アニウォタ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
もったいないアニメ
妄想を現実に変える力を持っている主人公たくるは、妄想の女の子を現実に召喚して、意図せずなんやかんや事件を起こさせてそれを解決する、まさに自作自演を行っていました。
最後、それに気づいた主人公は自ら犯人として名乗り出て、妄想で生み出した女の子の記憶を消し、普通の女の子に戻してやった、ということなんでしょうか?
恐らくそうなんでしょう。
原作は未プレイですが、原作プレイ済みの人達からはアニメ化して欲しくなかっただの、原作は面白かっただのという意見が散見されますが、それは説明不足が最も多きな原因ではなのかなと思います。
それは設定であったり、キャラクターの説明であったりしますが、設定は正直、完全には理解していなくても話の流れで補完出来るのではないかと思います。
能力の発動条件とか、なんでキャラクター達はいきなり武器を出し始めたのかとか、良く分かりませんでしたがあまり重要ではなさそうです。
ただし、キャラクターの説明不足は致命的です。
ゆいちゃんがバラバラ殺人された時、電話で親友と主人公が、「ゆいはどこだ!」というやり取りがあったとおもいますが、ゆいが誰なのか分かりませんでした。
箱に入った顔を見てやっと思い出しましたが、あぁこの子か、バラバラにされて可哀そうだなという思いしかなく、
なんてことしやがる!あんなにいい子だったのに!許さねぇ!
などという気持ちになれないんですよね。
もしも、妄想の少女との付き合いが深く、いろんなエピソードがあってあのラストシーンだったならばそれはそれは感動したのでしょうね。
でもそんなシーンはないので、はぁ。。そうですか。程度の感動しか得られませんでした。
1クールという短い時間で納めなければいけないとはいえ、感情移入ができなければただのちょいグロアニメでしかないのです。
ゲームの評価がこれだけ高いのならば、2クールで掘り下げるとか、本気を出して作ったほうがよかったのでは?と思います。
アニメを見てからではもはや衝撃はないでしょうし、そもそもやってみたいと思いません。
よくわかりにくいあらすじやネタバレを見ている気分でした。
もう少しうまくやれたんではないかと、素材が良さそうな分すごくもったいないアニメだな、と思いました。
良い点
・おもらしJK
・キャラデザがかわいい
悪い点
・説明不足
・主人公の性格
・素材を活かしきれない制作陣の能力