「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(アニメ映画)」

総合得点
84.8
感想・評価
2154
棚に入れた
12560
ランキング
264
★★★★★ 4.2 (2154)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.2

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ずれてきてる・・・のか?

【作品概要】
 序の続き。
 旧作のゼルエル撃破までが急ピッチで進められます。
 この辺から旧作にない登場人物「真希波マリ」が登場し、
 アスカも「惣流」から「式波」に名字が変わるなど
 少しずつ変わってきます。

【作品に対する感想】
 旧作ファンにとっては変化をどうとらえるかで
 評価が分かれそうです。

 旧作をぶっちぎったカタルシスで終わりかと思ったら、
 それをひっくり返してくるあたりは庵野さんらしいかなと。
 次は全く新しいEVAになるのかなと感じています。


1)物語  
 私の印象は旧作に比べると破はマイルドになった印象です。
 EVAの魅力の一つとして、
 真実を知らず、子供にとっては苛烈極まりない環境の中で
 辛辣な言葉を浴びされながらも必死で足搔いて
 答えを見つけていくってものだったと思います。
 旧作は時間をかけて行間を読む作品だったかなと思いますが、
 今作は時間も限られてるせいか、ところどころ(あくまで旧作と比べて)
 「あ、親切に話してくれるんだ」と思うところが散見されました。
 この辺は今の世相に合わせたのかなと思います。

2)作画
 ブラックホールみたいなサードインパクトの映像が印象的です。

4)音楽
 旧作でもクラシックを多用し、常識を覆した印象ですが、
 今作でもやってくれました。
 私にとって一番強烈だったのは「今日の日はさようなら」ですね。
 凄惨な映像と全くアンマッチな音楽を流すことで、
 より嫌悪感を増す演出になってたのかなと思いました。

5)キャラ
 ➀真希波マリ
  これだけ知名度のある作品で新キャラぶち込んでくるのって結構
  博打だったと思うんですよ。
  作品への干渉が強すぎると「こんなのエヴァじゃない」ってなるし
  弱すぎると新キャラ出す意味ないし。
  登場時からいきなりぶっ飛んだキャラで登場し、第三者的立ち位置から
  物語に干渉することで、うまくどっちもクリアしたかなと
  感じました。

 ➁式波・アスカ・ラングレー
  なんで微妙に名前変えたの?って思ってたら
  旧作とキャラがかなり変わってるので、「違うよ」って
  意味を込めてるのかなと感じました。
  旧作の方は「周囲を見下し続けることで自分に価値を見出す、
  ATフィールド並みに他人を寄せ付けない娘」でしたが
  今作は割とあっさり丸まっちゃいました。
  まあ、この辺も世相ですかね。

6)印象深いシーン
{netabare} 
 翼をください
 最強の拒絶、心の壁を破ってレイ助けに行ったシーンは
 最高のカタルシスでした。
 
 そのあと反転して大変なことになったんですけど(^^;
{/netabare}

投稿 : 2021/08/22
閲覧 : 197
サンキュー:

15

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