「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenza(カデンツァ)(アニメ映画)」

総合得点
69.1
感想・評価
226
棚に入れた
1181
ランキング
1846
★★★★☆ 4.0 (226)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自由に生きるってめんどうくさい・・でも。

TV版、劇場版DCの続きを描いた作品です。

翔像とムサシの登場。
人類への降伏勧告から物語は始まります。

まずイオナ達に立ちはだかるのは霧の生徒会。
生徒会長ヒエイだけではなくて役員それぞれが個性的なメンバーで
その性格がそのまま艦の特徴を表してるような設定は面白いです!

第64回生徒会(結構開催してるな)ってだけでも笑えるのに
腕を差し出してのメンバー斉唱「霧の風紀は地球の風紀」。 
重巡洋艦ハグロの「これ いる~?」は吹きました。

生徒会メンバーでは重巡洋艦ナチ、アシガラ良かったです。
落ち着いたたたずまいで狙った相手を逃がさない。
艦船に正座してる姿が可愛いナチ。

イケイケで好戦的なアシガラも面白くて好きでした。
洋上艦が潜って海中でもごもご叫んでる姿は敵だけど憎めないです。

探知をかわしながら、海底のメタンハイドレートを利用して撃退する
戦闘シーンは緊迫感、爽快感もあって見応えありました。
スカート絞りながら「ほらっアンラッキーだったじゃない」ってナチと
「あんな戦い方があるなんて」って相手を認めつつも悔しがるアシガラ
二人とも敵だけどやっぱり可愛い!って見てました。

ウラジオストックでのムサシとの接触でイオナはムサシの目を通して
ヤマトとムサシそして翔像との出会いを見ることになります。

人間の家族を想う愛、そして恐怖から犯してしまう過ち。
お父さんと呼ぶその人を失った悲しみから人間を許せなくなって
ヤマトと対立し姉であるヤマトを鎮めることになった
いきさつを知ることになります。

自分は始めTV版の時は
霧の艦船だったイ401イオナが群像に従う命を出したのは翔像だと
思っていました。
それが
ムサシの暴走を止めるため。
人間への愛を絶やさない為のヤマトの最後の願いが、偶然にも近くにいたイ401に託されたってことが始まりだった事実。

あのTV版での無機質な感じだったイオナが翔像の家族である群像と
一緒に旅をするうえで人間らしく成長したって事実。

そして群像と共にムサシの前に立ちふさがる。
すべてはこの瞬間のための
運命づけられた旅だったって事実があまりに切なすぎて涙止まらないです。

この旅の行く末は自らの消滅であるかもしれない。

群像に肝心なところを話すことが出来なかったイオナ。
プレゼントされたブローチ
(あんなにもらった時嬉しそうだったのに~~)
を抱くイオナの姿は見てられません><!。

能力を失ったイ401号と艦隊との戦いは
本来の潜水艦戦の緊迫感があって船内で声を潜めて喋ったりする
姿は緊張感ありました。

本来の隠密作戦で海峡突破を図るもののナチの探知に見つかってしまいます。

待ち構えていた生徒会の艦隊による集中砲火。
最大のピンチに次々と現れる心強い仲間タカオやハルナ達。
そんなお決まりの展開は
そりゃそうだろうって分かっていても胸熱でした!

タカオ対アシガラ
もはや何でもありの艦隊戦
「ちょっとは艦船らしく闘いなさいよ~」って言ってるタカオもびっくりの
ヒュウガによって細工された両剣ドリル登場。
ど派手なバトルの連続に興奮しちゃいます。

そして蒼き艦隊の仲間達の援護があっても膠着状態の最中。

不敵に登場する紫の艦影は・・・・
そうなんです、あのアニメ版でも一番好きだったキャラの
コンゴウなんです!
艦上にはマヤのおもちゃからグレードアップしたグランドピアノ。
これから戦闘するのにシックで高貴なドレス姿!!
もうこの展開だと絶対来るよねってわかっちゃいるけど、最後の最後で
現れるあの気高いコンゴウの登場シーンはめっちゃ上がりました!!

ヒエイに対し「何処へ行き何処へ帰るかは自分で決める!」
自らの判断で行動出来る今のコンゴウ。

かかと落としのような攻撃でヒエイを押しつぶします。
そんな攻撃をハシタナイとか規律がって言ってる時点で今のコンゴウには生徒会長も勝てませんよね。

そしてもはやお姉さまの貫禄があるコンゴウは
今度はこの結末の末に消えてしまうかもと思い悩むイオナを紅茶を
差し出しながら、仲間達の絆はなかったことにはならないと諭します。
みんなでイオナの背中を押す姿はメッチャ感動なんです!!

ムサシの総攻撃を前に
自らが消えることを覚悟しヤマトを呼び覚ますイオナの姿・・・
そんな光輝くヤマトと融合するイオナ。
美しいんだけど悲し気なそんな姿を見てるだけで涙出ちゃいます。

そしてこの物語の結末はその決まっていた定めであるかのような
「ムサシ」「ヤマト」両艦の沈没によって結末を迎えます。

お姉ちゃんって呼ぶムサシをごめんねって優しく抱き寄せるヤマト。

総旗艦としての役目を果たしたイオナは叫ぶ群像を前にして
優し気な表情で静かに消えてしまいます。

「私はイオナ・・あなたの船」
自らの意思でやり遂げたよ。そしていつまでの群像を忘れない、
群像も忘れないでって言ってるみたいで最後まで泣けちゃいます><!

自分の意思で行動すること。
最後の命令によって霧と人類との新たな未来が想像出来る終わり方。
そしてイオナにも・・・。

熱い仲間達との息を飲むバトルや運命や定めを感じる人間?ドラマ。
観て良かったと思える素晴らしい作品でした。

投稿 : 2022/08/11
閲覧 : 130
サンキュー:

13

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