をれ、 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゴブリンをひたすら屠る者の物語
分かり難い表現をちょっと訂正、ついでに加筆修正(1/1/2019)
ダーク・ファンタジーだそうです。物語の世界観にダークなところはあまり感じず、ゴブリンによる特定の性別の人間へのある種の暴力の生々しい描写だけが、ダークなところと感じました。この作品のスキ/キライを問われれば、少し困ってしまう。好きと答えると何かの規範に反しているような気分になるし、キライと答えれば噓を吐いていることになることで、また別の規範に反している気分になります。
さて、本作の内容は、一匹なら大したことは無いが群れて組織された強敵なゴブリンをいかにして退治するか、退治に失敗するとどうなるかを描いています。
いわゆる主人公最強系作品とは異なり、周到な準備、細心の注意を払って敵の巣穴に突入します。そしてこれまでの経験を活かして戦い、勝利します。なお途中からゴブリン退治パーティを組むことになり戦略の幅が広がります。本作の視聴者は、このゴブリン退治の過程と勝利に胸すく思いをするわけです。
女の子キャラは皆かわいく、男性キャラはたいていカッコ良く描かれています。そして経験を積んだ冒険者は等級が高く、浅い冒険者は等級が低くなっています。
最終回の最後の場面ですが、この場面は、兜などなくても、そこにいる仲間が兜のように守ってくれると感じ、それを外しても特に問題はないと感じたのでしょうか、そのように私は解釈しました。コミュ力に問題のある主人公が、ゴブリン討伐パーティを得、さらに冒険者仲間までも得ることになるという、主人公のある種の成長を象徴しているのかもしれません。
なお、この場面での個人的な要望は、牛飼少女と神官少女それに耳長少女を加えて主人公を取り合って、互いに牽制し合ったり、蹴落としあったり、キャットファイトwしたり、そしてそれを受付嬢が漁夫の利を得ようと虎視眈々と狙う場面が欲しかったですw。でも続編の都合上できない可能性もありますね。ていうか、たぶん続編があるでしょうから、放送されたら視たいと思います。