みかづき さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
忘れられない名作です 痛覚、命をちゃんと描写してる 非ヒーロー
私のどーでもいい感想日誌を読んでくれてありがとう。
ネタバレ無しのレビューだけ覗いて、硬派な内容、とみて視聴を決めました。
第1話。はばからず思ったことを。私の超好みです。
「人間と等身大」のサイズの鼠やゴ○ブリがいたら、
どれだけの運動能力、捕食能力をもっているか??
想像するひとって、割合少ないのでしょうか??
私はよくかんがえてしまう性分で。
自然界の捕食被食、てか捕食のシーンて、
一瞬。。すごい速さです。
私は恐怖と、生きるためにそうなるだろうなー
と毎回おもいます
当作では、そこまでの能力で、
1個体のモンスターは描かれてませんが、
冒険者とか、モンスター退治とか・・
『初心者』が、準備も知識も無く、
「さぁ、やってやろうぜw」
「冒険の始まりだ♪」
「ほかにできる仕事が見つからないから・・」
軽いノリでモンスター退治、ダンジョンにはいり
前衛と後衛が離れた結果、個別に戦う事になり。
自分の身体に『まさかの!?』
刃物、鈍器が次々に突き刺さり、恐怖に慄き、血が流れる。
・・当作には「蘇生」とか
「ふつうにある当然ご都合主義の助けやファンタジーは無く」
舐めきっていたゴブリン達に
男は即たたき殺され、女は玩具、種先にされ、殺される。・・
ー 感嘆です。気持ちよい!本当によくやってくれた!! ー
同感してくれる方が少数派で
いるかとおもいますが、思い切って書けないと想像しますが
私は、『殺す、殺される』
ことを、ゲーム、娯楽、萌ファンタジー、kawaii、
カッコいいで描く作品は、基本、嫌いなのです。
(とはいえ、気楽にみれて、面白いとおもうものもあります)
みてて、ひどい、嘘だし
そんなヒーローやヒロインや、それを喜び喝采する聴衆にも
決してなりたくないとおもってしまうのです。。
「テレビをそんなに真面目にみなくても・・」
と言われればそのとおりです。。よくわかってますが。
感じ方は性格と一緒で変えにくく。。
でも、本宮ひろし(と具体例で書くと途端、好き嫌いになるが)
のように、実存主義のように。
世界や社会をシリアスにみようとするほうが、私には響くのです。
自らの拳で、剣で、返り血を浴び、肉をえぐる。匂いにむせる。
そうやって「命」を奪う。
自分も、仲間も「それが平等にある」世界観が
この作品のとても良いところです。
自然界の生き物は、他の「命」を奪うには
自らの「爪、歯、身体を使います」
それは必然 「消耗し、傷つく」のです。
だから『必要以上に殺しません。殺せません。』
人間は、人類は
【道具】を覚えたため、「命」を奪うとき
「自分の爪も歯も傷まなく、
その血も感触も、敵の痛覚も、感じなくなってしまいました」
【道具】か消耗する 【道具】が相手を傷つけるだけ・・。
ひとから 動物から「命を奪う」ことを
生産性を高めるかわりに
麻痺させてしまったのが 現代では銃器、兵器であり・・。
流石に「全12話を通じて」の秀作では残念ながらないのですが
それを大きく失うコトなく完走してくれたので、
私には忘れられない名作になりました。
ゴブリンが多数で攻めてくる、罠を仕掛けてくる
本当は脅威であること。
ゴブリンに注目することで、
人間のゴブリン(類に)に対するようなコトへの
「軽視、愚かさ、誤解、警鐘」が描かれ
これまでにない異作となりました。
女の子が今風のkawaii作画で、
ベルセルクかバジリスクのような作画にならないかなーと思ってましたが、
最終話で、これでもよいか^_^になりました。
声優さんは長馴染みの牛飼い女だけはひどかった。
あまりに幼女っ子の声すぎて、大人なのにきもちわるい。
序盤がいわゆるダーク、シビア、バッドなので
終わりを明るく、ハッピーにしたのは良かったなぁと、終わってみては。
でした。