「風の谷のナウシカ(アニメ映画)」

総合得点
90.6
感想・評価
1959
棚に入れた
12592
ランキング
51
★★★★★ 4.2 (1959)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリの出発点となる名作

世界観:9
ストーリー:7
リアリティ:7
キャラクター:4
情感:5
合計:32

科学文明の崩壊後、腐海の森や巨大な蟲が発生した終末世界を舞台に、人と自然の歩むべき道を求める少女ナウシカの姿を描いた物語です。

最初にテレビで見た時、自分は小学校低学年だったのですが、昔あった実話かと思うような世界観を感じました。大婆様が{netabare}離れ目気味に「殺せ」と言うシーンが怖かったのを覚えています。

虫に襲われて墜落する飛空艇(助からないことを確認するシーン)や、ナウシカの父親が殺されて逆上したナウシカの剣をユパが腕で受け止めるシーンとかも当時の自分には強烈でした。

映画版は原作よりも綺麗にまとまっていて、最終的な悲劇まで述べられていませんので、わかりやすく見やすいと思います。自然との共存といった強いメッセージ性を持っているのも問題ありませんが、自分の中で評価が上がりにくいのは、蟲が原因のひとつです。リアルな虫がたくさん蠢いているのは苦手なので。

あと、宮崎駿氏の色とも言えそうですが、ヒロインのナウシカが傑出しすぎているような印象があります。姫様でありながら、メーヴェで大空を舞い、蟲を操り、心を通わせ、最後には自己犠牲までやってのける、人間離れしすぎた理想的なヒロインすぎると感じてしまうのですよね。

宮崎アニメには魅力的な男性キャラがほとんど出てこないように思います。ラピュタのパズーは頑張っていますし、ビジュアル的にはハウルもいますが、多分、女性が惹かれるキャラってあまりいないのではないでしょうか?{/netabare}

ジブリの出発点となる作品ですが、(大人も楽しめる)アニメ映画の出発点でもあるような気がします。いつの間にか、ジブリの新作映画を国民で楽しむような感じになっていきましたし。

音楽も良いです。久石譲氏にとっても原点となる作品です。いつかテレビの特番でナウシカの曲を作った部屋に戻り、演奏する姿を見て感動しました。

余談ですが、「メーヴェ」をモデルとした小型飛行機は既に開発され、試験飛行の段階まで来ています。一般人の乗り物として普及するまでには相当な時間がかかるでしょうが、興味があればYoutubeで検索してみてください。

(2017.6、2018.10微修正&評価調整)

投稿 : 2018/10/25
閲覧 : 520
サンキュー:

37

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