「進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編(TVアニメ動画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
149
棚に入れた
324
ランキング
414
★★★★★ 4.3 (149)
物語
4.3
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.1
キャラ
4.3

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ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

進撃の巨人

最終章。全ての謎が明かされ、どんな民族の過去がありそして現在の対立が 状況が生み出されたのかを丁寧にそして直接見せ、その上で活動し葛藤し、そしてどうしようもない世界の現状に自身の思いを乗せ「地ならし」という行為を決行するエレン。それに反するは現状に対して一体自分たちもどうしていいか分からないまま、虐殺を否定するという確固たる信念は持ち合わせ、直面した現実と島に迫る脅威を理解した上でも、“自由を求めた理想主義者たち”が死んでいった仲間達と夢見た「巨人から解放された自由な世界」をあとに託された今生きている仲間達は「捧げた心臓はどこへ向かうのか」とそれに答えなかればならない。その理想を今でも追い求めている「地ならし」を止めるアルミンら
その曲げられぬ信念の先に衝突が起こり、そしてその行末とこの世界の向かう結末とは

この作品の重要な要素であり重要な精神である、調査兵団の掲げる「後のことは仲間に託す」ということ
それぞれのキャラにそれぞれ与えられた役割があり、死んだ後も思いを託して仲間と一緒に進み続ける。それこそこの物語の核となる部分であり、それぞれのキャラの行動が相互しあってこの世界を動かし、世界観作られた伏線だけじゃないキャラ達のドラマも物語をさらに深いものにしていった
エレンとライナーはもちろん、エレンとアルミン、ハンジさんらとイェーガー派など。そして何よりミカサとユミル

結論から言えばあの結末、そして地ならしを止めるという選択はもちろん、それを担ったのはミカサで良かったと思うしそれ以外ない
ユミルは死んだ後もフリッツ王の奴隷であり、道の中で巨人を作り続けエルディアの進撃というものに関与し続けた。それは確かにここは読み取るのが難しかったがフリッツ王を愛していたからであった。そして2000年後に現れたエレンが与えた選択肢。そして決断する。この世を終わらせると
ミカサもマーレ編以降エレンの行動に戸惑いながら、それでもいつか帰ってくると信じて行動していた。しかしそれは拒絶された。その上でエレンから与えられた止めるために行動することは自由だという選択肢。「地ならし」を止めるために愛する人を殺すしかならなくなった時に遂に決断する。「自由」な選択肢を与えられた上で止めようと行動出来なかったユミル。それに対するミカサはエレンをユミルを終わらせるに十分な役者であったと言えよう。見せられた選択。その選択こそがエレンがユミルが求めた選択であり、山小屋のifから「いってらっしゃい」と一連の計画へ送り出し、その末でエレンを殺し、ユミルは消滅する。これがミカサの「役割」であった

そして明かされる計画の全容と、エレンの思いと想い
殺されると同時に開かれる記憶。アルミンとの対話のシーンは事前に告知されていた「諫山先生加筆シーン」があり、この対話の根本となる部分 そしてキャラ達の解釈とメッセージがよりわかりやすい表現で示しされていた
追加前は
戴冠式の日に送られてきた未来の記憶と、それに困惑してその上で始祖の影響力 変えられない未来に絶望していながら、自身も現実の外の世界に見た子供の頃に夢見た違いがっかりしたという実情。その思いを乗せて「地ならし」へと踏み切った。それに対してアルミンが自分達を守るためにそこまでやってくれた親友に感謝し、思いを受け継ぐ
と読み取ったが、追加後だと大部分は変わらないが
エレンという人物は最初からエレンであり、アルミンも「自分も人類なんて滅べばいいと思う」と言っていたが本気にすることはないだろう。しかしエレンはライナーが「この世で一番始祖を持っちゃいけない」と言っていた通り、最初から自由を求めた進撃者であり、自身に言わせれば「バカ」だった。がっかりしたという背景の強化と力を持ってしまったという因果が引き寄せた末だと追加で語られた心情から示されたと思う。そしてそれに対してアルミンは「虐殺者になってくれてありがとう」という部分が削除され、感謝を直接というよりは自身も同じく罪を背負って、その上で「英雄」として同じ過ちを繰り返さないように行動していくと追加された

思ってた以上の追加で、原作を読んだ時に思ったことを曲解され醸された物議に自分も「うーん」とは思っていた中で今回直接の加筆で示されてわかりやすくなった部分は嬉しいやら寂しいやらと思ってしまった

以上で感想は終わります

一番好きなアニメ マンガは何かと聞かれれば迷わず、きっと今後も変わらないだろうという自信の元大声で言える。『進撃の巨人』と
2013年からの10年半。当時アニメ化で話題になっていた頃逆に原作から手に取って入った進撃の世界は、自分の好みから性癖、アニメ世界への導き、漫画 アニメ 映画の見方からこの作品を通じて人に出会った等に至るまで、様々な部分で影響を受けて今の自分を形成してくれた『進撃の巨人』というコンテンツに永遠の感謝を

The End

投稿 : 2023/11/05
閲覧 : 71
サンキュー:

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