「アキバ冥途戦争(TVアニメ動画)」

総合得点
74.7
感想・評価
328
棚に入れた
932
ランキング
865
★★★★☆ 3.7 (328)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 視聴前は事前情報がまったくなかったので、のっけからメイド喫茶のメイドが銃を乱射して、
他のメイド喫茶のメイドを大量殺戮する展開に驚いてしまったが、個人的には「ドロヘドロ」や
「アクダマドライブ」のようなポップでいかれたバイオレンスものは大好物なので、この
出だしは嬉しいところ。

 しばらく観ていると、任侠ものの極道をメイドに置き換えたような作品であることが
見えてくる。
 一見ぶっ飛んだような設定でも法則性やルールのようなものが見えてしまうと、それほど
ハチャメチャな印象は無くなってくるが、本作はチョイチョイ任侠ものの定石を外したような
展開を盛り込んでくる時もあるので油断ならない。
 最終話などもカオス的な終わり方で、結構好みが別れそうな印象。

 全体的な空気感はシリアスなものだが、その中でシュールなボケを放り込んできたりするので、
「そう言えばギャグものだった」と思うこともしばしば。
 逆にギャグもの感覚で視聴していると唐突に重要キャラが死んだりで、精神的な揺さぶりが
激しい。
 あと単なる任侠もののパロディというだけでなく、メイドカフェが現在の現実のような
平和的存在に至るまでの架空史的設定になっているのも面白いところ。

 主軸となるのは第一話で「とんとことん」に入店した和平 なごみと万年 嵐子。
 なごみに関しては状況がよく分からないまま率先して動いていた感が強く、それでいてこの
殺伐とした状況の中で誰も殺さずに終わった。全体を通しての内容はなごみの成長譚といった
側面もある。
 なごみに関してはよく悲鳴をあげるシーンがあったが、この辺は中の人である近藤 玲奈氏の
演技がなかなか良かったのではないかと。

 一方の嵐子は「「とんとことん」」の流れに付き従う印象が強かったが、結果として状況を
動かしていた感が強く、終始冷静な雰囲気ながら一番暴れて他のメイドの殺害数も
多かったんじゃないかと。
 印象としては動的ななごみと静的な嵐子で、ギャグものとしてのネタ的にも積極的に
動きながら、どこかずれているなごみに対して、嵐子の生真面目さがシュールさを
生んでいたよう。
 他にも印象深いキャラがいたが、その中でもクズで、色々とやらかしておきながら、どこか
憎めない存在であった店長こと八重樫 靖子がいい味を出していた。

 ゲストキャラに有名声優や人気声優がキャスティングされていたが、これが勿体無いぐらいに
あっさりと殺されていく。「この行為自体一種のネタなんだろうな」といった感じ。

2023/01/15

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 92
サンキュー:

4

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