シボ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
幸せであふれる世界でありますように
期待通りなんかすごい素敵でした。
1話、1話紡がれる物語が短い時間で綺麗にまとまっていて
エンディングロールの後、いつもしばし余韻にひたってました。
自分が特に好きな話について
4話
アイリスの故郷に一緒に向かうヴァイオレット。
親の娘を思う気持ちが強すぎて、衝突してしまったアイリスが
親への手紙によって素直な気持ちを伝えるシーン良かったな~。
アイリスの名前の由来となった車窓から見る満開のアイリス。
少佐が、ヴァイオレットと名付けた時の路地先の小さな花も戦場の中に健気に咲くバイオレット、どちらも美しくて感動~。
5話
隣国同士のプリンセス、プリンスの婚約の代筆の話も面白かった。
本来の自動式人形の役目を放棄して、当事者本人同士に手紙を書かせる
ことによって、王族の立場上、なかなか本音を確かめられない感情や
人なりが伝わってくさまはやっぱり手紙って良いなってなるんですよね。
王子とプリンセスの自らの語り合いって聞いてて心地よかったな。
仕事を終えたヴァイオレットの微笑んだ姿にこっちまで微笑んでしまうよ~
なんかどんどん好きになってしまいます。
6話
そんなヴァイオレットを好きになってしまうリオンのお話し。
夜の彗星のシーンはもう月並みですが綺麗でした。
「ギルベルトに会いたい気持ち」を寂しいということを知った
ヴァイオレットですが、このあたりになると、リオンに勇気を与えられるほどに成長してます。
10話
先に死んでしまう母親が未来の娘のアンに多くの手紙を残すお話し。
昔観た映画「いま、会いに行きます」と似てて
展開が読めたけど、大きくなっていくアンに泣けちったよ~。
たくさん残された手紙を前に、彼女に感情がなかったのって
いつだっただろうってくらいに命の大切さや儚さに
大泣きするヴァイオレットの姿が胸にきたな。
13話
航空祭での話
ホッジンズさんの未来の娘への手紙
「そして君や君の子供たちの未来が争いのない幸せであふれる世界で
ありますように」が意外とぐっと心にきました。
そしてヴァイオレットの初めての自分の手紙
「少佐の季節だけがめぐってこない・・
少佐が生きていることを信じている。だから私は生きる。
そして少佐に会えたら、こう伝えたいのです。
私は愛してるを・・少しはわかるのです。」
涙するヴァイオレットの幸せを願わずにいられません。
絵が綺麗すぎてめっちゃ泣けるんですけど~。
観終わって、
ギルベルトとのやり取りを観てて、
当時から感情はあったんだと思うけど、その気持ちが
どういうことかわからなかったヴァイオレットが、
悲しいとはどういうことか、
嬉しいとはどういうことか、
そして愛とはどういうことかといった、
無意識に湧き出てくる感情の意味を様々な人との出会い、
その気持ちを手紙で具体的な言葉にすることで知って成長していく・・
そんな気持ちの変化、心の成長を
ヴァイオレットのちょとした仕草や少し微笑んだりの表情とかで
表現してて回を進めるにつき観てる側に
少しずつ伝えていくって流れがすごく丁寧に描かれてて良かったです。
あにこれで感想を書いたりしててもよく思うのですけど、
感じたことを文字にするって難しいけど良いなって。
(まだまだ気持ちを整理して書き出すレベルには達してませんけどね、汗)
ヴァイオレットが幸せになる続きが観たいと思える素晴らし作品でした。
2020年10月4日追記
このレビューで下記を書くのは違うかなとは思いますけど、一言
書きたくて追記します。
レビューの10話のくだりで「いま、会いに行きます」と似てると
感想に書きました。
昨日「いま、会いに行きます」を久しぶりに見直したら、記憶にあったものとだいぶ違ってました。
それでも映画の内容はとても素晴らしくて。
竹内結子さんの神秘的な熱演にめっちゃ泣いてしまいました。
そんな彼女の死が信じられなくて、本当に残念です。
心からご冥福をお祈りします。