「PSYCHO-PASS サイコパス(TVアニメ動画)」

総合得点
90.2
感想・評価
5576
棚に入れた
26360
ランキング
61
★★★★★ 4.1 (5576)
物語
4.3
作画
4.0
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

若干のグロ耐性が必要かも? 終盤にかけての盛り上がり方が素晴しい!

アニメオリジナル  監督:塩谷直義さん キャラデザ:天野明さん(原案)
全22話  制作:Production I.G / タツノコプロ(新編集版)

実写『踊る大捜査線』の監督:本広克行さんはアニメ好きだそうです、その本広さん
が、アニメで作品を作りたいと言った要望を、アニメ制作監督の塩谷直義さんと
共にカタチにした実写監督と、アニメ監督のハイブリッド(笑) それに虚淵玄さん
の脚本がプラスされてこの作品が面白くないワケがない(´・ω・)キリッ

とは思いつつ、話題作になればなるほど敬遠してしまう損でおバカな性格なので
今頃1期をDVDにて視聴(;^_^A


人間と言う生物の、生体や精神的な全てを完全数値化(サイコパス)することが
可能となったスーパーコンピューター【シビュラシステム】が、その人間のもつ
その人の将来性や、犯罪性すらも数値として捉え、生まれた時から死ぬときまで、
コンピューターの降した人生のレールに乗せて、安心、安定、犯罪の無い世の中が
確立してきたと思われる近未来の日本が舞台。

ジャンルは:近未来SF刑事アクション

治安は、「犯罪係数」が基本で、公安局の職員は、一定の数値以上だとその場で
射殺も許される権限を持つ、また、たとえ計測された数値が低くても「潜在犯」
として公安局に裁かれる対象となる世界。

キャラクターは、潜在犯ではあるが、公安に協力することで自由を獲得していて
直接捜査、実行犯などの捕獲、射殺などのヨゴレ仕事を担当する【執行官】と、
潜在犯であるが故に仲間のハズの執行官を監視する役割の【監視官】と言う2つの
役職が存在して、同じ部署なのに絶対的なパワーバランスが存在します。

主人公は2人、潜在犯で公安の執行官、【狡噛 慎也】と、ヒロインで監視官の
【常守 朱】です、#1冒頭では常守が刑事課一係に新任監視官として配属された
ところからスタートです。

新米刑事で監視官の常守が、数々の惨い殺人事件と関わっていき、シビュラシステムに
管理される理想と現実の間で揺れながらも仲間に支えられて一人前のデカに成長して
ゆく群像激と・・

監視官でありながら3年前に部下が巻島と言う殺人犯に殺されたことでサイコパス
判定が悪化、執行官に降格されながらも、刑事としての職を続けて巻島を処分する
ことに執着するようになったが、優れた洞察力とプロファイリングで犯人像を明らか
にして犯人を追い詰めて刑を執行する狡噛のハードボイルドなアクションシーンが○ですw

ストーリーは最初から引き込まれました!サスペンスを含む刑事物の作品としては秀逸!
別々の価値観のはずの2人の主人公が1人の猟奇殺人犯を追い詰める利害が一致した
ところからのシーンの盛り上がり感がぱない!! 

登場した全身サイボーグはまだ技術的に確立したばかりなので機械的な違和感を敢て
残していたり、完璧と思われたシステムに致命的な弱点や矛盾があったり、未来警察
なのに捜査自体はベテランの勘とか、泥臭い昔ながらのやり方に頼っていたりと、
設定の妙とも言える内容でボクの琴線にストライクでした!! 面白かったですww

各キャラの心理描写も繊細に描いていましたが、刑事側のメインキャラだけでなく、
一般人と思われた人が、潜在犯や殺人犯に移行するに至る描写も描かれていて集団心理や
殺人衝動に変わるプロセスは実際にありそうで普通に怖かった ((((;゚Д゚))))

ただ、物語に出てきた「標本事件」プラスティネーションと言う標本技術は
一般に知れ渡ったのは1996年頃に全国で開催された「人体の不思議展」で
話題になったもので、この作品の年代の時代背景では、すでに全身サイボーグ化
も可能になってきたほどの技術水準で、今更施工に時間も手間もかかる旧世代
の標本技術を犯罪で使う意味って言うか、意義が分からないところです・・・

しかし、ただの猟奇殺人とするよりも、更に凝った趣向が施されることによって、
人を殺すと言う描写に異常性を強調できて、印象には残りました(´・ω・`)

それと、この作品を観ていて、「これ観て泣くことはないな」って思ってたんだけど・・・
終盤の、宜野座 伸元と、征陸 智己のシーンで思わず泣いた(´;ω;`)ブワッ 完全に不意を
突かれた・・・ あそこでこのシーンもってくるか! そりゃ泣くヮ

人間の狂気を描く部分と、人間味を強調する部分、そして機械に管理されることで
堕落し、平和ボケしていく人間部分に、抗う人間に、 それを管理するシステム・・・

ストーリーの核心に迫るところまで行っても、それに依存してしまった世界を急に変える
ことは出来ない、全てを知った常守と、狡噛は自分の信じた最終判断で行動しますが・・・・

全てがぼやけること無く、よくこれほどの内容を詰め込んでここまで仕上げたなぁってのが
最後まで観た感想でした(´▽`)スバラシイw

ラストでは常守監視官が就任した時と被る新任監視官の
登場で、シーンがループしていることを連想させて、


【システムの連鎖は、終わらない】・・・のテロップw


最初から掴みはバッチリ! このまま続けて2期も視聴します( ゚д゚ )クワッ!!

投稿 : 2015/02/13
閲覧 : 391
サンキュー:

35

PSYCHO-PASS サイコパスのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
PSYCHO-PASS サイコパスのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

もぐりん。が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ