「イノセンス -INNOCENCE(アニメ映画)」

総合得点
74.9
感想・評価
699
棚に入れた
3887
ランキング
548
★★★★★ 4.1 (699)
物語
3.8
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.0
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イノセンス -INNOCENCEの感想・評価はどうでしたか?

たわし(ガガ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人間と人工知能。。何が違うのか?

人間が人間たらしめているのは、自分たちが「人間」であるということを「意識」しているからだそうで、「我思う、故に我あり」というわけである。

しかしもし、AIなるものに「意識」が備わったとしても、「意識」そのものが科学的に証明されない限り、それは「意識しているとプログラミングされている」という解釈になるそうだ。ということは、逆説的に言うと自分以外の人間が「人間」であるかどうかは本質的には理解できない。なぜなら、そこに歩いている「人間と言われるもの」は「そうプログラミングされた何か」かもしれないからだ。

あるいは、我々人間が飼っているペットやぬいぐるみ、自分の子供を可愛がったりするように、他者に対して感情移入できるよう「ロボット」や「アンドロイド」に「共感」できるほど感情が豊かである場合、「人間」が「ロボット」に「人間性」を見いだせれば、例えそれが「意識」など存在しない単なる「プログラミング」だったとしても。。。

「人間」はそれを「人間」として扱うのかもしれない。要はどう捉えるかは私たちの考え方一つで決まってしまうのだ。

例え実体のない2次元が対象であったとしても、それが「機械」であったとしても、そう思えたり信じたりすることによって幾重にも捉え方が変わっているのである。

そうした場合「人間」の定義とは一体何を指すのだろうか。

投稿 : 2019/12/03
閲覧 : 236
サンキュー:

16

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BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

バトーでは役不足!草薙少佐をもっと前面にだしてくれ!!

最近、攻殻機動隊を見直しているのですが、こちらの作品は製作費20億円を投じた大作とのこと。期待して視聴したのですが、話が重すぎて疲れた。
アクションシーンは最高ですが、暗いシーンが多く、会話も難しく、「ついてこれない人はほっときますよ」という感じ。
ストーリー的に少佐を全面的に出すのは難しいでしょうが、やはりファンは草薙少佐をもっと見たかったに違いありません。そこにタチコマの可愛い声が加われば申し分なし。
TV版とは言わないまでも、もう少し娯楽性を出してもらいたかった。

投稿 : 2019/08/31
閲覧 : 51
サンキュー:

0

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タツヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人向け

前作が良すぎて超えられてないけど楽しめた

投稿 : 2019/07/28
閲覧 : 60
サンキュー:

0

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nan-nan さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やっぱり最高です✨

「イノセンス」より!

押井守監督の作風が色濃く反映された作品だと感じました✨

「あいつは逝っちまったのさ。均一なるマトリクスの裂け目の向こうへ」

投稿 : 2019/07/01
閲覧 : 49
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2

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fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

再トライ。。。再挫折

攻殻機動隊&押井守さん好きで
昔観たけど、なんか覚えてなくて
再度観たけど
再度わからずw

攻殻機動隊の世界と押井守イズムはふんだんに
音楽は菅野よう子さんちっくかとおもったけど違うのね

自分は自分であるのか
同じ場面の意図的な繰り返し
もっともらしい格言
はうる星やつら ビューティフルドリーマーの押井さんが垣間見られるw

女性要素少ないというのもあるが
攻殻機動隊は
素子姉さんとタチコマはやはり必要なエッセンスかなと

音楽、作画、映像、お話の筋
素晴らしいとは思うけど、やはり何度も観る作品ではないかなぁ、自分はね

でもまぁ押井さんと攻殻機動隊は
それでも好きかな

----------
自分にとっての攻殻機動隊の魅力は
素子の凛とした強さと決断力
バトーのマッチョでハード的には強固だが揺らぎある心
トグサの普通の人的思考での迷いと葛藤
そしてタチコマのユーモア
これが絶妙なバランスで成り立っている世界が好きなんだなと改めて感じました

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 84
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1

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

総合的にトップレベルの作品

まず先に言えば、アニメ好きにはこの作品は向かないと思いましたね
また、近年よく見るキャラ回しと呼ばれる、アニメキャラの掛け合いを見せるアニメに慣れきっている人にも向かないでしょう
モロに話が映画や小説の構成の仕方です

題材とそれを覆うミステリーを用意して、それを如何に哲学的にかつ芸術的に演出できるか、を大きく意識している感じがあります
私はこれを試写会で見ましたが、前作に重要な伏線などがあり、前作見てない状態ではかなり苦痛でした
ですが、それでも演出や音楽が素晴らしく、特に中盤のハッキング2件についてはアニメ版の病院の叙情トリック演出とはまた違う、こちらの頭を完全にかき回すような表現で、これは何度見ても痺れますね

自動人形の動きもとてもいいですし、音楽もまた

一見難しく見えますが、行くまでのミステリーという道のりは当然遠回りですが、実際は最後の方に結論を出すので非常にシンプルです

実際私は試写会の時、前作見てない上にまだ学生でしたが、普通に理解出来た程度のもので、色々あーだこーだ言われてますが、恐らく難しく見れば見るほど疑問が出てくるのはどの作品でもそうですので、肩の力抜いて見るのが吉です

投稿 : 2019/04/10
閲覧 : 406
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4

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ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ばらされた状態の人形の広告怖い

人とサイボーグ(機械化人間)、ロボット(人形)が共存する、2032年の日本。魂が希薄になった時代。ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサと共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づいていく。

幼い頃、この映画の広告を見て、凄い恐怖を感じていた記憶がある。作中にも、女の子のロボットがいっぱい登場して、トラウマになるかと思った。

この作品では、草薙素子は最後くらいしか登場せず、その分、バトーに対しての問いかけが多い。

人形使いと出会っていない設定らしい。ハッカーに電脳ハックされて{netabare}何回も同じ光景を繰り返すシーンは混乱してしまった。{/netabare}

最後は{netabare}怒涛の愛玩人形ラッシュ。まじで怖い。女の子が救出されるけど、自分の中では恐怖のことしか記憶になかったから、話がよく分からない。{/netabare}

投稿 : 2019/02/22
閲覧 : 204
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5

クワル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

よくわからず。

作画以外の点では、攻殻機動隊の他のシリーズには劣る気がする。
映画というか、映像作品。

とはいえ、カンヌやらアニー賞やらにノミネートされた作品なので、私の観方が浅いんでしょうね。
原作を読んだらまた観方が変わるのかな。

投稿 : 2019/02/20
閲覧 : 62
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0

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

イノセンス(公安9課)

2019.1.5視聴完了。

内容知らずに見たら攻殻機動隊の話だった。
少女型アンドロイドの暴走による殺人事件を
捜査するバトーとトグサ。
しかし、ゴーストハック(電脳乗っ取り)をされてしまう。

映像も世界観もぶれずに安定しています。

投稿 : 2019/01/06
閲覧 : 71
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7

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

素材は良いのに、箴言(しんげん)の過度な引用で気持ちが萎える

この作品は、1995年に公開されたアニメ映画
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編である。
GHOST IN THE SHELLのラストから3年たった後の
物語のため、事前にGHOSR IN THE SHELLを見ることを
推奨する。

大まかなあらすじとしてはこんな感じ。
3年前に起きた事件により、素子少佐が広大なネット世界へと
旅立ったことで、バトーの心境に変化が見られつつあった。
トグサと共に、公安9課の任務をこなしていくものの、彼女に
対する想いは日に日に強くなっていく。
そんなある日、ロクス・ソルス社製の同型ガイノイドが暴走し、
殺人を行う事件が発生。2人は事件解決のため、その謎に迫っていくが…。

全体を通した感想としては、前作よりもストーリーが比較的
分かりやすく、作画が見違えるほどに向上しているなと感じた。
当然、前作を踏襲しているため世界観も素晴らしい。

前作では、脇役として描かれていたキャラクターの
存在感があるのも良い。
特に印象的だったのは、イシカワだ。
バトーとトグサを温かく見守る上司として描かれており
人間味も増している。言葉はきついと感じる場面があったものの
彼らを心配しているのが伝わってきた。

一番のネックは、なんといっても箴言(しんげん)を引用している
セリフが余りにも多いことだ。
押井氏が、哲学や古典文学を愛好していることは、凄く
伝わってくるのだが、それがかえってこの作品を壊していると感じた。
それが狙ってやったものだと分かったうえで視聴したものの
くどいという感情を頭から消し去ることは不可能だった。

引用もほどほどにすれば、良いスパイスになったのに
過剰なまでに盛り込んでくるので、頭が混乱しやすいのだ。
人によっては、「イノセンスは非常に難解だ」という
意見が出ても不思議ではない。これが押井節の一種かと私は理解した。

この仕様により、一番割を食ってしまったのがバトーだ。
前作では、特に違和感はなかったのだが、今回はかなり裏目に出たようだ。
途中からは、押井氏の操り人形にしか見えなかった。可哀想。

ストーリーにおいても、前作よりはあまりしっくりこないように
感じられた。結末の部分で、伝えたいことは理解できたものの
格別に引き付けられるほどでもなかったし。
別に無理しなくても良かったのでは?

今作も、一部のシーンにおいて、スプラッター描写が
含まれる。慣れていないと、きついと感じるので
事前に耐性を付けてから見ることを推奨する。

前作に比べれば、多少見劣りした部分はあったものの
中々濃厚なSFアニメ映画であった。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2018/05/13
閲覧 : 147
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12

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ラーズグリーズ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

劇場版とテレビシリーズとは別物なのだよ。

士郎正宗原作の至上主義者の意見として読んで下さい(^-^;

ただの警察モノに墜してしまったテレビシリーズとは別物です。
ヒトと人形とを分かつものはなにか?というテーマを忘れて観ると、この作品は単なるバトー無双のモノ以上の面白さを見いだせないかも知れません。
ハラウェイとの会話、北辺の祭り、プラント船での出来事。押井守は前作と合わせて、原作コミックをほぼ完全に映像化したと言って良いと思います。ストーリーは変わってはいますが、エピソードもほぼ全て使い切り、新しいエピソードを加え、完璧な脚本を組み上げた。展開も遅滞なし。作画楽曲とも万全。ただ、これは観る人を選ぶ性質も併せ持つ、類い稀な作品でもあるかと。
囁くのさ、俺のゴーストが。
前作で素子がこぼした科白を、今作ではバトーがこぼしています。

素子に対する、バトーの深い想いも随所に描かれています。切ない…。
『孤独に歩め…悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の 象のように』

ラストシーン。トグサが娘に渡したお土産を見詰めるバトーの表情が、深いです。

物語の評価、低く付けている方も多いようです。哲学的要素も強い作品ですので、結構教養を問われる部分は否定出来ないのは確かかも知れません。

投稿 : 2018/03/08
閲覧 : 130
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1

ネタバレ

シルメリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「バトーさんの私生活を垣間見ることが出来る唯一の作品」

押井守攻殻機動隊
GHOSTinTHESHELL後の話
日本人形ってやっぱり、不気味だよな!
心霊ブームの代名詞の1つとして鳥坐されて
からその心象は定着したと思われる。
日本が舞台だけどネオンとかは、発展途上国のネオン街もといアジア諸国を連想させる。
雅楽が、より人形の不気味さを掻き立てる。
択捉入ったら「押井攻殻全開」
芸術的映像美術は、変わらずか♪
キム屋敷のリピートは、円盤が飛んだのかと勘違いしそうだったわ。
2度目は驚いたが、3度目は流石にねw
やはり、少佐だったか。
一体だけ草薙素子似のアンドロイドだったから
そんな気はしてたよ。アンドロイド出演!
にしても、押井監督はトグサの事嫌いなのか?神山監督はトグサの娘可愛く作っていたが、対して押井監督はトグサの娘を不細工にw
観たのだいぶ昔だったから、完全に憶えてなかったヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
バトーさんファンは一見の価値有り♪
個人的にはレンジャー時代の話も映像で観てみたいと一言添えて。
では
(。>ω<。)ノ またねぇっ

投稿 : 2018/02/17
閲覧 : 75
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5

ガタリリス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

これはアニメではない。アートだ!

冒頭の日本民謡のような音楽。
フルCGで表現されたアンドロイドの生成過程。
暗く無機質な世界観。

実に押井守らしい世界観だと思いました。
TV版の攻殻機動隊は無機質の中に血が通った印象を持ちましたが、こちらはひたすらに陰鬱で冷たい印象を受けました。
ストーリーの方は最初はよく分からなかったですが、何度か見返すと何となく掴めると思います。

まあ、キャラもストーリーも正直それほど魅力的な印象を持ちませんでしたが、それでも何故か何度も観てしまう不思議な魅力がある作品です。
その魅力は何なのか?
それは『アート』としての魅力なのではないかと思います。
それも一見しただけでは分かり辛い『現代アート』的な魅力です。

一言で表現すると文学的な作品といった所だろうか。
分かり辛くて渋い。
でも、そういった『大人な魅力』を持った作品だと思います。

投稿 : 2017/12/24
閲覧 : 121
サンキュー:

5

ワーダ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

甘く見てると脳を焼かれる

攻殻機動隊1995の続編。
押井ワールドを堪能できる。

投稿 : 2017/09/30
閲覧 : 169
サンキュー:

0

ネタバレ

howknow さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

死に急ぐのは、守護天使と同じ領域へ辿りつくためか

 旧作の攻殻機動隊、その続編映画である。
 ファンサービスのような内容であり、楽しめるかは人による。

 以下、この映画のネタバレ未満、感想以上。

□ 死に急ぐバトーと、攻性を諦めた荒巻
{netabare}
 死に急ぐ主人公(バトー)と課長(部長)の諦観は、後続のパラレルワールドであるS.A.Cシリーズの中で課長が語っていた、あれの才能はエスパーより貴重なものであり、代わりとなる人物はいない。というような、懐古主義的なものを表している。
 全盛期のメンバーを忘れられず、少佐の才能が好きすぎて、誰に隊長を任せても見劣りしてしまう現実に憔悴しているのだと思う
{/netabare}


□ 犯人からのメッセージと、物語の主張
{netabare}
 強いメッセージ性を有しており、高度な社会風刺を伴っている。
 それを度外視しても、キャラクターの感慨や感傷が、そこかしこに細かく描かれている。
{/netabare}



□ 最後に、ネタバレ含むかも? 勝手な想像と仮定
{netabare}
 これは全て、勝手な想像であるのだが、という前置きのもと。

 ノベライズ版や漫画とかは見てないので、何かのwikiで書かれていた内容を元に、勝手に考えたサプライズ要素。
 最後、海軍の護衛艦が証拠物件をエスコートしに来る場面において、匿名の通報ではそれほどの待遇を受けるのは可能だろうか? と終始、疑問に思っていた。

 そこで考えられるのは、少佐との通信チャンネルを、荒巻が開いたままにしてあると何かで見たことがあり、少佐の未練を諦めきれない荒巻と少佐の、微妙な関係が描かれているのではないか?

 そこまでは語られないが、少佐に対する荒巻の気遣いがある可能性を考えた。
 公安の元上司としては、少佐は生死を問わず回収すべきものであるが、暗黙的にバトーとの関係を察しており、気付かないふりをしているのでないかと邪推してしまう。
{/netabare}

 控えめに言って、最高だと思う。

投稿 : 2017/08/15
閲覧 : 114
サンキュー:

3

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

草薙 素子無き後

 原作は未読。
 「GHOST IN THE SHELL」の続編で、草薙 素子がいなくなったため、残されたバトーが
主役。
 決して投げやりとは言わないが、バトーの行動になんとなく虚無的なものを感じるのは、
草薙がいなくなった寂しさなのだろうか?。
 結構、激しいアクションがあるものの、バトーの心情を反映しているのか、全体的には静的な
ものを感じる。
 展開的にはバトーとトグサの捜査を軸としており、トグサが妻子ある家庭人ゆえに、その
対比としてよりバトーの孤独さが際立つ。
 望んで孤独でいるような感のあったバトーだが、やはり一人は淋しいのか犬を飼っていると
いう一面が見られる。思えばテレビシリーズにおけるタチコマに対する態度なども愛する
ペットに対するものに近く、かなり情の深いタイプみたい。全体に冷たい雰囲気が漂う本作に
おいて、この犬が結構、癒し要素があったように思える。
 この犬に関してはそれだけではないようで、本作の事件における重要モチーフの
ガイノイドが人の姿を得て、ゴーストを持ちながらも愛玩用としての存在でしかないという点に
おいて、ペットと変わらないということを示唆しているような。
 バトーの活躍は見応えあるものの、草薙のいない状態に物足りなさを感じていたが、
最後に草薙登場。視聴者としても嬉しかったが、それ以上にバトーが嬉しそうな感が。まあ、
姿を拝見できなったのは残念ではあったが。

 テーマ的には前作にもあった自己認識の問題などは本作でも触れられているが、特に本作では
製造物に宿るゴーストについて焦点を当てている感があった。
 世界観を体現した背景美術は相変わらず素晴らしく、更に前作より時を経たため作画
そのものもパワーアップ。この映像に合わせたようなBGMも独特の雰囲気があって良い。

投稿 : 2017/05/28
閲覧 : 84
サンキュー:

4

shino73 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人形と犬

「サイボーグ」
それはもう一つの人間の身体。
イノセンスは押井守が言う、
「冷たい身体」と「匂う身体」の物語。
それは人形と犬を巡る物語。
それは人の無垢なる他者達。

自分が造られたものではないかという疑い。
自分が人形ではないかという疑い。
どこまでが私でどこからが私でないのか。
ここでも押井守は「私」について考察する。

バトーは夜の街を彷徨う。
何故人は人形をサイボーグを創るのか。
何故人は自分の似姿を制作するのか。

サスペンスフルなエンタメでありながら、
どこまでも哲学的に射程の長い物語。
癖になるほど面白いです。

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 273
サンキュー:

23

ネタバレ

ウィーハウック さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少佐

もうちょっと少佐の出番が欲しかったかな……

投稿 : 2017/02/13
閲覧 : 102
サンキュー:

0

hamasan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映像美を楽しめるかどうか

劇場版「攻殻機動隊」の第二作。
個人的にはシリーズのなかで最も好きな作品。

ストーリーは前作同様、序盤と終盤だけちゃんと追えばついて来られる。
ようするに「少女型アンドロイドが暴走したのはなぜか」という筋書きに、GHOST IN THE SHELLに共通するSF的倫理観を問うテーマと壮大な映像美がくっついているだけなので、台詞の重要度をストーリーに照らし合わせながら観れば混乱も少ない。

ただし今作では、観客を蚊帳の外へ置きざりにする会話劇に加えて、名言箴言のたぐいが無節操なくらいに詰め込まれているため、単純にこの監督は人を煙に巻いて喜ぶ癖のほうが強いのではないかと感じるくらいには衒学的な部分が前面に押し出されている。(本当にこれは悪趣味なレベルだと思う)

今作で特に目を引くのはその映像美。
個人的に好きな中華風の街並みと祭りの様子を描いた場面などは古民謡風の音楽と相まっていつまでも観ていたいと思ったほど。高評価を与えるほとんどの理由がこのあたりのシーンの美しさにあると言ってもいいくらい。またハッカーの屋敷でも狐に化かされたような気分を楽しめる。

余談ながら、イノセンスは公開当初独立した作品として大々的にプロモーションされていたのを今でも記憶しているので、作中で人形が映るたびに、当時何の気なしに劇場へ足を運んだ人たちの死んだ顔を連想してしまって妙にいたたまれない気持ちになった。

投稿 : 2016/12/12
閲覧 : 142
サンキュー:

5

ネタバレ

しもん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ペットは可愛いから飼いません。

ペットは可愛いから飼うものらしい。でも、ペットは望んでペットになったのだろうか。そのペットを愛でる行為は、ペットにとってどんな意味を持つのか。

ペットを家族だと言い張る者がいる。彼はペットを人間に見立てているのか、自分達と同格の存在だと言う。しかしペットにとっては飼い主に依存していることに変わりはない。一方的で強権的な関係だ。

ペットはある種の奴隷のようなものなのだ。少なくとも、動物を可愛いと思うほど感情移入してしまう僕にとってはそうだ。だからペットを飼うのは極力避けたい。

愛でるというのなら人形なら大丈夫だ。だって人形には命がない。相手の意思なんてない。

人間の子供はどうか。親と子の関係。これもやはり、一方的な関係になる。子供が小さなうちは特に。だったらペットのとき同様、育てる気は起きなくなるのかもしれない。

思えば人形だって、愛でるときには特別な感情が起こる。幼少期、人形遊びをしていた頃を思い出せばわかる。それは感情移入だったのではなかったか。

ペットにも人形にも子供にも、支配と隷属の関係という影が見える。対象に感情移入しようとした途端、不安になる。ペットも子供も人形も、だんだんと同じに見えてくる。

そもそも愛とは何か。
僕には、それが美しいものとは思えない。自らつくりだした幻想にすがりつき、離れようとしない。とても誇るべきものとは言い難い行動として現れる。

押し殺してきた欲求が、捻れ、歪んだ結果生まれたものならば、
愛はきっと、
どれも醜いかたちをしている。

投稿 : 2016/09/16
閲覧 : 130
サンキュー:

7

ネタバレ

DM さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

・前作観てないと訳わからないので攻殻観てない方は観ない方が良い
・2006年ものとは思えない程の圧巻な映像美、音
・背景が常に暗い映画
・聖書、小説家の引用がかなり随所に散りばめられてて疲れる
・2501が出てきて嬉しい気持ちになる
・制作思考が何回も観れる作品、という事だが一回で満足かな(笑)

投稿 : 2016/08/15
閲覧 : 95
サンキュー:

1

ネタバレ

craftbeer さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バトーを好きになる作品?

草薙素子が失踪扱いになった後の世界のため、主人公がバトーになっています。そのためバトーっぽい人間くささが随所に表れている作品です。

内容は少女型ガイノイドの暴走から端を発した組織的犯罪の可能性を、トグサがチーフとなった公安9課が調査していくことで物語が進んでいきます。その調査の要所で素子が顔を出してはバトーを導く「守護天使」として事態をサポートしていきます。

人間からサイボークへと変わっていくバトー自身の気持ちの揺れ動きや、素子に対して抱き続けている気持ちなども描かれており、バトーの人となりをより知れるいい作品です。

世界観に合ったBGMも素晴らしいので、併せてお勧めです。

投稿 : 2016/07/03
閲覧 : 95
サンキュー:

2

ぶろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素晴らしく魅力的で、凄まじく癖の強い作品

間違いなく人を選ぶ作品ではある。
押井色が非常に強く、人によっては辛気臭くて受け付けないかもしれない。
しかし攻殻という作品が好きであれば、十分に楽しめる要素が散りばめられている。

ストーリーを抜きにしても、映像美は日本のアニメ作品の中でかなり異質であり、抜群に優れている。
今一度確認してほしい、この作品が後悔されたのは2006年。
その当時の他の劇場版作品と比較しても段違いの美しさだ。

その映像美だけを見るだけでも充分価値があると言える。

投稿 : 2016/04/28
閲覧 : 139
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

素晴らしいのですぅ。ニパーっ。

音楽素晴らしい。なぜ素晴らしいかと言うと押井さんの表したい世界観に完璧にマッチしていて、マッチしているだけじゃなくて、よりその世界観を濃厚にしてみせてるから。菅野よう子天才。
ストーリー的にはテーマ、つまり概念的な部分も明確なので、いい感じにまとまってる希ガス。
攻殻機動隊系、特に押井さんの担当した映画は難しいって言う人いるけど、イノセンスはかなりわかりやすい部類だと思ふ。わかりにくいって人は鷲田清一さんの哲学である身体論に触れてから鑑賞すればかなり理解しやすくなると思ふ。
まあ攻殻機動隊のとくにこのイノセンスについて詳しい感想を述べ始めると話が長くなると思われるのでやめときます。
まあとにかくカオス。さすが押井さんって感じなのです。ニパーっ。

投稿 : 2016/02/29
閲覧 : 140
ネタバレ

マックス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

雰囲気を味わえ!

まず第一に前作の攻殻を観ないとわけが分からないのは間違いないです
で観たところでこれが評価できるかと言うと…はっきり言って微妙です
とにかく引用引用で禅問答のような会話が延々続いたり一応警察機構のような存在なのにいきなりヤクザの事務所に押し掛けほぼ皆殺しにしたりと(まあこれについては作中で意図は言及されてはいますけど)滅茶苦茶です
しかし途中の中国のお祭りのようなシーンはアニメ史に残したいくらいの映像美ですし音楽も同様に素晴らしい
この映画はとにかく「何が面白いか」なんて分析しようとせずひたすら暗く陰鬱でハチャメチャなキャラや暴走会話や映像美を味わうことが肝です…個人的には
ただせっかくの台詞もぼそぼそ喋りが多すぎて聞き取り辛かったり台詞のテンポがやけに速くて雰囲気に浸る暇も無かったりと難点も多数あります

投稿 : 2016/01/18
閲覧 : 127
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2

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leojojo さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

崩壊の崖っ淵で爪先立ちする屍体

声に出して読みたいアニメ台詞ランキングに入るね
語感が如何にもSFホラーで背筋が凍る

考察:{netabare}この作品に登場する生き物?はこの図のどこかに収まる
人形や動物や子供(肉体はあるが成熟した精神を持たない)>>>人間>>>神やネットから生まれた人格である人形遣いと融合した素子(成熟した精神はあるが肉体を持たない)



肉体も精神も持つが、それらが不一致である人間は不完全な存在である。人間は生きている限り肉体と精神の一致を欲するが、そんなことは不可能である。

だから、人間は真に幸せを得ることが出来ない。(荒巻がトグサに幸せかどうかを聞いているのはこういうことを言っているのだと解釈した)



だが、肉体のみの生き物は、真の喜びを得られる。人間はそれに憧れるから、トグサは子供にすがり、バトーは犬に、キムは人形にすがる。



逆に、素子は幸せという感情を超越している。



私に考察できるのはここ位までだったので、どうかこの作品の哲学的部分の理解の参考になればと思います。結局は「人間ってどうにも上手くいかないな存在だよねぇ」っていうの、バトーくんが四苦八苦しているの通して語る作品ということでしょうか。
{/netabare}
反論ご意見等がありましたらどうかメッセージでいただければ幸いです。

投稿 : 2015/10/15
閲覧 : 247
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2

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ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大好きな攻殻シリーズだけど,話が難しかった

他の攻殻シリーズと同じ気持ちで観たのですが,話しが難しく,ちょっと理解する力が必要でした。
話しの終わり方も,なんだか,胸につかえるものがあるような感じでした。
取り扱っているテーマの重さから仕方がないのかもしれませんが。

「2501」が出てきた時は,観ていて嬉しかったです。

投稿 : 2015/10/12
閲覧 : 114
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3

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

トップクラスの作画

 作画だけでも観ておくべきです。今まで観てきたアニメでもトップクラスの作画でした。
 
 物語の方は難しかったというか、攻殻機動隊ですから一度で理解することなんて最初から諦めてますけど、今までの作品ほど奥の深さが感じられない作品でした。人形と人間の違いといういたってシンプルなテーマで、あまり深いメッセージを感じませんでした。

 会話も引用引用で内容が入ってきづらい。もう少し少なくした方が味も出てよかったように感じます。

 人間がネットに融合するという展開は攻殻シリーズでもよくありますが、守護天使としてその現象が確認されたのは今作だけではないでしょうか?そういう意味でも攻殻ファンなら目を通しておくべきかも。

投稿 : 2015/08/17
閲覧 : 277
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5

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

「映画版攻殻機動隊の続編か……え、観る意味あるの?」と思っていた。
いや、面白かったんだけど、ストーリー的な続きは別に必要ないんじゃないかなぁって。
でも観ちゃった。

相変わらずストーリーというかテーマの部分に関しては「自分で考えてください」と言わんばかりだ。ワケ分からん。それだけなら良いんだけど、本作の場合、考える気になれないんだ。
だって人間と人形だぜ? それに命とか虚構と現実を織り交ぜてくるんだぜ? 降参ですわ。
そしてキャラの会話はテンポをぶつ切りにする禅問答や引用の応酬ときた。

ついでに言うとキャラも面白くもなんともない。普通。というか面倒くさい。偉人の言葉を引用にするのがこの世界では流行っているのだろうか……。
というワケで最初からストーリーの方にはまったく注目せずに、その映像美のみを堪能することにしました。結果的にはこの判断は正しかった。

美しい。本当に、美しいとしか言いようがない。
CGによる背景ビジュアルは圧巻。ブレードランナーを彷彿とさせる街並みが、全てCGで再現されるなんて思わなかった分、衝撃も大きく、感動は言わずもがな。
このCGに関しては、よく「手描きが浮いてしまっている」という指摘を見かけるけど、僕はこれで良かったと思う。
違和感があるという点には同意する。でもこの違和感こそが、本作になくてはならないものなんじゃないかなぁ。CGという虚構の世界に浮いてるリアルな人間。これって、本作における生死や虚構と現実という題材に合ってると思うんだよね。
だって普通に考えてさ、CGと手描きとで違和感があるなんて、観れば分かるもの。それを修正せずにそのまま採用したってことはそれだけ拘りがあるってことだろうし。(そうじゃないならただの思い上がりの阿呆ってことになるけど)

CGの背景を一点からのみ映すのではなく映画的な手法でダイナミックに魅せつけたりするからか、CGにチャチさは一切感じられない。虚構ではあるけど、間違いなく現実の世界として出来上がってる。
一方で人間は前作以上になんだか無機質というか、人間味が薄い。CGの背景を写実的に映して、人間を虚構っぽく描ことで、不思議な映像になっている。ほんと面倒くさいことするな、この人。

あとはやっぱり、音楽が素晴らしいなぁ。なんつーか、本作はSEとBGMだけでも本編全部聴ける自信がある。音の全てが気持ち良い。
むしろBGMでもうテーマとか題材まで語れてしまえてる気さえしてくる。一番要らないのがストーリーと言ってしまってもいいレベル。


前作までにあったジャパニメーション臭が消え、純粋なアニメーションとして一段階進化した観のある一作。でもお勧めはしない。自分から観たいと思って観ないと、きっとこの作品(に限らず押井作品全般)は楽しめないから。

投稿 : 2015/08/12
閲覧 : 100

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

果てしなく続くイノセントワールド

2004年公開の作品で、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編。
士郎正宗氏の原作はあるものの、
監督とシナリオを手掛けた押井守監督が好き勝手アレンジしているので、
押井守監督の作品と言ってしまってもいいでしょうw

視聴前から負け戦は覚悟していましたw
押井守監督フリークの友人の「当時視聴して衝撃を受けた(悪い意味で)」という言葉や、
難解な上、娯楽性は皆無という各方面の評判。
従って、視聴に至るまでの心の準備にかなりの時間を要しましたw

で、視聴したわけなんですけど、視聴直後の私のリアルな感想は
「これ、レビューどうしよう?」でしたw
頭の中が真っ白になる位書くことがないw
気が向いたらレビューを書くというのが私のスタンスなので、
別に無理に書く必要はないんですけど、押井御大の作品ですからね。 
視聴前から書くつもりではいたのですよ。

本作に対して批判的な方の感想を抽出すると以下の様なものになるでしょう。

・CGを駆使した映像美は素晴らしい
・ストーリー性は希薄
・詩や哲学を引用した衒学的な台詞回しにうんざり

映像は確かに圧倒されます。
今敏監督の「パプリカ」を視聴した際も感じましたが、前衛的なアート映像のようです。
でも結局それもストーリー性を伴っていないと、
観終わった時に映像しか印象に残らないんですよね。

本作のテーマは「人間と人形の違い」です。
本作のDVDの特典映像に押井守監督と
ジブリの代表取締役であり、映画プロデューサーの鈴木敏夫氏との対談というのがありますが、
この対談を観た方が本作を観るよりも本作のテーマを理解しやすいと思いますw

この対談で押井守監督が語っていることというのは、
人間の身体は言葉から生まれたのであり、言葉によってしか意識されない。
つまり、身体は言葉であり、名付けられたものでしかない。
言葉で語られることのない人間の外側にこそ本当の身体がある。
人間の外側の身体というのはどこに存在するのかといえば、
それは例えば犬であったり、人形であったりする。
人間は自分が失われた身体の代替物を、あるいは犬に求めている。
そして、人形というのは人間が作り出した観念としての身体である。

押井守監督は病的なまでの愛犬家として有名ですけど、
このようなテーマの着想は愛犬との触れ合いの中から生まれたものなのでしょう。
本作では、その本当の身体を汚すのは人間の醜い欲望ということなのですが、
そのアイディアはおもしろいとは思いますが、正直私にはあまり興味を引かないテーマでした。
いや、これももうちょっとストーリー性を伴っていれば
違った反応になっていたかもしれませんが、
如何せんストーリーがひどい、ひどすぎる!!

私は基本的に娯楽性を重視するタイプですが、
映画に何を求めるのかというのは、人によって千差万別であり、
立脚点の違いによって本作の評価というのも変わってくるものだと思います。

とはいえ、本作だって娯楽性というのを完全に度外視したわけではないと思います。
ただ、作り手のメッセージ性(主張)とストーリー性のバランスが著しく悪いです。
作り手のメッセージ性>>>>>>>ストーリー性では、
例外はあれど、娯楽性なんてまず生まれてこないでしょう。
論語や旧約聖書、哲学者の言葉をこれでもかと引用した
テンポを損なうボソボソとした会話劇も相まって
ひとりよがりの悦に入った作品にしか思えませんでした。

押井守監督フリークの友人曰く
「押井守監督は本当はすべての台詞を引用で済ませたかった」とのことです。
それが本当ならば、「正気か!?」と言いたいところですけど、
思うに、本作の登場人物はいずれも
人間の意識の外側にある本当の身体を持たざる者です。
言い換えると、言葉によって意識される身体の持ち主であり、
言葉に支配されている者たちということになります。
それを際立たせる為の引用ということなのかもしれません。
そして、そうすることによって人間と人形の違い、
つまり人間の意識の外側にある本当の身体というものを、
言葉でなく、感覚で感じて欲しいという狙いがあったのかもしれません。

もうそうなのであれば、おもしろい仕掛けだとは思いますけど、
結局のところ、娯楽性は二の次三の次という作りでは、
「もう自主制作でいいんじゃね?」と言いたくなるのも、むべなるかな、
というのが本作に対する私の印象です。
正直本作に限って言えば、この台詞にはこんな深い意味があるとか、
あの場面に繋がっているとかはどーでもいいです。

鈴木敏夫氏との対談で押井守監督はこのようなことを述べています。
「映画は言葉で語られることによって初めて存在する」

では、私は本作をこう語りましょう。
「莫大な制作費を投じた自主制作的な商業作品です」と。

投稿 : 2015/06/07
閲覧 : 888
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イノセンス -INNOCENCEのストーリー・あらすじ

草薙素子(少佐)がいなくなって3年後の2032年。
少女型の愛玩用アンドロイド(ガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走をおこし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9 課で捜査を担当することになり、公安9課のメンバーであるバトーは新しい相棒のトグサとともに捜査に向かう。
(アニメ映画『イノセンス -INNOCENCE』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2004年3月6日
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9

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