「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
87.1
感想・評価
3819
棚に入れた
17543
ランキング
129
★★★★☆ 3.9 (3819)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6
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秒速5センチメートルの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あのころは、それくらい。

序。
{netabare}
初めてのキスは、常永遠のとばり。

この人の大丈夫になりたい。そんなトリガーを引かせるんだもの。
この人を大丈夫にできない。そんなハンマーを打ちつけるんだもの。



いつだって恋は、破天荒。

恋する心は、四季折々の初露です。
ときに、自己愛の強欲な発露、自分かわいさへの貪欲な執着心です。
ときに、利他愛の無償の迷路、マスターキーを得たいとする聖なる祈りです。

縦を通せていた自分を、横に置かなければならないのが、恋のいざないです。
しかも、思春期の入り口にみられるジェンダー(社会的規範における性差)とセクシャリティー(生物学的性差)という二つのシナリオを同時に読ませるのです。
ステージの上の初心者たちは、難しい演出に戸惑いながら、終幕をめざして演じるのです。

恋は、性と生の一致を求めようとします。
それは、螺旋するDNAを分かちがたく結びつけようとします。
それは、無窮の宇宙ですれ違う銀河の腕からこぼれた星のひと粒です。
初めのうちは何気ないニアミスだったのに、万が一の事態となれば、目も当てられない勢いでスパークします。
それが痛みに感じないなんてことはありえません。

いったんそのフェーズに入ってしまったら無視するなんて不可能です。
すでに制御不能なレベルになってしまっていることに八方塞がりです。
いくたびも焦がされ、時には燃えきって消滅してしまうこともあります。
でも・・・。
奇跡のようなタイミングで邂逅し、みずみずしい未来につながるときもあります。

そんな恋する少女たちの繊細な心象を、秒速5センチメートルというシチュエーションで表現したのが本作品です。



ところで、初めてのキスは、惹きあう二人の気持ちを、秒速から光速へと一気に引き上げ、瞬時に引き剥がしてしまったようです。

手紙の通底にふれあう前に、いきなり大人の世界に飛び込んでしまった二人です。
キスの証をシェアしあえない距離に、不安と怖気が先に立ってしまったのは無理からぬことです。
それに、本心を手紙にしたためていたのなら、メールを交わさなかったのもやむを得ないことでしょう。

もしも、ともに歩む時間を、あといくらかでも持ちあえていたら、選択も結果も違っていたかもしれない。
そう、思いを馳せています。



かようなまでの恋心の離叛を、何ゆえに新海氏は、再び描いたのでしょう。
どうして穏やかな二人の魂を、すさぶ外界へと押しやり、あまつさえ隔てさせたのでしょう。

もしかしたら、ピカソが「青の時代」をくぐったように、新海氏にも「秒速5センチメートル」を必然とする心情がおありだったのかも知れません。



~   ~   ~ 
{/netabare}


rough。
{netabare}
桜の花びらが舞うシーンは、思春期への入り口。
思わしさをそっと心にすべり込ませるプロローグです。


初めてのキスは、心のむすびめと体のつなぎめ。
解きようのない問いを質し続けるボーダーラインです。


踏切の佇まいは、夢の渇きを序に置きかえる予兆。
自己耽美からの解放に胸を撫で下ろすエピローグです。



~   ~   ~ 
{/netabare}


願い。
{netabare}
その面影に狂おしいほどに焦がされるのは、恋だからこそ。

跳ねまわる心の諫めように涙を涸らすのも、恋すればこそ。

耐え忍ぶ夜に真実(みち)を見いだすのも、恋なればこそ。

すべての選択肢が揃っているのも、恋ゆえにこそ。


ですから・・・

三つの短編の、ただのひと言も聞き逃さないでほしいのです。
三人のわずかな息づかいの一つにも耳を聳ててほしいのです。

どうか、からだを伏せませんように。
どうぞ、こころが折れませんように。



~  ~  ~  ~
{/netabare}


それくらい ①
{netabare}
なんだか楽しげでいられたとき。
図書室の窓枠に凪ぐカーテンのささやく声は、それくらい。
踏切のうしろの君と、私とのわずかな差なんて、それくらい。


どんなにか待ちわびていたとき。
空っぽの郵便受けの扉にも、明日はきっとと祈るので、それくらい。
立つ湯気になぜか心は落ちるから、つのる望みも、それくらい。


恋しさをごまかしきれないとき。
かしこまる言葉づかいを演じてもお見通しだね。それくらい。
キスのあと、無邪気もがまんできなくて抱きしめていい? それくらい。


愛しさの行く末に震えたとき。
あてどなく温む毛布の湿りけは、だれの吐息か、それくらい。
うつし世につばくむ恋のかなしさよ。なぜ君なのと、それくらい。



~  ~  ~  ~
{/netabare}


それくらい ②
{netabare}
夏よりは近くに聞こえてくるひぐらしの声。
オフショアに立ちあがる波と私との息が合うなら、それくらい。


シールドを叩きつける雨粒が、止めどもなく不安を掻き立てる。
だからってカブの背中にはしっかり付いていきたいからメーターの誤差は、それくらい。


大気を震わせる轟音が、心臓の鼓動を一瞬、奪い取っていく。
キャンバスを高巻く鋭い閃光を、瞳に映せば、それくらい。


眩しすぎた 液晶の灯り。
寡黙すぎた 星の美しさ。


初めから気づいていた。

分かっていた。それくらい・・・。

誰もが、コスモナウトに選ばれるわけじゃない。



~  ~  ~  ~
{/netabare}


それくらい ③
{netabare}
あなたに届くようにと願った営みは、きっと千回を超えていると思います。

でも、指一本分の隔たりが、大きすぎる抜け殻に育ってしまったのです。

だから

携帯の指先の困りようは、いつからか、それくらいです。

携帯に触れたがる疼きようは、いつまでたっても、それくらいです。



~  ~  ~  ~
{/netabare}


それくらい ④
{netabare}
散りおちる桜の季節は、いつまでもやって来ない。

踏み出せず。

踏み越せず。

一歩めの気持ちはいつだって "秒速5センチメートル"



置き去りにしたまま手放せなくて。

見切れないままに降りられなくて。

戸惑いに手を焼きながら、境界に永くまごついていた。



僕という人間が、僕という存在に、赦罪を与えるための膨大な時間。

本心を蒙昧と扱った僕が、君への真心を憚った罪を、あがなうための遠大な途のり。

迷いに浪費したエネルギーを、もう一度入れ直すなら、それくらい。

不実を断ち、利他愛の豊穣に満たされるまでは、それくらい。



〜  〜  〜  ~
{/netabare}


結。
{netabare}
思春期の淡い想いのつまづきをモチーフにして、すれ違う男女の心情を、前作とは比べられないほどにリアルに寄せて描いた作品です。


高樹と明里は、二人きりの世界に内向することを自分たちらしさと思っています。
同時に、情緒的に深く結ばれ、精神的に愛着しあう間柄として表現されています。

ところが現実の振る舞いは強大で、その圧力を世界からの拒絶として、中1の高樹は受け止めてしまいます。
その決心が頑ななバリアを築き、明里と交わした約束さえも、幻影のお作法の中に押し込めてしまいます。

その後の高樹は、愛着そのものにふたを被せ、春のめぐりにも気づこうとしません。
澄田花苗にも水野理紗にも真冬の凍りの空気をまとい、ただ遠くを見つめるばかり。

愛することも、愛されることも拒み、あたかも世界は自分を愛さない、自分は愛されない存在として、自縛を強め、心の潤いを涸らしてしまったかのようです。


初めてのキスは、内向していた2人のセカイをガラリと変革させるほどのトリガーを強く引かせたと思うのですが、同時に、外の世界に立ち向かう高樹の決意を打ち砕くハンマーにもなってしまったのですね。

そんな彼の姿は、明里への思慕の想いが、それを上回るストレスに炙られ、深いトラウマを抱えてしまった埋み火と言えるのかもしれません。

もう一度火を熾すには、利己愛に偏ってでもそれを希求する先鋭がまず先に立ち、ついで利他愛の不足に畏縮する反動にも向きあい続けるという、アンバランスな煉獄に身を置かなければならないでしょう。


恋のターニングポイントの瞬間がナーバスなものになってしまうと、芽吹きにも、あるいは落葉にすら気づかないほどの強いバイアスをかけてしまうことだってあるかもしれません。
そうなれば、星を追うことも雨情に泣くこともなく、ムスビという神契も忘れ、気象にだって無関心になってしまいそうです。


高樹は、明里の言葉を二重に縒り合わせてしまったのだと思います。

「秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。」
その物理的な速度は、彼の身体を心ごと、閉じられた踏切に括りつけてしまった。

「高樹君はきっとこの先も大丈夫だと思う。ぜったい。」
その背中を押す励ましは、彼の心を身体ごと、迎えることのない春に縛りつけたのだと。

高樹の心は、明里の言葉に回帰するまでに15年を要しました。
まるで、踏切に断ち切られた12歳の心が、28歳で渡り終えた身体に追いつくために必要な時間だったかのようです。

彼の誠実さと愚直さは、岩舟駅の根雪が春まで融けないかのような幻想に埋もれていたし、種子島の南風が吹きあがる宇宙空間を見つめる理想に黙してもいました。
そして東京の通い合わせた日々の暮らしに無常感を体感するなかで、幻にばかり生きてきたことへの踏ん切りの兆しを少しずつ受け入れいきます。


ですから私は、高樹の微笑みがとても嬉しいのです。

「あのころは、それくらい・・・。」

彼がそう思えるのなら、きっと花びらも違う速さで動き出すのでしょう。
{/netabare}

投稿 : 2020/06/02
閲覧 : 100
サンキュー:

4

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2016.12.31以前

2回目2016.12.31以前

投稿 : 2020/04/23
閲覧 : 26
サンキュー:

0

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この頃の新海さんは嫌いじゃなかった

正直異様な売れっ子になってからの新海さん作品は全然駄目!という前提で書かれたレビューなので、違う見解の方は不快になるかもしれないのでブラウザバックして頂ければ幸いです。

とにかくこの頃の新海さんの美術は圧倒的!。キャラのビジュアル薄味だから、もう背景のみでキャラクターの台詞やモノローグが被っていくだけでも成立しそうなくらい語っている美術である。リアルなのに、リアルを超えて詩情を帯びてすらいる。これだけで満足なくらい。

しかし、「君の名は」以降は足しすぎて引き算が出来ていない。キャラのビジュアルも強くなり、音楽も主張しすぎ、尺もスケールも無駄に大きくなり、あ~やっぱり新海さんってストーリーテラーとしては上手くないなぁ~とわかってたこともより歴然としてしまった。

本作の頃は小品だったし、絵空事じゃない地に足がついたテーマ性もあった。本作のテーマは、あの花トリオが描き続けてきた、「あの頃」に囚われてしまっている主人公だろう。故にラストの展開は、やっと主人公が思い出から先に進める予感、心地よいほろ苦さがあって好感がもてた。

「君の名は」以降はもう…。まぁ、そっちのレビューで書いてるからもう言うまい。二度あることは三度あるだろうから、私としてはもう新海さんの映画は後で見ればいいコーナー行きです。

投稿 : 2020/04/20
閲覧 : 72
サンキュー:

17

けやき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

好きな人が分かれる作品

何とも言えない切なさがあるので私は好みな作品です。

投稿 : 2020/04/04
閲覧 : 38
サンキュー:

3

よし さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

難しいが良い作品

主人公とヒロイン2人の恋愛とその後で、お互いがどうなっていくか。自分は一度見ただけではなかなか理解出来なかった。とても良い作品だと思う。

投稿 : 2020/02/08
閲覧 : 74
サンキュー:

2

ネタバレ

のき さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

圧倒的な作画、バイブルの如く愛される作品

3人の少年少女を中心に心理的、物理的な距離をテーマに描いた恋愛作品です。
作画、ストーリー、音楽と新海節全開と言える作品で、個人的には新海監督の最高傑作だと思います。
世間では君の名は。の監督となっていますが、本職はこの手の作品だと思います。
分からない人には分からないと思いますが、刺さる人には心の奥底まで響くバイブルのような作品です。
小説版が本作の補完となっていますので、併せて読めば作品を更に深く理解できます。

投稿 : 2020/01/28
閲覧 : 54
サンキュー:

5

ネタバレ

Yusuke さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

力技

作画がとても綺麗で、序盤と中盤は世界観に引き込まれて見られたが、終盤の主題歌での力技で泣かせようとする演出が自分には合わなかった。

投稿 : 2020/01/12
閲覧 : 52
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恋がちって落ちてく速さのことかな。。秒速5センチメートル

小学中学のときの同級生のあかりちゃんを思って
忘れられないまま大人になったたかきくんのお話し。。

絵がとってもきれいで光ってた☆

おはなしは1話目がにゃんはいちばん好きだったなぁ
{netabare}たかきくんがあかりちゃんに会いに行こうってきめて
すぐに会いたいけどなかなか会えないの。。

それでにゃんも
ほんとに会えるの?って
だめかも。。って思いながら見てた

いろんなこと思い出したり
でも会いたい!ってゆう気もち

それでやっと会えて
2人の気持ちが通じてたって分かったとき。。

キス♡

着くまでがとってもながーく感じちゃって
ほんとにドキドキして待ってて
やっと会えたとき
にゃんはうれしくって泣いちゃった。。

それで桜がきれいでそれで。。(ぐすん)

でもね
もう会えなくなっちゃうのかなぁって
帰るときに。。(はぁ。。)


2話目もよかった

たかきくんのことが好きで
でもたかきくんは。。ってゆうお話で
かなえちゃんの思いがつたわってきた

サーフィン。。だめ⇒サーフィン。。うまくのれる。。
ってゆうのが
きっとたかきくんのことだったんだなって。。

いいお話しだった。。


でも3話目
にゃんにはよく分からなくって
さいごダメダメでおわっちゃって。。
(あっ。。うたはよかったよ)

きっと大人の人が見ると
ああ。。
こんなこともあったなぁ。。とか
なつかしいなぁ。。とかって思うのかな?

でも
にゃんが見おわって思ったのは

男子が失恋しちゃって
だんだんダメ男子になってくのを
桜みたいにきれいにさいてたたかきくんが
(たかきくんって高校のときはかっこよかったよね)
そのあとちって落ちてくのとくらべたのかなぁ。。って

そのときってすぐにダメ男子にならないで
10年以上かかってダメダメになってくのが
秒速5センチメートルみたいにゆっくりと~って
そうゆう意味なのかなぁって。。

桜の花びらが地面に落ちるのって悲しいし
失恋してからかっこよかったたかきくんが
ダメ男子になってくのも悲しい。。


もう1つにゃんが思ったのって
桜って春だから青春のことなのかなって
青春がおわる早さが秒速5センチなのかも
{/netabare}
そんなお話しだったのかなぁ。。

にゃんは2話までだけのほうがよかったって思ったケド
大人になったらかわるのかも。。

みんなのレビュー読んでたら
そうかもって思った☆

投稿 : 2019/12/09
閲覧 : 1389
サンキュー:

303

フィオーネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

つまらない

最初から最後までつまらない。さすがに現実感がなさすぎ。きれいな絵の演出で伝えようとしていることの内容が薄すぎる。

投稿 : 2019/12/05
閲覧 : 75
サンキュー:

1

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人生のすれ違いを切なく表現しています。

桜花抄・コスモナウト・秒速5センチメートルという
三部作で構成されているのは,
いまさらネタバレにもなりませんが,
全体的に幸福感や満悦という言葉が
全く当てはまらないですね。

「人生のすれ違いで,貴樹のけだるさの中を漂っていく」
とでも表現したら良いのでしょうか。

終始切なさが漂います。

〇「桜花抄」では,1年ぶりに会いに行くというのに
うれしさがにじみ出ていないし,
雪に阻まれてやっと会えたという感激より,
やっぱり,切なさがひしひしと伝わってきます。

手紙を風で飛ばされたことを言い出せずに
明里と貴樹はこの先二度と会えなくなります。

幼い二人には,ここから食い違っていく
人生の歯車にどうしようも太刀打ちできません。
(中学生が一晩帰らなかったら周りが
心配するという突っ込みもありますが。)

〇「コスモナウト」では,花苗という身近に
自分のことを思ってくれる人がいても,
気づかずにまた「気持ちがすれ違ってしまいます。」
暗に明里のことが,まだ心のどこかに,
引っかかっているかのように。

(あてもなく携帯のメールを送るふりをするのは
けっょく花苗に勘違いを与えるだけでしたね。)

〇「秒速5センチメートル」(桜の花びらが落ちる速さ)では,

「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった。」と
彼女に振られます。

まだ明里のことを探し求めているかのようです。

新海誠監督は「距離と時間がテーマ」と
DVDの最後で自らコメントしていますが,
運命のいたずらで引き裂かれた主に,
4人の「すれ違い」に注目してみました。

山崎まさよしの歌「One more time, One more chance」が
主人公が,あてもなくさまよう様子に,ぴったりでよかったです。

投稿 : 2019/11/20
閲覧 : 84
サンキュー:

7

ネタバレ

ウル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

最後変な終わり方するなと思ったら…

君の名は。言の葉の庭を見たからこの作品を見ました。
映画は短編映画で映像も音楽も綺麗です!
物語も3部構成も珍しく、面白いなと思いました。
{netabare}あと初恋の甘酸っぱさを表現したいのだなと思いました。{/netabare}
ただ個人的にはあまり合わなかったです。
良いところ、悪いところを比べながらレビューにしていこうと思います。


{netabare} 最初に時代背景について説明が少しでもほしかったです。
最初見たときなんで携帯で連絡取らないのってなりました。
東京に住んでる人は背景で昔なのがわかるのかもしれませんが、地方民からしたら全くわからないです。
公衆電話、自販機の値段で、昔なのがわかりますが、最初に新聞の記事の日にちをチラッと見せるだけでもよかったので描写してほしかったです。
それまで何か手紙に思い入れがあるのかなと思って変に勘ぐってました笑


電車で会いに行くシーンも雪のこと手紙にも書いてたのに、何故天気予報を見なかったのか、平日の夜7時集合なのか、ここも描写してほしかっですね。
次の日、引っ越しだからとか簡単な描写でもよかったのでほしかったです。
あと急いで天気予報見なかったとかも。
ちょっとしたシーンですが、ないと疑問に感じます。


雪で電車が遅れて不安になる描写はすごくよかったです!
携帯がないとこうなりますよね。
今だと考えられないですが主人公の不安がよかわかりました。
あと二人が駅で再会するシーンもバックの音楽と合っててよかったです。

2部も主人公が好きな女の子の心理描写がよかったです。
見てていい意味でモヤモヤします。
ある意味2部では主人公より目立ってますし共感できますね。

ただ中1〜高3まで片思いの設定なら、それに似合う設定や描写がほしかったかなと思います。
なかなかこんな長い期間思い続けることもないですし、別にもっと短い期間で好きになったとか、途中で色んな人と付き合ったとか、あってもよかったのにと思いました。
主人公をそこまで長い期間思い続ける理由がほしかったですね。


これは主人公とヒロインにも言えることで栃木と鹿児島で離れた後のやり取りがほぼないので気持ちの変化がよくわからないです。
何故、主人公はあそこまでヒロインを長い期間思い続けるのか?
ヒロインは何故、手紙を送らなくなったのかよくわからないです。
ここの描写がかなり重要なのにないのはかなりガッカリしました。
この2部だけ見たら面白いとは思いますが、3部まで見たらこの2部いる?ってなります。
主人公やヒロインの心理変化が描かれていないせいで、あってもなくても3部に飛べると思いました。

3部
主人公が就職して東京に移り住んでいて、ヒロインとすれ違って再会するも気が付かずヒロインは別の人結婚。
まぁ当たり前ですよね。
連絡取り合ってないし、自然消滅して別れた感じですからね。
ましてや、付き合ったかもよくわからない状態でしたし。
主人公は何故かヒロインのことをまだ引きずっていて、別れた彼女にも指摘される。
正直主人公が何故あそこまで引きずるのか理由がよくわからないです。
たまたま、子供のとき立場や考え方が似ていて、お弁当食べて、キスしたぐらいでと言ったら少し暴言かもしれませんが、それぐらいで何故大人になって10年以上引きずるのか?
それならそれに納得のいく描写や設定がほしかったです。
この映画だけだとそこがよくわかりませんでした。

悪い意味でモヤモヤ感が残るエンディングだなと思ったら、これ原作では続きがあるらしいですね。
それなら続き込で映画化してほしかったですね。{/netabare}

投稿 : 2019/10/14
閲覧 : 166
サンキュー:

9

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

初恋、そして・・・

とある男女の初恋の儚く終わりを迎えるまでを描いたストーリー。


主要な登場人物は貴樹と明里。二人は小学生の頃に出会い、お互い東京に住む幼馴染のような存在で、二人の間には「特別な気持ち」があった。しかし、それは長く続くこともなく、明里の栃木への転校を契機に変化する。


●第一話「桜花抄」

中学生になった二人はしばらく疎遠であったが、明里が貴樹へ手紙を出したことをきっかけに文通でのやり取りが始まる。二人の間にあった特別な感情を思い出し始めていたころ、貴樹の鹿児島への転校が決まる。
もう一生会うことがないと感じ取ったのか、貴樹は転校前に明里に栃木へ会いに行くことを決意する。しかし、その道中は大雪で電車が止まったり、懐にしたためた「明里への手紙」が強風で飛ばされたり、まるで二人の最後の逢瀬となることを暗示しているようだった・・・
夜も深くなったころ、貴樹はようやく栃木にたどりつき、ずっと待っていてくれた明里と念願の再会を果たす。二人は雪原の中にあった小屋で夜通し語りあい、口づけで想いを確かめるのであった。
次の朝、お互いの明るい将来を願って、二人は別れる。明里は「貴樹への手紙」を持ってきていたが、結局渡すことができなかった。もしかしたら、これが最後だと悟っていたのかもしれない・・・


●第二話「コスモナウト」

貴樹が転校した先で、貴樹に恋した少女を描いた物語。
その少女は、転校して来た時から貴樹のことが好きで好きでしかたなかったが、その想いを高校卒業まで結局告げることができなかった。
その少女は悟っていたのである。貴樹が何かの高みを目指していて、自分のことなんか眼中にないんだ、と。その少女は好きな気持ちを一生伝えず墓場まで持っていこうと誓ったのである。


●第三話「秒速5センチメートル」

時が経って、貴樹は高校卒業をしてすでに社会人になっていた。明るい未来への高揚感と期待感に胸を膨らませて種子島を出たはずの貴樹であったが、自分が何を目指しているのかいつの間にかわからなくなり、情熱と純粋な気持ちを失って限界になり、退職してしまう。3年間付き合っていた女性もいたようだが、退職したタイミングで別れを告げられる。そのメールには「1000回メールしても心は1センチしか近づかなかった」と、書かれていた。
貴樹は、明里への淡い想いをまだ捨てきれていなかったようである。このタイミングである「夢」を見る。明里と一夜を過ごしたあの夜のことである。あの時、二人はまた出会えるだろうと確信していた。明里への未練が、貴樹にこの夢を見させたのだろう・・・
同じころ、明里は新しい男性といよいよ結婚することになっていた。そのタイミングで「夢」を見た。貴樹と同じ夢である。明里はこの瞬間に貴樹への想いを断ち切ったのであろう・・・


●エピローグ

そして、ここである曲とともに流れる映像。貴樹が転校してから、二人はしばらくは文通していたらしい。二人は想いを馳せていたのだが、高校生になってからはしだいに文通が途切れるようになり、結局疎遠になってしまった。お互い、自宅のポストを開けたり、郵便ポストをふと振り返ったり、そこにいるはずもない相手をまるで探すかのような二人の姿が、とてつもなく切ない・・・
お互い大人になって、それぞれ別の道を歩み始めた二人だが、「夢」を見た日はなんとなくそこにいるような気がして、ふと探してしまう。交差点で、向かいのエスカレーターで、明け方の街で・・・

「言えなかった好きという言葉」。貴樹と明里の気持ちは通じ合っていたけど、おそらく一回も交わされなかったであろう「好き」という言葉。あの時、その言葉を口にしていたら・・・「夢」を見た二人はそうを思っていたのだろうか。


”いつでも捜してしまう どっかに君の笑顔を
急行待ちの 踏切あたり
こんなとこにいるはずもないのに”

踏切を通りすがった男女。お互いに気付き、ふと振り返るも、踏切を通る電車が遮ってしまう。「こんなとこにいるはずもないのに」と思いながらも、貴樹は踏切の先を見つめていたが、二本目の電車が踏切を通り終わるころには、もう女性はいなくなっていた。
貴樹は何を思ったのだろうか。最後はすがすがしい笑顔で、歩みを始めるのであった。


・・・・One more time, One more chanceの曲とともに流れる最後のエピローグは、言葉で表現できない切なさである。これまでの静かなストーリー調とは対照的な、もはや暴力的といえるほどのエピローグの情報量が脳天を突き、感情の高ぶりを爆発させ、涙腺を殴ってくる。まったく、なんというクライマックスの魅せ方であろうか。一言で言えば「初恋を諦めきれなかった男、初恋を断ち切った女」という何も特別ではない物語なのであるが、たたみかけるような映像で思わず心を揺さぶられてしまう。もう、エピローグだけを何十回と繰り返し見てしまうほど、好きである。

I wish I'd met you one more time,
I wish I'd had one more chance to meet you,

ああ、切ない・・・

投稿 : 2019/10/13
閲覧 : 73
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

言葉に出てこそ言わねども 内心にそこばくの咎あり

私、この作品、何度も何度も 観てて。

なんとなーく『この作品が好きです』って
ずっと言えなかったのだけれど…


私はこの作品が、大好きです。



『桜花抄』


明里ちゃんに逢いに行く時の
電車内での貴樹君の気持ちに 胸が痛む

不安、焦燥、虚無感、そして
「悪意を持った時間」に
13歳の心でよく耐えたね…と
ただ それだけを思う

貴樹君を待つ 明里ちゃんと
明里ちゃんに逢いに行く 貴樹君の
心の矢印は『→←』
心の距離も、『→←』

出逢えた2人は、雪の降る中、枝だけの桜の木を見るのですが

ここで2人の心の矢印が少し変わったのでしょう…

舞い散る桜の花びらは 雪の様に見えたのに
舞い降りる雪は…桜の花びらの様には見えなかった…

今まで世界には2人だけだった、けれど、
2人だけではどうにもできない「不確実な何か」の存在を
知ってしまった瞬間なのではないのかな、と思うのです。



『コスモナウト』

これはですね…
一緒に観た友達が
「コスモナウツ!」と、何度も叫んでいたせい?で、なかなか本気で観れなかったお話でした。

遠野君に想いを寄せる 澄田さん

澄田さんは「お友達」の位置?にいて…

遠野君を待ち伏せしたり、突然遠野君の前で泣き出したり…めんどくさいなぁ、と
ずっと思っていました。ごめんね…

どうも 密やかな「片想い」の気持ち?よく解らないくて…本当に ごめんね

でも
遠野君の目線でみると…違った風にみえる。

「記憶の中の想いのやり場」をどうすることもできず
流れる時間にただ身を任せる事しかできない

それがどれだけ、辛い事か…
高校生の心には重すぎる。


遠野君と澄田さんの
心の矢印は『← ←』で。

遠野君には「好きです」よりも
「大丈夫だよ」が欲しかったのかな、と私は思う。

けど
澄田さんは 言えないよね…
恋しているんだもの

澄田さん いっぱい泣いていました。
好きな人を想って流す涙は 初恋の証




そして
『秒速5センチメートル』

社会人になった遠野貴樹さん。
セクシーが爆発しています(笑)

(いつの間にか、彼の事が好きになってしまっている自分に苦笑い)

「日々弾力を失っていく心が…ひたすら辛かった」

必死に「届かない何か」に手を伸ばす事は
孤独そのものでしょう…辛いよ!


ふと思い出す過去の想い出

出来事は
常に心に刻まれていく。大切な想いこそ忘れる事などできない。

彼は
自身の心と向き合い
答えをみつけたい、と行動に出る。

やっと 歩きだす準備ができたのでしょう

彼の心の矢印が『→←』になった。


最後の彼の笑顔、本当に綺麗だった
笑顔の彼は幸せそうだった



誰にでも
逢いたい人がいる。待ってる人がいる。
誰にでも
新しい出会いがあって、笑顔になる時がきて…


あいたい人がいる。待ってくれてる人がいる。

だから 生きていける。



最後に、凄く気になった事を、ひとつ。

明里ちゃん、鞄を地べたに置くんだね(笑)

私は
絶対鞄は地べたに置きませんよー!





思いが強すぎて。乱文申し訳ない。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。



おわり

投稿 : 2019/10/03
閲覧 : 610
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

甘酸っぱい想い出

人は変わっていく。。寂しいことかもしれないけど、それは決して悪いことばかりではなくて、前向きに今を生きているんだと思う。
これはその、それぞれの時間を切り取った話。

(桜花抄)
思春期の甘酸っぱい恋の話。

大雪で電車がどんどん遅れて不安と焦る気持ち。すごくわかる。
今だとスマホで連絡できるけど、そういうのがなかった頃ってこんな感じだったよね。。

ちゃんと待っててくれた明里。そして雪の中でのキス。
なんかこういうの詩的な感じでいいな。

(コスモナウト)
花苗いい子だな。遠野は花苗へのやさしさは残酷だと気づけよ(-_-メ)
花苗のその後もみたかったかな。

(秒速5センチメートル)
踏切ですれ違う二人。新海監督ってこういうシチュエーション好きですね。
遠野は過去に縛られすぎ。こんなぐちぐちしてる男は嫌いだな。
想い出は大切なものだけど、それに縛られたら前に進めないよ。

もっと前向きに今を生きていく話にして締めて欲しかったです。。

最初の思春期の恋はすごく良かったんですが、終盤の話の展開はちょっと残念でした。

投稿 : 2019/10/02
閲覧 : 156

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

衝撃を受けました

アニメを見始めたころに視聴したのですが、
このようなアニメがあることに衝撃を受けました。
大人が見るアニメの代表作ですね。
通常物語は大半の作品はサクセスストーリーですが、でもこの作品はそんなことお構いなし。(笑)
ある意味ストーリーはそのほうが面白い。
登場人物のつらいところを見るのはつらいですが、何故だか惹きつけつつ後味が良いのです。
観てよかったと思える作品です。
最終話は胸が張り裂けそうですですが。。。。

投稿 : 2019/08/16
閲覧 : 310
サンキュー:

40

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良いんですが…

少しリアリティなストーリーで、活字で読んだり、実写で扱う作品だと思います。
部分の評価よりも、アニメで扱う作品なのかどうか、疑問が残ります。
点数云々よりも評価自体が割れてしまう作品では無いでしょうか。
作画はもちろん良いんですが、前面に出しているイメージは否めません。楽曲も当然悪い評価を付けれる訳はないので

総評として点数ベースでの作品評価は高いと思いますが、個人的にはアニメのコンセプトからはズレが生じていると思います。
そこが良さなのか?…

投稿 : 2019/08/12
閲覧 : 74

8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

リアルな儚い恋物語

1時間弱で
中学時代、高校時代のそれぞれの恋を描いた二つの短編と、それを回想するセクションで構成されています

まず思ったのが2007年てこんなにグラフィック綺麗だったかな?
というほどに作画が良いです
さすがは新海誠先生です‼️

声優さんもあどけない感じが逆にリアルで自然と呑まれます
いつも思うけどこういう感じのCVってわざと素人っぽい方を
起用してたりするんですかね?

観よう観ようとは思っていたのですが
たまたま久しぶりにAmazon Prime開いたらピックアップされてたので
じゃあせっかくだし観てみようかということで
実際かなり短いので気軽に視聴できました

とにかくまるで自分のことかのような現実味がある作品でした

投稿 : 2019/08/11
閲覧 : 77
サンキュー:

7

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

初は忘れられない

視聴理由 天気の子をみて

視聴前 聞いたことあるタイトル

視聴後 お、おぅ

この話は「ま、初恋ってのは辛いよね」みたいな話
転校が多かった小学生が惹かれあった結果
ま、転校が多いってことはまた転校するんでしょうねってことで転校
そこでも未練たらたらで文通
そこから物語は始まる

で、ラストは意味不明。は?
でも今回のは割と許せるかも(もしかしたら「言の葉の庭」を見たあとだから新海誠に期待してないだけなのかもしれないのだけど)
なんか言いたいこともちょっとだけわかった気がする
妙に現実。これはアニメである必然性を感じない。っと思った。
「みたまんまを模写して」「現実での出来事(実体験なのかはともかく)を忠実に再現し」「電車(踏切)を映す」ほぼドラマだろこんなの。アニメでやる必要がない。そもそmの定義をはき違えているような気がする
ほかの方のレビューでは「むかつく」だの「胸糞悪い」だの言われてますがまぁ「言の葉の庭」に比べたら(?)どっちもダメですねw

あと素直な感想なのですが
この監督夢なさすぎでしょ、現実を書いたら本当に現実だしわけわからんファンタジー書いたら何が言いたいのかわからないし...

色々新海誠について悪口を言っていたら長くなりました
すみません

作画は素晴らしく文句のつけようがありません(ただそれは模写だけの技術だけではないのかという不満もありますが)
音楽は普通
声優さんも普通

総合評価 新海誠は私には合わん

投稿 : 2019/07/30
閲覧 : 103
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アンチテーゼ

一生叶わぬ想いを引きずり抜け出せない苦しみ。
暗く残酷に描かれるこの世界。
これは新海監督が伝える、次に繋げる「アンチテーゼ」。

〈簡単なネタバレ〉
{netabare}
第一章【桜花抄】
閉じ込められる電車の中で抱く不安と恐怖感。
彼が想う「明里がいなければ」という気持ちは叶わず、深夜の駅で彼女は待っていた。
最悪の結末として。
そして彼女への手紙を無くした時、もし彼は帰える事が出来たなら、
それは初恋の思い出で終わっていたかも知れない。
失うものをしっかり失って。
そしてここから彼は『秒速5センチメートル』の世界に閉じ込められて行く。

第二章【コスモナウト】
花苗の視点で描かれる世界。
もし花苗が告白していれば、貴樹がいる遠い世界に行き、彼を救い出すことが出来たと思う。
しかし彼女は諦めそれをしなかった。彼はそれを待っていたのかも知れないのに。
そして彼は続ける。「たったひとつの水素原子にさえめったに出会うことない、
想像を絶するくらい、孤独な旅」を。

第三章【秒速5センチメートル】
荒廃と絶望。
理沙は彼を真剣に愛していた。だから彼を救い出そうと三年間もメールを出し続けたんだと思う。
しかしその世界に閉じ込もる彼はそれを拒んでしまう。
彼が想う明里はいつの日か本を読み切り「終わり」を迎える。
彼女にとっては既にただの昔の思い出となり、貴樹は未だにその世界に閉じ込められている。
明里はもうその世界にいないのに。
その後すれ違う踏切で、当然彼女は立ち去ってしまう。
{/netabare}

この絶望は、手紙を失い、そして言葉で伝える機会を逃してしまったことから始まった。

気持ちを伝える事の大切さ。
人は、想いを伝え、時に叶わぬ恋を断ち切り思い出にすることで、
孤独の世界に入り込むことから逃れられる。

きっとそう言うことなんだと思う。

投稿 : 2019/07/23
閲覧 : 176
ネタバレ

gussan さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

軽い気持ちで見るべきではない。心に余裕がある時に、懐かしい気持ちを思い出すために見る映画。
山崎まさよしの One more time,One more chance がとてもいい味を出している。

投稿 : 2019/07/21
閲覧 : 62
サンキュー:

2

ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思い出の備忘録は離れ触れるたびに刹那に綺麗で

初恋はいつもいつまでもどんどん美しく、我が身はいつもいつまでも未熟なままで。

【自語りにつき閲覧要注意】
{netabare}
高校時代はPHSから携帯電話への変換期、ミーハーではない我が家に「パソコン」はなかった。当時の携帯電話は今でいうインターネットサイトへのアクセスはできずキャリア各社が独自のサイトを持っておりキャリアをまたいだアクセスはできなかった。毎月様々なサイトがオープンし着メロは電話をかけて携帯電話へ落とし単音から和音に、2~3か月ごとに新機種が出てきてゼロ円で機種変していた。
ド田舎で並みな学力しか必要としない近所の県立学校は中学校時代の大半の友人とともに近隣の町の新しい友人が一気に増えた。入学と同時にバイトも始め様々な人と関りを持ち、持つものも頻繁に変わっていきものすごい速さで世界が開け変化しているように見えた。

そんな中デジタルツーカーが「つるんDEアミーゴ」という有料チャットサイトをオープンさせた。全国の様々な人間にあふれる世界は子供だった私には世界の全ての様にも思えその世界にどっぷりつかった。夜が明けるまでくだらない文字での会話に明け暮れ、サイト内で個人メールができるのでそこで携帯番号を交換し毎日メル友が増え週を追うごとにそのメル友は入れ替わっていた。
当時は○○放題という料金プランはなく、しかもパケットでの料金形態ではなかったため通信料がアクセスするごとに青天井で増えていき毎月5万円程度は当たり前で10万円を超えることも珍しくなかった。午前中はパチンコで小遣い稼ぎ、昼頃から学校へ行き夕方まで爆睡しそのままバイトへ向かい終業したら単車を飛ばし急いで帰宅しまた明け方まで語らう日々だった。

そんな時間も金も無駄遣いを繰り返す生活のなかで一人の同い年の女の子と知り合う。お互いの恋愛相談や進路の相談、他愛ない日常会話を重ねるたびお互いを埋めているような心地で惹かれあい隠しごとのない友達にいつの間にかなっていた。
私は広島から愛知の専門学校へ、彼女は長野から埼玉の専門学校へ進学した。親の全面援助を受け金銭的に裕福だった彼女はダメな男に惹かれる傾向があり埼玉で知り合った男と付き合い始めるが時間の経過とともにヒモへと変化した。私には高校時代から付き合っていた交際相手がいたのだが卒業と同時に就職した大人へ変化していく人間と学生で気ままな私では価値観がズレ始め、月を追うごとに溝は深まっていた。遠距離恋愛の寂しさにも耐えれずつまらない口喧嘩のあと関係は自然と消滅した。1年の夏には彼女は東京へ就職内定が決まり私は地元広島での内定約束をもらっていてお互いの将来は決まっていた。
二人とも何かが足りないのにそれに目をつむり日々苦悩しながら生活していたためそれを補うための心の拠り所としての存在は二人の欲求を一気に加速させた。さらに進学して初めての夏休みに彼女が帰省したため長野と愛知という物理的距離の短縮が全てを補い合いたいという二人の願いが簡単に手の届くものとなった。ここまでの距離となれば後は単純でその夏から二人は彼女が帰省する度に会い、旅先で幾多の思い出を作った。
幼稚で捨てることができなかった。何も解決しない、何も進まない、何も選べなかった私たちの時間は悪戯に心地良く悪意を持ってただひたすら甘く過ぎていった。

卒業と同時に最後に会う約束をした。私は一旦実家に引っ越し家で自由に使える軽自動車で埼玉へ向かった。金銭的に余裕があったわけではなく、下道と車中泊や全国に散った専門学校の友人宅での宿泊を繰り返した。雪が多かった3月で箱根には雪が残っておりスタッドレスタイヤではなかった上にチェーンすら持ち合わせていなかった車のタイヤは急こう配の峠道で頻繁に空転し1km進むのも凄い苦労した。とどめにはスピンし衝突した縁石でパンクもしてしまった。交換したスペアタイヤでしかも未経験の凍結路はとても心許なく彼女との最後の逢瀬への不安と重なり絶望と期待とが複雑に入り交じっていた。
それでも無事箱根を越え二人は夜に横浜で落ち合った。田舎者の私には山下公園や赤レンガ倉庫や煌びやかな街並みはそれはそれは美しいものでやっとの思いでたどり着いたこの地、彼女の傍らのこの位置を失いたくない感情で溢れた。その夜私は言ってしまった、「一緒に来てほしい、大事なことだから時間をかけても構わない。」
二人は夜が明けても語り足りなかった。告白してしまった私は頭の中がいっぱいなのと度重なる寝不足でその後の記憶は曖昧で彼女が好きな川越まで行ったことぐらいしか覚えていない。何か月か過ぎ暑くなり始めたころ「ごめんね、あなたは一人でも真っ当に生活できても彼は私が居ないと人らしい生活ができないの」と言われ甘美で真っ暗で光のない二人の時間と私の本当の初恋は幕を閉じた。

その後の私は大きく沈み何人かの女性とだらしなく過ごしたが決して満たされなかった。3年たち色々落ち着き始め当時付き合っていた女性と結婚もしたが・・・、妻の変化に耐えれず10年で離婚となった。
ほんとろくなもんじゃねぇwww
{/netabare}


お互い惹きあいつつ同じことを想いながら縮まらない距離。薄暗い時間は他に幸せがあるんじゃないだろうか?こうすることで彼女は本当に幸せになるんだろうか?などという箱根越えの不安感と貴樹が岩舟駅へ向かう様子を重ね、出会えた時のこの世のものと思えない幸せに共感してしまう。
眩いほど輝く過去となった思い出の世界に囚われ自我があるようでないような無意味な時間。何もないからこそ目を奪われる美しい景色が空っぽの心に染みわたっていく。その心の牢獄は苦しくも時とともに砂へと風化しキラキラと空へ散っていく。
幾度も幾度も幾度も幾度も「早く会いたい」、「もっとここに居たい」と強く願っていた私の心を鋭利に掻きむしりえぐる山崎まさよしの優しい歌声と共に回想される物語は未だに強烈なフラッシュバックを起こし自分の思い出が回想される。胸が苦しく高ぶり鼓動が早くなり血と目頭が熱くなる。

この作品を見る度にチクチク痛むのに歳を重ねるごとに当時以上の大切な宝物となっている。当時はもっと苦かったはずなのだが悲しいかな記憶の美化(劣化)は歳だな(笑)
苦しくも心地いい過去を思い出させてくれるこの作品は私にとって麻薬のようなものなのだが見終わってふと我に返ると男(自分)の女々しさって客観的にみると本当に痛々しい。

それでもこの歳で人として一周目の経験が済み本当の意味で一段落したからこそそれらの酸いも甘いも辛いも苦いも可愛く見える。よくある有象無象のオッサンの他愛もない思い出話し。歳だな(笑)


【以下過去レビュー】
{netabare}
越えられない距離、離れた時間ほど離れる道筋、取り返せない人生の物語。

ストーリーについては色んな評価がありますが私は好きです。新たな道を進む人、そこに残り続ける人。余計なセリフや脚色が無いからこそ色んな意見があるのだと思います。深い作品だと思います。残された者の最後の選択はどうなったのか、その選択の結果どうなったのか。それは感じた事が見た人の答え。
作画も素晴らしいものでしたね。種子島の永遠に続くような青空、澄んだ海、悲しく消えていく夕暮れ空、手から溢れる無数の輝きを放つ星空。懐かしかったです。

力が無いが故にどうしようもない物理的な距離、青いからこそ馳せ続ける思い、時間がもたらす現実。そこに私の青春の、失恋を癒してくれてた山崎まさよしの名曲が来ちゃえば残り8分は涙が止まるわけないですよね。ちなみに1話のピアノver.でもきちゃいましたけど。

私の答えはどうしようもない不可能なものが青年から青さを思い出に変えて大人となった答えが出ました。{/netabare}

投稿 : 2019/07/18
閲覧 : 155
サンキュー:

16

ネタバレ

かいかい さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

踏切なげぇなオイ

小学生の恋愛を引きずってる痛い男の物語たけど、背景の美しさと山崎まさよしが僕らをおセンチな世界に連れて行ってくれる。いつでも探してしまうこと間違いなし。

投稿 : 2019/07/05
閲覧 : 54
サンキュー:

4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

断ち切る想い

「あのキスの前と後では、世界が変わってしまった」

もしあの日、深夜の岩舟駅で待つ明里がいなければ、そして手紙を失うことが
無ければ、その後も彼女を想い続ける苦しみを持たずに済んだかも知れない。

鹿児島で出逢う花苗。恋人のように寄り添いながらも、彼は遠い場所を見てる
と諦め告白をしなかった。もしあの時彼女が告白をしていたら貴樹は苦しみか
ら逃れられたかも知れない。優しい彼ならきっとそれを受け入れていたはず。

そして現実を見れない貴樹は、その後もその世界に閉じこもる。

理沙と付き合い、現実と向き合おうとする貴樹。しかしそれでもその世界を
抜け出せず苦しむ貴樹は仕事を辞め、理沙に別れを告げられる。
「1,000回もメールしても、心は1センチしか近づけなかった」と。

その後、踏切で出逢う明里と貴樹。電車が通り過ぎたそこには、既に想いを
断ち切っていた明里は当然その場にはいなかった。


彼は明里と過ごした『秒速5センチメートル』の世界から無事に抜け出すこ
とが出来るのでしょうか。

あの後振り返って前を向いた彼は想いを断ち切れるだろうと僕は思いたい。

投稿 : 2019/07/03
閲覧 : 63
ネタバレ

nan-nan さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

意外と現実派!

色々美しいアニメを観てきましたが、新海監督の画は本当に綺麗ですよね✨
ストーリーもハッピーエンドで終わらない辺りがツボです!
ってか、ハッピーエンドで終わっていたらココまでの評価はしませんでした!
自分と重なる部分もあるので余計に感情移入してしまうんです…。
自分が相手を好きでいて、その相手も自分を好きでいてくれるなんて奇跡です✨
そんな甘っちょろい設定でなくて良かったです!

音楽的にも山崎まさよしさんの歌、ハマりまくってましたね(^^♪

本当に個人的にですが良作と呼べるな!と思いました。

投稿 : 2019/06/29
閲覧 : 56
サンキュー:

5

ユメサーンスーンシ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

初めて途中断念したアニメ

当時結構推されてたというか、話題だったので視聴したのですが
生まれて初めて途中断念を経験した記念すべき作品となってしまいました。。。

主人公に魅力を感じられず、ボソボソしたストーリーがずっと続く感じです。

ほしのこえの監督と同じなんだと後で知り納得。

これは好みの問題なのかなと思うのですが、この作品にしても、ほしのこえや君の名は。にしても、新海さんの世界観は、苦楽があるように見えて実は世界の都合のいい面ばかり切り取られている感じがしてどうしても受け入れることができません。
アニメだし御都合主義で何が悪いと言われればその通りなのですが(・_・;


映像に関しては、当時を考えるととても綺麗に作られていると思います。
色合いも鮮やかで繊細です。
ただやたら綺麗すぎて、話を見せたいのか空を見せたいのかという疑問にはぶち当たりますが。。。


雰囲気を楽しむには良い映画なのかもしれません。

投稿 : 2019/06/28
閲覧 : 80
サンキュー:

3

alice777 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

つまんない

おもしろくない。

同じ感想を見まして一言でいってその方のタイトル通り「正直なにがおもしろいのかわからなかった・・・」

投稿 : 2019/06/18
閲覧 : 125
サンキュー:

3

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海誠監督との出会い

今時こんな静かなアニメも珍しい(と言っても公開は10年以上前ですが)美しい作画表現と細かな心情描写に驚かされたのをよく覚えています。
新海誠監督は現在、君の名はで一般的にも評価され、これからの活躍に期待が持てます

投稿 : 2019/05/31
閲覧 : 71
サンキュー:

5

ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

季節は移ろい、心だけが取り残される

子供時代の淡い思い出。
厳しい冬の寒さ、雪景色、そして再生の桜。
切ない失恋物語だ。
新海誠の恋愛は喪失感を描く時がもっとも美しい。
喪失感が常に存在している。

切ない感情が未だ一人の女性に向けられている。
{netabare}成就することが出来なかった恋心だ。{/netabare}
そして季節は移ろい心だけが取り残される。
それはほんとに哀しい体験なのだろうか。
彼が大切に守ろうとしたものに共感する。

人それぞれに歩むスピードも歩幅も違うのだ。
遅くてもいい、確実に前へ。
これは再生と癒しの物語である。

19年春、桜花抄を見る。
夕方知らない番号から電話があった。
それは小学校の時、一緒に野球をした仲間だ。
地元で飲んでいるから今から来れるか?
突然すぎて参加は出来なかったけど、
あだ名で呼ばれている皆の声を聞いて、
会ってもいない数十年の時が埋まった。
人生とは不思議なものだ。
初恋の人はいてたのかな…。
僕はなぜか桜花抄だけ見返したくなり、
そうした。

投稿 : 2019/04/13
閲覧 : 489
サンキュー:

94

オオハシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見終わった後しばらく心に穴が空いた様な状態になった

未だにこの作品を思い出すと胸が痛くなる様な状態に陥る
これは見る人それぞれの体験や経験で全く違う感想になる作品だと感じた

投稿 : 2019/03/31
閲覧 : 118
サンキュー:

5

ネタバレ

D.K さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見終わった後モヤっとする人に読んでほしい俺的解説

なぜ多くの人がモヤっとすると受け取るのか?

答えは簡単で一幕、二幕と違って三幕は主人公自身が自らの心情を言葉であまり語らず感情移入しにくいからだ。
その為、鑑賞者は映像から主人公の心情を読み取らなければならない。
また言葉で心情を語る一幕二幕とのギャップで映像が読み取りにくくなっているためであると考えられる。

ではなぜそのような演出ななっているか?

なぜならば一幕二幕では「代替え不可能で絶対的な恋愛体験」について主人公自身が理論先行で思考し肯定しようとするためだと思う。ゆえに葛藤は演技として喋らない頭の中の言葉で自分自身が語られる。
しかし三幕では主人公の成長によって社会に放り込まれ「代替え不可能で絶対的な恋愛体験」について思考し肯定する暇もなくなる。主人公は気づけば「代替え不可能で絶対的な恋愛体験」が不可能だったことに気づきはじめ思考しなくなっていく。主人公は主観的な自分から客観的な自分へと少しずつ変化していき自分語りは減っていくため言葉で自身を語らない。

それでも過去の恋人の影を追い求める。
そして怒涛の結末エンディングを迎える。

春という季節のモチーフや
鮮やかで明るい色
肩の力が抜け
踏切が上がるシーンで微笑し
靴がアップで写され
地に足の着いた大人として振り向いて過去と決別し
前を向いて歩いていく

主人公は、自分の心の中にあり「代替え不可能で絶対的な恋愛体験」を今となっては実現することが不可能だと肯定し大人になって前に進んでいく
これはある種の喪失感を伴い過去の束縛からの解放を意味する
だからこそ淋しくもさわやかに感じるなる

だから私は、五センチメートルを繊細な主人公が長いあいまいな失恋を経験し幼少期の終わりを迎える話だと思っている。
決して憂鬱なアニメではなく。憂鬱を乗り越えて一歩前へ大人になるアニメ映画なのである。
だからこそ一部の鑑賞者には強烈なノスタルジーに苛まれるのである。

投稿 : 2019/03/02
閲覧 : 204
サンキュー:

5

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秒速5センチメートルのストーリー・あらすじ

東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。(アニメ映画『秒速5センチメートル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2007年3月3日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
5cm.yahoo.co.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1...
主題歌
≪ED≫山崎まさよし『One more time, One more chance』

声優・キャラクター

水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督:西村貴世、美術:丹治匠/馬島亮子、音楽:天門

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