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「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
87.0
感想・評価
3988
棚に入れた
18431
ランキング
172
★★★★☆ 3.9 (3988)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6

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秒速5センチメートルの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

モヤっとする

途中まではこれはヒットかー? と思って見てたけど、最後に結ばれなかったのは自分的にマイナス。これはこれで切なさを演出するには成功しているけれど、スカッとハッピーエンド好きの自分には残念な作品になってしまっている。
三部構成なのはいいと思う。でも中学生があんな冒険するとは、補導されるレベルでしょ。中学生の親の目線からはありえないよね。
以上を考えると「月がきれい」を超えることは出来なかった。最後に結ばれていたら分からなかったけど..。
82点

投稿 : 2019/01/13
閲覧 : 329
サンキュー:

3

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

身を切るほど、心を焦がすほどに堪えました。

新海誠氏の恋模様三連作。

初見は、とっても心を痛めました。

本作は、「ほしのこえ」や「雲の向こう」とは違い、設定が日常寄りということもあって、感情移入がしやすかったためか、結果的に前2作で感じた以上の強いインパクトを受けました。

心を砕かれてしまった、というべきでしょうか。


●観終わっての感想
{netabare}

< 小学校 >
{netabare}

ふたりで過ごす 図書館の
めくるページの 音かすか
余いんかさねて やわらかに
カーテンの外 あたるひに
桜のえだは 色おどる
春さきまちが うれしいの。

かなえられない 約束の
たが(違)えに謝罪 交わすけど
クヤシイヨって いっていい?
ヤリキレナイと ないていい?
納得なんて 分からない。

つもる想いは どこゆくの?
つまる思いも 消えてくの?
記憶の海の 水底(みなそこ)に
卒業(わかれ)めのあと 沈め置く




・・・あら、あらあらまあ?いつの間に妙なリズムの節回し
こんなはずではなかったわ。恥ずかしいったら、ありゃしない。
でも嘘じゃない。本当よ。
・・・心根深く堪えたの。

{/netabare}


< 中学校 >
{netabare}

文通。そう。文通!!


鎮魂の日々  綾も褪せ
駆ける校庭  弄ぶ
翳る無辺を  灯す文
行間の聲   耳たてる
春さやかなる 路線図を メモ取る視線
途切れたる 君知らぬ季節(とき) つなげたい
君にまっすぐ 向かいたい。


 

あなたを静かに思いやる気持ちに気づいた私です。
引きあい、魅かれ、惹かれあい、求める光のあたたかさ
二人の心中(なか)に産まれたよ。
抗(あらが)うことなど、どうしてもできなかったの。
これは、恋?




サクラ花びら待ちわびて、その色淡く、記憶(とど)めおく。
芽吹いた若葉の身の内に、深く突き刺す棘ふたつ。
少女と少年の縁(えにし)、問う。
チクリと疼く、瘡(きず)の痕(あと)。
それは、さわれず、ふれられず
誓った小さな約束を、大きく損ねた不条理が残した禁忌のはずだった。
自責の念の重さから、冒した禁忌でもあった。



・・・あらら?まただわ、なんなのよ。
どうかしてるわ、このレビュー。

{/netabare}



< 貴樹 >
{netabare}

真白に埋もれた両毛線
ゴトリゴトリとかき分けて
進まぬ車輪のもどかしさ

荒(すさ)ぶ北風、混じる雪
前照灯を遮って
デジタルの文字、意味失せる

闇世(くらやみ)の中、ぽつねんと
身を固くして独り坐(ざ)し
迫る悪意にくだかれる

虚しさつのる 往き先は
居ても淋しき その駅舎
居らぬ駅舎は、なお哀し

{/netabare}



< 明里 >
{netabare}

なのに・・・。
いつしか、もう一度、ただ逢いたくて、あの人の悲しみ慰め、あの人の苦しみいたわり合いたいと、願う確かな想いなの。

あなたの瞳に、もう私、嘘はつけない。
渡したい手紙があるの。
進みゆく時計の針に、追いつかぬ列車の窓に捜してる。
発車のベルに、俯(うつむ)くの。

それでも待つわ。
それほどにあなたの聲を聴きたいの。
平気。そんなの。
震えてもあなたのその手に触れたいの。

やさしいあなたの瞳(め)を見つめ、私の手紙(ねがい)を伝えたい・・・。

{/netabare}



< 岩舟 >
{netabare}

駅舎より 白雪(しらゆき)踏み分け やまに入る

夜半見仰ぐ 桜には
  蕾 一片 (つぼみ ひとかけ)だになくて 
花弁舞い散る 身代わりは
  雪、深々(しんしん)と 白く降る

春待つ君の 望むもの
  柔き人肌 温かき
桜のくちびる 求めつつ
  ひと夜を過ごす 夢世界

語らうことばの 尊さに
  いずれも恋の 意味知らず
絆を紡ぐ 術(すべ)もなく
  怖気つくまま 立ちすくむ

今より時を 止どめかし
  遠い未来を 凍らせて
真白き鉄路を 一人還(ゆ)く
  佇(たたず)む岩舟駅 独り

{/netabare}




< 花苗 >
{netabare}

私、驚いちゃったんだ。
こんな出会いがあるのかな。合格だって嘘みたい。

私、分からなかったんだ。
こんな時や、あんな時。だって顔から火が出るよ。
いつも半分隠れてもあなたは全部知ってたの?

私の育ったふるさとをあなたは好きになれたかな。
青い空気を吸うことも、雨に打たれて帰るのも、何でもないと思ってた。
ううん、何でもなくないよ。いつでも、どこにいるときも。
私のハートの真ん中をあなたの放つ矢が飛んで射られるようでドキドキを
いつも思うの。感じるの。
そんな想いがしあわせで、夜具にやさしく包まるの。
月がしずかに見守るの。


私、ようやく気づけたよ。
あなたの軌跡は高すぎて、面影にさえ届かない。
あなたは、どこに旅立つの?
あなたの瞳は、だれ瞰(み)るの?

どんなに背伸びしてみても、波間の先には昇れない。
海と空とは一つなの。
空だけ見つめることなんて、海から離れることなんて、できないことだと分かったの。

あなたはメールと翔け上がり、私は泪(なみだ)の海に嗚咽(な)く。

{/netabare}



< 私 >
{netabare}

そうそうなにより劇伴が
凄まじくて心ノ臓
撃ち抜かんとせん圧力よ

耳の中にぞ残響を
体の内には震撼を
心の琴線、ギリギリと
涙腺深く抉(えぐ)りだし
痛む心も極まれり。

私のかつての悲しみと、苦々しさがさめざめと、
ありやかなまま浮かびきて、ついと逃避したくなる。

荒ぶる気持ち、ようやくに
抑えに押さえ、組み伏せて
1時間(いっとき)余りの映像の
旅を何とか・・・・・観終わせる。



えい、もう、こうなりゃ、うたを詠み
レビューを終わってやろうじゃん!

お耳汚しでごめんなさい。
笑ってやってくださいな。

{/netabare}




<桜花抄>

{netabare}

戀の作法の 至らぬに
千々に絡まる 乱れ髪

碧き髪にぞ 触れおりて
重ねたキスの 温かさ

桜の花の 舞い散るを
いつの日駆けた 通学路

少年の眼の 堅固さを
少女の笑顔の 優しさを

ただ見つめおる 桜花抄

{/netabare}




<コスモナウト>

{netabare}

朧に陰る 宵の口
傍(そば)の面影こそ 誰ぞ

未知の宇宙(そら)ゆく ロケットの
コスモナウトの 何か視ん

波のまにまを 乗り切るも
疾(か)ける風音 涛飛沫(なみしぶき)
懸(か)けられぬ声 祈るのみ

種子島の空 ただ蒼(あお)く
種子島の海 ただ碧(あお)し
乙女の朱(あか)は 青に散る

{/netabare}




<秒速5センチメートル>

{netabare}

梳(と)くに梳けない もつれ髪
結(ゆ)うに結えない 隔たりを
千(せん)のメールは 哭(な)きにけり

己が背向けて 振り返り
道の見えぬを 知り置きて

めぐる大人の 邂逅を
踏切 桜 散らすなり

秒速の戀 儚しき
指切り拳万(げんまん)5センチの

触れえぬ小指(をよび) その丈も
心の襞(ひだ)の 合わせざる

掬わぬ瞬間(とき)に たゆとうて
順(まつろ)うて往く 旅立ちか 
 
{/netabare}



ちびっとだけ、解説っぽく。
{netabare}

梳くは、説く、解く、得に、掛けました。
結うは、言う、勇、憂に、掛けました。

をよびは、小指(こゆび)の古い読み方で、をゆび、とも読みます。

ここでは、"(小指ほどのささやかな長さの距離であっても)触れえぬを(触れることは叶わないいのだけれど、それでもあなたに)、呼び(かけてみたいと思うの。でも、そんなことを思うことすら心が辛くなってどうしようもなくなるの)" という想いを言い含めてみました。
二人の心のうつろいが、小指のほどにも触れられず、絡めることもできないで、乗りこえられないやるせなさ。そういうさまを込めました。

また、"その丈(たけ)" は、竹(たけ)と、猛(たけ)、二つのことばを掛けました。
どんなにしても近づけない丈を心の距離として、また、若竹のごとくしなやかに、節を乗り越え、真っ直ぐに、伸びていくさまの必要な意味を含めて込めました。
男も女も、秒速で、丈を詰めて迫るなら、猛々しくある強い意思、そんなさまさえ必要な意味を滲ませ書きました。

" 合わせざる " から" 掬わぬ "も、ちびっと意味を掛けました。

心の襞は、垂れ衣(ぎぬ)のように面(おもて)にまとわって、見つめ合わせぬその瞳、逢わぬ恋路に陰を挿す、合わせられない恋しさは、縁(えにし)の寄らぬ "もどかしさ" 、愛(いと)の撚れない "よわさ" です。

" 合わせざること ≒ 逢うことの叶わぬ " 聲の か細さを、阿波と淡路を断ち切って轟轟と鳴る渦潮の消えては浮かぶ渦の沫(あわ)。時の満ち欠け恋もよう彩る絵図も合わなくて、泡立つふたりのみちすじが鳴り生り成りて行きつくは淡き艶(いろ)だに逢瀬の間。
襞に隠れた恋心、掬わでなぜに救えるか。ジュブナイルの君、儚しや。

こんなそんなで合わせざる心の襞の間(あい)さにも、ちびっと意味を込めました。

そしてまた、素敵な人をぼんやりと見逃すものなら、目の前のチャンスも掬いあげられず、時の流れの浮き沈み、浮き身のまにまに現世(うつしよ)を、ただ茫洋と彷徨って、標(しるべ)も寄る辺もないままに、一人旅にて歩む道、そんな男女の生きざまをちびっと詠んでみたのです。
おそまつさまでした。
というか、超恥ずかしいじゃんね!

一首。
これ観る人の心情によっては、如何ようばかりとも評価されうる作品か。

{/netabare}
{/netabare} 



●作画についての考察。(ちびっとだけ真面目に書いてみた。)
{netabare}


低徊趣味

{netabare}
本作には、夏目漱石の作風がちらちらと顔をのぞかせます。
新海氏が文学部で学ばれたことを思えば、当然のことなのかもしれませんね。
そこで、漱石を取り上げつつ、作画について考察してみます。

『夏目漱石。1867年2月9日(慶応3年1月5日) - 1916年(大正5年)12月9日)は、日本の小説家、評論家、英文学者。本名、夏目 金之助(なつめ きんのすけ)』

近代日本文学における漱石は、『世俗を忘れ、人生をゆったりと眺めようとする低徊趣味(*1)的要素が強く、当時の主流であった自然主義とは対立する余裕派』と評価されています。

英国(イギリス)に渡航した際には、日本の国情や文化、国民性や精神性などの違いを目の当たりにして、神経を病んで部屋に閉じこもりました。帰国後も、神経衰弱や胃病、糖尿病などの疾病に苦しんだりしています。そして49歳で吐血して亡くなっています。

代表作には、「坊ちゃん」「吾輩は猫である」「こころ」などがあります。
本作で、高樹が明里に渡した本は「こころ」でした。この作品、『人間の深いところにあるエゴイズムと、人間としての倫理観との葛藤が表現』したものでもあります。

(*1)低徊趣味(ていかいしゅみ)

漱石の造語です。

「是は便宜の為め余の製造した言語であるから他人には解り様がなかろうが、先ず一と口に云うと一事に即し一物に倒して、独特もしくは連想の興味を起して、左から眺ながめたり右から眺めたりして容易に去り難いと云う風な趣味を指す」。(高浜虚子著『鶏頭』序、より引用。)

簡単に意訳すると、「細部にこだわり、印象深く、忘れがたいものとして描写するということ」の意味合いのようです。

「ほしのこえ」、「雲のむこう、約束の場所」、「言の葉の庭」、「君の名は。」などの作画に込められた " 描写の美しさ " の要素を分解・還元していくと、" 綺麗、緻密、繊細、細密、精細、微細、空気感、静寂、躍動感、風光明媚、神秘性・・・" などなど、さまざまな語句を挙げられます。

新海氏の、こうした作画表現の豊かさや、麗しさへの並々ならぬ拘りと力の入れようを見るとき、それは漱石の低徊趣味を彷彿とさせます。

氏の映像クリエイターとしての矜持は、私には、漱石のいう " 低徊趣味 " という思想・哲学がありやかに反映されているように感じます。
また、後述する漱石の「文学論」にも、その思想性が著されているように感じます。
{/netabare}

★★


{netabare}
漱石の人気作に「我輩は猫である」があります。

もうひとつ、「我輩はお先真っ暗の猫である」という作品があります。

これは「吾輩は猫」のパロディもので、漱石自身の作品(絵)です。ネットにもアップされていますのでご覧になってみてはいかがでしょうか。なかなか面白い絵です。

漱石は " 猫 " によって出世したようなものですが、新海氏の初期作品の『彼女と彼女の猫』は、そうした漱石へのオマージュなのかもしれません。

『彼女と~』には、新海氏がお持ちになっていらっしゃる " 猫の目線から見た、21世紀の新しいアレンジメントとユーモアと、人間との関わりへの溢れる優しさ" とを感じるのです。

また、「吾輩は猫である。" 名前はまだない "。」の一節は、「君の " 名 " は。」にも通じているようで、クスリと笑えます。
{/netabare}

★★★
漱石の「文学論」

{netabare}
F=f。
漱石の「文学論」(1907年)によると、"F" は「認識的要素」、"f" は「情緒的要素」と呼んでいます。

"F=認識的要素" は・・・

例えば「こころ」では、襖で仕切られたり、廊下で切り離されたりという表現があります。(君の名は。でも多用されていましたね。)

桜花抄では、「桜」、「雪」、「風」、「列車」。
コスモナウトでは、「雲」、「学校の駐輪場」、「紙飛行機」、「ロケット」。
秒速5センチメートルでは、「携帯電話」、「メール」、「踏切」。

これらの事象が、認識すべきキーワードとして多用されていました。
つまり、"F=認識的要素" ですね。

"f=情緒的要素" は・・・

例えば「こころ」では、「疎外感、無常観、不信感など」。

桜花抄では、「待望感、疲弊感、焦燥感、不条理感など」。
コスモナウトでは、「漂泊感、虚無感、喪失感、不遇感など」。
秒速5センチメートルでは、「倦怠感、無力感、切迫感、隔たり感など」
でしょうか。

このような心情や情緒的な感情の側面を、"f=情緒的要素" というのでしょうね。

事象と心情。物体と情緒。こうした二つの要素の関係性が、漱石の言うところの "F=f" の相関関係というものでしょうか。
(解説は、はっきり言って自信なし。ひたすらに<(_ _)>)

漱石が「文学論」を著述してから、今年で111年。

多くの日本人は、無意識に「文学論」的な観点で、文芸作品に親しんでいます。
プロの物書きも、業界人も、玄人はだしも、ビギナーも、みんな漱石のいうところの "F=f" の相関関係を、しっかり消化・吸収しているみたいですね。
今では、目が肥え過ぎちゃって、次の展開を予想して、当たったと言っては一喜し、外れたと言っては一憂するのも、世相が平和、心が安寧だからでしょうね。

尊いのは、最初に漱石がこれを説き、執筆していることですね。

ちなみに今でも「文学論」は本屋さんで購入できますし、新鋭の研究者もいらっしゃるので一読されてもよろしいのではないでしょうか。今までにない新しい視点や解釈が得られるかもしれません。

私も漱石の「文学論」(岩波文庫版)を図書館で借りて読んでみましたが、難読でした。なんだかとっても難しい。

さて、新海氏の描く " 超絶的な作画風景の描写 " は、観ている方の心象風景に、いかにも自然に重なり、溶け込んで、ゆるやかに共鳴させながら、やがて大きな残響・残照となって心に刻まれていきます。

具体的に申し上げれば、言の葉の庭の「雨だれ」、君に名は。の「東京の街風景」、本作の「桜」などは、その単体だけでは、"モチーフの一つ" に過ぎません。

でも、その作画を限界にまで磨き上げ、究極的に精緻にし、かつ多面的に、多角的に描き出すことによって、"F=f" を成立させた。

その結果として、生みだされた心地よさが、作品に、甘くふくよかな余韻を与え、たおやかな風韻とともに、感銘さえも生みだします。

これが、"F=f" の応用、ということでありましょう。

本作をご覧になって、心が何かを感じ、いくらかでもざわめく感覚をお持ちになったのであれば、作品に込められたメッセージに気づかれ、豊かな情感(喜怒哀楽)を獲得することができたといえるのではないでしょうか。

漱石の文学論を彷彿とさせるような、極めて文芸的で、溢れる情緒性を前面に打ち出したアニメーション作品、新海ワールドの開花。そう感じました。
{/netabare}
{/netabare}



●EDについて
{netabare}

音楽のことはよくわかりませんが、哀愁と悔恨、とどかない願いの切なさを強く訴えかけてくる感じですね。
終幕を見事に括る、とてもいい詩と曲だと感じました。

心底、堪えました。心底、堪りません。
{/netabare}

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品が、皆に愛されますように。

投稿 : 2018/10/15
閲覧 : 366
サンキュー:

31

ネタバレ

ひき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

小説の方がまだ良かった…

映画と本とどっちを先にするか迷いましたが、
〝君の名は。″と同じく映画から見ました。
映画がイマイチだったので本読んで正解だったかな、と。
本の方が貴樹の気持ちがよく伝わったので、
映画が後だとガッカリ感が増幅していたかも…。
〝君の名は。″も小説は映画の内容、特に〝気持ち″の部分を
補完した感じでしたが、こちらは映画も小説もすごく良かった。

で、これは…貴樹を中心とした3部構成の物語。
初めての恋を上回る充実感を得られない貴樹の不完全燃焼的なその後の物語、
という感じか…。
初恋を成就させるストーリーにして欲しかったかな…。
個人的には健気な花苗が好きで、島で幸せな その後であってほしい、と思う。
〝君の名は。″と正反対なお話し、という感じでした。

投稿 : 2018/09/09
閲覧 : 221
サンキュー:

9

ネタバレ

かにぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「切ない」じゃ済まされないリアリティ

自分が新海誠作品にハマるきっかけになった作品です。

新海誠と言えば背景の美しさ。これはもう言わずもがななのであえてここでは言及しません。
私が言いたいのは、この作品の醍醐味はやはりリアリティだということです。
「は?どこがリアルやねん」という方もいらっしゃるでしょう、それもそのはず、中学生が田んぼ脇の蔵で寝泊まり?親何してんの?とか、現実的に考えたら謎めく部分が多々ありますからねw

ここで言うリアリティは、登場人物の心理的な動きについてのものです。なぜ貴樹は明里を追い続けて、それに囚われた半生を送ってしまったのか。それに対し明里は結婚もして、貴樹のことは既に思い出と化している…というこの残酷な展開は、よくよく考えてみればそりゃそうだ、という感じで。小・中学生の恋を大人になっても引き立っているわけがない。貴樹自身も、自分が追いかけていたのは明里ではないことに気がつき、ラストシーンでは笑みを浮かべて明里から去る。消えた明里を、いつのまにか消えていた自分の恋心を追うことはもうしないんです。
では、貴樹はずっと何をしていたのか。というと、これは私の考えでしかないですが、あれだけ好きだった明里への思いを実感できなくなり、「自分は明里が好き」という自分の心を信じられなくなるのを恐れた結果、明里を追うフリをしていた、そんなところかなぁと思います。
この作品が大好きな人も、大嫌いな人もいると思いますが、その差は「自分を騙して行動する」貴樹への共感度の高さによるのかなぁと思ったりします。

きみの悪い後味の良さ?みたいなものを残してくれる作品だと思います。

投稿 : 2018/09/01
閲覧 : 154
サンキュー:

7

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すれ違い恋愛

ちょいと期待外れですわ
貴樹君とあかりの恋愛物語だと思ったのに
ちゃうんかい!

小学生の頃の2人のほうが、距離がすごく近かった
お互い何度も転校してくる転校族で
一緒に帰ったりしていたのに
突然、あかりが親の転勤で遠距離になる。

あかりが中学生になって落ち着いた頃
あかりから貴樹に手紙を送り
2人の文通が始まる。
ある雪の日、会う約束をしていたが
電車が止まったりで遅い時間になってしまう
流石に帰宅しているかと思ったが
あかりは貴樹を待っていた。
そこで久しぶりの再会をはたし他愛のない話をし
貴樹は見送られながら朝帰りをする
前の日に、渡そうとした手紙は風で飛ばされ
渡すことができなかった。
あかりも手紙を直接会って渡すことはできなかった

これが最後、2人で会って会話をした日
そこからはいくつか会いそうになっても
どちらからも声をかけずにすれ違い

働くようになってからは、普通に会社員を
勤めていた貴樹はある日を境に仕事を辞めた。
※仕事を辞める前、彼女はいたが別れた

あかりには、既に婚約を決めた男性がいた。
そこからは、2人会う事もなくメインテーマがかかり
終わってしまうがお互い胸の中で
想い合うだけ。

見ていてモヤモヤする恋愛アニメだった
途中の雲の書き込みやバイクの作画はキレイで
見惚れてしまうほど。

投稿 : 2018/06/17
閲覧 : 236
サンキュー:

4

ネタバレ

れのん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

失われた初恋の物語

  2007年公開 アニメーション映画(63分)
 監督・脚本・原作・絵コンテ・美術監督・音響監督  新海誠
  作画監督・キャラクターデザイン:西村貴世
  制作   コミックス・ウェーブ
  主題歌 one more time, one more chance(山崎まさよし)
 音楽 天門

 本作は、一人の少年の人生を軸にした3本の連作短編から成っている。
 
◆最初の視聴(もう何年も前のことです)

 自分は、最初に視聴したとき、第一話には深く共感できたし、第二話も短編としてまとまりがあると思った。しかし、第三話は、 "one more time,one more chance" と美しい映像の印象が強烈だったけれど、ストーリーがしっくりこなかった。
 作品全体としては、第二話以降、主人公貴樹のキャラに無理があるように感じられ、あまり感情移入できなかった。作品全体のまとまりを欠いているように感じられた。

 ただ、この作品には心の琴線に触れるところがあって、もやもやした感じが引っかかり、気になって仕方がなくなった。そこで、何回か視聴した後で、小説版「秒速~」を読んだり監督インタビューを聴いて自分なりに作品の理解を深めようとした。
 

◆本作発表時に新海誠監督が書いた作品の紹介テキストには、以下のように書かれている。

 「我々の日常には波瀾に満ちたドラマも劇的な変節も突然の天啓もほとんどありませんが、それでも結局のところ、世界は生き続けるに足る滋味や美しさをそこここに湛えています。
 現実のそういう側面をフィルムの中に切り取り、観終わった後に、見慣れた風景がいつもより輝いて見えるような、そんな日常によりそった作品を目指しています。」

◆ ロマンチックラブ …… 恋愛観について

 新海監督は「秒速」について、インタビューなどで多くのことを語っている。その中で自分が注目したのが、監督が「自分は、ロマンチックラブは素晴らしいと思うけれど、自分は作品の中でむしろ、ロマンチックラブの否定を描こうとしている、と述べていることだ。
 ここでいうロマンチックラブとは、(運命の赤い糸で結ばれた)男女が出会い、幾多の困難を乗り越えて結ばれる、という恋愛観である。

 第1話で描かれているような、あれほどの初恋、あれほどのファーストキス、あれほどの体験をしたなら、例えロマンチックラブ的に実を結ばなくとも、それぞれ二人の一生涯を心の奥底で照らしうる光になる。「ロマンチックラブ」のストーリーであれば、十数年ぶりの再開で、紆余曲折を経て、あの踏切で出会い、そしてふたりの関係が新たに再び出発する、という物語が予想されるわけではあるが、本作ではそうはならなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 第一話で、最初のアカゲラが鳴き声を鋭くあげて、夜空高く飛び上がっていくシーン。明里の、貴樹が会いに来ると書いた手紙への返事に載せて。 …… 距離、空間、広がり、二人の思いがそれを越えて、二人の物語を俯瞰する。空を飛ぶアカゲラは、遠い距離を超えて互いを思う二人のこころの象徴であろう。このあとも、アカゲラは、貴樹と明里の、時間と空間を象徴している。

 小学生時代の二人の回想は、貴樹の列車での岩舟への旅の途中で、貴樹の回想として描かれる
 小学時代の二人(4年から6年の三年間がいっしょ)が、内向的、読書好きで、世界を共有していたこと、その一つのシンボルとして、図書館での貸し出しカードに同じ本三つに二人の名前が並んでいるシーンがある、これはちょっと、ジブリの「耳をすませば」の月島雫と天沢聖司を思い起こさせる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 1度目の距離は、二人が文通を維持することができ、貴樹が自分自身の転校という事態に、意を決して行動することをとおして、あの感動的な13歳の二人の雪の一夜に結びつく。

 さらに遅れる列車の中での回想。小六、卒業の日。
 この列車の遅れがなければ、二人は一晩語り明かすこともなかったし、キスもなかったかも知れない。「遅れ」がふたりの心を急速に近づけたのは、間違いない。

 「その瞬間、永遠とか心とか魂とかいうものがどこにあるのか、わかった気がした」
 ここで二回目、星空を飛ぶアカゲラ。
「ぼくたちはこの先も、「ずっといっしょにいる」ことはできないと、はっきりとわかった。僕たちの前には、いまだ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、どうしようもなく横たわっていた」 この、「いまだ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間」をアカゲラが飛ぶ描写は象徴していると思う。
「僕をとらえたその不安、あとには、明里の柔らかな唇だけが残っていた」。初めてのキスだけが当てはまるような描写が続いている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 第二話冒頭。 また、宇宙、星空を背景に高く飛ぶ鳥には、時間と空間を感じさせる。
 二人が夜の丘あるくシルエット。女性の髪は、肩より少し長い。貴樹は、高校生とおもわれる。
 たっている貴樹は、座っている少女の方を見る、少女は、しかし、貴樹の方を観ず、前をじっと見ている、貴樹は、視線を前に戻す、宇宙的な日の出 …… 貴樹の青春の前に向かうエネルギーの象徴のようでもある。

    宇宙的な日の出 → 朝の弓道場

 あきらかに、二話冒頭のイリュージョン(おそらく貴樹の夢)の中の、髪の長い少女は、明里、あるいは明里にインスパイアされた、貴樹の内面の女性像なのだろう。同じ少女が、2話後半では、「出すあてのないメール」に「いつもの少女、顔は見えない」と、貴樹自身によって書かれている。実際に会うことがなくなって久しいから、内面の女性像と現実の栃木にいる明里とは、差が出来てきていると思われる。
 貴樹はかなえといてもどこか、心ここにあらず。季節は、虫の声から秋である。

 やはり、これは、夢と思うのがわかりやすい 。 「雲のむこう~」では、夢が大きな役割を持っている話しだし、新海さんが夢に大きな関心を持っている。
 二話冒頭をそう解釈することで、すぐ続く、かなえと貴樹との絡みが理解しやすくなる

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 第三話の後半でよく見れば明示されている、28歳の明里の幸福は、ねっこに、貴樹との出会いあってこそである。



 2話後半では、貴樹が、家で科学雑誌を見るシーンに続いて、再び貴樹の夢かイリュージョンが描かれる。ここで、海辺に並んでたつ、貴樹とショートカットのかなえではない、やや髪の長い少女 …… これも、何年も会っていないため、内面化された明里のイリュージョンか?
 「僕たちはそうやってどこまで行くのだろう」 …… 宇宙のイリュージョンをバックに立つ貴樹。 …… ここで、髪に手をやる少女の姿、美しい輝く海、浜辺に並んで立つ二人。

 こうして、貴樹の心の真奥の思いによりそうかたちで、内面化された明里の像が生きているように思われる。
 ただこうなってくると、現実の明里とは、数年来の文通でうまくいかないようになっているので、 私の解釈では、もはやそれが、明里なのか、だれなのかわからなくなっているのかもしれない。

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 高二までなんとか細々と文通が続いていたのに、あと一年、とどかなかった。
 貴樹が種子島の高校を卒業して東京の大学に出てきたとき、明里は栃木の実家にかわらずいるのだから、4月に二人が会うというのは自然なことだっただろう。そういう物語も、もちろん、成立する。
 ただ、新海さんは、そうでない物語を描きたかった。そして、それはまた、リアルな人生では、そううまく、ロマンチックラブは成就するものでないという見方につながるのであろう。

 新海さんが喪失を描くのは、喪失体験の方が、獲得体験より、根源的、普遍的だからではないか。
 だれも生きている限り、なんらかの大事なものの喪失を体験する。
 そして、リアルにおいても、多くの場合において、喪失こそ、癒されねばらならず、乗り越えられていかねばならないなにものかである。

 言の葉のゆきのにしても、秒速の貴樹にしても、現実にいたら、けっこう大変そうな人。生きにくそうな人。「世界は生き続けるに値する、美しさをたたえている」、この言葉には、生きにくさ、ということを前提としている。 貴樹もそうした行きにくさを性格的に抱えた、ひとりであった。
 思うに、新海さん自身もそういう生きにくさも抱えていて、それゆえ、「でも、世界は、生き続けるに値する美しさを湛えている」というメッセージを込めた作品で、みるひとをはげましたかったのだろう。
 そういう監督&作品のあり方に、共感できるかしにくいかが、「秒速」までの新海作品への好みの分かれるところなのかもしれない。



 たぶん、さいごの踏切シーンで、貴樹が一歩をかすかな笑みとともに踏み出すところは、もう少し貴樹の心境の前向きな方向への変化のようなものをはっきり描けばわかりやすいかもだけど、はっきり描くとにせものになってしまう、ああしか描けないのではないかとも思う。

投稿 : 2018/05/21
閲覧 : 1025
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29

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おでん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

評価の高さは一体…

結論を先に言うと厳しい言葉になりますが何がしたかったのかわからなかった
ただ3人とも誰も結ばれす(一人は別)心がモヤモヤしただけだった これを作った監督は何を伝えたかったのかと思うレベルだった
ただedはとてもいい曲だったのでそこは評価したい
結論・私には良さがわからん…

投稿 : 2018/05/16
閲覧 : 219
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6

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蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

センチメンタリズム。

アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
2007年7月3月3日に公開された劇場版作品。
監督は新海誠。

【概要/あらすじ】

1990年代前半の東京を舞台とした、小学生の男女の貴樹と明里の物語。
お互いに強く惹かれ合い両想いですが告白するに至ってない“ふたり”は、
どちらとも親の転勤で転校が多く、やがて離れ離れになってしまいます。

幼い恋を心に刻んだ“ふたり”
時が流れて大人になっていく、それぞれの歩んだ人生を描いた三話構成のアニメ作品です。

【感想】

私が初めて観る新海誠作品。
ジャンルは恋愛ですが、描き方が変わっていますね。

片方はキレイな想い出として処理して今の人生と新しい恋を幸せに生き、
片方は想い出を美化しすぎて幸せの芽を自ら摘んでいるという。

作中で二人の明暗を分けている感じですが、
男女の恋愛の価値観の差というのでしょうか?

主人公の男視点としては、自業自得ながらもバッドエンドっぽいのですが、
不器用の一言で片付けて良いのでしょうか?
小学校時代の恋を引きずったがために、
新たな恋がどれも上手く実らずに人生も迷走を始めています。

主人公は二十代半ばであり人生はこれからかも知れませんので、
作品終了後の人生で持ち直しを期待というところでしょうか?

そんなに明里が好きで、別の女性と付き合っても忘れられないほど想いが根深いというのなら、
映画の中の描写だけでは、互いにフェードアウトして一切連絡をしなくなったのが理解できないかも?

“送らない手紙” “届かない気持ち”

このアニメは何を伝えたかったのでしょうか?
映画で観た限りでは貴樹がナルシズムと自己憐憫で、
幸せを得るチャンスを自分から片っ端から潰して墓穴を掘る物語ですよね?

失恋を経験した男性が主人公に共感を得て感動をする作品なのでしょうか?

カップルで観て互いに意見交換をしたり、こうならなかった自分たちに安堵したりして、
イチャイチャするアニメなのでしょうか?

視聴者の境遇や経験によって評価や感想が著しく変化するアニメかな?という気がしました。

・背景がとても綺麗。
・女がバカじゃない。(その代わり主人公がウジウジしすぎてアカン)
・一話目の貴樹と明里のラストシーンで終わっていれば良い作品でした。
この作品にも見るべき長所は多々あるのでしょうが、

私の価値観がこの作品にフィットしなかったのか、
貴樹に人間的魅力を一切感じられなくて感動しませんでしたし、
なんとなく、物語もトレンディドラマの系譜そのまんまな気がしましたし、
あと、山崎まさよしの歌もしつこく思えて特に私の心に染みませんでした。

この作品では男性には男性の、女性には女性の人生があることが示されており、
女性キャラが主人公のハーレム要員でしかないという何処ぞの安直な世界よりは良かったですが!


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2018/02/18
閲覧 : 889
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85

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がし さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見てから二日くらい鬱になります

こちらの作品は、ハッピーエンドを好む方にとっては非常におすすめできません。
観たあとは、しばらくモヤモヤが続きます。

作品によって、環境の影響を一切受けずに恋愛が成就するケースもありますが、こちらの作品はよりリアルに恋愛事情が表現されています。

置かれた環境、心境により人は必ず良い方にも悪い方にも変わっていきます。そこの部分を、フィクションでありながらノンフィクションのような再現をされている所も、新海さんのひとつの魅力かなと思います。君の名は とは正反対の作品と言っても良いかと思います。

投稿 : 2018/02/12
閲覧 : 184
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2

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ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

私には合わなかった

この作品は、「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」
の3部作で構成されている。

ちなみに、この作品も酷評気味に書いてあるため
新海作品が好きな方は見ないことを推奨する。

あらすじに関しては、他の方がレビューを書いているので
それを参照したほうがいいだろう。ここに書かなくても
知っている人は多いだろうし。

作画に関しては言わずもがな。もはや定型文と化している。
特に駅の構内に関しては、トップクラスの出来。
その部分だけは、実写作品を見ているかの様な錯覚に陥った。
光の演出も素晴らしい。背景のクオリティだけなら
彼の右に出る人物はごく僅かであろう。

ここからは個人的に気になった点を挙げる。(ネタバレ含む)

音楽に関しては、君の名はよりも高評価。
くどくない。終盤でエンディング曲が入る演出は
お見事。ただ、MVを見ているのではないかと一瞬疑った。
曲が悪いわけではない。私が、そういう風に感じたからなのだ。

カメラワークが良くない印象を受けた。
それ故に、新海作品の特徴の一つでもある自分語り
と上手くマッチしていない。
そのため、私は望遠鏡で赤の他人の恋愛事情を
念入りに覗き込んでいるような妄想にとらわれてしまった。
この演出が終盤まで続くため、眠気にも襲われる始末。
新海監督自身の恋愛に対する思いを
アニメという形で表現されているというのは理解できたが。

紙飛行機の下りはさすがに笑ってしまった。
いくらなんでも飛びすぎでないか。高等なギャグを
ねじ込まれるとは思わなかった。ファンの方には申し訳ないが
腹筋崩壊しそうになった。

後、この作品に関しては監督自身がロケットや鳥
を好きな傾向にある。
困ったら作画で回避する人なんだなという印象
を持たれても仕方なかろう。
私としては、鳥がとてもかわいかったなといった感想
しかわいてこない。

作画は非常に良いが、何を言いたいのかが
ストレートに伝わってこなかったのが私の感想だ。

実のところを言うと、君の名はよりも苦手だ。
私の心に響いてこないのだ。
そのため、大号泣することもできずただただもどかしい
気持ちばかりが募っていった印象。
新海ファンは見て損はしないと思う。

投稿 : 2018/01/19
閲覧 : 362
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18

ネタバレ

 (・ω ・ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全体的にセンチメンタルだった

キャラ設定(小学生の時の話)や
エピソードの設定(中学生の時)でちょい無理がある感じたが

現実的な話しと心情で存分に物語に入ることができた

甘酸っぱさのある青春から
現実的に社会人に至った時

後半
昔を思い出しながら昔の恋に恋する男性描写と
思い出がちらつきながらも現実を生活する女性描写

妙にリアルで個人的にはアリだなと感じた
そして、こんなもんだよなぁと思った

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 176
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2

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ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

One more time, One more chance<追記;種子島訪問記、東京への想い>

美しいあまりにも美しすぎる鬱アニメ。
新海監督は何を語りかけたかったのだろうか。

多かれ少なかれ誰でも経験する心のすれ違い。
物理的距離がそのまま心の距離へ。
そんな切ない過去の思いが時とともに風化し、次第に甘い記憶となるように思える。
だから、この作品は観る時期によって感じ方が異なるのだろう。

今回改めて2話コスモナウトを視聴して思った。
叶わぬ恋と自覚する花苗が悲しい。
続編を漫画で知ったが、この時の思いをある行動で昇華できたよう。
やっぱり女性は強い。
さっぱりした後味だ。

新海作品特有の映像の美しさに、主題歌「One more time, One more chance」がマッチング。
というより、この作品は「One more time, One more chance」をヒントに制作されたのでしょう。きっと・・・

<余談1、個人的思い出>
{netabare}「One more time, One more chance」この曲を聴くとひとりの女性を思い出す。
私の場合は20数年前の浜松町・・・
あれ以来、会っていない。
どこで何をしているのだろう。
2015年、東京旅行時に浜松町のホームに降り立ってみた。
時の経過は何もかも洗い流してくれる。
あの時の記憶が、甘く美しい思い出に変わっていた。{/netabare}

<余談2、種子島訪問記>
{netabare}2015年年末、種子島を訪問した。
コスモナウトで描かれた風景が広がる。
花苗がボードした海。
花苗が原付で走った道。
花苗がヨーグルッペを買ったアイショップ。
クッキリした輪郭を私に見せてくれた。
それはどこか悲しくどこかやさしい。
不思議な光景だ。
漫画版で花苗が言った「東京は空が違う」と。
物理的な空は違わないかもしれないけど、心情的な空は格段に違う。
再度、種子島のホテルでコスモナウトを視聴して涙が止まらなかった。
今は多分、花苗は種子島で幸せな生活を送っているのであろう。
そう信じたい。{/netabare}

<余談3、東京への想い>
{netabare}田舎もんにとって東京は憧れの土地だ。
幼少期、首都という言葉にどれほどまでに憧れたことだろう。

バブル期、私は初めて東京に降り立った。
見るもの聞くもの皆新鮮。
どこまでも続くビル群に目を見張ったものである。

その頃、ひとりの女性を想いながら東京の街をさまよった。
無機質な街に無表情な人々。
疎外感に苛まれながらこの街を去った。

様々な経験を積み、再会した東京は見違えていた。
この街に親しい知人を得たからだ。
彼ら彼女らの導きで観た東京は美しかった。
かつて無機質と見たビル群も輝きを放つ。
それよりも何よりも、街のあちこちに散りばめられた緑。
まるで自分の故郷に帰ったように錯覚した。

自分の成長や新たな人との出会いにより周りが違って見える。
とても新鮮な驚きとともに東京を後にした。
花の都に住むあの人との楽しい想い出を胸に・・・{/netabare}

投稿 : 2017/11/11
閲覧 : 780
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109

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STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かなり私的なレビューになってしまった

 初見時はかなり精神的にくるものがあった作品で、あまりに心が揺さぶられたためにしばらく
再視聴ができなかったほど。
 その理由は本作で描かれた内容により、自身の過去の記憶が呼び戻されたといった類の
かなり私的なもの。
 さすがにまったく同じ経験としたというわけではないが、本作で描かれた様々な事象を
パーツとして捉えると似たような経験が出てくる出てくる。
 当時付き合っていた人と待ち合わせの中、悪天候により電車が大幅に遅れてしまったこと
(なにせ携帯など無かった時代ゆえに連絡も取れず)。
 電車が終わってしまった後、朝まで色々なことを当時付き合っていた人と語り合った夜。
 自分が恋愛感情を抱き、あるコミュニティの中で特に仲の良い間柄であった人に告白しようと
思っていた矢先に、相手がまったく自分を見ていないことに気付いた時のこと。
 かって付き合っていた人と偶然、街中で再会した時のことなどなど。
 こうした自身の過去を思い起こさせる描写の数々が当時の様々な感情を蘇らせると共に、
切ない、懐かしい、恥ずかしいといった様々な感情も生まれ、加えてもう10代、20代に頃に
抱いたような感情を得ることはないのだろうなといった一種の喪失感のようなものさえ感じて
しまった。

 ネット上の感想などを見るとその結末にショックを受けた人が多いようだが、そこの部分に
関しては個人的にはあまりBAD ENDとは捉えていない。
 と言いつつも3話の序盤など篠原 明里の結婚相手が誰だか判らないような描写は結構意地の
悪い演出だなと思ったり、エンターテイメント作品としてのラブストーリーものとして観ると、
あまり後味の良いものと思ったりはするのだが。
 主人公である遠野 貴樹だが、2話、3話での行動を見るにつけ、明里との関係を今更
どうしようという気はないようだが、それでいて明里とのことが後の生き方を決定付けている
ようで、こうなるともう一種の呪縛といった感じ。
 そういう意味ではラストシーンの再会に関しては長かった報われない恋との訣別に映り、
ようやく前を向いて歩いていけるのかなと感じた。
 身も蓋もない書き方をすると、色々あってもそれを飲み込んで進むしかないよね、みたいな。

 タイトルからしてそうだが、随所に時間や距離を現すような部分が多く、これが登場キャラの
関係性や本作のテーマ性などを示唆しているよう。
 主軸となる貴樹と明里の恋などは、まだ中学生という若さ(時間)や栃木と鹿児島に離れて
しまったこと(距離)が問題点になるなど、まさのその象徴といった感じ。
 ただ、二人がずっと同じ場所にいて、同じ時間を過ごしたとしても、その後も共に歩んで
いけたのか?、こればかりは判らないところだけど。
 似たような演出としては、1話が冬の終わり、2話が夏の終わりといった感じで、季節の
変わり目であることが、人間関係の変化の暗喩のようで、これまた印象深い。

 ストーリーに関しては、文章にでもしてしまうと結構他愛ない類のもの。それゆえに逆に
リアリティを感じてしまうのだが、それだけだと淡々としてしまいそうなものを演出、作画、
音楽などが見事にドラマティックにしてくれる。

 作画に関してはもう今更という感じだが、新海 誠テイストに溢れており、その背景作画は
やはり素晴らしい。
 実写をトレースしただけという声もあるようだが、配色など実写そのままではないわけで、
うまいことアニメ作画に仕上げている。
 ただ、「君の名は。」にまで至る後の作品を観ると、やはり後の作品の方が軍配が上がって
しまうのだが、これはまあ仕方ないところ。
 あと背景に較べて、キャラクターデザインなどは当たり障りのない無難なものといった
感じで、キャラの映像的印象は正直なところ弱い。逆に言えば個性の強くないキャラデザイン
ゆえに生々しい印象があるのかなとも思ったりしたが。

 音楽に関しては、主題歌である山崎 まさよし氏の
「One more time, One more chance」の使い方が良く、特に3話では曲中での断片的な
映像で、ドラマ部分では描かれなかった様々を見せていく手法は見事。
 ただあまりにも効果的すぎて、曲のPVのような印象も(笑)。

投稿 : 2017/11/08
閲覧 : 242
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10

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アオイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

理解できるが

主人公の心情、ヒロインの心情、準ヒロインの心情、監督がやりたかったこと全て理解できるが、共感はできない、良い作品であるが。人がこの話のように本当に強く思った際はもっと違った結末になると思うから、共感はできない。

投稿 : 2017/09/13
閲覧 : 172
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4

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TOFUrabbit さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

見始めて5秒で、この作品嫌いになるな。と分かった

セリフはほとんどなく、すべて独白
村上春樹初期(の一部の要素)、なによりも文学が好きな少年少女ならば中高生の頃に一度は陥ったであろう、あのただひたすらに透明で切なくてガラスの向こうの淡い虹のような光、(自閉的な)そんな気持ちと詩情だけが、机上にあげられている

あぁ、はいはい、僕にもこんなただひたすらに切ない。それだけを作品に載せてた時期がありました。と言わんばかりの作品だ(褒めてる)

作品の殆どすべての箇所が独白で占められていて、相手に対するアクションが一切ない(キスでさえ主体的な意志ではなく、自然の力によって行われるように見える)様に、この作品の登場人物たちはディスコミットメントを通り過ぎて、完全草食獣で、自慰的でナルシスティックで弱くて傷つくのを恐れていて感傷的で痛ましい(クラスに1人くらい粗野な横暴な男子や女子が居てそれが助けになることだってあったろうに、そういう学校生活の多面性が一切描かれないのはなんでやねん。と思う)

この作品の凄さはすぐに分かる。まず第一にカット割りだ。こんなに美しくて恣意的な風景カットの挿入、下校する男女の足のカット、打ち上げられたロケットの雲によって半島が半分は影になるといった俯瞰の視点、こんなにハンパない能力の高さは未だ見たことないレベルで1つの頂点だといってもいい風景描写の芸術性の高さだ(最近の新海さんの作品の中にこういう要素が少しでもないのは悲しい)

この作品に対して、「なんで本気で女を探さないんだ」というキャラへの批判はたくさんある。けれどもそれを力なく傷つきやすい文学少年の青春時代に求めるのは酷だ
一方で、ラストの主人公(酒浸り、仕事人間で仕事を辞めた、人格に問題がありそう)に対する本質的で的確な批判は1つたりともみたことない

僕も結局、本当に好きな女性を、わざと見過ごしてきた、避けてきた人間だから、本気のクソ野郎に成り下がったらしい元文学少年の彼に対して何とも言えない
せいぜい言えるとすれば、おい、友達作れよ社会人、くらいか。。
それがやっぱり日本人の幼さで、ラストの主人公の姿に批判が集まらないあたりが、このアニメを、これからも誰ひとりとして越えれないだろうな。と思う所以だったりする

僕たち男は、宮﨑駿でも新海誠でも、結局、女性に「強く生きる」ことを押し付ける

このアニメはカット割り、ストーリー、美しさ、それらが群を抜いていて、音楽の使い方も悪くなく、特に暗い話に落ちがちな3話目は、ストーリー構成とカット割りで美しく仕上げた感が強く、素晴らしい強度を持つ作品で
内容にも共感できるし、懐かしい痛い気持ちを刺されるように思い出すし、いい映画体験ができる
それでいて(だからこそ)、あの踏切りを去る理由が欲しい

投稿 : 2017/08/14
閲覧 : 215
サンキュー:

6

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老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

絶対に見ておくべき!

すごかった…………
もうこれしかない。
主人公の初恋がテーマになっていて、主人公が成長していく姿が描かれている。

画が綺麗‼桜とかほんっとうに綺麗。
内容はすごくいいけど、特にクライマックス!みたいなのはなかったというかなんというか…………君の名は。みたいにグオオオオオっていう感じの盛り上がり(←私の語彙力の少なさ。ごめんなさい)はなかったから、万人受けはしないと思うけど、絶対に見ておくべきだし、本当にいい話だった。
私の場合見終わったばかりは「ん?」っていう感じだった。でもじわじわじわじわと…………「あ~いい作品だったなぁ…………」と変わっていった。新海監督作品のなかで秒速、言の葉は神アニメ!(個人の意見です。)

声優さんが俳優?さんなのでキャラクターにのってる感じはなかった気がします。

歌がいい!映像と合いすぎていて鳥肌が!

投稿 : 2017/08/02
閲覧 : 208
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23

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かもかも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

貴樹くん、あなたはきっと大丈夫。

アンチ王道とも言える新海誠監督の代表作
”君の名は”を通して知りました
10年前になりますが映像美は素晴らしい
しかし肝心のストーリーがイマイチ掴めなかった
なので小説も読んでみての私的解釈を書いていきますね

第1話「桜花抄」
転勤族で寂しかった貴樹
そこで悩みを共有できる明里に出会い救われていた

それでも小学校卒業時に明里と離れてしまうことに
貴樹にとって失うということは仕方がなく
受け止めなければいけないと感じていた

ただ明里との最後の別れで世界が変わる
愛おしくて仕方なかった
彼女を諦めることができなかった
けれど子供の自分では現状どうすることもできない
失いたくない
彼女を守れるだけの力が欲しい
強さに憧れ、1人でもなんとかできる立派な大人になろう
そのために生きていこうと誓う

明里も貴樹が好きでずっと一緒にいて欲しかった
しかし再開してみて手紙を渡さないと決めた
頼ってばかりではなく自分で生きていかなければならないと
手紙を渡していたら明里は成長せずにいたでしょう

第2話「コスモナウト」
5年の間鹿児島で過ごした
そこで澄田という女性に出会う
そう彼女よりも長い時間

貴樹は澄田の好意に気づいていた
けれど言わせなかった

貴樹にとって
強い人間になる
これが生きる意味だったからだ

1人で生き抜かなければならないと
拠り所を必要とはしなかった
だから澄田を拒絶した

それでも彼は1人で生きていくことが辛くて
宛先のないメールを打つ
これは辛さを紛らわすストレス発散の1つだったのでしょう

第3話「秒速5センチメートル」
はっきり明里への恋心は消えていた
それでも強い人間でありたいとその呪縛からは逃れられずにいた

女性と付き合っても上手くはいかない

何故か?
貴樹は強い人間であろうとしたため
自分の本心を隠し甘えること、弱みを見せなかった
心の拠り所を作らなかったのです

人と分かち合うとは悩みも共有できてこそだと思う
弱いところも強いところもあって当たり前
だから寄り添って生きていく

この作品の趣旨はここにあって
大人だって1人じゃどうすることもできない
支え合って生きていくんだよと伝えたかったのかな

最後のシーンは
十分大人になった、もういいよと言われた様な感じなのでしょう
呪縛から解放された

彼はこれから自分の居場所を作れる人間になれるはずです

総括
つまり自立とは何か?がテーマなんだと思う
いろいろな考えを取り入れこの結論に辿り着きましたけど見当違いもあるかもしれません
なので1つの意見として受け入れてもらいたい
少なくとも映画を見ただけではわかりません(ミスリードが多すぎる)
文学的作品をアニメ化するのは難しいんだなと改めて感じました

おそらく自己投影を目的に作っているのでアニメにエネルギーを貰いたい人には合わない
私もこの手の人間なのでとても美しいとは感じたものの泣ける程ではありませんでした
人生を振り返りたくなった時に見るといいんじゃないかな
貴樹と同じような年齢になったらもう一度見てみようと思う!

追記
漫画版も読みました
女性からの視点で描いており新鮮ですね
隅田のアフターなど書き足していて面白い
ただ心情把握や考察だったりは小説の方がいいと思います
one more sideも読みたかったけど見つからなかった>_<
また来週、こちらの感想を書きます

投稿 : 2017/05/24
閲覧 : 524
サンキュー:

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ヤマチャ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観終わった後のこの感じ....

桜・・・「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」
キャラ
遠野 貴樹
篠原 明里

第1話 「桜花抄」

さくらの花の落ちるスピード  雪みたい

何の島なんだろう?

連絡手段がないのはつらいし不安だよね

桜の木の下でのキス

第2話 コスモナウト

だす宛てのないメール

第3話
日々、弾力性を失っていく心

見なければよかった。胸に言葉で言い表せない何かが残る。これはなんなのか。

手紙に途中でとぎれ、そしてラスト...切なくなりました...

内容はシンプルでありがちだが、釘付けになった。
表現の豊かさに感服。

投稿 : 2017/05/08
閲覧 : 214
サンキュー:

6

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自分と重ね合わせた時。

空想でも妄想でもなく、酷く現実的な作品。
実っても実らなくても人は誰かに恋をする。
その記憶は淡く、人によっては甘いものであり、苦いものでもある。
純粋な恋。甘美な恋。残酷な恋。空疎な恋。悪辣な恋。
それぞれがそれぞれの恋を経験する。
陶然として、盲目として、懊悩して、憧憬して、大切に保管した記憶。
この物語を観て、仕舞いこんだ抽斗から取り出された記憶を好きだと言えるだろうか。嫌いだと言えるだろうか。
静謐な世界に降り積もった雪と同じように積もった純粋な気持ち。
いつから大人になったんだろう。いつから子供を卒業したんだろう。
あの時抱いていた気持ちはきっと純粋なものに違いないはずだったのに。
消えたんじゃなくて、きっと忘れてしまったはずのその気持ちを少しだけ思い出させてくれる。
二人の距離が縮まらなかったのは彼が子供のままで、彼女が大人になっただけ。幻想的な恋と現実的な恋が交わらなかっただけなのかもしれない。
自分と重ね合わせた時、思い起こされる記憶は色褪せていて、当時は納得も理解も出来なかったけれど、今ならきっと、ああ、僕は子供だったんだなと美化した記憶を慈しむ事が出来る。
分かってる。ああ、分かってるよ。その記憶は縋る為のものじゃなくて、糧にするものだって。
視聴後に訪れた空虚感を埋める為に取り出した記憶は僕にとって大切なものだったと今なら言えるかもしれない。

投稿 : 2017/04/11
閲覧 : 231
ネタバレ

catcher さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

確かに面白い。だけど大嫌いな作品。

小説は未読。読む気もない。

作画、主題歌含めた音楽は素晴らしかったです。

問題はキャラとシナリオ。

結局、主人公はこの初恋を通じて何を得たのだろう。

親の転勤で初恋の人と離れ、無気力な高校生活を送る。この時点で東京の大学を受ける決意だけはしている。

大人になり、仕事に打ち込むも限界を感じてニートになる。

結局ね、主人公は成長もしていないし、不幸な人生を歩んでいるわけ。
想いの強すぎる初恋が呪いにしか見えない。

こんなものがリアリティーなのか?
確かに、現実は思い通りにならないことも多いけどね。
メッセージ性は確かにあったし、結末の理解も出来る。インパクトもあって好きな人は好きな作品だろう。


俺は大嫌いだ。
結末時の主人公の年齢はわからないが、なんの意味もない人生を送ったようにしか見えない。
初恋に振り回され今を大切にせず、成長もしないであげくニート。

こんな悲惨な人生は現実だけで十分だ。

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 218
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

なんかこれ見たらあれ思い出して

いろんな部分が重なっているなと

すれ違いとかもうねあれそのものだよね

ロケットも宇宙もあれを連想される

ラストもいまいちすっきりしないけど

少しは引き付けられる展開も

作画はあれでしょ賛否が分かれますね

高評価はあげれないかな

投稿 : 2017/03/15
閲覧 : 142
ネタバレ

James Bond さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「いつでも探している」のは実は明里の方

高校の頃は引きずっていた感はあるんですが、一途に明里を想っていたという感じでは無いんですよね。小説読めば分かりますが、社会人になってからは明里のことなんて既に子供の頃の話になっていて過去のことになってます。ほとんど思い出さないです。

明里は他の人と結婚こそするけれど、貴樹のことを鮮明に思い出して思い出に浸っています。引きずってはいませんが、ずっと思い出に残るような鮮やかな初恋として記憶に残っている感じなんだと思います。

男の一途な初恋として語られることが多いですが、
そんなことは無く、片一方はもう過ぎたこととして、片一方は綺麗な思い出として受け止めていて 最終的にどちらもそれを踏まえたうえでお互いに一歩進む、そんな話です。
リアルの初恋なんてこんなもんですよね・・・ ハッピーエンドなんてめったにありませんから、そういった意味で現実味があり鬱です。

投稿 : 2017/02/02
閲覧 : 202
サンキュー:

14

ネタバレ

もふゅこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

歌と背景が良い。

桜花抄は30分弱という短い時間の中ではすごく心理描写やその時の情景もよく伝わり再開した時は自分もほっとしてちょっとうるっときた。
背景がとても綺麗な分人物が浮いて見えちょっと違和感があった。特にコスモナウトでは脇役?の女の子が違和感ありまくりでストーリーが頭に入ってこかったし好感も持てなかった。個人的にはコスモナウトはいらなかった。でもコスモナウトあっての最後の秒速五センチメートルがあるので、なんとも言えず…。
最後の歌に乗せて映像が流れてるのは場面と合っててちょっと感動する。

決してハッピーエンドという訳では無いけど桜花抄と秒速五センチメートルは感動するので一度見て見る価値はある作品だと思う。

投稿 : 2017/01/20
閲覧 : 216
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8

ネタバレ

QtoRj64708 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

む、胸がぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 もう胸が引き裂けそうなラストでした。作画は相変わらず神です。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 205
サンキュー:

3

ネタバレ

あいつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海作品の頂点

去年大ブレイクした新海監督ですが、再度過去作品を見直してみてやっぱり秒速が一番の傑作だなあと。
情熱的だけどあっさりと儚い、青春の一過性を上手く表しています。
1話での二人の恋愛をドラマチックに描くことが3話に効いてくる。2話は初め何であるんだと思った人もいると思うけれど無いと無いで間が悪い。あと2話のヒロインにすごく共感できるという人もいるかと。3話で主人公が語る、心に弾力がなくなっただとか昔持っていた気持ちが全くなくなったとかいうのは自分にとってもいやに現実的で心に刺さる。
学生時代良い感じだった人が別の相手と結ばれたって話は体験してないけどよく聞くし見ていて切なくて心苦しいけれど、やっぱり人生ってこんなもんだよねって思わせるところが多くの人の共感を得た要因かと。
主人公が最後の踏切のシーンで少し気が楽になったような顔をしてる。青春という大人には不要なものが過ぎ去ったことを理解し未来に目を向けたのかなと勝手な解釈をしながら、そういう意味ではこの作品は決してバッドエンドではなくハッピーエンドなのだなあと。そしてその青春の過ぎ去る過程の切なさこそこの作品一番の醍醐味だと思う。

投稿 : 2017/01/08
閲覧 : 177
サンキュー:

5

ネタバレ

kinnio さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ミュージッククリップ

なんか音楽が先にあってそれに合うストーリーを作ったという感じです。
物語の展開とかをどっぷり楽しむという作品ではないです。
まあ失恋の物語をどっぷりってかなりの鬱アニメになりそうなのでが
この映画のエンディングは音楽にのせてせいもあり、それほど重くは
なっていません。

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 163
サンキュー:

4

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

迷作

画面がとても綺麗です。
カメラワークも秀逸です。

3話構成
1話、丁寧で素敵でした。
2話、花苗が悲しい。
3話、切ない。ただ未来はどうなるか。

貴樹には同調できない。

名作どうか迷うところです。

投稿 : 2016/12/10
閲覧 : 271
サンキュー:

18

ネタバレ

コラッタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

6年前でこのクオリティはすごい

以前からタイトルは知っていたのですが、君の名を視聴していいなと思いこの監督の作品がもっと観てみたいと思い視聴。一言で言うと届かぬ恋でしょうか、新海誠氏の特徴である後からじわじわ来る感じが独自ですね。ただもう少し、物語にボリュームがあっても良かった気がします。もうちょっと掘り下げても良かった感がありました。個人的には、中盤が見ていてキュンキュンしてしまいましたね。全体的に静かな感じでゆっくり時間が流れる感じでした。そしてやはり作画が素晴らしいですねー6年前でこのクオリティは圧巻です。最近のアニメは本当に絵が綺麗ですから過去の作品を観るとどうしても古臭い感じがしてしまうのですが、今見ても全然そうは思いませんでした。新海氏には、今後も素晴らしい作品を作っていただきたいです。

投稿 : 2016/12/06
閲覧 : 201
サンキュー:

9

ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

捨てるべき思い出・捨ててはいけない思い出

「君の名は。」(2016)、「言の葉の庭」(2013)に続いて、個人的には新海誠3作目となります。dアニメストアで視聴しました。発表は2007年、ちょっと古い分、「君の名は。」「言の葉の庭」と比較すると作画の質が落ちます。とはいえ、非常に高いレベルでの話ですけどね。時間的には1時間ちょっとなので、どうしても「言の葉の庭」との比較をしたくなります。いわば両作品とも「短編小説」ですね。比べると、作画的には劣っていも、ストーリー的には(長い分得をしているのは当然なのですが)こちらに軍配を上げたいと思います。

ストーリーは三部構成です。{netabare}主人公の貴樹(たかき)は、小学校卒業と同時に転校して別々の学校になってしまった明里(あかり)のことが忘れられない。中学1年生の冬、これまた鹿児島への転校が決まった貴樹は明里に会いに東京から栃木まで電車で向かいます。ところがその日は大雪。到着時刻を大幅に遅れて駅に着くと、それでも彼女は待っていました。貴樹と明里はキスをして、農機具小屋で寄り添って一夜を過ごします(このあたりは「北の国から」へのオマージュでしょうか?)。(以上、「桜花抄」)
貴樹は鹿児島県の種子島で高校生活を送ります。当然、明里のことは忘れていません。そんな貴樹のことを好きな同級生の花苗は、彼に告白しようとしますが、貴樹の見えない壁に阻まれて、どうしても告白できません。(以上、「コスモナウト」)
そして時が流れて、貴樹は大学進学時に東京に出て、大学卒業後はそのまま東京で就職しています。しかしながら彼女とも別れ、そして、仕事も辞めてしまいました。そんな春の日、貴樹は小田急線の踏切で明里とすれ違います。明里はすでに結婚が決まっています。渡り終えた踏切を小田急線が通り過ぎていきます。貴樹が振り返ると、そこには明里はもういませんでした。(以上、「秒速5センチメートル」){/netabare}

・・・切ない話です。結局、貴樹は小・中学時代に心を通わせた明里のことが忘れられない。{netabare}だから花苗を拒絶し、社会人になってできた彼女とも別れてしまう。{/netabare}一方、明里の方はそこまで貴樹のことに執着していない。中学卒業後の彼女がどんな人生を歩んだかはわかりませんが、少なくとも貴樹ほど過去の思い出に執着していない{netabare}し、だから、電車が通り過ぎた後に振り返るようなこともしません{/netabare}。

歌手の一青窈さんがこんな言葉を残しているそうです。

「男は過去の恋愛を、名前をつけて『思い出』という名のフォルダに入れて残す。女は過去の恋愛を、次の恋愛で上書きしていく」

このアニメを観て、最初に浮かんだのは、まさしくこの言葉でした。

思うに、結局貴樹は明里のことが忘れられないが為に、幸せになるチャンスをたくさん逃してしまっているんですね。花苗のことも然り、社会人になっての彼女や、なんとなく熱中できない仕事も然り。きっとここでお話になってないだけで、他にもたくさんのチャンスを逃しているんだろうと思います。よくビジネス書に「過去の成功体験は捨てろ」みたいなのがありますが、まさしくその典型的なドツボはまりのように感じます。

とはいえ、こんな貴樹の気持ちもよくわかるんですよね。過去の思い出は本当に美化されますし、あの頃の思い出をキレイなままにしておきたいという気持ちもある。さらには「あの頃があるから今のオレがいる」、って思いたい。あの頃を無駄にしたくない。そのあたり、非常に貴樹に共感します。

短いながらよくまとまっている話だと思います。そういう意味では「言の葉の庭」よりオススメで、「切なさ度」は「君の名は。」よりも上です。ただ、以上のようなことから、女性より男性の方が共感度合いは高いように思います。高校時代に「大切な恋の思い出」を作れたそこの貴方(貴女ではありません)、御視聴をオススメします。

・・・え、オマエはどうなんだって?・・・い、いや、まあ、ゴニョゴニョ・・・。

投稿 : 2016/10/05
閲覧 : 255
サンキュー:

27

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

君の名は。だと?新海アニメ

勧めるなら人を選ぶ。70点。

君の名は。これのスマッシュヒットにより、にわか登竜門となった新海アニメ。
ということで、にわかさん、見てみてくださいw
桜の花びらが落ちる速度って秒速5センチメートルなんだって。

という小学生のピュアなころから、
高校でビッチになって
大人になってニートになって


内容がペラペラですが、背景の美しさは新海アニメならではのモノ。
てか、君の名は。は、メディア効果だよね。



ということで、君の名は。から入ったにわかさんにはオススメ。
それより、内容については「バケモノの子」とかのほうが楽しいよね。うん。

投稿 : 2016/09/27
閲覧 : 173
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秒速5センチメートルのストーリー・あらすじ

東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。(アニメ映画『秒速5センチメートル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2007年3月3日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
5cm.yahoo.co.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1...
主題歌
≪ED≫山崎まさよし『One more time, One more chance』

声優・キャラクター

水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督:西村貴世、美術:丹治匠/馬島亮子、音楽:天門

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