棗 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態：観終わった
普通に面白かった
放送当時の懐かしい記憶に引っ張られて見直した。結論を言うと「面白い。けど惜しい」作品かな。設定や世界観はめちゃくちゃ素敵で惹き込まれる。ジンとかマゴイとか眷属器使いとか魔法とかね。ダンジョンでジンと契約するっていうのもダンジョン内での様々な動植物たちを見れるシーンは異世界感あってよかった。
でも設定やキャラの深掘りがイマイチ足りずのっぺりした調子で進んだなーと。アラジンとアリババの出会いからカシム死亡までのバルバッド編はよかった。ツッコミどころがあるとはいえ面白かった。でもそれ以降がなんかなーと。王を選定するのはマギ、マギがダンジョンを創成する、世界には三人のマギしか居ないとかね。本編では深堀されないし、確か漫画でも語られないまま完結した設定だよね。スケールを壮大にしたいのはわかるけど、2期の「世界が滅んじゃうよ」とか「愛する世界を奪わないで」的な台詞は大人向けにしては陳腐だし、子供向けならまず世界観がややディープで複雑だから響かない。アラジンはマギだしそれ故に全体を見通してるとしても、アリババやシンドバッドやそれ以外の一般人であろうかキャラまでもが俯瞰的に語り合うのはちょっと熱が入り切らない。
と、ここまで色々言っちゃいましたが、個人的には好きな作品です。裁かれるべき人が野放しだったり全然教えてくれないなここみたいなところはあるけど、ゴリ押しされる熱量はある作品。この作品はあれこれ難しく考えて見るものじゃなくて、キャラクター重視に見る作品だと思ってる。以上。
追記。願わくば最後までアニメ化してほしかったけど漫画があれじゃ無理だろうな。本当に悲しくて惜しい。
