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「フラクタル(TVアニメ動画)」

総合得点
64.6
感想・評価
813
棚に入れた
4298
ランキング
3649
★★★★☆ 3.4 (813)
物語
3.2
作画
3.6
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.4

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フラクタルの感想・評価はどうでしたか?

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

再視聴。やっぱりアニメ視聴にはメタ情報は入れない方がいいですね。

23年10月に再視聴。以前は22年5月に1回みてレビュー書いています。

 さて、バーチャル世界と自然回帰的なもの、ベーシックインカム、ボーイミーツガール、それと鍵となる少女の性的な話をジブリ風エヴァ煮込みにしました、という感じの作品です。

 そう考えると、内容それ自体はもったいぶってはいますが、難解ということもなく、描かれていること、事象とSF設定、テーマは分かりやすいです。

 ただ、やはりフリュネの性的な問題ですね。ここは何がいいたかったんでしょうか?1回目視聴の時は、アニメ創作の世界における少女の性消費の「歪み」のアナロジーとして一番気持ち悪い「父娘」性的虐待問題を持ってきたのかなあとも思いました。あるいはNTR的な演出もあったので、アニメ消費者の処女厨批判なのかとも思いました。つまり父(加害者)、NTR(被害者)=アニメ視聴者です。

 ですが、その解釈でいいのかこの作品では確信がまったくもてません。型で読み取ればそういう感じでいいと思いますが。で、東浩之氏が執筆した「フラクタルリローテッド」という雑誌連載の小説を手にいれようと思いましたが、無理でした。
 
 私は「アニメは情報をカットして見る」を信条としていますが、さすがに気になるので、当時の制作者の言説をある程度みました。
 いやー、もめたんですね。東浩之氏と山本寛氏。岡田麿里氏は東氏サイドみたいですね。醜い争いなのと外野の意見が品がないので、すぐに情報拾うの諦めましたけど。

 前半は東氏と岡田氏のシナリオ、中盤から山本色が入って、最後は山本氏が描いたシナリオっぽいですね。ですが、東氏と岡田氏は近親相姦をテーマに持ってこようとしていたみたいで、そこに着目してしまう仕掛けはあったみたいです。

 11話の少女のモノローグは感動的なんですけど、その達観が自己犠牲なのか、父娘の関係性なのかよくわかりませんでした。結論がよれているので含意が読み取れない…ような感じです。ただ、それにしては普通に面白いストーリーにはなっていました。
 ただ、なぜ鍵は近親相姦による多重人格じゃなきゃいけないか?が、メタ的な意味でわかりませんでした。つまり、含意が分かりません。ここまでややこしい感じにした以上は気になりますが…

 まあ、やっぱりメタ的な情報は入れないほうがいいですね。せっかくある程度高く評価していた作品なのに、ニュートラルな目で見られない感じです。ですので、評価は変えないでおきます。まあ、普通に面白いとは思いますし。




以下 22年5月 1回目の視聴時。


ジブリ模倣はミスリードで「2次創作」と「少女の消費」について?

 本作はストーリー原案に東浩紀氏がクレジットされていてました。OPで気が付きましたが、「動物化するポストモダン」で有名な評論家です。宮台真司氏、岡田斗司夫氏、堀江貴文氏などと対談している動画を見たことがあります。
 彼は本作の前提となる消費だけする社会、つまりベーシックインカム条件付き肯定だったと思います。
「動物化…」でデータベース理論とシミュラークルについて語っていました。

 本作の題名が、フラクタル=自己相似性です。そして、シミュラークル=オリジナルと模倣が逆転した或いは区別がつかない状態ですね。データベース理論はアニメなどの創作物はもはや模倣による萌えられる小さな断片の積み上げで作成されており、大きな物語が提示できていない、と言うものでした。(誤解があるかもしれませんので詳しくは原典をお読みください。)

 まず、本作で目に付くのはジブリ的な作画と飛行船=ラピュタ、悪役たちはナディアっぽいです。これで1話目で「んん?」となりますが、東氏の名前を見ているので、あえて模倣しているんだろうなあ、と思います。つまり作品というのは2次創作=MADアニメでも内容が入れられるんだぞ、ということが言いたい気がします。対してオリジナルに見えてもテーマ性もオリジナリティも無い物が氾濫しているぞ、と。
 ミスリードしてるんだろうなあ、と思います。なにせあのヤマカン氏のクレジットもありますのでゲンロン畑の人たちですからひねくれてるんだろうなあ、と思います。

「ザナドゥ」とかいかにも厨2な名前の付け方もちょっと意地悪な感じです。ここのくだりで、作品に対する批評とその批評に対する病的な反論とかもちょっと入ってましたね。
 生活の2重性がベーシックインカム以上の儲け=欲望と捉えていいのかはちょっと読み取れませんでした。結局滅ぼされていたので肯定的ではなさそうですけど、

 結果として最後はエヴァを想起させるシーンが出るし、マクロスだし、攻殻機動隊でした。レールガンの御坂シスターズの模倣はナンバリングとか個人の特定というそっくりなエピソードもありました。丁度レールガン1期が2010年なのでかなり意識したんでしょう。
 とにかく細かくはいろんなものを思い出しますが、そういう断片の模倣が意図的に散りばめられています。

 本作については、ベーシックインカムで生活がない、ネット社会で個がアバターであることと同義である、という社会を描いていました。表面上は。

 ただ、ヒロインのフリュネの性的な扱い方から言って、ヒロインは巫女であることを裏切ることにより、その点で現実の女というもの、つまり、萌えに対するアンチテーゼを言いたかったのかなあという気がします。途中の露骨な診察台の部分とかやりすぎなくらいでしたが、まあ、分かりやすくしたんでしょうね。
 14歳=エヴァではなく、あえて10歳から16歳まで成長させていました。14歳で少女たちは成長を止めるのではなく、大人になるんだぞ、という事かもしれません。ネッサ・中身=10歳、フリュネ・外見=16歳もちょっと意地悪くとると今の高校生なんてそんなもんだ、と言っているようにも見えますけど。

 シンエヴァがやった自然回帰・現実回帰と少女は女に成長するという現実を2011年時点でやったということでしょう。なお、2011年冬のアニメで震災前なんですよね。この後震災によってアニメの在り方に恐らくは隠れたパラダイムシフトがあったんでしょうか。本作のアニメへの提言的な部分は全然話題にならなかったですね。
 私は本作の存在すら知らずに、本当に最近見終えたところです。

 なお、自然回帰・現実回帰については1回しかみてないので何ともいえません。フラクタル社会そのものを全否定したかどうかは読み取れてません。ちょっとニュートラル、つまり価値観を保留しておきます。


 総評です。で、素直に言って普通に面白いです。模倣性は敢えてやってるんだろうなあ、と思ったのでかえって気になりませんでした。作画もキャラデザも奇麗ですし。11話1クール作品にしては、世界観があってしっかりと一つの世界を見届けた満足度があります。結末があるのもいいんでしょうね。

 あと、私みたいに屁理屈をこねなくても面白いと思います。特に模倣はワザとやっていると割り切ってみればなかなか冒険があって、出会いがあって、視点が移り変わる秀逸なストーリー展開でした。

 主人公も言ってましたが、登場人物の説明不足でイライラしますけどね。主人公の気持ちに乗れるという点ではうまい脚本だったのかもしれません。それと主人公の無垢性も演出なんでしょうけどちょっと作りすぎな気もします。

 1回目なので私の読み込みが甘いですが、仕掛けがないかもう1度見たくなる感じですね。

投稿 : 2023/10/15
閲覧 : 356
サンキュー:

11

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

個人的評価 クソアニメ

ストーリー 0点 全体的に展開が場当たり的でジブリアニメの作品の展開をパクってるだけの面白みのない内容
作画 12点 これは良かった
声優 8点 まあ悪くはない
設定 0点 キャラクターの行動や言動に一貫性がない
音楽 13点 これも良かった
総得点 33点
キャラクターが目で見たことをそのまま話してばかりなのでもうちょっと考えて話を作るべきかと。

投稿 : 2023/08/11
閲覧 : 90
サンキュー:

0

mon(萌レビュー) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

作者の願望が詰め込まれたジブリ風のなにか。

3話まで視聴。キャラクターの作画や世界観が思いっきり「ジブリ」そのもの。作者の願望が詰め込まれたジブリ風のなにかという感想。

以下、マイナス点。

・物語が3話終盤までよくわからない
・キャラクターの行動がいちいちオーバーリアクション
・あまり共感ができない

仕事をしなくてもいい世界。

ロボットが全部やってくれる。


「えっ、その世界最高じゃん」


としか思えない。3話まで見てもこれに反対する明確な理由がよくわからない。

あといちいち、女の子の体を見たり触れたりする度にオーバーリアクションするのは、昭和時代の感覚なのだろうか。

いちいち面倒くさい。



主人公も卑屈な感じなのに、周囲が次々と寄ってきてストーリーが進むのはもうこれ作者のただの願望じゃね?っと思えてきました。


まとめると、作者の願望が詰め込まれたジブリ風のなにかですね。

投稿 : 2022/10/08
閲覧 : 168
サンキュー:

1

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

群集心理でクソアニメと言う人が多い普通アニメの良作アニメ

群集心理でクソアニメって言われてるものの一つですねこれ
別に悪くなかったです

多分監督とか多方面での事柄を大きくとらえた人達がクソアニメって言い続けた結果でしょうね
別にこれは悪くないと思います

ジブリ好きなんだろうなって思ったのと
そういう雰囲気を欲していたんだろうなって思いました

オチもクソアニメと言われてないアニメと同じくらいの展開なんで
このフラクタルと言うアニメだけクソアニメと言われてる根拠が自分は分からなかったです


普通に普通アニメの中では良作アニメでした

投稿 : 2021/01/14
閲覧 : 618
サンキュー:

4

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作

レビューとかの評判は悪いけど普通に面白いと思った。
特に虚構に塗れたSFチックな近代都市ザナドゥを描いた7話は設定や演出含め非常に好きだった。
終盤部分だけ見るのがだいぶ後になってしまったため少し最後の感慨が薄くなってしまい、そこだけ残念。
アニメーションや脚本など結構力の入った王道的セカイ系作品だと思う。評価が芳しくないのは特別新奇性を狙った作品ではないためだろうか。
牧歌的なファンタジーの復古作品としてはなんだかFF9を思い出した、

投稿 : 2020/09/29
閲覧 : 388
サンキュー:

1

順順 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白かった

父さまが胸糞で途中辛かったけど、
とても良かった

投稿 : 2020/05/12
閲覧 : 363
サンキュー:

0

ネタバレ

あかい さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もっと評価されていい、あとネッサが可愛い

学生の頃に一度は視聴しているのですが、OPと作品の雰囲気が好きだったくらいしか覚えていなかったので再度視聴しました。

最終回の「空の屋根」へと続くエレベーターの中での会話がこの作品のこと(軸?)をよく表しているように思いました。
ただただクレインはフリュネ(ネッサは二番目)が好き。グラニッツ一家や僧院については三の次四の次といったところだと笑

エレベーター中のクレインの発言「俺は世界のことがわからない。僧院もスンダたちも正しいところがあって間違いがあった。どっちかを選べって言われても今の俺では無理だ。」
クレインはグラニッツ一家と僧院どちらのやり方にも疑問を持っており(例:グラニッツ一家の僧院の殺戮、僧院のフラクタルによる洗脳)、作中一貫してどちらかに大きく肩入れすることはなかったように思います。

続きの発言「でも一つだけ言える。君とネッサを失ったら俺悲しい。死ぬのと同じくらい辛い。」
これはもう初めからガンガン伝わってきますよね。ずっとフリュネの尻追っかけてましたし。

最終的にはフリュネとネッサは鍵として一つになり、フラクタルは再起動されることとなります。私はこの終わり方が好きでした。僧院が居なくなったことで次の再起動の可能性はほぼ無くなりその内フラクタルは動かなくなるのでロストミレニアムさんは後々悲願達成です。またフラクタルに洗脳されていた人々はこの結末のお陰で突然フラクタルが無くなったことで慌てだすということもなく、先々フラクタルが無くなることに備えて自活する知恵や技術を手に入れる準備期間を得ることができました。居なくなっちゃいましたけど僧院さんの立場を考えたとすれば、まあ再起動できたしええかという感じで笑 

一点だけ気になった点を挙げると、
また上のクレインの発言のとこなんですけど「僧院もスンダたちも正しいところがあって間違いがあった。」スンダたちの間違いだと思われる箇所を描写してたシーンがちょっと不快に感じてしまいました。スンダたち(グラニッツ一家)の自分たちの思想は正しい、とりあえずフラクタルは壊す、後のことは知らんの姿勢に気づいてからはうーん・・・という感じで。自分たちの信じた道を行くのはいいと思うけど、フラクタルにどっぷり浸かってる人たちはフラクタル無くなったらね。そういう間違いについてもフォーカスしたかったという作り手の意図があるのでしょうけど。作中にグラニッツ一家がその間違いに気づくようなシーンがあったらそんなに後を引かなかったかもしれません(もしそのようなシーンがあったならすみません)。

全体を通して、やっぱり音楽は好きでした。雰囲気も好きでしたし、わがまま勝手のフリュネや最後まで天真爛漫なネッサも好きでした。第8話で色々助けてくれたネッサと同じ容姿のフリュネさんも好きです。

なんだかべた褒めになってしまいました。賛否両論あるようですが、私は良く練られてて余韻に浸れる作品だと思いました。作品に関わった全てのスタッフに感謝です。

投稿 : 2020/02/17
閲覧 : 389
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

サロゲートかな?って

ファンタジー色を強めた洋画サロゲートかな?って。

A-1Pなので作画は平均以上ですし、CVも嫌いではない。
キャラデザは微妙。
やはり構成、脚本かな・・・
解決してねぇ~じゃん。先延ばしにしただけじゃね?ってのがね。
気に入らなかった。

投稿 : 2019/11/15
閲覧 : 293
ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

勿体無い。

【概要】

アニメーション制作:A-1 Pictures
2011年1月13日 - 3月31日に放映された全11話のTVアニメ。
監督は山本寛。

【あらすじ】

22世紀に確立された世界を管理する「フラクタルシステム」
ネットワークの庇護を受けて人類が働かなくても、
電子マネーが支給されて生活していける楽園の時代に突入。
人々はリアル空間に存在しながらもインターネットの世界にいるような生活をしていた。

だがシステムの開始から1000年が経ち、システムを維持する機械の故障が相次ぎ、
フラクタルの恩恵を受けられない「圏外」となった難民が続出。
フラクタル無しの生活を知らないがために、受信可能な地域を求めて放浪する事態。
更にはシステムを管理する僧院も修復する技術が失われていた。

そんな時代に、フラクタル開始以前の旧時代の機械が好きなクレイン少年がいた。
とある晴れた日、崖の近くのベンチにクレイン少年が腰掛けていると、
小型飛行船に追いかけられていて、メーヴェに似た機械で飛んで逃げている少女を目撃。
少女の名前はフリュネ。フリュネを追いかけているのは、
フラクタルシステムに反対している「ロストミレニアム」の「グラニッツ一家」であり、
フリュネは、崩壊しつつあるシステム再起動の鍵となる存在であった。

【感想】

これが売れなかったら引退すると監督が宣言するも、
1frt=883枚として中国でも有名な単位の由来となったオリジナルアニメ作品。
ちなみに舌の根も乾かぬうちに監督は引退撤回。

ジブリアニメとアメリカのSF映画をミックスしたような内容で、
管理社会への反抗と監督の性癖をトッピングして出来た感じ。

何故ジブリっぽいかと言うと、監督の意向が強く、
田代雅子(キャラクターデザイン)への指示が二言目にはジブリジブリ。

1話目しかでてこないメーヴェもどきと追いかけてくる3人組の空中戦をみても、
パクりすぎてワクワクの欠片もない。

『魔法少女まどかマギカ』みたいにオリジナリティを持った作品性で勝負するのではなくて、
複数の有名アニメ作品からのコピーをパッチワークにして、
自分らの趣味や性癖を盛り込めば大ヒット間違いなし!と考えたものの、
やはりバッタモンはバッタモンでコピーブランドを見るぐらいなら、
コピー元のジブリ作品を見れば良くね?となるのが当然だと、
『天空の城ラピュタ』のドーラ一家と『ふしぎの海のナディア』のグランディス一味を、
混ぜてやたら人数を増やした「グラニッツ一家」を見ながら思う次第。

パクリはさておいても、このアニメ観てるとなんだか疲れる。
何度も突然脱ぎだしたり行動が予測不能なヒロイン。

更には1話目ラストで登場するネッサは、誰のオーダーか知らないですが、
ア●レちゃんの丸パクリみたいな演技で台詞を聞いてると頭痛くなってくる。

何故頭が痛くなってくるか?というと、
人と人のコミュニケーションとして会話がキャッチボールになってない。
相手が何を思ってるか感じて考えて言葉を紡いでいるのではなくて、
ほとんど脊髄反射で気分だけで台詞を発してるだけのような。

それはネッサだけでなく全体的にちぐはぐな会話が繰り返される。
フリュネもグラニッツ一家の連中もただ言いたいことを言うだけ。

感情であれ理屈であれ、普通は当人なりの行動原理があるものだけど、
このアニメの場合は裏付けのない行動が多すぎ、
仮に裏付けが設定にあるにしても描写不足のせいか突拍子も無い印象を受けてしまう。
特にヒロインのフリュネが酷くシナリオの都合であっち行ったりこっち来たり、
行動の一貫性の無さが本当に『あんた何がやりたいの?』

それも中盤になると、不満がないわけではないのだが、
それなりに落ち着いてストーリーが観られるようになる。

持ち直したところで、
フラクタルシステムの解説不足&致命的な問題点が描かれてない時点で、
ストーリーの根本的な問題が解消されないままですが。

社会的なインフラや食糧事情に致命的な破綻が起きていない状況で、
『人間をあるべき姿に戻す。』のイデオロギーでテロリズムを肯定して、
治安を乱す&システム崩壊後の人類の行く末にはノープラン。
反フラクタルシステムの活動にしても具体的で説得力のある描写は出来なかったのか?
アニメの中ではフラクタルシステムの描かれ方自体がぼんやりしているので、
対立軸の描き方も観念的にならざるを得ないのですが。

もうちょっと、そのへんの設定を煮詰めて描写が出来なかった点でイマイチかと。
東浩紀によるストーリー案は別物だったらしいですが、今となっては確かめる術無し。

終盤になると更に台無し。
・これまで理知的なイメージだったのに突然ヒスを起こすキャラ。
・これまでに予兆も伏線もなく突然にかっこつけて雑に死ぬキャラたち。
・悪の元凶っぽいキャラがあっさり死にすぎてカタルシスが無い。
・フラクタルシステムの説明不足なのか鍵になる条件がニッチ過ぎて意味不明。
・敵役のおじさんがヒロインを分娩台に乗せて●●検査をやろうとしたのに、
 後付でおじさんに汚されていたという設定追加。一体何を確かめたかったの?
・基本的にその場にいるだけで最後まで具体的な成長も活躍もしない主人公のクレイン。
・ラストシーンあたり綺麗に演出をしたのだけど、『マクロスF』からのパクリ要素が含まれていたり、
 そこに登場した過去の映像にはストーリー的にはメッセージ性が弱すぎる。
・ラピュタにはカタルシスがあったのに、
 こちらではカタルシス皆無なもっさりした展開に終止する最終回。

キャラの肉付けが薄っぺらいままに結果ありきでホイホイ動かしたり、
それっぽい台詞を喋らせているだけなので、多くのキャラがブレブレであり、
そこに感動の生まれようがない。

一応はボーイミーツガールものなのではあるが、クレインとフリュネがお互いに惹かれ合う描写も、
恐ろしく雑で、それこそ吊り橋効果を疑ってしまう程である。

シリーズ構成の岡田麿里は数々の恋愛アニメを手掛けたプロの脚本家であり、
普段ならやらないであろう初歩的な矛盾や継ぎ接ぎだらけな展開のうえに、
いつもと比べて、らしくない雑な心理描写じゃないか?と思っていたら、
例にもれず監督とスタッフの間でゴタゴタがあったようですね。

東浩紀(ストーリー原案) = シナリオで監督と衝突して降板。
岡田麿里(シリーズ構成) = 脚本を勝手に変えられて自分の名前をクレジットされては困るとの弁。
田代雅子(キャラクターデザイン・総作画監督)
= 打ち合わせして決めた重要な伏線になるはずだったはずのヒロインの髪の色を勝手に変えられる。

監督の横槍で岡田麿里の最終回を握りつぶされて現行の最終回になったように、
例によってスタッフが振り回されて、壮絶にコケたみたい。
途中で面白いと思える話が何回かあっただけに終盤の展開でキャラを雑に処分しすぎて、
そこがイマイチな作品に思える要因。

イラストレーターでキャラクター原案を担当している左によるイメージボードだと、
柔らかいタッチでアニメで見てるよりずっと面白そう。

作品素材としては面白くなる余地があったものの、
監督とスタッフの間で相当揉めて失敗した作品。

村田和也監督あたりで元のプランでリメイクしたら良いのでは?
と、ちょっと勿体無いなと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2019/10/23
閲覧 : 450
サンキュー:

30

大重 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

良い所が見当たらない無い無い尽くしの作品

3話で断念。3話まで見る必要も無かった。

絵の魅力が全く無く、ストーリーには何のヤマもなく魅力もなく。
ナイナイづくしの作品でした。
左さんのイメージイラストは良かったのに。良かったのがイメージイラストだけというのはどうなんでしょう。
あの原画からこのアニメ作画はどういうことなのか。

投稿 : 2019/05/29
閲覧 : 451
サンキュー:

2

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2クールでやって欲しかった

もっとはっきり言おうぜ


未来において、フラクタルシステムが完成し人々が堕落した生活をおくるなか、ヴィンテージものを集める趣味があるクレインは、怪しい三人組に追われる女の子を見つける。

このアニメのメインテーマは二つ。
ビンテージ趣味の主人公と「鍵」となるヒロイン×2の物語。
一つはクレインがフラクタルシステムに抗うロストミレニアムたちと関わる内にフラクタルシステムに疑問を覚え人間の在り方とロストミレニアムたちに対する考えを変えていくこと。
もう一つは人間性としての自由を失うフラクタルシステムに依存する人々とそれに抗うロストミレニアムの対比。
無理やり二つって言ったけど実質一つ、まあでもこういう明確なメインテーマがあるのは観る側としてもありがたい。


ただ1クールに詰め込めすぎ、もっと話を拡げながら最終決戦に挑んで欲しかった、ザナドゥ編なんか三話分ぐらいの内容出来ただろうし、ディアスはあっさり死ぬし、結局祭祀長と自爆した理由も明確じゃないし、色々中途半端すぎる。

後、終盤にあのおっさんが言ってた「愛を知った」ってつまりヤッたってことだろ、検査する時も分娩台みたいなのに乗せてたし。
つまり「鍵」になるためには非処女でなきゃいけないってことで最初のオリジナルフリュネも父親に犯されていたってことだよな?
こういうとこをはっきり言って欲しかった、まあ電波塔の件でも「父親」って名言はしてないし、言わないなら言わないで想像が膨らむから良しとするけど・・・・・・

僧院のボスに須美さん使ってザナドゥでしか出てこない男に神谷さんをつかってるあたり声は豪華っていえるかも、ていうかこの作品津田美波の初ヒロイン作品だったんだな、初めて知った、

投稿 : 2019/03/27
閲覧 : 359
サンキュー:

1

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ヤマカンとあずまんと、時々、マリー

【概要】
 2011年冬。原作に思想家の東浩紀ことあずまん、脚本に岡田麿里ことマリー、監督に山本寛ことヤマカンという豪華制作陣で送るオジリナルアニメ。アイルランドを舞台に繰り広げられるSFファンタジー。放送前の期待値は高かったのだが、結果は撃沈。コミカライズを担当している漫画家から「こんなつまらない作品の連載を続けたくない」と愚痴られて揉めたり、原作のあずまんから「監督が耳を傾けてくれたらいいアニメになってた」と後日批判されたり、作品の内外問わず悪評高い作品でもある。

 駄作といえば「フラクタル」、「フラクタル」といえば駄作。2010年代の有名クソアニメとして必ず名前の挙がる不名誉な作品。クソアニメと言っても最近ありがちな「いもいも」「メルメド」等の作画崩壊系ではなく作画はむしろ良い。(特に第7話は凄いと思う。)でも作画が良いということは裏を返せばそれだけ製作費がかかっているということであり、事前の宣伝も力が入っていたらしく、放送後ヤマカンは最大の戦犯としてボロクソに叩かれたそうだ。

 評判的にもパッケージの売上的にも散々な結果に終わったフラクタル。原作のあずまんは「震災があったのにサブカル批評なんてやってる場合じゃねえ!」と早々に逃亡。マリーは同年「花いろ」「あの花」等のヒットで汚名返上できたのだが、「この作品が失敗すれば引退も辞さない」と事前に決意を語っていたヤマカンのダメージは大きく、カリスマ的な権威は失墜、その後は奈落に落とされるようにして、先日破産にまで至ったのである…

 フラクタルについて、ヤマカンはBLOGでこう語っている。(何を隠そう、僕はヤマカンBLOGの愛読者なのだ。)
 https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/13018660.html

 この記事の後も「フラクタルは名作、ネットの評判に潰されただけだ」「フラクタルは必ず再評価される」など自己弁護的な発言を繰り返しているヤマカン。往生際が悪いにもほどがあるのだけど、彼はフラクタルが失敗作だとは絶対に認めたくないらしい。そこまで意地になるフラクタルとは一体どのようなアニメなのか、気になっていたので観てみた。

【感想】
 結論から言うと作画が良くて、音楽も良くて、世界観も深くて、声優さんも上手くて、それでいて心躍るものがないという、何とも残念な作品でございました。世間の評判と大差ない感想になってしまったんだけど、「つまらない」と言われる原因ははっきりしているように思う。

 1つはフラクタルシステムに関する設定が分かりにくく、最後まで見ても何を訴えたかったのか漠然としている点。もうひとつは主人公のクレインが受け身体質で、理不尽な出来事に巻き込まれながら淡々と話しが進んでいくため盛り上がりに欠ける点。見た目はジブリ風の冒険活劇で、特に「天空の城ラピュタ」を連想させる雰囲気を醸し出しているのにワクワク感や達成感、人物の成長を感じられる場面に乏しく見た目とのギャップが大きい。王道の冒険ストーリーを期待すると失望することになるだろう。

 フラクタルのストーリーのあらすじはこうだ。(公式ページから転載)

 “世界を管理する「フラクタルシステム」が完成し、人類は史上初めて、もはや働かなくても生きていくことができる圧倒的な楽園に足を踏み入れた。それから千年 ―― システムはいまだに生き残り稼働し続けていたが、もはや誰もそのシステムを解析できなかった。多くの人々が、その維持こそが、人類の幸せの条件だと信じて疑っていなかった。物語は、そんな「フラクタル」が崩壊し始めた、ある大陸の片隅の島で始まる。漫然と日々を生きる少年・クレインは、ある日何者かに追われ崖の下に転落した少女・フリュネを助ける。少女との出会いに心躍らせるクレイン。だが、フリュネはブローチを残しクレインの前から姿を消した。ブローチに残されたデータには、少女の姿をしたアバター、ネッサが閉じ込められていた。ネッサとともにフリュネを探し旅にでるクレイン。そこで彼はシステムの秘密を知ることになる”

 要するに典型的なディストピアものであり、ボーイミーツガールである。その定型に従えば、主人公のクレインが世界の危機に勇猛果敢に挑み、一目惚れした少女フリュネを助け出し、フラクタルシステムの再起動を阻止し、デカダンスに陥っている人々の生活に潤いを取り戻す…というストーリーが頭に浮かんでくる。ところがこのアニメは視聴者の予想を見事に裏切ってくれるのだよ。

 {netabare}主人公クレインはフラクタルを否定し昔ながらの生活を是とする集団「ロストミレニアム」と出会うが、彼らは暴力に訴えるテロリストという一面があり全幅の信頼を置ける仲間とはいえない。見続けると、フラクタルシステムに依存する暮らしが当たり前になった世界で、システムを停止させることが正義なのか段々疑わしくなってくる。システムの管理者であり存続を図る「僧院」とシステムの破壊を狙う「ロストミレニアム」の間で板挟みになったクレインは確固たる信念を持って行動できない。そもそも設定上、彼に人々を動かし世界を変えるだけの力は一切与えられていない。見ている側からすると非常にもやもやする。

 フリュネへの恋心はぶれないが、フリュネが「何を考えているかよく分からない」女の子で話も噛み合わず、勝手に行動するから盛り上がるはずの恋愛要素で全く盛り上がらないという状態。{/netabare}

 以上、ヤマカン自身も認めているように本作はエンターテイメント性が希薄で分かりやすい面白さがないんだよね。(そこは認めておきながら、なぜ名作だと言い張るのか…)これでは「退屈」「楽しくない」「何をしたいのかよく分からない」といった感想が並ぶのも致し方無い。僕は嫌いじゃないんだけどね。少なくともハルヒ1期より好きだ。(フラクタル以下ってどんだけハルヒ嫌いなんだよと突っ込まれそうですが)

【考察】
 この不人気アニメの考察を読みたい人がどれだけいるか疑問だし、見たことある人自体少なそうだけど、折角なので書いてみよう。

 ネット上のログを見るに、原作のあずまんは制作の途中で「あなたが入ると話がまとまらない」と脚本会議から追い出され、どうも後半のストーリーは彼の構想とは違うものになったらしい。したがって本来のフラクタルについては勝手に想像するしかないのだけど、あずまんがやりたかったのはトラウマを抱えた可哀想な少女を救うKEY的な物語だったんじゃないかと思う。東浩紀ことあずまんはポストモダンという視点でサブカルチャー批評を行い話題になった人だが、「動物化するポストモダン」や「ゲーム的リアリズムの誕生」を読めば分かる通りアニメよりも美少女ゲームに造詣が深く、とりわけKEY作品が大好きなんだよね。(いわゆる鍵っ子)

 それを踏まえるとフリュネの不幸な境遇、ネッサの純粋無垢な性格はKEYヒロインにありがちだし、フラクタルシステム自体は緻密な設定を構築しておきながら再起動の鍵になるのが16歳の少女という物語の核心的な部分について何のロジックもないというのもある意味でKEYっぽい。美少女ゲームの「運命」や「奇跡」って往々にして理由付けがなかったりする。

 「ゲーム的リアリズムの誕生」によればノベルゲームには「メタ物語的」な構造が見受けられるという。あずまんは自著で「ひぐらし」「AIR」「ONE」などの作品を取り上げ、これらの作品にはゲームのプレイヤーとゲーム内の主人公の視点を同一化させてしまう巧妙な仕掛けが施されていることを説明している。たとえば「ひぐらしのなく頃に」はストーリー自体は一本道で購入者はクリックして話を進めることしかできないのにも関わらず、各編は選択肢に失敗したがゆえのバッドエンドであるかのように錯覚し、プレイヤーは自分の力で物語を正しい在り方へと導くような感覚があるといった具合だ。

 フラクタルが「メタ物語的」な想像力を実践する作品だとすれば、わがままで自分の意のままにならず話の通じない一方、なぜか惹かれてしまうし性的な存在でもあるフリュネは現実の女性の象徴、人懐っこくいつも笑顔で自分の身近にいてくれる一方で、実存しないアバター「ドッペル」でしかないネッサは虚構のキャラクターの象徴だと思えてくる。

 ここに自分を愛してくれるのは実体のない二次元キャラで、本当に愛されたい三次元の女性とは分かり合えないという悲しい構図が見て取れる。あずまんは視聴者をこの皮肉な構図に嵌め込み、男性の不能感(フリュネを救えないバッドエンド)あるいは全能感(フリュネを救うハッピーエンド)をトコトン味わわせて泣かせようという魂胆だったのではないかと予想する。ヤマカンに没にされ小説版フラクタルもなかったことにされた今となっては想像しても詮無き事ではあるが…

 結局フラクタルはヤマカンが作りたいものを作ったことになるのだけど、「アニメ業界批判(藤津亮太)」、「80年代への回帰(宇野常寛)」といった評論家の方々の評価は少し外れているように思う。萌えアニメの台頭によってキャラクターが記号化・パターン化し、客に媚びた作品やストーリーを軽視した作品が増えているという問題意識は当然あるだろう。ヤマカンがBLOGやtwitter(問題を起こしすぎて現在はアカウント凍結されているけど)で度々言及していることだ。でも当時は批判一辺倒ではなく、もう少し前向きな気持ちで作っていたんだと思う。下記の対談記事で語っている内容が一番真意に近いのではないだろうか。

 http://www.billboard-japan.com/special/detail/99

 {netabare}最終回でフリュネはフラクタルシステムを再起動させるという道を選び、クレインもフリュネの決断を止めようとはしない。見せかけの虚構によって人々の心を支配するフラクタルシステムがアニメ業界のカリカチュアであり、仮に萌えアニメを業界から一掃したいという考えがヤマカンにあるならば本システムは唾棄すべきものであり、主人公たちに破壊する道を選ばせるはずなんだよね。でも、そうはしなかった。フラクタルの聖域でフリュネとクレイン、ネッサの三人は「神」なるものの姿を観るのだけど、スクリーンに映し出された神はただの女子高生で、彼女は「ネッサ」と名付けたウサギのぬいぐるみに愛おしそうに話しかける。この演出の意図するところは、アニメの視聴者とアニメのキャラクターの関係を女の子とぬいぐるみの関係にスライドさせ、キャラクターに抱く特別な感情(もちろん萌えも含めて)を人間らしい感情だと肯定しているように僕には思える。

 この後場面は一年後になり、クレインは自炊生活をしながらもドッペルの犬を可愛がっている様子が描かれる。要するにヤマカンは「萌え要素を残しつつも従来のストーリー重視でテーマ性も感じられるアニメを俺は作るから、お前らついて来い!」と言いたくて、これを作った当時はオタクと手を繋ごうという意志がまだあったんだと思うんですよ。だからこそフラクタルを批判されると反撥するし、このアニメを否定されると身を切られるようにつらいのではないだろうか。
 {/netabare}

 以上、長々と語ってきたけど、東浩紀のデータベース消費理論を知らない人にとって、人と社会の関係、消費者と創作物の関係に相似を見出すこと自体無理な話だと思う。(どうしてフラクタルのストーリーとアニメ業界の話が繋がるのか分からないはず)

 このアニメこそヤマカンが散々BLOGで言ってるスノビズムに冒されている作品のようにも見える。こんだけアニメについて熱く表現したところで視聴者からすると「そんなの知らんがな」で終わるような気がするのだけど、僕の思い過ごしですかね?やっぱりポタクの戯言ですか!?

 

投稿 : 2019/03/17
閲覧 : 1244
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21

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TaroTanaka さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

説明が足りないが光る所あり

SFセカイ系アニメである。
{netabare}
ヒロインが世界の存亡を担っている。
{/netabare}

同ジャンルである
『Rewrite』もそうであったが、
やはり尺・説明が足りなかった。
不完全燃焼である。
一番の欠点は、
シナリオの核である
{netabare}
フリュネとネッサのもとになった少女とは結局何者であり、
何故フラクタルシステムがその少女=神を鍵として構築された
のかが殆ど説明されていないこと。
{/netabare}

未来社会の描写は興味深かった。
『素晴らしい新世界』と
同じ問題意識を共有しているし、
イーガン『ディアスポラ』的な
「ドッペル・ナノマシン・データとしての人間」
といったガジェットには心躍る物があった。
ディストピア的状況と
人間の開放を目指す
ロストミレニアムの相克を
より悲惨に描き、
なおかつヒロインの出自を説得的に描いていれば
より高得点だった。

一番良かった点はラストの演出。
『君の名は』『Steins;Gate』等を想起させる。

投稿 : 2018/11/06
閲覧 : 347
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9

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

既視感たっぷりの演出はマイナスにしかならない

 興味深い設定だったのだけれど、結局よく分からなかった。消化不良ってやつです。冒頭1話で、ナウシカのメ―ヴェと装甲コルベットの空中戦に似すぎている画面を持ってきているが、これはマイナスにしかならない。ザムドもそうだったけど、有名すぎる作品に似すぎるものを出したとき、どうしてもその作品と比べられることになる。フラクタルもザムドも、その世界観はナウシカとはかけ離れているし、何と言ってもレベルが雲泥の差。(もちろんナウシカの方が上。)こうなると、観ている側はがっかりするしかなくなる。そういう意味では残念な作品でした。

投稿 : 2018/10/21
閲覧 : 392
サンキュー:

9

タマキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

凄く惜しい

作画や音楽はとても気に入りました。
ヒロインが徐々に主人公との距離を詰めていく様子や
主人公の考え方が少しづつ変わっていくのは見ていて飽きないですし
知れば知るほど考えさせられる世界観はこの作品一番の魅力ではないかなと思います。



しかし物語の見せ方としてもう少し分かりやすさが欲しかった。
何となくこういうことだろうと思うことはできても、自分なりに納得のいく落としどころが見つからないというのが本音です。
しかもあえて落としどころを見えなくしている訳ではないのが惜しい。


決してつまらなくはなかったですが、人に勧める際には注意が必要かもしれません。

投稿 : 2018/07/08
閲覧 : 268
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0

hin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もっと評価されるべき

リアルタイムの視聴では数話で断念しましたが、今更見てみると評価が変わりました。

シナリオは良くあるボーイミーツガールを主題にしたもので、この手のアニメではタブーとされているキャラ設定を混ぜている為、お世辞にも一般向けとは言えません。
ただ、それを補っても余りある圧倒的な世界観を持っています。
典型的な観る人を選ぶアニメだと思います。
キャラ設定や世界観はアニメ業界の風刺だとも気付けたのであれば、より楽しめる。

本当に世界観は作り込まれているし、キャラデザは今でも十分通用するタイプで作画も綺麗、演出や音楽も高水準。7年以上前の作品とは思えない完成度と言えるのではないでしょうか。

個人的にはアニメ文化が成熟した今でこそ、再評価してもらいたい作品だと思います。
もし少しでも興味があるのでしたら、評判を気にせず自分の目で確かめてみて下さい。
※処◯厨の方は観ない事をおすすめします。

投稿 : 2018/04/01
閲覧 : 267
サンキュー:

7

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レタスの人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:途中で断念した

アニメじゃなくてゲームや漫画なら何とか読み切れた

何だろう
ストーリーも絵も心惹かれる物があるのだが、アニメというどダイレクトにシンクロする世界でリンダキューブ見たいな謎の鬱々しさをダラダラとやられると、見てる方の神経がやられてくる
だからと言って次の展開が待ち遠しいという様な期待感もなく、素材もストーリーも悪く無い筈なのにもう良いかな…と言う感情が湧いてしまった

詰まる所アニメとしてちょっと失敗した点が多かったのでは無いかなと思う
弁解の為に言っておけば、言われているほど悪い作品でないと思う
ただ見ればなるべくしてこの評価に至ったのだなと感じる程度のミスマッチが存在する

投稿 : 2017/12/29
閲覧 : 304
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1

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ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

色々と某有名アニメ映画にそっくりだと思いました。

始まって思うことは人間以外としか思えない得体のしれないキャラが喋っているな
が印象的かな、最初よくわからない人形みたいなキャラがいるなと思いました。
それらはドッペルと呼ばれるらしい。
そんな世界が舞台
そして、この世界の乗り物や一部の人のファッションセンスが某有名アニメ映画にそっくりだと
マルわかりなのは、どうなんだ?も印象的
個人的にはそっくりだなと思いました。
おまけに乗り物の乗り方や操縦の仕方までそっくりだなと思った。
このアニメの監督か脚本家かもしくは制作に決定権がある人の誰かかは知りませんが
その中の誰かが某アニメ映画が大好きなんだろうな・・・と思った。
個人的にこういう作品は評価的には高評価はしづらいかな
やっぱりオリジナル性は必要だとは思うので
ただし、評価を別にすると個人的にはどうでもいいかな
自分は面白ければ別にいいや・・・のタイプなので

ストーリーはそんな世界観である日、主人公である少年クレインが
フリュネという女性と出会う所から始まる
そしてフリュネを自分の家に連れて帰ると
フリュネを探している謎のグループに襲われるという
展開自体もこれもどっか見た気がするなと思うなどオマージュが目立つかな
しょうがないな・・・と思う。

ドッペル自体は働くことも、体を動かすことも、めんどくさいことはドッペルが
やってくれるらしいと説明されたけど
ドッペルて自分の代わりに何かしてくれるロボットみたいなもと考えていいのだろうか?
そう判断させてもらいました。
ようするに人間が働かなくなり楽をしている世界だと思う。
そこでの人々の価値観もその環境になれてしまったために色々と現代人とは違うなが印象的
「家族が1つの家にいることは信頼のないこと」とかそういった環境に慣れた人々の
発言とかは色々考えらせられました。
ちなみにクレインはドッペルを持っていないらしい。
序盤のストーリーはしょうもない寒いギャグ寒いコメディーを混ぜながら進めているので
進行は遅めでした。個人的には面白かったのですが寒いコメディーなので人を選ぶとは思います。
序盤は世界観の説明みたいな日常ぽいシーンも多く世界観の描写に
力を入れていたような感じがしました。個人的にはわりと雰囲気は楽しめました。
オリジナル性がない部分ではなくて独自な世界観な部分は意外に面白いと思います。

謎のグループは反体制組織でそのドッペルでいることを否定し人間らしい世界を取り戻すのを目的にしているらしく
このシステムが崩壊しかけていると察知し色々活動しているらしい。
働かないことが良くないとかの言っている主張はわかるしやりたいことはわかる
フリュネを狙っているのはそんなシステムを運営している体制側の人間だからのことで
意味はわかりました。
ただ、やっていることは過激派なので関心は出来ないな
衝撃的なこともやったりもしていたけど酷いとしか思えなかったな
主張はわかるけど武力行使は良くないと思う。
体制側もこの時点では悪い連中には見えないのも痛いな
実際はどうなのかはともかくとして・・・
主人公であるクレインもそう思っているので主人公と一緒の気持ちなれたのは良かったかな
なので主人公視点から見れば話は狂ってはないと思う。
そして、わけのわからないまま巻き込まれて反体制組織と一緒に行動することになるストーリー

冒険ストーリーなのはわかるけど当てもなく移動しているかな
明確なビジョンがあって進むのではなかったな
冒険ストーリーとしてはどうなのかと思う。
中盤で反体制組織のやっている社会貢献活動や主義主張はわかってくるので
そういった部分がわかってくると楽しめる部分はありましたけど
相変わらず過激派なので酷いなと思うシーンがあったかのが何とも・・・
フラクタルシステムの説明回みたいのもあるのだけど
説明しているのはわかるのだけど、見てもどういうことなのかはわからなかった。
フラクタルシステムて結局何なのかな?としか思えなかった。
見ている限りでは独特の表現で面白いのだけど、中身が伝わらないな
フラクタルシステムの恩恵が無くなった人の末路や
フラクタルシステムを色々利用している人の主張は何となくわかるのだけど何となくなので
思ったよりは伝わってこない。
フリュネとネッサの秘密がわかってくると
色々全貌はある程度は見えてくるので、どういう話だったのは
何となくだけどわかる。でもやっぱり何となくなんですよね。
わかってきても同時に謎も増えてくるので見ていて辛い。
そしてキャラの不自然なワープも目立つしSF世界だから何でもありなんだろうけど
何でそこにいるんだと思うことが多かった。
悪趣味な展開とかもありましたね。個人的には嫌いではないのだけど
普通の人には向かないだろうな的な展開はどうなのかと思う。
体制側の主張、一度フラクタルシステムという恩恵にあずかった人はもうそれ無しでは
生きていけない主張もわかる
反体制側の人間らしい世界への回帰もわかるので
お互いの主張はわかったけどそれを上手く処理出来たかとなると微妙だった。
結末もこういった対立アニメではよくある終わり方だったな
何が解決したのかになると、どうなんだ?で終わっているので

クレインは最初は反体制組織は酷い奴らだと思っていたけど
一緒にいる内にいい所もあると気付いて酷い奴らだとは知りつつも
話の流れで仕方なく従ってたので行動はある程度は納得は出来たかな
クレインは体制側も反体制側もどっちもいい所も悪い所もあると最終的には判断していたので
視聴していた自分と考えにズレがなかったのは良かった。
自分もそう思ったので
クレインは結構まともな少年だったと思う。巻き込まれたのが不運だったな
ただしいつフリュネのことを好きになったのかがわからない
その過程が描けていたとは思えなかったので
他のキャラは今一つ魅力的には見えなかった。
ネッサは何を考えているのかはよくわからなかったな
そういうキャラの設定だからしょうがないけど・・・
フリュネは役回りがあんまりいい所なかったし、性格も好きになれるほど
魅力的には見えなかったな、良いと思える場面が用意されてなかったのは痛い。
反体制組織の人達は結局は主張はわかるけどやり方は魅力的に見えなかった。
体制側のボスの女性の主張は理解出来たし気持ちはわかるし
この人はしようとしている復讐は結構皮肉が込められていたのでその点は良かったと思う。
キャラは主人公以外はどうもいい所がないのが目立った。

作画については世界観の描写は良く出来ていて綺麗でしたし
作画自体は安定していました。某有名アニメ映画にそっくりなのが
どうとるかに尽きると思う。それがあって悪くはなかったとは思うのだけど
高評価は出来ないな

声優さんについては演技力は全体的にはありましたね。
ネッサ役の花澤さんは良かったと思うし
クレイン役の小林さんも気持ちは伝わってきました。
フリュネ役の津田さんが微妙だったかな、終盤の大事な場面での滑舌が悪いのは気になった。
気になるのはそのくらいかな

色々と某有名アニメ映画にそっくりなのでその時点で評価的には苦しい作風だと思う。
それでも独特の世界観や作風は楽しめる場面はあったしコメディーとかも楽しめました。
体制側の主張、反体制側の主張もお互いの言いたいことはわかったし
独特の表現で楽しめる場面はありました。
ただ結局は武力衝突だし深い部分までは描けなかったな
冒険ストーリーとしても当てがなく移動しているので楽しめるものではなかった。
キャラも意図的にそうしているのはわかるけど魅力的に描けていた人は少なかったし色々と苦しかった。
楽しめなかったわけではないのだけど・・・
劇中曲は凄く良かったです。

投稿 : 2017/09/14
閲覧 : 278
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3

オブ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

期待してしまうテーマ

題材が興味深いのですが、その題材を扱いきれてない感じとキャラクターや設定がふわふわしていて見続けられなかった。残念。
作画が良かったらまだ観れたのかもしれないですが、全体的にのっぺりしていてどこに重きを置いてるのか不明。
やりたいことは明確なのにこれがやりたかっただけで話に必要なのかと言われれば別にいらないかなというのが見え隠れしてしまう。
個人的に自己満足アニメ好きですが、自己満足アニメなら自主制作アニメのような情熱を感じたかった。
最後まで観てないので未評価。

投稿 : 2017/03/17
閲覧 : 369
サンキュー:

1

明石 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

タイトルなし

OPEDと挿入歌は良かった。
雰囲気とかジブリっぽくて好きだったけど・・・・(゜_゜)

投稿 : 2017/02/26
閲覧 : 294
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1

ネタバレ

Yuyu さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

本当に気持ち悪い

本筋は悪くないと思う。むしろ良い方

ただ神の裏設定、ヒロイン周りの筋書が気持ち悪すぎる
そして、よく考えると有り得なすぎる
作画がジブリを意識してるっぽいところもあって余計に気持ち悪い

他で代用可能でまったく必要性を感じさせない {netabare} 性的虐待{/netabare}という設定

筋書的には作中ヒロインは{netabare} 性的虐待を受けた処女 {/netabare}神の子は{netabare} 強姦されて幼児退行した少女っぽい{/netabare}ってことで別にいいよねってことなのかも知れない

けど

ヒロインは安くないんですよ。

しかも

フラクタルの設定は結構ガバガバ
それでも作中、世界観を壊さないくらいには作り込まれていたと思う。なのにこんなのが裏設定じゃぁ今まで積み上げてきたフラクタルシステムの起こりから現実味がなくなってく

観る物がなくなった人はどーぞって感じの作品ですね
趣味を疑われるのでリアルの知り合いには絶対に勧められない

投稿 : 2017/01/20
閲覧 : 701
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5

ネタバレ

lulonin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

すごくよかった

なんでこんなに評価が低いのか全くわからない。
とにかくハッピーエンドなのかな。
最後まで、趣旨が解らない。
でもはっきり良くわからなくても、それでもハッピーエンドだとなんとなくわかる珍しい物語でした。
これまで意味わかんないよー、との結末は大嫌いでしたが、誰が死んだのかも良く解りませんが、ハッピーエンドだったのだろうと確信が持てました。

投稿 : 2016/12/01
閲覧 : 254
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0

あいき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よかった

よかった

投稿 : 2016/11/18
閲覧 : 404
サンキュー:

1

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

最初は面白そうと思ってみていたが、1クールの悲しさか、人の気持ちもストーリーも単純化されたお子ちゃま向け作品であることが分かってしまい、失望した。主人公が成長したわけでもない、エッチとか好きとかだけで楽しめるのは小学生まででは?深みのない作品は好みではなかった。

投稿 : 2016/09/02
閲覧 : 246
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1

鶏頭 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

心に残る作品

私の初めて見た深夜アニメ。故に割と叩かれていたと知った時は少しショックだけど、確かにストーリーの構成が荒い。世界観が複雑なのに、それを上手く説明しきれていない感が特に終盤顕著に現れるため、最終話の怒涛の展開に付いていけない…

とはいえ設定は面白いし、日常描写のシーンもそこそこ楽しめる。opやedも個人的にはすごく好き。
なんというか、もったいないなと思う

投稿 : 2016/05/17
閲覧 : 222
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2

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

監督の存在意義と責任とは

 あれやらこれやら、肝心要の作品の出来以外のところで話題を振り撒き、挙げ句の果てには責任のなすりつけあいをするというスタッフの内紛……まあそれぞれに言いたいことはあるのだろうけど、とりあえず監督はやっぱり監督として責任を取る立場にあると思う。
 そういう人を連れてくるのも監督の責任なのではないか。たとえ他の意思が介在していて、自由に人選ができなくとも、監督はそれら全てに名前を出している以上、ここはやはり全て受け入れるべきではなかったか。
 この作品は大成しなかったが、仮に大当たりを撮ったとして、その後の監督の名前には『あの○○を手がけた○○監督の期待の新作!』とかいってリターンを受け取れるのだから、ハイリスクにはハイリターンを伴って当然ではないか。このリターンを受け取るのも、脚本家レベルならまだしも、ほかの……こういう言い方が合っているかまたは正確なのかは自信がないが、どちらかというと縁の下の力持ち側のスタッフではそうそうあるものではないだろうし。



 ……作品自体について言うと、まあ『二次元でも女はそんなに綺麗なものじゃないんだよwwww』とか面と向かって言われてるようで、確かにそりゃそうなんだが、そんなものは表に出してこられても……という気がした。
 だって、そりゃ確かに二次元少女はウン○コもゲップもするだろうけど、それは描かれていないだけであって、描く必要もないから。だから二次元でくらい夢を見させてくれてもいいじゃないか。

 あと、ヒロインが最初からあんまし助けたくない、微妙な感じなのも……ある人の言葉を借りるなら、おそらくこの作品が目指した、或いは意識した作品にかの『ラピュタ』があるのだろうが、そのヒロイン・シータの可愛さ・守ってあげたくなる良い子さの描き方が実に秀逸で、その後のパズーの行動全てにリアリティと感情移入を支えていた。
 可愛い女の子を守り、共に戦うというのは、それだけで立派な物語になるというのをかの作品は証明しているではないか。まずこの作品はそこから失敗している。誰が最初からビンタかます子に感情移入して守りたくなるかよ。ひょっとすると主人公自身は守りたくなったかも知れないけど、この作品を試聴しているみんなは特殊性癖の持ち主じゃないんだから。

 というわけで……総合的に言うと、ネッサが可愛かったです(結局それかい)。

投稿 : 2016/04/07
閲覧 : 295
サンキュー:

6

ネタバレ

DxVNz94635 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

前評判は良かったが

6話まで視聴して断念。世界観や作画は良かったけれど、ここまで大して盛り上がらず見せ場も少なく、深夜まで無理して起きて視聴する意義を見出せませんでした。

投稿 : 2016/04/02
閲覧 : 231
サンキュー:

2

ネタバレ

lalalacola さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

予想していた内容と違った

表紙しか見ていなかったのでこのアニメがなんなのか知らないで見ました。
予想していたのと全然違いました。
コメディーだと思っていたらおもいっきりSFでした。
でも面白かったです。
新世界より、と言うアニメと似ていますね。
内容的に暗いけど
とても吸い込まれます。

投稿 : 2016/01/23
閲覧 : 341
サンキュー:

1

にーとん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

気持ち悪い

善悪をほとんど描かないままに殺し合いが始まって意味が分からなかったし気持ち悪かった。争いが起こるなら視聴者に共感できるようにしてくれないと。ただ自分の意見と対立したから殺す。みたいな感じに見えて気持ち悪い。

絵と声は抜群なのにストーリーでとても酷い仕上がりになったのは残念。
超豪華なレストランで素敵なウェイターがウ〇コ運んできたみたいな
そんな作品

投稿 : 2016/01/19
閲覧 : 240
サンキュー:

1

hWQos85405 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

意味不明

花澤香菜さんの演じるネッサが可愛いのと
エッチネタが面白かった、見所はそれだけ

何がしたいのか何をしているのかサッパリ分からない

投稿 : 2015/11/12
閲覧 : 279
サンキュー:

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フラクタルのストーリー・あらすじ

舞台は世界を管理する“フラクタル・システム”が完成し、人類が働かなくても生きていける楽園に足を踏み入れてから1000年後の未来。システムはかろうじて稼働していたが、誰もシステムを解析することはできず、ただ維持し続けることが幸せの条件だと信じて疑わなかった。しかし、大陸の片隅ではフラクタルが崩壊し始めていた。漫然と日々を生きる少年・クレインは、ある日何者かに追われ崖の下に転落した少女・フリュネを助ける。少女との出会いに心躍らせるクレイン。だが、フリュネはブローチを残しクレインの前から姿を消した。ブローチに残されたデータには、少女の姿をしたアバター、ネッサが閉じ込められていた。ネッサとともにフリュネを探し旅にでるクレイン。そこで彼は“システム”の秘密を知ることになる―(TVアニメ動画『フラクタル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2011年冬アニメ
制作会社
A-1 Pictures
主題歌
≪OP≫AZUMA HITOMI『ハリネズミ』≪ED≫AZUMA HITOMI『DOWN BY THE SALLEY GARDENS』

声優・キャラクター

小林ゆう、津田美波、花澤香菜、井口裕香、浅沼晋太郎

スタッフ

原作:マンデルプロ・エンジン、ストーリー原案:東浩紀、キャラクター原案:左、 監督:山本寛、シリーズ構成:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:田代雅子、セットデザイン:青木智由紀/イノセユキエ、プロップデザイン:田中祐介、メカニックデザイン:林勇雄、美術監督・イメージデザイン:袈裟丸絵美、色彩設計:中島和子、撮影監督:石黒晴嗣、編集:垣根健太郎、音楽:鹿野草平、音響監督:鶴岡陽太、プロダクション協力:ordet

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