ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ヒーローという呪縛
スポーツとはルールを定め、競わせ、優劣を決めるものである。
自ずと順位が付けられ、必ずナンバーワンが作られ続ける訳であるが、必ずしも、そこにヒーローが生まれる訳では無い。
これは、ヒーローという呪縛に囚われた天才が、真のヒーローとなるおとぎ話である。
しかしながら、ヒーローと言えど神では無い。人は空など飛べるはずも無い。
ドラゴンの言葉を借りるなら、「お薬が必要な人」になってはいけない。
獅童さん、ちゃんと洋介くんに言ってあげましたか?
原作が持つ二次元の線が、縦横無尽に揺れ動き、デフォルメされた醜悪なキャラ達が斜め上から斜め下へと馳け廻る。
そしてその動きには一切の無駄が無く、嘘偽りのなどこれっぽっちも感じられない。
鬼気迫るとはこのことであろう。
ラストのまとめ方がまた良い。素晴らしい脚本である。
経験は無いのであるが、どんな世界であっても、突き抜けた先には、心の底から湧き上がる喜びがあるようだ。
そこにこそヒーローは舞い降りるのであろう。