ERRUE さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
暴力ヒロイン再び
1期も視聴したので今回も視聴しているが、堀さんの逆切れと暴力の頻度が増している。それに加え、ふとした事で情緒不安定になる描写も多く、相手の宮村が余り怒らない性格なのか、結局は『なあなあ』で済ませてしまう。
此処からはネタバレ
{netabare}
◎主人公の入れ墨について
前期からも気になっていたが、主人公『宮村』の入れ墨が度々トラブルになる。
今回は修学旅行での風呂になる訳だが、友人の心遣いで何とか誤魔化せているものの、ちょっと無理やり状況を纏めている感が否めず作者のご都合主義感が出てしまっている。
世間では「入れ墨は犯罪では無いが良いイメージは無い」のが実情。しかも銭湯やプール等に関しては厳しい目がある。正直”主人公の体が入れ墨だらけである”要素だけで不快になり、見ない視聴者も出てくるのがマイナスポイントかもしれない。
◎堀家の異質さ
堀さんの暴力系ヒロインと化した態度から、不良息子が親になった印象しか無い父親。挙句親を名前で呼び捨てし、更には母親からの態度すら最底辺の存在として扱われる。第三者から見れば相当カオスな空気が漂う堀家。
これを言ってしまっては元も子も無いのだが、父親が母親と何故結婚出来たのかすら良く分からなかった。
◎暴力→ヤンデレ→ぶりっ子へ変貌していくヒロイン
主人公「宮村」が堀さんの悪態に怒らないのが問題なのかも知れないが、堀さんの暴走が目立つ。勝手に勘違いを起こしたと思えば、宮村から同情を引こうとして奇行を繰り返し自爆する姿が目立つ。
視聴していて、堀さんの良い面よりも『面倒臭い奴』と思われる悪い面が目立つ。
最終的にヒロインに魅力が無いと言われ兼ねないウザキャラになっている。
◎それでも仲直りは早い
これはマイナス要素では無くプラス。致命的な喧嘩にまでは発展しないので、イチャイチャシーンが多め。この作品唯一の癒しのシーン?だと思うので、ぶりっ子気味の堀さんが甘えて赤面するギャップには笑えました。
{/netabare}
◎感想
{netabare}
継続視聴して思った事は、堀さんの宮村への甘え方が『壊滅的に下手くそ』である事が視聴者にフラストレーションを与えていると感じる。物語の流れとしては悪くないのに、堀さんのキャラ設定がヒロインにしては乱暴気味だった上に、今作では理不尽暴力に加えてヤンデレ・ぶりっ子と変化した点も、視聴者によっては離脱してしまう要素かもしれない。
もう一つは、主人公『宮村』の入れ墨の話。やはり人によっては受け付けない設定だし、視聴者を選ぶ要素になっている。何よりも『外見』だけで蹴られる要素なのが残念。
前期から引き続き”余計に視聴者を選ぶ作品”になっているのは否めない。
しかしこれだけは言える事だが
『女神のカフェテラスよりは面白いし、ヒロインに人間味を感じるのは事実』
だと思うので、暴力系ぶりっ子ヒロインでもウェルカムな人にはオススメできる作品。
{/netabare}