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「輪るピングドラム(TVアニメ動画)」

総合得点
83.3
感想・評価
2089
棚に入れた
10549
ランキング
325
★★★★☆ 3.8 (2089)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.8

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輪るピングドラムの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

craftbeer さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生存戦略しましょうか!?

この手の作品を観て思い出す言葉は『バカと天才は紙一重』です。一歩間違えれば難解で抽象的過ぎて視聴者を置き去りにした駄作扱いになりかねないからですが、この作品は同作を手掛けた幾原監督の『少女革命ウテナ』や『ユリ熊嵐』同様、天才の部類に入ると思います。

作品のテーマとして愛情と罪、そして罰が彼らの生い立ちと結びついて表されており、度々登場するリンゴも重要な意味を含んでいます。他にも色々な暗喩があり、それらは考察がされているので、そこを見たほうがよりわかると思うので、ここでは省略します。

1話から『何だこれは!?』と思わせてくる謎だらけの展開なので、引き込まれてしまいます。過剰な演出もまた面白いです。

OP,EDともに作品の雰囲気に合っており、混沌した雰囲気やメッセージ色のある感じはとても良いです。

投稿 : 2016/09/26
閲覧 : 258
サンキュー:

9

ネタバレ

しゃけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

すごく入りづらい作品

 だと感じており、3話まで見て「ダメだこれ!」と切っていたのですが「いい作品なので見て!」と言われた気がしたので観てみましたところ想像していた作品とは全然違うものでした。
 かわいい系のどたばたラブコメあたりかと思いきやなんということでしょう!
ていうか序盤の情報の出さなさがやばい。
小出し小出しでどんでん返し、最後は結構ウルっと来ちゃいましたね。
キャラの個性もいい!しかしけっこう人を選ぶ作品だと思います。
 いろんなアニメ見てきたけど意外に見てなかった、という人にはお勧めです。
10話の作画には突っ込まないで下さい。


嫌だわ、はやく磨り潰さないと

投稿 : 2016/08/20
閲覧 : 240
サンキュー:

5

ネタバレ

やしうり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この先、幾原氏の作品を拝見する機会はないでしょう。

運命は決まっているの?→全ての出来事には意味がある→運命は変えられる…で良いのかな(?_?)

12話で出来る話をムリクリ24話にした感じの、景気の良いアニメという印象。長い…

数年前に初めて視聴した時は、 ピンク髪の謎の人物が出てきたあたりで一度断念している。OP主題歌CDも買ったのに(^.^;
今回は、ピンク髪の壁を越えて最後まで見れた。
後半はまた雰囲気がガラッと変わり、謎が謎を呼ぶストーリー展開に…

最後まで視聴の終わった今、主にED曲に使われていた曲集を手に入れた。
OPとEDの両方の楽曲を気に入る作品なんて、そうそうあるもんじゃあない。
その意味では、非常に良い雰囲気を持った、忘れがたい作品になっていると思う。

エピソード毎にキャラの絵柄が変わるのは、なんとかならないものか…(*_*)


「人生で起こる全ての出来事には、必ずなにかしらの意味がある」
私はこの辛い人生を生きている意味を知りたくて、その意味がわかる時まで生きてみようと、この言葉を原動力として生きている。
わずか数年だが、深夜アニメを見続けてきて、なぜ深夜アニメを見続ける人生を選択したのだろうか?
つい先日、その意味はわかった。
だけどまずは、その答えを実現させる努力から始めないといけないんだけどな。

また始めから見直したいアニメには違いない。
この作品を見て、運命を変える努力をしたい。

投稿 : 2016/06/10
閲覧 : 232
サンキュー:

6

ネタバレ

aucheidac さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

イマージーン!する私たちの生存戦略

あらすじ
一見幸せな暮らしを送る高倉家の3兄妹、冠葉、晶馬、陽毬だったが、陽毬は病で亡くなってしまう。妹の死を悲しむ兄2人の前で、しかし、突然にも陽毬は「生存戦略」の掛け声とともに生き返る。だが、生き返った陽毬の体はプリンセス・オブ・ザ・クリスタルなる、高慢ちきな謎の存在に乗っ取られていた。

生き返った妹の命と引き換えに、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルから「ピングドラム」なるものを見つけ出すように指示される冠葉と晶馬は、最初の手がかりとして未来が書かれた謎の日記を持つ、荻野目苹果の素行を調査し始める。



他のレビューには、頭を真っ白にして何も考えずに視聴することを勧める内容が多いですが、あえてそういったトレンド(?)には逆らってみようと思います。
実際、このアニメは今まで見た中でもかなり色々と考えることを強いられる作品でした。
確かに、考えるけれどもどうしても一本筋が通らない、しっくりとくるところまでたどり着けない点が多くありますが、だからこそ面白いのだと個人的にはそう感じます。


僕が見ていて最も頭を悩ませたところ、というか、考えてしまったところ。
それは何度も繰り返し現れる数々のモチーフです。
代表的なところを挙げるなら、
・ペンギン
・りんご
・地下鉄、あるいは地下鉄の路線図
・95という数字
あたりでしょうか。他にもたくさんあると思いますがすぐ思いつくのはこの辺りです。
これらそれぞれがどういう意味を持っているのかまではいちいち書かない(書けない)ですが、日常的な、なんでもないようなものが繰り返し現れ続けることで、何かとても重要なことを教えてくれているように思います。


他にも意味がわからないと言った内容のレビューもよく見かけますが、多分そう感じるのは物語の真偽がはっきりしないところにあると思います。

幽霊を自称し登場する渡瀬眞悧や、死んでいる両親を幻視する冠葉、亡くなった姉の桃果の予言の日記を信じ込む苹果、などキャラクターたちの多くがその言動の真偽を非常に曖昧にしている。他にも「家族」が「家族」じゃなかったり、「家族」じゃないものが「家族」だったり。あるものがなくて、ないものがある。そういう矛盾が螺旋のように渦巻いて、ストーリーを取り巻いている印象を受けました。


ものすごくうがった考え方をしてしまえば、もしかしたらこの物語自体、ピングドラムである苹果の(桃果の)日記に書いてある創作なのではないか、亡くなった陽毬が望んでいた妄想なのではないかという気さえしてくるわけです。

簡単に言うと、一人一人のキャラクターに見えている世界がそれぞれに異なっているわけで、現実的か非現実的かという問題ではなく、その全てが一つ一つのリアルであるのだと思います。突拍子もない設定やモチーフも、実際にそこにあるかどうかではなく、この物語のキャラクター(たち)には「本当に」そういうふうに見えている。

例えば、時籠ゆりの幼い頃の父親との関係の回想では、東京タワーらしき建物が、巨大で重厚な彫刻になっていました。もちろんそんなものが「現実的ではない」ことは確かですが、しかし、ゆりにとってはそれは本物であって、抑圧的で恐怖の対象である父親そのもののシンボルであり、紛れもなく「現実」なのではないかと思うわけです。


先にたくさんのシンボルがあると書きましたが、このアニメではあらゆる物事がシンボルになりうると同時に、圧倒的な現実でもあるという二重性がある。このせいで、意味不明だ、難解だ、となってしまうわけですが、だからこそ面白く、魅力のある作品なのだと思います。

プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの決め台詞を借りるならば、キャラクターの過去や感情、考え方、様々なモチーフについてあれこれと「イマージーン!」することで、このアニメを見て、その難解さを乗り越えるための我々の「生存戦略」が始まるのではないでしょうか。

投稿 : 2016/06/05
閲覧 : 510
サンキュー:

10

ネタバレ

ぢうく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大好きだよ!

って手紙が全てだと思います。いろいろ遠回りしてましたが。

投稿 : 2016/05/26
閲覧 : 221
サンキュー:

3

ネタバレ

エウレカ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろすぎる

まず、全体的なお話として、地下鉄サリン事件の被害者家族、加害者家族、それら周辺の人々のお話なのだが、
当然、内容は重く見て考えれば考えるほどブルーになる。
反面、コミカルにシュールに描かれるペンギンの動き。これはギャグアニメなのか?っと思ってしまうほど面白い。

なんと言ってもヒマリちゃんの可愛さがすごい。
それは置いといて。。

ネタバレとしては、家族でないもの同士の家族愛や人間愛が語られる。
独特な世界観に心を奪われ、見入ってるとグサッと刺すような胸の痛み。
人を愛することってこういうことなんだろうなーって思う。

投稿 : 2016/04/21
閲覧 : 233
サンキュー:

5

ネタバレ

K さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

切ない

キャラクターたちがとっても可愛くて、ペンギンも可愛くて見てて癒されました。ただ正直序盤はよくわからなずにはまりきれなくて我慢して見てました。
後半はとてもひきこまれました。
残酷な運命にあるひまりちゃんを救おうと、運命に抗う兄弟たち。結果悲しい結末になってしまったのですが、ひまりちゃんはもうどこにいてもきっとお兄ちゃんたちが見つけてくれるはず!そんな希望が持てたedでした。生存戦略ー!!!がとても印象的で、可愛かったです。

投稿 : 2016/03/28
閲覧 : 196
サンキュー:

4

ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ピングドラムって そんな意味なんだ ♪  

あらすじは あにこれを 参照してください。

視聴する年齢 環境により 解釈が異なる作品かも
あと 普段 何不自由のない暮らしに 胸を撫で下ろしました。
 
双子の高校生 冠葉と晶馬 そして妹 陽鞠は三人で暮らしています

兄弟で 思い出の水族館を楽しむ最中 陽鞠 が倒れそのまま息絶えてしまう!
悲しみに暮れる兄弟 その時死んだはずの陽鞠が 突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! 

「 生存戦略 しましょうか! 」

この エキセントリックな展開には ビックリしましたが
中盤以降 テーマが明瞭になるにつれ 
みんなの闇が吐き出され 観ていて苦しかったです
過去の環境に縛られ それも罪だと 心を縛り 
本当にしたいことを 押し殺していく

「 きっと何者にもなれないお前たちに告げる 」

中盤以降の ペンギン帽子の言葉には 感情が揺さぶられました。
一番 自らを殺していた晶馬 本当のことを言われ 毎回過度に反抗してるのも解る気がします・・
( わたしの勝手な解釈です・・・ )

彼女らに支えられるもしくは支える人がいなかったら・・・
そう感じた瞬間 心が痛くなりました。

終盤は 大きな岩が やっと動き出し その回転を加速させていきます
結末の感想 ”わたしには” ほろ苦く感じました。

全体として 
ひとつのテーマを区切りなく 24話でやるのには 観ていて途中バテました・・
ただ最終話に結論が出されるので 最後まで観ることを強く勧めます
最後の これまでの謎が解けていく感じはきもち良かった!ご褒美ですね
( 重い言葉をポップなキャラが喋っているところも 良かったです )

唯一の癒しは 4羽のペンギン 1号 2号 3号 そして エスメラルダ
重い物語と対比して すごーく 可愛かったです♪

エロな感じの1号 ゴキ退治の達人2号 編み物得意な3号
1号への強烈な恋のアプローチをかけるエスメラルダ
みんな 「 キュッ♪キュッ♬ 」鳴いて癒されました (*´з`)

" あんな場所には絶対居たくありませんが 
2号のゴキ退治のプロっぷりには目を見張るものがありステキ! 
非常に頼もしく感じました(*´▽`*)。" 

最後まで 読んで下さりありがとうございます
わたしが理解できない部分も多々あり コメントが難しかったです。

最初 作品のサムネをみて楽しそう!
軽い気持ちで観始めました
( こんなに内容とギャップがあるとは・・・視聴前は軽いノリかなと )
次からは 視聴前に 気になる作品は レビューを読むべし
改めて 思いました。










 

投稿 : 2015/11/15
閲覧 : 284
サンキュー:

33

ネタバレ

yosiyuki2 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正直、よく分からんとです。

放送当時に5話くらいで、それまでをまとめて視聴して
その後を隔週で視聴しました。

不思議で昭和チックな演出や古風なギャグなどは好きでしたが
考えながら見ているだけでは、一本の線に繋がらず、物語の本線
がよく分かりませんでした。どこまでがギャグの演出で、
どこからが重要なシーンなのかがよく分かりませんでした。
これは自分の理解力不足のせいなのか、隔週で見た結果なのか
原因はよく分かりません。
メモ等で気になった点を整理しながら見たら、
また違ったかと思いますが、
そこまでして、考察するのも正直面倒でした。

多分ですけど、感覚で捉えて楽しむ所と
筋が繋がっている所(分かりやすくと暗喩の双方)が
混線して、出来上がっているのが今作だと思うんです。
それを考察前の初見で、楽しもうとしたのが
間違いだったかもしれません。


部分としてみると、面白く飽きなかったんですが、終わり方や
キャラや役割の存在意義が読み解けず、物語全体とみると
よく分からないが正直な感想です。
お洒落だったし、風刺表現や後半驚かされた展開も
楽しめました。しかし『あのシーンの意味は?』
となるとやはり意味不明です。

ジャイアンの声に感じる違和感に慣れるのが、第一の試練でしたw

投稿 : 2015/10/16
閲覧 : 278
サンキュー:

12

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

難しい

序盤のままいくと少々物足りないアニメですが終盤になると逆にお腹いっぱいの時におかわり連発される感じです

家族愛を再認識できるアニメです

終盤の展開をもっと序盤に持ってくればなかなか楽しめる内容になると思います

終盤の早足展開についていけなくなるために評価が落ちる点だと思います

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 234
サンキュー:

3

ネタバレ

☆かもみーる☆ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

今までで一番良くなかった

1.謎ばかりどんどん増えていく。(しかたなく最後まで観た)
2.意味不明な造語が連発。
3.謎が解かってもいまいちすっきりしない。(なーんだそんな事?、って位の残念感)
4.自己満足で作ってるんだなぁって感じ。

投稿 : 2015/09/09
閲覧 : 301
サンキュー:

4

ネタバレ

たーきー999 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白かった

ちょっと考えさせられるアニメ。
生存戦略。

投稿 : 2015/05/11
閲覧 : 335
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生存戦略

内容忘れたけど、おもしろかったです。
レビュー割愛(ごち集めしたいだけ)

ジャイアンの声優で笑った覚えがあるwww

投稿 : 2015/02/24
閲覧 : 194
ネタバレ

アルジャーノン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

後半の鬱展開がもったいない

ユリ熊嵐を見てたらこの作品のことがよく引き合いに出るので、
ユリ熊嵐の理解が深まるかと見てみました。

はじめの展開はコメディータッチが多くて面白かったのに、
後半は鬱展開すぎて疲れました。最後が特に納得いきません。

前半がよかっただけに、時間がもったいなかったです。

変身シーンやあのセリフがキャッチーだしかわいいので、もっとライトな物語でもよかったのではないかと思いました。

投稿 : 2015/02/22
閲覧 : 393
サンキュー:

5

ネタバレ

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

信じてるよ、いつだって1人なんかじゃない・・・

アニメオリジナル  監督:幾原邦彦さん  全24話
キャラデザ:星野リリィさん(原案)西位輝実さん
制作:Brain's Base

とある地下鉄爆破テロ事件、その事件の首謀者を親に持つ兄妹達と、
その被害者の関係者が相互に複雑に絡んでお話は進行していきます。 

余命が宣告された妹の陽毬のために、家族で行った思い出の場所、
水族館に遊びに行ったが、そこで倒れた陽毬は搬送先の病院で
息絶えてしまった、だが、水族館で買った、ペンギン型の帽子を
被ると「生存戦略ぅぅぅっ!」の掛け声と共に蘇生、おっとりとした
陽毬の性格とは別の人格で起き上がり冠葉と晶馬に向かって、
妹を助けたければ【ビングドラム】を探せと命じます。

ピングドラムがどこにあるのか?何なのか?も分からないまま妹の
ために死力を尽くして探し始める兄弟と、ピングドラムを探す別の
勢力との争い。

ジャンルは・・・ファンタジー?かなり分かりにくく、理解し難い
作品で、カオスでシュールなお話です。

しかしテーマは単純で、「愛」や「運命」

高倉家の長男、【高倉 冠葉(兄)】次男【高倉 晶馬(弟)】【高倉 陽毬(妹)】
テロの犠牲者となった荻野目桃果の妹【荻野目 苹果】
桃果の幼なじみで高倉兄妹の担任教師【多蕗 桂樹】
同じく幼なじみの【時籠 ゆり】
冠葉の関係者、実は・・【夏芽 真砂子】
基本この7名がメインキャラです、

「きっと何者にもなれない、お前たちに告げる!!」
「生存戦略ぅぅぅっ!」
「デスティニー」
「罪」「罰」

上記のようなセリフが主要キャラ達から作中で度々ふれているので
否応無く頭に入ってきます、それはまさに刷り込まれていくような
感じ、 現在のリアルと過去の回想シーンが度々入れ替わって進行
していくので最初の数話はお話について行けず置いてけぼり状態です

場面転換される際に挿入されるシーンは独特で、自動改札や列車の
発車表で、何時、誰の、回想シーンかを表していています、

さて、この作品、完走後の感想なんですが、非常に評価し難いです、
「おもしろい」と言うと終盤まで救いの無い転落の展開で、ボクの
リアルに共感するところもあり、なんだか不謹慎はような気が・・

「おもしろくない」かと言えば、なかなかどうして、挑戦的な演出や
表現があり、シナリオも終盤でやっと伏線を回収しだして、繋がって
いくので引き込まれるものはありました。

視聴する人によって評価がガラリと変わる、又は共感できず、理解不能で
視聴を途中で止めてしまうパターンが多いのではないでしょうか???

とても深いメッセージ性のある作品だと感じました。

ただ、初見では、ちょっとキャストが合って無いような気がしました、
冠葉や、陽毬がやけに棒読みのように聴こえたりして・・・・
ラストまでその傾向は変わりませんでしたねw

完走後作品の中だと、京騒戯画っぽいイメージで、モブの扱いが
バカテスや、物語シリーズのよう、シャフトのような演出です、
この作品を上手く解説できる頭と文章力が無いのが悔やまれるな・・・

しかし。

この難解で、理解に苦しむ世界観もラストの#24で、なんとなくですが
理解できたように思います、ボクは、ある作品の感想でも少し書きましたが
極一般的な家庭環境では幼少期を過ごしていないので、この物語に入り込めた
者の一人ではないのかな?

ただ、完全理解には及びません、 イメージ先行のカオス過ぎて(笑) 
恐らく多くの、あにこれユーザーはこの作品をもう1周しようとは
思わないでしょうね(;^_^A ただボクは時間をみてもう1周したいと
思いました、子供のころ思っていた様々な気持ちが思い出されました。

んーーー おススメできるか?と言えば、 進んでお勧めする作品では
ないかな、 時間のある方、見たい作品が見当たらない方は見てみて下さい
何かを感じとれるかもしれませんよ。


ボクもこの作品を自分から進んで見ようとは思わなかったですねwww
薦めてくれた、あにこれユーザーへ


ありがとう^^ ボクにとっては印象に残る良い作品でした。



※【追記】考えが纏まらないので順次更新したり消したりしていきます、
{netabare}
この作品、強烈に頭に突き刺さって記憶に残った言葉がありました・・・

【こどもブロイラー】子供を捨てるゴミ箱です。

いらない子 選ばれなかった子 つまり親に見捨てられた子供が集められ、
ベルトコンベアーで運ばれて、粉砕(されるような描写)されて透明(無)に
なって消されてしまう施設のことのようです、【無】になるとは【死】ぬ
ことのような気がしてましたが、#24ラストの描写では死ぬとは、ちょっと
違うような気もします。

てか、こんな施設は酷すぎる、胸が締め付けられる思いでした。

ナンにせよこのシーンは衝撃でした、ひょっとしたらボクはこのベルト
コンベアーの上に乗っていたモブの1人じゃないかと思ったほどです。

涙が出ました (おそらく皆とは感じ方が違うと思う(;^_^A)

この作品に出てくるキャラは全員何がしかの罪を感じて生きてきて、それを
受け入れる者と、抗う者の2局化と、相互間の対立などにより、さらに
複雑で分かりにくい世界観が構築されていると思います。

なぜここまで分かりにくい話にしたのだろう?? 真意は分かりませんが、

#24は、このカオスな作品を上手くまとめて落としたなぁ って思ったw
冠葉と、晶馬は愛する人を救うために命を絶って、存在自体を消してしまい
陽毬と、苹果は消えてしまった二人を意識することもなく平穏な暮らしに
戻る・・・ でもそれだけでは寂しいからぬいぐるみのメッセージを使って(涙)

ペンギンの帽子は桃果の差金、そう思うと、このお話は全て桃果の手のひらで
踊らされていた?  渡瀬 眞悧が、冠葉をそそのかして世界を破壊するのを
阻止するために、 てか、桃果って何者?  あまり深く考えないほうがこの
作品は楽しめるのかな(;^_^A 

{/netabare}

投稿 : 2015/01/19
閲覧 : 379
サンキュー:

27

ネタバレ

esso-neo さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

僕の罪も、君の罰も、すべて分け与えるんだ

地下鉄のテロ、両親のいない3兄妹、ストーカー、教師、数々の登場人物が絡み合いピングドラムは明かされない。
 アニメでありながら舞台の手法が用いられ事態の把握には苦労するが、1話1話最後に驚きが用意されてちゃんと次の話が気になってしまう。なんども味わってみないと理解までの道のりは遠いが、それはちょっと時間かかるなぁ。

投稿 : 2014/11/08
閲覧 : 239
サンキュー:

3

ネタバレ

単細胞 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

難しいよー

ややこしくて、分からんとことかいっぱいあるんで、二週目の方が面白かったな〜。

だからといって、初見の人は一周目からは気張らん方がいいですよ!

投稿 : 2014/11/06
閲覧 : 209
サンキュー:

3

ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

多分、何周かして完全に理解すると面白いのだろう

ただ、2クールもあるし、そもそも考察の余地があるような作品自体あまり好きではないので、何周もする気にはならない。
兄妹愛は嫌いじゃないし、雰囲気も嫌いではない。弟とりんごがくっつけばもっと良かった。

投稿 : 2014/10/30
閲覧 : 246
サンキュー:

6

ネタバレ

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生存戦略

よくよく考えるとシンプルな話を無理やり小難しくしている感じ。

毎回の変身バンクが楽しみでした。

投稿 : 2014/10/28
閲覧 : 233
サンキュー:

6

ネタバレ

神崎凛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「運命のベルが鳴る」

両親のいない高倉家には3人の兄妹が暮していた。
妹の陽毬は重い病気を持っており、担当医の医師から余命が長くないと宣告されてしまう。そんなある日、陽毬は不思議なペンギンと目が合う...。

個人的にかなり好きです!!

色々と考えさせられるような作品だったと思う。
解釈が難しいアニメでした。でも雰囲気とか映像とかセンスが良くて何だかオシャレなアニメって感じです( ´∀`)OPもおしゃれ。

最終回はなんかもう説明しずらい、とにかく凄かった。
凄すぎてポカーンってなってしまいましたww

苹果ちゃんが特に好きなキャラです!


「生存戦略ー!!」
 

投稿 : 2014/10/04
閲覧 : 297
サンキュー:

16

ネタバレ

まめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

じらし上手、胃もたれするとわかっていても、つい見てしまう吸引力。

謎がじわじわ小出しにされる感、
少女漫画展開からの、シリアスで壮大っぽい背景がちらちら、で
演出が目いっぱい振り切ってて
見てて「え、どういうことなの」と
ついつい続きが気になる、昼ドラのようなアニメ。
ちょいちょい異空間に吹っ飛ぶ演出が秀逸ですね。

ざっくりいうなら
20世紀少年 と まどかマギカ を足して
いいところがちょっと無くなったような印象。

テーマはわかるんだけど、
いかにもアニメなデフォルメと安っぽさが引っかかって
そこまで好きにはなれず。

散々ひっかきまわして、最後は単純に
「僕たちの絆がピングドラムなんだ!」
という〆に。。。
あれだけスキャンダラスな人生なら、
もう何でもありだよねー。と思ってしまい
ノリについていけず。

投稿 : 2014/09/29
閲覧 : 203
サンキュー:

4

ネタバレ

じゃんご さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

きっと何者にもなれないお前たちに告げる!!!

セリフがすごい。鷲掴みにされる。
「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」
「せいぞんせんりゃくー!!」
「嫌だわ、早く磨り潰さないと」
使ってみたいけどリアルで使ったらドン引きだな。。。

見終わってから知ったけど少女革命ウテナの監督と同じだったみたい。
どおりで雰囲気がウテナっぽい独特の感じだと思った。
ウテナが好きな人は見た方がいいと思う。

話は2人の兄弟が妹のためにピングドラムという謎のものを探すことから始まる。
そこから様々な人と関わり、いろんな秘密や過去が明かされて一つの家族だった3人に少しづつズレが生じてきてしまう。
みんな想いは同じなのに手段が違ったり守りたいものがお互いであるがゆえに上手くかみ合わなくて。
家族が何よりも大切で、どうすることが最善なのか、家族を守るために自分を犠牲にするのは家族のためなのか。
答えは「僕の愛も、君の罰も、すべて分け合うんだ」なんだと思う。
なんだか考えさせられたし、見終わった後の爽快感も充足感もないけど妙な中毒っぽさが残る。いい意味で。


あとキャラがかわいい。
ひまりかわいい。
ペンギンかわいい。
キャラクター原案の星野リリィはおとめ妖怪ざくろもそうだけどめっちゃ私のツボ。すごい好き。
いちいち服とか髪型とかかわいすぎる。
それに合わせた部屋の様子とかも全部可愛い。
女子的可愛さがつまっとる。

音楽も素晴らしい。
「イマジーン!!」の後「Well come rock'n roll night~♪」は
キタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!! ってなるw
エンディングもいくつかあってとてもよかった。

てことで、全体的には良かった。
だけど・・・・声が・・・・
かんば役の人がちと苦手だった(ノД`)・゜・。
あの独特の話し方のせいで気になってどうしても世界に入り込めなくて。
なんか舞台みたいな話し方だし。てか、ジャイアンだし。
「え・・?かんば??ジャイアンじゃね?その声だとかんばがジャイアンにしか見えないんですけど・・・」みたいな。

それ以外はとても満足のできる作品でした☆

投稿 : 2014/09/17
閲覧 : 207
サンキュー:

9

ネタバレ

うーぽんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白かった?

んー、友達2人に勧められての視聴だったけど。

ぺんぎんがかわいかったかな。
後、ラストは少しうるっとした。

投稿 : 2014/09/11
閲覧 : 182
サンキュー:

4

ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

テーマは重い

妹の命を助けてもらったためにピングドラムを探すことになったはずですが
序盤はほのぼのとしたストーリーで馬鹿みたいな苹果の紙芝居風の映像の妄想見せられたり
彼女がストーキングする話など話が見えてこず
目的であるピングドラムを探すことについては序盤は全然進展ないので
テーマが見えてこないので序盤は面白いかどうかは評価はわかれるでしょう。

後半はアニメでは比較的タブーとされているテーマに挑んだ
ストーリーになっていると思います。
詳しいネタバレは書きませんが
序盤からは考えられない重たい話ですね。
主人公達の出生も明らかになると
おそらくは見ている視聴者は主人公達に対して同情的な感情を抱ける
展開だとは思います。
ただし実際リアルでそんな人を見たら可哀想だとは思うが
その人達には関わりたくは無いと感じるのではないでしょうが
そういったリアルで起こればけして感動にはならないが
アニメにするとなんとか感動の展開に見えるそんなアニメでした。

演出面でも独特でこどもブロイラーなどあいまいで抽象的な表現が多く
ぼかしている所もありわかりにくいのですが
意味はおぼろげながらわかるので大体はやりたいとはわかりました。

作画については独特な演出が楽しめるとは思いますが止め絵的な演出も多く
やや手抜きには見えましたがおおむね良作画と考えて良い出来

声優さんは冠葉の声優さんはやや無理をして声を出している所は
気になりましたがそれ以外は特に問題ないように感じました。

キャラについては主人公達は結構酷い事してるんですけど
ストーリー上はある程度は納得できる部分もあるので
良いとも悪いとも思わなかったですね

個人的にはテーマが重たいのであまり好きではないのですが
最後まで見ると抽象的ではあるのですが
良かったのではないかと思えるストーリーだったと思います。
ただ万人向けではないので佳作レベルな作品になった感じがします。

投稿 : 2014/08/31
閲覧 : 245
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

生存戦略ーっ‼︎

これ当時リアルタイムで観てて地味にハマりまし
た(笑)意味が理解出来なかったところは考えに考
えを重ね、考察サイトを何個も回ったり宮沢賢治
の”銀河鉄道の夜”が組み込まれていると聞き実際
に本を読んでみたりと沢山考察しました(笑)

だいたいこの手のアニメに出てくるヒロインキャ
ラの女の子ってあまり好きになれないのですが、
ピンドラの陽毱ちゃんは好きです(^O^)/☆出てく
るペンギン達も本当に可愛い♡♡

初めはコメディかな?なんて思ってたのが物語が
進むにつれどんどん話が深くなっていき、圧倒さ
れました!考察すればするほどこのアニメの深さ
が分かります。
そしてラスト…切ない(´・_・`)ハッピーエンドの様
なそうじゃないような…ぬいぐるみに入っていた
あの手紙、ずるい(´;ω;`)

好きな作品の一つです。

投稿 : 2014/08/26
閲覧 : 255
ネタバレ

ざんば さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

分かりにくい

何回も見れば理解できるかもしれないけど
話が分からなかった

毎回、変身するところが面倒だった

けれど、雰囲気は引き込まれるようで
いいと思った

投稿 : 2014/08/17
閲覧 : 248
サンキュー:

4

ネタバレ

ヘルワヘルワ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ファンタジー系ラブコメ?

皆さんのオススメが多かったので、見てみました。
良かったです。
わかりやすいし、なかなかあきもこないし、オススメです!!
内容的には、ファンタジーなんですが、メッセージ性も結構あるなと思いました。
家族の関係にも、考えさせらるなと思いました。
愛をテーマにしてますね!!

投稿 : 2014/06/07
閲覧 : 234
サンキュー:

4

ネタバレ

のろふぇ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

結局ピングドラムって何?

あれだけ探し回っているピングドラムが後半どうでも良くなっていくような感じがする。

桃果の存在がちょっと特殊。
桃果と何らかの関係があるプリンセス・オブ・クリスタルがピングドラムを手に入れると、なぜひまりの延命に繋がるのかがわからない。
桃果が手当たり次第に人を助けているとしても。

あと、高倉家って結局テロリストのままで最後まで行くとは思わなかった。
最後には両親はテロリストとは違ったんだって展開を期待してたけど。

ちょっと話の進行にまとまりがない気が。

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 217
サンキュー:

3

ネタバレ

蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

放送前から「見る人を選ぶ」ともっぱらの噂だった「輪るピングドラム」が最終回を迎えた。
結論から言うと、傑作。
自分はこういう作品を見るためにアニメを見ている。
本当に素晴らしかった。

考察サイトで物語の解釈についてかなり整理されたものが出てきている。
今はネットが発達しているので、みんなの納得できる共通見解というのもあっという間に出来上がるだろう。
おそらく2011年のパラレルワールド物として「まどかマギカ」や「シュタインズゲート」との比較考察がこれから沢山出てくると思う。
しかし、この作品は別格だ。
「この作品は一体私たちを何処に連れていくつもりなんだろう?」
そう思えた作品。本当に何年ぶりかの。
とにかく見れて良かった。もうそれだけ。

さて、客観的に分析。
作品の大きな特徴として、音楽の使い方が絶妙だった。
音楽自体も面白い曲が多かったし、作品テーマを歌い上げるドラマチックなコーラス曲も、挿入されるARBのカバー曲も良かった。
音響監督に幾原さんが関わっていることもあり、音関連については実に見事としかいいようがない。
物語の後半になるとシリアスな話が続くのだが、それでも陰鬱ではなく痛みとして描けたのは音楽の力が大きかった。

シナリオについては奇妙なセリフ回しはなくストレートな表現が多かった気がする。
映像では暗喩の乱れ撃ちとばかりにめまぐるしい絵解きが必要だっただけに、セリフが捻ってなかったので物語が素直に理解できた。
一番凄いと思ったのは20話での陽毬とサネトシの恋についての会話。
好きな人に逃げられたら陽毬は疲れちゃうから追いかけないと言う。
愛を捧げていても報われないのなら、その心は惨めだと。
報われない愛は惨めだとヒロインに言わせる所が凄い。
それに対する答えが、愛を捧げる心それだけが幸福なんじゃないか、と。
こんな正論アニメで聞くとは思わなかった。
それ以外にもゆりの「やっぱり私たちには無理だった」発言など。
耳を塞ぎたくなるようなセリフが紡がれたあとでの最終回の流れは完璧だったと言える。

絵について。
単純に作画のクオリティはちょっとムラがあったが普通に良かった。
所により美麗な作画があってそういうカットは耽美。
動きに関しては特筆する物はなかったが、背景美術は良い仕事をしていたと思う。
オーソドックスな背景は画面に安心感が出るし、アニメらしい世界を構築していた。
色使いも見る人の印象に残るでポップさやアンニュイさの演出が上手かった。
またコンテ演出についてはどの回も抜かりなかった。
特に1話、9話、18話」24話は良い。
24話の晶馬のピングドラム取り出しから深紅のカーテンが閉じるまでは鳥肌ものだ。
晶馬燃え尽きのあたりなんかは死ぬほど美しい画面だと思う。
この物語が小説でも漫画でも実写でも、このアニメより昇華させることは出来ないはずだ。
絵の力が爆発した圧倒的な表現だったと思う。

テーマは愛。
愛って言うのは人それぞれ形が違うから、この物語が全然受け付けない人もいるし、物凄く感激する人もいるし、いい話じゃん程度で終わる人もいる。
年齢や性別やそういったものでも感じ方は変わってくる。
でも一番は「それまでその人がどんな世界を生きてきたか」に左右される。
「大好き」「愛してる」そういった言葉がその人の人生の中でどのくらいの重さを持っているのか。
これは子供とかつて子供だった大人たちが「もう幸せになっていいんだよ」という許しを得る話だったのかもしれない。
「運命の果実を一緒に食べよう」というのは「愛している」という意味。
自分はこの歳になって初めて「誰かと一緒にごはんを食べる」というのは幸福なことなのだ、と心の底から思うようになった。
だからリンゴを分け合った子供たちにシンクロする。
一緒にごはんを食べる日常は愛に満ちている。
かつて私たちが受け取っていた愛ある日常は2011年の今年、大きく揺れた。
だからこそこの作品が多くの人に意味ある物であって欲しい。
私はそう思う。

総括。
幾原さんは12年経ってもやっぱり本物だった。

投稿 : 2014/04/12
閲覧 : 172
サンキュー:

4

ネタバレ

はっくそん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

生存戦力。イイね
15kr

投稿 : 2014/03/16
閲覧 : 171
サンキュー:

0

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輪るピングドラムのストーリー・あらすじ

双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! 「生存戦略!」「妾はこの娘の余命を伸ばすことにした」。だが、被っていた帽子が落ちると、いつもの陽鞠に戻っているのだった――。不思議なペンギン帽子のおかげで、
陽鞠の余命は少し伸びたのだ。ペンギン帽子を被った陽鞠が再び、冠葉と晶馬に命ずる。「ピングドラムを手に入れろ!」ピングドラムとは何か。そのカギを握るのが、女子高生・苹果という人物と解り、探り始める冠葉と晶馬。ある偶然から陽鞠と苹果が仲良くなったことから、苹果が高倉家に出入りするようになり……!?(TVアニメ動画『輪るピングドラム』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2011年夏アニメ
制作会社
ブレインズ・ベース
主題歌
≪OP≫やくしまるえつこメトロオーケストラ『ノルニル』、やくしまるえつこメトロオーケストラ『少年よ我に帰れ』≪ED≫coaltar of the deepers『DEAR FUTURE』、coaltar of the deepers『DEAR FUTURE feat.Yui Horie』、トリプルH『灰色の水曜日』、トリプルH『Bad News 黒い予感』、トリプルH『イカレちまったぜ!!』
挿入歌
トリプルH『ROCK OVER JAPAN』、トリプルH『ダディーズ・シューズ』、時籠ゆり(CV:能登麻美子)『Mの悲劇』

声優・キャラクター

木村昴、木村良平、荒川美穂、三宅麻理恵、石田彰、能登麻美子、堀江由衣

スタッフ

原作:イクニチャウダー、キャラクター原案:星野リリィ、 監督:幾原邦彦、助監督:山﨑みつえ、シリーズ構成・脚本:幾原邦彦/伊神貴世、キャラクターデザイン:西位輝実、美術:秋山健太郎/中村千恵子、色彩設計:辻田邦夫、編集:西山茂、音楽:橋本由香利、音楽制作:スターチャイルドレコード、音響監督:幾原邦彦/山田陽、音響効果:三井友和、チーフディレクター:中村章子

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