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「うみねこのなく頃に(TVアニメ動画)」

総合得点
68.1
感想・評価
994
棚に入れた
5157
ランキング
2153
★★★★☆ 3.4 (994)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.4

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うみねこのなく頃にの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

no name. さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

真相を知ると評価が変わる

初めて見たときはファンタジー要素が強く、いわゆる妄想のような視点で物語が進んでいき、展開も意味が分からず魔法バトルのような印象を受ける。

だが、この作品の犯人やトリックや動機、つまり真相を知った後に見返すと非常に良く出来ていることに気づく。
赤文字、青文字と言う画期的なシステムによって各EPにヒントがうまく散りばめられ、各人物の動き、魔女の言動、魔法や幻想描写も理にかなっていると納得できる。

作者は推理をさせない(魔法を認めさせる)ことがこの作品のコンセプトであり、一つの目的で、それは作中の魔女の目的でもある。
全てを理解すると面白さが増す非常に特異な作品。

投稿 : 2023/10/14
閲覧 : 93
サンキュー:

0

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

なんだこれは

なかなか面白いかも!と思ってたら5話で急展開になって、呆れて視聴をやめました。その後の展開はあにこれのレビューで知ることができました。ありがとう、あにこれ。無駄な時間を費やさずに済みました。
エンディングは耳を塞ぎたくなるような場違いな下手メタルでした。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 423
サンキュー:

3

チキンラーメン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

普通に面白い

続きが気になり過ぎて目がガンギまっててますわw

投稿 : 2021/11/07
閲覧 : 281
サンキュー:

2

ネタバレ

やぎゃあ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

視聴前に本作の事情を知っておいた方が良い

2021年現在からすると、約12年前のアニメですね(私が視聴したのもその時期です)。現在放送中の「ひぐらし業/卒」の視聴を機に、竜騎士07氏原作つながりで うみねこ熱が再燃したので、当時を思い出しながら情報を書いていくことにします。

本作は事情を知らずに視聴すると、大半の方は憤りを感じたまま終わると思います。

それもそのはずで、「アニメのうみねこ」は未完のまま続編が制作されていません。アニメはEp.4で終わってしまいますが、実際はEp.8まであります(詳しい事情はわかりませんが、当時あまり評判が良くなかったのでまぁ・・・)。

アニメうみねこを アニメひぐらしで例えるなら、ひぐらし(解)が来ないまま ひぐらし(無印)だけで終わってしまったようなものです。

Ep.5以降も各Epごとに「魔女とのゲーム(対戦)」は続きますが、一応Ep.1〜4がいわゆる出題編、Ep.5〜8までが解答編にあたります。厳密にいうと、第5,6はヒントのためのゲームが続き、第7,8のゲームでこの世界の「核心」に迫ります。

また、聞いた話では原作のPCゲームもやや説明不足だったそうで、ストーリーの賛否が分かれたそうですが、マンガ版はいろんな情報を補完して良い状態で仕上がっているそうです。

なので、アニメうみねこは『この物語・この世界観の味見』のつもりで観ると良いと思います。

で、興味を持ったらマンガを読むか、ゲームをプレイして最後までストーリーを追ってみてください。コンシューマーゲームとしてもPS3,4,PSP,switchにて移植リメイクされているので、そちらであれば完全版?のストーリーを楽しめるはずです、たぶん(もしかしたらマンガ以上に情報が補完されていたり、追加エピソードがあるかもしれません)。

ちなみに私は原作は未プレイの、アニメ&マンガから同時に入った口で、完全版?ストーリーに関しては大大大満足しています。

少しだけ言っておくと、『これはファンタジーなのか ミステリーなのか』という命題の真相や、戦人(バトラ)および視聴者が最も混乱したであろう・・・ {netabare}魔法の演出、魔女や悪魔や家具の存在、黄金の蝶や碑文の謎{/netabare} などにどんな意味があったのかも、本当なら続編ですべて語られるはずでした(続編があればですが)。

また、「ファンタジーか ミステリーか」という命題はあくまで出題編における命題であって、解答編ではもっと「別の大事なこと」を伝えようと物語が展開します。ヒントは {netabare}小此木社長が縁寿に送ったアドバイス{/netabare} に関係があります。私はむしろ解答編で描かれるテーマの方が好きです。

アニメで興味を持った方は ぜひ最後までストーリーを追ってみてください。出題編に興味を持ったのなら、最後まで追って後悔はしないと思います。

ちなみに、魔法の描写をどう解釈したら良いかわからずに悶々とし、そこだけどうしても知りたいという方にヒントを残して終わります。

{netabare}あなたがこの物語をファンタジーだと疑っているなら、ありのままを受け入れれば良いです。あるいはミステリーだと疑っているなら、魔法が遂行されている「過程」を無視すれば良いです。

「事件の目撃者」がいないのなら、どちらの言い分も通ります。

大事なのは「事件の結果」を見て、あなたが魔法とトリックのどちらを信じて読み進めるかです。{/netabare}

投稿 : 2021/09/23
閲覧 : 930
サンキュー:

2

ネタバレ

単作者 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ワケガワカラナイヨ

とにかく話がめちゃくちゃで、真面目な推理をしていたかと思うといきなり過去偏に行ったり、魔法使ってファンタジーなバトルを繰り広げたりと何がしたいのかさっぱり分からなかった。結局真相は最後まで明かされず、考察を読むとひぐらしや裏設定への知識がないと理解が不可能な内容であった。

投稿 : 2021/06/18
閲覧 : 489
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0

YOSHiRoo-- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

一期だけでは意味がない

「ひぐらしのなく頃に」で有名な竜騎士07による第二作。

まずこのアニメ版については円盤の売り上げが伸びなかったせいか、原作の半分(漫画版の巻数で見ると三分の一)にも満たない出題編で終わってしまっているためこれだけでは何もかも意味不明のままである。
また原作についてもろくな答え合わせもなく、納得できないまま終わってしまっている。
しかし漫画版については、作画の方々の独自の解釈も含めた大幅な変更(特にepisode8)もありかなりの良作に変貌している。前作「ひぐらしのなく頃に」の解釈を揺るがす様な描写もありひぐらしファンとしても嬉しい内容であった。この雰囲気が好きな人であれば読む価値のある漫画版である(ただし入手が困難)。
よって漫画版へのつなぎとしての意味ならあるアニメではあると思う。いずれまたアニメ化の機会があればぜひ漫画版を元にしてほしい。

投稿 : 2020/10/01
閲覧 : 1319
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ミステリーですが…

島でおこった事件は魔女によるものか人間のトリックによる物かを推理していくミステリーですが…
実行犯は誰?と謎解きしようとも思わんというか、首謀者は1択でしょ?
大富豪一族の中で感情移入出来るキャラでもいれば別だが、全員どうでもいいんだなぁ(苦笑)
ひぐらしのように◯◯篇と分割した方が良かったのでは?
単にベアトリーチェCVの大原さやかちゃんの怪演をラストまで楽しんだというだけだった。

投稿 : 2020/09/24
閲覧 : 443
ネタバレ

あぎら さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何度見ても全くわからん

本来こういう推理系のアニメは見たら答えを教えてくれますが、これに関して正解は教えてもらえません。結果ただただ主人公の考察(推理)を聞いて終わります。

あぁ、なるほど。ともならず、ちょっと気分があれになってしまいますが、調べてみたら全部実際に人間が起こしているとのことでした。

魔女に関しては人格が複数あるので余計ややこしくなってます

ひぐらし見てなくてこっちも同じところが作ってるからこっち見よっかなって方は絶対にひぐらしの方を見たほうがいいと思います。

でも考察好きの方はこちらは結構おすすめです。
頭フル回転させて事件を解決してみてください!

投稿 : 2020/06/20
閲覧 : 652
サンキュー:

1

ネタバレ

ちゃんもり さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一体何を見せられているのか・・・

「ひぐらしのなく頃に」。
2002年から2006年にかけてコミケで大きな話題を呼び、
アニメ化によってさらなる知名度を得た怪作である。

その原作者である竜騎士07が満を侍して発表した次回作が
本作である。当然、ひぐらしで付いたファン層からの期待値は高く、
今度はどんなトリックで我々を驚かせてくれるのかと期待に
胸を膨らませていたことだろう。
また、ひぐらしのメディアミックス展開が一定の成果を残したことで、
本作は原作発表当初からアニメ化も視野に入っていたはずである。
しかし、本作の世間からの評価は賛否両論、それも賛3:否7(あくまで
私が感じた印象でしかないが)くらいのものだった。

私は原作をプレイしたことはないが、断片的な情報を繋ぎ合わせると
原作者は読了したユーザーから作品の矛盾点を突かれ、
「この作品が理解できないのはお前たちの経験値が低いからだ」的なことを
登場人物に台詞として言わせるという暴挙に出たらしい。
まるでバカにされて顔を真っ赤にして怒る中学生レベルの浅はかさである。

そもそも文章とは全て「お手紙」である。
書き手は誰かに何かを伝えたくて文章を書くのだから。
そういう意味では絵画にしろ映像にしろ、創作物は全て
「お手紙」的な側面を持っているといって良い。
なので、書き手は物語を創作するとき、常に読み手への配慮を
怠るべきではない。読み手の半数以上に「意味が分からない」と
否定されたら、それはもう「お手紙」という機能が果たせていないので
明らかに書き手の力量不足である。
読み手の経験値など全く無関係の問題である。

私は文章というものに対してこのような私見を持っているので、
原作の世間的な評価を垣間見た上でアニメ化にも期待していなかった。
なのに何故途中で切らなかったかというと、一応ミステリーであるからには
謎が解けていくにつれ何らかのカタルシスは味わえるだろうと
思ったからである。観終わった時にはリアルに「はぁ?」と漏らしてしまった。
先に結論を述べてしまうと、このアニメを最後まで観ても
何も得られない。完全に時間の無駄なのでやめた方が良い。

というのは、この作品はひぐらし同様、2クールで出題編を描いている・・・らしい。
ひぐらし後の「ひぐらし解」同様、後の解答編を観なければ
事の全容が分からない仕組みなのである。
そしておそらくこの作品は解答編が製作されることはないだろう。
そういう意味でも試聴する価値はないに等しい。

何故こうなってしまったのか。ひぐらしと何が違ったのか。
少し考察してみようと思う。

舞台は六軒島。富豪・右代宮財閥が所有する絶海の孤島である。
そこへ、親族会議に列席するため右代宮家の面々がやって来る。
ひぐらし同様、相変わらずギャグパートがサムい。
親族会議の目的は、右代宮家の莫大な資産と次期当主の座を誰が引き継ぐか。
簡単に言うと跡目争いである。
そこへ、謎の人物「黄金の魔女ベアトリーチェ」から一通の手紙が齎される。

内容は、
・自分は今の当主である金造と契約した錬金術師である
・契約内容として、契約時に自分が貸し与えた黄金を元手に金造が得た財の
 全てを契約解消時に取り立てるものとする
・此の度、金造より契約解消の旨を賜ったので取り立てを実効する
・但し、右代宮家に貸し与えた黄金を誰かが探し当てた場合、
 取り立ての権限を放棄する

黄金の在り処のヒントとなる碑文として
・第一の晩になんやかんやで何人か犠牲になる
・第二の〜
・第三の〜
・最終的に魔女が復活し黄金郷への〜 的な。

そして金田一よろしく不可解な連続殺人事件が始まり、主人公・戦人が
探偵役となり謎に立ち向かう。
しかし碑文の内容通りに殺人事件は進み、主人公たちの生死や
犯人も分からぬまま第一のエピソードが終わってしまう。
(おそらく、この物語がエンターテイメントとして成立するか否かの
分岐点はここである)

ここから突如、主要キャラたちがオーディオコメンタリーよろしく
物語の感想を述べ合う謎時空に突入。
「普通の人間には不可能な犯罪だった。本当に魔女の仕業かもしれない」と
言い始める周囲に「オレは魔女なんか信じねえ!」とイキる戦人。
とそこへ、突如「魔女ベアトリーチェ」を名乗る人物が
「私がやったんやで。違うと言うなら論破してみろ」と乱入。

幕間として設けられた件なのだろう。
つまり本編よりもひとつ外側の視点から物語をみているのだ。

ここから第二幕では戦人とベアトリーチェの知恵比べの様相を呈し、
先の事件を時には2人で議論を交わしつつ俯瞰していく。
ところが、先のエピソード1とは事件も生存者も異なる。
エピソード1が解決しないばかりか新たな登場人物が増えたり
突然ファンタジックな魔法バトルが始まったりと、視聴者を只管混乱に
陥れるエピソードがもう3度ほど繰り返され、このアニメは終わる。

何を言っているか分からないと思う。私も分からない。

なるほど、出題編なのだから訳が分からない部分があるのは仕方ない。
しかしどうだろう。ひぐらしを2クール観た時と決定的に違うのは、
「知りたい」という欲望が全く湧かない点である。

あまりにも原作者の目的が不明確に思われたので少し調べてみたところ、
この作品はどこからが妄想でどこからが現実なのかを敢えて曖昧にすることで、
読み手に「現実に起こった事実」をミスリードさせることを目的としている。

まあ解答編はこないと思うのでさっくりネタバレしてしまうと、
・真犯人?は紗音
・紗音は自らの不幸な生い立ちに自我を病み、人格が分裂。
 紗音、嘉音、ベアトリーチェの人格が生まれる
・それぞれの人格が別人と恋に落ち、より精神を病む
・極限に病んで最終的に島に集まった親族爆殺を計画
・計画実行前に親族の殺し合いが始まる
・紗音、戦人と絵羽だけは脱出。
・紗音は脱出したけどなんかもう疲れて自らドボン
・戦人、紗音を助けようとドボン。後遺症で記憶なくなる
・戦人、断片的に記憶を取り戻して事件を手記に書き起こす
・視聴者が観ていた事件はその手記の内容です

とのことである。

うーん・・・である。

これ、別に全部後付けでイケるというか、視聴者が知りたかった
事実ではないのでこんなことをドヤ顔で言われてもふーん・・・である。

そもそも現実か妄想かを曖昧にしている時点でいつでも
原作者はちゃぶ台を返せる状態なので、明かされる真実に魅力が全くない。

ひぐらしには明確なたったひとつの真実が存在し、古手リカがそこに
辿り着くことで運命が開けるのだが、そこに至るまでのスリリングな
展開力とプロットの巧妙さが魅力だった。

ところが本作では、提示されている謎と明かされる答えに因果関係がない。
「1たす1は3である」と言われて「え?え?なんで?」と驚き、
3になるロジックを期待していたのに最終的に「1かける1は1です」と
答えられるようなものである。いやだから・・・と言いたくもなる。

結局、中盤くどくどと見せられた繰り返される殺人や
ファンタジーバトルはオチとは何の関係もなく、不要な描写である。
これでは「マジかーやられた!」という清々しい敗北感は味わえない。

ミステリーの王者、体は子供・頭脳は大人なアイツも言っている。

真実はいつもひとつ。

投稿 : 2020/02/09
閲覧 : 1189
サンキュー:

2

ネタバレ

gawa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

真実についての考察

【うみねこのなく頃に
  一なる真実の書に隠された更なる猫箱】

1984年10月5日に起こった
六軒島の爆発事故における
右代宮家一族の惨死事件…

生き残りである、右代宮絵羽によって
綴られた事件の真相の日記
「一なる真実の書」に記された猫箱の底。

結果として六軒島のホロコーストの首魁は
霧江であることは、
作者が認める公式の事実のようです。

しかし、一なる真実の書ですら、
絵羽の主観によって記された
ボトルメールの一つでしかありません。

縁寿に対する
無慈悲で残酷な霧江の発言の意図、
その心中は、
それこそ霧江以外の人間にとっては
永遠に猫箱の中なのです。

或いは
「チェス盤をひっくり返す」ことによって
視えてこなかった霧江の本心が
視えてくるのかもしれません。


【考察1…霧江視点 To 留弗夫】

霧江は18年もの間、
1人の男を想い続ける程の
激情を持っています。

18年…
それは彼女の人生を賭したといっても
過言では無い歳月ではないでしょうか?
その事実が
霧江が深い愛情の持ち主であるという
証明に他ならないでしょう。

惨劇の夜の最終章、
霧江は留弗夫の死を
絵羽の存命によって悟り、
その後の会話で
夫と娘に対して、
あまりに冷酷で人とは思えぬ発言をします。

それこそ絵羽に義憤を宿らせ、
縁寿の精神を崩壊させるほどに…。

でも、考えて見て下さい。
自分の命を掛けて執着した対象が
死んだ事を知ってしまったら、
残されたものはどう感じるのかを。

それこそ、
自分の人生が終わってしまったような
喪失感と虚無感が
彼女を満たしたのではないでしょうか?

留弗夫の死に対しての彼女の発言

「ありがとう。これで遺産は私の独占めね」
「これからはゆっくり余生を過ごすわ」
「新しい恋もあるかもね」

などなどが本心だったのすれば、
明日菜に留弗夫を奪われた時にも
さっさと切り替えるなり、
報復するなりできたはずなのです。

でも、彼女は結論として
18年も留弗夫にこだわり続け、
裏切られてもあの手この手を尽くして
留弗夫の側に居続けようとしました。

「目立ちたがりのくせに
 ここぞという時はダメなんだから」
「彼は私がいないと本当にダメね」

という、死んだ留弗夫に対する
霧江の発言には、
使えない男を見限る様な意味合いよりも、

「彼のことを理解しているのは私だけ。彼を
輝かせる事ができるのは私だけなんだから」

という独占欲が満たされた歪な愛情が
垣間見えるような気がします。
それこそ、縁寿の出産は
彼女にとって切り札だったのでしょう。

それを愛情と呼ぶのか、
執着と呼ぶのか、捉え方は様々ですが。

つまり、霧江はそれ程までにこだわり、
人生の全てを費やした対象を失ったのです。それは生きる意味を失ったのと同等の
出来事だったはずです。

彼女が絵羽との決闘の際には既に屍も同然、生きることを
放棄していたのではないでしょうか。
むしろ、絵羽を挑発し
自らの死を誘発しようとしているようにも
映ります。


【考察2…霧江視点 To 殺人鬼に至るまで】

霧江は合理的に物事を考え、
無駄なく冷酷にジャッジできる女です。
出生が須磨寺家という血生臭い環境で
育ってきた経緯も
大きく影響しているでしょう。

絵羽の夏妃に対する過失致死が起こった時点で、霧江はすぐさま答えを出したはずです。

海千山千の右代宮家の兄弟達の間で
一度人死が起これば、
平和的解決などは有り得ないのは
火を見るより明らか。

顛末は殺し合いか、
破滅のなすりつけ合い以外に
考えられないでしょうから。

ならば、
先手をうって皆殺しにするしかない。
霧江にとっては
ごく自然な選択だったと推察されます。

甥や姪まで皆殺しにする辺りは
まるで共感ができませんが、
霧江自身と、縁寿、留弗夫の
幸福を最優先に考えると、
あらゆる不確定要素(騒いだ甥たちが
警察に通報し、あらぬ疑いが掛かる。etc)
を刈取ると言う意味では、
合理的で霧江らしい判断と
言えるかもしれません。

彼女は10億の遺産のために、
凄惨な殺人鬼となり果てましたが、
10億の遺産の果てに彼女が夢見ていたのは
愛する夫の幸せ、そして縁寿の幸せ。
そして、そんな2人に囲まれる
自らの幸せであったはずです。


【考察3…霧江視点 To 縁寿】

絵羽は霧江の凶弾を
2度に渡って回避しています。
それこそ絵羽曰く、強運、もしくは奇跡とも
言えるかもしれません。

1度目の空発は、霧江が久々に使う銃に
手が馴染んでいなかったためのケアレスミスとして捉えてもいいかもしれません。

ただ2度目に関しては、どうでしょう?

霧江は2度目の絵羽に対する発砲までに、
4名もの人間を的確に殺めています。

その彼女が、ここぞというときに照準を外すでしょうか…?
むしろ本当に発砲したかどうかも、
不明な描写でした。

そこから推察されることは…
絵羽との一騎討ちの際、
霧江は絵羽を撃ち抜くつもりがなかった…。
むしろ自ら死を選び、
生き残った絵羽に
何かを託した様にも思えるのです。

留弗夫という人生の拠り所を失い、
その手は我が娘の実の従兄弟達を手かけた
殺人鬼の手…。
霧江は留弗夫無しには、
良心の呵責に耐える事も、
その穢れた手で縁寿を育て上げる精神力も
残っていなかったのかもしれません。

霧江は事切れる直前にニヤリと笑い、
絵羽に向かって何か言葉を投げかけました。
しかし、絵羽の放った銃弾が
霧江の喉元を穿ったために
言葉として絵羽に伝わることは叶わず、
喉元から鮮血とともに吹き出る
空気音として消え、
そしてそのまま霧江は事切れてしまいます。

さも、不気味で不敵な死に様に感じますね。
最後に投げかけた言葉は
どんな呪いの言葉や、
捨て台詞だったのやら…みたいなw

しかし同じ表情でも、
受け手の心理状況によっては
慈愛に満ちて映ったり、
邪悪に映ったりするものでしょう。

一なる真実の書は
絵羽の主観に基づいて綴られたもの。
夫や息子を葬った宿敵に対して
好意的な捉え方をするのは
難しかったでしょうね。

そこで「チェス盤をひっくり返して」
みましょう。

霧江は

「あんなクソガキ、
 可愛いと思った事など一度もない」

という言葉を言い放つ事により、
縁寿を絵羽に託した
とも捉えられないでしょうか?

愛情なき冷酷な母親に
「いらない子」扱いされた縁寿に
深い憐みを覚える絵羽。

もはや義憤や母性すら芽生えた絵羽に
霧江が投げかけようとした言葉…
それは…呪いの言葉でも捨て台詞でもなく、

「縁寿をよろしく」

と考えるのが自然である気がするのです。

絵羽は最愛の夫と息子を
霧江と留弗夫によって殺害されており、
一押しすれば、絵羽の行き場を失った母性がただ1人残った肉親である縁寿に向かう事を、霧江であれば、計算済みだったでしょう。

絵羽の譲治に対する深い愛情を
見ていた霧江は、
彼女であれば縁寿に対して、
母親の代わりとして
惜しみのない愛情を注いでくれると
信頼していたのかもしれないですね。

逆に
仮に霧江が縁寿を溺愛していたとしたら、
それを絵羽に悟られれば、
最愛の息子を奪った仇の娘である縁寿が、
絵羽に報復される可能性も
視野に入れていたとの
考察もできるかもしれません。

故にあの発言は
霧江が縁寿を守るためについた
渾身の嘘であると捉えることも
充分に可能であるとは思いませんか?

いずれにせよ
なんと狡猾で、
なんとおぞましい女性なのでしょうか…。

しかし、その
本人が聞けば精神を崩壊せしめよう
おぞましい最期の嘘には、
歪とはいえ、縁寿に対しての
深い愛情が込められていたと
思えてなりません。


【考察まとめ】
霧江を贔屓しすぎた考察でしたでしょうか?

でも、言葉は雄弁でありながら時として、
狡猾に真実を猫箱の中に閉ざすものです。

愛に飢え、盲目的に真実を貪る
1998年の幼い縁寿には、
その言葉に隠された真実を
見つける事は困難だったでしょう。

いや、無理でしょ、いたいけなJKに
母親のあんな発言聞かせたら…
グレて反社になっちゃうよねw

私はこの考察に確信的な自信をもってます。なにせ、この「うみねこの鳴く頃」にという
物語のテーマは

「愛がなければ視えない」
なのですから。

物語の真相である、一なる真実に
愛に存在しないわけがないでしょう?笑

投稿 : 2020/01/04
閲覧 : 650
サンキュー:

1

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

漫画エピソード5までの消化する為のアニメ

うみねこはエピソードが長くて
漫画ではエピソード8まであります
アニメはエピソード4までをアニメ化してるので

漫画版のエピソード5まで消化出来るからこのアニメを評価しています
原作のサウンドノベルより、漫画の方が評価されているので
自分は、このアニメでエピソード4までを消化して
漫画でエピソード5から楽しみました


一応、戦人の性格上
逆境のような所はあります

うみねこに関しては
メタ推理とか作品の基軸にある物語の進め方が好きになるかで評価がガラリと変わる作品だと思います
その物語の進み方や原作消化の為に見ることを推奨します

見終わって気になった方は漫画のエピソード5からどうぞ

投稿 : 2019/11/27
閲覧 : 470
サンキュー:

0

ネタバレ

kawadev さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

10年前の作品ですね。懐かしい…かな?

ファンタジーとミステリーの作品として、改めて見た。

「観終わった」と思っていなかったので、レビューを書いていなかったけど、全話見ていた。

こんなセリフあったなぁ~とか、こんなキャラいたなぁ~と思いだすことが多かったけど、内容は結構覚えていた。

原作はエピソード5で断念した記憶アリ。誰が犯人か?全く解らない。

「散」がアニメ化されないので、ネットで犯人を教えてもらいますか…

投稿 : 2019/09/22
閲覧 : 387
サンキュー:

0

oxPGx85958 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

最初からアニメ化を投げていた?

『ひぐらしのなく頃に』からの流れで見てみました。

細かい内容を知らなかったので、話の導入部からメタフィクション的な展開に移ったときには驚くと同時に大いに期待したのですが、驚きも期待もそのときがピークでした。

アニメ版を最後まで見て意味がわからなかったので、マンガ版に手を出したのですが、それでも意味がよくわからず、ネット上にあった解説を読んで初めてこれが何を意図している作品なのかを理解し(たように思え)ました。

これは1990年代頃の「新本格推理」と呼ばれるジャンルからの派生物ですね。『ひぐらしのなく頃に』もそうなんだろうけど、いままで気づいていませんでした。

本作の、そのようなメタフィクションとしての出来については賛否両論あるようです。私はよくわからないというか、たぶん原作のゲームをプレイしないと真の意味で本作を体験したとは言えないんだろうな、と思っています。

このアニメについては、明らかに「アニメ化に失敗した原作付き作品」でした。物語に少しでも説得力を持たせるためには、この倍の時間はかけなくてはならなかったでしょう。でもそれをやったら、完結までに4クールが必要ともなりかねず、それだけの資源を費やすに値する原作なのか、という問題が出てきます。この点で、本作は『ひぐらしのなく頃に』ほどの価値はないという判断がなされたのでしょう。

具体的な演出の方針についても計算違いがあったように思います。『ひぐらしのなく頃に』では、大げさなアニメ的演出・演技が物語に組み込まれて効果を発揮していたのに対し、より深刻な舞台設定になっている本作では、そのような演出・演技が物語を安っぽく見せる方向に働いていました。

ただそういった点を度外視しても、本作は最初から1クールのアニメ・シリーズとしえまともに成立させることを諦めていたとしか思えない作りでした。原作のファンは激怒したんでしょうね。

投稿 : 2019/07/24
閲覧 : 708
サンキュー:

1

ネタバレ

MIKU さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

ひぐらしと同じ原作の人が作った作品だけあってこの人死んだはずなのに次の回の話になると普通に生きてるってところがやはり同じだなっと思いました。アニメだけだと話が分かりずらいと思います。漫画の方も内容が少し難しいところもありますがとても読む価値はある作品だと思います。

投稿 : 2019/05/23
閲覧 : 308
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1

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

物語・演出・キャラクターは良かった。漫画・原作ゲームで補完が必要。

原作は「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07氏制作の同人ゲームです。
今作は1986年10月4日から5日にかけて右代宮家が領有する六軒島で起こった大量殺人事件を見ながらその殺人事件が魔女によるものかニンゲンのトリックによるものかを推理していくミステリー作品です。
主人公の戦人(ばとら)と魔女のベアトリーチェが対決するシーンをはさんでEpisode1から4までを見て行きます。ただEpisode4までだと問題編しかアニメ化されていないので、Episode5以降の話は漫画かゲームをやるしかないです。Episode4までだと謎が残ります。

投稿 : 2019/04/20
閲覧 : 610
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12

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ざすたす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ゲームをやってください。

{netabare}
ぶっちゃけこのアニメは「うみねこのなく頃に」の宣伝コンテンツに過ぎないとすら言えます。
なんせ、出題編のみだし、そのトリックやブラフ描写も原作と比べあまりにも断片的。
この作品は単なる推理ものではなく、シュレディンガーを主軸としたメタフィクションミステリーです。あなたがこの作品を単なる"推理もの"だと認識していることが第一のミスリードです。
アニメだけを視聴してこの作品に触れることをやめるくらいなら、最初から見なくていいとすら言えます。
ゲーム版をやってください!そこに全てに答えと作品の真の魅力が存在してます。
{/netabare}

投稿 : 2018/05/14
閲覧 : 375
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1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

変則的な推理対決
推理とかできないと難しいです
僕は推理に疎くて心象やキャラクターの方を好んでたから、全体的には楽しめなかった

投稿 : 2018/02/08
閲覧 : 226
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くろねこ伯爵 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:今観てる

なんだ?このノリは?

まるで、jojoの奇妙な事件簿みたいな、ノリ。
ついてけなくて、1話→睡眠を3日間くらいLOOPしているよ。
堀江さんも可愛く頑張ってて、なんだか凄く面白そうなんだ。
だからわたしもがんばる。

うわ、魔女出てきた!?

ま、まさかバトルアニメなのか?!
魔女の師匠が登場。
魔法合戦。。。超展開すぎるだろ

投稿 : 2018/01/01
閲覧 : 319
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0

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ちょっと忙しくて久しぶりのアニメ鑑賞

この作品は結構面白いけど

同じ題材をいろんな角度から何度も繰り返すパターン

飽きるのと飽きないのとwちょっと微妙だけど

いろんなパターンが見えるので合格ラインかなと思います

連続視聴のきっかけは数話見たらとまらなくなった

結構楽しめました

投稿 : 2017/11/15
閲覧 : 220

てっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

真実は、観測者によって形を変える。

真里亜
「真実は、観測者によって形を変えるよ。
  そして、未来の観測者が常にその形状を上書きする。」

この作品は真里亜の台詞の通り、観る人によって見え方が変化する。そんな作品の様な気がします。
色々な意見が多く、視聴するのをためらっていましたが興味が抑えられず視聴。

魔女は存在し魔法はあるのか?否か?ということで、魔女を否定するべく人間では不可能であろうミステリー殺人を「人が成しえる殺人の仮説」という形で魔女に対抗するお話し。
魔女の恐ろしさを表す為であろう殺人描写が、これでもかってぐらいグロいです。モザイックも少々。。(私にはハードルが高かった・・・)

原作では真相がしっかり描かれてるそうですが、アニメではあやふやな感じで終わってます。

「想う力には魔法が宿る」
「人間の絶対なる意志は絶対の魔法となり奇跡となる」

という解釈で納得することにします。

投稿 : 2017/09/11
閲覧 : 407
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7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

ひぐらしと原作者が同じだったので見ました。
面白かったです!ひぐらしの方が面白かったのですが、グロさはうみねこの方が上でした。ただ、ep4までしかなかったのが残念でした。
opの曲は割と良かったです!EDは面白かったです
ちなみに続きを漫画版で読んだのですが、すごく面白かったのでアニメハマった人は続きも原作、漫画で読んでほしいです!

投稿 : 2017/08/30
閲覧 : 159
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たくく さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もったいねえ

アニメの雰囲気が好きなら是非原作をやって下さい。アニメではラストまで無い上に説明不足のところが多く納得出来ないと思いますので。原作の方ではちゃんと締めくくっています。
アニメの評価は正直あまり出来ませんが原作が本当に大好きなので4.5を付けました。

投稿 : 2017/05/17
閲覧 : 253
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1

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★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

謎の解答がなかったです。謎の答えが解ると驚きます。

ひぐらしと違って、答え合わせがない作品です。

知らない人がこのレビュー読んだら、(答え合わせって何?)となると思うので説明しますと
ひぐらしとうみねこはミステリーホラー(サイコホラー要素も含む)なので
作中で描かれる謎を登場人物達と共に解いていくことになります。

そして基本的に最後に犯人だったり、謎だったりが解るように作られるのですが
うみねこは最後でも明確な解答を視聴者に教えません。

なので観ている方としては(結局どうなったか教えろよ!)と思うのではないでしょうか?


かく言う私もそうでした。
ですので、私がネットを駆使し調べ、引用した解答をここに書きますね。


{netabare}六軒島連続殺人事件とは、魔法とかではなくて、全て人間が起こして行った事件です。

事の起こりは戦時中、右代宮戦人(主人公)の右代宮金蔵(祖父)が、六軒島で初代ベアトリーチェと出会い、二人の間に娘(二代目ベアトリーチェ)が出来ます。
初代ベアトリーチェは、産後の肥立ちが悪く死亡します。

金蔵は、生まれた二代目ベアトリーチェを死んだ初代ベアトリーチェの生まれ変わりだと信じ
二代目ベアトリーチェとの間にも子供を作ってしまいます。
これが安田紗代(三代目ベアトリーチェ【通称ヤス】)です。
二代目ベアトリーチェは、海岸で崖から落ちて死亡してしまいます。

ヤスは多重人格者で、紗音、ベアトリーチェなど複数の人格を持っています。
嘉音も、ヤスの人格の呼び名の一つです。

※これが【アニメを見ている私達視聴者には複数の人間に見えても、実際には一人の人間】
という叙述トリックになっており
一見人間に不可能に見える連続殺人を成立させています。

そして【ベアトリーチェ】という名称で登場する人物が、実際には三人います。

※これは【アニメを見ている私達視聴者には一人の人間に見えても、実際には複数の人間】
という叙述トリックになっており
一見人間に不可能に見える時系列などを読み解く鍵になっています。

※また、人格をカウントする際には、沙音、嘉音などはそれぞれ『1』にカウントされ
ベアトリーチェは魔女であるためにカウントされません。
物語の中で人数が出てくる場合に【人間の肉体の数】をカウントしているのか
【人格の数】をカウントしているのかが伏せられており
これも一見不条理に見える数字を読み解く鍵になっています。

ヤスは、金蔵が近親相姦の過ちを繰り返さない為に
出生の秘密を隠して右代宮家に使用人として連れてこられ育ちます。
金蔵は、86年の六軒島連続殺人のかなり前に死んでいますが
死ぬ前に碑文の謎を解いたヤスに右代宮家当主の地位や財産を相続しています。

ヤスは紗音の人格で、戦人に恋をします。
戦人はヤスに『白馬に乗って迎えに来る』という約束をしますが
翌年から家庭の事情で親族会議に来れなくなります。

紗音人格のヤスは、戦人がいつまでも迎えに来ない事に傷つき
戦人への恋心を自分の別の人格(ベアトリーチェ人格)に預け
別の恋を探します。

ヤスの紗音人格は、譲治と新しい恋をし、交際を進めます。

しかし、86年に数年ぶりに戦人が親族会議に帰って再会した為に
ヤスの中の2つの人格が、紗音は譲治に、ベアトリーチェは戦人に
別々に恋をしている状態になります。

ヤスは自身の恋に決着をつけるべく
①戦人と結ばれる。
②譲治と結ばれる。
③または誰とも結ばれない。
の三つの結果の可能性がある事件を起こそうとしますが、未遂に終わります。

なぜ未遂になったかというと、ヤスが事件を計画した前日に
戦人の両親ルドルフと霧江が、右代宮家の資産を我がものにせんと
他の親族を次々に殺し始めたからです。
譲治も殺されてしまいます。
ルドルフと霧江は、絵羽に返り討ちに会い死にます。

ヤスは戦人と逃亡しますが、ヤスは自分の恋に決着がつけられなかった事に絶望し
海に飛び込み自殺をしてしまいます。

結局事件の後には、戦人と絵羽の二人だけが生き残りました。

戦人はヤスを助けようとした際に、溺れて記憶と人格を失ってしまいます。
しかしその後、徐々に断片的な事件の記憶を取り戻し、『偽書』を書きます。

この偽書というのは、六軒島連続殺人事件をフィクションとして虚実をない交ぜて【戦人が書いた小説】であり

【私達視聴者が見ているうみねこの各エピソードは、この「戦人が書いた『偽書』という小説」である】

という事が真相であり、解答です。{/netabare}


この様に作中で答え合わせをしていたのなら、うみねこのなく頃にの評価も大分違ったと思います。

投稿 : 2017/05/16
閲覧 : 570
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19

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赤緑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

続きは、漫画で!? (グロ注意)

物語の後半にあたるアニメ2期は無く、選択肢が原作か漫画しかない。原作は長すぎるので、漫画の方が良いかも。
それを考慮して視聴すべき。


-----

ビジュアルノベルゲームが原作。『ひぐらしのなく頃に』で知られる竜騎士07先生の次回作。
そのアニメ化作品。

原作はプレイ済み。


監督とシリーズ構成担当が『ひぐらし』と同じで、
キャラクターデザインは、今回は原作も『ひぐらし』と比べると出来が良くなっているが、
アニメではより世界観にあったものになっている。

『ひぐらし』同様、グロ描写がある。(※♪~今回はモザイク加工されております。)

作品は、原作の演出があっての面白さもあると思うし、アニメだと尺が2クールでも足りない。

2期が無いのは、{netabare}メタフィクションが多用されていて、アニメでは表現が難しい{/netabare}からか? 漫画はアニメよりもそれを扱いやすいから?


原作と同じ曲が多く使われているのだが、効果音まで同じなのはちょっと笑える。


《総合評価》

『ひぐらし』が好きな人には向いているかもしれないが、
2期が(おそらく今後も)出ない今となっては、原作ファンのための作品となってしまった。
単独の作品としてはマイナスだが、アニメ化作品としてはまあまあ。


物語:
本来の物語を駆け足で進めている。
未完である。

作画:
『ひぐらし』2期レベル。雰囲気は悪くない。

声優:
ベアト役の大原さんは、当時はこの人しかいないってキャスティングだったと思う。
『ひぐらし』から続投の伊藤さん(エバ役)も好演している。

音楽:
劇伴は、原作と同じものを(ほぼ)そのままかアレンジして使っている。原作ファンには嬉しい。
ed曲はあまり好きじゃない。

キャラ:
おじさんおばさんキャラがたくさん出てくるのが特徴。
お前らいったい何歳だ!?

投稿 : 2017/03/29
閲覧 : 519
サンキュー:

6

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りんご さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

初投稿

だいぶ前に見たのですが、いまさらのレビューです
「ひぐらしのなく頃に」が初めてのアニメの私にとって「なく頃にシリーズ」であるこの作品はすこし気になっていました。
感想としては、最後の謎が解けなかったということと、戦人の青の真実が少し投げやりなのでは?(あくまで一個人の感想)という点だけです
なのでストーリーに関してはあれですが、キャラや曲では、シエスタ姉妹や月うさぎの舞踏が大好きなのでそれらの点は自分としては加点要素ですねw

投稿 : 2017/02/23
閲覧 : 186
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2

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★☆☆☆

おもしろくなかった!
原作(サウンドノベル)EP.1~8クリア済。

投稿 : 2017/01/29
閲覧 : 305
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0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

2期があるなら評価しましょう。

ひぐらしのなく頃にが大好きだったので期待して視聴しました。
簡単に評価を述べるとしたら、回答編のない「ひぐらしのなく頃に」ですね。
疑問投げるだけ投げて放置!!
全く謎を解かせる気ゼロですね。
ひぐらしに比べて絵も綺麗になってたから期待してたのに!!
魔法が存在するのかどうかがキーになっているみたいですが、思いっきり魔法使ってる描写見せられて意味不明ですって!
ただ、「うりゅ~」は可愛いかった!
ちなみに、ゲームはやってませんがコミックは全部持ってます。それでもアニメの評価は変わらずです。不完全燃焼ですね。

投稿 : 2016/11/27
閲覧 : 214

あいき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よかった

よかった

投稿 : 2016/11/18
閲覧 : 321
サンキュー:

2

DB さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

・・・唖然・・・この言葉がこの作品にはぴったりです。
確かにひぐらしとは違う。ホラーなのにヤマもオチも意味もない。ナンセンスホラーともいうべきジャンルを確立した怪作wでしょう。作った人の頭の中を覗いてみたいです。
目を覆うようなグロシーンも多く、見る価値はなかったですが、忘れられない作品になりそうですw

投稿 : 2016/08/29
閲覧 : 241
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ベルンカステル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

メディアを使い分ければ真実にたどり着けるカモ

アニメは中途で終わっているので苦行です
※上記の★はあくまでアニメの評価
なお、原作で不評だったところ(真相が不明瞭)が漫画で補完されているので、
いろんなメディアを利用して完走してみるのも一興です

【うみねこ攻略ルートの一例なのです☆】
①a~cのいずれかを選択
aアニメの1話を観る
bアニメの1~5話を観る
c原作(PC版)の体験版をプレイする
面白そうと感じたら②へ進む

②PS3のうみねこのなく頃に〜魔女と推理の輪舞曲〜をプレイする
(声優はアニメと同じ)

③漫画の散(解答編)を読む
フィニッシュ!おつかれさん☆ミ
散の声優がどうしても気になる人は④へ進む

④PS3のうみねこのなく頃に散〜真実と幻想の夜想曲〜をプレイする

~各メディアの特徴~
【アニメ】
長所:キャラの動きと声を楽しめる
短所:映像がメインなので物語についていけない。
散(解答編)の製作予定なし

【原作(PC版)】
長所:キャラがブサかわいい。音楽は★5
キャラと物語(世界観)をより理解することができる。
短所:文字数が多いので読みきるのに時間が掛かる。
ミステリー要素は雰囲気程度
散(解答編)ではっきりとした答えがでていない。PCが必要

【原作(PS3版)】※PSP版は割愛
長所:キャラが綺麗。
PC版の長所に加えて声付き(オート可)なのでとっつきやすい
短所:ミステリー要素は雰囲気程度
散(解答編)ではっきりとした答えがでていない。PS3が必要

【漫画】
長所:散(解答編)においては、一応の答えが提示されている
短所:★5の音楽が聴けない


~うみねこQ&A~
{netabare}
・アニメは全話観る価値あるの?
→基本的に苦行です
1~5話で一区切りつくので、そこで相性を確かめてください

・毎回殺人が起こるけどどれが本当の事件なの?
→六軒島大量殺人事件(未解決)をネタにした都市伝説です(一部本当)

・誰が都市伝説を広めたん?
→主にオカルトマニア(しれっと事件関係者も広めていたりします)

・真相は明かされるの?
→アニメ・原作では不明瞭
【漫画版】で一応の答えはでます

・これってミステリーなん?
→いいえ、人間ドラマです

・犯人は魔女?
→人間です

・魔法って何?
→妄想描写です

・ベアトリーチェって何なん?
→メイン人間サポ魔女

・碑文って解けるの?
→難解ですが解けるようにできています

・10tの黄金は実在するの?
→実在します

・黄金が実在するなら世間が放っておかないのでは?
→世間一般にはあくまで都市伝説のネタとして扱われています

・六軒島で生き残った人はいるの?
→います(絵羽とあと一人)

・縁寿死んだん?
→生きています

・うみねこ完走してよかった?
→よかったです
{/netabare}

投稿 : 2016/07/17
閲覧 : 274
サンキュー:

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うみねこのなく頃にのストーリー・あらすじ

時は、1986年10月4日。舞台となるは、大富豪の右代宮(うしろみや)家が領有する伊豆諸島の六軒島。年に一度の親族会議を行う為に、当家の親族達が集結しつつあった。一見和やかに、久しぶりの再会を楽しむ親族たち。

しかし、島で待っているのは「当主死亡後の財産分割問題」という、親族同士に暗雲を呼び込む議題。かつて当主が、島に隠れ住んでいるとされる魔女ベアトリーチェから、資金調達の担保の為に授けられたとされる10トンの金塊を巡って、長男の横領を疑う親族たち。それに対して、親族たちの困窮を見透かすかのように、反撃に出る長男。さらに余命の迫った当主は、自らの命だけでなく、親族郎党・資産のすべてを生贄として捧げ、最愛の魔女ベアトリーチェの復活を願っていた。(TVアニメ動画『うみねこのなく頃に』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年夏アニメ
制作会社
スタジオディーン
公式サイト
umineko.tv/web/index.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%BF%E3%81%AD%E3%81%93%E3%81%AE%E3%81%AA%...
主題歌
≪OP≫志方あきこ『片翼の鳥』≪ED≫じまんぐ『la divina tragedia ~魔曲~』

声優・キャラクター

小野大輔、井上麻里奈、堀江由衣、鈴村健一、釘宮理恵、小林ゆう、麦人、小杉十郎太、篠原恵美、伊藤美紀、広瀬正志、小山力也、田中敦子、小清水亜美、船木まひと、上別府仁資、羽鳥靖子、石住昭彦、佐藤利奈、遊佐浩二、茅原実里、大原さやか、田村ゆかり、緒乃冬華、井上喜久子、杉田智和、甲斐田ゆき、斉藤佑圭、米澤円、日笠陽子、吉田聖子、新名彩乃、山岡ゆり、豊崎愛生、喜多村英梨、水野マリコ、廣田詩夢

スタッフ

原作:竜騎士07/07th Expansion、 監督:今千秋、シリーズ構成:川瀬敏文、キャラクターデザイン:菊地洋子

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