「魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ動画)」

総合得点
90.6
感想・評価
9826
棚に入れた
34142
ランキング
18
★★★★★ 4.1 (9826)
物語
4.4
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.3
キャラ
4.1
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☆の総合評価
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ブラック

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

屈指の名作

タイトル通りいわゆる魔法少女物です。一般的な女の子が不思議な生物と出会い、魔法少女へと変身するようになるというストーリー。

内容にはこの際触れませんが、超有名作なだけあって個人的にアニメの中では一番面白い作品です。多分死ぬまで一番な気がします。
物語、声優、キャラ、作画、音楽がオール5評価でまさに非の打ち所のない作品だと思います。やはりアニメってものは、アニメ原作のアニメが面白い気がしますね。
絵には反してシリアスものです。結構ガチシリアスで、セーラームーンのシリアスパートのような感じでしょうかね(まどマギ見た人よりセーラームーン覚えてる人の方が少ない気がしますが)

べた褒めになりますがとにかく最高のアニメだと思います。
好きじゃないとかつまらないとか言う人もよく居ますが、その手の人はまどマギが好きじゃないと言うよりも、そもそも好きなジャンルが完全に別ものなのでしょう。
普段美少女アニメなど見ないような人などからも高評価を受ける作品で、円盤売り上げなどからしても深夜アニメの代表格の1つだと思います。
絵やタイトルでハードルを感じるかもしれませんが、普段美少女ものアニメを見ない人にもお勧めしたい作品ですね。

投稿 : 2019/05/15
閲覧 : 16
サンキュー:

3

ネタバレ

kuuta

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まどかの究極の優しさと魔法少女の不条理

やっとレビュー書きます。
こちらの作品、もう有名ですからわかるとは思いますが、可愛い作品ではないです。
まどかという優しすぎる少女の主人公と魔法少女という混沌としたシステムとのギャップが激しすぎる作品でしょう。

登場する魔法少女はまどかを除いて4人(魔女は除く)それぞれ心に悩みを抱えています。この悩みが魔法のシステムと合わさることで、想像を絶する苦しみを生み出してしまうのです。4人とも悲しいです。

しかし、まどかだけは違います。家族に支えられ、友人たちに恵まれ、人を本当に愛している強さがあるようです。頭がいいわけではないし、特別な能力があるわけでもない、ごく普通の可愛らしい女の子です。(魔法少女の力は除く)でもまどかの友人や魔法少女たちへの思いは本当に心刺さるものがありました。

かなり重い内容だから無理して見る必要ないと思いますが、是非見て欲しい作品です。まどかと4人の少女の生き様を是非見て欲しいと思います。私は感動しました。

投稿 : 2019/05/13
閲覧 : 44
サンキュー:

8

ネロラッシュ

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

予想を上回ってくるから好きです

魔法少女になりたいんだか、なりたくないんだかとうだうだとしてる時のまどかを見てるとストレスでしかなかったが、やはりほむら編かな。
合点がいったのは。

ラストは微妙…
まぁファンタジーですから別にいいんですけど、宇宙神マンダラ的なのを信じてないので。

キャラデザは好みだし、新房昭之監督の演出は自分予想を上回ってくるから好きです。

投稿 : 2019/05/08
閲覧 : 83
サンキュー:

12

ネタバレ

nloveY

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『1クールでこの題材は無茶だ』という言い訳ができなくなった問題作

10点中10点(例 7点→☆3.5 8点→☆4)

①視聴のきっかけ@何週目?
・放映当時、作品イメージとのギャップ、界隈に噂が広まり私の耳にも…
・3週目

②どんなアニメ?
・少女が魔法を使う異世界、魔法少女になると何でも一つ願いがかなえられます。
ネタバレなしの説明が非常に難しいです。

③高評価ポイント
・無駄のないストーリー構成。
・最初から最後まで脱線することなくシリアスなストーリーであることを描写し、それをほぼ全ての視聴者に伝えるような作りであること。
・何度観ても新たな発見がある程、伏線が散りばめられている。
・全てのメインキャラクターに意味がある。

④低評価ポイント

⑤疑問点/改善点
・絵とタイトルで視聴者を厳選したのは成功か失敗か...(そうでなかったまどマギも見たかったかも)

⑥総評
本作ではキュゥべえ(インキュベーター)という地球外生命体が一つのキーキャラクターになりますが誰視点かによって見方が変わるという設定が趣深く視聴者に考察を促します。
キュゥべえ(インキュベーター)自体が人知を超えた謎の存在であり一概に善と悪、両方に結論付けることができないのでキュゥべえ(インキュベーター)側に協力することも対立することも肯定化されないことで物語としての不合理を防ぎます。
物語が進むにつれメインキャラクターひとり一人にフォーカスされるだけではなく {netabare}脱落していくキャラクターひとり一人に意味があるのが良いです。{/netabare}
比較的難しい作品だと思いますが初視聴の方でも大きな枠組みは理解しやすい構成になっているのでシリアスな作品を好む方にはオススメです。

投稿 : 2019/05/08
閲覧 : 112
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9

らみ♡

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリーのギャップがすごい(笑)

作画は可愛いのに、なんかぐろっぽい怖さがあって、ギャップがすごい(笑)

ほむら可愛い

ストーリーもおもしろくてキャラもよかった!

音楽もいい

投稿 : 2019/05/01
閲覧 : 84
サンキュー:

4

ネタバレ

さめしゃーく

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい

12話という話数の中でこれだけうまく話を面白くまとめられるのはすごいと思います。魔法少女というテーマで重いブラックなストーリーにするのも唯一無二で見て損はないです。

投稿 : 2019/05/01
閲覧 : 40
サンキュー:

2

ZORRRO

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

“魔法少女モノっぽい”死闘アニメ

まずはじめに、名作中の名作ですので未視聴でも、
特に例の衝撃シーンなんかは予備知識が多少発生している人も少なくないのではないでしょうか?
自分がその口でした。(といっても、あのシーンの静止画レベル)

正直ネタバレは好まないのですが、例のシーンは、「これそろそろ来るだろw」
と思いながら視聴してましたので、ある意味楽しめたので良かったと思います。


【ストーリー】

とても良い。
笑いなし、ほのぼのなし、日常ほぼなし。正直言うと結構悲惨な話です。
魔法少女モノってなんでこう、ものすごくヘビーな内容が多いのか…

見る前とだいぶ印象違いますし、1話からとだいぶ印象違いますし。
みながらどうなっていくのかな-、と予想したりもしましたがそれとも違ったし。
良い意味で予想を裏切ってきた、予想を超えてきた内容でした。

2クール分位あるのかなと思ってたんですけど12話で完結。
映画は知りませんが、とりあえずお話としては投了してる内容です。

決して明るい話、明るい結末ではないものの、スカッと気持ちが晴れるようなラストは泣けます。
まあ完全に理解するために最終話2回見たんですけどね…


【作画】

絵だけ見たら日曜朝にやっても良さそう。可愛い魔法少女って感じながらも、
シャフト独特の良さがにじみ出ていました。
背景などもですが、本来シャフトの演出ってこういうメルヘンな世界観向きなのでは?と感じました。


【他】

キャラもめちゃめちゃ分かりやすくて、個性が各々非常に出ていて良いと思いました。
ナヨナヨ系は個人的にあまり好まないのですが、まどかちゃんのキャラはかなり好きです。
杏子ちゃんむっちゃ好き。

声優さんかなり上手だし豪華メンツなのですが、それ故になんか浮いてるキャラいた気がするようないないような。

音楽の演出も惹き込まれるような感じで良かったです。ClariSのOPは曲だけ知ってたのでものすごく懐かしい…(笑)



もう古いアニメって部類になりますでしょうか。不朽の名作です。
12話であっさり見れてしまいますが、内容の重さが非常にずっしり(笑)

キャラデザで躊躇してる人もいるのかな?ぜひご視聴あれ。

投稿 : 2019/04/25
閲覧 : 46
サンキュー:

6

ラウラ

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

だから私は、戦い続ける。

一番好きなアニメです。根源的なテーマを非常に上手く描き出している作品だと思います。人生、死生観、友情、生きていく中でのあり方そのものなど...。これからもずっと自分の心の中に深く刻まれると思います。まだ観ていない方にはぜひお薦めしたい作品です。

投稿 : 2019/04/24
閲覧 : 33
サンキュー:

4

ネタバレ

誠死ね

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

二度楽しめる

一周目を観た後にもう一回観るとほむほむの行動の一つ一つに意味を見いだすことができて面白い。
是非一回観てほしい

投稿 : 2019/04/21
閲覧 : 40
サンキュー:

4

りーくん

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:----

主人公にイライラしてしまった

キャラ設定がJCというのもあるが、それにしても考え方が幼稚すぎると感じました。しかし物語自体はつまらない物ではなかったので酷いアニメではありませんでした。

投稿 : 2019/04/13
閲覧 : 57
サンキュー:

0

ペルシア

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

世界観

引き込まれます

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 54
サンキュー:

2

ネタバレ

taijyu

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの世界に引き込み直してくれた傑作

アニメの世界から離れていた自分を、決定的にアニメの世界に引き込み直してくれた傑作です。
これを見るまでは何となく気になったのくらいは見るか、程度のゆるいアニメファンだったのですが。

虚淵玄はファントムオブインフェルノの頃からの大ファンだったので、その虚淵玄がアニメの脚本をやるということでかぶりつきで見たものです。
1話冒頭から、可愛い中に妙に不穏な雰囲気で、一気に引き込まれました。3話とか8話とかさらに強烈に引き込まれるタイミングがあって夢中で楽しんだものです。
大人になってからこんなに熱中できたのも珍しい。
最高級の傑作でした。
こんな傑作が存在するならアニメは見逃せないな、とHDDレコーダーを買って全アニメを1話は見るようになりました。
以来10年近く、アニメには楽しませてもらっています。
恩すら感じる心の一本ですね。

投稿 : 2019/03/28
閲覧 : 75
サンキュー:

10

ネタバレ

Makupaleku

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

3回目の挑戦にてようやく完走

まず始めにこの作品は所謂タイムリープ物で、同年にシュタインズ・ゲートやその前にはひぐらしのなく頃にが放送されていた時期であり、このジャンルの黎明期的年代でもあった。

シュタゲと色々類似点があり、中にはどっちかがパクリ?と言ったくだらない質問も見かける。

シュタゲの制作会社も、まどマギのライターも同じNITRO PLUS所属である。 同じ会社で別々の制作チームが似たレシピで違う料理を作った結果と私は捉えている。 

パクリ云々を語るのはそれこそ時間の無駄であり、どんなアイディアや前例を拝借しても、それを別作品として結果を出すのはライターの力量で決まる。 高級レストランの一流シェフのレシピをそのまま素人が真似しても一定水準の物は出来るが、シェフを超えられるか否かはその人の能力次第。

シュタゲのライターも、アイディア元はYU-NOからとハッキリ名言している。 後者も名作であるが、シュタゲも負けず劣らずの良い仕上がりになっている。

まどマギも同時期に社内で練られていた構想を拝借したのかは定かではないが、お互い認知の元で作られてたと思うのが自然であろう。


さて、3度目の正直で本編を完走した感想を簡単に言うと

「馬鹿だなぁ。。」

主人公達が流行りのJKではなく更に年齢の低いJCにしてる所が免罪符かな。
一々考え方が幼稚過ぎて、中学生としてもあまりにも思慮なき軽率な行動に思える。 成熟した者から見ると、これが歳相応なのかすら判断も出来兼ねるが、多分こんなものなのだろうな、、と納得させた。

この一点で既に、今作品が成人向けではない事が分かる。

(以下キャラ名伏せ髪の色で書く)

{netabare}
ピンクは黒の今迄の行いを水の泡にして自己満足で終わるし、
青はこのまま歳重ねるとホストに貢いで病むホスト嬢みたいな性格だし、
緑はいきなりキャラ豹変して、青にふっかけてくるし、
黒は思春期の黒歴史的百合に目覚め、こじらせちゃった感じだし、
赤は、まあ。。。色々可哀想な立ち位置だし
黄が一番まともと言うか仕方ない設定だけど、早々と退場するし・・。


QBと言う口が達者な悪い大人に騙されちゃった女の子たちの末路と言った感じかな・・。

{/netabare}

作画も一歩下がってみると結構アップ絵以外はムラが激しいし、この作画で崩れるのだから、決して質が良いとは言えない。

描写の演出やBGMは特筆すべきものがあって、話の進み方も今迄の「魔法少女物」と言うジャンルに風穴を通してくれた事は評価に値する。

しかしながら、放送当時「この作品が面白いと思えないやつはニワカ」みたいな風潮がネット上で出来ていた節も否めない感じがした。 当時の衝撃補正がかなりかかっていると思うが、今になって改めて観ると色々違った評価になるような気もする。 それだけ当時話題性があった作品である事に疑いの余地はない。

投稿 : 2019/03/27
閲覧 : 110
サンキュー:

1

kpby2751

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

叛逆の物語も見るべき

BGMが作品の雰囲気を掻き立てている。

投稿 : 2019/03/13
閲覧 : 80
サンキュー:

3

ネタバレ

まっくす

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すべてが完璧

このアニメより面白いアニメが存在しない。op〜ed、そしてシナリオ、キャラ、bgm、世界観、作画、もう何を取っても完璧。5年前に見た作品ですがやはり、未だにこのアニメを超える作品には出会いません。

自分なりの魔法少女まどか☆マギカ最大の魅力
{netabare}
1〜8話
このアニメは何なのか?色々なキャラの回想、行動。そして最期。それを見ながら魔法少女が何なのか。魔女とは何なのか。それを知っていく。
9話
ここでまずキュウベイの目的、そして価値観について明確に説明される。
キュウベイは所謂宇宙の熱的死を延命させるために人間の感情に注目、そこからさらに思春期で感情の起伏が激しい女子中学生にターゲットを絞った。人間の繁殖、成長に必要なエネルギーに人間の感情が放つエネルギーが勝る。そうエントロピーを凌駕するのだ。だからキュウベイは人間を、ひいては彼女達を使い潰したのだ。尚キュウベイは合意を得て契約していると言っている。間違っていない。彼は契約を強制などしていない。そして彼はこうもいった「今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死ににそこまで大騒ぎするんだい?」
彼は他の個体が殺されても「代わりはいるけど無闇に殺されるのはもったいない」と言い放つのだ。彼との価値観は人間とは絶対的に違うのだ。

そして11話
まどかとキュウベイ(インキュベーター)との会話の中でインキュベーターの中の人間とは根本的に異なった、普遍的に客観的な価値観を知る事になる。
これまではキュウベイは魔法少女を使い潰す悪い奴。と誰もが思っていたに違いない。だがキュウベイ、彼にも理由があった。
まどかは聞いた「みんなあなたのせいで死んだのにどうでもいいって言うの?」
キュウベイは突然こんなことを言った。「例えば君は家畜に対して引きめを感じたりするかい?」
と言って家畜が食卓に並ぶまでのプロセスをまどかに見せる。まどかは家畜が殺され加工されていく姿を直視できず「やめてよ!」と嫌がった。当たり前である。今まで生きていた動物たちが加工されて食卓に並ぶまでの残酷な光景を見たいと言う人はいないだろう。
そんなまどかに対してキュウベイは「その反応は理不尽だ。この光景を残酷と思うなら君は全く本質が見えていない」と。
そして続ける。「彼らは人間の糧になるために生まれ、生存競争から保護され淘汰されることなく繁殖する。牛も豚も鳥も種としての繁殖ぶりは圧倒的だ。君たちはみんな理想的な共栄関係にあるじゃないか」と言うのだ。
そう、彼は人間はインキュベーターと同じことをしているんだよ。と言いたいのだ。だから糧にするために産ませそして食べる。そんな人間が僕たちインキュベーターを非難する権利なんてあるのかい?と言っているのだ。だから彼は「本質が見えていない」と言ったのだ。自分のしていることから目をそらすことを非難しているのだ。
まどかは「同じだって言いたいの?」と言う。
彼女は人間は家畜たちと同じだと言いたいの?と、家畜の命と人間の命が同じだっていいたいの?と言っているのだ。
それに対してキュウベイは直接的な回答は避ける。「寧ろ僕らは人間が家畜を扱うよりもずっと君たちに対して譲歩しているよ」と。
「曲がりなりにも知的生命体として認めた上で交渉しているんだしね」と。そう、彼らは契約を結ぶのが結ばないのかは本人の意志に任せている。人間が家畜を扱うみたいに強制したりはしない。
まどかは納得いかない。だって彼女たちは、杏子ちゃんもさやかちゃんも死んでしまった。キュウベイに使い潰されてしまったのだ。
それを見てキュウベイは回想を見せる。
「インキュベーターと人類が『共に歩んできた』歴史を」
有史以前から共存関係だったインキュベーターと人類の回想を見せられる。その中には例えばクレオパトラのような人物だったり卑弥呼のような人物だったりジャンヌダルクのような人物だったり。そのような人物も魔法少女になり、夢を叶え、そして絶望し死んでいく様子を見せられる。
それをみたまどかは心を痛める。「みんな信じていたの。信じていたのに裏切られたの!」と怒る。
それに対してインキュベーターは「裏切ったのは僕たちじゃないよ、自分自身の祈りだよ。人間では到底叶えられないような祈りを実現させてしまった時、それが何かしらの歪みを生み出す。そしてそれが最悪になる。そんなのは当たり前じゃないか。それを裏切りというならまず願い事なんかするべきではない」と言う。
全く誤りはない。インキュベーター自身が手を下して何かをしたわけではない。勝手に魔法少女が自分の願いに絶望して魔女になっていくのだ。それが嫌なら願いなんてするべきではない。ごもっともだ。
「でも愚かとは言わない。彼女らによって人の歴史は紡がれてきたんだし」
「そうやって流されてきた幾多もの涙を礎にして君達の暮らしは成り立っているんだよ。それを認識したならどうして高々数人の運命だけを特別視できるんだい?」
キュウベイは、まどか。君が存在すること自体が数多の魔法少女、ひいてはインキュベーターの存在があってこそだ。といっているのだ。
まどかは問う「彼女たちの近くにいて何も感じなかったの?」と。
インキュベーターは「それが分かっていたらわざわざこんな星まで来なくて済んだんだけどね」と。
インキュベーター達は感情を持っていないのだ。インキュベーターの住む星では感情が生まれること自体が極めて稀な精神疾患でしかないらしい。
まどかはショックを受けながら絞り出すように言った。「もしもあなた達がこの星に来てなかったら…」
インキュベーターは答える。「君たちは今でも裸で洞穴の中にいたんじゃないかな」と。
インキュベーター、ひいては魔法少女の願いが有史以前から文明社会へと生活水準を引き上げたと言っているのだ。

キュウベイのやっていることを間違っていると言えるのだろうか。確かにまどかの気持ちも分かる。だって彼女は親友をゾンビにされ、そして殺されたようなものだ。だがキュウベイは彼女達と契約を結んでいた。人間にはすることもできないようなことを叶えてみせた。しかもまずインキュベーターが存在しなかったらまどか達は存在していない。そしてインキュベーターが生み出した魔法少女の犠牲が無かったらまだ人類は有史以前だったのだ。ならまどかのこの指摘は偽善と言えるのではないか?インキュベーターが、ひいてはインキュベーターがもたらす魔法少女の願いが文明をもたらした、というよりインキュベーターが殺したさやかも杏子もインキュベーターが居なかったら生まれなかったといっても過言ではないのだから。だからインキュベーターは家畜の例を出したのだ。人間は家畜を無条件で糧とするために飼育し、そして食べる。インキュベーターも同じ事を、いやもっと高待遇で人間を扱っていると言いたいのだ。そして人間とインキュベーターは理想的な『共栄関係』だ。と言いたいのだ。
さらにインキュベーターがこれを行う1番の目的は彼女達を殺めることではなく宇宙を延命させることなのだ。人類が後何千年続くか分からないが宇宙を延命させることは勿論人類単位では利益がある事なのである。勿論まどか達にとっては何万年後の宇宙の熱的死の延命なんてどうでもいい事だろうがインキュベーター達は価値観が明確に違う。インキュベーターは同種が殺される事にも自分が殺される事にも何も抵抗がない。だから彼女達に「今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死ににそこまで大騒ぎするんだい?」
と言えるのだ。だから彼らは全く悪気がない。彼らは自分がエントロピーを凌駕するならば喜んで自分の命を差し出すだろう。だからインキュベーターは本気で困惑しているのだ。インキュベーターは人類にとって良いことをしていると思っているんだ。宇宙の延命は人類にとっても必要な事だからその手伝いをしていると思っているのだから。
キュウベイは悪いことをしていると言えるのだろうか。僕には分からない。
ただ魔法少女アニメからエントロピー増大に伴う宇宙の熱的死、人類進化論に変わる新たな可能性、ここまでスケールがでかいアニメが面白くないわけがないという事です。{/netabare}

投稿 : 2019/03/08
閲覧 : 146
サンキュー:

11

FfdMp96875

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「いい歳してアニメなんか」という人にこそオススメ!!

私もそういう人でした。

それまでアニメなど観てませんでした。

騙されたと思って最初の3話を!!
って説得され、渋々観ました。

出だしから、何これ?きしょい!
キャラの絵柄等、もう気持ち悪くて。

で、1話の最後に結界の描写!

え?ええええ?
なんかスゴイ・・・

で、観て行く内にどはまりです。
驚きの連続からの

ええええーーー??
そ、そういうことだったの?

以降、俗にいう「涙腺崩壊」でした。

こんなストーリー、よく考えたなあと
以来漁るようにアニメを観ています。
私をオタにしてくれた恩人アニメです。

日本のアニメは世界に誇る文化ですね。

投稿 : 2019/03/06
閲覧 : 88
サンキュー:

7

ネタバレ

プクミン

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

有名なアニメ、まどマギ

5人組、魔法少女。
と言ったら「みんなで力を合わせて、敵を倒したよっ!やったね♪」
みたいな内容を想像する人も多いのではないだろうか?
そして、魔法少女と言えば、マスコットキャラ的な動物のようなものもいて、この謎の生き物がきっと何か助けてくれるんだろう。
そう思った人も多いのでは無いのだろうか?

でも実際にはそれとは裏腹に、みんなで力を合わせない、魔法少女になるかどうかどうする?仕舞には…。
全然明るい話ではありません!!

{netabare}
良い魔法少女(先輩)と思った人が、いきなり死ぬし、魔法少女になったら、ソウルジェムというものが命になり体はただの器に過ぎなくなったり、魔法少女達が戦って倒している魔女の正体は、元魔法少女だったり。

でも面白いとは思うよ?
思うけど「これは最高傑作だ!」と言われる程、凄い面白いかと問われれば、いや…何か微妙…。

合う合わないが結構分かれるのかも知れない。
ほむらは最初の友人である[まどか]には生きて欲しいから、魔法少女になって欲しくなかったという想いと、失敗する度に何度も過去をやり直していたりと。

そしてマスコット枠であるはずのキュゥべえは、視聴者から敵視されて、せっかく一番くじでグッズが販売されても「殴りてぇ!」とか「真っ黒じゃねぇか!」と言われる始末。

キュゥべえ役の加藤さん(声優)も、まさかあんなキャラだったとはと驚いていたよ!!!
でも当時は、こういう作品無かったから斬新だったね。
{/netabare}

投稿 : 2019/02/22
閲覧 : 113
サンキュー:

10

ネタバレ

soviet1234

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今現在も最高傑作

平凡な生活から急に訪れる、『魔法少女』になれるというチャンス。誰もが絵本のような夢を見て、一つの願いを引き換えに魔法少女になっていった。
絵柄から漂わせない壮大なストーリーと細かい作り込み。

投稿 : 2019/02/21
閲覧 : 46
サンキュー:

3

ネタバレ

ちくわカロリー1/2

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

酷評

絵が嫌い。タイトルも嫌い。ストーリーも嫌い。
1話目で4回断念してる(1話だけ4回観てる)けど、今回こそはと再び見てみることにした。

2〜3話目できゅうべーがしつこい。敵と予想
ほむらは未来から来たんだなと予想
魔女=魔法少女だろうなと予想

観てる間で安易に上記予想できたので、この先ビックリ展開あるのかなーと、萎えつつ観ました。

きゅうべーが言ってることは理路整然。
食物連鎖で耳塞ぐってどんなよ。アホの子なのか。当たり前過ぎることを受け入れないのが魔法少女なの?

2話でまどかが母に「ママが社長になっちゃえば」と言ってるところも草

安易に『社長になれ』と言っときながら、淘汰で耳塞ぐ魔法少女ですよ?
仮に本当に社長になって、現社長が違うポジションになるという事実だけでこの子どうにかなっちゃうんじゃないのwww

ほむらの「勝手な努力」を全否定しといて、
最終的にほむらを裏切り犠牲にしてまどかが神にwww
超展開というか都合良すぎて、入り込めるわけがない

どの世の中でも自分の幸せや生活、つまり「生きること」が、必ず何かの犠牲の上で成り立つこと、間引き(淘汰)も当然のことなのに、綺麗事ばかりで実にくだらない。
それが理解出来ないスウィーツ☆(笑)が神になるとか支離滅裂過ぎて話にならん。

なんでこんなのが評価されてるの?スウィーツ☆(笑)ばかりなの?

投稿 : 2019/02/20
閲覧 : 200
サンキュー:

17

やまし

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

んーーーー。

面白くないって言えば嘘になるし、かと言って面白いと口を大にして言えるかって言われたら悩むって感じかなぁ、

投稿 : 2019/02/17
閲覧 : 73
サンキュー:

3

アニメの探求者

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

退屈な作品

キャラに魅力がない。
ストーリーも退屈なもの。
ここまで評価が高い理由が不明。

投稿 : 2019/02/14
閲覧 : 200
サンキュー:

8

s

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

ダークアニメ

ほのぼのしたテンプレ魔法少女アニメが見たい方は回れ右する必要がある。
想像してるよりもかなり重い内容で、人が死ぬ描写がそれなりにある。
作画はテンプレ魔法少女ものそのもので動きはまあまあといった印象。個人的にはopを歌っているClariSというアーティストが好きなのでそこは特にお気に入り。
重い内容だが、割と綺麗にまとまっていると思う。
ちなみにほむらが好き()

投稿 : 2019/02/11
閲覧 : 52
サンキュー:

3

セイバーlove

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宗教アニメじゃん。

物凄い評価されてるけど、正直そこまで凄い作品とは思えない。概念になるとか聞いた時、はぁ?ってなったわ。なんだその結末w正直これよりFate/Zeroの方が面白いと思う。

投稿 : 2019/02/07
閲覧 : 194
サンキュー:

3

ナツ

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2010年代を代表するだけでなく魔法少女者に確変を起こしたアニメ

もはやなにもいうまい。

新作映画のその後の展開も楽しみに待っていたが
グッズの販売パチスロパチンコゲーム、ゲームコラボ、マギレコと
アニメからの展開はしそうでしなかったのがもやっとすることもあったが
この作品としてはキャラクター、ストーリー、作画、音楽、何も申し分ないです。

(ベスト10棚制作中の為のタイムラグ評価)

投稿 : 2019/02/01
閲覧 : 34
サンキュー:

4

たわし(ガガ)

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リアル「魔法少女」

まさかこんなにも「リアル」な魔法少女ものは初めて観た。リアルというのは現実的というより、どちらかといえば「エヴァンゲリオン」のような設定を徹底的に突き詰めた感じだといえば良いのか。よく18禁で作らなかったのは正解だったと思います。

作画は中の上だったと思いますし、キャラクターデザインで観ない人は多いでしょうが、面白いのでそこは目をつむったとしても。。

まあ、映像やお話自体がメタファーに次ぐメタファーの連続ですごいです。教養主義的なこの感覚は「エヴァンゲリオン」もそうですが、アメコミの「ウォッチメン」に近いかも。

投稿 : 2019/01/18
閲覧 : 215
サンキュー:

16

退会済のユーザー

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメの1つの完成形

観てからだいぶ経ちますが、これと同レベルのアニメは私の観てきたアニメのなかでもほとんどありません。それくらいの歴史に残る名作だと思いますし、知名度や評価もそれを裏付けていると思います。自分としては非の打ち所がない最高の作品だと考えています。

人生、哲学、生命、友情、家族などの根源的なテーマについて取り扱っています。このアニメを観ることでそこにある普遍的な何かを感じとり、それについて考えることができるはずです。

投稿 : 2019/01/07
閲覧 : 109
ネタバレ

TAKARU1996

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

エゴイスト入門

2017年5月19日 記載

今回のレビューは自分の思った事、感じた事を直接的に語る傾向がとりわけ顕著に感じられるかもしれません。
もしかしたら、納得できない部分も多々あるかと思います。
こんな愚者の主張も1つの個人的感想として温かく見守ってもらえれば幸いです。



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望んでいた物を手に入れたと思い込んでいる時程、願望から遠く離れている事はない。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』
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「魔法少女」
周囲の誰もが持っていない不思議な力を用いて、騒動を巻き起こしたり事件を解決したりする少女の総称を指します。
純真であり無垢な存在の造形
元々は普通の女の子であったと言える存在ばかりです。
1966年の『魔法使いサリー』から始まって、『ひみつのアッコちゃん』『魔法のプリンセスミンキーモモ』『美少女戦士セーラームーン』『カードキャプターさくら』『おジャ魔女どれみ』とコンスタントに続いていく理想体系
そんな、今なお隆盛を極めている1ジャンルに、新世代の幕開け2011年、大きな社会現象が巻き起こった事は、この供給過多の現在においても記憶に新しいと言えるでしょう。
長命なジャンルに一石を投じた「メルヘンホラー」
ダーク「魔法少女」ファンタジー『魔法少女まどか☆マギカ』
一大ムーブメントとなったこの作品について、実を言うと、これまでは語る気なんて全くありませんでした。
サブカルチャーに興味があったならば、殆どの方が分かっている位に認知、周知されているであろうこのアニメ
そんな本作に対して、もう私が語る言葉等、残っていないと今までは考えてきていたからです。
しかし、ようやく見つけました。
書きたい事、伝えたい事、語りたい事、即ち、私の一解釈
急遽、書く事になったこのレビュー
既出であったり、代わり映えの無い内容であったと感じたならすみません。
もしかすると、幻滅する可能性のほうが高いかも知れません。
それでも宜しかったら、自己満足ですが、どうかこの場で少しだけ話させて下さい。
本作のエゴイストが齎した、実に歪んだ「物語」について……


【あらすじ】
大好きな家族がいる。
大好きな親友がいる。
時には笑って、時には泣いている。
そんなどこにでもある日常
見滝原中学校に通う普通の中学二年生である鹿目まどかも、そんな日々の中で暮らす1人だった。
ある晩、まどかはとても不思議な夢を見る。
それは1人の少女が魔法で戦っている異世界での出来事
その少女の戦いを目撃し、観察している自分
そして、謎の白い生物から登場と同時に告げられた発言
「僕と契約して魔法少女になってほしい」
起きた時には、その光景は影も形もなくなっていた…

変な夢見後のある日、そんな彼女にとても不思議な出会いが訪れる。
まどかの通うクラスにやってきた1人の転校生
名前は暁美ほむら
まどかが夢で見た少女と瓜二つの容姿をした少女
偶然の一致に戸惑う少女に、ほむらは意味深な言葉を投げかける…

この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
断言出来るのはただ1つだけ
これは、彼女の運命を変えてしまう出会いだった……


{netabare}
『魔法少女まどか☆マギカ』を早々に語る前に、1つこの場で質問を投げかけてみるとします。
皆さんは「魔法少女」と言う存在について、本作を観る前はどういった印象をお持ちだったのでしょうか?
私の場合は『おジャ魔女どれみ』が至極、「魔法少女」と言うのを想起する上で大きな指針であった様に思います。
そのアニメ内で「魔法少女」と呼ばれる存在は、地味且つ地道な物でした。
強い「願い」を持っていれば勝手に辿り着いてしまう魅惑の店、MAHO堂
そこで自らの「願い」を叶える為に1年間、魔女見習いとしての修行に励む者達
その「魔女見習い」こそが作中において「魔法少女」と呼ばれる存在だったのです。
時には災難、時には試練を与えられながらも乗り越え、見習い試験の全ての課題をクリア出来るよう、頑張る女の子達
そして、それら全てを達成する事で、ようやく彼女等は自由に魔法を使える「魔女」と呼ばれる存在になれるのでした。
そのような前例と同じように「魔女」となる為、奮闘していく主人公どれみを含む「魔法少女」達
詳細は第1シリーズを参考にして欲しい所ですが、その過程があったからこそ最後、彼女達は真の「魔法少女」としての選択をするまでに至る事が出来たのを覚えています。
そこに出てきたのは、自分の為に他者の「願い」を叶える姿
徹底的利他主義なんて難しい言葉ではなく、それは純粋に「友達」の為
相手の「願い」を叶えていくまでに昇華した人物像に、どれみ達は全51話を通して遂になれたのです。
当時の私にとって、それがはっきりと描かれた終盤は幼心ながらも甚く感動致しました。
そして、今思えばこの時に、私の中にある「魔法少女」と言う実体への固定概念が根付いたように思うのです。
努力と言う対価を支払った上で成立する優しき存在
等価交換があったからこそ、自らの為に誰かの「願い」を叶えていくまでに成長した存在
それこそが私にとっての「魔法少女」です。
そんな彼女達が活躍してこそ、私にとっては「魔法少女アニメ」であったと言えたのでしょう。

さて、それでは逆に考えてみるとします。
このような努力を踏まえなくとも、簡単に「願い」を叶える事が出来るとしたら、人間は果たしてどうなるでしょうか?
見習い修行を行わなくとも……
試練、課題、災難への道を歩まなくとも……
簡単に「願い」を叶えられる存在=「魔法少女」になれる。
確かに魅力的な提案
そんな風に問われたら、誰もがきっぱりと断るのは難しいでしょう。
ただ、確実に言えるのは、それを受け入れた場合、どれみ達のような成長は絶対に起こらないと言う事

前述の問いにおける答えは、実に簡単です。
たった1つ、計5文字の言葉で端的に表せます。
A.「エゴイスト」
誰もが皆「エゴイスト」(利己主義者)になるのです。
「エゴイスト」のまま停滞した状態になるのです(成長が無い)
こうなってしまった段階で、私のとっての「魔法少女」は消滅したと考えるのが妥当でしょう。
そう、上記の点を重視して考えるなら『魔法少女まどか☆マギカ』は確実に「魔法少女アニメ」とは言えません。
1ジャンルの中でも、実にアウトロー的存在
まず、願いを叶えるまでの過程で、対価を支払っていません。
願いが叶った後に待ち受ける運命こそ、作中における正当な対価
それこそ「等価交換の原則」と呼ばれる物ですが、勿論、作中に出てくる彼女達はその事を分かった上で、望んで行う訳ではありません。
そこが実に、不条理的で理不尽の産物
また、願いを叶えた事によって、彼女達が周りの人に感謝されたり、自分の抱えている問題が解決されたり等と言う事もありません。
いえ、正確に申すなら少しあるのですが、その場合も自分勝手に何も考えないまま願いを叶えた事によって、別の所で取り返しのつかない事が起きてしまっています。
そう、結局、自らの望んでいない結末へと彼女達は導かれていくのです。
そして最後に、本作では、誰もが己の為に誰かの「願い」を叶えていく利他主義者な訳ではありません。
自らの為に、自分の「願い」を叶えていこうとする利己的なキャラクターしか、この作品では「魔法少女」に選ばれていないのです。
「そうではないんじゃないか?」と解釈によっては疑問視されるキャラも皆さんの中には恐らく、いるかと思います。
しかし、個人的解釈では、その娘等も最終的に自分の為に生きてきた者達だと感じてしまいました(詳細は後述)
正に私の「魔法少女」における考えの心髄であった『おジャ魔女どれみ』と対極の存在
願いが叶うまでの過程を描いた『おジャ魔女どれみ』
願いが叶った後の結末を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』
私の根底に潜んでいた概念と相反する過程を示したストーリーには、思わず度肝を抜かれたと言っていいでしょう。
実に見事でした。

ここからはそんなストーリーを軸にして、キャラクター達それぞれのエゴイスティックメンタルな部分について語っていくと致しましょう。
語る前に予め申しておきますが、このレビューは別にキャラクター批判と言う訳ではありません。
寧ろ、語りの中にある真意は全くの逆
私はこの点について語る事で、彼女等をとても人間らしく、人生を全うに生きた少女達であったと評価したい次第でした。
180度、視点と方向性を変えた結果、生まれた新しいストーリーとキャラ性
私のように『おジャ魔女どれみ』の概念が固着していた者にとって、それはあまりある衝撃且つ面白さの原動力要素と足り得ました。
彼女達のそのような個性が、この物語に大きな深みを与えたのです。
自分が可愛いのは正常でしょう、大いに結構!!
人間、美しい物にばかりなってもいられません。
なので、そこら辺は是非とも誤解しないよう、よしなにお願い致します。
(まあ、時代の先駆的存在であったアダルトゲームの世界では寧ろ、かなり一般的事象であったのですが(笑) 虚淵玄さんはそれらの要素をアニメ用に落とし込んで作り上げたと言う事なのでしょうね。氏のゲームはどれも面白いので、いずれプレイする事を推奨します。個人的お勧めは『鬼哭街』)

①巴マミ
「孤影悄然」
一般人を魔女やその使い魔等の敵から守るという信念で戦い続けた彼女
自分の為でなく誰かの為に戦い続けた結果、華々しく散った女の子
いくつかのシーンに重点を絞るなら、巴マミは最も「魔法少女」と言う存在を象徴していた人物だったと言えるでしょう。
まどかやさやかにとっては、同じ学校にいる1人の先輩
強くて、優しくて、憧れの存在であった彼女を2人が慕う過程は短い話数ながらも存分に上手く示しており、その描写は実に説得力のある物でした。
しかし、私個人から言わせてもらうと、この女の子にはどこか胡散臭い印象が当初から秘められていたんです。
キュウべぇと共にある不気味なカットも含めて、正直、裏があると何か言い知れぬ嫌な物を感じていました。
最終話まで観たから断言出来る事なのですが、やはり、今までの「魔法少女」観と本作は見事に異なっていると言わざるを得ません。
この女の子はそれを語る最初としては、実に相応しいキャラクターと言えるでしょう。

まず、1つ目にほむらの繰り返してきた過去において、絶望の淵に勝手に他人を殺めた行動が挙げられます。
いくらチームの仲が劣悪極まりない状態且つ、かなりの負担が掛かっていたとしても、そこに他人を殺すという選択肢が咄嗟に含まれる精神状態というのは、果たしてどのような物なのか…
確かに彼女も1人の人間、含まれても別に構う事ではありません。
しかし、その思考に至ってしまった時点で、自らの考えが暴走状態へと入っている事は必定と言えます。
この時の状態が利己的でないと断言するのは、些かの無理が生じる事、確実です。

そして、2つ目にあるのはほむらの言葉に最初から最後まで全く耳を貸さず、及んだ行動と言動の数々です。
「無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」
「あなたは2人を魔法少女に誘導している」
最終話まで観た方なら自然と納得していると思いますが、ほむらはこの時点で至極、全うな真実を口にしています。
そもそも、彼女の中にあるのは先程述べたように、一般人を魔女やその使い魔等の敵から守るという信念だった筈
確かにキュウべぇから見込まれたと言うのは充分、魔法少女としての素質が備わっている事は必然でしょう。
しかし、元々の力があるからといって必ず、魔法少女にさせなければいけないと言う訳ではないと思うのです。
決めるのはあくまでも自分であり、他人に扇動されて決める物ではない筈
そんな私が感じたのと真逆に、マミは明らかに2人を誘導していました。
最初に出会った頃から、魔法少女になる為の願いについて尋ねる彼女
魔法少女にならないという選択肢も2人にはあるはずなのに、先輩であるこの娘はそれを口に出す様子すらありません。
寧ろ、魔法少女になるよう決意を促そうとしている風に見えます。
そして、一見親切心で魔女退治にある過酷な労働を共に体験させた後に、そこから魔法少女提案の形に持込むと言う形式を取って、決断の場を設けていました。
これらはぶっちゃけて言えば、巧妙な心理的誘導手口です。
1人の人間が相手を説得及び動かす際に、大切な事は何か?
相手を自らの都合の良いように、自分の話へ持ち込む力(会話テクニック)
その際に、相手の抵抗を少しでも弱める為の力(ラポール)
自分の目的を明確に持ち、相手に流されないようにする力(セルフマインドコントロール)
この3つです。
「願い」が何でも叶うと言う事実を上手く会話の中で突きつけて、相手を昂ぶりに舞い上がらせます。
自分のテリトリーで行ったならば、効果は2倍
それを信じさせる為、実際に現場経験をさせれば、「願い」に向けた気持ちが増幅するのは確実
共に同じ場を経験した共感覚を味わわせる事で、断り辛い形に被害者を巻き込んでいくスタイルも作り出せます。
また、自分の力をここで見せ付けて2人を助ければ、信頼も獲得出来るので抵抗は自ずと弱まるでしょう。
「話が違うよ」と抗議されない為の予防線効果も同時に生まれます。
また、その前後でマミ達は手柄の取り合いの話を引き合いに出し、ほむらが競争相手を増やさせないようにしていると言った悪印象をまどかとさやかに抱かせます。
それはまるで、ほむらを悪者へと仕向けているかのよう…
彼女達の正義感の強さやいたいけな優しさを事前に知っていたかどうかは分かりませんが、その話を知ってしまったらこの2人の場合、確実に関わろうとするに決まっています……マミ側の味方として……

「一挙両得」なんて物じゃない、利益的な世界の誕生です。
これは会話テクニックとラポールを1人と1匹が完璧に駆使して作り上げた、マヤカシの世界です。
その効果が絶大な物である事は、さやかのほむらに対する怒りでお察しの通り
しかし、自らの利己的な目的の為に放棄した犠牲、即ち、ほむらの言葉に耳を貸さなかった結果、マミはああなってしまったのですから、随分と皮肉な物を感じます。

さて、それではマミが抱いていた自らの利己的な目的とは一体何なのか?
それが分かるのは、彼女の結末に至る前、まどかと交わした会話シーンです。
「マミさんはもう一人ぼっちなんかじゃないです」と、まどかから元気づけられた時に振り返って、彼女の手を取った振る舞い
優しい言葉に破顔して、目には涙を浮かべてマミは語ります。
「本当にこれから私と戦ってくれるの……そばにいてくれるの?」
虚勢を張っていた緊張が解け、本音をさらけ出した瞬間
願いが叶うと知った時に、少しだけ揺らいだセルフマインドコントロール
ここで初めてマミの本音、即ち「目的」について察する事が出来ました。
彼女が魔法少女にならないという選択肢を話さなかった理由
寧ろ、魔法少女になるよう決意を促そうとしていた理由
それは偏に「孤独」でありたくなかったからだと私は思います。
自身が助かる事のみを願った為、家族を亡くしてしまった1人の少女
それに対する後悔の念と共に彼女から芽吹いていたのは、独りで生きる事への不安と孤独でした。
自らと共に生きてくれる誰かがいて欲しい。
自身と共に戦ってくれる仲間がいて欲しい。
自分と共に運命を背負う同士がいて欲しい。
根底にあった彼女自身の「寂しさ」が、2人を「魔法少女」の道へと誘ったのです。
誰かを仮想敵にしてしまえば、結束なんて簡単に生まれるでしょうから。

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孤独である。
人は本質的に孤独なんだと、何かで読んだ。
どんな生き物だってそうだ。
けど、それを自覚するのは人だけで。
生き物としては、昆虫の方が完成度高いのかも、と思ってしまう。

『CROSS†CHANNEL』
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それが彼女の打ち明けた、たった1つの本心
「孤独」を嫌い過ぎていた彼女の、唯一ともいえる本音です。
端的に言えば、マミの心は、5人の魔法少女の中で1番弱いです。
独りは嫌で、同業者の言葉には耳を貸さず、追い詰められれば簡単に発狂してしまう。
しかし、最後まで観ると、彼女の本質ははっきりと分かる形になっていました。
最年長でありながら、誰よりも弱い、可哀想な女の子
それがベテラン、巴マミの人々を惹きつける人柄と言えるのでしょう。


②美樹さやか
「団雪之扇」
マミが死んだ入れ替わりに魔法少女になった少女
いなくなってしまった彼女の遺志を継がんと、行動を開始する女の子
美樹さやかのエゴイスティックな面と言うのは、作中キャラの中でも最も分かりやすい部類と言えるでしょう。
人生において、最も人間性が姿を表す、麗しの情景
それ即ち、「恋愛」以外に他ありません。
幼馴染である上条恭介君に抱いた片思いから始まった行為
その行いは意識的か、無意識的か……
他人の為の願いと引き換えに魔法少女になった彼女
「上条と結ばれる」という自分の為の願い(利己的願い)を心の奥底に隠して、「上条の手を治して欲しい」(利他的願い)とキュウべぇに願った彼女
作中から判断するに、「上条の手を治す」と言うのは「上条と結ばれる」為の間接的手段でもあって、本当の願いと叶えてもらった願いにはズレが生じています。
今思えば、さやかはこの後、大事な人の手が救われた事に感謝して、「正義の味方」になろうと邁進するべきだったのでしょう。
それか、そもそも「魔法少女」に専念すると言う覚悟を込めた「願い」を申さず、貪欲に上条君の境遇を利用するべきだったのでしょう。
二兎を追うもの一兎も得ず
虻蜂取らず
あちらをたてればこちらがたたない世界です。
欲張って突っ走った結果は、皆さん既にご周知の通り
上記に心踊らされた結果、さやかは親友であるまどかに対しての八つ当たりや、杏子の言葉に耳を貸さない頑固さ等のエゴを存分に発揮
結果的に「上条と結ばれる」という1番の願いこそが、完膚なきまでに潰えてしまいました。

ですが、この娘の場合、状況も悪かったと私は思います。
非常に誤解されやすいのですが、今回の顛末は、全てが建前で彩った願いで本心を隠したから起こったと言う訳では決してありません。
確かに、彼女が上条の手を治して欲しいと願ったのには、あわよくば彼との良好な関係を手に入れたい利己的望みも当然含まれていた事でしょう。
マミの言っていた通り、さやかは「彼の望みを叶えた恩人になりたい」だけだったのかもしれません。
しかし、「上条の手を治したい」想いが嘘であった訳では無いのも確かな事なんです。
それは確実に作中の行動からも断言出来ます。
また、マミ死亡後の見滝原市をどうするか、まどかをどのように支えるかで頭が一杯だった現状がこの娘に大きな負荷を掛けていたのも否定出来ません。
タイミングがあまりにも悪く、彼女に対して一気に襲い掛かってきたと言う評価が妥当な所と言えるでしょう。
なので、ここからは身勝手で、外からなら何でも言える、私の適当な本音です。
それならもう少し、寛容性をまどかやマミ以外に対して抱くべきだったのではないでしょうか?
彼女の利己的な面は、実を言うと、この場限りであったと言う訳ではなく。
そもそもの悪い所は、自らの頑なで強情な性格に見事に直結していたように思うのです。
それはほむらの過去、彼女にさやかが与えた行為からも、存分に推察出来る事であります。
冷静に、他人の想いを少しでも考える。
そんな思慮深き行為に取り組んでいれば、確実にもう少し「魔女」になるより、マシな展開にはなっていたと私は思います。
もしかすると、性分的に無理な話なのかもしれないですが……
そして、擁護もしましたが、恋愛面において、奉仕の気持ちを秘めた「善」的行為一色ではなく、報酬の対価を求めた「偽善」的行為の意図が入っていたのは、確定的までに明らかです。
つまり、彼女は一部でも「見返り」を求めてしまった事に他なりません。
断言します。
「見返り」を求めてしまったならば、それは「愛」ではありません。
「見返り」を求めない奉仕の精神こそ、「愛」なのです。

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……誰だって、多かれ少なかれ、自動的に人を好きになる。
じゃあ……どうやれば、正しく好きになれるの?

見返りを求めない。
それだけのことだよ。
見返りを求めた瞬間、それは取り引きになると思うんだ。
交換、トレード。
自分にいいものをあたえてくれるなにか。
言い換えれば、外部との交易を許容した自己愛だ。
見返りを求めないのは友情だけに非ず。
答えは近くにあったんだ。

『CROSS†CHANNEL』
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とまあ、愚痴愚痴語りましたが、私はこの娘嫌いではありません。
いやあ、本当に豊かな表情と感性を持っている女の子ですね。
私はこういったTHE 人間的なキャラクターが大好きなので、この娘も例外でなく……
生前はハラハラ楽しみながら、その動向を観察していました(笑)
さて、そんな表舞台から姿を消してしまった美樹さやかが再度、登場するのは最終話です。
概念状態で全てを悟ったかのようにまどかと話しながら、上条の演奏『アヴェ・マリア(グノー/バッハ)』を聴いているさやか
この時の彼女に対しては私自身、強い違和感を感じました。
制作の意図する所ではないのでしょうが、正直言って、非常に気味が悪く感じたと今でも思います。
それは何故か?
彼女は生前の頃より、更に詳しく狭めるなら魔女化する前よりも精神的に成長しているからです。
「うん。これでいいよ」
「そうだよ。私はただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」
「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」
「まあ、そりゃ…ちょっぴり悔しいけどさ。仁美じゃ仕方ないや。恭介にはもったいない位良い子だし…幸せになって…くれるよね」
ええ、良い娘です。
ここだけ見たならば、本当に良い娘です。
奉仕の気持ちを秘めた「善」的行為一色に染まっています。
しかし、魔女になった前の慟哭、一般人に危害を加えたあの図式を観ていた身としては、あれ、こんな娘だったかと思わずにはいられません。
確かに彼女自身、「自分がどうなっても恭介の腕を治したい」と言う願いの覚悟で動いていました。
しかし、自身の生死問題を全く考えず、恋敵に自らの好きな人を託すと言う姿勢にはどこか、人間味の無い部分をも感じてしまったのは事実なんです。
変わるにしても、その変わり様があまりにも早すぎる気がしてなりませんでした。
過程無き成長と言うのはここまで恐ろしいものなのかと実感した次第です。

しかし、まどかの浄化によって、円環の理に導かれた魔法少女が「解脱」し、この世の柵から解放されたとするならば、考え方が達観しているのは、ある意味、当然の事なのかもしれません。
何故か精神的に成長したさやかにとっても、結果として、彼女自身の中では最良の選択となっているのは事実のようですから。
上条の音楽で語るなら、さやかは「罪深いわたしたち」であり、まどかは「マリア」もしくは「主」なんですかね……
死を迎える時も祈ってくださいと語っている祈祷『アヴェ・マリア』
死後の精神状態について、肉体を持って生きている時と同じように語るのは、もしかすると、とても無意味な事なのかもしれません。

そういえば、この最後のシーンで思い出しましたが、古代ギリシャ世界にはオルフェウス教と呼ばれる密儀教がありました。
「悲しみの輪」からの最終的な解脱、神々との交感を目的に天上世界へ赴く思想を秘めた宗教です。
「音楽を魂の浄化手段」と捉えるその考えは「万物の根源は数である」と語るピタゴラス教団で、理論的研究として扱われていました。
なぜなら、音楽と数学は、西洋の歴史の中で最初から強く結びついていたからです。
音の高さの違いを数字で表したり、その数字によって音と音の関係を論じたり、音が生み出す調和を考えたりとそれはまあ、色々
そんな彼らが音楽に求めたのは、完全協和音程
「世界は単純な数学の調和によって完成した秩序を持っている」と当時、ギリシャ世界で考えられていた思考法によって生まれた音程です。
中世以降になると、キリスト教の発展と共に神の完全性、三位一体の考えにも結びついた「完全」の概念は大きく発展していきます。
音程だけでなく、リズムについても「完全な拍子」をめぐる議論が展開されていくのでした。

ただ、実を言うと、「音楽を魂の浄化手段」として進んできたオルフェウス教と、同じような思想であったキリスト教との間に前後関係があったかどうか?
一直線に辿った歴史がそこに存在していたかどうかは、今でもはっきり断言出来る程の研究は進んでいません。
しかし、『まどマギ』はキリスト教観念にも大きく影響を受けて生まれた作品です。
上条の救いはさやかの願いによって叶えられ、さやかの救いは上条の演奏によって見事に叶えられたと考えるのも、実にロマンチックで「幸せ」な話と言えるでしょう。


③佐倉杏子
「臥薪嘗胆」
美樹さやかが台頭してきた頃に現れた、もう1人の魔法少女
利他的に見えて利己的な部分もあった彼女と、利己的に見えて利他的な部分もあった女の子
さやかと対照的でありながら、実に似通っている少女
佐倉杏子の利己的性格に至った背景は、自らの波乱万丈な過去と経験を通して形成された物と断言出来るでしょう。
「以前のような家族の団欒を取り戻したい」という自分の為の願い(利己的願い)を心の奥底に隠して、「宗教家であった父親の説法を皆に聞いてもらいたい」(利他的願い)とキュウべぇに願った彼女
これもまた、さやかと同様
「父親の説法を皆に聞いてもらいたい」と言うのは「家族の団欒を取り戻す」為の間接的手段でもあって、本当の願いと叶えてもらった願いにはズレが生じています。
奇跡の力によって、杏子は「父の為の願い」を叶えましたが、それが良い方向には進まず結果的に家族を失ってしまい、本当の願いである「自分の為の願い」は叶いませんでした。
唯一、さやかと違うのは、その後の姿勢
美樹さやかが偽善的で利他的な態度を前面に見せるようになったのと逆に、佐倉杏子は偽悪的で利己的な態度を前面に見せるようになったと言う結果です。
略奪・窃盗は生きる為に普通の事
魔法は徹頭徹尾、自分の為だけに使うのが信条
その為には、使い魔をわざと放して人間を襲わせる手段も厭わない。
「孤独」になってしまったもう1人の少女は、彼女達と真逆のスタンスを選んでいったと言えるでしょう。

しかし、私が1番、杏子のエゴイスティックな面を感じてしまった部分と言うのは別にあります。
上記の行為と言うのは、彼女が自らの信念を意識して行った、言わば「意識的」なエゴ行動です。
それは「演じている」と言う部分も相成って確かに利己的ですが、それ以上、特に語る事はありません。
私が思う部分は、彼女の中にある元来の人の良さが出た事で生じた、言わば「無意識的」なエゴ行動についてです。
「演じていない」本音の部分ならば、彼女の心性について存分に語る事が出来ますから。
それが出てきたシーンは美樹さやかが魔女になった後の事
彼女が魂の持たない抜け殻の肉体になってしまい、意気消沈の鹿目まどか
そこに、佐倉杏子が話をつけにやって来ます。
彼女は言いました。
「親友であるまどかが付いて来て、さやかの名前を呼びかければ、人間だった頃の記憶を取り戻せるかもしれない」
私が1番、杏子のエゴイスティックな面を感じてしまった部分と言うのは、実を言うと、ここにあるんです。
この言葉、最初は首を振りながら肯いて聞いていましたが、冷静に考えてみると、さやかにとってみれば、大変に失礼な言動であると言えるでしょう。
なぜなら、自らの悩みが、苦悩が、後悔が、「まどかの説得」如きでどうにかなるかもしれないと、彼女には思われていたからです。
勿論、杏子自身はさやかを助けたい気持ちで、まどかに協力を仰ぐ意味で、このように語った事は充分把握しています。
しかし、さやかからしてみれば、これは堪ったもんじゃない。
彼女の辿ってきた意思の変遷を考えるならば、言葉は悪いですが、そんな「行為」で改心する等、ちゃんちゃらおかしい話です。
安く見られてるって話でしょう。
そして、その結果、魔女になったさやかへと、まどかも従順に戦闘中、呼びかけています。
彼女自体にあの時、意識があったかどうか(恐らく無かったと思いますが)は分かりません。
しかし、あの戦闘シーンで戻らなかったのには、魔女になってしまったら、もう一生、元には戻らないと言うほむらの情報を補強しているのと同時に、さやかの上記に対する怒りのような物を私は描写から感じてしまったのです。
杏子の凄い所は、それを生きている間に察してしまえた所と言えるでしょう。
そう、まどかの「説得」でどうにかなるかもしれないと考えていた1人の少女は、戦闘中に、それが有り得ない事を肌身に実感したんです。

「ハッ、いつぞやのお返しかい?そういえばアタシたち、最初は殺し合う仲だったっけね」
「生温いって、あの時アタシがもっとぶちのめしても、アンタは立ち上がってきたじゃんかよ」
「怒ってんだろ? 何もかも許せないんだろ?」
「わかるよ…それで気が済んだら目ェ覚ましなよ、なぁ」
この時点では、まだ元に戻ると言う希望をさやかに対して抱いています。
               ↓
「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって」
「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」
ここでもう薄々とさやかは戻らない事を察しています。
最後に紡いだ言葉に残るのは「神頼み」と言う名の祈願です。
               ↓
「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった」
そして、最後には、今、認識している現実を見据えています。
さやかは戻らない。
さやかの苦悩は、そんな簡単に解消される物ではない。
さやかは、もう滅ぼすしかない。
               ↓
「心配すんなよさやか。独りぼっちは、寂しいもんな……いいよ、一緒にいてやるよ……さやか……」
この言葉は今までの過程を辿ってみると、実に深い意味を持っています。
意識的であれ、無意識的であれ、自らは利己的行動を数多く行ってきました。
しかし、最後にやっと、彼女は本来の性格を取り戻す事が出来たのです。
最後にやっと、彼女はエゴイストからアルトルイストへ変化したのです。
最期にやっと、彼女は利他的に、誰かの為に死ぬ事が出来たんです。

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ありとあらゆる人間関係において。
軽度の攻撃は、快楽になる。
強すぎれば、損傷するが。
基本的に、人が人に触れる手段は攻撃しかない。
交友とは、手加減の上手さでしかないように思う。
おどけるのも、自爆するのも、攻撃ではない。
知っている。
全て。

『CROSS†CHANNEL』
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彼女は最期に唯一、他人を攻撃しつつも攻撃しないで自らの人生を終える事が出来たと言えるでしょう。
この言葉の流れはこうして辿ってみると、実に良く考えられた、深い意味を持った台詞変移と言えます。
唯一、他人を見て自分を省みる事が出来た少女
唯一、エゴイストのままで死ななかった聖女
それが佐倉杏子と言う、この5人の中で恐らく、最も優しい女の子なのです。
ほむらがまどかの次に頼りにしていたと言うのも、実に納得の話と言えるかもしれません。


④暁美ほむら
「心神喪失」
幾度となく、時空の流れを繰り返してきた少女
鹿目まどかの「願い」を心に刻み、乗り越える事を誓った女の子
その結果、神に見捨てられた哀れな子羊
それが、彼女、暁美ほむら
巴マミが5人の中で誰よりも「弱かった」女の子なら、暁美ほむらは恐らく、5人の中で誰よりも「強くなった」女の子
TV版において、恐らく彼女は唯一、利己的に行動する事を選ばなかった娘と言えるかもしれません。
誰かの為に、まどかの為に。
そのように考えてきた少女の利他的善意は決して報われる事がなく、最後から続くその先でも、更なる戦いを強いられています。
そんな彼女に対して、本レビューで語る事はあまりありません。
しかし、そんな待遇と対照的に、私には彼女が1番、魅力的に映っています。
暁美ほむらを支えていた物
それは「まどかの願い」
暁美ほむらを形作ってきた物
それは「過去の記憶」
上記の「呪い」達によって、その人間性は変化せざるを得ませんでしたが、全てが変わる程ではなかった位に、彼女は良い娘で、強い娘でした。
人間の本質を知り過ぎる位に知ってしまっても、誓いの約束に裏切られようとも、その結果、その心が変貌を遂げてしまったとしても……
彼女は最後まで、誰かに対して「見返り」を求めようとしなかった。
最後まで観て、私は思います。
これが「愛」です。
これこそが「愛」なんです。
「思い出」を拠所に「愛」に生きた少女、それが暁美ほむらと言えるでしょう。

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思い出が欲しい。
記録したい。
心に刻みたい。
思い出さえあれば、その輝かしい宝石さえあれば……

『CROSS†CHANNEL』
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その「思い出」はもっとあれば、良かったのでしょうか?
後、少しの「思い出」があれば、彼女は自らの生きていく道を肯定出来たのでしょうか?
そんな空想的思考実験を『まどマギ』と言う作品全体を観返した結果、私は感じてしまいます。
「思い出」を求めた彼女が最後にどのような帰結を迎えたか?
気になった方は是非とも、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』を観る事をお勧めします。
彼女への想いがぎっしりと込められた、本作への解答だけが詰まっている映画です。


⑤鹿目まどか
「汎愛博施」
『魔法少女まどか☆マギカ』における主人公
1話と最終話を比較すると、そのあまりの変貌様に驚く事必須の娘
しかし、実の所、本質は何も変わっていない「残酷な優しさ」を秘めた女の子
鹿目まどかを形容するとしたら、私の場合、上記の文に間違いなく依存される事でしょう。
「霖雨蒼生」で「残忍酷薄」な、救いようの無い女の子
利他的であるように振舞っていて、実は最も利己的である事を証明しています。
しかし、そんな自らの精神にまるで気付いておりません。
鹿目まどかと言うのは、私が評するなら、正にそんな女の子です。

ここで暴露すると、私がこれまで本作のレビューを書いてこなかった理由の背景にいるのは、いつも彼女でした。
より詳細に申すなら、最終回で彼女が行った事に納得出来なかったと言う所にあるのです。
「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
この言葉が出たシーン
正直に申しますと、非常に気持ち悪くてしょうがありませんでした。
そして、同時にこの鹿目まどかという少女を、とても怖い娘だなと感じてしまったのを憶えています。
登場キャラにおける1番のエゴイストは、私にとっては間違いなくこの主人公
その理由をここからは詳しく述べていくと致しましょう。
ここまでの駄文、読んで下さり誠にありがとうございます。
後もう少しだけ、私の戯言にお付き合い下さい。

さて、意識的か、無意識的か。
彼女は最終話以前まで上手く立ち回って、様々な魔法少女達の戦い、葛藤、決意を見てきました。
「幸せ」を「幸せ」と、態々実感する事もない程の充実した日々
そこに何度も、何度も、何度も、現れるほむらの言葉
「自分の事を、自分を思ってくれている人達の事を大切にしろ」
「自分に向けられた想いを大切に、今とは違う自分になろうと思うな」
「貴女は、貴女のままでいればいい」
『魔法少女まどか☆マギカ』と言う物語は悲観的に断ずるなら、最後までこの忠告に従わなかった彼女が純粋に見てきた、もう1つの世界その物と言えます。
巴マミの、想いが叶いそうになった直後のおぞましき惨状
美樹さやかの、悩みに悩んだ末に導き出した破滅的答え
佐倉杏子の、最後にようやく辿り着いた美しき死に様
そして、暁美ほむらの、これまで繰り返してきた残酷な過去
全てを痛感し、体感し、実感してきた鹿目まどかだからこそ、最後に導き出した答えはあのようになったと言えるのでしょう。
「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」
うん、確かにこの言葉だけ聞けば、素晴らしき慈愛に満ちた「願い」です。
その結果、彼女が行った事は、他の絶望に苦しむ魔法少女達が希望に満ちた死を迎えるよう、魔女になる前に安らかに眠らせると言う事

うん?
これって本人の了解を得ていない安楽死に他ならないのではないでしょうか?
あまり詳しく語られていないので、明言はなるべく避けたい所ですが、魔法少女として死ぬより、魔女として生きる事を望んでいた魔法少女もいたかもしれません。
まあ、これについては傍観者である私が何を語った所で、意味は無いでしょう。
本人達が幸せに死ねたなら、それで良いと言えるのかもしれません。

次に私が遺憾に感じたのは、マミと杏子の死がなかった事にされると言う処置についてです。
これにはとてもじゃないですが、了解出来ませんでした。
確かに彼女達が無為に死んでしまう世界より、安息に日々を営む世界の方が遥かに良いと言えるでしょう。
それはこの作品を観た方なら、誰しもが自ずと考える事だと思います。
しかし、「死んでしまった」と言う事実は「死んでしまった」と言う結果として残さなければいけない。
まどかは、私達視聴者から、彼女達の「死」までも奪ったんです。
死ぬ前に見せた嬉しき顔も、悲しき決意も、悔しき葛藤も、夥しき感情も…
マミの、孤独が解消されると感じた時の安らぎに満ちた声も……
杏子の、大切な誰かのために自らを犠牲にしたあの尊厳死も……
全てが、はっきりなくなってしまいました。
彼女等が懸命に生きたと言う証の価値は、この時、永久に消え失せてしまったのです。
最後に出てきたマミと杏子は、私達とほむらが知っている彼女とは、明らかに変わっています。
これが皆さんにとって良い事なのか悪い事なのか、私には何とも言えません。
私個人の解釈としては、悪い事だったと言う、それだけの話
深層の感情は、個々人の中に存在していると言えるでしょう。

さて、それでは最後に、まどかの「願い」に対して最も遺憾に感じた箇所を書いていくと致します。
それは、この「願い」を叶えた事によって、純粋に彼女を考えてくれていた人の想いを踏みにじったと言う事実です。
これが結局の所、私の考える中で1番顕著に感じた部分となりました。
自分で全て考えて、他者からの想いに耳を傾けようとしなかったまどか
だからこそと言えるのですが、彼女は魔法少女の事以外、何も考えないまま、変身の道を選んでしまっています。
最後の展開を観る限り、円環の理にならなければ場を治める事が出来なかったのは確かです。
それは分かります。
しかし、この時点で、彼女は大事な人の事を何も考えていません。
最後まで引き止めようとしてくれた母親
優しい眼差しで見守ってくれた父親
いつも自分を慕ってくれた弟
そして、この道に誘われないよう、行動の限りを尽くしてくれた最高の友達
その全てを、考えていないのです。

「何も考えていない」事を如実に示しているのがあの言葉
「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
だった……ですか……
確かにまどかは概念化する事でほむらの過去を知りました。
しかし、それって結局、ただ「知っただけ」に過ぎませんよね?
認識してるだけ、知覚してるだけ、認知してるだけ……
他人事のように語ったあの言葉が紡がれた時から、まどかが10話で唱えた「願い」は、完璧なまでに「呪い」と成り果ててしまいました。
これが私には酷く辛かったんです。
なぜなら、結局、彼女の頑張りが何も報われる事はなかったんですから。
因果律の法則が作中で示されたように、希望と絶望は表裏一体
「魔女」がいなくなった所で、それに代わる敵である「魔獣」が出て来たに過ぎません。
「魔女」にならない代わりに、前身となる「魔法少女」は消滅してしまうに過ぎません。
彼女は死ぬ前の「絶望」を感じなくさせた代わりに、生きている間の「絶望」を見事に与えてくれました。
そんな神の「祝福」には、もう、私もほむらも笑うしかない状況
そんな事を思うと、ほむらの最後の笑顔も随分と示唆的と言えるでしょう。

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この絶望も 希望も 畏怖も
平穏も 機微も 快楽も
てっぺんも 奈落も 狂乱も
全ては君の指揮次第で
今日もその掌で 好きに踊ろうと思うよ
どうせならば とびきりのスイングを
飛ばされて 降りたった国に
今なら過不足なく 愛を説けるでしょ

RAD WIMPS「ブレス」
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ここまでの意見でご周知の通り、私はまどかによる世界改変の内容には遺憾の意を示したい気分です。
そこに至った問題の箇所は、上記で全てと言えます。
存在が消えてしまった為に大切な約束も消滅しましたが、しかし、記憶から消えてしまったから約束もそれで良いと言う訳では当然、ないのです。
伝道者から、神の領域にまで上り詰めた少女、鹿目まどか
イエス・キリストの如き彼女にも、もしかしたら、魔法少女になるまでの過程で、私の与り知らない様々な想いが蠢いていたのかもしれません。
しかし、全話鑑賞した結果、私が彼女に対して抱いたのは
「誰の意見にも従わないで、考える事もしないで、思い出す事もしないで、自らが勝手に思っている最良の『願い』でしか判断しなかったエゴイスト」
と言う、正にイエス・キリストに対して思う同一の評価に他ありませんでした。
「何かをしたい」「何かが出来るようになりたい」という部分に囚われすぎて、本当に大切な想いに気付かなかった哀れな偽善者
最後の最後まで「大慈大悲」に満ちていた彼女は、どれだけ周りに大切にされていたかを理解出来ていなかったように思えてなりません。
家族から与えられた思いも、友達から与えられた想いも、何も分からないまま、考えないまま、簡単に選択した。
その結果があの「自己犠牲」だとしたら、あまりにもエゴに満ちた、救いようの無い話と言えるでしょう。

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極論ではあるが…
自己犠牲は、ひるがえせば全て自分のための行いとも言えるのだから…

『CROSS†CHANNEL』
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最初にも述べた通り、本当はこの作品について語る気はありませんでした。
それは、あの最終回に納得がいかなかった事もあり、これで一旦、終わりと言う形で温存していたからと言うのも理由の1つです。
しかし、先日、心境の変化があった結果、こうしてキーボードを打った次第でした。
本作における終わり方は「善悪の彼岸」と呼ばれる物に他ありません。
単純な「善」「悪」という言葉を超えた、まったく新しい価値観に委ねる終わり
それをどのように解釈するも、その人次第
その点においては、至極、懐が深い作品と言えるでしょう。

しかし、最後にこれだけは言わせて下さい。
このTV版の物語だけを見て、最後の終わり方から「綺麗なお話」と判断するのは少し危険と言えるでしょう。
なぜなら、本レビューで示したように『魔法少女まどか☆マギカ』と言う作品の根底にあるのは、ドロドロとした唾棄物に過ぎないからです。
結局の所、この物語もエゴによって全てが終わり、エゴによって全てが始まったに過ぎません。
本作は、エゴによって移り変わる世界の変革過程を描いた話に他ならないのです。

そして、この無慈悲な自然主義作品はこの後更に、私達を遙かなる高みへと誘います。
全ては新しい劇場版へ。
エゴとエゴのシーソーゲームへ。
彼女等の捩れ捻れた関係は、メビウスの輪のように相容れる事の無いまま、終わりの時へ、ゆっくり導かれていくと言えるでしょう。
レビュー、ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。

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すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず。
かつて満たされざりしもの、今ここに満たされる。
名状すべからざるもの、ここに挙げられたり。
永遠にして女性なるもの、われらを引きて昇らしむ。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』
-----------------------------------------
{/netabare}

P.S.
「物語」は多くの受け手がいてこそ、存在し続ける代物です。
その大部分には伝えたいメッセージが届き、少数には根拠の無い裏側が垣間見え、残った人達は無関心のままであり続けるでしょう。
そんな裏側を語った結果、「受け手の意思を無視した理論の押し付け」になってしまうのは否めません。
それこそ、正にエゴイスト
なので、どうか、この場のみで語らせて下さい。
私も即ち、エゴイスト
話半分の作品解釈レビューとして、どうか宜しくお願い致します。

投稿 : 2019/01/07
閲覧 : 278
サンキュー:

16

人類の宝

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ただのギャップアニメじゃない

よく萌えと鬱を混ぜたアニメと言われますが、この作品にはそれ以外にも魅力があります。
1つ目は論理的なシナリオです。この作品では何か起きるたびに必ずその理由が定義付けられてます。萌え要素があると見えにくい要素ですがここの部分は本当にすごいと思います。
2つ目は作画です。ここまで不気味な世界観を表わせているのもシャフトのおかげです。絵本に出てきそうな、でも決して明るくない感じの雰囲気がとにかく凄いです。
3つ目は超展開です。とにかくエグい展開なので視聴する時は注意して下さい。
他にも魅力は色々あるのですがここら辺を意識すると楽しめるかもしれません。

投稿 : 2019/01/05
閲覧 : 70
サンキュー:

5

カズマ

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シリアスええわあ

自分が思う至高作品の一つ!

投稿 : 2019/01/03
閲覧 : 69
サンキュー:

3

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魔法少女まどか☆マギカのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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魔法少女まどか☆マギカのストーリー・あらすじ

市立見滝原中学校に通う普通の中学2年生の鹿目まどかは、ある日不思議な夢を見る。そこは少女が魔法で戦う異世界。その少女の戦いを目撃する自分と、謎の白い生物に「僕と契約して魔法少女になってほしい」と告げられる夢であった。翌朝、見滝原中学へ転校してきたのはなんと夢で見た美少女の暁美ほむらだった。ほむらは、まどかに「魔法少女になってはならない」と警告する。
放課後、親友の美樹さやかとCDショップへ行ったまどかは謎の声に呼ばれ、ビルの一角へ迷い込む。そこで見たものは夢の中で見た生物キュゥべえの傷ついた姿と、それを殺そうとするほむらの姿だった。まどかとさやかは戸惑いつつも、当たり前の優しさからキュゥべえを助けるが、直後に今度は本当に異世界へ迷い込んでしまう。魔女の使い魔と称される化物達に囲まれた2人を救ったのは、同じ中学の3年生でキュゥべえと契約した魔法少女の巴マミだった。事後、改めてキュゥべえに「魔法少女になってほしい」と告げられたまどかとさやかは、思いがけない好機に興奮する。だが、それは2人が直面する様々な苦難の始まりであった。(TVアニメ動画『魔法少女まどか☆マギカ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2011年冬アニメ
制作会社
シャフト
公式サイト
www.madoka-magica.com/tv/
ニコニコチャンネル(配信サイト)
ch.nicovideo.jp/channel/ch260
主題歌
≪OP≫ClariS『コネクト』≪ED≫Kalafina『Magia』

声優・キャラクター

悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨、加藤英美里、野中藍

スタッフ

原作:Magica Quartet、キャラクター原案:蒼樹うめ、 監督:新房昭之、シリーズ構成・脚本:虚淵玄、キャラクターデザイン:岸田隆宏、シリーズディレクター:宮本幸裕、総作画監督:谷口淳一郎/高橋美香、アクションディレクター:阿部望/神谷智大、異空間設計:劇団イヌカレー、レイアウト設計:牧孝雄、美術監督:稲葉邦彦、美術設定:大原盛仁、色彩設計:日比野仁/滝沢いづみ、ビジュアルエフェクト:酒井基、撮影監督:江藤慎一郎、編集:松原理恵、音響監督:鶴岡陽太、音響制作:楽音舎、音楽:梶浦由記

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