「輪るピングドラム(TVアニメ動画)」

総合得点
83.3
感想・評価
2089
棚に入れた
10550
ランキング
325
★★★★☆ 3.8 (2089)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.8

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ネタバレ

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

信じてるよ、いつだって1人なんかじゃない・・・

アニメオリジナル  監督:幾原邦彦さん  全24話
キャラデザ:星野リリィさん(原案)西位輝実さん
制作:Brain's Base

とある地下鉄爆破テロ事件、その事件の首謀者を親に持つ兄妹達と、
その被害者の関係者が相互に複雑に絡んでお話は進行していきます。 

余命が宣告された妹の陽毬のために、家族で行った思い出の場所、
水族館に遊びに行ったが、そこで倒れた陽毬は搬送先の病院で
息絶えてしまった、だが、水族館で買った、ペンギン型の帽子を
被ると「生存戦略ぅぅぅっ!」の掛け声と共に蘇生、おっとりとした
陽毬の性格とは別の人格で起き上がり冠葉と晶馬に向かって、
妹を助けたければ【ビングドラム】を探せと命じます。

ピングドラムがどこにあるのか?何なのか?も分からないまま妹の
ために死力を尽くして探し始める兄弟と、ピングドラムを探す別の
勢力との争い。

ジャンルは・・・ファンタジー?かなり分かりにくく、理解し難い
作品で、カオスでシュールなお話です。

しかしテーマは単純で、「愛」や「運命」

高倉家の長男、【高倉 冠葉(兄)】次男【高倉 晶馬(弟)】【高倉 陽毬(妹)】
テロの犠牲者となった荻野目桃果の妹【荻野目 苹果】
桃果の幼なじみで高倉兄妹の担任教師【多蕗 桂樹】
同じく幼なじみの【時籠 ゆり】
冠葉の関係者、実は・・【夏芽 真砂子】
基本この7名がメインキャラです、

「きっと何者にもなれない、お前たちに告げる!!」
「生存戦略ぅぅぅっ!」
「デスティニー」
「罪」「罰」

上記のようなセリフが主要キャラ達から作中で度々ふれているので
否応無く頭に入ってきます、それはまさに刷り込まれていくような
感じ、 現在のリアルと過去の回想シーンが度々入れ替わって進行
していくので最初の数話はお話について行けず置いてけぼり状態です

場面転換される際に挿入されるシーンは独特で、自動改札や列車の
発車表で、何時、誰の、回想シーンかを表していています、

さて、この作品、完走後の感想なんですが、非常に評価し難いです、
「おもしろい」と言うと終盤まで救いの無い転落の展開で、ボクの
リアルに共感するところもあり、なんだか不謹慎はような気が・・

「おもしろくない」かと言えば、なかなかどうして、挑戦的な演出や
表現があり、シナリオも終盤でやっと伏線を回収しだして、繋がって
いくので引き込まれるものはありました。

視聴する人によって評価がガラリと変わる、又は共感できず、理解不能で
視聴を途中で止めてしまうパターンが多いのではないでしょうか???

とても深いメッセージ性のある作品だと感じました。

ただ、初見では、ちょっとキャストが合って無いような気がしました、
冠葉や、陽毬がやけに棒読みのように聴こえたりして・・・・
ラストまでその傾向は変わりませんでしたねw

完走後作品の中だと、京騒戯画っぽいイメージで、モブの扱いが
バカテスや、物語シリーズのよう、シャフトのような演出です、
この作品を上手く解説できる頭と文章力が無いのが悔やまれるな・・・

しかし。

この難解で、理解に苦しむ世界観もラストの#24で、なんとなくですが
理解できたように思います、ボクは、ある作品の感想でも少し書きましたが
極一般的な家庭環境では幼少期を過ごしていないので、この物語に入り込めた
者の一人ではないのかな?

ただ、完全理解には及びません、 イメージ先行のカオス過ぎて(笑) 
恐らく多くの、あにこれユーザーはこの作品をもう1周しようとは
思わないでしょうね(;^_^A ただボクは時間をみてもう1周したいと
思いました、子供のころ思っていた様々な気持ちが思い出されました。

んーーー おススメできるか?と言えば、 進んでお勧めする作品では
ないかな、 時間のある方、見たい作品が見当たらない方は見てみて下さい
何かを感じとれるかもしれませんよ。


ボクもこの作品を自分から進んで見ようとは思わなかったですねwww
薦めてくれた、あにこれユーザーへ


ありがとう^^ ボクにとっては印象に残る良い作品でした。



※【追記】考えが纏まらないので順次更新したり消したりしていきます、
{netabare}
この作品、強烈に頭に突き刺さって記憶に残った言葉がありました・・・

【こどもブロイラー】子供を捨てるゴミ箱です。

いらない子 選ばれなかった子 つまり親に見捨てられた子供が集められ、
ベルトコンベアーで運ばれて、粉砕(されるような描写)されて透明(無)に
なって消されてしまう施設のことのようです、【無】になるとは【死】ぬ
ことのような気がしてましたが、#24ラストの描写では死ぬとは、ちょっと
違うような気もします。

てか、こんな施設は酷すぎる、胸が締め付けられる思いでした。

ナンにせよこのシーンは衝撃でした、ひょっとしたらボクはこのベルト
コンベアーの上に乗っていたモブの1人じゃないかと思ったほどです。

涙が出ました (おそらく皆とは感じ方が違うと思う(;^_^A)

この作品に出てくるキャラは全員何がしかの罪を感じて生きてきて、それを
受け入れる者と、抗う者の2局化と、相互間の対立などにより、さらに
複雑で分かりにくい世界観が構築されていると思います。

なぜここまで分かりにくい話にしたのだろう?? 真意は分かりませんが、

#24は、このカオスな作品を上手くまとめて落としたなぁ って思ったw
冠葉と、晶馬は愛する人を救うために命を絶って、存在自体を消してしまい
陽毬と、苹果は消えてしまった二人を意識することもなく平穏な暮らしに
戻る・・・ でもそれだけでは寂しいからぬいぐるみのメッセージを使って(涙)

ペンギンの帽子は桃果の差金、そう思うと、このお話は全て桃果の手のひらで
踊らされていた?  渡瀬 眞悧が、冠葉をそそのかして世界を破壊するのを
阻止するために、 てか、桃果って何者?  あまり深く考えないほうがこの
作品は楽しめるのかな(;^_^A 

{/netabare}

投稿 : 2015/01/19
閲覧 : 378
サンキュー:

27

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