癒される〜。
異世界召喚された引きこもりエルフ。
ご神体ってだけで月島の住民に良くされるのは羨ましい。
御奉納にVRゴーグル・コーラ・ポテチは縁起が悪すぎるw
巫女の小糸や妹の小柚子、ご神体仲間のヨルデなどと何気ない日常を過ごす光景は平和で和むな〜。opのナナオアカリの奇縁ロマンスは初見でハマってしまった。この作品は日常系が好きなら見るべき良作かも。

投稿 : 2023/08/29
閲覧 : 37
サンキュー:

3

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

1点だけ…

過去の様々な偉人達の中で、
『神さま』として生きてきたエルフ達。
確かに、長生きですし(笑)

知っている、会っているがゆえの、小話、
神として接してきたゆえの、偉人を呼び捨て、
絶対、願い事は叶わないのだろうけど、
お布施や、お賽銭も多いのでしょうね。
建物の立派さ、清潔さ、で、いかに愛されているかが
判りますし。

『外国人』が、天狗や鬼の元、という説もある位ですし、
そんな中からの発想なのでしょうか。

会える神さま、イイですね。

ただ1点。

江戸前『エルフ』…エルフが主人公。
ならば、
エンドロールのキャストは、
エルダが一番最初にくるべきではと思うのですが、
なぜ、巫女が一番なのでしょうかね…

若干の違和感を覚えました。

投稿 : 2023/08/28
閲覧 : 51
サンキュー:

4

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

江戸前だけどエルフw

少年マガジンエッジに掲載の漫画作品が原作です。

江戸時代に、異世界から召喚されたエルフのエルダが、月島の高耳神社の御神体として祀られ、今も江戸を見守っているというストーリーです。
新しくエルダの巫女になった、女子高生の小糸との日常コメディを基本とした作品です。

最初に江戸時代で月島?と思った人は多いかもw(月島は明治時代に出来た埋立地)
一応、月島の元になった佃島にあった神社が、月島が出来てそこに遷移したという設定らしいです。

エルダが、引きこもりで、ぐうたらで、ヲタクという定番の設定で、小糸がそれをたしなめるという展開が多いのですが、時折見せるエルダの本心に、はっとさせられたりもします。

徳川家康と友達だったというエルダが、思い出のように話す江戸のうんちくも、けっこう楽しめましたw

異世界に行って、新たに人生を謳歌するという作品は、ちまたに溢れていますが、異世界から来て、楽しく生活できているエルフがいるというのも、現代日本も捨てたものでは無いのかも?
と、少しは思えた作品たったのかなw

投稿 : 2023/08/16
閲覧 : 95
サンキュー:

18

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

知らない切り口

八百万の神と言うくらいだからと言って他国の神話の登場種族を祀るとはビジネス神社全開ですな笑

北欧神話×下町はユダヤ×諏訪ばりのインパクト
というよりただのサブカル×カルチャーか笑

そしてそのエルフが引きニートオタク美人おばさん

そんなエルフが語る江戸時代の小話が面白い
しばらくポッドキャストで聴いていたいくらい

作画も良くて日常系だけど飽きない
観て損なし

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 38
サンキュー:

2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容はまあ普通なんですが… 作画がめちゃくちゃ良いですね

内容は異世界からやってきたエルフが日本で神様をやりつつ自堕落に過ごしているというものですね。
特に大きなイベントの起こらない日常系の話でしょう。

まあ、正直内容はどうということもないのですが…。
作画がめっちゃくちゃ良いですね。
え、ちょっと気合い入れすぎじゃないですか。
この作画で、2人で東京見物をしてくれるなら、東京のあちこちの名所が出てくるわけですかね。
…それだけで、見る価値を感じてしまいますね。それくらい作画がめちゃくちゃ良いです。
できれば見たいですね。


まあもうちょっと、内容について思ったことを。

異世界物というと日本から異世界に転移、転生する話が大多数で、異世界から日本にやってくる話は、現代では少数派な感じがします。

しかしそんなことはなくて、
そもそもそういう「異界からやってきた何かが騒動を起こす」というのはむしろ古典でありメジャーなんですよね。
だからそのカウンターであるマイナー系では殊更選ばれないだけなのでは。
ドラえもんとかうる星やつらとか、異世界ではないですが未来や宇宙からやってきた何者かが問題を解決する or 騒動を起こすという話ですよね。
異世界からやってきたエルフが魔法で問題を解決してるなら、女ドラえもんと言われるパターンなわけで…。

逆に自堕落というパターンも存在していまして、なので特に逆パターンは斬新ということもなく、単に古典なのではないかなーと思いました。
そういう点では本当に内容については、特に悪いとは言いませんが、語ることがないですね。

全話感想
作画は最後まで安定して綺麗でしたね。高クオリティでした。

まあ内容は正直ほんわか和む以外の感想はなく、とにかく疲れまくって癒やされたいという人には刺さったのでは。
私は今は仕事も落ちついているので少々退屈でした。
仕事がきつい時は癒やされたと思います。

投稿 : 2023/08/07
閲覧 : 154
サンキュー:

6

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

日常系+江戸の小話(エルフである今は特にない)

視聴完了

ジャンル
雑学日常系

タイトル由来
江戸前(江戸の流儀の意味合い)の小話をちょいちょい挟むエルフの日常系から

設定
現代日本
異世界召喚によりエルフが神として祀られており、エルフは不老不死

ストーリー展開
江戸時代に徳川家康により異世界から召喚され、神として祀られているとあるエルフと、その巫女(呼び方が違った気もするけど)の日常系+それに絡めた江戸前の小話+神事の小話

感想
総評点 60点

良かった点
江戸の小話、みんな好き勝手やっているゆるーい感じ
悪かった点
1回だけ江戸前を優先して話が不自然になっていたことからキャラと世界観にひびが。
レビュー
基本みんな好き勝手やっている日常系。
神様であるエルフたちは引きこもりオタク、推し活、ギャンブルと好き放題で、パートナーの人間も口では色々言いながら一緒に楽しんでいる。
そんな中で徳川家康に召喚された不死のエルフという設定をうまく活かし、日常系の中に江戸前をうまく融合させておりいい感じだなぁ、と思っていたのだが、裁判の話だけはかなり強引で不自然。これまでの信頼関係が揺らぐ話で評価的にもかなりダウン。
最後は神事でお互いを信頼している感じで終わったが、結局なんでも言い合える信頼関係、という印象に戻ることもなく終了。
普通に面白い日常系と参考になる江戸前小話でした。

投稿 : 2023/08/07
閲覧 : 35
サンキュー:

3

Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そうだったのか!小清水亜美の学べる江戸時代

~
 なんだぞ調で喋るウィスパーボイスのエルフ美人が、神社に引きこもってニート三昧な日々を送る片手間で神さまをやる、という謎すぎる世界観のコメディ作品。ただ、そんなごった煮な設定すらも気に留めない残念美魔女エルフのエルダが面白く、それもこれも、実力派声優・小清水亜美の幅広い演技力があってこそ。他にも、釘宮理恵や能登麻美子など、これらのキャスティングだけでもアニメ化として成功していると言っても過言ではない、と個人的には言いたい。もちろん、声優だけで作品の価値は決まらないが、500年以上も引きこもっていた故に世間との認識にズレが生じてしまった浦島太郎的なエルダは面白おかしく、東京・月島のご当地の魅力発信や、江戸時代の生活風景を知れる雑学パートなど、意外と身のある脚本で興味深いものだった。人生の歩幅が人間と根本的に違うエルフの、時折見せる湿気を含んだ関係も胸に想い溢れるが、前提となるエルフの成り行き(作中ではとくに触れられてないけど)を考えると、むしろ同情をしてしまう。(「今、そこにいる僕」のサラみたいな印象)。ただ、当の本人たちは楽しそうだし、エルフは人間と生死感が違うみたいだし、そもそもこの作品はコメディ作品なのでそういうツッコミも野暮なのかなと思う。なお、1クールですらネタが持たなかったのか、立て続けに脇役を投入してメインキャラの露出を薄めてしまう展開はコメディ作品としては致命的で、これは「月刊少女野崎くん」などでも見受けられた現象だ。これなら早々に幕を下ろした方が作品の価値は保たれるだろうが、もし2期があるのなら、「瀬戸の花嫁」のようにアニオリでも構わないのでキレイに仕上げてもらいたい気持ちはある。少なくとも結末のお膳立てがある作品なんだし。

個人的評価:★★★☆☆(3.0点)

投稿 : 2023/08/07
閲覧 : 34
サンキュー:

3

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

2話でストップ中

2023/08/05 初投稿

何か引き込まれないので,とりあえず2話でストップしました。

嫌いとかでは無いので,再開するかもです。

評価はデフォルト

投稿 : 2023/08/05
閲覧 : 57
サンキュー:

7

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

能登大明神

原作未読(2023.7)
ファンタジー日常コメディ。
金沢でエルフとくれば能登さん。その辺わかってらっしゃる(どのへん?)
内容は400年前(戦国時代終盤)に時の権力者たる家康、秀吉、利家が各々召喚したエルフを神として祀り、代々そこの巫女が世話をしているという話。そして現代の巫女家族や氏子達との触れ合いの中で、江戸時代の風習や流行り事等の蘊蓄、エルフ自身の趣味などを面白おかしく描いている。
やや、評価が甘いかな(エルフ役の小清水さん、釘宮さん、能登さんがとても良かった)とも思うがこの作品の前が「いせれべ」だった為、担当キャラと声優さんの一体感(キャラの造形)を感じられてとても満足だったので仕方ない(好み次第ではあるが)。
よく、継続作品で主要キャラの配役変更(病気療養等は除く)は物議を醸すが、「おせれべ」なんてあれだけの配役でも次に全員変わってもそれほど文句はでそうにない(少なくとも自分は誰でも大差ないモブキャラとしか思えないし、何なら一人4役位掛け持ちで良いと思ってる)。これは作者自身がキャラの造形をしてないのが悪いのであって声優さんのせいではないと思う(量産型主人公好き好きロボに個性なんてないよね。そんなもん人間じゃない。だから物語自体中身がない)。諸事情の枠埋めとかで製作してる部分はあると思うけど「スマホ太郎シリーズ」等あの程度でアニメ化になると勘違いさせた業界は今一度見つめなおしてほしい(偉そうに!(笑)

私のツボ:いえやすくん

投稿 : 2023/08/03
閲覧 : 60
サンキュー:

3

ネタバレ

wp38 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

異世界じゃなく現実世界でのほほん(仮)

2話まで視聴

{netabare}江戸時代ごろの日本に来たという耳の長い異世界人。作中では”エルフ”との事。
何かの儀式によって召喚されたのか、それともワームホールのようなものに巻き込まれたのかは
分かりませんが、さすが500年は生きるというだけありますね。

細かい事を1つ。違う作品を絡めるのはナンセンスかもしれません。そこはご容赦を。
{netabare}『デスマーチから始まる・・』という作品があるのですが、その6話目、大体2/3ほどの所にて、
 「エルフとは広く言われている様な長い耳ではない。それは長耳族という別の種である。
  過去に勇者が長耳族の事を”エルフ”と呼称したのが事の発端。エルフと長耳族を一括りに
  する事はとても忌避される」
といった感じのセリフがあったのを思い出しました。
もちろんコレが正解で真実で全ての作品に共有されている事、というわけではないと思います。
恥ずかしながら私はエルフの定義を理解していません。耳が長かろうが短かろうが、耳の形や
容姿を見てエルフと感じたら、サトゥー同様全部エルフって思います。
ですのでエルダの事をエルフと言っている事に抵抗は感じませんでした。
まぁデスマのそのセリフを思い出したので、多少の違和感は感じていますがw{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2023/08/01
閲覧 : 36
サンキュー:

2

ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

神だけに神キャスト。

原作は、未読でした。
でも、アニメを視聴して、思わず買いましたw
それぐらい久しぶりの個人的ヒット作です。

アニメは、アニオリなしの原作準拠です。
でも、原作がおもしろいので、ストーリーは心配いりません。
作画がバリバリ動いて人気がでる作品は多いですが、
本作ほど神キャストな作品はありません。

小清水エルダ様、最高すぎるw
キャスティングした人がむしろ神か。
こんなハマり役、今までに見たことありません。
コードギアスのカレンとか、狼と香辛料のホロのイメージが
強かったのですが、弱々しいキャラもいけますね。
(最終話にキリっとしたお声がちょっと聞けます。)

釘宮ヨルデ様、関西弁てw
西の方がご出身みたいなので、違和感なかったですね。
演技力は、言わずもがなバッチリです。

能登ハイラ様、 {netabare}賭ケグルイてw {/netabare}
お上品な言葉使いなのに、秘めたるあれへの情熱がすごい。
水星の魔女みたいに真面目な役より、
ちょっとフランクな演技の方が好みです。

尾崎巫女様、サーバルちゃんてw
この方のお声は、聞いていると元気になりますね。
ラジオの小清水さんとの掛け合いも良かったです。

他のサブキャラのみなさんも、イメージどおりでした。
1クールで終わってしまうのが寂しい・・・。
アニオリとかも観てみたい・・・。
原作は新しいエルフも出てるみたいだから、
キャストの予想をしたい・・・。

ということで、2期切望です。
神頼みしたらかなえてくれるかしら。

投稿 : 2023/07/28
閲覧 : 241
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20

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

HG1/144 機動武士ゴンゲム 35周年リミテッド・クリアカラーバージョンが

とにかくエルダの表情の豊かさに惹かれ、あみすけの演技がマッチして最高でした。
ストーリー展開は存在が非日常なご神体エルフとその巫女の日々という日常系のような感じで展開していく。
コメディ展開の中にシリアス気味のハートフル展開もあり、パートごとに1話区切りで進んでいく。
エルダが600歳以上のエルフということもあり、家康君からの江戸時代の風習を交え伝えてくれるのも楽しく、まったりのんびり見れる。

100点中79点

投稿 : 2023/07/26
閲覧 : 51
サンキュー:

4

ナンカ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

エルフの声が良い!

何の気無しにアマプラで観てハマった。江戸の豆知識に毎回学ぶ。エルガ、小糸姉妹に下町の方々に癒された。なんてたってエルガの声が良かった。

投稿 : 2023/07/22
閲覧 : 45
サンキュー:

3

§レイン・スターク§ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★☆

2023.07.19 ★★★☆(3.4) 1度目観賞評価

投稿 : 2023/07/19
閲覧 : 25
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0

しろくま さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ただただ日常というだけ

見終わって何の感情も残らない薄味

見終わってすぐなのにストーリーを思い出せないくらい薄い

ただただ、エルフ羨ましい生活してるなっていうのと、エルフって小柄なイメージだったから身長も肩幅もでっかいなエルフ、という感想しか残らなかった

投稿 : 2023/07/18
閲覧 : 44
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3

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

毎回、とてもおもしろく鑑賞できました。

転生を加味した日常系の新ジャンルともいえる。

投稿 : 2023/07/17
閲覧 : 43
サンキュー:

3

ネタバレ

たかたか・・ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

御朱印下さい!!

ゆっくり、のんびりと見れました。

色々な評価を、されていますが、自分は、好きでした。

まずは、声優さんが、良い!!よくマッチしていたと思います。

キャラの表情も良く、ツッコミ満載で、笑わせてくれました。

なんと言っても、社紋が、可愛い!!実際に聖地で作って欲しいです。

小柚子ちゃんみたいな、妹が欲しい!(年齢的に犯罪になります。)

料理出来る妹は、本当に欲しかったですが・・・

発想は、かなり良かったと思います。

欠点は、親の設定 祖父や祖母の設定等、謎が多いので

ひも解いてくれると、ありがたいですね。

まだ、続きが見たいので、2期に期待してます。

投稿 : 2023/07/10
閲覧 : 44
サンキュー:

8

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

江戸のうんちく紹介アニメ

江戸の雑学は良かった。

だが、それ以外は何もない。ストーリーはあってないような物だし、後はエルダと小糸を眺めるだけ。

でも好きなアニメ。良作。

投稿 : 2023/07/10
閲覧 : 55
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11

ネタバレ

脳トレ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

なぜエルフなのか→何もなかった…

<最終話までの総評>
絵的なクオリティや作品の雰囲気が最後まで崩れなかった点は良かったと思う。OP&EDはどちらも好きだったし特にOPは耳に残る曲調でアニメを見終わった後についつい口ずさむくらいには好きだった。良かった点は以上。

作品の盛り上がりとしては「エルフ×神社」という初見のインパクトがほぼ全て。たぶん似たコンセプトの作品がすでに数ある中で差別化するためのエルフ設定だと思うがこれと言ってネタやストーリーに反映されてないのでほぼ出オチの死に設定。
あとは薄くゆるいオタクネタと特にエピソードに絡むわけでもない江戸ウンチクを単発的に披露するだけで全体的に作品として味が薄い。それでも演出の力でたわいのない日常ネタとしてならまだ体裁は整っていたのだが、止せばいいのに定期的に差し込まれる「いい話()」になるともうどうしようもなく中身のなさが露呈する。最後まで見た感想は一言でいって「かなり不快」

<中身のない感動ごっこ>
家康のことを話すエルダとか、亡くなった母の記録を見る小糸など「感動エピソード()」の内容が基本的に「故人を偲ぶ」という形式なので自然と感傷的な、なんとなくいい話のようなムードになってはいるがその故人に関する具体的なエピソードが何も語られていないので本当にムードだけで全然物語になっていない。画面内のキャラがいくら感傷に浸ってみせても何も知らないこちらは「それはまぁ…ご愁傷さまです…」以外の感想を持ちようがない。
エルダが度々口にする家康についても、顔も分からなければ大体の人となりやエルダとの関係性も何一つ語られないので何となく察することすらできない。最初の感想で召喚に関する事情に言及したのはそういう理由だったのだが案の定最後までそこについては全く語られず。そして事情は全然教えてくれないくせに何かにつけて「昔色々あってさ…」みたいな匂わせだけはやたらとしてくるのでその手のエピソードが観ていてうっとおしいだけだった。

最終回の弓耳祭についてもそうで、射手という共通点を通じて小糸と母との絆だとか、時代が移ろっても変わらない普遍的な人の思いだとかを描けそうだったのに。「小糸は弓が下手」というそれ単体ではどうにもならない小ネタに終始し、小糸が祭りにかける思いも何も描いてないのになぜかクライマックスで突然涙を流させて感動っぽい雰囲気をゴリ押し。
商店街のおばちゃんが小糸と違って母親の時は最後の一発だけ外した~とか語っていたがその対比が物語的に何か意味があるわけでもないのでいくら感慨深そうに言われても「だから何?」としか思えない。
しかも前回からの前フリつきで勿体付けて出されたネタがコレなので余計に、物語になるまえの設定だけ並べて「ね、いい話でしょう?」みたいな雰囲気を出されても呆気にとられてしまう。
この「亡くなった人の話とそれっぽい演出つければそれでもう感動的な話になるでしょ?」と言わんばかりの態度のせいで作品に対する評価もゆるい日常モノから薄っぺらい感動ポルノもどきに爆下がりしてしまった。

また良かった点として挙げた絵のクオリティについても、作画の崩れはないかわりに負担軽減の為かキャラの動きは常に最小限で見せ場のシーンですら止め絵だったりとアニメーション的な見どころがなかった。同じ理由かは分からないがエルダと小糸が同じ猫を別々に愛でる様を対比させるというシーンでその猫を一切描かない(鳴き声だけ)というのも違和感がすごかった。キャラクターと同じクオリティで動物を描く自信がなかったのだろうか?
そして最後の最後まで、話に大きく関わる時でさえ小糸のおじいちゃんが喋らない、姿もまともに描かれないのは一体何だったのか。小糸が後を継ぐまでエルダの世話をしていた人物なのにこの扱いの差は…?

<マッチポンプですらない邪悪な何か>
「江戸時代に召喚」のくだりについてアニメでは情報がなさすぎるので原作ではどうなのかと検索してみたところ「エルダに江戸を見守って欲しいから」だそうだ。
アニメでも同じセリフはあったがそれはあくまで友人として、エルダと家康との間での個人的な約束や願いであって、幕府としての大義…例えば天災や流行り病などの危機を鎮めてもらうためエルダを召喚した…とか、何かそういう公儀の理由があるんだと思っていたのだが。マジで「見守って欲しいから」だけだそうだ。
秀吉や利家がエルフを召喚した理由も「家康に対抗して」「先の二人を真似て」らしい。

権力者の適当な思い付きでもう二度と帰れない世界に召喚して、その被害者の悲しげな表情見せて「孤独を感じるエルダ、寄り添う人々との温かい交流…どうですいい話でしょう?」って…頭がどうかしてるんじゃないだろうか。
結局作者にとってエルダは江戸時代のウンチクBotに過ぎず召喚云々はそのためだけの設定(とすら言えないレベルだが)なのだろう。歴史も文化もそこに含まれる人の生き死にまでも浅いネタとして消費する態度がとことん不快である。

=================================
以下、最初の感想

6話まで視聴
御神体のぐうたらエルフとそれに仕える巫女少女を中心とした基本ギャグでちょっとハートフルな日常もの。
作品のコンセプトは明快で内容もそのポイントを外してないし毎回見せ場をきっちり盛り上げる演出など、全体的なクオリティも非常に高く安定感も抜群。
神社の御神体がエルフということ以外、いまさらなオタクネタや引きこもりキャラなどあまり独自性はないが作画の力でちゃんとキャラは可愛らしい。
また内容にそぐわない安易なエロネタで釣るような事もないのでそのあたりにも好感が持てる。

―のだけれど、6話まで観てもこの話をエルフでやる必要性が一向に感じられないので何をしてても「そもそもなんで…?」という疑問がチラつきいまいちノリきれない。

例えばご当地ネタや江戸ウンチクなどは別にエルフじゃなくて地元の神様か何かでも成り立つし、不死者と人間の交流というドラマについても同様。そこに特別「異世界から来たエルフ」ならでは視点や面白さがあるわけではないのでどこかで「でもなんでエルフ?」という引っ掛かりがある。

またストーリーの面でも
エルダの抱える不老不死ゆえの孤独感とそこに寄り添う小糸との関係、いつか必ず訪れる別離の予感など、いかにも感動的な雰囲気で描かれてはいるが、まず話の大前提である「召喚」の経緯が一切語られていないので
「そもそも家康に召喚されなければエルダはもと居た世界で家族や仲間のエルフたちと幸せに暮らしていたんじゃないの?」という疑念が拭えない。
つまりここでも「なんでエルフなの?(=何のために召喚したの?)」という根本的な部分が引っかかってくる。

もし召喚についての詳細が物語の秘密や核心に関わるのだとしても、それならそれで事実を伏せておくための表向きの理由を語っておく必要があるはずなのだが。
例えばエルダのオタク気質に由来するしょうもない理由だとか、と見せかけて実は涙なしでは語れない感動秘話だとか。内容は何でもいいがともかく「なぜエルダが召喚されたのか」という物語の根本が提示されていないので観ているこっちもこの話をどう受け止めていいのか判断しかねる。

最終的にこの話がどう着地するのか、それともよく分らないままなのかとりあえず最後まで視聴は続けたいと思う。

投稿 : 2023/07/09
閲覧 : 99
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5

リタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ほわーっとなる

神様アニメは色々とあるけど、けっこう特殊な設定かな?
初めは面食らったしイラっとしそうだったけど
わりと主人公可愛いし、多分作画があのぷりっとした可愛さと美しさを上手く表現しているからか、最後までアニメとキャラ萌えのダブルで楽しめた。

くっそダメダメ神様だろうけど、可愛さや愛あるシーンがたまに出てくるので
丁度良くバランスのとれているストーリーだと思う。

この瞬間を切り取ったストーリーなので、今後を思うと漠然とした寂しさなども感じられて、ちょっと深いなーと思う。

それでも、一日一日を楽しんでいるキャラ達を見ているのはとても楽しかった。

あとあれかな、エルフさんの声が良いのかな?
すごく自然でさっぱりしていて可愛さもあって好きでした。

投稿 : 2023/07/08
閲覧 : 58
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8

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エルフ族がエロい使い方をされていないだけで既に高評価

原作未読。予備知識なしの初鑑賞。

タイトルにも書きましたが、
最後の最後までエルダやその周りのエルフ族を
エロい使い方してなくて素晴らしいです!

なにかっちゃ無意味にエロ放り込む作品が多い中で
このパターンは嬉しい誤算でしたね。

そんな事より町の人達との繋がり、温かさ、
巫女である小糸との関係性に重きを置いて描かれていて
くど過ぎない癒し作品となっていました。

無理に感動で泣かせようとするわけでも
わざわざ悲しみや不幸や闇のお話が入れられてないので
元気がない時の心のお薬となる作品でした。


まだまだ先を観たい気持ちもたくさんあるけど、
{netabare}先の先の先までもを考えると
寿命の違う2人の結末を見守る事になりそうなので
それはさすがに私泣いちゃうから控えたいところ、、

今このときを2人が幸せそうに寄り添ってる部分だけを
見ていたいというワガママが出てしまいますw

小糸の都会に憧れる性格が
今後のお話に関わってくるのか気になるところ。{/netabare}


キャラクター達の性格のバランスがいいのも
作品を見る上での心地良さの1つですね。

またエルダがする小話に{netabare}歴史が登場するのが楽しくて、
「家康くん」の背景にエルダが混ざってるというのが
個人的にちょっとツボで他にも聞きたかったです。{/netabare}

それ以外にも物事の由来なども話してくれていて
昔の人の提灯(ちょうちん)の使い方なども
本当に面白いお話でした。

こうして楽しく知識が舞い込んでくるアニメが
もっと増えたらいいのになと(っ ॑꒳ ॑c)


初めてEDの映像を見た時は錯覚を起こしそうで、
実写とCGの立体感と、なんとも不思議な感覚でした。

曲はOPもEDもいいですね〜
OPの方は特に大好き(*´˘`*)

投稿 : 2023/07/06
閲覧 : 256
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26

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

お婆ちゃんのする昔話が昭和じゃなくて江戸時代の話みたいな話。

江戸時代に異世界から召喚されたオタク趣味のエルフであるエルダと、そのエルダを「髙耳様」として奉る神社の巫女(小糸)との日常を中心に描いた現代のお話。
よくある異世界転移系ものの逆パターン。話の内容自体は、タイトルに書いたことでほぼ全て。

ただ、本作は、エルフという異世界のものを取り込んでいながら、とても日本的な話に仕上がっているのが特徴でしょうか。

どういうことかというと、日本の神道は、キリスト教などの唯一神信仰と異なり、いわゆる「八百万の神」、要するに、なんでも神様にしてしまう。
また、その神様が、(ダメなところを含めて)とても人間味溢れるというのも特徴。例えば、イザナミノミコトに決して中をのぞいてはいけないと言われていたのに、我慢できずに中をのぞいてしまうイザナギノミコトの話など(なお、ギリシャ神話のゼウスも浮気性で有名。ただ、古代ギリシャ人がこんな尊敬できない神を崇めていて良いのだろうかと書き残しているらしい(笑)(出典:どっかの回の「げーむさんぽ」)要は、世界的にみると、神様は基本的に尊敬できる人格者であることが多いらしい。まあ、信仰の対象だしね…)。

というわけで、世界広しといえど、(特にダメな)エルフを神として崇めようという発想自体がちょっと変だと思われ、本作は、それをある程度違和感なくアニメに取り込むことに成功している(長く生きたものに霊魂が宿るという発想があるので、なんで不老不死のエルダを神様にしたんだ!と怒り出す日本人もいないでしょうし)。

そういう意味で、とても日本的だと思ったわけです(日本人の宗教観を海外の人に説明するのに、ちょうどいいなあとか思って観てました。)。


あとは、ファンタジー小説で、長命のエルフとそれに比べて短命の人間との恋愛をえがく中で、見た目の変わらないエルフが、次第に年老いていく人間の相方の姿を見て、残されて寂しい想いをするくらいなら、こんな恋愛はすべきじゃなかった
と後悔するシーンがあったりしますが、それと似たような哀愁が本作のエルダにもあったりします。


滅茶苦茶面白いかと問われると、そもそもエルフと巫女の日常を描いた作品なので、少なくともドキドキワクワクするような話ではありません。私個人は、もっとエルダのぶっ飛んだオタクキャラが見たかった(意外とまとも)。

ただ、エルダ役の声優の小清水亜美さんが、特にいい味出してます(その昔聴いたラジオ番組で、何かと共演の多かった福山潤さんに冷たくあしらわれ、「アイドル声優」だったんだから、もっとチヤホヤして!と怒っていたのを思い出しましたが、もう立派な「演技派声優」ですよ)。他のエルフも釘宮理恵さんと能登麻美子さんなので、それ目当てで観るのもいいかも。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 76
サンキュー:

11

ネタバレ

りょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

OPめっちゃいい!!と思い、作曲者和ぬかというのを知り、納得。とても良い曲を書くし、ナナヲアカリさんの歌声もよい感じ。
EDはOPに比べると普通という感じだが、Cody Leeというバンドを詳しく知ってから聞くとまた変わるのかもしれない。

【1話】
小清水亜美さんとても上手だなって印象。物語設定も神社とエルフという設定は面白いと思うし、ギャグとしてとても面白い。個人的に月島はよく行くので結構好きかもしれない。毎話少し感動を狙った話が出てくるなら少し微妙だが……。

【2話】
とりあえず、今話は特に感動を誘うようなものはなく安心した。そんな中、コメディというよりどちらかというと知識を学べる教育アニメみたいな感じ?がした。月島や佃について深く学べる感じのほうが強く感じた。

【3話】
相変わらず笑って学べる教育番組という感じ。今までは月島や佃の活性化というような感じであったが、今回は様々な地域のお取り寄せグルメのといった感じで楽しめた。それと、釘宮理恵きたーーーーー!!

【4話】
聞いたことない声優が多いが、特に違和感ないのが良い点だと思う。特に、特徴的な声のエルダやヨルデには名の知れている声優を使い、それ以外を若手を起用するのはとてもバランスよいと思う。くしゃみするエルダ様めっちゃ可愛いな。

【5話】
めっちゃスマホに興味津々になるのかわいい笑
スマホでもみこよって言うのかわいい笑
スマホ依存症になる気持ちがものすごい分かった気がした。

【6話】
やっぱり教育系アニメ。特に富士山のくだりなどは勉強になった。カワイイ系教育アニメだな。ギャグ感は少なくなった感じ。

【7話】
凧揚げってたしかに謎の名称だったけど、なるほどって感じ。相変わらずの教育アニメ。

【8話】
今まで基本がエルダを小糸が訂正する構図だった中で、インフルエンザの下りでエルダが訂正するのは良かったと思う。揚げあられビーバー食べたい!!

【9話】
毎話毎話うんちく的なものが入るが、今回はバランスが良かったように感じる。特に母親のくだりや笑いどころなど、バランスのとれた話だった。

【10話】
今回はそこまで豆知識もなく、面白さ重視という感じがして個人的にとても好きなかいでした。あのどら焼き食べたーーーい

【11話】
最近面白くなってきたような気がする。慣れたのかもしれないけど……。間の使い方とか面白かった。

【12話】
相変わらずバカバカしさと真面目さとって感じだった。おじいちゃんって顔出し声出しNGなのかね笑

総評
最初の方こそ、ウンチクが多く教育テレビで流れてるのかなってくらいだったが、後半に連れて面白さが増していった。加え、1話ではすこしシリアス的要素があり少し残念だったが、以降は特になく良かった。エルフやキャラの可愛さもあり、なおかつどこかクセになる作品で良かった。

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 107
サンキュー:

7

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

家事とエルフは江戸の華

この辺りは東京の下町情緒が残っていてなんだかんだ、
なんて言葉がよく耳目に触れますが、
僕はそういうのにあんまり心ひかれないヒトであります。

もちろん『キライ』というわけではありません。
アリかナシなら『アリ』なんだけど、
ありありのアリ、ではなく、ふつうよりのアリぐらいかと。

おのぼりさんよろしく
浅草・上野・柴又あたりをプラプラ歩いたこともありますが、
特別楽しいわけでもなく、
だからといってつまんないわけでもなく、
ほんとにまあ、ふつう。
(京都出身なので古い下町とか門前町とか見飽きてるのあるかもです)

  ただ、いまはもうムカシと違って、
  「てやんでえ、べらぼうめ」なんて言って
  手鼻かんだりするおっちゃんを、
  「粋だねえ」なんてアリガタがる風潮が廃れてきたのは高評価。
  むだなケンカ腰はナシの方向でお願いいたします。


そういう『特に東京好きというわけじゃない』拙でありますが、
本作『江戸前エルフ』は、
のんびり楽しく、そして関心を持って見ることができました。

舞台は月島(その気になれば銀座・築地から歩いて行けるとこ)。

そこにある高耳神社(架空)に、
江戸時代に召喚されたエルフ(エルダ=引きこもり)が、
ご神体として祀られていております。
そのエルフと巫女(小糸=きびきびJK)の絡みを中心に、
ヒトの暮らしをまったりと描いた日常系ですね。

  机をばんばん叩いて爆笑するようなコンテンツではなく、
  ゆるめでやさしい世界観に肩までつかるような『温泉系』。
  とはいえ、笑えるところはくすくす笑える、意外な良作であります。


僕は最初『ほとんど期待せず』一話を視聴したのですが、
  けっこう見やすいかも
ぐらいの印象で『とりあえず』視聴を続けることにいたしました。
で、話数を重ねるにつれてジワジワささってきて、
最後はかなりマエノメリになって完走しちゃった次第であります。

なんでお気に入りになるまでそんな時間かかったんよ、
と言いますと、
実はこの作品『よくできた椀物』みたいな構造になってるんですよね。
澄んで芳醇な風味のあるお出汁があって、
そこにしっかり味と歯ごたえのある具材が浮いている、みたいな感じです。

最初は具材の味しかわからなかったんですが、
しだいにそれを支えるお出汁の風味を感じるようになり、
  ああそうか、これが渾然一体となってるから美味しいのか
みたいなことに途中で気づいたという、
食わせ甲斐のない味オンチ野郎まるだしのていたらくでありまして。


具材というのは大きく分けると二つ。
  ① ヲタぐだ(オタク+ぐだぐだ)+萌え
  ② お江戸トリビア

まず①は、今日的なアニメだとド定番具材ですね。

  オタクでヒッキ-でナマケモノのぐだぐだエルフ(エルダ)と、
  きびきびJK巫女(小糸)の取り合わせで、
  エルフ萌え、巫女萌え、だめヲタギャグなどの需要をしっかりと。

  ス-パ-小学生の小柚子(こゆず=小糸の妹)も差し込み、
  特定需要をお持ちの方にも、
  さらりとお応えいたしております。

  同じ具材ばっかで飽きられないよう、
  他のエルフだの巫女だのも適宜投入いたしておりまして、
  いわゆる『ばっかり食べ』の方も最後まで美味しくいただけます。

これに対して②の『お江戸トリビア』は、けっこう斬新。

  江戸時代の文化・風俗って、
  みんな知ってそうでいて、実は知らないんですよね
  (違ってたらごめんなさい。少なくとも拙はそうです)

  それを、エルフの長命を利用し『思い出』として語らせる。
  このアイディアが実によき。

  特に『お江戸好き』というわけじゃない拙の耳にも、
  ものすごく自然に入ってきますし
  知的好奇心もいい感じに満たされます。
  学校の授業もこんなだったらいいのに、なんて思っちゃう、
  ステキで実のある斬新な具材なのでありますよ。10ヘエあげちゃう♪

ただ、こうした具材だけだと、
定番の具材に目新しい具材をくわえてちゃっちゃと炒めただけ、
いわゆる『なんちゃってエスニックめし』にしかならないわけであります。

これをステキな『椀もの』に仕立てているのが、
じゅわっと沁み込んでいる『お出汁』の存在ではあるまいかと。
ほんと、この存在のおかげで、
ちょっと尖った風味のある具材も、やさしくまろやか、
舌に心地よくなじむ味になってるんですよね。

このお出汁、単一素材ではなく『合わせ出汁』になっております。

ひとつめは『登場キャラの切なさとやさしさ』。
これは前面で具材の味を引き立てる、
いわば『かつお出汁』にあたる部分ではあるまいかと。

  残酷だけど受け入れざるを得ない『寿命の違い』という現実。
  これ、残して逝く者と残される者、
  どちらもつらいけど『残される者』がより哀しいのは自明の理ですよね。

  エルダはそんな思いを何百年、
  家族同然の人々との『別れ』を何代にもわたり繰り返しています。

  小糸にとってエルダは人生で仕える『たった一人』のエルフだけど、
  エルダにとって小糸は、
  何度も繰り返してきた哀しき人間関係の『最新版』なんです。

    おたがい、そんなことは百もわかっています。
    わかっていても、どうしようもないから、
    どちらもあえてそこには踏み込もうとはしません。

  そんなこと考えたって仕方ない、自分は自分のできることをやろう、
  そんなふうに思い、一所懸命にエルダのお世話をする小糸。
  その気持ちを嬉しく思い、
  あとから見送るのがつらくなるだけだとわかっているのに、
  あえて距離を置こうとせず、甘えたり慈しんだりするエルダ。

    この、お互いがお互いを尊重し、
    慈しみと愛しさをもって『いまを大切にする』心。
    これが底辺に流れていることで、
    物語にステキな暖かみが宿っているんだと愚考する次第です。
    (まあ、OPでロコツなカットありますが)

ふたつめのお出汁、
あまり前面にでずふうわりと具材を包み込む、
いわば『こんぶ出汁』みたく上品に物語を支えているのが、
『市井の人々のおだやかな信仰心』であります。

  この作品で描かれる月島の人々って、
  ご神体であるエルダを
  すっごく自然に、愛情をもって、崇めているんですよね。

  みんなが『さまづけ』で呼び、ちゃんとお参りし、
  好きそうなものを奉納したり、  
  姿が見えても驚かしたりしないよう遠くから見守ったり、
  神事の際に町ぐるみで消灯したり、
  お祭りにはみんな総出で駆けつけて応援したり。

    狂信的に崇拝することも、
    勝手にバシャバシャ写メ撮ったりすることもなく、
    みんながみんな、
    あたりまえに受け入れて静かに敬意を払っているんです。

  現代っ子(←死語?)にとっては、
  それ、なんのメリットがあるの? というハナシです。
  実際、エルダに御利益をもたらすリッパな霊力なんかありません。

  でも、日本ホンライの宗教観って、こういうもんなんですよね。

  特に深い教義だのロジックだのシバリだのがあるわけでなく、
  (もちろん神職系の方々は別で、あくまでも市井、庶民のハナシです)
  万物に神は宿るみたくムチャな話さえも、はあそうですかと受け入れ、
  あまりムズカシイことは考えず。
  スナオに神仏どちらも敬って、静かに手を合わせ、感謝する。

    言いたいことがたくさんある方がいるかもですが、
    こういうスナオさ、おだやかさ、寛容性って、
    拙は日本人特有の美徳、ステキなところだと思うんですよね。

  本作の舞台である月島の人々は、
  みんながみんな、そういうココロをもっています。
  エルダたちを温かく見守り、
  なぜもへつたくれもなく穏やかに敬っています。
  これ、すっごく上品でほっこりできるお出汁だと思いませんか?
  (そういうのがキライな方、ごめんなさい。もちろん押しつけません)



僕的なおすすめ度は、堂々のAランクです。

肩ひじ張らず、くすくす笑いながら視聴して、
  ああ、ニッポンってこうだったよね、
みたいな気持ちを堪能できる上品で楽しい一椀ではあるまいかと。

もちろん、そこまでキレイキレイを追いかけた作品ではなく、
  ふつうにもんじゃ焼き爆食いしたり、
  他のエルフが賭ケグルイであったり、
  巫女の一人がインフルエンサーやってたり、
具材にしっかり味がついているのでバクゼンと食していても大丈夫。


お話は、
日常ものらしく一話(パート)完結でさくさくと。
基本はクスクスまったり系で
三話に一話ぐらいのペースで切ない話や人情噺がはさまります。
とは言っても、泣かせる話ではなく『チョイいい話』ぐらいでして、
味変に気づかないヒトいるかもレベルです。


作画は、
見心地のいい高レベルで安定しています。
崩壊らしい崩壊はアリマセン。
制作のC2Cさんは出来・不出来の差が激しいのですが、
本作は『いい方』のC2Cさんですね。

  ただ、EDの3DCGはいただけませんな。
  商業レベルじゃないし、そもそも3Dにする意味ないし。
  育成だの付き合いだので仕事ふるのやめれ。


キャラは、
一人一人にちゃんとタマシイが入っていてよきです。
単にテンプレをあてはめるんじゃなく、
そこにお出汁がじゅわりと染み込んだときどんな化学反応を起こすか、
きちんと考えて落とし込んでるんですよね。
  {netabare}
  大阪エルフのヨルデと向日葵。
  金沢エルフのハイラといすず。
  どちらもエルダと小糸の関係と同じものを『抱えて』いるのに、
  コトバ(方言)の位相に頼らず、
  三者三様の接し方・距離の図り方が描き分けられていて実によき。

  美味しんぼ風にいうならば、
  一つ一つの具材にちゃんと『仕事』がなされているんですよね。
  ほんと繊細なお椀であります。オカボシさんかおまえは。
{/netabare}

役者さんのお芝居は、
大御所・ベテランさんが多めで、全体的にかなり安定しています。
音監が『呪術廻戦』『着せ恋』『ぼざろ』など、
幅広いテイストの作品をうまくまとめられる藤田亜紀子さんなので、
キャラによる凸凹もなく、
耳馴染みのいい仕上がりになっているのではあるまいかと。

  エルダを演った小清水亜美さんが『うまい』のは一聴瞭然。
  いやほんとこのヒトは、
  役柄を捉える感性と、それを表現する技術がハンパないですよね。

  そのほかで僕が「おおっ」と思ったのが、
  小糸を演じた尾崎由香さん。
  このヒトのまっすぐできびきびした『雑味のないお芝居』が、
  ものすごくエルダを引き立てているんですね。
  しかも、エルダに負けず劣らず、キャラがぴいんと立ついい演技。
  {netabare}
    僕は尾崎さんのことを失礼ながらまったく存じ上げなかったので、
    関心を抱いて調べてみたところ、
    あの『けもフレ』でメインはっていた方らしいですね。
    (見てないからまったくワカリマセン)

    で、なんかの番組トークでやらかしちゃって、
    この数年はかなり干され気味の状態だったんだとか。

    そもそも番組トークなんて『テラハ』みたいなもんですし、
    ご本人がナニ考えてるかなんて本人以外は誰もわかりませんが、
    本作におけるお芝居は『ホンモノ』です。

      平野綾さんのときも思ったんですが、
      そういうので大騒ぎして溜飲下げてるアンチさんたちって、
      芝居を聴き分ける耳、なさすぎ。かっこわるいです。
{/netabare}

音楽は、
ナナヲアカリさんによるOPも、
Cody・Lee さんのEDも楽しくていい感じであります。
どちらもSME系列所属の方々。
たまにやらかすSMEさんですが、今回はがんばった。
(とりわけナナヲさんは、新境地開拓ですね)

  ちなみに、劇伴もけっこう感じいいなあと思っていたら、
  松田彬人さんでした。
  あの『響け!ユーフォニアム』劇中曲『三日月の舞』を書いたヒト。
  (それだけじゃなく劇伴ゼンブされてます)

  アニメの劇伴やアニソンの編曲等が主戦場の方らしいけど、
  吹奏楽のスコア書けるってすごくね?
  本作劇伴もできがいいから、ちょっと気をつけて聴いて欲しいかもです。



というわけで、
項目別に見ていっても特に減点すべきところが見つかりません。
だから名作だとか傑作だなんてハナシじゃありませんが、
隅々まで配慮が行き届いた、
ほんと見心地・聴き心地のいい作品に仕上がっております。

  あとはもう、こういうテイストを『好きかきらいか』だけですね。

  無理強いするほどのものじゃありませんが、
  試しにちょっと口をつけてみる、
  ぐらいの価値は充分にある作品じゃないかと愚考いたします。


僕は、きちんと現代のコンクリっぽい街並みも描かれており、
その中で息づく日本の情緒、
みたいな全体のトーンというか方向付けが、すごく好きでした。

伝統的な価値観に『縛られる』のは好ましくないかもですが、
永く受け継がれてきたものの良さって、
ときどき足を止めて向き合ってみるのもいいなあと思うんですよね。

キャッチーなモチーフやプロットをずらずら並べただけで、
下味もなんにもついてないアニメが多い昨今、
こういうお出汁の効いた作品って希少だよなあと思ってもみたり。

  ちなみに、実際にお料理するときって、
  ちゃんと出汁を取るの、けっこうめんどいんですよね。
  ダシの素だの出汁入り味噌だのに走る方の気持ち、わかります。

    江戸時代というか昔の人って、ほんと偉かったよなあ。

  ただ、ひと手間かけるとやっぱり『お味』は変わります。
  三度三度のお炊事まではムリにしても、
  モノづくりにおいてはそういうの、横着して欲しくはないですよね♪

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 156
サンキュー:

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

優しい雰囲気の神道系うんちくコメディー。地味ながら良作か、地味故に佳作か?

400年前に異世界から来た不老長寿のエルフが東京月島の神社の御神体として祭られ、巫女の女子高生と仲良く過ごしたり、ウンチク交えて時代の変化を語る感じ。

【良い点】
神社の神様が異世界のエルフで不老長寿という発想がユニーク。
長命で時代の変化を見てきた故の視点や昔語りをうんちく交えて話すネタが面白い。徳川家康を「家康くん」と呼んだり。
ネタの流れは単調ながら、視点がユニークで飽きさせない。
現代文明と過去の時代の比較語りで日本の昔の文化にも親しみが湧いたり、時代は繋がっているんだと実感。

作風が優しく、街の人々がエルフ神を自然体で受け入れて接する温かい雰囲気が魅力。
過去作だと「我が家のお稲荷さま」や「猫神やおよろず」彷彿。こういう雰囲気は神道系コメディーの醍醐味。

ひきこもりオタク気味な神道の女神様は「いなり、こんこん、恋いろは」のうか様を彷彿、エルダは神ではないただのエルフ故の親しみやすさが良かった。
語り口がおばあちゃんみたいな温かみあり。
等身大の女の子でありつつ、巫女として一線を引いている小糸ちゃんとエルダの関係も和む。
しっかり者の妹ちゃんはじめキャラは軒並み可愛い。

エルダがロボットアニメオタクでパロディー多く、ロボットアニメファン的に親近感。
OPの最後の方でガンダムZZ彷彿としたり。

OPが良曲。神道系の良き雰囲気と作品テーマであろう時代の流れの切なさ的な情緒がしっとりと伝わる。

【悪い点】
地味。
ネタがワンパターン気味で話があまり動かない。
シリアス方面では小糸母の話とか、小糸の葛藤など見応えはあったが今一つ地味。

また日常系コメディーとしてみるとドライというか淡泊な印象。
エルダと小糸他キャラは魅力的ながら、エルダと小糸以外はあまり印象に残らず。
そこそこ出番はあるもののキャラドラマが弱く、大きく話を動かしたり関係深める感じが淡泊。
wikiによると安齋監督はあえて狙ってそういう作風にした模様、確かに良い面も感じるが、アニメ作品としては地味さが目立った。

【総合評価】6点
地味で物足りないと見るか、地味だけど良作と見るか?
自分は4・6くらいで後者寄り、こういう作品は多少地味でも捨て難い魅力あり。
評価は「良い」

投稿 : 2023/07/02
閲覧 : 54
サンキュー:

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江戸前エルフのストーリー・あらすじ

東京都中央区月島。 江戸時代より400年以上の歴史を刻む『髙耳神社』。 祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフでした。 ご神体のエルフ・エルダに仕えるのは、高耳神社15代目巫女の小金井小糸。現代文明とオタク趣味をエンジョイするエルダに振り回されながらも、彼女が教えてくれる江戸の文化に胸をときめかせ、連綿と紡がれる月島の人々とエルダのつながりにほっこり。 でもやっぱりこのエルフ、ぐうたらすぎる! しかも他の神社のエルフ&巫女コンビまで現れて……!? 江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ、始まります。(TVアニメ動画『江戸前エルフ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年春アニメ

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