「ノーゲーム・ノーライフ(TVアニメ動画)」

総合得点
88.8
感想・評価
5434
棚に入れた
26598
ランキング
96
★★★★☆ 4.0 (5434)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

エンタメとしての真摯さ

やっぱりアニメっていいですね、自分が子供の頃アニメを一つ見終わって
次の週までワクワクしながら心待ちにしていた心境を思い出しました。

{netabare}正直言ってチェスに代表されるようにゲームの内容は
後付けや俺ルールみたいなものが多く伏線をあえて
提示しないアンフェアな印象です、
しかしそれは冷静に振り返ってみての話で
当時は畳みかけるような怒涛の演出で
力づくで納得させられてしまったし具象化しりとりでは
呆れるほどのスケール感からの初手で勝負が決まっていた
地に足がついた用意周到さのふり幅、
そしてFPS射撃ゲームでの相手のチートさえも
織り込んで絶えず戦況が流動し有利不利が変わり続ける中で
最後一歩上をいく、気付けばルールの穴や伏線を想像しながら
話を追ってく視聴者でなく手に汗握りながら
二人はこんなムリゲーな状況をどう切り開いていくか胸躍らせて
見守る一観客になってました。

そんな魅せ方へのこだわりというものがよく出てると思ったのが8話で
東部連合をゲームの土俵に引きずり出す回で外交上の駆け引きなので
動きがなく一見退屈なのですがその過程までの見せ方が実にうまい、
パンツをかけて勝負しろなんて茶番から始まり
徐々に伏線の回収や種明かしをしながら相手が受けざる得ない状況に持ち込む
先代の王の汚名まで晴らすというおまけ付き
外堀を埋めていき「主の駒をかけよう」の中二感や臨場感と言ったらもう・・・

こう書くと派手な演出ばかりで中身がないととらえられてしまうかもですが
そうじゃなくゲームの合間の日常パートもパロディや茶番の心地いい応酬の
合間に後の伏線がそっと織り交ぜられていたり
ゲームが始まる前に手品の種をお互い持ち寄り本番で裏をかきあい
十か条のルールさえも視野に入れた予想の斜め上をいく化かしあい
そんな原作の良さを映像作品として時に緊迫感溢れるカットで
時に畳みかけるようなBGMと映像の奔流で再構成したという意味です。

映像面に詳しい人ならそこら辺の黄金律がわかってて
なぜそんな心躍る気持ちにさせるか演出と内容の
素晴らしいかみ合い加減といったものをもっと
詳しく解剖してくれると思うんですが演出、魅せ方などと
抽象的な言葉ばかり並べてあまり具体的な例を示せず
自分の無知無学さが口惜しいですが
とにかくワクワクしながら続きを待つ、
ある種アニメの原点ともいえる魅力に向き合い突き詰めそれを
ゲームという枠組みの中で魅せる演出面の徹底というのが
門外漢の自分でもひしひしと伝わってくる印象でした
見せ方へのこだわりという面ではちょっとキルラキルを思い出したかな
方向性は違うけど。

それから主役の一人である空役の松岡禎丞三さんの演技も重要ですね。
彼は生まれついての主役声ですね、けれん味たっぷりでここぞというとき
まくしたてる演技は作品の世界観にぴったり、
魅力をより大きなものにしてると思います。
原作はラノベということですがアニメに限って言えば
チートさえも想定して勝つことから始まり
同じシュチュエーションで終わる締まりの見事さも注目です。

売り上げも好調なようで二期も十分あり得るし原作ではもっと先まで
やっているようですが続きを見たい気持ちもあり、
しばし想像の余韻に浸ってこれからどんなゲームどんな種族が
待ち受けてるか心地よい妄想に浸っておきたい気持ちもあり。{/netabare}

投稿 : 2016/03/03
閲覧 : 312
サンキュー:

32

ノーゲーム・ノーライフのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ノーゲーム・ノーライフのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

アレクが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ