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「未来のミライ(アニメ映画)」

総合得点
65.5
感想・評価
228
棚に入れた
862
ランキング
3225
★★★★☆ 3.2 (228)
物語
2.9
作画
3.8
声優
2.9
音楽
3.3
キャラ
3.0

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未来のミライの感想・評価はどうでしたか?

2010sw さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

子育ては本質じゃないぜ

いろんなレビューに
子育ての話とか
つまらないとか多かった。
でも観に行ったら・・
子育ての話は本質じゃなかった。

僕等の命は、奇跡的な偶然で生まれてきたこと
それは特攻での生き残りであったり
優しさと一生懸命さの出会いであったり
そして伝わっているコトがあること。
曽祖父の乗り物好きは、くんちゃんの列車好きとか
ばあちゃんの頑固な性格は、そして未来にまで。
そんなふうに世界が成り立ってる・・
と自分は観た。

途中、眠い場面があった。でもそれは、
つまらない眠さでなくて
幸せな眠さだった。
こんな演出があるのかと思った。
自分はかつてカヌーをやっていて
湖の真ん中に漕ぎ出したとき
そこで空を見上げての昼寝がとんでもなく
ゼイタクと感じたことが有る。
何もしないゼイタク。
そんな幸せな眠さ。

芸能人俳句査定の夏井センセイが
俳句は、何処まで想像力を飛ばせるかだという。
妄想か現実か?読み手はついていけるか?
判りやすさに振ってはいるけど、そのさじ加減も
面白かった。

祖先の命、未来の命、そして犬の命まで
なんというか、命は、こういうふうに
表現してほしいなと自分は想う。
犬が人間の姿をしていたのは、
監督が命として大事に描いているからと思う。

犬は子供達と遊び、成長し
そして命に終わりがあることを教える。
家族という木の大事な枝だから。

絵は緻密な手書き風。オープニングの街のズームとか
うわーwwやってるやってるwwwって感じで・・
その他随所にあー一時停止ボタン押してーと思いました。
ありがとうございましたって感じでした。

投稿 : 2018/07/30
閲覧 : 221
サンキュー:

8

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夢か現実、幻か?

 くんちゃんを中心に家の中にある庭を通して、自称、王子様や未来からやってきた妹のミライちゃんとの不思議で唐突な出会いがあるです。さらに昔の家族や未来の誰かさんとの出会いがあった物語だったです。

 妹が生まれて嫉妬するくんちゃんの子供らしさが、いい感じです。もしかしたら、兄妹のいる家庭ならどこでもある光景かもしれないです。

 くんちゃんの家には、何かあると思えない連続だったです。自称、王子様の登場(すぐ誰だかわかるけど)、ミライちゃんの登場は、面白かったです。ある物をかたずけようとするのだけれども、その行動が怪しいような、面白いような感じで楽しいです。

 さらに子供の頃の{netabare}お母さん、若いころのひいじいさんに出会う展開は、{/netabare}くんちゃんに理解できたのかなぁだったです。でも、誰だったかはなんとなく、くんちゃんにも分かったみたいです。

 くんちゃんが一人になっときに、何かに問われる場面があるけど、そこにこそ、くんちゃんにとって家族について、ミライちゃんについて考える瞬間を見たと思ったです。

 タイムスリップかもしれないし、くんちゃんの夢かもしれない、一体今まで何だったのかは、深く考えない方が良いかもしれないです。

 見てて、自分自身や見た日との幼い頃を、思いだせないながらも想像してしまうような、感覚を持たせてくれたかもしれない、ほんわかというかどこか面白いアニメだったです。「これで、いいのだ!」です。

投稿 : 2018/07/30
閲覧 : 353
サンキュー:

13

ネタバレ

獅苑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ほのぼの日常系

内容は日々の内容に焦点が当てられておりストーリーらしいストーリはなかったように思えた。
個人的には作画がすごく感動した。内容も個人的には好きであるが人を選ぶような気もした。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 175
サンキュー:

2

ひき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

子育ての大変さが親と子の両方からわかりますね。

4歳のくんちゃんに妹のミライが生まれた。
これまでくんちゃんだけ見てくれてた両親が妹に掛かりっきり。
おもしろくないくんちゃんは妹ミライをいじめたり、いろいろ悪さをしてみたり…。
そんなとき、知らない女子高生が突然現れる。

兄弟ができると必ず起きる上の子のやきもち。
くんちゃんの相手が出来ない忙しい親に代わって、
妹が未来から来てくれたり、くんちゃんが未来に行ったり、過去に行ったり…。
くんちゃんはタイムワープで出会った人たちを通して成長していく。

小さな子どものいる家族向きのよい作品に仕上がっていて、
これを見た家族はきっともっと仲良くなれるんだろうな…と思わせる。

ただ、くんちゃんの声が最後までなじめなかったのが残念だった。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 168
サンキュー:

8

fu+i さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

既視感がいっぱい!

ゆっこが吉田にしか見えなくて、おとうさんにバレずにひな人形をしまうくだりがPCPぽかったので、きっと、細田監督、制作中にバクマン。見たんだな、と思った。

それと、過去の作品を連想させるようなシーンがいくつか出てくるのは、遊び心だろう

これこれのシーンのあとに、この登場人物のこれこれのシーンを持ってくるか、てのが上手くて、よくできた作品だと思います。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 305
サンキュー:

7

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

くんちゃん、好きくないの!

んー、最後だけは少し感動したけれど、スケールもなんか小さいし、ラスト以外ほとんどが退屈だった。

細田さんは「時かけ」と「サマーウォーズ」で才能を枯渇させてしまったのかなぁ。
{netabare}
くんちゃんの成長物語ではあるのだけど、致命的なのはくんちゃんのことが全く好きになれなかった点。声も何故か大人を起用していて違和感しかなかった。終始ただのクソガキめって腹立たしく感じてしまったんだけど、これはあれかなぁ、私自身が子どもを育てたことがないからなのかなぁ。

しかもタイトルが「未来のミライ」と言う割に未来ちゃんがかなりの脇役で、そんなに活躍しないのもなんかしっくりこない。ほとんどくんちゃんの一人旅のような感じだった。

映像は綺麗だけど、キャラ作りがうまくない。魅力的なキャラがひいじいじくらいしかいないのも弱いところ。

最後あたりの演出はかっこよかったし、ひいじいじとひいばあばの出会いのシーンは感動したけど、時すでに遅し。おもしろくなってきたぞっと思った瞬間に終わりを迎えた。

これまでの細田作品の中でも最低の出来かなぁ。「おおかみこども」もあんまりだったけど、明らかにそれ以下。
残念ながら何度も観たいとは思えなかった。「サマーウォーズ」のときのようなやる気をもっと見せて欲しい。こんな作品でお客さんを楽しませられると思ってるのか。自分で見直してみて、おもしろくないことに気付かないのか、もしそうなら監督としてどうなんだろう。

初期のヒット作にあぐらかいてないで、ちゃんとした脚本家付けた方が良いんじゃないだろうか。
{/netabare}

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 273
サンキュー:

10

ネタバレ

しゅう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

期待外れ

楽しみにしてたけど…
①主人公くんちゃんの声が合ってない
②ダラダラと山場の無いストーリー
③未来ちゃん出番少なくね
…と作画が綺麗なだけの超ガッカリ作品
。゚(^ω^;)゚。
アニメ映画は俳優さんのキャスティング多いけど
冒頭から違和感有り有り、ホント声って重要だなと再確認でした。
山場&感動の無いストーリーも含め
自分の中では細田守 作品一の駄作かなと思います。
…つまらな過ぎて席を立つのをガマンしちゃいました
。゚(^ω^;)゚。

投稿 : 2018/07/26
閲覧 : 213
サンキュー:

8

ネタバレ

BERG さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一つ一つの要素はいいけれど

物語の主題であろう”家族が今存在してることの奇跡”や、美術背景に作画、主題歌はそれぞれいいと思いましたし、テレビ俳優の方々の声優業も全く見れないという程までとも思わなかったので、クオリティ的にも劇場に見に行って損だとまでは思いませんでした。

初め予告を見た時は、未来から来た妹と主人公が何かこれから起こる問題に立ち向かっていく話なのかなと想像しましたが、主人公のクンちゃんが幼児特有のわがままや赤ちゃん返りから癇癪を起すと、その都度過去に飛んだり?、未来に飛んだり?して、そこで諭されたりなどして、家族の大切さなどを感じていくという話でした。

何というか、大きな起承転結がなくて、こういったテーマを扱うにしてももっとテンポよく出来たのではないかと思ってしまう。ひな飾りしまう一連のシーンはあんなにいるか?

主人公が4歳なので、そんな幼児に大人の考えで諭したり、駄々を捏ねてちょっと怖い世界に放り込まれたりとか、何とも可哀想とも思いました。

そもそもミライちゃんはなぜ未来から来たの?現代と未来とでミライちゃんは同時に存在出来ない設定ならクンちゃんの妄想の世界ではないのだろうし、明確にタイムスリップしてるならその全編にミライちゃんが出てこれば兄妹の絆は深まりそうなのにそうでもない。最後の駅の場面は未来なの?そういう世界観や設定が曖昧で分かりづらかったです。

駅の場面などこれでもかと映像にこだわったシーンがあるけど、それが意味する話の中身よりその映像の力掛けた感のほうが目立っていたと思います。

何とも微妙。1回観たら良いかなという感じ。

投稿 : 2018/07/24
閲覧 : 189
サンキュー:

8

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

山下達郎がいなかったらゾッとする。。。

オープニングとエンディングを山下達郎が当ててなかったら、この作品自体が破綻しかけないほど、無茶苦茶なストーリー構成であり、ストーリーの主軸や緩急というものを考えておらず、細田守ファンを辞める人が後を立たなくなるのでないだろうか。劇場ではため息、寝る人、痴話ばなしを始める人など当たり前だが飽きられている。

細田守さんの言いたいことは良くわかるのだが、支離滅裂な上にだからといって個々のエピソードに深みなどないのでぼんやりするどころか、キャラクターの行動も定まっておらず、リアリティを出したいのだろうが逆にリアリティがない味気ない会話をしている。よくこれで企画が通ったものだ。関係者試写会などで観たら「普通」はプロデューサーなり配給会社からストップが掛かる。


作画に関しては正直、ジブリレベルで細やかで繊細だがストーリーが全く活かしきれていないし、何よりも後半の「未来世界?」の展開と前半の日常の設定がアンバランスすぎてこの上なく居心地が悪い。恐らくは「時をかける少女」→「サマーウォーズ」→「未来のミライ」と細田守の頭の中ではSF設定が統一されているのだろうが、非常に見せ方が下手くそで、誰も共感などしないだろう。

近年稀に見る劇場用アニメの駄作であり、細田守作品としてもダントツでワースト1。細田監督のこれからが非常に心配だ。

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 340
サンキュー:

16

ネタバレ

M.out さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

すごい画

自然主義的な動き、と言えばいいのか。私が感じたのはキャラの実在感。片足ずつ階段を下ったり、外を眺めようとして窓ガラスを曇らせてしまったりする。そんな子どもらしさ、はとてつもないのではないか。
まあ、話はどうなのか、といえば陳腐な気がしないでもないし、似たテーマで言うなら「リメンバミー」に敵わない。
なんかくんちゃんが「好きくない!」と叫び、中庭みたいなとこに出たと思ったら、ファンタジー世界にすっ飛んでいき、過去の血縁者に遭遇し、よく分からないけど何か解決する。みたいなエピソードが、4つ入ってる短編集みたいな感じ。
ただ、やはり実在感だけは飛び抜けてる。あと、抽象的な描写もパッとキメる画の鋭さ。もうこれだけで観てられるし、それだけのために観れば良いと思う。
{netabare}うーん、あの東京駅の禍々しい新幹線のあの恐ろしさたるや。家族が居なくなったことで、「家族による自分という存在の証明」ができなくなった先に何があるのか。その回答があの「ひとりぼっちの国」行きの新幹線である。ドクロの座席がくんちゃんを歓迎するようにぞろぞろと道を開け、待ち構える。怖くなって逃げるけど、驚きの吸引力により再び車内に吸い込まれる。みたいなギャグ的シーンもこの恐怖を全く緩和できない。
あの血のような赤色とか、死を感じさせる雰囲気とか、どこかで見たなぁと思えば細田守版ワンピースである。あの、オマツリ男爵のやつである。そういえば、あのオマツリ島って「ひとりぼっち」だったよな。ここでワンピースのネタバレをしていくのは気が引けるけど、簡単に言えば「仲間を失ってその事実を忘れられない男爵」の話であり、「生者がいなくなったものを忘却できない」話である。
細田守は親しい者との別離に何故か死の匂いをくっ付ける、面白い感性がある気がする。これは悪意な気がするが、まあよい。
もはや私の妄想を語ってるだけなのだが、くんちゃんがもしもあの新幹線に乗ったのなら、居なくなった家族に囚われることになったのではないか。そんなことを思った。
{/netabare}

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 152
サンキュー:

6

ひつまぶし さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

圧倒的作画

大画面でみると本当にすごい
実際に映像が動いていると酔いそうなくらい
子どもの描写も素晴らしい
なんであんなに子供っぽい動きになるんだろう

途中からは超展開
そしてそれらに理由が語られないのが少し納得いかなかった
まあすべて子どもの想像力といってしまえば解決ですが

映画館で観てよかった

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 170
サンキュー:

6

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

育児ビデオ

これはいったい誰をターゲットにしているのかわからない映画でした。
正直、最初から最後まで全く山場のないままするーーっと終わった。

終始くんちゃんの3歳児ならではのわがままで始まり不思議パワーで改心。
というのが延々続く。

細田作品ではサマーウォーズが一番好きで本当にエンターテイメントとして楽しめた最高の作品だったのにどうしてこうなった。。。

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 214
サンキュー:

17

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

★★★☆☆☆

おもしろくなかった!

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 178
サンキュー:

3

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ホームビデオ【ネタバレ大量】

なんの情報もなしに映画館に突撃!
上映時間が始まると、延々と続く新作作品のCM攻撃にうんざりしましたが、
内容のほうはしっかり見てきました。
ネタバレが多量に含みますので見てない方には読むことをオススメしません。
{netabare}
作品のテーマがなにかというところは最初のOPムービーのところで「家族かな?」と感じられるあたり中々わかりやすい。(子供が見てわかるかは知りません)

中庭が未来や過去の家族に出会う場所、もしくは繋がる場所である、そういう設定について、
なぜこの場所は別の時間に繋がってしまうのか?という現実的な疑問、リアリスト的な疑問を途中は追い続けていましたが、そうじゃないことに気付きます。
なぜ、繋がるか、は主題ではないのです。
繋がって、クンちゃんがどうなるか、変化もしくは成長したクンちゃんを見て、親がどう動くか。
そこにリアリティの追求、想像の中のリアリティが存在します。
ここで共感できればそこにはリアリティが存在した、という事です。
「子供っていつのまにか成長しているんだね」
父親の言葉ですね、中庭の時間は「いつのまに」であり、
親は子供の成長しか知らない、なのでそこでリアリティが成立しえる仕組みだと思います。

さて、それでも中庭、という不思議な空間には興味が尽きません。
中庭が一体どんな人とクンちゃんを引き合わせているでしょうか?
・イヌッコロの擬人化
・ミライ(妹)ちゃん
・母親の幼少時
・曽祖父
・未来のクンちゃん
イヌが入っているので、血縁者ともまた違うし、
曽祖父は一緒に暮らしていないので、明確には家族とは言いがたいかも知れませんが、
それでも、大きな枠で考えれば家族でしょう。

中庭では、言葉が伝わらない人との理解をし合うように引き合わせているのだと感じました。
犬は人語を解さないし、ミライちゃんは赤ちゃんで言葉がまだわからない。
母親は、これは少し難しいですが、母親とのコミュニケーションの失敗、そこから、言葉が伝わらない、もしくは気持ちが伝わらないから、同じ歳ごろ時代の母親を見せて、母親への理解を深めさせた、そういう仕組みでしょう。
考えれば考えるほど、都合のよい「中庭」ですが、前述したとおり、中庭の存在を疑うような見方は間違っており、中庭のあとどう登場人物が変化したかをみるのが重要です。


中庭で出合った母親については、先ほど少し述べましたが、
クンちゃんが寝ていながら涙の粒があった母親に対して、よしよしと、頭をなでたのが、
母親に対する理解の現われでしょうね。

曽祖父との出会いから、初めて挑戦しようとすることへの取り組み方の変化がありましたが、
曽祖父をカッコイイと思うことから、やはりあのくじけない心が出来たのではないでしょうか。
私はこの曽祖父パートが一番気に入っているのですが、クンちゃんと、
もう出会えない、そんな人がクンちゃんを変化させる。
時代や時間の経過によって希薄になった繋がり、忘れかけられていたモノが
現代のクンちゃん、若い人間に大事なものを伝える、そこに喜びを感じてしまうんですよね。

さて、終盤はクンちゃんとはなにか、ミライにとって自分とは何か、幼稚園生に問いかけることかよっ!?
という結構クンちゃんにとって重いことを問いかけます。
つまり、東京地下駅で忘れ物センターで「忘れ物はあなた自身ですか?」と聞かれたのは、
クンちゃんがクンちゃんの中の心とコミュニケーションを取れていないことを示していたのだと思います。

黒い新幹線に乗ろうとするのは未来のミライではなく、今のミライでした。
つまり、今ここで問われているのはミライに対する態度、
自分をどう振舞うかという自分に対しての選択です。
ここで、「ミライちゃんは貴方にとってなんですか?」という問いに
「ミライちゃんはボクの妹」ではなく、「ボクはミライちゃんのお兄ちゃんだ」と言っていることからも、
ここでクンちゃん自身が何であるかを主題においていたのは明確です。




純粋で無垢、他人に対しての理解というものがまるでなく、
出来ないこと、わからないことに対して嫌だったらいやと理解を拒んでしまうクンちゃんでしたが、
それを一つ一つ拒むことがなくなっていく、他者との断絶が消えていく。
そういった経験から、努力のない理解の断絶に対するメッセージが込められているかもしれません。

私も子供が泣く声は大の苦手ですが(気分が落ち込むので)、それを受け入れた先を見ないと、この作品の伝えたかったことは届かなくなってしまっているかもしれませんね。


{/netabare}

おまけ【タイムトラベル・パスポート】
{netabare}
この作品で安直だなーと感じたのはミライちゃんのあざです。
ミライちゃんのあざが、何か中庭の影響なのかとか、直したいとか、
そういうストーリーにからめて来るのかと思ったらそうではない。
単純に、クンちゃんに未来のミライちゃんを認識させるためだけのキーアイテムとして、
出してしまっているなと。

さて、このような、時間旅行先で、知り合いに旅行者を本人だと証明させる、
肉体的、もしくは知識的証拠、いわばタイムトラベル・パスポートは過去の作品だとどのようなものがあるでしょうか?
上手く表現している作品を探したいと思います。

・「涼宮ハルヒの憂鬱」における朝比奈みくるの、キョンしか知らない首筋のほくろの位置
・「シュタインズゲート」における、岡部倫太郎は、顔パス(跳躍した時間が短いため有効)
等々・・・この例としては、肉体的成長によってより顔から認識できない場合に、
本人の詳細な情報が生きてくるのでしょうね。

また、君の名はでは、時間旅行先ではありませんが、瀧と三葉は、事件収束後に顔でお互いを認識していますね。
(三葉が東京に会いに行き、瀧君に顔で認識されなかったのは、そもそも瀧君が三葉の顔をしらないため)

ドラえもんが未来から来たという証拠として、未来ののび太くんの末路を見せていますね。
これはドラえもんは元々のびた君の知り合いではなく、未来から来たという「証明」のために使用された、
タイムトラベルのパスポートのもう一つの形ですね。
ジョンタイターが未来から来て未来の情報を言うのと同じように、ですね。

このパスポートを上手く活用している作品もあるだけに、この作品は少し安直な気がしました。

{/netabare}

おまけ2【ホームビデオ】

{netabare}
この作品のテーマは「家族」だと思いますが、明らかに変化を迫られているのはクンちゃんのみであり家族の中のクンちゃんを描いているため、「家族」というテーマから離れがちだと感じました。
途中ホームビデオのように成長を見せられていると感じましたが、まさに、
ビデオの主人公はクンちゃんでした。
そのため、テーマの「家族」とどう繋がりがあったか、再考する必要があります。

穿った見方をすれば、くんちゃんばかりが変化を求められてて理不尽と感じるかもしれませんが、
クンちゃんという子供が要求する駄々が理不尽すぎて、それは隠れているように感じます。
クンちゃんは新しい家族の形に収まるように変化を迫られ、適応していきますが、
それは、妹を大事にすることで「家族を大事にする」という、社会常識を学ぶために必要なステップとも取れます。

「ものに対する取り組み方」「家族との接し方」そういうものを学んでいるのです。
駄々をこねながらも家族から学び成長していく、くんちゃんでしたが、
学んだことや、くんちゃんの駄々をこねながら学んでいくスタイルを自分と重ねて、
自分は今、学ぶこと・興味を持つことに対して、臆病になっていないか、
そう戒めることが出来ると思います。

つまり家族とは社会であり、社会に対して自分がどう接しているか、
そういうテーマの提示なんじゃないかと思います。

{/netabare}

投稿 : 2018/07/22
閲覧 : 331
サンキュー:

34

ネタバレ

MLK さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:----

無題

まず第一に、これは「未来」に関する話ではない。

今回出てくるのは、徹底して「過去」の話である。


この映画を要約すると、話のクライマックスは

主人公が妹の「兄」であることを自覚し受け入れるところにある。

しかし、そこに行き着くまでに延々と行われる家族史の振り返りが、全くクライマックスに結びつかない。



少しややこしい話になる。

そもそも、家族というものは結婚や出産がなくとも簡単に拡張可能な存在だ。

極端に言えば、たとえ血縁関係がなくとも相互にそう思うことができれば家族関係は成立する物であり、むしろ映画はそういった形の家族にフォーカスしたものが多かった。

今回で言えば、先祖が多くいるというのは遺伝血縁的な話であり、兄になる、というのは認識の問題だ。

私に多くの先祖がいることと、私が彼女の兄になる、というところに何の関係があろうか。

ところが、本作では血縁性と認識の問題が混同され、中盤と終盤が全く結びつかなくなっている。



これが、過去作でも家族の血縁性をどうしても捨てきれなかった細田監督のせいなのか、歴史的な運命と個人的恋愛感情を短絡させた「君の名は」の弊害なのかは分からないが、とにかくオススメしがたい。

日本の30~60代向けにマーケットを絞ったとすればかなり納得してしまうが。




7/22追記

私のこの作品に対する怒りは、必然性への怒りかもしれない。

家族史の発見により自分をより大きな視点で見れるように成長した主人公。

しかし、それが負のものであったら?

血縁家族との関係が「必然」であるならば、その「必然」へと飲まれるほかないのか?

細田作品はどうもそのあたりが能天気というか、家族に嫌な思い出のある人は私のようにアレルギーでまくりになります。



私があなたの子であることも、親が私を生んだことも、本当はすべて偶然なんです。

あるのは今私がここにいる(かもしれない)ということだけであり、それならば血縁的に妹であるかそうでないかに関わらず、守りたいと思ったら守ればいいんです。

現実でなかなかそれができない私は、映画だからこそそういうものが見たかった。

投稿 : 2018/07/22
閲覧 : 193
サンキュー:

11

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これから子育てをする人が見るべき映画

おそらく、独身で一人っ子の人がこの映画を見ると、全く好感が持てないかもしれません(間違っていたらごめんなさい)

物語は
今まで両親の愛情を独り占めしていた主人公(くんちゃん)が、突然の妹(赤ちゃんのミライちゃん)の出現により、愛情を奪われたと感じ、嫉妬します。
結果として両親に駄々をこねます。妹を嫌いになります。
でも、不思議な出来事が起こって……

幼子がわがままを言い駄々をこねて泣くシーンが随所にあるので、独身の人が見ると不快に思うことが多いと思います。
でも
幼い頃の嫉妬やわがままは、誰もが経験しているはずです。
『自分は昔、こんなわがままを言って両親を困らせていたのか…』と感じていただければ幸いです。
そして、
これから育児をする方は、こんな時にどうすればよいかを考える良い機会です。

子育ては、親にとっても初心者です。
最初から上手くなんて行きません。
誰もがが苦労し、試行錯誤をし、汗まみれになりながら子育てをします。
だから、うまくいかなくとも落ち込まないでください。

最後に、この映画で福山雅治さんが、何気に登場し、カッコいいセリフを言います。
楽しみにしてください(^_^)。

投稿 : 2018/07/22
閲覧 : 507
サンキュー:

31

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

思ってたんと違う。

サマーウォーズ以来の細田監督作品です。
サムネの画像と、山下達郎のテーマソングが気になり
公開初日に観て参りました。

あまり前情報なく突入したので、
てっきりミライちゃんを助ける話なんだと思ってしまい
想像していたテーマと違っていましたw
冒険ものというよりは、ファンタジーに近いですが、
「家族」というテーマは十分に伝わってきました。
ただ・・・切り口は良かったんだけど、
最後まで盛り上がりに欠けてしまったのが
マイナスポイントでしょうか。
なんとなく良い話で終わってしまった感があります。

あとは、あんまり子供向けでないところも
マイナスポイントかな。
現役の子育て世代のママパパが観ると
グッとくるものがあるかもしれません。


(翌日追記)
レイトショーで観たので視聴後には子どもが寝ていたのですが、
本日起きている子どもを見て、本作への評価が上がりました。
この作品は、子育て世代を癒す効果があるみたいですw
子育てあるある、よく捉えられていると思います。

投稿 : 2018/07/21
閲覧 : 587
サンキュー:

28

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

黒い新幹線ってカッコイイよね!

 なんだろうこのモヤモヤ感……
 前作で上げまくったハードルが今回さらに上がった気がするが、飛び越えられていたのかどうか……監督本人に子供が出来て色々見方が変わったのだろうけど、それを観客が求めていた作品に昇華出来たかと問われると……

 未来から来た妹を全面に推している割にはそこまで重要ではなかった気がするし、主人公を小さな子供にしたことによる利点よりも、難しい言葉を理解してることへの違和感や、小さな子供故の活動範囲の狭さをファンタジー的な場面移動によって支えたりと、どっちかっつーと弊害の方が大きかった気がするのよねえ……
 真っ当にやるんだったら学生未来の方を主人公に……とか思っちゃうけど、そうすると今度はややありきたりな設定になってしまうからなあ……

 全体としては家族の物語と受け止めればいいのだろうけど、それを子供が受け入れて自分の立場を認識することが出来るのかどうか……というのは、俺自身に子供が居ないことによる、子供への侮りというものだろうか。

投稿 : 2018/07/20
閲覧 : 327
サンキュー:

13

ROM さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/23
閲覧 : 0

コゼット さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/07
閲覧 : 405

たけたろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/04
閲覧 : 0

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/07/31
閲覧 : 1

サンジ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2023/06/08
閲覧 : 1

サイモン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/24
閲覧 : 1

スイキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 1.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/31
閲覧 : 1

スターライト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/26
閲覧 : 1

kilrian さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/08/09
閲覧 : 1

GCR さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/06/08
閲覧 : 3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2022/04/08
閲覧 : 1

Akua さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/02/25
閲覧 : 4
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未来のミライのストーリー・あらすじ

とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんでした。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。それは、誰も観たことのない、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした―(アニメ映画『未来のミライ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年7月20日
制作会社
スタジオ地図
公式サイト
mirai-no-mirai.jp/
主題歌
≪OP≫山下達郎

声優・キャラクター

上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治

スタッフ

原作:細田守、監督:細田守、脚本:細田守

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