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「灰羽連盟(TVアニメ動画)」

総合得点
79.7
感想・評価
1543
棚に入れた
7737
ランキング
479
★★★★☆ 3.8 (1543)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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灰羽連盟の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 2.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そして少女は高い空から落ちてきた―

私的考察が大部分を占めるレビューです。昔気の向くままに書いたものなので、文としての構成は滅茶苦茶かもしれません。

灰羽とは人ではなく、また自分達が何者であるかも知らない、または知る人もいないという存在。何ゆえ生まれ、そして外界と隔絶された町で生きることを余儀なくされた存在。やがてはこの町から、またはこの世界からひっそりと消えていく存在。

ラッカ初登場時のシーンはただただ空中から落下していくというしょっぱなからずいぶん穏やかではない光景。このシーンが後々重要な意味合いを持ってくるし、キーワードとなる鳥が出てくるのもこの場面。そしてラッカの羽が出てくるシーン、レキがそんな彼女の面倒を見るシーン。どれも秀逸。レキのこの時の感情は果たしてどのようなものだったか?これは後にヒントみたいなのがあるが、そういった部分も含めて、第1話というのは非常に重要な話といえる。最終回を見た後に第1話から見返すとまた視点が自分の中で変化してきており、面白い。

自分が灰羽であることに戸惑いながらも、段々この町に馴染んでいくラッカ。レキはもちろん、クウ、ヒカリ、カナ、ネムなどもラッカを助け、そしてラッカが一人前になっていく手助けをしていく。そんな感じの話が概ねシリーズ前半の話でまとまっており、同時に灰羽が町で人間達とどのように接しているのかが、分かり易く描かれている。

そしてターニングポイントはクウの巣立ちで唐突に訪れる。
展開はガラリと変わり。灰羽ではなく、灰羽という存在の中での運命をラッカが体験した初めての出来事と言える。

巣立ちということが何ゆえ必要なのか?それが意味するのは灰羽という存在は所詮未完成な存在でしかないのか?何故クウが選ばれたのだろうか?初めて視聴者はここで『灰羽』の存在意義に疑問を投じる。当たり前に思いつつあった灰羽に抱いていた『不思議』の3文字がここで再び頭に浮かんでくる。クウのエピソードは灰羽への視点をガラリと変えてしまう。

ここから罪憑きという単語がラッカとレキを中心として作品のテーマに躍り出てくる。ここで疑問として立ち上がってくるのが罪憑きとなる灰羽の条件。灰羽となる条件を推測しつつ、そして罪憑きについて見ていく。

■灰羽になる条件

子供の外見をしている灰羽達は生まれてくることを許されなかった存在。生きることへの目的を見出せない、というか認知すらしていない場合。ラッカのような年長組は生きることの目的を失ったまま(ある程度生きる目的を認知できる年で)、死を迎えた存在。はっきりとした自我があるかないか、ここで灰羽としての姿が若干変わってくるのではないか?

■罪憑きになる条件
夢の中でも生きることへの目的を失い続けているもの。はっきりとしたことが思い出せない個体の事か?

■灰羽が暮らす町
それを探し続ける。かつて自分と同じだった存在(人間)または現在同質の存在(灰羽という同士)か?

■巣立ちの条件
それが見つかった瞬間。あるいは悟ったとき
灰羽ではなくなる(灰羽=自分の落し物を探しつづける存在)
現実に帰るか、あるいはそのままあの世にいくのか?

総合的に考えると灰羽=生きることへの目的を掴めないまま死んだ存在への最後の褒美、時間と私的に勝手に解釈。

正直答えが無い作品で、考察ポイントも沢山ある。
灰羽の真の楽しみ方は各人の考察をぶつけて議論する事なのかもしれない。勿論幻想的な世界で幻想的な容姿の住人が精一杯生きていく美しい姿を楽しむのも、作品の魅力の1つだが。

投稿 : 2013/02/04
閲覧 : 327
サンキュー:

18

ネタバレ

くりきん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

[ネタバレ注意]見終わってから考察するのが本編

繭の中から生まれた少女が 灰羽となって壁に囲まれた街で暮らしていく物語です。

主人公は 繭の中で 空を落下している夢をみます。
灰羽は生まれる前に繭の中で夢をみます。
実はこの夢が物語の中核のようなものです。

街の中には人もいて、灰羽は人とは違う生き物として
人とは違うルールが設けられています。
灰羽連盟というお役所みたいなところで 手帳をもらい、なにか仕事をしなくてはいけません。
仕事をするとその手帳の1ページにお金の代わりとなるサインみたいなものをもらえます。
そうやって灰羽たちは服を買ったり、食べ物を買ったりして暮らしています。

しかしある日 仲間の灰羽が意味深な言葉を残し、どこかへ消えてしまいます。
灰羽はあるときふと消えて 巣立ち をするのです。
巣立ちとは その灰羽にその時がきたとわかり、壁の向こう側へ飛び立つそうです。
この壁には 向こう側からくる人以外触れることは許されません。

友達が消えて悩んだ主人公は自分がつみつきと呼ばれる 重罪をもった灰羽ということことがわかります。しかし罪は許されたと灰羽連盟の長?から言い渡されます。 そして灰羽たちの一人もつみつきだったことが判明し、つみつきの灰羽は消えてしまおうとします。
それを主人公がなんとか助けました。
そしてつみつきの灰羽は 巣立つことを決めます。
巣立ちは罪を償い、もう思い残すことがない灰羽に来るのです。 
ここで物語は終わります。
そして謎が残ります。

Qなぜ巣立ちなんてするの? 

Q灰羽とは別に人間がいるのはなぜ?

Q井戸の中の鳥はなんだったの?

Q壁の向こう側には何があるの?

Q繭の中でみた夢はどんな意味があるの?

この謎を見終わったあとにどう考えるか それが本編です。
見終わった皆さんも考えてみてください。

投稿 : 2013/02/02
閲覧 : 377
サンキュー:

5

ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

カルヴァンの予定説を紐解くと、羽の色、グリの街の存在理由、壁の向こうに行く意味が一つの可能性として理解できるかもしれない。

物語に関する情報があまりにも少なく、らっかの苦悩に共感しにくかったです。

ただ、それ以外の部分では非常に楽しませて貰いました。

OPを含め、初めの5話ぐらいは「人類は衰退しました」のような緩い感じですが、後半からは抽象的なメッセージを全体的に染み込ませて見ている人に思考させる作品です。
生と死に関するテーマを掲げていると書いている方がいましたが、本当にそうだと思います。

詳細にどういったシーンやセリフがテーマに関係してくるのかは他のレビューアーの方々が書いて下さっています。
それを参考にして、宗教的観点からどうしてこの様な作品が作られたかを吟味したいと思います。


この作品はキリスト教の予定説が基盤になっていると思います。
キリスト教といっても長い歴史の中で政治的都合などから、その中身は改変され続けて来ました。特に中世のローマ教会が教養したキリスト教は本来のキリスト教とは似ても似つかないものだったとされています。
ローマ教会はキリスト教の聖典である聖書を信者に読ませず、サクラメントと呼ばれる儀式を行っていました。生まれてからすぐに受ける洗礼の儀式から始まり、死ぬときに受ける終油の儀式まで、全部で7種類の儀式を受けさえすれば天国に行くことができるというものです。
ですが、聖書のどこにもサクラメントなる儀式は記載されていません。当時のローマ教会は創始者とされる聖ペテロを始めとする歴代の聖人たちがたいへんな善行を施してきたお陰で、教会の中には膨大な「救済財」と呼ばれる、見えない財産が積み上がっていると考えられていました。教会がサクラメントを行えば、信者は救済財の一部を分け与えられることになるので、聖書なんて読まなくても救われるという理屈です。


こうしたローマ教会の腐敗堕落に真っ向から反対したのがルターであり、カルヴァンです。
カルヴァンがローマ教会を批判した理由に挙げたのが「予定説」です。

「予定説」を語るには、まずキリスト教の根源を語らなければなりません。

私達がよく知る仏教は「法前仏後」とされています。宇宙には法則があり、私達人間や釈迦でさえその法則は変えることができない。つまり法則が先で、仏はその次なのです。

しかし、キリスト教は「神前法後」です。つまり、神様が先にあって、その神様が法を作ったと考えられています。
旧約聖書「創世記」の冒頭には『神は「最初に光あれ」と言った。そうしたら、光が生まれた。』とされています。聖書の教えによれば、神こそがこの宇宙を作り、そして宇宙の法則を作った。
つまり、神は全知全能にして絶対の存在なのです。


では、ここからが本題です。
もし、あなたがキリスト教に目覚めて、信仰を持ったとします。毎日善行を積んで、清く正しく生活を送るようにした。あなたは1つの悪いこともしなくなった、そうすれば、絶対の力を持った神様が救ってくれると思いますか?

答えは否です。
あなたが善行をして、神様が「ああ、こいつは正しいことをしている。救ってやろう」と思ったとする。それは神様があなたの行動に左右されたことを意味しています。あなたの行動が神様に決断に影響を与えたことになってしまうのです。
絶対神である神様が人間ごときの行動で決断を左右する筈もない、と考えるのが本来のキリスト教だとされています。


そして、キリスト教を理解する上でもう一つ重要なポイントがあります。それは「1人の例外もなく、人間は堕落した存在である」という教義です。
エデンの園に住んでいたアダムとイブは神の命令に逆らって禁断の木の実を食べたために楽園を追放されます。その際に、神の命令を逆らった罰として「死」が与えられることになりました。そして連帯責任として、以後生まれた人間すべてに同じ罪が与えられた。これをキリスト教では「原罪」と言います。

つまり、すべての人間には死が与えられることになったのですが、ここからが肝心です。私たちが知っている「死」、原罪の「死」はキリスト教では本当の「死」だとは考えません。
心臓が止まり、肉体は朽ち果てても、それは「仮の死」であるというのが聖書の教えるところです。
だから、死んですぐに天国や地獄に行くということはありません。
そもそも、天国や地獄といった言葉は、本来のキリスト教にはないそうです。

では、人間はいつ死ぬのか?
それはやがて来るとされる「最後の審判」のときです。
世界の終わりに人々の前に神が現れる。このときに、それまで死んでいた人々にも肉体がいったん与えられて、生前の姿に戻る。そこで神様は人間に対して本当の死を与えるというのです。
ところが、そこには例外があります。「最後の審判」において、神は一部の人たちに対して「永遠の生」を与える、これがキリスト教でいう「救済」の本質です。神に救われた人たちは、神の国で永遠に生きることができると聖書には記されています。


さて、人間が二度死ぬというキリスト教の考えを知った上で、今度はどういった人間が最後の審判で救済されるのかについて知らなければいけません。

ここでカルヴァンは「どんな人間が救われるかは誰にも分からない。」と言っています。
どんなに善行を積んでも、絶対神には関係ありません。そもそも私達が「善」と思っている行動が神様にとって「善」なのかも分からないのです。
そしてカルヴァンはこうも言っています。「私たちが生まれる前から誰が救済されるかは予定されている」と。これが予定説の由来です。

こういわれると、一見救いのない宗教に見えます。イギリスの大文豪ジョン・ミルトンも「たとい地獄に堕されようと、私はこのような神はどうしても尊敬することはできない」と批判しています。

ですが、実際このカルヴァンの思想は燎原の火のごとくヨーロッパに普及しました。ドイツ、フランス、イギリス、さらにはアメリカにまでこの思想は広がったのです。

その理由は、どういう基準で救済されるかは分からないとしても。「結果として」、どのような人が救われているかは推定できるからです。
神様から救われるほどの人だったら、きっとキリスト教を信仰するに違いない。そもそも、その人物は最後の審判において、永遠の命を手に入れて、神の国に入るわけですから、神様のことを深く深く尊敬していなければ困る。
考えてみれば、神様は万能なのですから、その人間がキリスト教を信仰するように導くことなど、簡単にできます。となれば、神は救済を予定すると同時に、その人がキリスト教を信じ、神を信じる様に予定するに違いないという結論が出てくる。



さて、ここで話を灰羽連盟に戻します。
灰羽たちは現世で一度死んでからグリの街に生まれます。これはキリスト教でいう「仮の死」と考えられます。
羽が白色ではなく灰色なのは誰もが罪を持っている、つまり「原罪」を表している。そして、更なる罪(この作品では自殺)を犯した者には黒い羽「罪憑き」が与えられることになる。

それから、時が来たら羽とリングを捨てて壁の向こうに行くというのは、「最後の審判」として捉えることができるのではないでしょうか。壁の向こうは神の国というわけです。

話師についても聖書に該当する存在がいます。預言者です。聖書では彼らを「神の言葉を預かる人」と記しています。神のお告げを預言者は彼ら自身を通して人間に伝えるのです。

しかし、ここからが問題。予定説を信じるなら、レキやラッカが何をしても予定された運命からは逃れられないことになっています。グリの街でいくら善行をしても、救済されない者は最後まで救済されない。

ここで一つ考えられるのはレキは予め救済されることが決まっていたということです。

予定説の信者が信仰すればするほど熱くなるのには理由があります。予定説の極意は誰が救われるかがまったく分からないからこそ、自分にも可能性があるのではないか、と思うところにあります。

灰羽の壁を超える時もそうです。どういう基準で、どういうタイミングで最後の審判が下されるのかが灰羽には分からない。だけど、良い判決が下されたら壁を超えることができるのは分かっている。
だったら、できるだけ善行(予定説の信仰)をして救済を得ようとする。


こう考えると、この灰羽連盟という作品は救われる人物は既に決まっているが、灰羽たちには誰が救済されるか分からないから必死に試行錯誤する様を描いているようにも思えるわけです。

これはあくまでも私が勝手に妄想して関連づけただけなんですけど、一度死んでからグリの街に来る理由、羽の色、壁と設定の意味が解決するので説得力はそれなりにあると思います。

ですが、なんとも報われない話になってしまいますので、こうして書いている自分自身があまり信じたくない気持ちですね(汗


*参考にした資料:痛快!憲法学

投稿 : 2013/02/01
閲覧 : 405
サンキュー:

21

ネタバレ

富士山 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

感動

灰羽の独自の掟などの設定などがありながらもあまり物語に関係してこなかったのが残念だった。
どうして灰羽たちは使い古しを使わなければならないか、灰羽たちの住んでいるいる地域の外はどうなっているかなどを言及してほしかった。
最後は感動した。

投稿 : 2012/12/20
閲覧 : 232
サンキュー:

1

ネタバレ

Ryuvay さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

グリの街という不思議な世界 ~長文考察

灰羽とは未練を残して現世を去った少年少女や幼い子供たち
灰羽たちの名前 ─ 繭の中で見た夢 ─ 死の直前の強い思いの情景 ─

ラッカは空から落ちる夢、クウは空を飛んでいる夢、ヒカリは光を見る夢、ネムは眠っている夢、カナは魚のように水の中を泳ぐ夢。
それぞれ落下死、爆死、昏睡状態からの安楽死、溺死などが考えられる。

レキは小石が敷き詰められた道を歩く夢⇒列車に轢かれる ──轢死の「轢」と瓦礫の「礫」
「クラモリ」は 暗い森⇒樹海⇒遭難ということが考えられます。
「ヒョウコ」は 氷湖⇒凍死、またはそのままの意味で凍った湖での溺死と言うイメージがあります。
「ミドリ」は漢字次第でいろいろ変わってしまうため割愛。

その中でも、「罪憑き」は「自殺者」と考えられています。
自ら命を絶つことは現世を諦めずに懸命に生きる人たちにとっての冒涜であり大罪です。
灰羽の羽根が灰色なのは、悪魔でも天使でもない霊的な存在だからだと考えられ、罪がある「罪憑き」は悪魔のように黒色になるのでしょう。
ラッカとレキは「罪憑き」でした。
このことから、ラッカは単なる落下死ではなく投身自殺、レキは列車による轢死自殺であることが窺える。

このレキについては、細かい描写があるので考察はしやすい。
生前、何もかもを投げ出し、救いの声をあげることすら諦めた。
結果的にそれは、「本当にそれでよかったのか?」という自問自答を延々と繰り返すことになり、良い行いをすること ─自分にとっては偽善─ でその自問自答から逃げているとも取れます。したがっていつまでも「罪憑き」から脱することができない長い時が過ぎ、ついには「やっぱりダメなんだ」とまた諦めてしまう選択をしたのではないでしょうか?
これはレキの物語を通しての行動にも表われています。
それが、自分自身を縛り付ける精神的な枷 ─生前と変わらない、何も成長していない自分自身の子供姿─ として表われています。
しかしそれらは、ラッカにとっては救いを求める「声無き声」に見えたのでしょう。
そして最後に、自分が独りではないんだと、救いを求めれば助けてくれる仲間 ─ラッカ─ がいることに気がつく。
「・・・・ラッカ・・・・・・・・・・・助けて・・・・・!!!!」
この台詞にそれら全てが詰まっているようにも見えます。

ラッカの場合、何も良いところがない自身を責め、生前の過ちを繰り返してしまっているようにも見えます。
そしてそんな自身が許せなかったし、生きている意味 ─存在理由─ も失ってしまっていたのでしょう。
それを救ってくれたのはいつも気にかけてくれていたレキでした。レキの良い灰羽であろうとする姿(当人にとっては偽善行為でしたが)がラッカを ─良いところがなくても自身にできることはあると、むしろそれが自身の良いところなんだと─ 救ったのでしょう。
鳥はこの世界にとってトーガ以外の唯一外と行き来できる生き物であることから、ラッカが落ちた井戸で死んでいた鳥は、ラッカが死んで悲しんだ人の気持ちが鳥となって壁の外からやって来たと考えられます。
この鳥が一般的に死神の遣いとも言われているカラスであり、しかしカラスと断言していないところは、暗いイメージ払拭しつつ、かつ死の遣いを連想させるあたり意味があるように思えますよね。


オールドホームの幼い子供たちについて
彼らの名前の由来としは、劇中で「将来の夢」だと説明しています。
ダイは「大工さん」、ハナは「花屋さん」などと言ってます。ショータにいたっては将来の夢ですら無く「ショートケーキ」だと言ってます。
もしかすると、幼くして死んだ小さな子供たちにとっては、死の情景と言うのがあまりにも薄い、「死」自体を理解できないため、夢⇒将来の夢⇒生前に思い描いていた将来の夢ということなのでしょう。
だとすると、ショータは「ショートケーキ」すら食べることができなかった、短い人生。貧困または身体的障害によってまともな食事すらできなかったことが窺える。
そう考えると、「将来の夢」だと説明はされていますが、本当にそれは子供たちが繭の中で拙い精神で見た夢の情景であり、幼い子供の灰羽たちは餓死や病死、虐待を受けた「死」という概念を理解できないままに死んだ子供たちだと考えられます。

謎のひとつである話師について
レキは、偽善行為を行い続けた結果、途中で諦めて自ら消えることを選びました。
(最後の最後でラッカに救いを求めることで自身を許し巣立っていきました)
話師は孤独であり今となっては救いを求めることができる仲間さえいない──この話師はおそらく自問自答し続け、結論を出せないまま、やはり同じように連盟という名のこの世界全てを守るという偽善行為を続け、それはさらに、自身の行為が正しいのか正しくないのかという自問自答を上乗せされ、自身を許せないままグリの街で老いてしまった姿なのではないでしょうか?


まとめると
グリの街とは、「生」と「死」/「天国」と「地獄」の狭間の世界。
未練を残して現世を去った少年少女や幼い子供たちにとっては最後に与えられた機会であり救済の世界。
「罪憑き」の灰羽たちにとっては、優しさに包まれたこの街で精神を癒し、再び生きていくことの試練を与え、己を戒め振り返り、改めることのできる最後の機会であり世界なのでしょう。

救済されなかった灰羽は、そのまま負のイメージに飲み込まれ ─地獄─ へと「消滅し」、救済された灰羽は、壁の外 ─天国─ に「巣立って」いくのでしょう・・・・。

投稿 : 2012/11/25
閲覧 : 317
サンキュー:

6

ネタバレ

(ΦωΦ)華菜* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

灰色の飛べない翼を持つ者。

**あらすじ**

高い空からまっすぐに落ちていく少女。
やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。
古びた建物の一室で彼女を迎えたのは背中に飛べない灰色の羽を持つ、「灰羽」と呼ばれる人物たち。
繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女は「ラッカ」と名づけられる。

高い壁に囲まれたグリの街、灰羽たちの暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる……。




*************************

作画的には、
"若草物語"とか"母をたずねて三千里"風でした。

☆☆主に登場する人物☆☆

*ラッカ*
主人公で、生まれてくる時、空から落ちてくる夢を見たことから「落下」と名付けられた。
性格は気弱でおとなしいケド、心の芯は強い。

*レキ*
灰羽歴は長く、7年目。
街の事や灰羽のしきたりなどに非常に詳しい。
ラッカの良き理解者で面倒見が良い。絵を描く事が得意。
仕事は灰羽を持つ子どもたちの面倒や家事全般を担当。
生まれてくる時、小石が敷き詰められた道を歩いている夢を見たことから、名前は「礫」。

*クウ*
灰羽歴2年。
小柄で明るい性格を持つ、おてんばさん。
誰かの役に立ちたいという願望が強く、
ラッカが生まれる時には自分よりも小さい子が生まれてきてほしいと願っていたが、考えを変え、先輩としてラッカの世話を見る。物語の中盤で"巣立ち"を迎え、物語は進展する。
空を飛んでいる夢を見たことから、名前は「空」。

*カナ*
灰羽歴3年。
少年のような容姿で仕事は街の時計屋で働いている。
家事などは苦手だが、仕事に関しては真面目。
"オールドホーム"内の時計台を直したいと考えている。
性格はがさつだが、正義感は強い。
のように泳いでいた夢から、名前は「河魚」。

*ヒカリ*
灰羽歴4年。
メガネっ娘で、真面目で優しい。
街のパン屋で働いており、ラッカが生まれた時に光輪を担当していたが、光輪の型を寺院で借り、それでパンケーキを焼いてしまった為、ラッカの光輪はパンケーキの匂いがするようになってしまう。少し間抜けな一面も・・・。
光が見えていた夢から、名前は「光」。

*ネム*
灰羽歴9年で最年長。
おっとりした性格でよく眠っている。
レキとは1番付き合いが長く、幼少の頃はレキを避けていた過去がある。今はレキの良き理解者。
夢の中でも眠っていたため、名前は「眠」。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コメディ要素は少なく、
作画レベルもあまり。。。な作品でしたが、
何か少し惹きつけられるものがありました。
しんどい想いもなく、全13話視聴できました。

しかし、話、中盤から話が重くなっており、
少し"イライラ"とする部分がありました。

結果、灰羽がどのような存在で、
どのような意味があるのかわからない状態でしたが、
不思議な作品だなぁと感じました。

OPも音楽のみ、EDも神秘的な歌だったので、
珍しかったです。

何も考えずに観たいという方には、
オススメな作品かもしれません。

投稿 : 2012/11/02
閲覧 : 211
サンキュー:

5

ネタバレ

たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界観

私はこの作品面白くなってきたなと思ったのは後半からです。人によってここは評価が逆になると思います。話が動いて前半の落ち着いた空気が壊れてしまったと見る人もいるかと思います。私はそもそもそうやって見てませんでした。

ちょと記憶が曖昧ですが、初期の時点で死と関係した世界だと紹介されていたと思います。それとも連想するようだったかもしれません。その事がずっと引っかかっていて牧歌的な雰囲気に対して違った印象がありました。ちょっと気持ちの悪い世界観だと感じました。もちろん絵からはそれを連想できません。この穏かな雰囲気が逆に不気味でした。なんと言うか風の谷のナウシカを強く感じました。終わりの世界。ちょっとジブリっぽいなと言うか名作劇場の様な感じはあると思います。滅び行く世界。世界は滅びないけど、死が常に頭をよぎるのでそれを世界に連想してしまいます。

私はこれが何か好きです。子供の時なら避けていたと思います。怖いものみたさだと思います。ボンヤリとしたイメージの世界。実体がありそうで実際は想像でしかないようなそんな曖昧さを常に感じてました。それらはやはり後半話が動き出す時に繋がるものがあったんだと思います。

死が纏わり付いた世界。それが私のこの作品に対して感じた事です。

投稿 : 2012/09/27
閲覧 : 223
サンキュー:

2

ネタバレ

サクマ式ドロップス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

つみつき
罪を知る者に罪はない では汝は罪人なりや

投稿 : 2012/08/18
閲覧 : 201
サンキュー:

0

ネタバレ

退屈無双庵 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

癒しアニメ

独特で個性的な世界観で人を選ぶかもしれないが、話を理解したら惹かれるアニメ。

投稿 : 2012/07/22
閲覧 : 238
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

儚い

心に残る作品でした。説明しすぎなくて想像させてくれる部分が多いのがいい。

投稿 : 2012/07/03
閲覧 : 220
ネタバレ

りっつー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

断念。。。

一話を観覧したのですが、
僕にはまだ早かったようです。。。

断念した理由は、一話目の羽の生えるところが
凄く生々しくて…。

断念した理由が変なものですみません。

ですが、時間が空いたらまた続きを見ようと思います。

投稿 : 2012/06/03
閲覧 : 286
サンキュー:

3

ネタバレ

maguro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

うーん

中盤あたりまでほのぼのとしたストーリー。後半動きはあるが、最後がなける話ではある。

投稿 : 2012/05/20
閲覧 : 228
サンキュー:

1

ネタバレ

system-∀99 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いい作品でした

世界観が多少分かりづらいですが、深いアニメでした。
サブタイが非常に好きでした。まだ一周しかしていませんが、もう一回見たいアニメです。

追記

レキとラッカなどのキャラには裏の意味があったなんて知りませんでした。多分見逃してましたね。

投稿 : 2012/04/27
閲覧 : 204
サンキュー:

2

ネタバレ

たまちゃそ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

禁煙中に観るべきではない笑

レキがうまそうに吸うもんだから・・www

音楽、ストーリー共にすごく良かった

灰羽と呼ばれながら人間らしさっていうのがあって特にレキという人物にすごく感情移入してしまう

いや~癒された

投稿 : 2012/03/31
閲覧 : 198
サンキュー:

1

ネタバレ

GP05 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特だね~

なんか見てると不思議な気持ちになる作品。

きっと見ながら色々考えてたんだろうな~
OPは歌が無かったがなんかワクワクした記憶あり

投稿 : 2012/03/30
閲覧 : 196
サンキュー:

2

ネタバレ

アスクール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

・・・世界観が特殊な物語・・・

旧作の中でも注目度が高い感じなので見てみました。何もわからないまま視聴しました。なのでいきなり灰羽と人間が共存している世界とかさっぱりわからないなあ・・と思ってたんですがこのまま終わるんですね^^;

調べてみるとそういうふうに視聴者に考えさせるようなアニメらしいですね。なんで核心部分のこの世界はとか、灰羽って何とか、なぜ人間と共存しているのとか、壁の先にはとか、天に昇ったらどこへ行くのかとか、罪憑きとはどういう罪を背負ったのか、わからない部分はたくさんありましたがそれは見た人が考えるような感じらしいです。

自分的にはちゃんと明かしてほしかったなあ~~よくわからなかったんで自分で考えるとか・・厳しいことを言います^^;


まあでもそういうの気にせずそういう世界があると考えてみれば気にせず見れるような気がしました。ストーリー自体はそこまでわかりづらくもない(?)いやわからなかったような部分が多かったけど・・・でも大筋はわかってるつもりです・・たぶん・・・。


欝だって言われている割に自分的にはそうでもなくなんかノホホンとして見れましたよぉ♪後半は結構複雑で重くも感じましたが・・・でもまあそこまででもないと思います。


しかし最初の羽が生えるシーンがなんだろう・・・すごく辛かった・・・痛々しくて・・なんだろう・・グロイとかではないんですが・・背中がむずむずしました・・・


このアニメはいろんな人にはというのは難しい・・・考えさせるような結構特殊な感じのアニメだと思いました。


投稿 : 2012/03/23
閲覧 : 257
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15

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Horun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

ほのぼの

世界観とは合っているのですが、展開が遅いゆるりとした感じが結構長く続いたので途中で断念してしまいました。

投稿 : 2012/03/22
閲覧 : 201
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0

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じーぱんたろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

灰羽は

落ちてるようで落ちてない。

投稿 : 2012/03/15
閲覧 : 194
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1

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おかず さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大丈夫、黒でも白でもない、綺麗な灰色だよ

灰羽連盟(23.5/25.0→満足度94.0%)
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■物語(5.0/5.0)
起(1.0/1.0)…知らない世界に、とてもワクワクする!
承(1.0/1.0)…和やかなムードが心地よい。
転(1.0/1.0)…転機が訪れてからは、ガラリと雰囲気が変わる!
結(1.0/1.0)…ラストは必見の価値有り!
余韻(1.0/1.0)…世界観や、キャラに浸ってしまう。
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■作画(4.0/5.0)
OP(0.5/0.5)…このアニメの世界観を牽引する!素晴らしい!
ED(0.5/0.5)…シンプルなんだけど、どこか暖かい。
静(1.5/1.5)…BGがとても綺麗だし、とても丁寧。
動(1.0/1.5)…激しい動きは無いけど、繊細。
安定(0.5/1.0)…少しムラがあるけど、決め所の爆発力はある。
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■声優(4.5/5.0)
メリ(2.0/2.0)…おっとりしてて、愛らしい。
ハリ(2.0/2.0)…和やかなパートとの対比、緊張感が半端じゃない。
伸び(0.5/1.0)…安定感があって素敵。
------------------------------------------------------------
■音楽(5.0/5.0)
OP(1.0/1.0)…このアニメの世界観を牽引する!素晴らしい!
ED(1.0/1.0)…声が独特なボーカルだけど、段々クセになる。
BGM(3.0/3.0)…素晴らしい!音のみでも聴きたい!
------------------------------------------------------------
■キャラ(5.0/5.0)
外見(1.0/1.0)…個性豊かで素敵!
内面(2.5/2.5)…キャラクターの掘り下げが丁寧で、感情豊か。
絡み(1.5/1.5)…登場人物が少な目なので、濃厚。
------------------------------------------------------------

独特の世界観が心地よい作品。
村上春樹氏のとある作品に強く影響されたそうな。

人は何故生き、どこへ行くのか…
この作品に出会うことで、何かを考えずにはいられない、
そんな、魂が揺さぶられるような物語です。

色々なアニメを観てきましたが、
この作品の「深み」は本当に素晴らしい。

投稿 : 2012/02/29
閲覧 : 228
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8

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おんじい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

村上春樹のファンタジー系。

一見すると萌え系なのかと勘違いしましたが、
6話あたりから急速に物語が鬱方向へと下降していきます。
ですが、見終わった後は、爽快感が残る、そんなアニメです。

様々な所に伏線があるため、
何回も見れるアニメでもありますね。

投稿 : 2012/01/19
閲覧 : 276
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3

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ぽーんぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ミステリアス!

なんとも不思議な見応えでした!
ミステリアスで一度見た後に、もう一度見てみると
考え方が変わったり色々と深いアニメでした!

ふと、落ち着きたい時や泣きたい時にお勧めです^^
音楽も最高でしたっ

投稿 : 2012/01/17
閲覧 : 287
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2

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はるとめ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

比類を見ない

淡々と流れていく穏やかな日常と、その背後に有る悲しい取り戻しようの無い過去。
幾度も繰り返し見ると、その度に新しい発見が生まれ、飽きる事の無い。 
少し地味な作品かもしれないけれど、それもまた魅力的

どれだけ探しても、此のアニメと同じ雰囲気のアニメを見つける事が出来ない

投稿 : 2011/12/21
閲覧 : 262
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4

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とし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんだか癒される

解釈や分析をしようと思えばいくらでもできそうな不思議なアニメです。飛べない羽と天使のような光輪をつけた灰羽たちが、壁に囲まれた鳥かごのような町の中で暮らす物語。何も分からずどこかからやって来て、自分の存在意義を見つけ出してどこかに旅立つまでの灰羽の生活を描いており、多くが謎のまま終わってしまいます。
自分としてはANGEL BEATSのように、現世で悔いを残したまま死んでいった人に自己実現のチャンスを与えるために灰羽があるのではと考えます。罪付はやっぱり自殺で現世を離れた者なのでしょうか。まぁ、このアニメ独特の世界観を楽しめれば、解釈なんてどうでもいいんですけどね。
そういえばあのカラスはなにかなと考えさせられます。もしかしてAIRのユキトさんなのかななんて。

投稿 : 2011/10/10
閲覧 : 418
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3

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【アリア社長】 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

深良い話し

大学1年生のときに観ました。

今になって、全く理解できていなかった自分に腹が立って仕方ありません。

当時、まあこんなものか程度に思っていましたが、昨年くらいに、村上春樹さんのノルウェイの森を読んで、灰羽連盟を思い出しました。

公式とか、wikiとか一切引いてないのでわかりませんが、「そういうことだったのかな?」と理解しています。



投稿 : 2011/09/15
閲覧 : 334
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4

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Ellue さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分なりの考察を頭で描きながら観る秀作

独特の世界観で結局最後までその核心部分は明かされないままでした。
それを視聴者が自身でどう処理出来るかで評価は違ったものになるかも知れません。


個人的見解は
この作品が先に出来てはいますが、先にそれを見たので
「Angel Beats!」の世界観に近いのかなと思って観ていました。
死後の世界で、壁を越えるのは転生若しくは成仏の類、
罪憑きは自殺者ではないのかなぁと…
先に記した様に作品内で回答は得られないので
正解ではないというか正解はないのかもしれません。
そういうのを考えながら観るのも一つの楽しみとなり得ると思います。


最初の主人公・ラッカの誕生部分から結構衝撃的でした。
羽が生えたり有り得ないのですが、
その辺りのリアリティが本当にそうなんじゃないかと
思わせる様に丁寧に描かれている。


中盤まで主要な登場人物の仕事をラッカが手伝ったりしていく中で世界観を丁寧に説明している。
何気ない日常のひとコマまで丁寧に描かれている。


中盤、クウが壁を越えた辺りから話は一変して日常的な描写から
世界の謎に迫るような話になって行きます。
それ以降はラッカとレキが話の中心となり、罪憑きやレキの過去が展開していき、
最後、レキの罪をラッカが許して壁を越える辺りは感動でした。


コメディチックな笑いもなく、いわゆる萌だとか作画に媚もないけれど
音楽や風景が世界観に非常に溶け込んでおり、違和感とかは全然ない。
総合的に丁寧に作られた作品。

投稿 : 2011/08/22
閲覧 : 536
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20

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kain さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

◎「蒼い星の海 浪間に漂う羽 消えゆく哀しみは 明日への祈りなの」

心に残っているシーンは、
ラッカの光輪を作るための鋳型で ヒカリがドーナツを作ったところと、
やっぱりレキの昇天でしょう!!

絵は綺麗だし、登場人物はオールドホームだけでなく、
廃工場や街の一般人も好かったです。

投稿 : 2011/08/16
閲覧 : 384
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9

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ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

雰囲気アニメ

村上春樹を意識した世界、お話。
雰囲気もそのまま。
好きな人は好きだろう。
大人向け、予定調和嫌い、幻想的という意味でのダークファンタジーである。

個人的には世界の謎が一変も解決しないのが・・・・
逃げにしか見えない。

投稿 : 2011/08/07
閲覧 : 507
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3

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戸愚呂(母) さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ごめん。

正直最初から最後までなにをしたくて、どこへ行くのか訳わかんなかった(;´∀`)
完走がギリギリでした
ごめんなさいですorz

投稿 : 2011/07/31
閲覧 : 506
サンキュー:

1

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jagaimo さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

Free Bird

オールドホームに住まう灰羽たちの話。

はじめはこの独特の世界観を楽しむ
ほのぼのとしたとてもメルヘンな物語だと思っていました。
でもその空気感はどこか切ないものが常にあって
緊張感のあるアニメでした。

灰羽とはなんなのか?
壁の向こう側は?とか謎は明示されてないから
いろいろ考えることはできるけど
最後レキが救われたこと巣立っていったこと
この切ないけどこれでまた会えるかもって
思えることがとても感動でした。

何か大切なことを感じ取ることができる物語だと思います。
抽象的だけどいいアニメだと思います。

投稿 : 2011/07/23
閲覧 : 457
サンキュー:

7

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Anna さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

心温まるファンタジー!

文学的で、こころ温まるファンタジー作品です!

灰羽として生をうけた主人公の少女“ラッカ”は、戸惑いながらも、仲間との穏やかな生活に幸せを感じ始めます。
だが、仲間が消えてしまったことをきっかけに、灰羽という存在や自分のあり方について思い悩み、少しずつ成長していきます。

オリジナルアニメーションなだけあり、独特の世界観や設定が作りこまれており、映像や音楽も感動的なしあがりになっています!

投稿 : 2011/07/02
閲覧 : 584
サンキュー:

4

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灰羽連盟のストーリー・あらすじ

高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは、天使のような輪を頭の上に掲げ、背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女はラッカと名づけられ、灰羽を名乗る少女たちから同じような輪を授けられるとともに背中に羽を得る。円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる…。(TVアニメ動画『灰羽連盟』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2002年秋アニメ
制作会社
RADIX
公式サイト
www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/haibane/
主題歌
≪ED≫Heart of Air!『Blue Flow』

声優・キャラクター

広橋涼、野田順子、宮島依里、矢島晶子、折笠富美子、村井かずさ、久川綾、鈴木千尋、水野愛日、比嘉久美子、半場友恵、青山穣、大木民夫

スタッフ

原案:安倍吉俊(~オールドホームの灰羽達~)、 監督:ところともかず、助監督:大森貴弘、シリーズ構成・脚本:安倍吉俊、キャラクターデザイン:高田晃、設定補佐:大森貴弘、美術監督:片平真司、色彩設計:遠藤菜緒美、コンポジットディレクター:長牛豊、音楽:大谷幸、録音演出:本山哲、音響制作:オムニバスプロモーション

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