「劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第一章(アニメ映画)」

総合得点
83.2
感想・評価
563
棚に入れた
3283
ランキング
328
★★★★★ 4.2 (563)
物語
4.1
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本作からではなく、原作プレイ済みか、過去作視聴した上で見る必要があります

ビジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」の"Heaven's Feel"(HF)編、アニメ化劇場版3部作の一作目です。

「Fate/stay night」はFateルート、Unlimited Blade Works(UBW)ルート、Heaven's Feel(HF)ルートがあるのですが、FateとUBWは過去にアニメ化済みなので、本アニメ化ですべてのルートがアニメ化されることになります。
「Fate/stay night」のアニメ企画においては最後の企画となり、2020年8月より公開となったHF編3作目をもって、一作目、2006年1月放映開始のディーン版Fateから14年と半年以上の時を経て完了となりました。

なお、Fate/stay nightは原作はゲームですが、文章量がとにかく多く、総プレイ時間は普通にプレイして5,60時間くらいは必要です。
特に本作のHF編は3つの章の中でも特にプレイ時間が長く、さらに話が一番複雑でなおかつ暗いです。
元々伝奇ものと呼ばれるジャンルの作品で、かつ18禁のDOS/V用エロゲーなので、他の章も日の光の当たる世界の物語ではないのですが、HF編は刻印蟲による陵辱の描写があったり、魔術師や暗殺者がメインで活躍するストーリーということもあり、基本的に暗く、沈鬱です。
また、HF編は3つある章の最後にプレイ可能になる章ということもあって、基本的に説明は省略されます。
一応、主人公が戦いに巻き込まれた経緯やルールの説明はあるのですが、軽く触れる程度で流していることに加えて、一部のサーバントは即敗退して紹介もほとんどないので、本劇場版を視聴前に原作をプレイするか、過去のアニメ作品を見ておくことをおすすめします。
本作は間桐桜がメインヒロインなので、ストーリーは間桐桜が、衛宮士郎の家に頻繁に出入りするようになった経緯から始まり、セイバー召喚のシーンなどはほぼダイジェストとなります。
このあたりは、ゲームプレイ済みの私的には、既読シナリオのスキップのようでありがたいと思いましたが、既読でない初見の方は早速ついていけないかもなーと思いました。

視聴前は、一作目の本作ではとりあえず導入までかと思ったのですが、上記の通り状況説明的なものは結構飛ばしていきます。
そのため、一作目から結構ストーリーの中枢までいくのは驚きました。
過去のアニメ視聴済みで、ネタバレ無しで本作を視聴した方は、過去作で活躍した強キャラがまさかの新キャラに敗北して、これまで空気だった桜がずっと「ヒロインでしたよ」という顔でガシガシ登場するのに驚くと思います。
話題作ですが、本作から入るのではなく、ぜひ過去作視聴した上で見てほしいと思いました。

投稿 : 2021/05/12
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サンキュー:

5

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