「ぼくたちは勉強ができない(TVアニメ動画)」

総合得点
76.8
感想・評価
489
棚に入れた
2319
ランキング
662
★★★★☆ 3.6 (489)
物語
3.5
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.7

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この素晴らしいポンコツたちに勉強を!

原作未読です。
ラノベっぽいタイトルに敬遠してましたが、
本当になんとなく視聴開始。


【作品概要】
 主人公唯我成幸(高三)は早くに父を亡くし、いわゆる苦学生。
 もともと勉強は出来なかったのですが、努力で這い上がってきた
 根性の人。
 大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を受けるため、
 学校側から提示された条件が、とある彼の同級生3人を
 教育して進学させること。
 成幸の静かな戦いが始まる!

【作品に対する感想】
 視聴開始直後の感想…「うわぁ、めぐみんが三人いる」

 キャラがすごく光ってます。
 男女ともに魅力的です。
 言葉足らずが勘違いを呼び、連鎖していくのは
 ゲーマーズと似た印象で、相当笑わせてもらいました。

 学生生活の中でも大きな割合を占める勉強にスポットを当てた 
 どたばたラブコメ。
 (そう言えば部活ものは多いけど勉強は少ない気がしますね) 

 登場する主要男子が成幸一人で、あとは女子ばっかという
 いわゆるハーレム型の要員配置ですが、
 成幸が努力型の人間なので、そんなに不快に感じませんでした。

 「ねーよ」って言うラッキースケベが多いのはまあぎりぎり
 我慢しましょう。原作は少年誌ですから。
 みんなエロい事を妄想しつつ大人になっていくんです。きっと。
 ジャンプでこんな作品連載するんですねと結構びっくりでした。
 ええ、おっさんなんで感性が古いのかもしれません(笑



 天才に凡人の気持ちは分からない。
 だからこそ凡人のつけ入るすき間があります。
 教えるとは解らない人に解らせることです。
 「何が解らないか」分からないと難しい作業です。
 天才には「凡人が何が解らないか」分からないから難しいです。

1)物語
 サブタイトルに[X]を入れるのは何の意味が?
 解り辛くなるだけでした。

 勉強というより、ラブコメ要素が強いです。
 原作継続中ということでまだまだ途中で1期終了です。
 最後誰を選ぶのか…曖昧なハーレムエンドでは終わらないで欲しいかな。
 
 あと「ほんとに大学受験?」という内容を勉強してるように思えて
 仕方ないのですが、この辺はもうチョイリアル寄りにして
 欲しかったなぁと思います。

2)作画
 アイキャッチに小ネタを挟んできますが、これがまた笑えます。
 多分単行本の隅っこなんかに描かれたワンカットだと思うんですが、
 いいですね。
 妹さんのヤンデレぶりが悪化していくのがよく分かります。

3)声優
 みんなキャラにあっててよかったです。
 特にうるかのはっちゃけた演技がお気に入りです。


5)キャラ
 無理なキャラ設定という突っ込みはこの際置いておきます。
 ここに突っ込んだらこの作品は成り立ちません。
 Ⅰ期終了時点の私のヒロインズの好みは下記の通りです。
 古橋文乃>武元うるか=緒方理珠=小美浪あすみ>桐須真冬
 ①唯我成幸
  金がないのを努力と工夫でどうにかしてきた男。
  出来ない理由を述べるより出来る方法を考えてきた男。
  頼りなく見えるナリですが、塾講師とかやったら
  かなりの凄腕になるのではないでしょうか?
  ただ、一人一人と向き合って最適解を提示するタイプなので、
  大人数相手に教育するのは無理そうですね。

 ②古橋文乃(文学の森の眠り姫)
  同学年のヒロインズの中で唯一周りが見える娘。
  それゆえ余計な気苦労を背負うことも多いのですが、
  それだけに報われて欲しいかなと応援したくなります。
  この娘なぜか成幸に素肌を晒すシーンが多いです。
  心の中の突っ込みが同調出来過ぎて親近感わきます。
  

 ③緒方理珠(機械仕掛けの親指姫)
  理珠という名はリスと掛けてるんですかね。
  小動物そのものです。
  1pmも…という言い方結構気に入ってます。
  途中の計算式すっとばす…天才にありがちですが、
  既存の問題を解くだけならまだしも、
  理系を突き詰めて未知を既知に変えていくためには誰をも
  納得させる【経過】を示し、証明する必要があります。
  世の中には証明されていない理論もあるようですので、
  そういう作業を他人に任せる手もなくもないですが
  そうなると死後に認められるタイプですよね、たぶん。
  ここでコミュニケーションを知る機会を得られて
  彼女は運命が変わったのでは?
  キャラデザが可愛くないって声もありますが、私は全然
  いいと思います(特にうどん屋の時)。
  メガ…(くどい)

 ④武元うるか
  一緒にいると楽しくなれるムードメーカー。
  物語開始時点で成幸のことが好きな娘。
  さらに料理得意と女子力高め。
  そして乙女力超高めで健気。
  暴走気味ですが、可愛い範疇です。

  あと後輩がミスった時の先輩としての言葉は
  ちょっと心動かされました。
  ホンマええ娘や~。

 ④小美浪あすみ
  こういう根はやさしい小悪魔、時々つぼにはまることがあります。
  最後の方のぽっと出なので、2期期待です。


 ⑤桐須真冬
  この人のラッキースケベ、私的には全くの不要要素でした。
  つか、先生とってシチュエーション大昔から腐るほどなんですけど
  どうも響かないです。ありえねーって引いちゃうんですよね。
  実際のところ男性陣はどう思います?萌えます?

  逆に先生として正論諭してるところは好感持てました。
  生徒からすると厳しいとか冷たいのかもしれませんが、
  彼女の言っていることは正しいと思います。
  ああ、無謀に挑戦できる時代が眩しいです。
  ※挑戦はいつでも出来るんですけど、背負うものが増えると
   リスクも影響も跳ね上がるので、難しくなることが多いです。
  ※私はどちらかというと「持ってない」側の人間と思うので、
   持ってる人が無駄にしてるのを見ると真冬先生や2期の文乃父
   のような気持ちになります。まあ、持ってるものをどう使うのかは
   持ってる人の自由…というのを100も承知の上での感情論ですけど。

6)噴いたシーン
{netabare}
 ①使用済み水着を間違って成幸にプレゼントしたうるか
  うるかこれは死ねますわ。

 ②ノーブラ体操服で成幸をうずめたうるか
  うるかこれは死ねますわ。
  つか、ノーブラかどうかの問題よりも
  うずめた方がはるかにでかい問題と思うんですが、
  女性からするとどっちが大きな問題なんでしょうか?

 ③スマホで成幸に入浴シーン晒したうるか
  うるかこれは死ねますわ。
  私らの時代には絶対なかったポカですね。
  つながるということはそれだけリスクも上がる…と。
  
 ④成幸を気にしているのは文乃とあすみに言われたシーン
  キュンとした文乃。
  流れるED。
  で、2秒後ブツ切りで「違います」。
  この演出サイコー!
{/netabare}

7)突っ込みどころ
{netabare}
 ①文乃の小論文に号泣する教師
  高校生レベルに於いて理数系が全くダメ…。
  要は論理的な考え方、ロジックが組み立てられないものと
  思いますが、そんな人が書いた論文に説得力があるのでしょうか?
  詩や文学なら何とかなりますかね?
  プレバトの俳句のコーナー見てると文学も結構論理的なんだなと
  思ってしまいますが…どうなんでしょうね?

 ②生徒に丸投げ教育係
  こんな学校あってたまるか!
  学費かえせ!(笑
  
 ③カップル限定のイベントの景品が子供向けなりきりセット
  誰得!?

 ④絶対防御 シャワーで流れない泡(文乃・うるか)
  不自然過ぎて唖然。
  謎の光くらいにしとけばまだ良かったかも。

 ⑤おなかを触って確かめろとのたまう文乃
  こんな女子高生がいてたまるか!
  というか、元の状態を触ったことがないのに太ったかどうか
  どう判断する(させる)つもりだったのでしょうか?

 ⑥ダイナミックファーストキス(成幸-理珠)
  昭和的ラブコメシーンですが、前歯折れますぞ、あれ。
  ノーカウント…とはいかないでしょうね、若人二人には(笑

 ⑦あすみ輩の志望校
  医学部志望であの学力では厳しすぎかなと。
  医学部って群を抜いて難しく、地方大学医学部でも
  医学部以外の東大クラスの学力がいるイメージです。
  
  医学部生の化物ぶりを感じたエピソードがあるのですが、
  記述式の数学の試験(1問A4 1枚書くような問題)で
  「いつも2番の回答を頭で考えながら、1番の回答を書いている」
  と言ってる人がいました。

{/netabare}

投稿 : 2019/12/15
閲覧 : 292
サンキュー:

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