シボ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
フィナーレだけどまだ終わらない!!
絶対面白いはずって期待感を胸に円盤買っちゃいました!
はやる気持ちを落ち着けつつ、心を整えて視聴しました(笑)
塚本の久美子へ「俺、好きなんだけど!」の告白シーンからの
オープニングに今回はスポコンだけでなくいよいよ黄前ちゃんの
恋も動きだしちゃうのか~~って導入からドキドキ。
新たな1年生を迎えることになった新生 北宇治吹奏楽部。
全国出場の実績と滝先生に憧れて入部希望者が殺到するあたり、1年前の
暴れん坊将軍テーマでズッコケてた久美子の代とは大違い。
そんな中、低音パート希望で入部してきた1年生は4人。
ユーフォニアムはしっかり者で落ち着いた感じの久石奏。
チューバは背が高くて生真面目な感じのする鈴木美鈴と
背が小さい鈴木さつき。
ダブル鈴木の
みっちゃん、さっちゃんコンビ!(あっ・・この呼び方はNGでした・・)
さつきのほうは白い大き目のカーディガン姿で袖に手が隠れてて
あざとい感じがわかってても甘えられちゃうと男の先輩はやられちゃうタイプですね~。
コントラバスは背が低いくてナイーブな感じでちょっとめんどくさそうな感じの月永求(苗字はNGの求くん)
面倒見が良くて可愛い先輩、緑ちゃんに心酔してます。
部員が勢ぞろいしての最初のミーティング。
滝先生の生徒の自主性を重んじるってくだりからの
「全国出場」を目指しますか?って目標設定に、新部長の優子先輩は
強気に「全国金賞」を掲げます。
一本気で暴走しちゃいそうな優子部長を夏紀副部長がナイスタイミングでフォローしてる姿に勝手にOGのような目線で良い感じでやってるじゃん~って思って観てました。
低音パートの新1年生との絡みを中心に物語は進んでいきます。
「めんどくさいな~1年生~~」「なんか嫌な予感しかしない・・」って
久美子の言葉がピッタリな自分勝手で生意気な1年生達。
きっとこれまでのシリーズを下級生だった久美子目線で観てきたからそんなふうに感じるのであって、
1年の頃の麗奈なんかも上級生目線からだと十分生意気だったのかも
しれませんね。
久美子の予想どおり新1年生達は中盤色々とやらかします。
サンフェス練習中に美鈴ちゃんはだいぶ拗らしてきちゃってますし、
ユーフォ組では夏紀先輩に上からアドバイスする奏での姿に
「何なの~」って観てるこっちが切れ気味に(怒!)
素直に「わかった」ていう夏紀はやっぱり人間出来てますね~。
本番直前で拗らしを爆発させて逃げ出す美鈴に
久美子の持ち前のゴタゴタ解決能力で
「みっちゃんっ」「ワンモア~!」
「みっちゃん」 「はい!!」からの
サンフェス演奏シーンはサンバのリズミカルな音もあって気分上々で
観れました!
練習中失敗してたドラムメジャーの優子先輩も努力したんだろうな~
って想像出来るカッコよさで決めてました!
イベントごとは1年前のシリーズと同じで進み
恒例?の夏祭りシーンもあります。
前半パートでの塚本とのキス未遂事件もありつつ
後半では1年前と同じく山の上での麗奈とのひと時。
麗奈は山登りにはむかないだろう相変わらずのヒールにワンピース。
今回は黒できめててカッコかわいい~!
将来別れがくるかもってリズのソロパートを奏でる姿はあのスピンオフも観といて良かった~ってなりますね。
そしていよいよコンクールにむけてのオーディション。
学年関係なしの厳しい選抜には当然様々なドラマあります。
いつも冷静に分析してすべてをわかってる風にふるまってる奏は
美鈴の時もそうですけど、肝心な心根についてはわかってないんですよね。
3年生の夏紀先輩を退けて選ばれないようにわざと下手に演奏します。
(まあ自分が観てきた北宇治吹奏楽部の1年前を奏では知らないので
先輩を押しのけてまでって気持ちになるのも無理もないのかもですけど)
問い詰める夏紀先輩に「下手な先輩は存在自体が罪」とか言っちゃてて
その後に「私は敵を作りたくない」とかってもう手遅れな気が、
こんなのあの人間ができてる夏紀先輩でなければ取り返しのつかないことになってるから~~!!
駆け出す奏を久美子が追いかけます。
ここでも奏では久美子にも噛みつきます!
「ボケっとした顔に油断してつい本音を言っちゃうんです」とかって
まさに今、あなたも本音言っちゃってますよ~~!!
それでもあすか先輩とのやり取りで成長してる久美子のかける言葉は
優しさと説得力あります!
沢山頑張って上手くなっても誰も喜んでくれないし良いことなんて
ないかもしれないって逃げ出す奏でを
「頑張って上手くなりたい」ってことが一番大事なことだよって。
TV版での橋の上で「上手くなりたい、上手くなりたい・・・」って泣き叫んだ久美子のあの光景が浮かびます。
そして上手い人(奏)はず~っと頑張ってきたから上手いんだよって。
この瞬間、自分をこんな風に見守ってくれる久美子や夏紀先輩を
ようやく信じられるように。
良い先輩を持ったね~~~。
オーディション合格者発表ではユーフォ、夏紀先輩選ばれてました。
ユーフォ3人合格は出来すぎかもだけど良かった~て観てました。
葉月ちゃんは残念だけど、やっぱり経験者も努力してる中で未経験者が
その座を勝ち取るにはあと1年必要かもな~って。
その後の練習風景での「ハッピーアイスクリーム」からの
夏紀先輩の「くは~」は、にやけちゃいました。
そしていよいよ舞台は終盤の全国出場をかけた関西大会へ。
卒業した先輩達の登場シーンは久美子たちだけでなく視聴してる
自分にもご褒美でした。
優子部長からの一言
副部長にありがとうって頭を下げるシーンは素敵です!
期待値上げ上げの中いよいよ本番。
ここまで何度も泣かされてきた舞台袖のシーン。
夏紀先輩の
「私は本当にラッキーな人間なんだと思う、絶対行こう!全国へ」
やばい演奏前に泣ける。
そしてさんざん見てきた原点。中学時代の悔し泣きする麗奈の姿。
本番の演奏シーンはストーリー性を感じる「リズと青い鳥」の
全編ノーカット!!
本番でのオーボエとフルートの掛け合いはやっぱり切ない感じの
メロディーで涙腺が・・・。
袖で手を合わせて祈る葉月ちゃん、次は絶対演奏してね~~。
文句なしの感動のフィナーレでした。
結果発表。
今回はダメ金で全国出場を果たせませんでした。
(顧問が源ちゃん先生って有名?な先生に代わって躍進した龍聖学園に
その座を奪われるってのも1年前の北宇治を思い返させられます)
廊下で泣き崩れる優子の姿、最後までフォローする夏紀の姿は
こんなのダメだ~泣く。ホント涙止まりませんよ~~><!
そして落ち込む部員の中
部長として気持ちを立て直して笑顔でスピーチする優子先輩!!
トロフィーをもって後ろでやっぱり最後まで見守る夏紀先輩!!
こんな素敵な2人の成長を見せつけられてはこの1年は結果が出なかったけど部員達にとっても素晴らしい1年だったといえるでしょう。
バスで涙する奏。本当の悔しさを知った姿。
そしてこの悔しい気持ちは後輩へ繋がっていき、部はさらに強く
なるんでしょうね。
部長になった久美子のラストカットでの終幕。
大好きな夏紀先輩達が卒業してしまう寂しさもあるけど
久美子部長がまとめる新しい北宇治吹奏楽部の集大成。
あ~今から楽しみ過ぎます!!