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「屍者の帝国(アニメ映画)」

総合得点
65.0
感想・評価
300
棚に入れた
1616
ランキング
3450
★★★★☆ 3.7 (300)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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屍者の帝国の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

21gの尊厳

さてはて、どう解釈していいものやら。
レビューに困るアニメです。
ここは端的に言っちゃいましょう。
とにかく気持ち悪い!
これに尽きます。

時は19世紀。
死者を再生する技術が発達した世界。
いわゆる心を持たない屍者が跋扈しています。
このアニメ多分、魂の尊厳を問うた作品です。
しかし、いかんせんシナリオが分かりにくい。
上記したように演出も気色悪い。
結局、何も響きませんでした。

唐突に出現する沈着冷静な女性がアンドロイド?
設定破綻にもほどがあります。
この女性を演ずるは花澤香菜さん。
このアニメの唯一の聴きどころがここかな。

あっ、もうひとつあった。
映像が精巧で美しいです。
銃撃、アクション、それに何かが回ったり飛び出したり。
ただ、全体に暗い場面が多いので目を凝らして見るように。

投稿 : 2017/06/03
閲覧 : 404
サンキュー:

22

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

21gの魂を求めた物語は、それ以上に重い想いを以て

原作未読。<harmony/>に比べると戦闘シーンや屍者のCGなど動きのあるシーンも多々あるので、全体的に劇場版映えする作品だと思う。

作品のテーマや内容は<harmony/>同様に難解。ただ19世紀末の世界観や、屍者を復活させるという物語の舞台設定はとても魅力的だった。キャラクターデザインも儚げな印象のフライデーや、悲哀に満ちたハダリー・リリスの表情などかなり力が入っていたと思う。

物語は序盤の世界観の説明からロシア・日本へのヴィクターの手記の探索までは比較的スムーズに理解することができた。特に日本での鎧の屍者との戦闘シーンなどは、和とスチームパンク的な要素が相まって印象深い場面になった。
ただ日本を去ってから物語の展開が急にスピード感を増し、若干着いていけなくなった。Mの陰謀であったり、The Oneの想いが明らかになっていくわけだが、MはともかくThe Oneの復活と花嫁を欲する野望はあまりにも突飛だった感が否めない。ただ己の魂の在処を求めるリリスをその器にする形は面白かった。

物語のラストもフライデーはともかく、ワトソンがどうなったのか説明不足な印象。ホームズと一緒とことはそういうことかと何となくは察するが、全体的に原作や原作に関連する作品への理解があってより楽しめる内容なのかもしれない。最後のフライデーの微笑が作品の全てを物語っていた気もする。

全体的に伊藤計劃氏の言葉は力強く、作品に大きな影響を与えていると思う。また伊藤氏の死後、彼に代わって小説を完成させた円城氏の伊藤氏への強い想いが特にエンディングテロップでのフライデーの言葉に込められていたように感じる。

一度ではなく、何度も繰り返し見ることで伊藤氏が伝えたかったメッセージをほんの少しでも感じることができるのかもしれない。21gの魂を求めた物語は、21g以上に重い想いを以て生まれるのかもしれない。

投稿 : 2017/05/19
閲覧 : 227
サンキュー:

7

sobako777 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

理解できない部分も多々あったが雰囲気に飲まれ引き込まれて観た

シンプルでロマンティックな動機からやけにグローバルな世界へと展開していくなかで、投げ込まれる要素が多く、ところどころ付いていけなかった。が、作品の世界観が魅力的で絵が美しく、動機のシンプルさ(そのロマン)に引き込まれるように思わず最後まで観てしまった。全体的に小難しくし過ぎだし、矛盾を感じる部分がないではないが、それでも総じて楽しめた。タイトルが違えば、もっと人気も出たのではないか?と思う。損してるなー。

投稿 : 2017/05/18
閲覧 : 308
サンキュー:

4

小田原富士夫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

脚本に難あり

脚本に難あり
原作の世界観を半分も表現できていなかった。

投稿 : 2017/02/13
閲覧 : 255
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

難しい!

最後、ちょっとよく分からなかったから原作読みたい!!
雰囲気は好きなんだよね。
ハダリーが素敵やったぁ(*´˘`*)♡
とにかく原作を、原作を買わなくては!

投稿 : 2017/02/03
閲覧 : 205
ネタバレ

Yuyu さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

変な英語

作中でずっとthe one the oneって話してて気持ち悪くて違和感が抜けなかった。そこは,普通ファーストなんじゃないかと。

Mの思わくは使い古された馬鹿っぽいボスの思想だけどまだ分かる
ただthe One関連がお粗末すぎた印象。唐突すぎだし、ハドリーとフライデーと知り合って突発的な犯行っぽい癖に計画犯行みたいに語られてて見ていて違和感が・・・。

最後まで見るとやっぱりワトソンとホームズのオチをやりたかっただけなんですねっていう印象しか起きない。

魂の話も最後まで魂21グラム説を言ってたけど結局、花嫁も脳味噌の中の情報だったわけで魂はないってことなんだよね。

思考するアンドロイドに魂はあるという主人公
記憶情報を上書きして新しい人世を生きる主人公
ペンをつらつら書いてたからなのか他に原因があるのか思考する術を手に入れたフライデー

じゃぁあの緑色の光に振れて生き返った死者はなんだったのか
いくらスチームパンクのファンタジー世界でもそれはないと思うから一瞬生前の記憶情報に振れたことで生前を一瞬思い起こしたってことなんだろうか

いやぁつらつらと駄文を一気に書いてしまったけどよーわからん作品でした。後、花澤さん好きだけどなんでもかんでも花澤さんだしとけばいいって感じ止めて欲しい。

投稿 : 2017/02/03
閲覧 : 212
サンキュー:

5

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おかえり、フライデー。おかえり、ワトソン。そしておかえり、伊藤計劃。

2015年10月4日記載
多くのアニメを観ていると、中には観た人をおっ!? と驚かせるような作品が多く存在します。
心の中にぐいぐいと入り込んできて、次の展開はどうなるのか、キャラクター達がどのような運命をたどっていくのか気になってしまう。
そして一気に観終えた時、ああ、終わってしまった…という虚無感を与え、他の物事に手がつかなくなるほど影響力を与えてしまうような作品。
物語という物は人間の思考を大きくかき乱し、観てくれた人の何割かに何らかの感銘を与える。
それが人生を生きる上での指針として心の中で生き続けている人もいるほど強い力を持った媒体なのです。

それは小説でも同じことが言えます。
私にとって伊藤計劃とはそのような作品を生み出していた作家でした。
彼の作品は読者が予測すらできないほど引き込まれる力強いストーリー、誰も考えた事のない斬新な発想力、そして類稀なる構想と調査を重ねた魂の作品ばかりでした。
そんな彼も2作品目を生み出した後、3作品目のプロットを書いている途中で亡くなり、お蔵入りになったかと思われた3作品目も親友、円城塔氏によって完成したのも記憶に新しいです。
そして、昨年伊藤計劃3作品の映画が決まりました。生粋の伊藤計劃ファンとあっては観に行く行く他ない!! と堅く決意しており…


そしてついさっき『屍者の帝国』観終わりました。
もうね、圧巻の一言です…
原作とは変更点が数多くあれど、著者の伝えたかった事「意識・魂とは何か」というテーマを失わず、ただでさえ把握しにくい物語を2時間という限られた時間で理解しやすい形に持って行ったWIT STUDIOの方々に拍手を送りたいです。
しかも元々、この作品は伊藤計劃3作品の映画の中で最後に上映する予定だったとの事。
諸事情により『屍者の帝国』は前倒しになり、急ピッチで作られた作品であったにもかかわらず、ここまで凄まじい破壊力を持った作品を作れるとは、まさに感無量です。

そして内容について詳しくは伏せますが、キャラクターそれぞれが原作を読んでいる時よりとても魅力的に感じました。
主人公ワトソンが死んでしまった親友フライデーとの約束の為、仲間達と旅をしていく中で魂の本質、屍者が政治利用に使われている実態の真の意味を知っていく過程はもう見逃すことは出来ません!!

恐らく、今年のアニメ映画で一番と言える出来でしょう。
大大大、お勧めです!! 観に行くなら映画館で!!!
21グラムの魂は何処に存在するのか、ぜひ自らの眼で確かめてください。
そして、出来る事なら何度も見返してほしい。
これは観るたびに新しい発見、そしてラストシーンへの理解が深まる映画なので…
長文、ここまで読んで下さりありがとうございました!!

PS.
先の方も書いておりましたが、もし観に行くならメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』の概要は知っておいた方がいいかと…
最後らへんはその話が結構絡んでくるので…


2017年1月24日再追記
あの時の息迫る感動から早い物で、もう1年以上経っていたんですね…
今思うと、何とも感情に任せて書いた文章でいやはや、お恥ずかしい限りです(笑)
こうして過去を振り返ってみると、ここまで私が熱狂的になったのは時勢もかなり影響していたと感じます。
『屍者の帝国』が上映される前に分かった悲劇的事態
観ようと考えていた多くの方が不安、懼れ、戸惑い、衝戟に飲まれた事と思います。
しかし、皮肉な物か、そのおかげか、そのようなネガティブ要素が生じた事によって、今作は私にとっての「救済」と成り得たのです。
原作のストーリー、キャラをかなり改変しても満足できた衝撃の事実
あのスチームパンク的幻想世界、闇と暗黒に満ち溢れた希望もない世界を、巧みなまでに描写された事で得た満足感
そして何より、「伊藤計劃」の遺志を貫き通した親友、円城塔氏の彼に対する想いが、最大限尊重されて描かれていた2時間
これらを融合した事で生まれた映画『屍者の帝国』は、今でも「宝物」のように輝いています。
私にとって「希望」を生み出してくれた作品こそ『屍者の帝国』であり、伊藤計劃氏の伝えたかった事を昇華した答えが見事なまでに詰まっているといえるでしょう。

さて、今作から始まった長いプロジェクトは来月の「終わりの始まり」を上映する事によって、遂に終焉を迎えます。
ここまで至る道は1年以上に亘った大変長い物でしたが、何、なんて事ありません。
人間の魂に及んだ解答が1年と少しで解明されたんです、こんなに短い物は無いでしょう…
しかも、どうやら深夜に『屍者の帝国』と『ハーモ二ー』が放送されるそうですね、こんなに嬉しい事は無いでしょう…
私も深夜放送で「終わりの始まり」に至るまでの雄姿をもう1度拝見し、それから最後の戦場、ジョン・ポールとの戦いへ臨みたいと思います。
そして、「伊藤計劃」の全てが揃ったその時はもう1度全体を観るとしましょう、読みましょう!!
「物語…それは死してなお、この世界にあり続ける技術」

-----------------------------------------
さあ、行進しよう、とぼくは穏やかに呼びかけた。
のろまも、せっかちも、思い思いに。
足並みなんてばらばらでかまわない。
のっぽも、ちびも、僕らは歩く。
丘を下って。
人の営み、生活の匂い
それを運ぶ涼やかな風の上方へと。
伊藤計劃『The Indifference Engine』「The Indifference Engine」より
-----------------------------------------

投稿 : 2017/01/24
閲覧 : 728
サンキュー:

20

コーヒー命 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

屍者の帝国

救いがない。

投稿 : 2017/01/18
閲覧 : 228
サンキュー:

0

Maskwell さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

飛ばし飛ばしで見てしまった作品

死者と魂
シンプルなテーマをあえて難しく着飾ってしまった印象。
物語の設定や雰囲気が先走ってしまっていて、面白さが今ひとつ見出せなかった。

最後のオチも必要性が見出せない。

作画はアニメ映画だけあって綺麗だったが、死者につきまとうグロテスクさを表現される上では若干不快に感じる人がいるかも。

投稿 : 2017/01/06
閲覧 : 239
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

劇場版だとここまで綺麗ですか!!part2

劇場版アニメですねぇ(^-^)/

ハーモニーと同時期に観たので、先ずはその映像美に驚愕しました(°∀°)

感じ的には、フランケンシュタインみたいなものですね。

シャーロックホームズのワトソンやカラマーゾフ兄弟のアレクセイご登場して、オリジナルな物になってますが。

ゾンビ系っちゃゾンビ系?

パット見、顔色の悪い方々がそこここに居るので、絵的には結構シュールなのですが(>.<)y-~

何だか腐臭と言うか、死臭と言うか、そんな臭いがしそうです(>.<)y-~

まあ、奴隷の代わりみたいなものと考えれば、使い勝手は良さそうですね。住みたくはないですが(>.<)y-~

さて、映像美に目を奪われがちですが、ストーリーも十分に面白い!

命と言う物を考えさせられますね。

もしも、自分の親友が、愛する人が、血の繋がった家族が、死んでしまったら?

もしも、その姿のまま、体を蘇生させる事が出来たなら?

魂が還って来る可能性が極めて低くても、奇跡を願わずにはいられないですね。

投稿 : 2016/12/25
閲覧 : 188

lalalacola さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャああああああアーーーーーーー♡

めっちゃよかった、
ちょっと作がにCG入ってたけど、
それでもよかった。
その後がめちゃくちゃ気になります!
あの後ワトソンになにがおきたんですか?
誰か答えを〜〜〜〜!(泣
いや〜面白かったわ〜

投稿 : 2016/11/21
閲覧 : 286
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

絵から入ると、最近はこうなる

そう、見終わって残念になる感じ。人には進めないので、40点くらいです。

絵は綺麗だった気がする。全体的に暗い感じですが、そういう世界観は嫌いじゃありません。
が、内容は微妙です。

二人で見たのですが、私だけ最後まで見てました。一人は途中脱落。
世界に入り込めないのは残念。

投稿 : 2016/09/24
閲覧 : 206

Dica さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観たい

もったいない

映像の美しさ、なめらかさはすごいです。
どこだったかペンを渡す時の指使い、リアルさと色っぽさとで酔いそうだったのを覚えています。
ただ物語はなんでしょう。いまいち伝えたい事が分からないというか・・・
レトロクラシックな雰囲気はとても良いのですが
時代の背景と技術とにだいぶ差がある事と、
結末の理解に苦しみます。
無理やり話の内容を絡ませて、言いたい事もわからないのに
まるで奥深いように見せるエバンゲリオン症候群かもしれません。

投稿 : 2016/08/28
閲覧 : 270
サンキュー:

5

てんてん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いいね

素晴らしい。

マジでおおしろい。

投稿 : 2016/07/21
閲覧 : 250
サンキュー:

0

茉奈 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

よく分からない

アニメ映画を見ようと思って、屍者の帝国は第一弾として見ました。

あらすじを見ないで、タイトルだけで決めました。

タイトルからしてとってもおもしろそうだったから。

でも、実際見て見るとよくわからない。
でも内容はなんとなく分かる。
でも分からない。
何が分からないのか分からない。

このアニメを表面上で簡単に説明することはできる。
でもきっと深く奥まではできない。
とにかく主人公の想いが悲しい。
彼の友人の想いも悲しい。

この作品は今まで見てきた中で一番よくわからないものでした。
それにここまであと何分あるのだろうと何度も気になったのはこの作品ぐらい。

心に響かなかったのかもしれないから、続きを見ようが見まいがどうでもいいときっと心の奥底では思ったのかもしれない。

でもこの雰囲気は大好きです。
音楽も登場人物たちも好きです。
主人公の願う心も伝わっては来る。


自分には難しすぎた作品でした。

投稿 : 2016/07/17
閲覧 : 215
サンキュー:

5

askima さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

よく分からなかったので、たいした感想が書けない罠。

内容理解できず、現象や結果としてしか把握できなかった。

映画作品のため、映像、音楽に関しては良くできている。

難解な作品が好きであれば楽しいのかな。

投稿 : 2016/07/17
閲覧 : 206
サンキュー:

1

yOySg11759 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作を読んでないから?

画もきれいだし、音楽も良いし、最初っから重厚な感じで引き込まれました。
魂を求めて?旅を続けて、仲間が増えていく感じは分かりやすかった。

・・・んだけど。
なんだろう。
原作を読んでないからなのかな?
グロかったり、人が大勢死んだりするんだけど、入ってこない。

エンドロールが流れた後のラストも「え?何コレ?」って感じ。
2部とか3部作にしてでも、も少し詳細を丁寧に書いてくれると良かったと思う。
原作読もうかな。

投稿 : 2016/06/30
閲覧 : 193
サンキュー:

2

山のかかし さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

期待どうりの面白さ

期待していたと売りに楽しむことができました。
原作の小説を読み進めていたのですが、いろいろ時代背景やらの説明とか、難解な用語も多く寝る前に読んでいると、すぐ眠くなってしまいました。
しかしアニメではどんどん物語に入り込んで行けました。
やっぱりアニメってすごいな~。
時代設定はかなり昔ですが、屍者の技術とかいろいろ現代の科学技術より進歩していますね。
映像は劇場版だけあってとても綺麗。
アクションシーンも良かったです。

「ハーモニー」も見れてないのでせめて「虐殺器官」は劇場に足を運びたいなぁ

投稿 : 2016/04/15
閲覧 : 208
サンキュー:

7

ネタバレ

もんぶらん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

哲学的なおはなし

作画がとにかく綺麗。哲学的な内容で大人向け。
死者蘇生技術が発達し屍者を労働力として活用しているという
設定は魅力的だったが、ストーリー構成の緻密さにかけていて
結末を見てもしっくりこなかった。
ワトソンとフライデーの関係性をもう少し丁寧に描いていれば良かったかも…。

投稿 : 2016/04/15
閲覧 : 206
サンキュー:

4

めがもん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

残念なのは、終わり方。
ハッピーエンドとしてみていいのかわからん。


作画は綺麗
音楽も
グロありな内容であるが

投稿 : 2016/04/06
閲覧 : 246
サンキュー:

0

ちょっとななめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

魅力的

なかなか見応えのある作品。
しかし出てくる人物(人物名)が、世界的な有名人ばかりで流石に笑った。
愚かな人間がひどく現実的で、対する物語は非現実的で、それらも非常に面白かった。

投稿 : 2016/03/10
閲覧 : 230
サンキュー:

4

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

緑の雪は夜光虫

アニメってバカにできないよねって思う一品。
作画は綺麗だし、BGMも素敵。
サイバーパンク・スチームパンク好きにはたまりません。
原作がしっかりしてるから
とても見ごたえのある作品に仕上がっているのだと思う。

最初は認知症と介護を彷彿とさせた。
一瞬正気にかえる様が見たくてとかさ。
科学者だったり研究してれば
先が知りたいって思うものね。
そこが貪欲じゃなければ何者かにもなれないし。

魂の重さは21gで決定になったのかな。
私が見た時は16gだったような気がするけど
21gが多いみたいだね。
測定の仕方は、ベッドごとはかりに乗せて
生と死の体重測定だったと思う(ウロ)

人間の傲慢さや醜さ、美しさ
生と死、奇跡、意思、感性諸々が描かれているけれど
元々命というものは神の領域だったのだから。
脳の構造が全てわかれば未来も予知できると言われているけど
人間そのものが奇跡みたいなものだよ。
なんでも作り手だとかの判断に委ねられていて
良いことにも悪いことにもなり得るのだから
心の精度というか美しさは
あって欲しいと願う。
より良きものをという思いがなければ
それは毒にもなり得るのだから。

さて。
魂ってなんだろねっていう哲学的な問い。
人間は器で魂が入っているという考え方もあるし
生きていても屍みたいな人間だっているわけで。
昔考えたな〜でも今は難しいこと考えるのが億劫になってしまって。
存在意義とか魂のあり方だとか。
よーするに、謳歌して感受性を磨けよという結論に至ってる。
プラトンがーとかもう面倒になったので書くのは省略。

EDがEGOISTって皮肉めいた感じで好き。
ラストあたりのパイプオルガンとかツボ。
こういうのって映像化難しいよね。
それと、私はゾンビ系が苦手で(;´∀`)

表現は綺麗だったと思う。
幻想的で。
興味深く拝見させていただきました。
これだからアニメって…いいなぁって思うの。

投稿 : 2016/02/22
閲覧 : 568
サンキュー:

30

ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アーキテクチャの帝国

原作小説の印象が今一つ薄かったので細部の変更について十分に把握できてはいないが、主人公とフライデーの関係性が改変されていることが、映像化には大きく有効に作用しているようだ。
二人の関係の描写がややくどいような印象もあるかもしれないが、物語を駆動する主人公の行動の動機付けを強化することは、限られた時間の映像作品で思弁的な内容を展開するためには避けられない事だろう。

実在、非実在の様々なキャラクターが取り込まれ(主人公にしてからがそうだ)、その引用元の設定を暗示することで物語の「語り」上の情報量を増やす原作の手法に対し、本作ではその点はほとんど考慮されてはいない。

時間的に映像と共に展開する映像作品では、立ち止まって背景を考察する手法は使用できない。
キャラクターの背景についてはとりあえず棚上げして、映像の力で物語を進めてゆくが、その映像的な想像力は説明の浅さを補って余りある。
スチームパンク的な19世紀世界の情景は、有無を言わせぬ説得力で本作の「世界」を視聴者に提示してくるものだ。
シリコンチップ内の可視化できない電子の作用の代わりに、機械的に駆動される電脳ネットワークのビジュアルはこの「世界」の空気感を支配している。


{netabare}魂=(自)意識の宿る場所の探求という本作の主題は、次いで映像化される伊藤計劃の諸作にも共通するものだが、それら諸作と比較して、SF的に科学的なインスピレーションで解読を試みるものではなく、思弁に終始しているように思える。

SF的な解読の試みに欠けている分、本作の主題を呼び込むものは、伊藤計劃的な実存的な関心ではなく、社会的な領域の問題であるように見える。
そう、現代の社会で生きる上で否応なく感じさせられる欠落感が、魂=自意識の問題を引き寄せているようだ。

屍者が生者の下僕として混淆して営まれる社会は、しかし、生者が必ず死すべき存在である以上、生者は必然的に屍者に転ずる、両者が画然と区別される異質な存在ではなく曖昧に連続した同質の存在であると示している。
いわば「生者」は「屍者」の別形態であるのだと。

屍者をその部品として構成される社会システムは、したがって、生者もまた部品に過ぎないと暗示する。
「魂」の主題は、屍者=部品=生者というシステムへの反抗として立ち上がってくるものだ。

人間を部品化するディストピアはSFでは古典的なモチーフで、本作でもどこかグロテスクさを感じさせる屍者の労働の映像表現は、それを踏襲している。
が、本作の独創は、終幕で暴露されるMの野望だ。

屍者も生者も一律に「魂」を書き換えようという野望は、伊藤計劃の他作品にも共通するモチーフに見えるが、あくまで実存的な伊藤の主題化に対し、本作はやはり社会的な方向に照準しているように見える。

部品として、それでも個別の部品として管理される屍者=生者に対し、一律化して個別の管理を不要とするMの構想は、監視=規律権力の段階から、東浩紀に主導されたゼロ年代論壇で盛んに議論された、アーキテクチャ=環境管理権力への飛躍を示していると言えるだろう。

個々人の意識とは無関係に、アーキテクチャの管理で行動を管理し、意識せずにふるまうだけで社会は機能するよう設計するという環境管理権力は、ゼロ年代論壇では、欲望のままに行動するだけで良いという、社会参加の忌避を合理化してくれるオタクのユートピア的な楽観性で語られることが多かったようだ。

が、東日本大震災の衝撃でゼロ年代論壇が雲散霧消したように、オタクカルチャーからも本作のような形で異議は突きつけられている。

クライマックスで描写される、全てが屍者と化した社会で、屍者同士が演じる日常や社会活動の映像は、ゼロ年代論壇で賞揚された「動物化した人間」の「何も考えずに社会が維持される」ユートピアの行きつく先がいかにグロテスクなものであるか、はっきりと異議を申し立てている様だ。
アーキテクチャによって絶望が絶望と認識できなくなれば、「絶望」は消滅するのだというMの主張は、オタクの「ユートピア」の実相がどんなものであったのかを歴然と示している。

「魂」の特権性と、最後に屍者にも「魂」が宿る可能性を示して、作中ではアーキテクチャ権力の否定を打ち出したようには見える。
が、ラストで記憶を封印し、屍者のいない19世紀ロンドンを駆け回る主人公の描写で幕を閉じるものの、ホームズの活躍する19世紀ロンドンの世界が、アーキテクチャの支配する現代まで連続するものである以上、今でも進行を続けるアーキテクチャ権力に対して、問題を差し戻しただけと言えるだろう。


この先については、後続の伊藤計劃の諸作品に引き継がれていくのだろうか。{/netabare}

投稿 : 2016/02/21
閲覧 : 361
サンキュー:

7

ネタバレ

すばる☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

テーマは言葉と魂

屍者がゾンビ化状態となり、労働者として使われるようになった時代。

依頼を受けたワトソンという医学生は、最初の屍者、ザ・ワン及びヴィクターの手記を追い求めていく。

原作をあまり理解していないまま読んでいましたが、数々のバトルと思惑をあの映像美、作画で描いている事や、変更点もあり、理解しやすくて満足でした。

屍者復活技術を否定する話というわけではなく、テーマは「言葉」と「魂」。

人間が人間であるための条件、伊藤計劃氏の他の作品でも描かれる言葉の力の凄さ・重さが心に深く突き刺さります。

一度見て、再度見る事がいいのかなぁと思える作品でした。

投稿 : 2016/02/08
閲覧 : 227
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5

ネタバレ

しゃあ・あずなぶる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

おかえり、フライデー

ノイタミナの「Project Itoh」第1弾。
当初は「虐殺器官」が最初だったみたいだけど、諸事情でこっちが先に・・・

原作は伊藤計劃が冒頭30枚を書いて亡くなってしまったので、その後を円城塔が引き継ぐ形で完成された。


フランケンシュタインによる屍体蘇生術が普及した19世紀の世界を舞台とするスチームパンクSFであり、実在の人物に加えて主人公ワトソン始め多くの著名なフィクションのキャラクターが登場するパスティーシュ小説でもある。(wikiより)


「ハーモニー」を見た後にまだやってる劇場があったので見てきたけど、初見でも色々端折ってるなと感じた。
よく出来た総集編みたいな?w
アニメオリジナルの展開があったかどうかは解らないが、もうちょっと劇場作品としてまとめて欲しかったかな。

原作は459ページあるらしいけど、2時間の映画で原作を全て描くには200ページが限界だと思っているのでこれはちょっと厳しい。


屍者がその辺にいるのはゾンビ物好きの私としては大歓迎だし、屍者を蘇生させる過程{netabare} 首の後ろをメスで切り注射みたいなのを頸椎にブッ刺す {/netabare}も素晴らしい。
取り敢えず、序盤で私の心は掴まれたので作品の印象は良いです^ー^
これも原作を読んでみたい。(まだ買ってないけど)

あと声優の村瀬歩はやっぱ凄いね。
特別好きって訳じゃないけど、巧いなと思わせる声優の1人だ。

投稿 : 2015/12/17
閲覧 : 252
サンキュー:

10

ネタバレ

esso-neo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

激しい性欲を伴う、致死性の病

プロジェクトイトーなんて大層な、プロパガンダ見え見えな企画第一弾。最後の最後に計畫氏が書いた冒頭はオールカット。円城氏が書いた本筋に追加設定が強襲。
いわば、フライデーが伊藤計劃に成り代わる。
ま、死人も出てくる話だしそうしたい気持ちも汲んではやれど、そのために犠牲になったものが多すぎる。演出、芝居は兎も角としても脚本がそりゃもうあっぷあっぷだ。尺が足りないから。ザ・ワンの情報量足りなくて、いきなり登場したじーさんに「ザ・ワン・・・・!!」じゃねーよ。何を根拠に。
言葉の続き聞きたかった割にオールカットするのも大したもんだなぁ。でも効果ないようなもんだけどね。去っていった人間をずるずる引きずる話にしたけど、原作はそこ軸にしてたかねぇ。微妙なもんだ。

投稿 : 2015/11/18
閲覧 : 280
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4

ネタバレ

NBT さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かなり良かった

原作は途中まで読んだのだが、正直退屈で途中で読むのをやめてしまった。

しかし劇場版はかなり改編されていて、自分が原作で退屈だと感じたシーンもポンポンテンポ良く進んでいくので、見ていて飽きなかった。
全部原作を読んでいないので詳しくわからないが、個人的には劇場版の改編はかなり良い改編だと思う。

ただラストがなぁ……エンドロール後のシーンは蛇足だと思う。
伊藤計劃作品は、ハッピーともバッドとも言えなくもない、なんとも言えない心に残るラストが良いのに、ちょっとあれは無いなぁ。

まぁでも、それを踏まえてもかなり面白かったので満足。

投稿 : 2015/11/16
閲覧 : 229
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2

バンビ♪~(´ε`  さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しい

伊藤projectの第一弾の作品。

魂を追い求める少年の物語←簡潔w

内容が難しく所々???になってしまった。俺に学が無いだけかもしれないが...笑
結局二回みて内容把握!!

主題歌は大好きなEGOIST!!!
いやぁ最高すぎるね(ღˇᴗˇ)。o♡
ライブの時にも上がりましたが映画館でも(⁰︻⁰) ☝

harmony、虐殺器官にも期待です!!

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 216
サンキュー:

2

たこやきトンママン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

誰かフライデーにしっかりボタンが留まるピッタリサイズのYシャツを着せたげて!

原作読み済みで挑みました。
死者に擬似的な意識(プログラム)組み込み、動かすことが可能になった"屍者"がいる世界の物語。

物語自体は「よくわからない」というのが正直なところ。まあこれは予想範囲内。原作もよくわからなかったし…
情報が物質化する、という仮定を受け入れてから、もう一度観たほうがよいな、と思った。
そして各人物の行動動機をメモりながら観たい気分。(は!これがフライデーの気持ちか!?)

楽しむべきは改変部分。
主人公ワトソンは、親友フライデーを屍者化したということに変わっている。
フライデーはワトソンのライフログを録り続ける"機械"として働くのだけど、
一心不乱にワトソンに付いて歩き続けるフライデーの姿がなんだか泣ける。
ワトソンたちは旅をし、その途中途中でフライデーが何かを解き明かしていくのだけど、
その度に何だか苦しそうな声をあげるフライデーがいて、観ていて「うううう…」となる。
泣けはしなかったが、隣の女性は鼻水ずびずび泣いていた。

屍者になったせいなのか、フライデーは肋骨が浮き出るくらい痩せていて、
それがいたたまれなくなるけど目が離せなくて。
フライデーの着ているYシャツが結構な割合ではだけるので気になる気になる。
「もっとちゃんと着せてやれ!ファンサービスはいいから!」とツッコミ入れたくなった。

屍者はものを食べていなかったが、自分の脂肪で身体を動かすのだろうか。
だからフライデーは痩せていたのかしら?
あまり細かい設定は、原作を読んでいるものの、よく覚えていない。

というわけでまとめると、
「よくわからないけど、何かイイ作品」
損はしないと思う。

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 218
サンキュー:

4

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【屍者(伊藤)の意思を追い続けるワトソン(円城とスタッフ)の旅】アニメーション史上最大のゾンビ映画!!!【そしてフライデー、とてもイイb】

伊藤計劃アニメ映画化三部作の第1弾
どうも過去を舞台にしたスチームパンクの今作を1作目に、近未来を舞台にした『虐殺器官』を次回作に、超未来を舞台にした『ハーモニー』で完結を迎えるつもりだったそうです
ただ例のマングローブ倒産で公開時期ズレ込んじゃいましたね、どうなるんでしょうか;


原作は伊藤さんが序文の草稿数十ページを書いた時点で死去された為に絶筆、盟友の円城塔が引き継ぐ形で2012年に完成を見ました
この映画自体、【原作とはほとんど別物】と呼べるほど改変されています
円城さんがそうであったように、今作のスタッフも伊藤さんが書き残した作品の世界観を、試行錯誤の繰り返しで“伊藤計劃作品”として完成させることに注力しています
(※ただし、「伊藤さんならこう書いた」という決め付けではありません)
この映画は屍者の意思を追う物語でありつつ、伊藤さんの意思を追う物語です


SFなので世界観だけ説明させて下さい


ヴィクター・フランケンシュタイン博士が屍者を復活させた事件から100年後の世界
その技術を兵力や労働力に用いることがアタリマエになった19世紀末
屍者技術の研究をしていたロンドン大学の医学生、ワトソン
彼は早慰した親友、フライデーを無断で違法な屍者として復活させる
ワトソンの腕を買ったイギリス政府の諜報機関は、彼にロシア軍を脱走した技術者、カラマーゾフを追うことを命ずる
カラマーゾフはアフガニスタン奥地に屍者の王国を築いたという
イギリス→インド→アフガニスタン→日本→アメリカ→イギリス
世界を股に駆けた旅の中で、ワトソンとフライデーは魂の秘密が記された“ヴィクターの手記”を巡る争いに混ざることとなる・・・


コナン・ドイル、メアリー・シェリー、ヴィリエ・ド・リラダン、イアン・フレミング、フョードル・ドストエフスキー、ジュール・ヴェルヌ、或いは19世紀末に実在した人物達・・・
著名な文学のキャラが次々と出て来るパスティーシュ小説が原作、ってかソレをさらに改変したから同人誌みたいな映画です
この手のは絶対的に苦手な方いらっしゃると思うので注意


物語の肝はやっぱりフライデー
原作と違い、ワトソンとフライデーが親友関係
フライデーが白髪アルビノで“イイ感じの美少年”
死んだ友を思わず復活させちゃった上に、だんだん生前の様子が垣間見えてきちゃったわけ
この辺のワトソンの葛藤が一番の見どころ
すごく丁寧に描かれていて改変としても、映画としても、これは大正解です


『ハル』のスタッフが再集結、主人公に細谷佳正を起用する辺り監督の拘りを感じます
ああ、脚本はフジを退社し自由の身となった山本Pでしたね・・・“Project Itoh”っておみゃーがコレやりたかっただけなのかよ、オイw


美麗な背景や煌びやかにCGで描かれる屍者技術の装置はスチームパンク好きには堪らないところでしょう
スチパン(狭義的にはエレクトリックパンク)アニメとしては『LAST EXEIL』や『スチームボーイ』を超え日本アニメ史上、最高に美しくカッコイイ世界観が描かれてます
記録媒体が挙ってパンチカードなのには笑いました


が、しかし!
オイラとして一番「スゲェな!」って思ったのが今作がたぶん【全世界中のアニメの歴史史上で最高の“ゾンビ映画”】であったことかな(爆)
特にゾンビなんてCGで描写すれば良いものを、ほとんどのカットでゾンビ独特の“歩き方”を作画しているというのにはアッケに取られましたw
いいぞ、もっとやれ


それにゾンビ美少年との友情の物語が重なる
全くいやらしさは感じさせずに、耽美な世界に魅入れる120分でもうお腹イッパイって感じで拍手です


でも、ここまでフライデーの存在が大きくなるとハダリー(花澤香菜)は結局のところ何なんだ、お話散らかりすぎだろ、って疑問もあります
(ワトソンがノンケだって示すためのキャラとか言うなよ!)
それこそ『ハル』を観て補完する必要があるんじゃ、とオイラは思うのです


なんだかんだで全く退屈しなかった素晴らしい映画です
伊藤計劃三部作とかカンケー無しにオススメしますb
唯一心の底からツッコミを入れたかったのは、楠大典さんが「バーナビー」を名乗っていたことでしょうか・・・
おまえはロックバイソンだろ!!!ってwww

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 823
サンキュー:

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屍者の帝国のストーリー・あらすじ

19世紀末、かつてヴィクター・フランケンシュタイン博士が生み出した、死体に新たな生命を与えて「屍者」として動かす技術が世界に広まり、いまや屍者は労働力や兵力として世界を支えていた。
親友フライデーとの約束のため、自らの手で違法に屍者化を試みたロンドン大学の医学生ジョン・H・ワトソンは、その技術と野心を見込まれ、政府の諜報組織「ウォルシンガム機関」にスカウトされる。
そこで極秘任務を与えられたワトソンは、フランケンシュタイン博士が残した、生者のように意思を持ち言葉を話す屍者=ザ・ワンを生み出す技術が記された「ヴィクターの手記」を求めて旅に出る。(アニメ映画『屍者の帝国』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2015年10月2日
制作会社
WIT STUDIO
主題歌
≪主題歌≫EGOIST『Door』

声優・キャラクター

細谷佳正、村瀬歩、楠大典、三木眞一郎、山下大輝、花澤香菜、大塚明夫、菅生隆之

スタッフ

原作:伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』(河出文庫)、キャラクター原案:redjuice、 監督:牧原亮太郎、脚本:瀬古浩司/後藤みどり/山本幸治、キャラクターデザイン:千葉崇明、総作画監督:千葉崇明/加藤寛崇、色彩設計:橋本賢、美術監督:竹田悠介、3D監督:西田映美子、撮影監督:田中宏待、編集:肥田文、音響監督:はたしょう二、音楽:池頼広

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