「東京マグニチュード8.0(TVアニメ動画)」

総合得点
86.3
感想・評価
2690
棚に入れた
13807
ランキング
200
★★★★☆ 3.8 (2690)
物語
4.1
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悠貴くんマジ天使

注意!
未視聴の方は決して読まないでください。他の方々のレビューもネタバレタグがなくても読まないことをおすすめします。 


※文章がわかりにくくなるので主人公の未来はミライと記載します。
{netabare}
タイトルから想像して、東京に大地震が起きて、それに子供達がどう対応していくのか、という作品だと思っていましたが、実は叙述ミステリでした。

視聴している間は完全にだまされて、最後の2話の意外な展開には涙が止まりませんでした。
あまりに綺麗にだまされて段々腹が立ってきたので、なんでだまされたのか考察してみます。


見ていて不自然さを感じて、後から伏線だったと分かりやすいところは、

・悠貴が救急搬送された後の夢の描写がしつこい。夢から覚めてまた夢?
・伝言ダイヤルを終えた真理さんの表情が曇り過ぎ。無事を伝えたのに何故暗い?
・「書類の処理はしておきました」という事務員。こんな時に何の書類が必要?
・真理さんと分かれるときに悠貴のリュックが置きざりに。悠貴リュック持ってるじゃん。

などですが、
後から考えると他にも細かいトリックがありました。

・1話から毎回出てくる、冒頭の「地震を詳細にシミュレートして云々〜」という注釈
→この文章で、リアルな地震からのサバイバル劇だと思ってしまう。

・救急搬送した後のミライの夢に出てくる死亡診断書
→見たことのないものが具体的に夢に出てくるはずはありません。中学生が死亡診断書を見る機会は普通はないでしょう。そもそもあれが死亡診断書だとすぐ分かる人はあまりいないとは思いますが。

・救急搬送以降、真理が逡巡している描写が増える
→真理の家が近づいているので、ミライ達よりも自分の子供を心配していると思わせている。

{/netabare}
といったところでしょうか。

ミライの物語前半でのクソ中学生っぷりに比して悠貴が本当に良い子で、
「悠貴くんマジ天使」
と思いながら見てたのが、
{netabare}最後で
「悠貴くんマジ天使に・・・」
と図らずも別の意味で当たってしまった・・・

天災の無慈悲さを著した作品です。{/netabare}
大地震を経験していない若い人たちにも是非視聴していただきたいです。


※あまりアニメの内容と関係のない追記
2011年3月11日を経た現在では、本作を見て東日本大震災を思い出す方が多いと思いますが、地震の種類としては本作は直下型であり、阪神大震災を想定したものと思います。
なので津波はなくて、地震による直接的な建造物の倒壊がほとんどです。

私は阪神大震災の時にちょうど兵庫県で学生をしていました。夜中の直下型地震だったのでまず地面が突き上げられるように縦に揺れて、文字通り飛び起きました。
その後もあり得ないレベルで揺れ続けたので、寝ぼけていたこともあり初めは地震とは思いつかず、
「秘められた俺の力が暴走してる?」
などと厨二病のようなことを本気で考えてました。

黒歴史の追記終わり。

投稿 : 2020/10/09
閲覧 : 322
サンキュー:

31

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