「終物語(TVアニメ動画)」

総合得点
78.1
感想・評価
1395
棚に入れた
8375
ランキング
561
★★★★☆ 3.9 (1395)
物語
3.8
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

ダークフレイムマスオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

とうとう1年も終わるといえばこの物語だが、法廷劇を断念した理由をレポートしてみよう

※このレビューはつい先日寸劇で法廷劇をやってみようとしたが途中で断念したのを述べる奇特な物であるので真面目なレビューは他を見てください。
あと、リーハイ、ネタバレは含みますので避けたい方はどうぞ。今回はマジで長いよ。バルジ大作戦よりゃ~短い!(多分)

さて回覧板を最後に回すころあいになった。う~んなんだろうこのやり残した感があるのは。そういえば先日。寸劇ではあるが自分を法廷劇に例えた。しかし本物の裁判は文字おこしすると膨大になるリーハイ2の名シーンを出してみる。


「冗談じゃない…。
冗談じゃない!!!!!!!」


「本当の悪魔とは巨大に膨れ上がったときの民意だよ。
自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋だたきにしてしまうそんな善良な市民たちだ。
だが、世の中にはどぶに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。
己の信念だけを頼りに危険を顧みないバカがね。
そのバカのおかげで、今日、江上順子さんは民意の濁流から抜け出して、自分の意思で証言をしてくださいました。
それは江上さんたった1人かもしれませんが、確かに民意を変えたのです。
民意などというものによって、人一人を死刑にしようというのならすればいい。
所詮この一連の裁判の正体は嫌われ者を吊るそうという国民的イベントにすぎないんですから。
己のつまらない人生の憂さ晴らしのためのね。
そうでしょう、醍醐検事?」

「あなた方5人は何のためにそこにいるんです?民意が全てを決めるなら、こんなに格式ばった建物も権威づいた手続きも必要ない。偉そうにふんぞり返っているじいさんもばあさんも必要ない。判決を下すのは断じて国民アンケートなんかじゃない。
我が国の碩学であらせられるたった5人のあなた方です。
どうか司法の頂点に立つ者の矜持を持ってご決断ください。
お願いします。
数々の無礼、お気を悪くされたかもしれませんが、所詮は金の亡者で嫌われ者のど腐れ弁護士の戯言です。どうかお聞き流しください。以上です。」

3分弱ではあるがこれだけの量になってしまう。終物語自体を考える時に主軸である学級裁判というものの本質はこの民意で無実の人が有罪となってしまう点にある。それをこの古美門は冗談ではないと言っている。深く刺さるものである。しかし、この学級裁判でヒロインは有罪になってしまう。多数決、民意どちらも私から見れば同じである。阿良々木暦が冒頭いったように正義が覆る瞬間である。そんなあほなと思うのであるが民意は面倒くさいであった。この物語自体が推理要素もあるので犯人は言えないが、無実だがいけ好かない、帰れないというだけで多数の人物がヒロインを犯人としてしまった。勿論それ以上の追及はなかった。しかし絶望を味わった彼女は学校に行かなくなってしまった。

ヒロインは絶望を主人公は癒えない傷を味わうのだがこの2つはすべて机上であるが、リアル99.9という番組が放送された。

こちらは実際にあった話というかまだ決着がついてない。内容は刑事に自白を強要された人物の最高裁から再審するまでのドキュメンタリなんだが、被告本人は既に刑期を終えまた認知症にかかっているというものである

これだけ聞くと鬱っぽい話であるが世の中リーハイよりすごい人物がいた。この事件の担当弁護士であるが被告人の無罪を信じて警察に証拠品開示することに成功して、事件の矛盾点、また警察が隠蔽してた事実をあばく。これで解決かと思いきや検察が認めない実際この時点で真犯人と思われる人物は他界している。それでも自費で移動したりして上記結果になってる。古美門流に言わせると民意より怖いもの。それは自分の過ちを認めない愚か者だ。特に警察、検察は自分の非を認めないものである。

それを覆すのが実は一番厄介なのは周知のとおり。メンツというものがある。認知症になり無実なのに刑期を終えた彼に私は何を話そう?また本人、家族はどういう思いなのだろうか?この事件に関わり30年以上弁護士を引き受けた人物。彼をここまで突き動かすものは何であろう?
この世界は残酷だと考えることもできる。だが私はやってないその真実を受けとめ証拠を集めた人物がいるのである。

暗い闇の中見えた瞬く一筋の光。それを己の信念だけで継続させるのは海の上を北極星を目指す一羽の鳥だ。力尽き海に落ちるのはどれほど楽であろうか。真犯人はおらず、無実に関わらず刑期を終え、あまつさえ認知症になる。かかった期間は30年。現在の司法制度の問題点でもあるがこの事件に関していえば学生でもわかる稚拙な隠蔽だ。

この3作品をプロットにしたらこりゃ~あかん!まとまんねーと相成った次第です。実際の逮捕されたば場合、検察。警察にも誤認の責任が生じるので99.9の数字が出る。ただ100という数字でないことは私たちは心に刻むべきである。3000件の裁判のうち1人は無実なのだ。人生は有限だが過ぎた30年は帰らない。

終物語、リーハイ2の類似点はすぐに纏まったが、現実の裁判では警察の証拠の捏造さえも認められない。事実はアニメ、ドラマよりも奇々怪々なものだ。ただこの弁護士に私は世界も優しさの片鱗をみたがいかがだろうか?

投稿 : 2018/12/31
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サンキュー:

30

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