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「クロスロード(Webアニメ)」

総合得点
64.6
感想・評価
130
棚に入れた
551
ランキング
3650
★★★★☆ 3.9 (130)
物語
3.6
作画
4.4
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.7

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クロスロードの感想・評価はどうでしたか?

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

『My life is at a crossroads.』

【物語 3.5点】
2014年春に「Z会の通信教育」宣伝用に作られた新海 誠監督の短編アニメーション。
15秒、30秒のテレビCM、120秒のYouTube公開バージョンがあり。


離島から東京の大学進学を目指す女子高生。
都内でアルバイトをしながら受験勉強に励む男子高校生のお話。

塾がない田舎でも、時間がなくても
通信教育なら夢を掴める!とZ会の利点をアピールしつつw
見知らぬ少年少女が、思いも寄らぬキッカケで結ばれる。
というプロットは、次作『君の名は。』に向けた叩き台となる。

新海監督にとってはCMも小遣い稼ぎではなく、
アニメーション制作はプロモーション含めて、
個人制作時代の如くコントロールしたい
という強固な方針の一環であることが、ここでも表れる。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・コミックス・ウェーブ・フィルム

“二つの太陽”に照らされた東京の街並み、路線といった、
特徴的な光源処理を長年、新海監督作品を制作してきた同スタジオも参加して構築。

特に、陽射しが差し込む試験会場にて、開始と共に、一斉に答案をめくるシーンがエモいです。
が、野暮ですが、私が受験生だったら、
眩しすぎるからカーテン閉めて下さいと訴えると思いますw


キャラクターデザイン・作画監督には、
『あの花』他、長井 龍雪監督作などで実績がある田中 将賀氏を迎える。
プレッシャーを受けてカチコチになるヒロインの表情など、
繊細で痛切な新海監督作品に、コメディ対応力と大衆性を付加。

田中氏は以後、次作『君の名は。』、『天気の子』でもキャラデザを務め、
新海作品ブレイクの起爆剤となる。


【キャラ 3.5点】
120秒Ver.で登場する数学添削担当のベテラン男性講師。

ヒロインと男子主人公の証明問題等の解答の癖が似ていると、
二人の運命を強調しつつ、
一人一人丁寧な添削で、心まで読んで寄り添う!とZ会を美化w

典型的な文系脳である私にとっては、数学を用いた心理分析能力は憧れです。


【声優 3.5点】
離島の女子高生・倉橋 海帆(みほ)(CV.佐倉 綾音さん)

都内の男子高校生・高村 翔太(CV.小野 賢章さん)

Z会の先生(CV.田中 正彦さん)

他、塾にも通ってない受験生の進路を懸念する、
通信教育の引き立て役ボイスなどが少々。


本気で勉強している奴は、表には出さず、秘める物という受験アルアルを、
やや危なっかしいヒロイン属性のあやねるボイスと、
余裕のイケボで、真剣なモノローグをカムフラージュし体現。


【音楽 4.0点】
「クロスロード」

やなぎなぎさんの8thシングル・カップリング曲。

アイルランド民謡のゆったりとした、
四季とふるさとを想起させるバラード曲「ロンドンデリーの歌」を、
アップテンポのバンド曲にアレンジ。

作詞は新海監督自ら行い、元曲を個人レベルの胸キュン青春ソングに改造♪

監督が全幅の信頼を置いて指名した、やなぎさんのクリアボイスが
二人を優しく包み込むように見守る。


【余談】
『君の名は。』公開年の2016年11月に、上映前CMとして一部で“劇場公開”もされた本作。
私は『君の名は。』は夏の公開直後と、翌春の終映間際の二回鑑賞だったので見逃していて、
それが、結構、心残りだったりw


また本作には桐山 なると氏によるノベライズ『クロスロード in their cases』もあって、
レビュタイは同作から拝借。
ただ、シナリオやキャラ設定は原作とはまた違った物になっているので、
CMからの深掘りなどを期待するのは禁物か。

投稿 : 2021/06/14
閲覧 : 293
サンキュー:

11

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海監督さんの作ったZ会のコマーシャル

前にあにこれのレビューで教えてもらって
見てたけどまだ感想書いてなかったの思い出して。。

コマーシャルで
いろいろな長さのがあるけど
1番長いのが2分かな?


少女はいなか
少年は都会

はなれてるけど
似てる2人は
夢を持って勉強がんばってる。。


新開監督さんのアニメって
絵がすっごくきれい!
歌もやなぎなぎさんでいいなぁ☆

おはなしは
{netabare}これからってゆうところで終わっちゃうけど
何かいいことがおこりそう♡{/netabare}

こんなコマーシャル
もっとあったらいいな☆


https://www.youtube.com/watch?v=AfbNS_GKhPw
ここが公式で2分のアニメが見られるよ☆

投稿 : 2020/01/25
閲覧 : 676
サンキュー:

94

ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

あにこれアニメ夜話  「新海誠作品」  雀犬×ワドルディ隊員×sekimayori×takarock

このレビューは雀犬、ワドルディ隊員(ワド)、sekimayori(seki)の3名と私(taka)が
「新海誠作品」について語ったものであり、
『クロスロード』のレビューではございません。
従って、評価点はすべて3.0にさせて頂きます。

『天気の子』をはじめ、過去の新海誠作品のネタバレに触れるものも含まれているので、
閲覧の際はご注意ください。


{netabare}(本来は私を含めて5人の予定だったが、一人無断欠席のアクシデント発生w)

taka:一応本題に入る前の前口上とか考えていたけど、新海誠作品の雑談でもしようかw

seki:超絶面白い前口上やってくださいよー(ハードル上げ)。

taka:もう始まっていた形式でw
ワド隊員さんは『天気の子』観てないんですよね?

ワド:はい、未視聴です。

taka:今日は超絶ネタバレ全開なので!
(※事前の了承を得ています)
周りの評判とか聞いてどうです? 苦手そうですか?w

ワド:『天気の子』の件ですが、苦手な部類に入るのは間違いないかと。
あにこれ以外のレビューを見た際、
ある作品と展開が似ているというのを目にしたので警戒心が芽生えてしまったのです…

taka:ズバリ、『雲のむこう、約束の場所』ですねw

ワド:はいw

taka:実は分析すると結構違う点もあって・・・って話から始めるかw

雀犬:大丈夫ですよ。
『雲のむこう、約束の場所』で何度となく寝落ちした私が絶賛するくらい
『天気の子』は良かったです。

taka:sekiくんはどう思った? 『雲のむこう、約束の場所』と比べて。

seki:うーん、『雲のむこう、約束の場所』よりも
作品としての視野が広くなった気はします。
単純に、世界設定がほぼ現実に近づいたせいかもしれないけど。

taka:『君の名は。』くらいからエンタメ寄りになったなんて言われているけど、
以前と比べて外に開かれた作りにはなっている気がする。
その転機になったのは『星を追う子ども』かなと今回新海誠作品を見返して思った。
ワド隊員さんの好きな!w

seki:ワドさん『星を追う子ども』がお好きなのか!
僕あれ観てないんですよね…

ワド:まあ、好きな部類ではありますけどw
どちらかといえば『言の葉の庭』の方が好きです。

雀犬:『星を追う子ども』は、ジブリ探しに夢中でどんな話だったか覚えていない。
あ!『ラピュタ』見-つけた! みたいな映画だった気がする。

ワド:『星を追う子ども』、ジブリの二番煎じと言われても不思議ではないかと。

雀犬:『星を追う子ども』は、本当にジブリのコピーなんですよ。

seki:そういう噂はよく聞きますねw

ワド:ナレーションが入ってなかったので、自分の中では高評価となっています。
ジブリが好きならお勧めはしません。

雀犬:冒険ファンタジーを作るにあたって、ジブリ映画をかなり研究したそうなんですね。
それこそアクションシーンのカットの時間まで計って。
新海さん真面目だから、オマージュだってことを隠さずにむしろ強調してるんですよねw

taka:『秒速5センチメートル』までは明らかに主人公=新海誠だったけど、
『星を追う子ども』は作り手として俯瞰した立場から喪失感をテーマに話を作っている。
先生も明日菜ちゃんも能動的に行動するんだよね。だから物語が生まれる。

雀犬:takaさんと同じ意見ですね。

taka:ただその作りがジブリっぽかったとw 
今までの殻を突破しようと新しい挑戦をしたと思うんですよね。
これもジブリっぽいけど食べ物の描写もこの作品からかな。

ワド:食べ物の描写は『星を追う子ども』でガラッと変わった気がします。

雀犬:『秒速5センチメートル』までは、同じテーマを変奏してるけど、
『星を追う子供』は明らかに変えてて、それまで特徴的だったモノローグも封印している。
これはいろいろ解釈があるけど、
『秒速5センチメートル』のラストシーンが意図したとおりに受け取られなくて、
モノローグで語る内省的な物語というスタイルに行き詰まりを感じたのかなぁと思ってます。

taka:なるほどー。結構分かりやすい結末だと思うんですけどね。

雀犬:『秒速5センチメートル』のラストの線路のシーンって、
後ろを振り返っても明里はいないじゃないですか。

taka:電車=二人を隔てる壁(距離)の象徴ですからね。

雀犬:あそこでいないからこそ、「前に進めるんだ」という意図らしいんですけど、
鬱アニメという評価をされてショックだったそうですね。
で、次作は作風を大きく変えたんですけど、
結果的に『星を追う子ども』は唯一の赤字作で失敗に終わった。

seki:「One more time, One more chance」の与えるイメージが大きすぎたんですかね…
いずれにせよ、喪失を受け入れて前を向く物語と捉えてもらえなかったから、
『星を追う子ども』で前向きな作風に挑戦したと。

taka:距離に遮られた「キミ」との喪失感を抱えて、
ずっと燻っている主人公がそこから解放されるってのは、
『秒速5センチメートル』だけじゃなくて、
他の作品とも共通しているから分かりやすいんですけどねw

雀犬:それで、映画脚本についてすごく勉強されたらしいですね。
その成果をすぐ出しているのが新海さんの凄い所です。

taka:新海監督は非常に真面目だとは思うw 努力の人。

ワド:真面目ですよね新海監督。

雀犬:僕は『言の葉の庭』がすごく好きなんですけど、
モノローグが復活するんだけど、タカオとユキのモノローグが交互に入れ替わる。
これが大きな変化だと思っていて。
一方的な語りから、双方向的な対話になってる。

taka:確かにそこは注目ポイント。

雀犬:喪失感がないよね。『言の葉の庭』以降の話って。

taka:結局孝雄が喪失感を抱くのは最後の最後なんですよね。
つまり、喪失感がメインテーマではない。

ワド:確かに喪失感はない印象があります。

雀犬:まぁ結論をいうと、過去を語るのではなく今を語る作風になったということですね。
描いているのが、かつて若者だった自分から、今を生きる若者に変化していると思う。
見た目は同じ若者だけどキャラの描き方は全然違うよね。

taka:俯瞰した立場から物語を作るようになったなって感じたのはそれが大きいかもしれませんね。

seki:作品が目線が今の若者ってことですかね。
『天気の子』とかその最たるものですよね。

雀犬:技法的な話でいうと、『言の葉の庭』はタカオとユキノのモノローグで
交互に話が進行する間は二人の心は通じ合っていないのですが
最後に雨が降って、オムライス食べてから、ダイアローグの展開に変わるんですよ。
あの見せ方は上手いですよね。映画的といってもいいかなぁ。

seki:映画シナリオ修行の成果がここに。

taka:ワド隊員さんは『言の葉の庭』は一番好きってことですけど、どんな印象です?

ワド:自分としてはカメラワークが良かったので、
新海作品の中でも見やすかった印象があります。
映画的というのも大きいかと。
『秒速5センチメートル』を見た直後だから余計そう感じたのかもしれません。

taka:『星を追う子ども』、そして『言の葉の庭』と
新海監督の作品は着実に映画っぽくなっていったと。

ワド:『星を追う子ども』が転機になってるのは間違いないかと。

seki:いずれにせよ、『星を追う子ども』から大きく変わってるんですね。。。
プロットもシナリオ技術も、映像も。
他人の評価にしばられて見逃しちゃいけない(´・ω・`)

雀犬:映画評論家の大久保清郎さんはこう評しています。
「新海誠は『言の葉の庭』で、自己愛からの決別を果たした。」と。※


(休憩時間10分を挟んで)


taka:この後の新海誠作品は、国民的なアニメ映画となっていきました。
それは単に自己愛からの訣別だけでは語り尽くせないと思うけど、どこが変わったのか。
そういう話から始めましょうか。

雀犬:『天気の子』でセカイ系に戻ってきたという意見多いですけど、
僕はそんなふうには捉えてないですね。

taka:冒頭で『雲のむこう、約束の場所』と『天気の子』は
似て非なるものって言ってましたけど、その辺りとも関連してきます?

雀犬:セカイ系だとか、ゼロ年代エロゲー風とかいう感想は
すげー表面的なとこしか観てないように感じるなぁ。

taka:そういう意見たくさん見たw

雀犬:『君の名は。」と『天気の子』、どんな映画かというと
若者を勇気づける映画だと俺は答えますね。

taka:そもそも新海誠のスタンスってそこなのは間違いないですね。
あにこれの名誉ユーザー(ID:10536)でもあるんですけど、
プロフにこう書いてある。
アニメーションには、フィクションには現実でどうしてもうまくいかない時、
それを少しだけ助けてくれるチカラがあると思う。
 バンドエイドみたいに傷ができたところに貼ると、
傷の治りがちょっとだけ早くなって。
でも役割を終えたら剥がして捨てちゃうじゃないですか。
アニメって、そういう存在で良いと思うんです。

雀犬:『君の名は。』からは東映の夏の映画を背負うようになって、
ヒットコンテンツ路線に乗り換えたというのは確かなんだけど、
『君の名は。』はどんな話なのかというと、
糸守に彗星が落ちてくるのは 明らかに東日本大震災の津波と対応している。
現実の自然災害、悲劇を映画の中で再現しているといってもいい。
その危機を乗り越えるお話ですが、
注目すべきは、全て若者の力で成し遂げることですね。

taka:ふむふむ(相槌マン)

ワド:ふむふむ(相槌マン2)

seki:ふむふm(ry

taka:おい!w 自分が感じたのは、この二人とても能動的ですよね。
二人というより登場人物たち(子どもたち)か。

雀犬:瀧きゅんと三葉、あと三葉の同級生が活躍する一方で、
大人は何の役にも立っていない。

seki:まさにずっと少年少女が主役で、その力で映画が回ってますね。

taka:三葉の父親「・・・・」

雀犬:むしろ三葉の父親は障害になるじゃないですか。

taka:最終的には動いてくれたのかなって。

雀犬:大人は融通が利かなくて保守的で役に立たない。むしろ敵。
世界を変えるのは若者の主人公たち。この関係性は天気の子で反復されている。

観覧していたゲスト:三葉の父親を説得する場面はカットされてましたね。

ワド:その場面私も欲しかったのですが…
なんでカットされたのか不思議です。

seki:ぶっちゃけ、尺の問題と、あと説得的に描くのが難しいから、
それなら省略して勢いで乗り切ろうって感じだと思いますw
ちょっと悪意ある妄想ですけどw

雀犬:僕は説得する場面はいらないと思います。

seki:まじすか。
僕はあの場面欲しかった人間なので、詳しく雀犬さんのご意見聞いてみたいです!

雀犬:大人は間抜け、という悪意を少し感じるんですよね。
『天気の子』で、警察に捕まった後
「あんなに簡単に抜け出せるわけねーよ」という批判がありましたけど、
あれはわざと間抜けに描いてるんですよね。
役所の人間だとか、警察だとか、
そういう大人・体制への敵意は剥き出しになっているように感じたな。

seki:あれは新海さんがわざと、
穂高くんくらいの年齢の子供の目線に降りてるんだろうなって想像はしています。
それが大人・体制への敵意なのか、
社会に対する諦めを理由として子供目線に強く肩入れしているのか
いずれにせよ、なぜそう思うようになったのかは気になってて。

taka:キミとボクの距離を遮るものが文字通り距離だったり、時間だったりといろいろあるけれど、
『天気の子』は「社会の常識を求める風潮」とも感じたかな。

seki:『天気の子』は子供と大人、「キミとボク」vs社会、
の対立構造が超はっきりしてますね。

雀犬:『天気の子』は銃が出てきますよね。
あの銃は大人に対して向けられるといえるし、社会に対して向けられているともいえる。

ワド:やっぱり銃でてくるんですね。

seki:(やべえレビューで書きたかったこと全部書かれてしまうw)

雀犬:『天気の子』で「世界なんてもともと狂っている」というセリフがありましたけど、
「この社会は必死になって守るほど価値のあるものなのか?
変えることを拒むほど正しいのか?」
という感覚なんですよ。『天気の子』の世界観は。

seki:まさにですね、キミを犠牲にして救う価値なんてこの世界にはない。

taka:そのメッセージはとても色濃く出ていましたね。

seki:だからボクにはキミさえいればいい
(+キミさえいればボクはこの狂った世界でも生きていける、大丈夫)。

雀犬:僕が『天気の子』をめちゃくちゃ高く評価しているのは、
エンタメとして面白かったというのもあるけど、
令和元年にふさわしい、考えさせられるテーマをぶつけてきたことですね。

seki:完全に被っちゃいますけど、問題提起はすごい好きでした、『天気の子』。
ただ、ちょっとモニョる部分もあって
なんで、最初からこの世界に価値がないっていう前提に終始貫かれてるのっていう。

雀犬:ちょっとマクロな話をすると日本の平成30年間って
落ち目であることを自覚しながら、何も変われずに停滞した時代なわけです。

taka:まさに、新海誠作品の歴代の主人公たち。
リアルがうまくいかず、ここではない何処かへ行きたいとは思っているけど燻ったまま。

雀犬:会社の仕組みも教育も価値観も変わらないし、
ITの技術を取り入れるのも遅れていてどんどん他の国に置いていかれてる。
『天気の子』はセカイ系に戻ったといわれていますが、
そもそも90年代になぜセカイ系が流行ったのか、もう今の若い人はほとんど答えられないと思う。
『ブギーポップ』最近放送されたけどみんな「よくわからん」の連呼だったしw

seki:ボクとキミが社会を飛び越えて世界を変えられるっていう幻想は、
まだ平成初期のバブルの残り香・万能感がギリ漂ってる時代じゃないと
信じられないからじゃないですかね。
もう僕らの世代だとファンタジーすぎてそれに耽溺できないです。
僕らの世代っていうか、僕らより後の世代か。

taka:それに加えて、いわゆる恋愛こそがすべてみたいな風潮はだいぶ風化していきましたよね。

雀犬:90年代のセカイ系って
「こんな世界一度滅んでまっさらになればいい」という気分だったと思うんです。

seki:「みんな死んじゃえばいいのに」ってやつですね、エヴァ映画版の。

雀犬:俺は暗黒の90年代組の人間ですけど、
言い換えるとリセット願望なんですよね。

taka:令和生まれのわい得心。

seki:ダウト!

taka:90年代ってまだ希望みたいなのが僅かに残っている印象ですね。
2000年代に入ってからかな。徐々に停滞感を感じるようになったのは。

ワド:セカイ系が流行った理由、ノストラダムスの大予言が
関連してるのも大きいような気がします。

雀犬:2000年より前はけっこうガチにノストラダムスの大予言が一般に広まっていたんだけど、
西洋の終末論は、破滅(=ハルマゲドン)と新しい世界の到来がセットなんで、
破滅の物語が大衆の心を捉えたんですね。その最悪がいわずとしれたオウム真理教ですわw

taka:破滅に向かっているという意識がまだ共有できた時代とも言えますね。

雀犬:2000年超えてからセカイ系は衰退していくんですけど、まぁ当然というか。
リセットしてやり直せるという暗い希望もなくなって、
諦めて停滞を受け入れるという流れになると。

taka:人々の心は次第にささくれ立っていったね。

雀犬:アニメの話に戻すと、日常系というジャンルがありますよね?
あれって90年代にはたぶんなかったはず。

taka:『あずまんが大王』を祖とするなら、あれは確か2003年くらいだっけ。

雀犬:「退屈で忌避するものだった日常はいつのまにか愛でるものになった」と誰かが言ってました。
やっぱりサブカルチャーって世相というか、人の心に動かされるものだと思う。
「天気の子』は、ジャンル的にはセカイ系に入るんだろうけど、
90年代のときのメンタリティとは全然違っていて、
社会と繋がりつつも、間違っていると思うことにはきちんとNOを突き付ける、
そういう姿勢はすごくいいと思った。

雀犬:「仮に失敗したところで君たちが責任を取る必要なんてない」
そこまで言い切った作品だと思うな。

seki:社会とつながろうという姿勢は、確実に以前の新海作品には
なかったことですよね。

taka:ないだろうね。
『雲のむこう、約束の場所』にしても結果的に社会と関係していたってことだし。

雀犬:今の大人たちは、自分の目が黒いうちは大丈夫だからと、変化を凄い拒むんですよ。
そういう今の日本の駄目なところに、痛快に切り込んでくれたなと個人的には思ってます。

seki:いまの社会が当然のものとして押し付けてきた価値観、理不尽さ、
そういうもののために君たちが責任を取らなくていいんだよ、
というメッセージということですかね。

雀犬:そうですね。日本の社会の価値が相対的に下がってしまった2019年だからこそ、
天気の子のラストは「アリ」だと俺は思います。

taka:10月まで猛暑日が続きますって言われても今や受け入れられそうだしw
そういうこれまでの価値観が崩壊していることも含まれている気がするな。

seki:守るべき世界の価値は絶対的じゃなくて、
むしろ気候変動のように長い周期では移り変わるもので。
若いキミが感じる目の前の価値もきっと大事で、
それを勇気をもって選び取る、という選択も、『天気の子』は肯定する。

taka:ワド隊員さんどうです? 『天気の子』合いそうですかね?w

ワド:先程のやりとりを読んで満足している自分がいるので複雑な心境ですw

seki:自分の感覚にもとてもしっくり話で、
本当にこれに重ねることなくてレビュー廃棄しようかなってレベルなのですがw
個人的には、社会の描き方自体には違和感あるんですよね。
なんであんなに絶望に満ちた描き方をしてしまったんだろうって。

taka:sekiきゅん、ちょっと待って!
撮れ高確保できたからその話をする前に総括しよう!w

seki:ぐっ総括されてしまう。

taka:これからの新海誠監督作品に期待していること、こういうのを観てみたいみたいなのがあれば。
まずはワド隊員さんからどうぞw

ワド:私としては新海作品の短編物が好きなので、
そういった作品を作って欲しいというのがあります。

taka:ちなみになんで短編ものが好きなんです? 長時間だと飽きてしまうとかですかねw

ワド:自分と相性が悪いんだと思いますw

seki:ここにきてぶっちゃけましたねw

ワド:やはり『雲のむこう、約束の場所』でのダメージが大きすぎるのが原因かと。

taka:あれ、主人公が行動に移すの本当に最後の最後ですからねw

ワド:4時間位に感じてしまいました。

seki:テンポだらっと長くて、モノローグばっかりで、、、みたいなのはもう作らないでほしいとw

ワド:後モノローグが鬼門だと感じました。
合う合わないの理由の一つにモノローグが関わっているのは間違いないかと。

seki:『君の名は。』以降、テンポ速い作品も上手に編集できる監督さんだと判明したので、
今後短編作ったらどんな作品になるんだろうってのは個人的に気になります!

taka:『クロスロード』!

seki:すげえ好き。なんか希望に満ちてて観てて死にたくなるけど。

ワド:あれ私も好きです。

taka:モノローグは多分必要不可欠なんですよねw
言葉(モノローグ)と風景の対比として。

雀犬:モノローグないのは『星を追う子ども』だけなのかな。
俺はモノローグ嫌いじゃないんですよね。

seki:ないと新海さんじゃない感もあり。。。
でも最近冒頭で印象付けに使うぐらいしかしてないからねw
あとは多少の状況説明か。

ワド:新海作品にとってモノローグは生活必需品みたいなものだと考えています。

雀犬:少女マンガとかモノローグだらけだし・・・

taka:動きがないとやっぱモノローグは多用せざるを得ない。
気持ちの動きがメインの恋愛作品とかはそうなるよね。

seki:実際モノローグ合う合わないありますからねー。
賛否のもとになる要素を、売れ線監督としてどこまで保持し続けられるのか、
という問題もあるかも?

taka:雀犬さんの総括はどうですか?

雀犬:『星を追う子ども』のリベンジ作は観たいかもしれないです。
冒険活劇。

seki:小学生にも大うけする冒険活劇を作る新海誠、観てみたい。

ワド:それ興味あります。

taka:『星を追う子ども』、見返したら結構おもしろかったんですけどねw
私も総括したいけど、酔っ払って言葉が浮かばねーw
という訳でsekiくんの総括をお願いしますw

seki:こういう作品が見たいというより、
これからの作品で社会がどう描かれるのか、には興味があります。
新海さんは「キミとボク(下手したらボクの中のキミ)の距離」をずっと描いてきたけど、
『君の名は。』でそれにケリをつけたように思っていて。
そのうえで、『天気の子』では社会にまで視線を広げてきたような印象で。
その社会の描き方がラディカルだなってのは思ってるので、
名実ともに日本のアニメーションを代表する監督さんになってきてる新海さんが、
どういう社会の見方をしてるのか、
作品を通してみることができたら面白いだろうなーと。

クッソなげえな総括ってレベルじゃねーぞ!

雀犬:そうですねー、
社会の描き方がラディカル、露悪的といってもいいかもしれないです。

taka:それじゃあ、取り敢えず〆ましょうか!

雀犬:『天気の子』はロックな作品ですよね!ロック!

seki:『天気の子』はロック!YEAH!

ワド:Rock 'n' Roll  

taka:まさかのロック〆。{/netabare}

投稿 : 2019/10/26
閲覧 : 345
サンキュー:

12

めいちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

よき!

これ新海誠監督が手掛けたんですね!
知りませんでした。
好きな声優さんが出演してるので個人的に結構好き

投稿 : 2018/09/06
閲覧 : 213
サンキュー:

2

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

小粒だけど小粋。いいですね。

「君の名は。」の地上波放送でCMとして放送されたものを視聴しました。

いい作品ですね。好きになりました。

女の子と男の子のそれぞれの人柄が、ほのぼのとした雰囲気があるなかでも真剣味を持ち合わせる姿が垣間見えていて、惹き込まれます。

まだ見ぬ未来の扉を開けようとする意志が、たゆまぬ努力を尽くしてきただろう結果として、それぞれの花開く瞬間を予感させます。

2人は初めての出会いのはずなのに、彼らのあまりにも自然な笑顔のキラキラした雰囲気につい微笑んでしまうのは、視聴者のみぞ知るプロローグがあればこそ。

この時間差と空間のずれ、ほどよくひねってありますね。

小粒ですが小粋。小気味よさを感じます。

新海監督、好感度UPですね~。

投稿 : 2018/03/07
閲覧 : 320
サンキュー:

13

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

宣伝素材として非常に優秀なCM

このアニメ、ファンの方はご存知の通り、新海監督の作品である。
内容を要約すると、Z会の勧誘CMである。
新海作品の中では、好みの部類に入る。

どの作品でも当てはまるが、作画に関しては群を抜いている。
描写にとことんこだわりも感じられ、細部まで手抜きしない
徹底ぶり。新海氏が今までの作品の展示会を出せば、
大盛況間違いなしだろう。
芸術家として、活躍された方がいいのではないかと
一瞬思ってしまった。

2分ながらも上手くまとめられている。
メッセージがダイレクトに伝わる
ので引き込まれやすい。
展開が早いのは、仕方ないがかえって、
作品の良さを際立たせていると思う。

個人的には、長編アニメよりは
短編アニメで制作している作品の方が
良作が多いのではないかという印象を受ける。
新海ファンの方は見るべきだと感じる。

投稿 : 2017/10/15
閲覧 : 282
サンキュー:

8

-Cha sMIN- さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

好きだな この雰囲気

.
120秒と言えど
この世界観 やっぱりイイです

画はもちろんのこと
ストーリーも好きです

投稿 : 2017/08/27
閲覧 : 255
サンキュー:

1

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

Z会のCM

Z会のCM、新海監督こういうストーリー好きだねぇ。

どうやら受験生応援CMだったらしいが、応援CMっていうより勧誘CMな気がする。

絵は言わずもがな、声に小野賢章と佐倉綾音をあててる。

投稿 : 2017/07/25
閲覧 : 389
サンキュー:

1

ブラックテクノロジー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新海誠作品

120秒のショートアニメ

やなぎなぎの歌がとても良い

新海誠監督の大ヒット作となった「君の名は」と見比べてみると面白い

投稿 : 2017/03/21
閲覧 : 393
サンキュー:

4

ネタバレ

そら さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すてきな120秒(^^♪

思わず魅入ってしまいました。

美しい背景、魅力的な登場人物、爽やかなメロディ、そして盛り上がる設定・・・
120秒間、物語に吸い込まれました。

そしてZ会が縁で、志望校にも受験生同士もクロスロード・・素敵ですね♪。
Z会のCMというだけではなく、受験生が見て、勉強やるぞ!ってやる気が出るような、そんな気がします。

そんなに前じゃないのに、受験の頃を思い出して懐かしくなりました。。
そいえば、Z会の教材してるお友達いたなぁ・・・。
こんなCMが沢山見れたら楽しいですね(*^^)v

投稿 : 2016/09/12
閲覧 : 225
サンキュー:

5

ネタバレ

zu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

Z会って凄いね!!てか、新海監督がw

Z会のwebCM

Youtubeの120秒バージョン

https://www.youtube.com/watch?v=AfbNS_GKhPw

120秒でストーリー作ちゃってるよ!!

BGMのやなぎなぎさんもイイ感じだし

これってCMのレベルじゃないですね(笑)

最後のシーンの素敵な出会いって、アニメの中だけかもしれないけど、現実にありそうな感じで、奇跡的で素晴らしいなぁ(笑)

映画「君の名は。」を観たあとだと、雰囲気がちょっと似てる感じがしたなぁ・・・

新海監督に制作を依頼したZ会凄すぎ、ちょっと観てください(^^♪

投稿 : 2016/09/03
閲覧 : 288
サンキュー:

26

がんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

普通のアニメとは違うけど

なんかレビュー書き始めてあにこれ見てたら出会った

120秒のびっくりするくらい濃密な時間に何時間もかけて1作見ているいまの普通のアニメとは違った満足感を得た
つながりで大成建設やらなんやらみてほんとに新海誠監督はすごいなぁと・・・

君の名は が楽しみ

投稿 : 2016/08/24
閲覧 : 212
サンキュー:

3

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

相変わらず・・・上手い・・・

超短いです。
『君の名は。』公開前に勉強しようと視聴。

短すぎるので、
「声優」「キャラ」の評価が・・・
ちょっと適当です(ボソ)


ただ、あの短い時間に
ちゃんと物語らしいものを感じ取ることができたのはすごい。


遠く離れた二人がZ会の添削の方の目に留まり

「この二人似たようなところで、似たようなミスをしている~」


そしてその二人がついに合格発表の場で出会い、
ぶつかり~~~

もちろん二人はお互いの事を知らないんですが、
この二人が同じ学校に通うことになったら
何か新しい物語が起こるんじゃないの~~このこの~~

っとにやにやしてしまいました。


短すぎて物語らしい物語ではなかったかもしれないのですが、
Z会という本人たちの知らないところでつながる二人の関係と
電車のホームですれ違う「あ~~~~(>_<)」というもどかしさ、
そしてついに合格発表で接触する二人~

この二人の距離感を本当に上手く描いていて、
ずるいなぁと思うばかり・・・。

なので「物語」の評価を高めにしました。
よくあの短い中でここまでの物を詰め込んだなという意味で・・・。


さすがだなぁ。

投稿 : 2016/08/24
閲覧 : 264
サンキュー:

14

スカルダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新海アニメ全開

120秒と短い作品ではあるけれど、新海アニメ全開。
爽やかな風の吹く新鮮さが良いです。

音楽も聞き覚えのあるアイルランド民謡を使い、
一度は誰もが聞いたことのある親しみやすいメロディ。
新海監督が作詞をしてる辺り、こだわりを感じる。

このクオリティの映画見たいな・・・
などと思っていたら、
「言の葉の庭」を見ていないことに気付いた。
今度見よう。

投稿 : 2016/06/20
閲覧 : 250
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんだかんだ最も視聴したアニメです

さて、何回視聴したでしょう。

初めては山手線でした。
断続的な揺れの中に合わせるかのように、背後からそっと触れられたのです。
ただの偶然かと思いました。しかし、その手は何度も僕に触れてきます。
びくっとして振り返ると、
下品な笑いをした男が立っていたんです。

下半身に纏わりついてくる手をべしっと払い、きっと睨みつけてやりました。
そいつは広告モニターを指差していました。

僕はクロスロードと出会いました。

ちなみに彼はただの友人Aです。気にしないでください。

――――――――――――――――――――――☆☆

山手線での出会い以後は主にyoutubeにお世話になって、何度となく見返しました。
それこそ、暗唱できるくらいに。

まあたった2分なんですけどね。
CMですから。でもね、

○気軽に見られる良アニメNo.1です。

○誰にでも勧められるアニメNo.1です。

○新海誠アニメNo.1です。※僕の中で

ぜひ観てください。

――――――――――――――――――――――☆☆

では、具体的な話をしましょう。
「クロスロード」=Z会のCM
ここ結構重要です。少なくとも4回の宣伝が入ります。
探してみるのも一興でしょう。
結構意外なところにもPRがあります。
見落としがちなのは{netabare}校章{/netabare}とかですかね。
おそらく、僕が気づいていないところにもあることでしょう。

また、CMゆえか、万人に響く内容になっています。
このアニメを観て不快感を抱く人はいないでしょうし、むしろここからアニメの世界に入っていく人もいるくらいです。

視聴方法については、youtubeが妥当でしょう。
手軽ですから。

やっぱり新海誠さんだなあ、と思わされる作画及び音響効果でした。
もはや芸術。

あまりに綺麗すぎるものは苦手な僕としては、CMという尺が最高でした。

あと、どうしても書いておかなければならないことがあります。
○やなぎなぎさん素晴らしい。

素朴なストーリーと芸術的な作画の架け橋となる名曲を作ってくださいました。
アニメと曲のクライマックスのシンクロは秀逸でした。
具体的には、{netabare}試験開始{/netabare}のシーンです。

ちなみに、アニメ「クロスロード」の曲、やなぎなぎさんの「クロスロード」は音楽の教科書に載るほど有名な民謡を基にしています。題名は忘れてしまいましたが。

あと、書きながら数えてみたところ、視聴回数は
12回でした。


~まとめ~
この作品は超気軽に観られる超名作である。

投稿 : 2016/06/11
閲覧 : 300
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

あれっ?

 新海監督のZ会CM120秒バージョンです。
 新海監督の特長は、実写的なカメラ演出を多用するところにあると思います。「この作品はカメラで撮影しているよ!」という演出をたくさん入れるってことですね。この作品はCMですから、内容に触れる必要はないと思います。演出部分を中心に見ていきます。


レンズ効果:{netabare}
 「この作品はカメラで撮影しているよ!」というのがどこに強く出るかというと、その一つにレンズっぽさがあると思います。これを実際のCMを見ながら確認していきます。↓Z会CMリンク↓
 <https://www.youtube.com/watch?v=AfbNS_GKhPw&feature=player_embedded>

 再生ボタンを押してすぐに、一時停止をしてください。画面の右下に、カモメがアップで写っているところで止められればベストです。表示上のタイムは1秒ですが、フレーム単位なので調整が必要になります。再生開始後に再生&一時停止のボタンを連打して、上手いこと調整してください。すぐにできると思います!

 この画面の半分より下くらいに、細かい光の点がたくさんあるのが分かりますかね? 右下のカモメの手前にも細かい光の点が現れていると思います。動画のスタートからこのカモメアップまでをコマ送り(という名の連打)をしていると分かるんですけど、この光の点の場所は変わっていないですよね。景色の中にある光が映り込んでいるわけじゃないってことです。動かないのは、レンズに原因があるからです。
 この光の点は、レンズに付着した汚れ(ホコリとか傷とか)に、光が乱反射することで発生したものです。たくさんありますから、かなり汚いレンズで撮影しているってことですね。アニメの撮影にあたって、実際のカメラで撮影しないと現れないレンズ汚れを演出として入れているのです。これが「カメラで撮影しているよ!」演出の①です。

 なお、コマ送りで光の点のサイズが変わっているのも分かると思うんですけど、これはピント調整の影響を受けているだけですね。ピントを合わせる箇所によって、くっきりしたりボケたりするからサイズが変わっているように見えるのであって、実際にサイズが変わっているわけではありません。ピントについては、次項で改めて書きます。

 また、開始1秒のところ。
 画面の右上に、画面中央に向かう虹色の筋があるのが分かりますかね? これがゴーストです。ゴーストっていうのは、光源から出た光がレンズに反射することで像となったものです。太陽を写真に収めたときによく見られます。これも、カメラのレンズで撮らないと発生しないものです。これが「カメラで撮影しているよ!」演出の②です。
 新海監督は、ゴーストを入れる頻度が非常に高いです。画面内に光源があればほぼ確実に入れてきますし、画面外の光源を意識しているときにも入れています。このCMにも複数回登場しますので、気が向いたら探してみてください。
{/netabare}

ピントと被写界深度:{netabare}
 ピントの話というか被写界深度の話なので、まずはその説明から。被「写体」深度ではなく、被「写界」深度です。
 とりあえず、次のリンクを開いてください。ウィキペディアのパンフォーカスのページです。ページの右側に、二枚の写真が貼り付けられていると思います。上がパンフォーカスの写真で、下がパンフォーカスでない写真です。
 <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9>

 被写界深度っていうのは、どこからどこまでピントが合っているのか、というピントの範囲のことです。
 下の写真は、手前のバラはくっきりと写っていますが、中央左のバラや奥の洋館はボケてしまっていますよね。ピントが一部分にしか合っていないってことです。このときの状態を「被写界深度が浅い」と言います。

 ここから被写界深度を深くしていくと、ピントの合う範囲が拡大していきます。
 そして、いずれ画面全体がくっきりと写るようになります。これが上の写真です。手前のバラも中央左の人物も奥の洋館もくっきりと写っていますよね。この全体にピントが合った(被写界深度がすごく深い)状態を、特に「パンフォーカス」と言います。

 話をCMに戻します。またまた、開始1秒のところ。
 右下のカモメはくっきりと写っていますけど、奥のカモメたちはボケてしまっていますよね。被写界深度が浅めで、奥のカモメたちにはピントが合っていないってことです。コマ送りすると、ピントが移っていく過程も確認できます。この次にある女の子が船を送っているカットは、手前の船も奥の船もくっきりしていますから、全体にピントが合ったパンフォーカスの状態ですね。(止めた場所によっては、女の子の頭がボケているように見えるかもしれません。でもこれは、ピントによるボケではありません。海面で反射した光が頭に当たり、その輪郭をボカしてしまっているだけです。)
 このように、この作品では、動きや場面に合わせてピントを切り替えているのが分かります。カメラで撮っているからピントの影響が出てしまうわけですから、これが「カメラで撮影しているよ!」演出の③になります。

 オープニングのわずか数秒のカットなんですけど、ここで三つの「カメラで撮影しているよ!」という演出を同時に使っていますよね。レンズ汚れとゴーストとピント。新海作品には、映像がきれい!という指摘が多いんですけど、個人的には新海監督の特長はそこだとは思っていません。新海監督の特長は、「カメラで撮影しているよ!」という徹底された実写的演出にあると思います。
{/netabare}

おまけ①新海監督史:{netabare}
 新海監督の作品を時系列で並べていくと、カメラ演出との戦いであったことが伝わってきます。
 デビュー作の「ほしのこえ(2002年)」では、ゴースト(レンズフレア)は入れていたと思いますけど、ピント調整は行っていなかったと思います。ずっとパンフォーカスの状態。
 その次の「雲のむこう、約束の場所(2004年)」で初めて背景のボカシ処理をしていた気がします。途中で寝てしまったので、あんまり覚えてないですけど。
 「秒速5センチメートル(2007年)」では、被写界深度がすごく浅かったのを覚えています。少しカメラが寄っているだけで、背景がすぐにボケちゃうんですね。くっきりさせずにボカした背景は、切ないストーリーとよく合っていました。

 途中を省きますけど、このZ会CMの「クロスロード(2014年)」では、大分落ち着いていますよね。「秒速」のころの浅さ一辺倒ではなくて、被写界深度が浅い状態から深い状態までを複数使い分けているように感じます。このレビューのタイトルの「あれっ?」っていうのは、「被写界深度が浅い」っていう新海監督のイメージと違うところから付けました。

 作風が変わったのかどうかまでは、この一作品だけでは判断できないですけどね。とある事情もありますから。
 その事情については、48秒から49秒のカメラワークと被写界深度の浅さ、57秒のパンフォーカス、この辺りを見てください。なぜここがこういう演出なのかを考えれば、すぐに分かります。ですよねーってなります。44秒のコンビニバイトのところで、パンフォーカスにできない理由も面白いです。こちらも、ですよねーって感じです。この辺の意識付けというか制約というか、そういうものが多様な被写界深度の理由なのかもしれません。

 なお、どの作品も見返したわけではなくて、記憶を頼りに書いています。
 あんまり当てにならないので、信用しないほうがいいと思います。
{/netabare}

浅い被写界深度とその効果:{netabare}
 被写界深度を浅くすることで、どんな効果が出るのかを考えていきます。
 この効果は主に二つあると私は考えていて、一つ目は視線の誘導、二つ目は距離感です。

 一つ目の視線の誘導というのは、上で書いたとある事情のことです。48秒のところでは、Z会のロゴを見せようとしていますよね。44秒のところでは、未成年向けのCMのためか、タバコを見せまいとしています。
 Z会のロゴを見て!とタバコを見ないで!というのを、被写界深度を浅くすることでやっているんです。おそらく、視聴者の視線がピントの合っているところに誘導されてしまうことを利用しているのでしょう。

 二つ目の距離感。被写界深度を浅くすると、奥行きが出ます。ウィキの写真を見比べれば分かると思いますが、背景がくっきり見えていないと、「なんだか遠くにあるなぁ」って感じがしますよね。ピントの合っているところと合っていないところで、物理的な距離感が出てしまうんです。ただ、表現としては、この物理的な距離感ではなくて、心理的な距離感の方を私は重視しています。

 例えば、授業中の教室を思い浮かべて、主人公の男の子が一番後ろの真ん中の席に座っていて、教室の右前方に座っているヒロインの女の子を見つめている、としますよね。主人公がヒロインに片思いをしている、という前提で。
 このとき、カメラでどう撮っているのかというと、大体は主人公の後ろにカメラを置いて、画面の左下に主人公の肩から上、画面の右に座っているヒロインの全景、が収まるようにしていると思います。そして、ここでヒロインにだけピントを合わせて、主人公の方はボカすんです。こうすることで、主人公とヒロインの間に物理的な距離感が出ると同時に、「憧れているだけで近づけない」という心理的な距離感も出てきます。
 実際の作品を例にするなら、「一週間フレンズ」の第一話の演出が印象に残っています。これについては、「一週間フレンズ」のレビューに載せておきます。カメラワークの話もあるので、このレビュー読了後にどうぞ。

 こういう被写界深度を使った演出って、ここぞ!でやるべきだと思います。いつも浅いとかいつも深いとかだと、これを表現したいんだ!っていうのが見えなくなっちゃいますからね。「秒速」では被写界深度の浅さばかりが目立っていたんですけど、このCMではいろいろ使い分けが見られたので、素直に良かったなと思いました。
{/netabare}

おまけ②カメラワーク:{netabare}
 カメラワークについてなんですけど、めんどくさいのでティルトだけ。
 ティルトは、カメラを上下に動かすことです。地上にいて「このビル高いなぁ」って見上げるときの動きをティルトアップと言います。下から上にカメラを振ることですね。逆に、上から下にカメラを振ることをティルトダウンと言います。
 心理描写としては、見上げるティルトアップが上向き(プラス)の心理状態、見下ろすティルトダウンが下向き(マイナス)の心理状態、として使われることが多いですね。このCMでは両方使われていて、この二つの組み合わせ効果がよく出ていると思います。

 40秒のところの全景で、ティルトダウンしています。次のカットが男の子の上半身アップ。大きな街にいるちっぽけな存在って感じがよく出ていますよね。「そろそろ塾だ」からコンビニでの「勉強大丈夫かなぁ」までで、「この男の子は大変そうだなぁ」って考えてしまうと思います。ティルトダウンによる心理的なマイナス効果をスタートとして、男の子の大変さアピールが始まっているってことです。

 先生の「単純なミス」というマイナスセリフが、「イイ答え!」に変化して、心理状態が上向きになります。このあとの全景からティルトアップが始まります。1分6秒のところです。ティルトアップはここから3カット分続いて、男の子が実際に顔を上げたところで終わります。

 ティルトダウンの心理下げを1カットやった後に、ティルトアップで心理上げを3カットと長めに入れて、上向き男の子、試験開始、という流れになっていますよね。プラスの心理状態のほうが強調されています。もちろんこれは、合格おめでとう!への布石だと思います。

 この作品は二分しかないですけど、カメラの演出関係は充実していたと思います。
{/netabare}

雑記:{netabare}
 実写的なカメラ演出を入れているのは新海監督だけじゃないですけどね。今や単なるスタンダードです。
 今週は比較的暇だったので、今期の作品をいろいろ見ていたんですけど、ほぼすべての作品で背景のボカシ処理はしていました。顔や胸から上のアップを撮っているときには背景をボカす、というのがパターン化されているようです。一番気を使っていそうなのは「ふらうぃ」かな。ゴーストも結構入れています。このレビューも、もともとは「ふらうぃ」のところで書こうと思っていたくらいですからね。すみっこでやりたかったので、こっちにしちゃっいましたけど。

 昔の作品は、こういう実写的な背景ってやっていなかったですよね。マンガの背景と同じだったと思います。マンガの背景はピントの概念を持っていなくて、背景の線もくっきり引くんですよね。奥行きは、線の太さと陰影で出しています。今期の作品でマンガ的背景を使っているのは、ショートアニメを除けばジョジョくらいですかね。なんていうか、清々しいくらいにくっきりしてます。
 アニメは今後も、こういう実写に寄った演出が中心になるんですかね? 私は別に、実写的演出だからすごい!と言う気は全くないので、「ただやっている」よりも「効果的にやっている」のを見せて欲しいですけどね。

 で、この実写的背景がいつから始まったのかが気になって調べようと思ったんですけど、結局分からず仕舞いでした。残念です。新海監督が広めたってのはあるかもしれませんけど、元祖はどの作品なんですかね? 新海監督史から察するに、2000年前後から探るべきだとは思うんですけど。
 このことを調べているとき「アニメ 被写界深度」でググってもみたんですけど、衝撃の結果が!
 上位はユーフォが独占していましたね。衝撃じゃなくて、当然の結果なんですけど。私もユーフォレビューで少しだけカメラ演出に触れましたけど、触れざるを得ないくらいに力が入っていましたからね。そして、心理効果もめちゃくちゃ出てました。検索結果の上位にあるユーフォ記事は、読んでおいたほうがいいと思います。

 あと、画像付きのアニメ解説が新鮮でしたね。ここ以外のアニメサイトをほとんど見たことがなかったので。
 私もいつか、画像付き、やってみたいです。

 カメラ演出の話が好きな方は、一週間フレンズの方もどうぞ。
{/netabare}

投稿 : 2016/06/05
閲覧 : 332
サンキュー:

10

てんてん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ふつう

宣伝がんおしwww

投稿 : 2016/01/28
閲覧 : 291
サンキュー:

1

azuman さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全編2分。されど必見

Z会CM用の作品。
ネットにて2分のフルverが公開中

たった2分にも関わらず、分かりやすくそれでいて綺麗で先が気になる作品。
やなぎなぎの音楽ももバッチリとマッチ。

投稿 : 2015/12/30
閲覧 : 226
サンキュー:

1

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ぜっとかいのみなさんのおかげでした 【71点】

センター試験まで50日切ったらしいですね(挨拶)!
絶望した受験生は2分間だけ勉強の手を止めて、新海誠×Z会の受験生応援アニメ、クロスロードでも観るといいよ!


大人としての私の感想は、「新海さんのいつも以上に暴力的で煽情的な作風で中高生を受験産業に引きずり込もうとするZ会さんマジ怖ぇっす」。
一方で、かつて受験生だった一人としての私の感想は、「確かに受験生って輝いてるんだよねぇ」ってこと。

脱線するけれど、大学受験・受験産業に対する「偏差値偏重」「内向きな若者ばかり作る」「経済格差の再生産だ」云々の批判には、妥当だなって部分もあります。
だからこそ、多感な若者を一点の陰もないイメージ映像で招き入れるZ会にはちょっと引く。
でもミクロな視点では、学生が自分の将来を自分で選択しそこに手が届くよう努力するプロセスって、現代社会のイニシエーションとして客観的に価値のあることだとも思っています。
それに受験勉強にだって、親が早朝講習の為に作ってくれたおにぎりだとか、放課後不安を紛らわせるために友人とした長話だとか、判定が上がらない模試の成績表とか、大事に開封した受験票とか、いろんな様相が付随するもの。
現状が適当かは大人が議論すべきこととして、学生たちが頑張る姿は純粋に眩しいものです。

だから、元受験生としては、この120秒のCMに結構心動かされたりもしてしまう。
試験開始の合図で皆一斉にページを繰る、その一瞬に鳥肌が立つのは、微細な埃の反射光の作画ややなぎなぎの曲のサビのせいだけじゃない。
主役二人だけじゃなく、周囲のモブも含めた全員が受験生だから。
そして私が、その一人ひとりがその子なりの何かを積み上げてあの場にいるであろうことを想像できてしまうから。

大人は、大学受験システムが学生に正当に報いるものなのか自問しつつ、無垢に頑張る登場人物の姿に目を細めて。
高2生以下は、受験って何だろうと意識するきっかけにして。
そして受験生は、もう純粋に感情を掻き立てられ勇気をもらって。
多様な楽しみ方ができる、ぜいたくな120秒間だと思います。
映像の出来栄え、キャラの人生の一瞬の切り取り方は、「俺(の親)が払った添削代や参考書代をこんなことに使いやがって!」と怒鳴り込む気力も起きないほど素晴らしい、まさに嘆息ものですし。
正直、現時点の新海さんの最高傑作だと思う。
いつものノスタルジーは抑え目で、少女漫画的ロマンチシズムの範疇に収まってるのも嬉しい。

あ、でも惜しみなく幻想はぶち殺す。
舞台になってる東大の掲示板での合格発表、数年前からやってないらしいよ?
あと東大の男女比は4:1だってね、あんな可愛い眼鏡っ子に出会うなんて奇跡でもないと無理だね?
結局アニメなんて若い時間を奪うだけの嘘つきなのです、騙されるくらいなら勉強した方がマシだってわかるはず。
だから、2分間だけ勉強の手を止めて、クロスロードを観るといいよ!
そしてまぁ、○○○○〇といいよ。


【個人的指標】 71点

投稿 : 2015/12/02
閲覧 : 420
サンキュー:

22

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

やなぎなぎ×新海誠

CMとはいえ見ざるを得ない…

想像通り映像は見事だったし、歌声も澄んでいて見応えがあった

もちろんストーリーとかはパンチ不足でした(期待もしてませんが)が短いのでアニメ好きは必見です

120秒のWEB版が公式的にネットですぐに見れますよ

投稿 : 2015/11/08
閲覧 : 295
サンキュー:

7

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

長編で見たくなる

なんだか美男美女でリア充爆発と言いたくなります

新海監督作品でキャラデザはとらドラやあの花を担当した田中将賀さんのタッグ作品

今までの新海監督のキャラが嫌いなわけではありませんがぐっと萌えキャラに近づきそしてオタクが食いつきそうな感じに仕上がっています

このタッグで作品を量産して欲しいくらいです

そして長編、もしくは1クールでみたいです

短い文絵の細部まで力を入れており短いですが楽しめます

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 313
サンキュー:

2

もん吉@受験生 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

俺かなり好き!

続きが見たくなる。キャラに興味がわく。そして東大なんだなぁと思う。

投稿 : 2015/08/21
閲覧 : 397
サンキュー:

2

エゴ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絵だけで感動

Z会の2分ほどのCMなのですがとても良い作品になっています。

離島で暮らす倉橋海帆と東京で暮らす高村翔太
異なる環境で生活する二人の高校生が大学受験するため
Z会の通信教育を受けて…。

新海誠さんが監督だから絵がとてもキレイで見入ってしまいました。
受験生が一斉に問題用紙を開くとこが迫力があって良かったです。

たった2分のアニメだけど素晴らしい作品でした。

投稿 : 2015/04/14
閲覧 : 216
サンキュー:

3

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

きみは この世界の はんぶん

塾もない離島から東京の大学を目指す少女。

アルバイトをしながら大学を目指す少年。

2人は塾に通わず、自宅で勉強に励む。

そんな2人の学習をサポートするのはZ会…。


という、Z会の宣伝アニメなのですが、
そんなこと関係なく、素晴らしい作品!

このクオリティをたったの2分で満喫できるとは!
なんと贅沢な2分間!(∩´∀`)∩歓喜


何がそんなにも素晴らしいかって?それは…

ポイント① ≪ 監督:新海誠 ≫
ここは大きなポイントです。

というか、ここがすべてとも言えます(笑)

作画が素晴らしいのは素人目にもすぐわかりますが、
やっぱり何よりも背景が美しい。

離島の煌めく海と穏やかな雰囲気も。
都会の人工的な街並みも。

パッと見て「これは離島。」「こっちは東京。」とすぐにわかる。

互いの良さや違いを細かいところまで理解していて、
それを描き出す表現力の高さには脱帽です。


ポイント② ≪ 主題歌「クロスロード」/やなぎなぎ ≫
この曲がまたこの作品の完成度を跳ね上げています。

作詞:新海誠/AKI Oxford
作曲:アイルランド民謡
編曲:多田彰文
歌:やなぎなぎ

多田彰文さんのことはよく知らないのですが、

新海監督自らが歌詞を手掛け、それをやなぎなぎが歌う…。

なんという最強コラボ!!!

作画も音楽も、一切の妥協を許さないところに
火傷するほどの情熱を感じます。


● まとめ
宣伝アニメにしておくのは勿体ないほど、クオリティの高い作品でした。

たったの2分間でここまで魅せる作品が出来上がるのは、
新海監督のなせる技なのだろう…。

Z会のおじさまも恋のキューピッドみたいで、好感度高いです♪笑

私も高校生の時、Z会にお世話になったけどすぐやめちゃったんだよね…。

こんなアニメを観ていたら、もっと頑張ってたかもww

投稿 : 2015/03/25
閲覧 : 337
サンキュー:

22

ネタバレ

## さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その後が見たい。

その後が見たい。その後が見たいの一点に尽きます。

投稿 : 2015/03/13
閲覧 : 261
サンキュー:

2

MameJ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

綺麗です

最近良く見るアニメCMですが
さすがは新海誠さん。
120秒に詰まっていますね。

投稿 : 2014/10/12
閲覧 : 231
サンキュー:

1

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

☆光輝く映像

短い中に監督さんのポリシーが集約されている
感じで生き生きした映像です♪

CMフィルムですけどインパクトありますよね(*^^*)

聖地☆渋谷、三鷹、三島、東大

投稿 : 2014/10/04
閲覧 : 373
サンキュー:

4

くかす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

感想

物語っていうほどの内容はないけど絵の綺麗さが素晴らしい
映画のPVって言われても納得するクオリティの高さでした

投稿 : 2014/09/21
閲覧 : 204
サンキュー:

1

双葉。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

えっ....凄い。

この感動をどう言葉に表しましょう?

120秒という、アニメにしては
とてつもなく少ない時間なのに軽くない。
ずっと余韻に浸りたいと思う、そんな作品です。

短すぎてキャラクターがどうとか分からないけど、
評価をオール5にしちゃいました。
キャラクターデザインはあの花と同じ方ですね!
物語も、風景も、挿入歌も、全てが美しく瑞々しいです。

これはZ会に入りたくなりますって…(笑)
良い意味で詐欺!!!!

投稿 : 2014/09/14
閲覧 : 344
サンキュー:

24

夜。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ただ…ただ…応援したくなる。

受験生応援ストーリーとして作成された
「Z会×新海誠」コラボレーションCM。

塾もない離島から大学進学をめざす女子高生・海帆
アルバイトをしながら大学進学をめざす男子高生・翔太
「Z会の通信教育」を通して…
知らない間に人生が交差していく2人の物語。

それぞれの置かれた環境の中で
未来に向けまっすぐ努力する日々の姿勢や
二人を見守る大人の存在も優しくて

ただ…ただ…応援したくなる。

物語の透明な空気感や光表現
季節がキラキラと移ろっていく様など…映像がとても美しい

音楽に懐かしさを感じたのは
原曲が《Londonderry Air》なんですね

未来に沢山の希望が持てるCM作品なので…とても好きです。
戦っている受験生に幸あれ!


【memo】

《CYCLONE GRAPHICS inc.》
http://www.cyclone-graphics.com/news/

《Z会 「クロスロード」》
http://www.zkai.co.jp/home/crossroad/
https://www.youtube.com/watch?v=AfbNS_GKhPw

《クロスロード》
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23725440

やなぎなぎ
作詞:新海誠・AKI Oxford
作曲:アイルランド民謡(Londonderry Air)

こころを 隠してひとりで
膝かかえていたぼく
きみがね いないこの街は
なぐさめ ひとつもなく

ぼくはね はじめから知っていた
きみが呼んでる 遠いどこかで
こころで声が いつでも叫んでる
「オ・ネ・ガ・イ...」 空を見るよ

気づいて! ひとりじゃないから
今 きみ ここに! 満ちてく予感
ぼくらはすぐに この街で出逢うよ
きみはこの世界の はんぶん

こぼれた さみしさと不安
見えない場所に埋めて
祈りと 願いだけあつめ
ぼくはね ドアを開ける

きみとね なんどもすれ違い

ともに気づかず 夜に迷う
おなじこころを きみへの目印に
「カ・ナ・ラ・ズ…」 たどりつくよ

信じて! 歩いてきた道
今 ほら すぐに! 明けてく夜空
ためらわないで こころは知っている
きみはこの世界の はんぶん

信じて! 歩いてきた道
今 ほら すぐに! 明けてく夜空
ぼくらはここで 明日を祈ってる
きみはこの世界の はんぶん

気づいて! ひとりじゃないから
今 きみ ここに! 満ちてく予感
ぼくらはすぐに この街で出逢うよ
きみはこの世界の はんぶん

投稿 : 2014/08/30
閲覧 : 263
サンキュー:

5

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クロスロードのストーリー・あらすじ

塾もない離島から大学進学をめざす女子高生の海帆(みほ)とアルバイトをしながら受験勉強にはげむ都内在住の男子高生、翔太。
「Z会の通信教育」を通して、知らない間に人生が交差していく2人の物語。
――「クロスロード」は15秒/30秒のCMとしてテレビで放送。120秒のフルバージョンをweb限定で視聴可能。(Webアニメ『クロスロード』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
Webアニメ
放送時期
2014年2月25日

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