Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

一緒なら、ワクワクしてこない？　いこっ相棒！

この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。
巷では2022年夏アニメの覇権とも噂されていますが…これについては、私も同意見です。
もう、面白さが半端無いので毎週の視聴が楽しみで仕方無かった作品の一つでした。


平穏な日々――その裏には秘密がある
犯罪を未然に防ぐ秘密組織――「DA（Direct Attack）」。
そのエージェントである少女たち――「リコリス」。

当たり前の日常も、彼女たちのおかげ。

歴代最強のリコリスと称されるエリート・錦木千束、
優秀だけどワケありリコリス・井ノ上たきなが働く喫茶「リコリコ」もその支部のひとつ。

ここが受けるオーダーは、コーヒーやスイーツの注文から、
こどものお世話、買い物代行、外国人向けの日本語講師etc、
「リコリス」らしからぬものばかり。

自由気ままな楽天家、
平和主義の千束とクールで効率主義のたきな、
二人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる！


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品の面白さの秘訣…それは魅力溢れるキャラクターに尽きると思います。
まず、主人公の錦木 千束（にしきぎ ちさと）。
主人公が彼女じゃなかったら、この作品の面白さは間違いなく半減以下だったと思います。

喫茶リコリコの看板娘として、いつも明るく元気！
そして彼女のもう一つの魅力は、卓越した洞察力と常人離れした視覚によって相手の射線と射撃タイミングを見抜き、至近距離から放たれた銃弾すら回避する「天才」であること。

千束は、この相反する2つの魅力を兼ね備えているんです。
加えて、CVを担当したちかぺ、こと安済知佳さんの演技がヤバいくらいハマってるではありませんか！
ちかぺの演技が、千束をあんなにも魅力的な女の子に昇華させたと言っても過言ではありません。
もう、千束の声優さんは、ちかぺ以外には考えられないくらいハマり役だったと確信しています。

ちかぺのことは、チャイカの頃から私の推しの声優さんの一人でした。
他にも「響け!ユーフォニアム」の高坂麗奈、「灰と幻想のグリムガル」のメリイ、「クズの本懐」の安楽岡花火や、「ぐらんぶる」の古手川千紗など、有名どころのキャラを幾つも演じている声優さんです。

そして、千束の相棒である井ノ上 たきなの立ち位置も抜群としか言い様がありません。
彼女は序盤で自身の受けた処分に少しも納得していませんでした。
それでも、千束の相棒となり仕事っぷりを間近で見続けた彼女が、千束も対して何も感じない訳がありません。

たきなの変化は鉄板だったのかもしれません。
でも逆にその鉄板具合が最高だったからこそ、物語終盤の展開があんなにも激アツだったんだと思っています。

たきなを演じた若山詩音さんとの相性も抜群でしたね。
若山さんは、これまで「SSSS.DYNAZENON」の南夢芽、「takt op.Destiny」の運命や、「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」の川合麻依などを演じてこられた声優さんです。

あと忘れちゃいけないのが、松岡さんが演じていた間島ですよね。
SAOのキリトや、ダンまちのベル・クラネルの様な爽やか系も悪くありませんが、個人的には、「鬼滅の刃」の嘴平伊之助や本作の間島の様な感情を露わに行動するキャラも松岡さんにお似合いのキャラだと思っています。

DAは、テロリスト等の犯罪者を暗殺することでテロ・犯罪を未然に防ぐ治安維持組織で、リコリスは犯罪を未然に防ぐための殺人が許可されています。
その中で、千束は「命大事に」を信条に、決して人を殺さず任務を遂行しているのですが、決して不殺を続けられる甘い仕事ではありません。

その様な状況の中で、千束は何を手にして、たきなは何を選択するのか…
面白さが高い次元で推移し続ける作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ClariSさんによる「ALIVE」
エンディングテーマは、さユりさんによる「花の塔」
この作品は物語も楽曲も最高でしたね。

1クール全13話の物語でした。
非の打ち所がない作品って、きっとこういう作品の事を言うんでしょうね。
しっかり堪能させて頂きました。
あとは、続編の吉報を待つのみです。
期待していますよ～^^