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「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
87.0
感想・評価
3988
棚に入れた
18435
ランキング
173
★★★★☆ 3.9 (3988)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6

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秒速5センチメートルの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ぶち最高です。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

恋愛ってこうだよなーと懐かしむ

言の葉→ネコ→君の名は→と見て、こちらの作品を見ました。

ほんと、恋愛ってこうだよなー。と長年恋愛してないけど、思い出させてくれる作品。

男女逆の場合もあるだろうし。

こういう気持ちは大切で、ただ問題になることもある。


複雑だぁ。

ただ間違いなく初恋の思いではでかい。

投稿 : 2016/09/21
閲覧 : 168
サンキュー:

3

ネタバレ

ジュン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんだかきゅん。

観終わりましたー!(人゚∀゚*)


新海監督の作品!(*≧艸≦)
君の名はをみて少し気になり見てみましたー!

絵も期待してたんですが、、人は普通でしたが、あいかわらずの色使いや、優しさのあるタッチ感☆

音楽に合わせた描写。。よ、よかったー(*≧艸≦)



それぞれの想いとか
貴樹くんとあかりちゃんの関係とか、、最後。私はまた出会ってゴールして欲しかった(._.)

でもきっとちがうんだろな。。
山崎さんの「One more time, One more chance」


1つ1つの時間、1つ1つがチャンスなのかな?

深くてわかんないけど。。そゆことなのかな?(._.)



ぜひみてみてねー(人゚∀゚*)

投稿 : 2016/09/16
閲覧 : 240
サンキュー:

14

ネタバレ

ggrks さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

さすが新海。この作品は実力出し過ぎだよ

私が思う新海誠のピーク作品
恋愛を題材としたこの作品は
子供から大人になる過程と
その心の移り変わりを描いている
とてもリアルで
とても儚く
とても切ない
表現や独特の言い回しが使われている
が、それが凄く魅力的で
作品に引き込まれる。
結構鬱作品と呼ばれているが
それは新海誠の作品に完全に引き込まれているのだと思う。
このような表現ができる
新海誠はすげぇわ
でも「ほしのこえ」には抜けねぇな

投稿 : 2016/09/05
閲覧 : 214
サンキュー:

3

ネタバレ

ねこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

言わしてもらいます。

秒速5センチメートルを視聴したの少し前ですが、その時のこの作品を見た感想は今でも覚えていて、個人的にはかなり評価が高いです。

この作品のテーマは「恋愛」だと思います。
この作品は3部あり初めの一部では子供の頃に好きになった人と付き合うような感じになり、離れてしまった女の子の元まで雪の中電車に乗り長い時間をかけて行くという話で、二部では高校生の話で離れている彼女のことを思いながら好意を向けられている女の子などを描いた話になっており、最後の三部では社会人になりお互い違う相手を見つけ付き合うという話です。

で、言いたいことがあり、この作品は見た人や見終わった人などが「あの映画は鬱」「秒速は見たら鬱になる」「絵が綺麗なだけで、話が面白くない」秒速と聞いただけで「あー鬱映画ね」など聞いていて寒気がします。言いたいのはこの作品の良さをまず理解してない、だいたいこんなことを言う人はネットで鬱映画とかよく言われてるからそれに流されて鬱鬱いう人や、最終的に主人公の女の子と男の子がくっつかず終わってしまったから鬱鬱など、まじでにわかというかなんというかね、そういう人たちはあまりアニメを理解せず評価するから、そういう人たちにアニメを評価してもらいたくない。ということが言いたかったです。

この作品の良さは現実的な恋愛をアニメにしているということです。←これが凄いのです。主人公である一人の男の子の子供の頃から大人までの恋愛のドキュメンタリーをアニメーションにし、それを芸術化しているというのが正しいのかもしれません。

まず一部ではその男の子と女の子が出会い、そして好きになり、離れることになり、それでも会いに遠出するという回ですが、まず、電車でかなり遠いところまで行ってるのがわかるくらいの電車のシーンの長さ、大雪の中でも会いに行くという描写の仕方などは、どれくらい時間が経とうとも、どんな事があっても会いに行くというこれくらい好きなんだというのがかなり伝わると思います。女の子も大雪で電車も止まりそれでも待つというこの描写からもわかると思います。
それから二部に移り高校生の話になり男の子の視線だけで描かれていて、この回を見ればわかるようにもう女の子とはほとんど会っていません。ですがそれでも忘れられないけど、好意を向けられている人には気をちゃんと遣うなどの描写になっています。
それからラストの三部の社会人になった2人は違う道を歩むことになります。女の子の方は違う男の人を見つけて生活します。男の子の方は彼女もいたり、でも昔の事も少し考えてしまうかのような描写になっています。

子供の頃はあそこまでして会いたかったお互いは、成長するにつれて環境も変わり、自分自身も変わっていき、最終的にはお互いはくっつく事なく違う道に行くというのはとてもリアルで、実際自分達が子供の頃に好きだった人や付き合ってた人なども時が経つにつれて飽きちゃったり、別れたりで、最終的に付き合う人や結婚する人などは子供の頃の人とは違うと思います。これがこの作品の凄さでこんな現実的なドキュメンタリーをうまくアニメーションにできていて、さらにこのアニメーションを芸術的にする、絵の綺麗さや音楽の良さなどが合わさりここまでの作品を作り上げています。

はっきり言ってこんな人生の恋愛自体をアニメーション化するというのは本当に難しいと思います。それをここまでの作品にまで作り上げている新海監督は本当に凄いと思います。新海監督の作る作品には1つ1つになにかテーマがあり、この作品のようなリアルな恋愛を描いた物語など、凄いとしか言いようがないです。

投稿 : 2016/09/04
閲覧 : 191
サンキュー:

11

ネタバレ

しゃけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ずるいなぁ・・・

この曲にさ…こんなシーンと合わせて…もうさ…涙がとまんないよ…
ずるい!最高級の食材で作った懐石と家庭の味を比べるような感じでもうこれは暴力ですねある意味。
波長というか世代というかそれがあった方は号泣します。
この作品見て泣いたってことは…あ!っと勘繰らないでください。

投稿 : 2016/08/27
閲覧 : 169
サンキュー:

4

ネタバレ

高橋 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観たい

小説も読んでみて

一話で電車が遅れるシーン 自分も遠距離だったので しかも田舎の雪国!携帯も無かった時代なので電車が着くまであんな気持ちでした!
見終わってちょっとモヤモヤ感有りますが 三話の二人がすれ違い遮断機が降りたシーンは もう過去は振り返らず一歩新しい未來へ と感じました
小説も読んで 明里の渡せなかった手紙の内容が最後書いて有りました
ネタバレかな?


貴樹くんへ
お元気ですか?
今日がこんな大雪になるなんて、約束した時には思ってもみませんでしたね。
電車が遅れているようです。
だから私は、貴樹くんを待ってる間にこれを書くことにします。

目の前にストーブがあるので、ここは暖かいです。
そして私のカバンの中にはいつもびんせんが入っているんです。
いつでも手紙が書けるように。
この手紙をあとで貴樹くんに渡そうと思っています。
だからあんまり早く着いちゃったら困るな。
どうか急がないで、ゆっくり来てくださいね。

今日会うのはとても久しぶりですよね。なんと十一ヶ月ぶりです。
だから私は実は、すこし緊張してます。
会ってもお互いに気づかなかったらどうしょう、なんて思っています。
でもここは東京に比べればとても小さな駅だから、
分からないなんてことはありえないんだけど。
でも、学生服を着た貴樹くんもサッカー部に入った貴樹くんも、
どんなにがんばって想像してもそれは知らない人みたいに思えます。

ええと、何を書けばいいいんだろう。
うん、そうだ、まずお礼から。
今までちゃんと伝えられなかった気持ちを書きます。

私が小学四年生で東京に転校していったときに、
貴樹くんがいてくれて本当に良かったと思っています。
友達になれて嬉しかったです。
貴樹くんがいなければ、私にとって学校はもっとずっと
辛い場所になっていたいと思います。

だから私は、貴樹くんと離れて転校なんて、本当に全然したくなかったのです。
貴樹くんと同じ中学校に行って、一緒に大人になりたかったのです。
それは私がずっと願っていたことでした。
今はここの中学にもなんとか慣れましたが(だからあまり心配しないでください)
それでも「貴樹くんがいてくれたらどんなに良かっただろう」と
思うことが、一日に何度もあるんです。

そしてもうすぐ、
貴樹くんはもっとずっと遠くに引っ越してしまうことも、私はとても悲しいです。
今までは東京と栃木に離れてはいても
「でも私にはいざとなれば貴樹くんがいるんだから」ってずっと思っていました。
電車に乗っていけばすぐに会えるんだから、と。
でも今度は九州の向こうだなんて、ちょっと遠すぎます。

私はこれからは、一人でもちゃんとやっていけるようにしなくてはいけません。
そんなことが本当に出来るのか、私にはちょっと自信がないんですけど。
でも、そうしなければならないんです。
私も貴樹くんも。そうですよね?

それから、これだけは言っておかなければなりません。
私が今日言葉で伝えたいと思っていることですが
でも言えなかったときのために、手紙に書いてしまいます。

私は貴樹くんのことが好きです。

いつ好きになったのか、もう覚えていません。
とても自然に、いつの間にか、好きになっていました。
初めて会ったときから、貴樹くんは強くて優しい男の子でした。
私のことを、貴樹くんはいつも守ってくれました。

貴樹くん、あなたはきっと大丈夫。
どんなことがあっても、貴樹くんは絶対に立派で優しい大人になると思います。
貴樹くんがこの先どんなに遠くに行ってしまっても、
私はずっと絶対に好きです。
どうか どうか、それを覚えていてください」

これを渡せていれば貴樹の人生は大きく変わっていたでしょう…

投稿 : 2016/08/26
閲覧 : 118
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

立ち止まった心@いい加減歩きましょうよ

小学生で惹かれあった男の子貴樹と女の子明里。
ピュアピュアLoveに訪れる、悲しくも2人を分かつきびつい運命。
でもそれに抵抗した、会いたいというその想いは、健気で強いものがあったんだ。
季節、天候、風景、過程こういった描写が幽玄で素敵。2人ともきゅんかわ。
だけど、この2人この時点でもう縁がない感じ。

転校してきた貴樹に、数年間片思いしていたラストJK花苗。
貴樹にとっては、空白、空蝉のような時間。
東京から越してきたその佇まいと、その空白感は望まずも魅力となってしまったんだよね、きっと。
そんな男の子に恋しちゃった花苗。
多くの時間を共有していたと思っていたはずなのに、まるで自分を見ていなかったというガガーンな事実。
この失恋は、ちょっと残酷でつらたん。女の子がいたたまれない。
でも、女性は大丈夫!すぐにわりきれる強さを持ってるんだ!

それにしても彼、幻想に囚われて、現在を見失う。
愚かな行為なり。
この時点なら、まだ子供だから許す。

社会人となった貴樹、なんとなんと今の彼女に対してもまるで見ていなかった。心を預けていなかった。
えっ!まだ引きずってんですか!?こだわってるんですか!?

ここで、カンカンは貴樹に物申す(☄ฺ◣д◢)☄ シャー~
言いたい放題なので、閲覧注意で。

{netabare}この男、彼女からしたらがちがち最悪だよね。
付き合っている女性に失礼極まりないと思う。
全ての過去を許容して受け入れてくれるのが男ってもん。逆を求めるわけ??慰めてもらいたい訳??
自分だけ悲劇のヒロイン気取ってんじゃねーよ!!
今目の前にいる彼女の心にどれだけ寂しくて、みじめな思いさせてるのか分かってんのかー。
恋愛する資格なしですね。
しかも、こいつ彼女も過去と現在を比較したりしそうでうざそう。
もうそろ、心も前に進みなさいよ。{/netabare}

若かりし頃はいいけど、大人になってもモヤグズな彼には、いらおこなり。
一方的な女の主張でした。けど、この作品わりと男寄りの視点だよね。ちょっとエゴが垣間見える。

中盤までは儚くも美しい綺麗な思い出話として素敵だと思うけど、途中からは幻想に囚われたただの身勝手な綺麗事にすぎない。
作品としては、雰囲気に錯覚してしまうように、よさげに作ってあるけど、心を前に進ませることが出来ない可哀相な男の話に見えなくもない。

この2人の相性を占ってみた。

男:遠野貴樹、女:篠原明里。

遠野さんと篠原さんの性格相性は、遠野さんが太陽、篠原さんが宝石。太陽の光によってキラキラと輝く宝石の姿。その姿に象徴されるように、お互いの長所や魅力を引き立たせ、高め合う相性のふたりです。言い換えれば、お互いの存在が刺激となり、よい変化をもたらす相性。一緒にいると素直な自分が出せるため、自然な形で親しくなって行くでしょう。相手の趣味や好みを幅広く受け入れることで視野が広がり、精神的に大きく成長して行く関係でもあります。ふとした時に、幅広いものの見方をしている自分に気が付くことがあるかもしれません。

相性は良さそうだけど、縁がなかったようで。

投稿 : 2016/08/16
閲覧 : 125
ネタバレ

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

鬱になる~

 この作品は私が中学生の頃に美術の授業で「日本のアニメーション技術」という内容で観たものでした。

 授業で扱うだけあって、とても作画がキレイでした。特に桜が舞うシーンや、星空が出てくるシーンではかなりのレベルの高さをうかがうことができました。

 内容は授業でやるなよ~って感じでしたwww。ラストシーンが切なすぎてその後の給食や、授業に全く集中できなくなってしまいました。家に帰ってからもこの作品のことが頭から離れなくなりました。

 自分が今まで観た恋愛ものの作品はドラマも含めてどれもグッドエンドで終わるものか、どちらかが死ぬかの2パターンのものしか観たことがありませんでした。なのでこの作品は自分の今までのアニメだけでなくドラマの価値観までも大きく変えた作品でした。

投稿 : 2016/05/25
閲覧 : 272
サンキュー:

15

ネタバレ

眠夢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

生々しい

 これねあのねリアルすぎるよ!ほんとに1話の電車で、会いに行くとこからなんかおかしかった、普通のアニメならもう少し楽しくしてるんだけど、これはあえてか知らないけどすごく心情を書いてた思う。
 んで二話ねようわからん。
 んで3話「遠野君君知ってるかい君の好きな人、夫いるんだぜ。信じられないだろマジなんだぜ。ねぇ今どんな気持ち、ねぇ今どんな気持ちねぇねぇ好きな人のために頑張っってきたのに相手に夫ができた、気持ちは。」とゲスく言いたくなる話、だってね、好きな人のために頑張って頑張って、そのたび心が擦り切れて行って、耐えられなくなって、そして、その彼女は全然知らん人と結婚して家庭を築いてるわけで「遠野の気持ちはー」てなる。でも遠野も悪い気がする。すぐ会いに行かんのが悪いよね。ただもしかしたら、私にはわからんだけでそういう描写もあったかもしれない。その時は教えてください。



以上happyendでない恋愛映画も珍しい恋愛かもしれないアニメ

投稿 : 2016/05/22
閲覧 : 216
サンキュー:

10

ネタバレ

幽霊な校舎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「近づくための猶予」

(短編ごとに)

□ 彼の視点、短編1話
 吹きすさむ向かい風
 身体を追い越して進む気持ちは
 とうとう見えなくなった

 微かな記憶の灯火は
 途切れ途切れに泣いているみたいだ

 重なる桜と雪のダンスは
 どうしようもなく
 暖かくて冷たい――

□ 彼女の視点、短編2話
 少し湿った風と
 さとうきびのざわつき

 丘に座り込んで
 手を上にあげて伸びをする

 視線の先はあの日からいつも同じで
 消えずに残る姿は
 涙では洗い流せない――

□ 秒速5センチメートル、短編3話
 時が経てば・・・

 そう思っていた
 でも違って
 何も変わらない

 いつかの自分と今の自分
 差が出るのは
 確かに自分が変えた分だけ

■ 特徴と感想
・絵がとても綺麗でした。
 吹雪く風の冷たさや、夏の湿っぽい風とか
 見るだけで、その季節を過ごしてるようで

・”桜の花の落ちる速さ”(秒速5センチメートル)って
 ゆらゆらしつつ速いのか遅いのか。
 「状況を変えるための行動」を、チクタクとせき立てる
 それが”この速さ”なんじゃないかって感じました。

・本作では残念な結末を迎えてしまったようですが
 もし、もっと積極的な行動が取れていたら――
 むしろそこを描かないことで、逆に押し出したかったんじゃ
 ないかと思いました。

投稿 : 2016/05/22
閲覧 : 252
サンキュー:

27

ネタバレ

自宅警備委員の弟 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろかったです。

とても、面白かった、作品は少しジブリに似ていた、と思う、秒速5センチと言うのはさくらの散るときの速さらしい。

投稿 : 2016/05/10
閲覧 : 190
サンキュー:

9

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この人の作品は心を揺らす♪

第3部の構成となっていて、少し分かりにくいところもあったかもしれないけどこれが恋愛なんだなと思える。
2人の距離はとても近かったようで離れていたんだろうね。
時間がたっていくみつれて、互いの心の距離はたぶん秒速5センチメートルでじわじわと離れていく。それは明里の時間と距離が進んで行き、貴樹が動くことができずに止まっているんじゃないかな?貴樹はそれでも最後振り返って誰もいなかったのを確認して自分も進もうと決心できたんじゃないかな?(明里も振り返ったけどたぶん会わない方がいいと、見ただけで戻りたくなってしまうと思ったんじゃないかな、でももう戻りたくても戻れないからそのまま去ったんだねぇ(涙))

投稿 : 2016/05/06
閲覧 : 218
サンキュー:

20

ネタバレ

シン風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分も同じ境遇だったからこそ、分かる切なさ

タイトルのように、私、シン風も同じく失恋経験をしました。

私の場合は長距離恋愛ではありませんでしたが、失恋の内容は作品と類似するところが多いです。

初めてこの作品を観た時、まるで自分を見ているかのようで、焦燥感といい……消失感といい………過去のこととは言え、今でもふと目を閉じれば、瞼の裏に蘇ってきます。

好きだったあの人。
好きであるからこそ、その想いが募って気持ちに正直になれず。
愛していたからこそ、距離を取ってしまい、連絡を取らない日々が、ふと気づけば続いている。
どこかに想いの人を思い出しては、心の中に感情をしまってしまう日々を送る。

今となっては懐かしく、切ない話ですが、それでもその人を思わせる物を見ると、そこにその人のことを思い出します。

私も作品と同じく失恋を味わった後は、自暴自棄の毎日。
何もやっても、意気消沈しており、ただ生きるだけの生活が始まる。
そして、その想いの人とどこかで会う度に胸にポッカリ空いた穴が疼き始める。

やはり生きる意味を失うのと失恋は同じ重さを持っているのかもしれません。

長々となってしまいましたが、最後に一言を書いて締めくくりとします。

拝啓。

長かった冬の寒さも和らぎ、
今、桜の舞い散る季節となりました。

体の方は大丈夫ですか。
私は体調の優れない日々が続いています。

私たちが離れ離れになり、長い時間が過ぎましたね。
最後に共に交わした言葉が名残惜しくも感じます。

今年も春の季節となりました。
散る桜の花びらを見るたび、秒速5センチメートルの速さで、あなたと過ごした日々が頭で巡ります。

二人で一緒に笑ったときのこと覚えていますか。
二人で過ごした日々を覚えていますか。

私はその都度思い出しているので、忘れていません。

来年、また新たな春の季節に文通を交わせれたらいいですね。
それまで、くれぐれも健康には気をつけて下さい。
私も体調管理には気をつけるようにしたいと思います。

冬の冷たさを心に残しつつ

シン風

投稿 : 2016/04/27
閲覧 : 159
サンキュー:

15

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

秒速5センチ=桜が舞い散る速度

小さい頃に会っていた人に会えなくなったら悲しいよね
それで高校生になって会いに行った
吹雪のせいで電車の時間が遅れてもあの子はずっと弁当を持って待ってくれていたらそりゃあ嬉しいよね

しかし、男の子には嘗て好かれていた子がいた
彼女は惹かれていた。でも...

投稿 : 2016/04/15
閲覧 : 312
サンキュー:

10

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

特別な恋のお話しかなって

誰かを想って、振り切ったつもりで、それでも忘れられなくて。
誰かと恋愛してみても、心の何処かに刺がささってる。
平然な顔してても不意に思い出すあの笑顔。

遠距離という物理的な距離。次第に心も遠ざかる。
秒速5センチメートルくらいの速度でゆっくりゆっくりと。
舞い散る桜の花びらのように。舞い降りる雪の結晶のように。
ふわふわゆるゆる。宙ぶらりんな気持ちのように。
地面に落ちて、染み込んで。次の恋の息吹になれる日を。


このお話しを観た時に感じたのは製作者さん、ロマンチックかなって。
本作で感じたのは初恋の重さみたいな。
初恋限定ではなくても良いんだけれど、忘れられない、何か特別な恋物語。
個人的には心にキました。
何でか知らないけれど、一話の二人でお弁当を食べるシーンで泣いたんですが(-_-;)
自分でも何で?ってなったけど、自然と涙が零れててビックリ。
何かを思い出すストーリーで、大変楽しめた作品でした。

山崎まさよしさんの歌。アレは汚い。何あのリンク率。
心に刺さりまくってクリティカルでした。

投稿 : 2016/04/14
閲覧 : 146
ネタバレ

Pまん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

泣きたい時に観るんだけど、見終わった時には前向きになれてる気がする

視聴:10回以上

この映画は大好きなので、いろんな友達に紹介してまわっているのですが
ある時、初見の友達から指摘されたこと。

{netabare}
「1話であかりが渡せなかった手紙の中身は、友達としてこれからも頑張っていこう
というような事が書いてあったが、キスをした前と後では
意味がまるで違うことになってしまったので渡せなかったのではないか」

{/netabare}

単純だけど、言われて目からウロコだった。

こういう種類の感想のやりとりが出来る映画って、素直に素晴らしいと思う。

更新履歴
2016/04/12 初期投稿

投稿 : 2016/04/12
閲覧 : 170
サンキュー:

12

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ポエムのようなもの

新海作品は作画(というより背景)が凄まじく綺麗です。絵がとにかく綺麗なので止め絵演出が多くても全く気になりません。逆にキャラクターデザインや動画に対してはジブリ作品ほどのこだわり(スタイル)は持っていないようです。

ストーリーというより歯が浮くほど小っ恥ずかしいポエムのようなもので成り立っていて、それは登場人物の演技にも反映されています。僕はその手のものは好みですが、本作はそれでもやり過ぎではないかと感じたので人を選ぶ作品だと思います。ピュアな中高生向けでしょうか。

何にせよ映像が良いのは正義です。監督には次の段階として人物の美学も追及してほしいと個人的に期待します。

投稿 : 2016/03/11
閲覧 : 156
ネタバレ

HATAKE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

皆さんはこの作品をどのように解釈しましたか?

秒速5cmずつ離れて行った…
それがこの話。

女ってこんなもん
男ってこんなもん
そういう話。


と、そんな風に前は思っていた。

まるで文学作品のようで何とも解釈がし難いのですが、これは成長(独り立ち)を描いているんではないかと、ふと頭に浮かんだ。

第一部ではお互い親の転勤により親しい友達も、愛着のある土地もない、そんな生活をしていたため互いに共通する部分も多く、悩みも分かち合える。そんな仲だったんだと思う。

だから互いが互いを拠り所としていた。

そんななか、急な明里(あかり)の引っ越し。やっと友達と呼べるものが出来たのだと思っていたのに、やはり親という縛りからは子供は逃げられない。まだお互いに必要な存在だったので貴樹(たかき)は明里の待つ栃木まで電車で向かう。
そして貴樹は明里へラブレターを渡そうと決めていた、第三部の明里の回想でもわかるが明里もラブレターを渡そうとしていた。

…それでも結局渡せなかった。

第二部では貴樹も親の都合により鹿児島へ。
まだ明里への手紙(メール)を送ろうかと悩んでいるシーンが何度かあったが、これも結局は一度も送れなかった。
これについては、貴樹はまだ明里のことを想っているんだ。と前は解釈していたが、多分これはミスリードで実際は明里という支えから抜けだそう。明里を変に心配することはやめよう。そう思っているんではないかと。だから一度も送れなかった…。

第一部最後にも貴樹が「僕たちはこの先もずっと一緒にいることは出来ないと、はっきりとわかった。僕達の前には未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間がどうしようもなく横たわっていた。」

とあることから、駅でのあの別れの会話は、これからは「お互い頑張ろう」と励まし合っていただけなのだ。


第三部では急に社会人となって働いている貴樹に皆さんも驚いたことだろう。そしてまず思うのは「明里とはどうなったんさ?」という疑問。

貴樹は仕事に満足が行かないせいか退職することとなり、数年間付き合っていた彼女とも別れることとなる。一方、明里は一週間後に式を開く模様(指輪をはめてもいた)。そんな対象的な生活を送っている二人がその日、互いに同じ夢を見、同じ線路ですれ違い、そして貴樹は電車が通り過ぎるのを待つが、明里は既にそこにはいない。

明里がいなかったことにより、貴樹はまだ明里のことを思ってはいたが、一方の明里はそうではなかった。と解釈するのもミスリードだと思う。

第一部冒頭の明里と貴樹の線路でのシーンはまだ互いに互いを必要としていた。しかし第三部では社会人となり、もう立派に自分の力で親や環境に左右されることもなく、独り立ち出来るようになっている二人。

電車が通り抜けたあとに明里がいなかったのは、貴樹にとって明里は、自分にとってかけがえのない宝物(思い出)であることは確かなのだろうが、今の貴樹にとっては無くてはならない、必要不可欠な存在ではなくなっていることを意味していたんではなかろうかと。これは明里にも言えることだろう。


こういう結論に至るとなるとやはり、悲しく切ない気持ちになりますね。


言の葉の庭をこの間初めて見て、またこの作品を見たいと思ったのがきっかけでしたが、やはり年齢や経験を重ねるごとに解釈も変わるもんですねぇ…としみじみ。


別の解釈を見かけ、それが大方正解だろうと思いここに追加する。

第一部の最後に明里は「きっと大丈夫だよ」と言ってくれたが貴樹は明里に「明里もきっと大丈夫だよ」と言えなかった。思えなかった…のほうが正しいかな?
そう、明里がいつまでも心配だったのだ。そのためか、高校時代や最後の音楽にのせた回想シーンでも明里がひとりぼっちな姿を想像していた。

そのことがずっと気になっていて。
明里は一人ぼっちでいるんじゃないだろうか。
またいじめられてはいないだろうか。と、高校時代までは心配していたが、再び踏切で再開した時に明里がもうそこにはいないことを見て。
「もう僕が側にいなくても大丈夫なんだね。」
という気持ちから口角を少し上げて歩き出す。

貴樹が笑ったのは淋しさから、という気持ちもあるだろう。しかし実際は、明里がもう一人でも歩いていけるんだとわかったことによる安堵からの笑みだろう。そして、いつまでも心に引っかかっていた「僕がいなくても大丈夫だろうか」という不安も『桜の舞い落ちる速度』のように時間はかかったが、やっと安定した地面へと着地することが出来たのだ。


この解釈ゆえに私はこれからの貴樹と明里の人生は、互いの無意識の縛りから開放されてようやく独り立ちできるのだろうと思えた。

加えてこの解釈に真実味を持たせる描写としてやはり「踏切」が挙がるのではないかと思う。

まだ幼かった第一部では踏切を挟んで互いに向かい合って止まり、棒が上がると互いに駆け寄って一緒に歩き出す。一方第三部では踏切を挟んで背中合わせで立ち止まる。ただそれだけ。
第一部と第三部とではこの踏切を通ることの目的は全く違う。学校への通学路にある踏切と、ただ宛もなく歩いていた中での踏切であるからだ。

しかもこの踏切は第一部と同じ踏切だ。

それに「踏切」という言葉からどことなく過去との決別といったものが伝わってきた。

同じ『踏切』でも、「ふみきり」ではなく「ふんぎり」では「どうすべきかについて、躊躇や迷いを振りきって下した決断」。という意味を持つことから、やはりこの解釈はしっくり来る。


このように疑問点がいくつも挙がりつつもどの解釈でも一見良さげに見える作品というのも珍しいと思う。まだ貴樹が明里のことを引きずっているという解釈でもあっていると思うし、この解釈のようなのでも合っているだろうし…。


高1の頃に見た「秒速5センチメートル」は明里が他の男に寝取られたような感じがして少し胸糞悪い感じの解釈しか出来なかったのに、久しぶりの秒速5センチメートルでこんなにも考察できるとは思いもよらなかったので秒速5センチメートルについての印象が良くなったことと、自分の経験による解釈の違いが生まれたことがとても嬉しい。


小説版が早く読みたくなってきた。


それではまた。

投稿 : 2016/02/11
閲覧 : 262
サンキュー:

16

ネタバレ

8ta さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

初めて買ったBD

【好きなところ】
声優、天門BGM、時刻表と消しゴム、コンビニ、光


これをyoutubeで観て衝撃を受け、部屋にホームシアターの導入を決意しました。1枚の画(二次元)はときに本物(写真)をも超える生々しさをもつことを知らされた作品です。
作画だけでなく声優さんの声もそれぞれのキャラクターに良く嵌っていて、2人のやるせない儚げな声が、作品の切なさをぐっと引き立てています。
作画に限って言えば、新海誠さんの作品の中では一番好きです。

【小説】
新海誠 著・・・短めのハードカバー。水野リサのメールとアカリの手紙の内容が載っている。
加納新太 著・・・アカリ、貴樹、水野リサの視点で書かれている。最後にアカリ、貴樹両方の手紙の内容が載っている。
表紙が凝っていて文字の色も物語によって変わる。

小説、漫画など映像以外の作品もそれぞれの楽しみ方が出来る良いものだと思います。

投稿 : 2016/02/05
閲覧 : 257
サンキュー:

7

ネタバレ

m@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

とても綺麗で静かでセンチメンタルになる
で、One more time, One more chanceを使うのはズルイ
エンディングのピアノもとてもいい

{netabare}大人ではない頃に自分にド嵌まりする物や事があると、それを引き摺ってしまうんだよね
割り切って幸せな道へ行けるのは、やっぱり女性は強いのかな{/netabare}

投稿 : 2016/01/23
閲覧 : 146
サンキュー:

7

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ザンギエフ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ラストに期待してたのに…

別にスカっとするアニメを期待していたわけじゃありません
予想を覆すような展開を期待していたわけでもありません
ハッピーエンドじゃなきゃ嫌だとも言いません

でも…ラストに「救い」があまりにも足りない…

幼馴染みの彼女は別の男と結婚
主人公は幼馴染みの彼女のことを忘れられないために、現在の彼女と辛辣な別れ方をして仕事まで辞める始末
この主人公はこれからも「幼馴染みの彼女」の思い出を負の遺産に暗い人生を歩んでいくような気がしてなりません

ラストも、主人公が自虐するように苦笑いをするシーンで終わって欲しくなかったです
せめてもう少しラストで主人公が「これから強く生きていく」というような決意がみられるような描写がほしかったです

投稿 : 2016/01/10
閲覧 : 487
サンキュー:

15

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天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私的アニメ感想簿26

面白いという話を聞いたので、昨年観ましたが、確かに面白かったですけど・・・これはえらいものを観たってのが感想でした。
主人公がヘタレなんですけど、その気持ちよく分かるぞ(苦笑)
振られた後って中々前向きになれないんですよね。
考えてみれば秒速5センチメートルっていうタイトルの段階で結末は予想できたはずなんですが(汗)
途中までは、てっきり再会してハッピーエンドだと思ってたんですが、第2部でのなんか暗いというか覇気の無い表情にメールを打つふりと、魁男塾の松尾ばりにやな予感がしてきて、第3部で的中してしまいました。
ただ、微妙だったのは、ハッピーエンドじゃなかったからではなく、第3部があれだけだったってのが、大きいです。
あと、もっと若い時に観てれば、より面白かったかも知れません(何もかも懐かしい・・・by沖田艦長)
作画は凄いキレイですし、山崎まさよしが歌う主題歌はこの映画にとても似合ってました。
第1部のあれだけ待たせて待たせての作りに対し、第3部のあれは、多分狙ってやったもんなんでしょうけど、観終わってからの置いてきぼり感というか、もやもや心に残る感じが半端ないです。
これを評価できる人は高評価でしょうし、受け入れられない人にとっては、多分評価が低くなるんでしょうね。

投稿 : 2015/12/17
閲覧 : 341
サンキュー:

27

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HIMAJIN さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ひきずってしまう”初恋”の思い出。・・・ん~わかるな~^^

冒頭 “ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。
    秒速5センチメートル。”

おれ  きたあぁぁーーーーーーーーー!!
    

冒頭から既に自分の好みにドストライクでしたが、
まあ実際よかった。笑。

作品の紹介としては、
 
『初恋』をテーマにした新海監督の手掛ける60分くらいの映画です。
 
・・・という感じ。

個人的には『言の葉の庭』よりも共感できました!
季節感あふれる風景がすごくよかったですね!
主人公の感情を非常に上手に映し出していました。
あまりに巧みな”情景描写”に、思わず
現国の授業とかで使ったらいい教材になりそう・・・
とか思ってしっまくらいです。笑

ストーリー面で言えば
あの初恋をなぜかひきずってしまう気持ちはすごい共感できました。
(別にソースはσ(゚∀゚ )オレ、とかってわけではありませんが。いやマジで。)
作品のキャッチコピーも
「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」沁みるね。

それから1話で、
吹雪で止まってしまう電車にイライラさせられる気持ち。じれったさ。

2話で、「優しくしないで・・・!」という花苗の気持ち。

あそこら辺の感情もものすごく理解できました。

そしてラストの
山崎まさよしさん/「One more time, One more chance」
心に響きました!ホントいい歌です!

というわけでまた一ついい作品に出会えました。

来夏、新海監督による最新作『君の名は。』の上映も決まったことですし
予備知識として、
この機会に監督の作品をコンプリートしてはいかがですか?

まあまさにおれがその最中なんですけどね。笑(拍子抜け)

投稿 : 2015/12/17
閲覧 : 227
サンキュー:

32

ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最後のシーンをどう捉えるか

 映像や音楽が素晴らし過ぎて何度も見ている大好きな映画なんですが、最後の踏切のシーンの捉え方によって感じ方が変わってくると思います

 自分も初見はただただ鬱でしたが、繰り返し見ているうちに踏切のシーンは主人公の再出発を意味しているように思えました
 彼女が自分なしで幸せに生きていけることへ気付き、彼女から初めて解放される…

 遠野は優しすぎる性格故に明里を忘れられなかったのではないでしょうか?
 もちろんその感情の大部分が愛だとは思うんですが、きっとそれ以外の感情も溢れるほど持っていたと思うんです。

 遠野の知っている明里は身体が弱く、内向的な性格ゆえに、からかわれても1人では巧く対処できないような女の子でした。
 「自分が近くにいないと明里は孤立してしまうのではないか?」そんな遠野の優しい性格が、明里のいない場所で新しい恋をすることへの抵抗となってしまったように自分には思えます。
 花苗ちゃんや水野は遠野にとって十分強い女の子だったのかもしれません
 実際、遠野が想像する明里はいつも孤独な姿なのです…

 踏切のシーンの後の主人公の笑みは、決して自嘲的なものではなく、「明里は僕がいなくてもやっていけるんだ」と気づくことで、ある種足枷となっていた明里への優しい感情を振り切ることが出来たことによるものなのではないでしょうか?
 いや、もしかすると優しい遠野くんのことですから、「明里が幸せにやっていけてる」ことに対する純粋な祝福の笑顔なのかも…(そうだったら凄く泣けてくる…)
 
 踏切は遠野の再出発を暗示するものだとしたら、気持ちいい終わり方をした映画だと言えるのではないでしょうか!!

 因みにコミカライズ版では、大分マイルドな救いのある終わり方をしています。鹿児島の女の子である花苗がまた出てきたり、主人公の就職についての補足等々…
 このアニメが鬱すぎると思うなら、全二巻の漫画版も読んでみるとスッキリするかも!

投稿 : 2015/11/23
閲覧 : 258
サンキュー:

17

ネタバレ

Gou さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬱エンド??

3話構成になっていて、主人公貴樹の成長の様子が描かれている。

個人的には1話が好きだった!
単純にハッピーエンドで終わったので(笑)

2話は高校3年生。メール打ってるらしき描写から貴樹は明里と上手くやってるのかと思いきや………ってお前誰にも送ってねえのかよ!!!
貴樹の心の闇が描かれてました^;

3話では既に社会人。ある日突然仕事を辞めニートとなり廃人生活を送る貴樹。一方明里は誰かと結婚が決まっていて、幸せな人生を送っているらしい様子。2人は踏み切りで擦れ違い、貴樹は後ろを振り返る。電車が通り過ぎたその後には、明里は既にいなかった…;;

なんとなく同じ道を歩むとそう思っていた2人が、それぞれ真反対の人生を歩む。その切なさと虚しさが上手く表現されていた。ラストが急展開過ぎて少しついていけなかった

投稿 : 2015/11/07
閲覧 : 182
サンキュー:

12

ネタバレ

QTxZI99178 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

切ない。

鬱アニメの代表格なんじゃないか。

投稿 : 2015/11/04
閲覧 : 148
サンキュー:

3

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野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

全書き換え

時金さんとのやり取りで少し気になった部分もあったので改めて見返してみました。

先に断っておきますと無駄に長いです。
書きながらやべえこれ長すぎとは自覚出来てたんですがなんとも・・。

見終えた後にしばし放心状態になった過去があるので二度と見まいとソッと封印したはずが1年と8ヶ月の時を経て魔王が蘇ってしまった。

また改めて見ることで自分の中でも微妙に変化があったのが面白かった。

さて気になった箇所。

1話での2人の駅での別れのシーンと渡せなかった手紙。

改めて見てみてもヒロインのほうはこれ以上の遠距離恋愛?になることに耐えかねて本意ではないものの私たちここまでにしましょうみたいなことが言いたかったように見えます。

今までどこか主人公に依存してきた節があるので今以上離れてしまうことは彼女にとっては冗談じゃないわ!
もうお仕舞いよ!耐えられない!になってもそこを責めるのは酷なのかもしれません。

そして持ってた手紙の内容もおそらくそういうことがソフトに書いてあったのではないかと。多分。

「あなたはこの先も大丈夫」要するに「あなたにはもっといい人がいるわ だからごめんなさい」と同じような意味合いなのではないかと。

自分は相手に依存してるっぽいのに文通内容から察するに1人でもそれなりに充実して逞しく生きてる主人公が羨ましかったというのもあるのかも。
だから今の自分を変えたかった?だから敢えて別れを選ぼうとした?
こっちなら中々大したヒロインなのではないかと。主人公にしてみたら困った理由ではありますが。

逆に主人公が持ってた手紙。こっちについてはどういう内容なのかはさっぱり分かりません。
ものすごく引きずる彼のことですからまさか自分から別れを切り出す手紙を書くとも思えませんが。

おそらくまた遠く離れてしまうけど今まで通り文通続けてたまには会いましょう的なことが書いてあったのかも。

そんな渾身のお手紙も不幸なことにどこぞの駅で風に飛ばされて無くしてしまうわけですが。
多分、赤面するような恥ずかしい内容の手紙を他人に読まれてしまうであろう彼。まさに踏んだり蹴ったり。


んで書き換え前の感想では私はこの彼について理解に苦しむ異星人だと書きました。

だってそうでしょう。高校で3年 大学で4年 社会人で多分3年程度としても合わせて約10年。
その間にも一途で可愛い子や2~3年も付き合ってくれた眼鏡の子がいたのにまだ昔のあの子が振り切れてないのです。

まどか「ダメだよ、こんなの絶対おかしいよ」

そう。おかしいのです。
と思ってたんですが改めて見るとこのヒロイン。当時のロリ補正もあるせいかやたらと可愛いのです。
見た目もさることながらその声と喋り方が反則級なのです。

そりゃね。こんな子なら主人公も特別ななにかだと思い込みもしますわ。

さやか「あー、もう決まりだ。それ前世の因果だわ。あんた達、時空を超えて巡り合った運命の恋人なんだわぁ!」

うん・・・。そう・・・だね・・・。
中学生なんて極端な話、目が合っただけでも好きになるような年頃でしょ。
それを考慮すれば主人公があそこまで引きずる気持ちも今は多少理解出来るんです。あくまで多少ですが。
ひよこか何かが最初に見たものを親だと思い込む。ちょっと違うけどあんなふうなもんかもしれません。


そして高校時代。この大事な時期に彼はとてつもない愚を犯してしまうのでした。

ここで登場するのが真ヒロイン種子島子。勿論本名は違うんですがこっちのが語呂がいいので。

これがまた旧ヒロインに劣らない美少女でしかも一途で性格も多分いいというほぼ完璧超人です。
こんな子に思いを寄せられる憎き主人公。
なんて羨ましい・・・となるはずなのですがなんとこのニブチンはそんな熱い思いに一向に気付きません。

いや気付いてて敢えてスルーしてた? だとすればとんだ食わせ物です。
通常であれば誰でも気付きます あんなの。

まあ気持ちはずっと旧ヒロインにあったぽいから普通に眼中に無かったのかもしれませんが。

そんな旧ヒロインも主人公の知らない見知らぬ男と今頃よろしくやってるんです。
それでいいのか?主人公?
どちらかと言うと弱かった旧ヒロイン。今では段々と立場が逆転しつつあります。

自分は個人的にはこの種子が作中で最もお気に入りな子なのでそれだけに2話の内容は嬉しくもあり残念でもあるのです。
種子の出番が多い。それはとてもいいことだけど結局扱い的にはこんないい子がいるのにそれでも旧ヒロインには勝てなかったよみたいな感じにも取れてなんか複雑な気分です。

身も蓋もない言い方をすれば物語の都合上、種子はああなるしか無かったとも言えます。
2話で主人公と種子が付き合ってハッピーエンド。それはそれでアリだとは思いますがそれだと果たしてこの作品が良作であると評価されたでしょうか?
否。この先に待ち受けるなんとも言えぬ喪失感。やり切れない切なさ無くして秒速という作品もまたあり得ないのです。


結局主人公は卒業と同時に東京へと舞い戻るのですがそうなるとなんだか惜しいことになって参ります。
完全にたら、ればな話ですがもしも高校3年の間も文通を続けていればどうだったでしょうか。
互いに卒業したら東京の大学へ行こうみたいな流れになりそれを励みに頑張れたのではないかと。
そして東京で再会する2人。ハッピーエンド至上主義者も満足なこの展開。どうですか?
確かに美しい展開ではあるけどこれじゃここまで話題にはならない作品に留まったでしょうね。

まどか「間違ってないのに、幸せになれないなんて、ひどいよ」

主人公の今までの選択に間違いが無かったかはなんとも厳しいところですが実際どうだったでしょうか。

そもそもすべての元凶となる転校。これは当時ガキだった主人公にはどうすることも出来ず旧ヒロインも1人で東京に残るわけにも行きません。
それでも東京ー栃木でなんとか繋がりは保ててたあの頃。
ここで無慈悲な主人公の転校。しかも種子島。これも主人公にはどうすることも出来ず只従うのみです。

その後の文通をなんとか卒業するまで継続出来てれば・・・敢えて主人公のミスを指摘するならここでしょうか。

しかしこれも酷な話。

そもそも鹿児島行きが決まってから旧ヒロインと会った時点であちらは別れを覚悟してたと思われます。
この先は1人でも頑張って生きていこうと。

そんな相手に対して恋愛感情を維持したまま3年近くも文通を続けるなど至難の業。
段々と疎遠になっていくのも自然な流れだったと思われます。

なのでここまでは主人公は悪くはないのです。

問題があるとするならやはり高校時代。種子の思いを受け止められなかったことになるでしょう。
このへんは上でも書いたんで省きます。

そしてもう1つ。
時金さんも仰っておられましたがそこまで旧ヒロインが気になるならば卒業と同時に逢いに行けばいいではないかと。
確かにその通りでしょう。
まあ高校での3年間で段々とやり取りがなくなり自然消滅した形になった今となっては今更凄まじく逢い難いというのも当然あったかとは思いますが。

色々ありましたが種子以外での主人公の選択ミスは言うほど無かったような気はします。
ある意味では物語の犠牲者とも言えます。

やはり旧(だるくなったので以降旧で)をいつまでも忘れられなかったことが最大にして唯一の難点だったのかもしれません。
なにが彼をそこまでさせたのでしょうか。もはやトラウマクラスです。
彼女を守れなかったことへの負い目なのでしょうか。
彼の中では旧はあの頃のどこか弱い旧のまま止まってしまっていたとでも言うのでしょうか。
旧のようにある程度早い段階で割り切れていたならば・・。

んで色々あって3話のラストの例の踏み切り。
ご存知主人公と旧がすれ違うあの名シーン。

書き換え前では個人的にはあれは主人公の妄想だと書きました。
あの踏み切りは主人公に取って特別な場所。しかも異常なほどに初恋相手を思い続けてきたのだから妄想が見えても不思議などない。
あのタイミングあの場所で旧が偶然いるというのも出来すぎだし電車通過のあの時間だけでもう姿形もないのも少し不自然に思えるのがその理由でもある。

と言うのがその理由でしたが改めて物語を見直してみていい機会だったので測ってみました。電車通過の時間。

マミさん「うーん、時間計測ねぇ。確かにすごいけれど、タイムが問題よね」

確かにその通り。なんとも微妙なライン約18秒でした。
18秒あればあそこから影も形も残さずに立ち去ることが可能なのか・・。
直進だけなら多分不可能ですがよく見たらすぐに曲がり角があるようにも見えなくもない。

つまりこれだけで妄想でしたと言うには少し無理があるのです。

まあ仮にあれがホンモノの旧だったとして何故そのまま立ち去ったのでしょうか。

見れば分かりますが旧は明らかにこちらに気付いていて振り返ろうとしています。
そこまでして何故そのまま消えたのか。
彼女にとっては主人公などもはや古き良き思い出の1つに過ぎません。
婚約者もいて当然そのへんはとっくの昔に割り切ってます。
ならばこちらに気付いたのであれば「あら久しぶり」と気さくに話しかけても良さそうなもんだと思います。

気まずいから避けるなんて理由はどこにもないはずなのだから。

まあ最も自然なのは「昔のあの人に似てるけどさすがに違うわよね」みたいな感じで立ち去ったと考えるのが妥当かもしれません。

しかしそれじゃ少し面白くない。
映画的にあのシーンに敢えて意味を持たせるとするなら多少迷いながらも前に進んで行った旧と過去を振り返り続けた主人公の対比のような感じでしょうか。

最後の主人公の笑みを「いつまで拘ってんだ 俺も前に進まないと」という前向きな方向に取るか「ついに俺にも幻想が見えるようになったか・・・」という自嘲と取るか。

まあどう考えても前者だしそのほうが綺麗に物語を締めることが出来ます。

結局この作品で何を伝えたかったんでしょうね。

男は女々しく女が逞しい? 男は恋愛を引きずるが女は割り切れる?
うーん。 果たしてそんな単純なもんでしょうか。
男でも割り切れる人もいるし女でも引きずる人も当然います。こんなもんは人それぞれであって男がどうとか女がどうとかそんなもんでも無いような気はします。

え?私? 自慢じゃないけど初めて付き合った子と別れた時は冗談抜きに2年程度は引きずりました。
所謂寝取られに近いもんでしたが思えばそこから私のNTR属性が覚醒を始めたのかもしれませんね。

要するに恋愛なんて思うようには行かないってことです。初めての相手とそのままずっとなんて極めて稀なことでは
ないでしょうか。出会いと別れを繰り返す。それが普通だしそれでいいのです。

そういう意味では妙にリアルなこの作品。そういうところが欝だの虚しいだの言われながらもある程度共感されて話題となり人気が出たのかもですね。

難点を敢えて挙げるなら余りに短くて色々描写が足りない点でしょうか。
ある意味ダイジェストを見てるような気分。特に3話。
しかし足りないからこそ色々考察出来る楽しさがあるとも言えるのでこのへんは良し悪しかも。
只、余りすっきりとはしないでしょうね 視聴後に。

まあそれでも恋愛ものだと最後は必ず上手く行く。
そんな展開が溢れてる中こういう作品があるのもいいもんかもしれません。
そう思いながらもソッと再封印するのだった。

投稿 : 2015/10/09
閲覧 : 496
サンキュー:

69

ネタバレ

小田原富士夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切ないです

言の葉の庭から流れで見ました。

これは切ない。エンディングで圧倒されるというか鳥肌が立つ。
なぜ、手紙が出せなくなったんだろう。

なぜ、気持ちと裏腹に行動してしてしまったんだろう。

ただ、ただ、せつない。

投稿 : 2015/09/29
閲覧 : 206
サンキュー:

10

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

男女のピュアな初恋と、男のほろ苦い人生。名作級恋愛映画ですが、ほろ苦い!

新海誠監督の第4作目。
ピュアで切なくも美しい初恋から、離れていく人生のほろ苦さを、美しい映像美で描いた1時間ほどの名作映画です。

非常に美しく、趣が深い名作なのですが…後味は、ほろ苦いです。
視聴者のこれまでの人生観によって、結構好みが割れるかも。
…それでも、アニメファンならば一度は必見の名作です。

{netabare}『物語』
大きく三部作に分かれる構成。
1話「桜花抄(おうかしょう)」
仲の良い初恋の小学生の男女が、転校によって引き離され、必死に逢いに行く。
非常~にピュアなラブストーリー。
まさにピュアな初恋の綺麗さを凝縮したような話でした。
…子供にとっての「転校」は人生の一大事ですな。
近年記憶に新しい限りでも「放課後のプレアデス」「天体のメソッド」など、少し前でも「夏色キセキ」とか。
子供の狭い世界観において、親しい友達や恋人との離別は圧倒的な壁です。
本作では最初、ヒロインの明里(あかり)が東京から栃木に引っ越した時点では普通に文通で済んでいたのに、主人公の貴樹(たかき)が鹿児島に引っ越す事が決まった時、貴樹は「二度と逢えなくなる」焦りから、行動を起こす…。
明里が栃木の時点でも一度も逢えてないし同じことなのに?
いやいや、栃木と鹿児島じゃあ、心理的にも絶望的な距離の差があるんですよ!
…第一話は、大人基準で考えたらアカンです。
貴樹が明里に逢いたい一心で泣きながら孤独な電車旅を続けた、明里が深夜まで待ち続けた、どちらにとっても正に人生を賭けた大冒険だったはず。
この一途さは、小学生ちょい過ぎた中学生という幼さ特有の純粋さあり、ハラハラドキドキしました。
…ついでに「携帯電話不所持」という時代背景もキモ。
ここで携帯なんてあったら、この第一話成立しませんねw

「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」
というキャッチコピーですが、この時の二人は、全速超特急で突き進んだ結果、再会出来たのだと思う。
「初恋の純粋さ」という点では、桜花抄が…全盛期でしたねぇ。

…さて、ここで終わっていてもピュアで美しいラブストーリーだったのですが、そうはいかない!
「2話・コスモナウト」では鹿児島で高校三年になった貴樹に恋をする澄田花苗視点の、切ない青春恋愛劇に。
22分の短い尺の中、片思いと生き方に迷う少女のピュアなラブコメを描かれる。
あー、澄田ちゃん負けヒロインだわー。メタ視点で、1話観ている視聴者は、澄田ちゃんに目が無い事分かってしまうのが切ない。
貴樹めっちゃイケメンで優しい、これは罪作りな男ですなぁ…。
「初恋を引きずる少年と、負け確な少女の片思い」
…いやいや、実はこの時点ではそこまで引きずってはいなかったような?
貴樹は初志貫徹で明里との恋続ける(高3だし多分それなりに優秀だろうし、あと少しで実現可能)か、澄田ちゃんに乗り換えていれば丸く収まった。
…という冷めた展開には、実際なかなかいかないですね。

ラストの表題作「秒速5センチメートル」
大人になった三人の恋の行方は…!?
………ほ、ほろ苦い…。
桜舞い散る線路。花弁が秒速5センチメートルで落ちていく。
運命的?な再会を果たした二人が、振り返る…が、空気読まない(いやむしろ読んだのか?)電車が、ディスコミュニケーションを象徴していたのか…。
※魁!クロマティ高校風に
不良「あ!!ひょっとしてよ…中学生で別れた二人が大人になって再会、再び結ばれてめでたしめでたし!というラブストーリーなんだな!?」
北斗「普通に考えればそうなるだろう。だが…初恋は実らなかった」
不良「うわ~つまんね~~~いかにもホントっぽい初恋話だなー!」
北斗{netabare} 「明里は別の男と結婚していた。貴樹は別の女と付き合っていたが明里への未練を見透かされたか振られてしまった」 {/netabare}
不良「うっわ~つまんねー!けどすげ~~リアルな話だー!」
神山「確かに初恋の二人の恋が再び始まれば、ラブストーリーは格段にドラマチックになるだろう。でもそれは所詮ウソ…新海誠作品は甘くない」
(4巻89話より)

……すいません、ふざけすぎました。

初恋のほろ苦さってレベルの話じゃないですな。
実らないのは仕方が無いにしても、男の人生そのものが迷走していく様はちと残酷過ぎませんか…。
「1000回のメールでも、心の距離は秒速1センチも縮まらなかった」
うう~~~む。せつない。
「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」
超特急しかないのでは。中学生の時のように。
物語ならばそうだろう。
けれど、リアルな人生だと、日々の生活に埋もれて、次第に生きる速さが失われていく。
面白くないけれどこれもまた人生…。

非常に示唆に富んだ名作で、おそらく私の理解は全然的外れかもですが。
「ガキの初恋の未練引きずってるんじゃねーよ」
というテーマかも?
いやいや、でも貴樹君の気持ちも分かる気がする…ところが、本作のほろ苦さなのかも。
…総じて間違いなく名作なのですが、後味は最悪なので、ちょっと評価は辛くしてしまった。
(それでも4点)


『作画』
非常に美しい作画が本作の持ち味です。
特に風景描写は抜群に美しく、ハッと目を見張る程です。
心情描写も過剰に説明しないで、背景の美しさで繊細に表現されているのが素晴らしい。
キャラ作画も明里ちゃんはめっちゃ美少女で萌えますし♪
作画が良いので、内容の好みに関わらずに高評価したくなります。

『声優』
水橋研二さん、近藤好美さん、花村怜美さんいずれもピュアで良い演技でした。
水野理紗さんはプロだけに一人抜きん出てました。

『音楽』
主題歌「One more time, One more chance」が抜群に心に響く。
あまりの切なさに涙腺が…!
ほろ苦いぃぃぃ!
映像美だけでなく音楽面でも良いです。

『キャラ』
貴樹は高校時代は理想のイケメンだったのに…。
私は男なので彼には同情的、女々しいとは思わんですよ。
頑張って生きていると思いますが…女性は良く見てますねぇ。

明里ちゃんはめっちゃ美少女、萌えアニメのヒロインに負けてない可愛さです。
中学生の女子で深夜まで一人待つ行為は、色んな意味で人生を賭けた大冒険でしたよ。
(このシーン不自然と見るのは無粋ですよ。多分このあとめっちゃ怒られた、けどそれ覚悟してたと予想)
…女性の方がしたたか、という事なのかなぁ。

澄田花苗ちゃんは負けヒロインですが、非常に良い子で可愛かった。
切ないけれど、人生の試練乗り越えて生きていける希望が。
お姉ちゃんが良いキャラでした。

…本作はキャラ自体の魅力はあまり関係なく、少年A、少女BとC、でも差し支えない構成。
決してキャラがダメという事では無くそういうタイプの作風だと思う。
私は貴樹も決して嫌いじゃないですよ!

『追記』
4.1点。私はあにこれの中では採点甘めなので普通レベルの良作にもホイホイ4点台付けてしまうので、これ程の名作級にしては意外と低過ぎる!もっと加点したい!
…我ながら意外でしたが、意外と好きにはなれなかったのかも。{/netabare}

投稿 : 2015/09/04
閲覧 : 374
サンキュー:

61

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

チュウニ以下?

評価高いので一応全部見てみましたが1mmも共感できませんでした。
チュウニ臭いよりも更に精神疾患でもあるのかと思ったほど。
私だったら確実にこんな主人公に興味もてませんね。暗すぎて。

投稿 : 2015/06/19
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秒速5センチメートルのストーリー・あらすじ

東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。(アニメ映画『秒速5センチメートル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2007年3月3日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
5cm.yahoo.co.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1...
主題歌
≪ED≫山崎まさよし『One more time, One more chance』

声優・キャラクター

水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督:西村貴世、美術:丹治匠/馬島亮子、音楽:天門

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