「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟(アニメ映画)」

総合得点
79.8
感想・評価
1476
棚に入れた
8746
ランキング
486
★★★★☆ 3.8 (1476)
物語
3.6
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少女の奇蹟

人気作品の劇場版。
こちらの劇場版は禁書目録の方なのですが、超電磁砲の美琴や黒子や初春や佐天なども登場し出番もある為に禁書目録ファンも超電磁砲ファンも楽しめる作品となっています。

更に、禁書目録では今までに無かった歌の要素が取り入れられています。
鳴護アリサ……劇場版オリジナルキャラの彼女が歌う曲が挿入歌にもなっており曲は見事に映像にあっています。

更には新事実としては、ステイルに弟子が居たり……14歳で弟子って…………
こちらも劇場版のオリジナルキャラクターですね。

劇場版は音楽と更に奇跡がテーマとなっています。

作中のシャットアウラは奇跡を否定する女の子です。
88人を乗せた飛行機が墜落するも88人は無事に生還……奇跡のエピソードと世間に紹介されるも後に1人のパイロットが命を落とした事が解り……それが彼女の父だった。

このエピソードは少し複雑で……
乗客を全員救い出せたけど1人の死亡の事実は奇跡と呼べるのか?

上条の言うように、パイロットのお父さんが奇跡を起こしたのか?

そもそも本当に奇跡なのか?

奇跡とはなんなのか?

など、少し奇跡とはなんだろ?と考えさせられたエピソードです。

奇跡とは不確かなもので、奇跡とは見る人でおおきく変わるものだったりします。
だから、シャットアウラが奇跡を信じられなかったり、世間が奇跡だと称えたり、奇跡とは捉え方で変わるものかもしれない。

けど、作中のシャットアウラの「私は大切な者を失ってもいいから皆を助けてあげて」と言う願いを奇跡は叶えてくれた。

けど、願い事ってのは願い通りに叶えられるとは限らない…………
皮肉にも、彼女の大切な者(お父さん)を奪って奇跡を起こした。
間違えなくシャットアウラの願った「皆」にはお父さんも含まれていたのに。

奇跡って奴は皮肉な叶え方になったなぁ〜って私は思いました……

けど、シャットアウラが願ってパイロットのお父さんが頑張ったから、助かった命もあるし、アリサも産まれた。
それは、親子の起こした奇跡なんだって思う。

鳴護アリサ……
彼女は何故歌手を目指したのだろ?
記憶のない彼女は歌手を目指した理由の皆を幸せにしたかった、
その皆には特定の人が含まれているのでは?と感じました。

シャットアウラ……
彼女は音楽がノイズとして聞こえる様になってしまう。
アリサは彼女から産まれた存在だけど、シャットアウラとの関係性はないけど、無意識化で彼女に音楽を返したかったのではないでしょうか?

事故から音楽ノイズに変わる彼女の耳に音楽を届けたかった。
音楽は人を苦しめるものではなく幸せにするものだと知って欲しかった。

こんな形だけど、シャットアウラとアリサが記憶を取り戻す事でアリサの役目は終了した。

アリサは化学でも魔術でもない。
上条の右手でも消えなかった普通の女の子。
奇跡から産まれた普通の女の子なのかもしれませんね。


さて、物語は全体的に、主要キャラは出番がしっかりありますが、やはりアクセラレータ、シスターズ、ラストオーダーが物語に絡んではいるものの出番が少なくて少し物足りない感じはします。
後、アクセラレータがラストオーダーを戦場に連れ出すのは少し違和感あるかな?

アレイスターやローラも出てくるけどホントに最後だけって感じ、1部のキャラ達を無理やり詰め込みました感が満載な劇場版、

土御門の神崎弄りは健在ですねww
最終兵器として聖人をぶち込んできましたねw
上条当麻の補習やら、インデックスの噛みつきも健在、おなじみのネタは建材でした。

この作品は確か、来場者数特典があってアリサと美琴が出会う前の話しやらを入れたらかなり長いエピソードになるのですが、劇場版だけだとこんなものかな?

投稿 : 2023/03/18
閲覧 : 146
サンキュー:

11

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