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「響け! ユーフォニアム(TVアニメ動画)」

総合得点
91.1
感想・評価
3118
棚に入れた
13844
ランキング
39
★★★★★ 4.2 (3118)
物語
4.1
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.3
キャラ
4.1

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響け! ユーフォニアムの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

楽器が上手くなりたい!

部活アニメの神作。
何の変哲もない"部活"を、そのまま"部活"として貫いている作品はいっぱいありそうで意外と無い。

《幼馴染の葵ちゃんって必要だった?》
…って、初見時高校生だった私は思ってたんだけど、高校を卒業して2年ちょい経った今観てみると、彼女の言ってることが解りすぎて胸が苦しいよ。

北宇治の吹奏楽部員は、本気で部活に取り組むことで充実していたように見えるし、様々な経験から大切な何かを得ていたようにも思えるけれど、
将来的に考えると"部活を頑張る"という選択が必ずしも正解だとは限らないわけで。
数年後には、楽器ばかりやってあまり勉強をしてこなかった高校生活を後悔しているかもしれない。

全力で部活しながらもそのことを全肯定せず、あくまで"たかが部活"なところが、『ユーフォ』という作品の深いところだと思う。


まあ難しいことは抜きにしても、
この作品のキャラクターにはとても惹き付けられたし、適度に現実味のある上下関係はなんか可笑しくて、ナチュラルな百合には不思議な魅力があって。
感覚的にもすごく楽しい作品だった。

動作とかもいちいち細かくて、
例えば7話の一場面で、畜生リボンが夏紀先輩に肩をぶつけて、「わっ!」ってなるやつとか尊くて死にそう。

投稿 : 2019/05/14
閲覧 : 244
ネタバレ

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白さまだまだフォルティッシモ

2期のレビューを視聴していると
高評価が多かったので視聴を始めました。

●物語
吹奏楽に向き合う少年少女を内面的な面も深く描いた作品でした。
部員一人一人の感情表現も分かりやすいように描かれていて
特に3年生に関しては受験であったり進路であったりいろいろと悩みごとを抱えているけれど、現実と向き合い葛藤しながらも前へ進んでいく様子が上手く表現されていたと思います。

「いつも隣に吹奏楽」みたいな感じで
メインの演奏シーン以外にも随所に楽器が流れるシーンが多く良かった。

あとは久美子のナレーションが小説を読んでいるみたいで
文学チックなナレーションだなぁと感じました。
(実際に原作は小説みたいです)

●声優
豪華です。
瀧先生の声は櫻井さんでイケメンボイスですね。
久美子役の黒沢ともよさんの冷めた久美子の演技が好きでした。

アニメをやっていた頃に声優さんもキャラの楽器を
一緒に練習していた様子がtwitterに投稿されていたのが
強く印象に残っています♪

●キャラ
お祭りの回で、麗奈の「私、特別になりたい」からの久美子とのアンサンブルED、
かおり先輩との再オーディションの前の久美子の愛の告白と麗奈の自身に満ちた表情、
再オーディションの投票で麗奈のために真っ先に立って拍手を送った久美子、
コンクールに向けて壁にぶつかる久美子のもとに励ましにくる麗奈、
にグッと来ました。
…つまり久美子と麗奈の絡みが好きでした!

瀧先生と副顧問の松本先生のギャップも面白かったです。


あと一つ。
{netabare}コンクールに向けた練習中に久美子が瀧先生からある演奏パートを外されたシーンがありました。

あの後、ひょんなことから瀧先生と久美子が学校で話すシーンがあって
久美子が帰る際に

「今日出来なかったところ、練習しておいて下さいね。あなたの「できます!」って言葉、私は忘れていませんよ」って瀧先生が言ったとき、この先生やるなぁって思いました(^^;
個人的に好きなシーンです。{/netabare}

●作画
楽器がピカピカに光っていて綺麗でした☆ミ
僕も趣味でギターを持っているのですが
弦は錆びるし、ちょっと放ってると弦を通すところの隙間にホコリはたまるしで管理は大変ですね〜w
羨ましかったです。

背景もとても綺麗で見応えがありました

●音楽
OP「Dream Solister」/TRUE
フルで聴くと歌詞が面白かったです。
レビュータイトルは歌詞の一部引用です笑

ED「トゥッティ!」/1年生4人
{netabare}サッカー選手のトッティではなくトゥッティでした笑{/netabare}

投稿 : 2019/05/14
閲覧 : 351
サンキュー:

66

ネタバレ

白猫 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もっと多くの人に見てもらいたい

これから青春時代を迎える子供たちに一度は見てもらいたい
子供たちにこんな青春を送ってもらいたい。

時代に合わなくなるまでいつまでも見続けられ欲しい。
面白かった作品も多くは時間と共に埋もれて行ってしまいますが、
それを勿体なく思う。
NHKで子供むけの推奨アニメにしてもらいたいくらいですね。
そう思わせてくれる作品でした。

子供向けの様に見える感想だったかもしれませんが、
もしかしたら楽しめるのは少し落ち着いて来た年齢層かもしれません。

騙されたと思って一度みてもらえたらと思います。
原作にさらに厚みを加えたストーリーと、
TV放送とは思えない美しい映像
空気感の伝わってくる優しい音楽と演出
気が付くと引き込まれてしまいます。

素直に丁寧に丁寧に作り上げられた素晴らしい作品だと思います。
作り手の作品への思い入れの強さを感じました。
京アニ渾身の作品だと思います。

以下この作品が好きだった人のために

アニメは原作から多少改変がありますが、原作に厚みを付けたものが殆どで、
個人的には原作よりアニメの方がスト―リーもキャラも仕上げられていると思います。

原作にあってアニメに盛り込み切れなかったことの中から、
個人的に知ってると作品が少し面白くなるかなぁって物を

くれぐれも
アニメを見たけど、原作は読む気がない人向けのネタバレです。
アニメをまだ見てない人、原作を読む予定の方は開かないでください。

{netabare}
■ 松本先生の話し方に違和感感じた人は・・・
{netabare}
原作では松本先生は影で軍曹先生というあだ名がついています。
軍曹先生を知ってればあの感じ、納得できませんか?
(第1巻より)
{/netabare}

■ ソロに対する香織先輩の心情
{netabare}
分かるような分からないような演出でしたが、
香織先輩に最初からソロを奪う気はありません。
自分の最高の演奏をもって負ける事で納得したい。
それだけのために練習を重ねて来たとハッキリ書かれています。
また、自分のソロじゃだめだった、レナのおかげで関西にこれた。と後にレナに感謝を伝えています(第2巻より)。
ちなみに、松本先生の「良い音は良いと言わざるを〜」の助言は原作にはないアニメオリジナルの演出です。
(第1巻より)

ちなみに原作とは再オーディションへの流れが少しちがいます。
知りたい方はどうぞ
{netabare}
原作では香織先輩はオーディションで落ちた後もずっとソロの練習を重ねます。
そして、試合直前の日に突然自ら再オーディションを申し出ます。
再オーディションでは格段に上手くなった演奏で滝と部員をおどろかせ、その上達は滝にも褒められます。しかし、レナの圧倒的な演奏には敵いません。あとはアニメと同じような会話だったと思います。
そこから久美子が香織の心情を知るという形で描写されます。香織先輩はソロを奪いかえすために再オーディションを申し出たわけではなかった事。敵わない事は分かっていて、それでも自分の最高の演奏で負ける事で自分を納得させたかっただけだった事。そのためだけにあれほどの練習を重ねて来たのだと知り久美子は心をうたれる。という話だったと思います。
{/netabare}
{/netabare}

■ 「悔しくて死にそう」は実は別のキーワード
{netabare}
アニメの冒頭にでてきたキーワードで、久美子の挫折のシーンに繋がりますよね。
実は原作でも冒頭に出て来るセリフですが、繋がる先が違うキーワードなのです。
原作では、実は久美子は挫折はしません。あの挫折はアニメオリジナルの演出。

小説の1巻の一番大事な所のネタバレなのでもう一段隠しときます。
(第1巻より)
{netabare}
エピローグの関西大会出場が決まったレナの言葉「嬉しくて死にそう」に繋がります。入れて欲しかった言葉ですが、あのエンディングは言葉のないあぼ見せ方はすごく良かったので仕方ないですね。
{/netabare}
{/netabare}

■ 緑輝のコネタ
{netabare}
キラキラネーム以外にもう一段仕込まれてます。
「せめて青輝じゃない?緑に輝くってエメラルドやん」
とみどりは自分の名前にコンプレックスを持っています。
言われてみればサファイアは青でした。わたしは全然気がつきませんでした。
これ原作者も素で間違えたのをネタにしたんじゃないかと疑ってます。
(短篇集より)
{/netabare}
{/netabare}

このアニメが好きだった人の為にと思い書いてみましたが、
不適切な書き込みの場合おしらせください。
削除します。

投稿 : 2019/04/27
閲覧 : 305
サンキュー:

32

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本気の作画

とにかく絵が綺麗!まるで実写。背景の素晴らしい書き込みが、物語をさらに魅力的にしている。特に8話は秀逸!

---
あまりにもあっさりなので追記。
この作品のヒットで全国の中高の吹奏楽部の人気が上がった。おそらくどの学校にもポスターが貼ってあったのでは。
上記の8話はあのお祭りの回。久美子と麗奈の、なんだかおかしくも、美しい共演。
お祭りの京都の夜景をバックにユーフォとトランペットの共演なんてカッコよすぎる。感動の場面なんかじゃないのに、なぜだか涙が止まらない、素晴らしいカットでした。
この場面だけでも傑作だが、他の回も素晴らしい。

劇場版に刺激されて書いてしまいました。

投稿 : 2019/04/25
閲覧 : 312
サンキュー:

31

けいP さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一番青春を感じる作品

タイトルの通りです。

まあ僕の視た中だけでの話ですけど。

部活動、友情、恋愛と
青春の3大要素を全部かねそろえています。
(恋愛は少なめだが、それがリアルなのかも)

なんか視てて悔しくなるくらい。

投稿 : 2019/04/23
閲覧 : 378
サンキュー:

34

ROM さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

響けユーフォニアムは平成最後の神アニメ

このアニメは、本当に完成度高いです。
百合アニメのイメージがあり観てない人もいるかもですが、絶対に観た方が良いです。
平成最後にして、けいおんを越えて来たな京アニはって思いました。

舞台が吹奏楽部って正直パッとしないですし、キャラも多くて微妙かと思うかもしれませんが、このアニメの本当の素晴らしさは心の動きを見事に描いたという点です。
心の機微をここまで上手く表現したアニメがあったでしょうか??

キャラの距離感、何気ない仕草、ちょっとしたコマ、全てに意味があります。
見れば見るほど深いなと感じるアニメですね。

また声優も非常に良いですね。
黄前ナレーションは非常に聞きやすく、「流行りの声優詰め込んどけば良い」というアニメの風潮を一蹴してくれたようで清々しい。

キャラデ、声優選び、細かい描写、演奏の素晴らしさ、作曲の良さ、どれをとっても作品から愛が感じ取れますね。
これぞプロ集団が作ったアニメだなと唸らせてくれます。

けいおんの吹奏楽verかと思って甘く観てましたが、いい意味で裏切られました。
黒澤明さんが脚本の作り込みこそが作品の本当のよさだと言ってましたが、まさにその通りですね。
脚本がしっかりしてるとアニメでもここまで素晴らしい作品ができるのですね。
これぞ本当の神アニメ。
スタッフのみなさまありがとう。

投稿 : 2019/04/22
閲覧 : 257
サンキュー:

17

デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

尊い

「尊い」この言葉が心の底から湧き出てきました。
ストーリー、音楽、キャラ、作画完璧すぎて文句の付けようがありません。
2期まで通して見ても最高クラスのアニメです

投稿 : 2019/04/16
閲覧 : 232
サンキュー:

11

Halrunn さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんですか、これは。

性格の悪い人がたくさん登場します。

そして、目標に向かってく青春ストーリーが紡がれていきます。

これまた、いい具合に性格が悪い登場人物の人間ドラマに
不覚にも泣いてしまった・・・
(誰の√かは、禁則事項とします)

じっくり楽しみたい方は、2期あるテレビ版を

さくっと見たい方は、映画版をどうぞ。

新作の映画の公開が楽しみですね。


あと本筋を関係ありませんが、かなり京阪の要素が強いです。

できれば、車掌とか駅員に、沿線出身のM1を獲ったあの兄弟
の弟に出演して欲しかった・・・かな?

ま、あの人なら、どこの鉄道会社でもイケそうですがw

投稿 : 2019/04/13
閲覧 : 231
サンキュー:

6

シワーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

魅せられた

高校生が吹奏楽で全国大会を目指す話です。

私は、美少女ばっかりとか、日本人の瞳の色が青や緑だとか、甘すぎるアニメ声などに拒絶反応を起こします。しかし、この作品にはそんな自分にとってのマイナス要素があるのに、全体としての素晴らしさに高評価するしかないです。

絵柄で萌えアニメと勘違いなさらぬよう。努力と根性の点で「ちはやふる」に近いと思います。主人公(久美子)の感情の起伏を表現する声の力には感心しました。祭りの夜のエピソードは息を呑む美しさ。他にも目が潤んでしまうようなシーンがあり、劇伴音楽を聴くだけで目が潤むパブロフの犬状態に。脱帽です。

投稿 : 2019/04/12
閲覧 : 230
サンキュー:

12

ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

吹奏楽にかける青春ストーリー

☆☆☆視聴前レビュー☆☆☆

京アニの新作です
wikiによるとラノベ原作みたいです
宝島社のライトノベルレーベルっていえば
「このライトノベルがすごい!文庫」なわけですが
この作品は宝島社文庫
そんなラノベレーベルあったっけなぁ?
と思って調べてみたら
日本ラブストーリー大賞シリーズ
というものの中に含まれている模様
よくわかんないですが恋愛ものっぽいですね?
これをライトノベルに含めるかどうかは
例のテンプレに委ねるとして
ここからが本題

公式サイトでメインキャストの発表と
それを盛り込んだ新PVが公開されました

黄前久美子 CV:黒沢ともよ

主・・・主役!?
なんと黒沢ともよTVシリーズ初主演です!

黒沢ともよって誰だ?って人は
http://www.anikore.jp/review/942389/
に書いたのでレビュー本編はすっ飛ばして
後ろのおまけを読んでくださいな

いやぁこれはびっくりですね
だって京アニのともよちゃんと言えば
ひとつ前の甘ブリでセリフらしいセリフのほとんどない
謎の奇声(アドリブ)を発するだけの風の妖精シルフィー役
まさかあの演技でスタッフの評価が上がるとは思えないw

しかし京アニは結構気に入った声優を使い倒す傾向にありますし
ここでしっかり足場を固めておけば
入れ変わりの激しい声優業界で長生きできるんじゃいないでしょうか?
ともよちゃんにはぜひ頑張って欲しいものです

尚、このタイミングで発表になった理由は明白でして
本日はアニメジャパンの観覧応募券つき入場券発売日
つまりステージ内容を発表しておくことで集客につなげるのが狙いですね

今年はラブライブのステージもないし応募券で多々買う必要はない
と思っていたのですが・・・ちょっとまとめて買ってきます!

☆☆☆1話視聴後レビュー☆☆☆

ついに放送開始です
絵はさすが京アニって感じですね
女の子たちの表情や細かいしぐさがとてもかわいいです
今はまだ他のアニメも気合入っている時期ですが
他のアニメが次々に崩れていく中で
このクオリティをラストまで維持するのが京アニのおそろしいところ

私のお目当て黒沢ともよちゃんは
最近ずっとティナ・樹・みりあと幼女枠ばかりだったので
今回のが一番いつものともよちゃんの声に近い気がしますね
性格的にはアクティブで物怖じしないともよちゃんとはかなり違うっぽい?
EDは元気な感じのキャラソンでちょっと雪白姫思い出しました
来週からはラジオも始まるのでそちらも楽しみです

なにはともあれ花田十輝がおイタをしないことを祈りつつ視聴継続していきます
原作付だし大丈夫・・・だよね?

☆☆☆全話視聴後レビュー☆☆☆

序盤は少し物足りなさを感じたものの
中盤からはぐいぐい引き込まれました
2015年春アニメでぶっちぎりNo1の面白さでした

最初はただ周りに流されるままに
吹奏楽部に入部しユーフォ担当になった久美子が
真剣にユーフォニアムと向き合うようになるまでが
じっくりと丁寧に描かれていました

全話視聴後に原作を1巻だけ読んだのですが
アニメの方は非常にアニメ向けの改変がされていたと思います
今回ばかりは花田先生GJと言わざるを得ません

第八回 おまつりトライアングルの久美子と麗奈のシーン
第十一回 おかえりオーディションの再オーディション
第十二回 わたしのユーフォニアムのうまくなりたい!

印象に残ったシーンがほぼオリジナルかそれに近い改変シーン
あと川島緑輝の性格がだいぶ変わってましたが
アニメ版のほうがかわいいのでこれもGJ

しかし緑輝と書いてさふぁいあと読む・・・
これはすごいDQNネームですね
最近じゃキラキラネームって呼ぶんでしたっけ
緑輝でえめらるど(緑柱石)ならまだわかるんですよ
あるいは青輝でさふぁいあとか・・・
緑輝でさふぁいあはさすがに無理があるよね
酸化アルミニウムの不純物の度合いで色が変わり
赤いものをルビーそれ以外をサファイアと呼ぶ決まりなので
緑色のサファイアが存在しないわけで名はありません
しかし一般的なサファイアの色はどう考えても青なので
その命名はさすがにキラキラ過ぎですねw

作画は安定の京アニクオリティ
どうでもいい小物なんかまで
細かく作りこんであります

音楽が題材のアニメだけに
音楽も文句なしの出来栄え
特に印象的だったのは
再オーディションのシーン
どちらもうまいんですが
それでも聴き比べると圧倒的な表現力の差
片方は洗足学園の音大生で
もう片方はプロのトランぺッターだそうです
素人が聞いてもこれだけの差が出るもんなんですね・・・

非常によくできたアニメだと思いますが
1クールものとしてはあまりにスロースターター過ぎた点がマイナス評価
序盤で切っちゃう人が居てもおかしくないですね

ラストに関しても当初の目標に向けた最初のハードルをクリアしただけで
物語全体としては序章だけを見せられたようなもの
ここまでだけを見て判断しろと言われると満点は付けられないですね

しかし10月30日のイベント宇治でお祭りフェスティバルにて
劇場版と2期のアニメ化が決定したようです!
この先の展開次第では1期の評価も+αするかもしれません

デレマスが終わってともよちゃんのメインキャラやってるアニメが0になって
この後どうなるのか不安に思っていましたが
ユーフォ2期があるならもうしばらくは安泰ですかね?

☆☆☆劇場版視聴後追記☆☆☆

劇場版のラストで2期が秋季と発表されました
今から楽しみですね!

☆☆☆リズと青い鳥鑑賞後追記☆☆☆

細かいレビューの修正と点数の見直しを行いました

あれから大分経ち
今となっては黒沢ともよってだれ?
なんてオタクはいなくなったのではないでしょうかw
幼女担当声優から演技派声優にランクアップしましたが
この作品がターニングポイントだったのは間違いありませんね

☆☆☆1期&2期オールナイト上映後追記☆☆☆

映画館の大スクリーンで舞台挨拶付きで上映してくれるというので
大喜びで行ってきましたw
中央2列目を取れたと思ったら
1列目は使わない形式だったようで
実質最前でしたw

去年の10月には「ようこそ北宇治」と「届けたいメロディ」
の立川極音上映に行って
11月には京都で聖地巡礼してきました

ユーフォの聖地は大体
場面転換の際に一瞬だけ遠景が映って
すぐにキャラのアップに移ることが多いです
日常的にその場所を利用している人は
おっ!この場所は!!となりますが
土地鑑のない人間が瞬間的に映っただけの場所に聖地巡礼に行っても
いまいちピンとこないことも多かったです

しかし聖地巡礼に行った後でまた一通り見返すことで
あ、あそこはこの前行ったぞ!
となる場面が多くてテンション上がりました

まぁしかし大吉山は夜中にラフな格好ででっかい楽器担いで登るところではないですねw
そんなに長い距離ではないですが結構ごつごつした岩肌がむき出しで
ちゃんとした靴を履いてないと足を痛めそうな道でした

あらためて見返して新発見という点では
2期、リズと成長していったキャラ
特に新部長のデカリボンこと吉川優子と
新副部長のポニテ先輩こと中川夏紀の二人
通称なかよし川コンビに関しても驚きがありました

1期2期リズと少しずつ成長していくさまが丁寧に描かれてきたわけですが
リズまで観終わったうえで最初に戻ると
こんなに落差があったのかと・・・
劇中約一年半の年月が経っていますが
本当に成長したなぁと感慨深いものがあります

あとはテレビ版では細かすぎてわからず
劇場で見て初めてここはこういうシーンだったのか!
となった場面がありました

最終話の音合わせのシーンで
一瞬ペットボトルが映るんですが
TVで見たときはその意味がピンときませんでした
しかし劇場で観たらはっきりわかりました
音に対してペットボトルの水面が共振で波打ってるんですね
なるほど倍音振動を表現したシーンでしたか・・・
TV画面では細かすぎてそこまでわかりませんでしたね(@@;

さて、久し振りに見返すことでいろいろと新しい発見がありました
今度は誓いのフィナーレを見た後に
もう一度最初から見返すことができたら
またさらに違った世界を見せてもらえるような気がします
どうせならまた劇場で見たいですね!
・・・ということで
またやってくれないかなぁ~

おまけ・・・舞台挨拶トーク
{netabare}
安済知佳

「ユーフォのオーディションがあったときは
まだ全然駆け出しですごく尖っていた
それこそ周りみんなねじ伏せてやるくらいのことを思っていて
それがちょうどうまい具合に麗奈と重なったからオーディションに通った
たぶん今オーディションをやったら受からないと思う」
確かに最初に彼女を見たときはクールなお姉さんというイメージでしたが
最近は当時と比べるとすごい丸くなったのを感じますねw

朝井彩加

誓いのフィナーレで秀一と久美子の大事なシーンがあって
そのシーンをあろうことかあやちゅーの目の前のマイクでやっていたそうな
朝井「ものすごい複雑な心境だった・・・」
安済「死んだ魚の目だったよw」
葉月ちゃん・・・{/netabare}

投稿 : 2019/04/07
閲覧 : 629
サンキュー:

81

kpby2751 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

よくある部活アニメだが

吹奏楽部のアニメだがあまり音楽を知らない方でも楽しめる作品だと思う。というのも友情に重きを置いている作品である。これは言動一つ一つを緊張をして聞く必要があり、決して薄くはない。特に運動部出身の方は共感が持てるのではないだろうか。

投稿 : 2019/03/31
閲覧 : 246
サンキュー:

14

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

吹奏楽にかける青春傑作

1話感想:
絵はさすがで何も問題ないですね。水準以上には面白そうです。
ただ1話を見た限りでは、そこまで心が沸き立ったり期待に胸が膨らむというほどでもありませんでした。
部活に入るか悩んだけどやっぱり入ることにしました、というだけでは…。
まあこれから盛り上がっていけば良いですね。

2話感想:
キャラが多くなってきてもすっと入ってきてすんなり覚えられる。やはり出来が良いですね。これからおもしろくなりそうです。

全話感想:
非常に質が高い。
特に目を引くのは作画の素晴らしさですが、青春を描いたストーリー、競争、情熱、魅力的なキャラクター達、そして音楽。どれも本当に素晴らしかったと思います。

まさに吹奏楽にかける青春が描かれていました。傑作です。

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 254
サンキュー:

15

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

それにしても悪意のあるモブキャラの名前…

けいおん!に続く高校生の音楽部活もの、ということで日常系のゆるーいやつかと思ったら、完全にスポ根でした。

・ストーリー
登場人物達が部活を通して成長していく王道もので、目新しさは全くありませんが、毎回の引きが良くて一晩で全話見てしまいました。

・映像
すごく綺麗で、特に背景画像は後半になるにつれてどんどん良くなっていき、これを描いてる人は過労で死ぬんじゃないかと心配する程でした。
あと演奏描写もすごい! しかし欲を言えば、けいおん!でもこれくらい正確に演奏描写が欲しかったです。

・音楽
トランペットなどの楽器を実際に演奏している人もすごいですね。麗奈と香織先輩の「二人とも上手いけど実力差が歴然としている」ところをちゃんと吹き分けているところ、僕のような素人にも分かるほどでした。

・あえて難点を挙げるならば。
部員がめちゃくちゃ多いのに、ほぼ全員が美男美女なこと。男子は髪型がほぼ同じなのは流行りということで置いとくとしても、

女子はスタイルが胸の大きさ以外はほぼ同じで完璧。香織先輩がマドンナとか言われていても、飛び抜けて美人という印象もなく(むしろ地味)、違和感ありまくりでした。

そんな中で、アルトサックスの子が一人だけ大柄で太いのがかわいそうでした。名前はモナカのモの「森田しのぶ」だそうですが、あだ名は絶対に「しのブー」。


(BDボックス発売を機に追記)
2018年3月、収納ボックス付きのBDボックスセットを買いました。収納ボックスの絵が、主要キャラの水着集合写真。元々スポ根でサービスシーンとか皆無だし、1期ではプールの話もまだ無いのに、何故水着??
アマゾンから職場にお届けしてもらったのですが、段ボールを開けた瞬間に水着の女の子が見えたので慌てて隠しました。そして家で家族に見られても困るから、収納ボックスは見えないところに隠しました。
作品から想像できるものよりかなり肌の露出が多いので、買われた方は注意してください(>_<)

投稿 : 2019/03/22
閲覧 : 623
サンキュー:

57

名前を入力してくださ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ユーフォニアムってなんぞや

って思うのが普通の人でしょう(笑)
事実、トロンボーンなら「あの(手を動かしながら)こうするやつ!」とかトランペットなら「ラッパ!」って分かるでしょうけど、ユーフォは...影薄い。当方吹奏楽部でしたから、そんな楽器に焦点当てて、これは大丈夫じゃない、ダメだと思いました(すいません)
弱小吹部が顧問のおかげで変わっていくっていう話。まあ、オーソドックスですね。久美子と麗奈のカップリングにはどうしてもやられてしまう...
アニメ―ションお見事。というか、ありがたい。楽器の本当に描いて欲しいところが隅々まで描かれてあります。大満足。
「響け!」では主に部員一人ひとりに焦点当てて描いてます。思ったよりコンクール要素は薄かったように思えます。

投稿 : 2019/03/19
閲覧 : 263
サンキュー:

11

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしの青春部活動アニメ

主人公のくみこちゃんと
吹奏楽部のお話。

顧問が変わり、関東大会出場決定し
そこで見事に金を受賞

それまで、ユーフォじゃない楽器にしようや
ほかの部員のトラウマや
恋愛についてなど

いろんな問題が重なるが
恋愛以外は徐々にいい方向に向かっていく

投稿 : 2019/03/17
閲覧 : 270
サンキュー:

8

ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただの部活とは違う

学園・音楽と言ったら、他のアニメとかを連想しがちだと思いますが、このアニメはコメディーでも日常でも無く、シリアスで熱い物語です。

ダラダラとどこにでもあるような吹奏楽部だったところに、全国を目指したいと胸に秘めた主人公たちが入部した事により、ただ楽しくやるだけの部活が全国を狙う部活に早変わり。

作中、演奏している場面が多々あるが、徐々に上手くなっていたり、全員が真剣に取り組んでいる様子やその熱意は、アニメならではの迫力もありました。
部活系で、ここまで熱く観れるアニメは、そう無いと思います。
音楽の知識が無くても楽しめますし、絵も綺麗ですよ。

{netabare}
最初見た時は、音楽関係だし、主人公の髪型がポニテだった事もあり『けいおんの憂?』と思いました。
同じように感じた人、結構いるんじゃないかなと思っています。

それはさておき、主人公の性格は、トラブルに顔を突っ込むタイプ、放って置けないタイプという、人絡みがしやすい為、色んな部員の事情を知る事が出来ます。
決して主人公の性格が悪いとかではありません。

主人公の友人の一人である麗奈は、トランペット担当ですが、相当な実力があるというのは、作中でも分かりますが、それ以外の人の実力が結構分かりにくいです。
例えば主人公久美子はユーフォニアムという楽器を担当しているんですけど、この楽器を使う人がほぼいないから、演奏メンバーのレギュラー入りしたんじゃないかな?という感じで、個々の実力が分かりにくいです。
人数が多いから仕方ないと言えばそれまでですが。

ただ、部員の中で唯一、麗奈だけソロパートがある事から、ひとりだけ実力が飛び抜けている感じはしました。
後は、会話内容から主人公と同じユーフォニアム担当のあすか副部長も、相当実力がありそうな感じでした。

全体的に上手くなっているというのは見ていて何となく分かりますが、レギュラー入り出来なかった人の今後の成長とかが気になりました。
実力が上がってメンバー入れ替えとかあるのかな?とか。
{/netabare}

ガチで全国狙いをしているだけあって、熱気が画面越しにも伝わって来て魅入ってしまう程です。
オススメです。

追記.2期もありますよ。

投稿 : 2019/03/11
閲覧 : 372
サンキュー:

31

ゆに さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正直なめてました!!

めっちゃ面白い!!
さすが京アニ!!よくできてるよ~

投稿 : 2019/02/21
閲覧 : 274
サンキュー:

6

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

北宇治高校吹奏楽部にモブはいません

2018.07.18記

原作未読 1期2期劇場版視聴済み

ときおりこのような素敵な出会いがあるからアニメはやめられないなと思います。
超満足、全方位おすすめ作品です。


大所帯の吹奏楽部を扱うため部員だけで64名います。
この作品では主要キャラ以外の部員も、本編を観ていただければ彼ら彼女らがいかに個別の輝きをもって描かれているかわかるかと思います。
部員たちキャラの描写だけではありません。背景/光の演出、セリフの間みたいなもの、ちょっとしたワンカットや音のひとつひとつそんな細かいところに行き届いた演出がなされていることには触れておきたい。

そして細部が凄くても大筋の物語がイマイチでは意味がありません。
1期13話、2期13話、主人公黄前久美子が北宇治高校に入学してからの1年間を追ってます。1期での伏線が2期で回収されてたり、2期観てから1期を観ると感慨深いシーンがあったり、1期2期合わせての完成度が高い作品です。そして地味に凄いことと評価しているのが、1期だけでも2期だけでも個別での鑑賞に耐えうる作品であるということ。

{netabare}部としては『全国大会出場』を目標にしてこれが物語の骨子を成してます。1期ではより楽器の上達に向けた努力に重きを置いており、2期では人間関係の深掘りに重きを置いてるかな、と。あくまでさじ加減の違い、どちらも上達を目指し青春ドラマらしい人間関係のトラブルや葛藤が高いレベルで描かれてます。{/netabare}

おもしろいことに、皆さんのレビューを見てても「1期が好きだ」「2期が好きだ」と両論あって偏りをあまり感じません。トータルで好きな作品だけど○期のほうがより好みだよ!というご自身の嗜好によってということなんでしょう。


それでは、以下1期に絞ります。

{netabare}はじめの数話、新1年生や初心者の葉月へレクチャーするかたちをとって吹奏楽部やコンクール、そして楽器などの説明が入りますが、このへんの知識がない私のような素人にとっては助かります。
前半7話くらいまでは、軽いイベントを挟みつつ後半以降の伏線というかネタの仕込みが多く初見ではやや盛り上がりに欠ける印象。とりあえず3話!的な鑑賞スタイルだととても危険です。人によっては切っちゃうかも。{/netabare}

冒頭数話のノレるノレないは飛び越えて(無視して)視聴継続しましょう。
13話完走すれば、一生懸命打ち込むことの尊さに胸がアツく震えてくるのです。
個人的にキラキラし過ぎと感じたOPは、後半味わいを増してきました。

能天気そうな緑輝と葉月、ダルそうな中川先輩、リボンからしてアホそうな吉川先輩、何考えてるかわからない麗奈やあすか先輩、頼りなさげな部長、使えなさそうな塚本秀一くん、もしかすると滝先生松本先生にすら「なんですか?これ」と言ってしまうかもしれない。そして、特殊能力もなくとことん主役テンプレから外れてるように見えるヒロイン黄前久美子。

序盤、仮にこう思ったとしても(いや、思わないか・・・)安心してください。
彼ら彼女ら一人とも余すことなく、そう思ってしまった自分を殴ってしまいたくなる展開がきちんと待っております。
北宇治高校吹奏楽部員はモブ化しません。
物語の展開としては
{netabare}全国大会出場を目標に掲げてサンフェスを経由して部全体のやる気スイッチが押された5話までが序盤。初心者葉月が合奏の楽しさに気づく6話、葵ちゃんが退場する7話はリアルなら当然ある部活の取組み方への温度差の違いをうまく描いてたと思います。オーディションや昨年の1年生大量退部事件にも触れ、これから「コンクール」や「楽器の上達」により軸を置いてきますよ、と宣言したような{/netabare}
7話くらいから加速していった印象です。
8話以降は、シリアスパートが続きたぶん目が離せなくなります。
{netabare}8話、大吉山で中学からのわだかまりが解消されある意味結ばれた久美子と麗奈。2人になにかしら変化が生じ後半パートの起点となります。オーディションでの明暗を描いた9話。10話ではオーディションの結果をどう捉えるか?中川先輩・久美子組と、そして中世古先輩・優子先輩・麗奈組と対照的な反応を示す2組を通じて掘り下げてます。{/netabare}
10話といえば、
{netabare}1年前は、上級生と下級生を取り持とうと腐心した挙句、上級生優先で実力がありながらソロを吹けずじまいだった中世古先輩。最上級生になったらオーディション導入で実力派高坂麗奈に昨年だったら自動的に転がりこんだであろうソロを奪われた中世古先輩。後輩からも思いを託され、部内調和と自身のトランペットへの想いが交錯して葛藤をした中世古先輩。「ソロパートのオーディションをもう一度やらせてください」と再オーディションへ名乗りをあげた起立挙手、まっすぐな決意の眼差しにやられました。個人的にはここで名作確定。というかまだ10話なんかい!?という不思議な感覚。{/netabare}

終盤11話12話最終13話は、話毎のテーマや見せ場がしっかりとあってどれもが秀作回です。
{netabare}前半のネタ振りが効いて唸る場面が数多く、一例を挙げると久美子や麗奈の成長も見逃せません。11話で滝先生に「出来ますか?」と問われ、「はい、出来ます!」と即答した久美子。吹部に入部するかも怪しかった1話からは想像もできません。同じく、「オーディションの時は生意気言ってすみませんでした」と頭を下げた麗奈にも人間的な成長が見受けられます。{/netabare}
{netabare}後半に姉麻美子の登場シーンが増えるのもぬかりないですね。「上手くなりたい」と渇望するきっかけを与えてくれたのは間違いなく麗奈なのですが、そもそも楽器に触れたいと思うきっかけとなったのは麻美子でした。2話で葉月にマウスピースでの音出しをアドバイスをする中で幼少期に麻美子から手ほどきを受けた自分と重ねて吹部入部を決めた場面は地味ながら好きなシーン。姉妹のそれぞれの想いについては2期をお楽しみに!{/netabare}


ここまで物語の構成に重きを置いてレビューをしてきました。
また、長文にお付き合いいただきありがとうございました。

この作品、受け取り方は人それぞれの部分もあるかとは思うのですが、少なくとも作り手側の丁寧な仕事ぶりというところには皆さまご同意いただけるのではないかと思います。
海兵隊のビフォアアフター、音に向き合っている久美子の練習風景、これらは素人目にも音の違いをわからせました。
作画は言うに及ばずですね。声優さんも北宇治カルテットは皆知らない方ばかりでしたが、キャラに合った良い演技をされてたと思います。


そして、あらためて北宇治高校吹奏楽部にモブはいません。
1期ではセリフゼロですが、2期で物語を彩るキャラもしっかり映り込んでたりするので、ぜひ2期を観終わってから1期を振り返ってみてくださいね。



最後に細かい演出ですが、唸ったところを一つ。
主役は夏紀先輩でございます。

{netabare}■13話 三日月の舞演奏シーン 舞台裏の夏紀先輩と加藤葉月

演奏序盤。
舞台袖暗がりの中見守るバックアップメンバー
葉月「いいっすね」
夏紀「うん」
葉月「ぁ、あたし・・・」
夏紀「しっ…低音のとこだよ」
転じてあすかと久美子のカット。しっかりキメるユーフォ二人組。
楽譜のアップ、みどりには葉月からの、久美子には夏紀先輩からのメッセージ。

序盤の低音部分を無事乗り切って笑顔でハイタッチする先輩と葉月。とここまで。


{netabare}ポニテ先輩が葉月を遮ってまで聴きたかったパートとは?{/netabare}

遡って9話。ユーフォニアム奏者3人のオーディションシーン。
久美子モノローグ「夏紀先輩のオーディションは思ったよりじっくりとおこなわれた」
校舎映しでの音だけのシーンに転じる。久美子も見かけた先輩が練習してたパートはしっかり吹けてる。続いてのパートは打って変わってたどたどしい音が流れ場面終了。

{netabare}そのたどたどしくしか吹けなかったパートがそれでした。{/netabare}

自分が出来なかった箇所をしっかり成功させた後輩久美子を見守って、カトちゃんと笑顔でハイタッチできるポニテ先輩がどれだけ男前なんだ、とキャラに心をわしづかみにされたシーン。

さらに、低音パート成功シーンの裏にあるのは夏紀の失敗描写だけではありません。10話で、
夏紀「先生にはちゃんと見抜かれていたよ 自分の練習してないところ吹いてみてって言われてあとはボロボロ」「楽譜持ってる? 久美子ちゃんには最初に書きたかったんだよね~」

楽譜に書かれたメッセージに込められた想いと合わせて心を揺さぶる素敵な演出でした。
{/netabare}



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2019.02.06追記
《配点を修正》


いくつかあるなぜか繰り返し観てしまう作品のうちの一つ。
制作スタッフの丁寧な仕事ぶりが見て取れる。その上で自分のツボにかちっとハマる。
なかなか出会えませんが、出会えた時は素直にスタッフに敬意を払いたくなります。ありがとう。。。

投稿 : 2019/02/06
閲覧 : 668
サンキュー:

95

はちくじまよいちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

特別になるために!

2019/1/6
 行ってきました、年末に念願の宇治市の大吉山展望台へ。
昼でしたけど。でも8話のあの場面の場所が見られて満足でしたし、
登っていくときのワクワク感がたまらなかったです。
夜は灯りがほとんどなく暗くて危険そうだったので昼でよかった。
展望台からは宇治市が一望できて平等院もきれいに見えました。
でもちょっと夜景は見たかったなー。
 その後、宇治神社、縣神社と回って京阪宇治駅で電車に乗り、
黄檗駅で降りて中路ベーカリーでフランクデニッシュなどを買って
JR黄檗駅へ歩いていくまでにパクついてみましたw
もう年が年だけにちょっと恥ずかしかったっす。
あとパン屋さんの店員さんかわいい。

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2015/11/1
続編決定です!!!やったぁ~
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サクッと終わってしまった感

花田先生にはよくある光景ですからまぁしょうがないですけど。
もっと最後はためてドバっと感情があふれるような締めくくりを自分は期待してたので、結構淡々とコンクールが進んでしまったところは残念。続編は何かしらでありそうですね。
8話だけは超好き、本当に良かった。

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8話が近年まれに見る出来ばえでした。限界なんてまだ何もない高校生の青々しさがまばゆいくらいに素敵に思える、そんなお話でした。

投稿 : 2019/01/06
閲覧 : 310
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27

ecot さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音楽っていいなと思わせてくれる作品

 実は吹奏楽部が、文化系にもかかわらず、重労働を強いられるキツイ部活だということは、この作品を見るようになって、初めて知りました。音楽に対する知識や感性がなくても、音楽がわかりやすい作品です。そして北宇治高校吹奏楽部が、集団として成長し強くなっていく様がいいです。
 キャラでは滝先生がすきです。やんわりと厳しく、毒舌。どこか捉え所のない印象。声優の櫻井さんは、悪印象にも良印象にもなりすぎず、ニュートラルに演じていると思います。
 青春あり、恋愛あり、友情あり、いいことばかりじゃない、この時期特有の悩みや苦悩もある。理想的な高校生活が等身大で描かれているのも、この作品の好ましい点だと思います。

投稿 : 2018/12/28
閲覧 : 282
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15

pop22 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ひたすら久美子×麗奈を妄想するアニメ

▼久美子
凄く感情移入できた。
思ったことを何も考えず、ぽろっとそのまま言ってしまい、
あっ、しまった、みたいな性格が自分とシンクロして笑えない。
気を付けてると大丈夫なんだけど、24時間気を付けてたら身が持たん。
冷めてる部分と熱い部分のバランスも良く感情移入しやすい。

▼あすか
エロいよ!
なんかエロいよ!この人。
京アニがわざと揺らしたり強調したりしない巨乳から
逆に自然なエロさを感じる。

▼麗奈
先生好きのカミングアウトに号泣した百合好き同士諸君、落ち着くんだ。
麗奈はバイだと思えば解決。旦那は先生、セフ〇は久美子。
解決。

こんな風にネットで本音が駄々洩れしてるから、
リアルでもぽろっと本音が出てしまうのだろうと自己分析してみた。

▼後藤君
謎の萌えキャラ。


2期も見る。

投稿 : 2018/11/20
閲覧 : 304
サンキュー:

12

ダイヤソー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最高に好きなアニメ!

吹奏楽部、しかも主人公の楽器がユーフォニアムという渋いチョイス!吹奏楽部に入れば良かったと後悔している私にとっては青春時代の別ルートを妄想させてくれる最高のアニメでした!

既に4周はしていると思うけど何度見ても飽きが来なくて、他のアニメではほとんど手を出していない劇場版にまで手を出してしまいました。

恋愛をほとんど排除した部活メインのストーリー構成が功を奏したと思います。あと先輩後輩の関係や友情とか高校生の青春を描いたアニメの中では断トツの1番です!

投稿 : 2018/11/20
閲覧 : 203
サンキュー:

12

とらちん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白かったです。

面白かったです。

投稿 : 2018/11/18
閲覧 : 251
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11

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

響いた! ユーフォニアム

原作未読。第二期視聴済。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『中二病でも恋がしたい!』などの作品を手掛けた監督・石原立也に加え、『けいおん!』を手掛けた山田尚子がシリーズ演出を務めている京アニ作品とあって、めちゃくちゃ期待しながら視聴を開始。

いやはや、こちらの想定していたハードルを軽く飛び越えてくるほどに楽しい作品となっていました。普通、そんなことまずないんですがw 原作の自力はもちろんですが、名作を送り出している監督や制作会社って伊達じゃないんだなあと改めて実感。

吹奏楽部が舞台とあって、登場するキャラクターは少なくないのですが、それぞれの個性や感情がバランス良く描かれていたと思います。なかでもちょっとおバカな明るい元気っ子・加藤葉月(声:朝井彩加)ちゃんが大のお気に入りでした。作中ではいろんな意味で報われないポジションにいながらも決してめげない強さや健気さ、愛おしくて仕方ありませんでした。

また主人公・久美子が霞んでしまいそうなほどに強烈でこの物語もう一人の主人公といえる田中あすか(声:寿美菜子)も忘れられません。あんな面白先輩がいたらさぞかし部活も楽しかっただろうと思われる方も少なくないのではないでしょうか。いっそのこと、あすか先輩を量産して日本中の学校にバラまいて欲しい。

うん、ひとりひとり綴っていたら止まらないほど魅力あるキャラクターだらけですねこれは。

OPなど作品を彩る楽曲も素敵なものばかりだし、この作品は王道ではありますが王道を極めた最たるものと称賛させて頂きます。

投稿 : 2018/11/15
閲覧 : 324
サンキュー:

61

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

芸術系アニメとしてはスラムダンク級だと思いませんか?

NHKの放送が初見です。2年も遅い出会いでした。はぁ~。もっと早く観ておけばよかった・・。こんなに感動できる作品だったのに・・。悔しいっ!!
レビューも全部読みました。読みたくなりました!


うまくなりたい!! 上手くなりたいっっ!! 誰にも負けたくない!!!
悔しくて死にそう・・。(黄前さん、よく喋るぅ)

先生・・バスケがしたいです・・。(三井サンは、喋らないね)

黄前さんの溢れ出る大粒の涙も、三井サンの頬を流れる涙も、心にグサリと刺さりました。
三井の棘はいまだに私の心に刺さったままですから。

ホールに響き渡るユーフォニアムの音。
ボールがリングのゴールネットを揺らす音。

もう、時代を超えて青春アニメの金字塔じゃないですか~。

魂を磨く姿に、私は個人的に推し!です。

何度も何度も、何度も見直す羽目になりました。正直、こんなに引き込まれるなんて自分でも驚きでした。いつの間にかどっぷりとつかっていて、ちょっとこの気持ちの落としどころいったいどうするつもりなのぉ~!ってそんな感じです。

「こんなに」って書くと、そのスジの人から叱られるかもしれません。まさか学園音楽アニメごときに「こんなに」絆(ほだ)されるとは全く思いもよらないことです。

あわw。「ごときに」って。学園もの"ごとき"っていう意味じゃなくて。いやあぁ。音楽もの"ごとき"ってものじゃなくって。ひえ~。ごめんさなーい!!!。

「こんなに」「ごときに」って感じたのは落差です。私の中にあった「高校の吹部の部活動ってどんなの?」っていう無知からくるバイアスです。
完全に間違っていました。激しく懺悔します。自分に。そして吹部を愛するみなさまに。

これには弱りました。青春てっぱんド真んなかの部活動物語じゃないですか。こういうの苦手なんです。私もいくらか踏みしめて歩いてきているのでちょっとつらくもあります。
迂闊にもハートのど真ん中を撃ち抜かれてしまいました。恐るべしTutti。完全に心を奪われてしまいました~。

学園ドラマなので、見どころはあちこちにありました。定番のあるあるも安心して観られました。
それにしても・・、うーん。何だかドキドキ感の中身が違うような気がするぞ。
現役の生徒さんがちょっと羨ましいぞ。

その作中でも、私的に絶っ対にダントツだったのは、
{netabare}
中世古と麗奈の再オーディションのシーン。
リターンマッチ?っていってもいいのかしら。

テニスや卓球のシングルマッチのようです。
ネットを挟んでの勝負。相手に勝ちたい気持ちは当然にある。
でも、フルコンタクトではないスポーツだからすべての気持ちをラケットに込めてボールに伝えていくしかない。
打つ、返る。打つ、返る。ラリーの応酬。観客はボールの軌跡を見続けている。勝負がつくまでプレーヤーの一挙手一投足を見守る。
コートに立てば自分ひとり。すさまじい凌ぎあいの中で支えるのは自分ひとり。さあ、練習してきた自分を信じて。あれだけ練習してきたのだから。
できる。やれる。やってやる。絶対勝ってコーチのもとに戻る。

空手道の型の演武。群舞のようです。一糸乱れぬ動き。緩と急。間合いも止めもぴったり。呼吸のタイミングや息の出し入れも同じになっていく。
新体操やシンクロナイズドスイミング、バレエのようです。こちらの方が近いかな。演出があり、音楽があり、舞台があり、美を追求したパフォーマンスがある。

吹部は楽器のみで凌ぎあうのですね。
久美子が言ってました。目指す音はわかっている。そのために何をすべきかもわかっている。
ユーフォニアムを活かしきれる自分との勝負。

中世古と麗奈がトランペットにかけてきた時間と努力。内に秘めたプライド。全国へ、特別なプレーヤーへ。
3年生と1年生という立場で、与えられたチャンスをゆるぎなく吹き切ったふたり。
その2人を支え、寄り添う仲間たちの声援も、凛としていて美しい。

ソロである以上、どちらかは落選する。求められる音を表現しきれたのか。それは演奏者自身が一番わかっている。滝先生は選考ではなく選択させる。音の違いは完膚なきまでの結果。すべての結果は演奏者にある。自らが背負わなくてはならない。その時の自分を支えるのもまたプライド。ベストを尽くせた自分がいる、そう思えれば自分を卑下する必要もないし相手を非難することでもない。そんなことはできないししない。中世古はそれを貫徹する。彼女の矜持なのでしょう。
しかし、悔しかったでしょう、この上なく。それなのに微笑んで麗奈をソロに推すと話す中世古は、北宇治高吹部の大切な鑑となり柱となるはずです。

よく分かりませんが、麗奈の音は全国区レベルの音なのですか?もしそうなら、部員に与えた影響は衝撃的でしょう。
湘北高校が全国に行けたのも流川の加入が大きかったですし、彼の性格ってどことなく麗奈と似ていますね。ただ、黄前さんと桜木の味付けが違い過ぎているので、チーム内の化学変化を "熱量" として描き出すのはちびっと難しかったのかもしれませんね。

それにしても、麗奈のあの音。テレビのちびたスピーカーでも感動しました。リピートで100回聴きましたもん。お金払ってでも聴きたくなっちゃいましたもん。
{/netabare}

全国を目指す。
スポーツは経験していますので、上手いのと強いのとは違うと言えます。
上手いだけでは勝てないのです。あらゆる要素に対してポジティブシンキングであり謙虚でもある。意志の強さ、良好なコンディション、練習に裏打ちされた技術。そして仲間とコートと対戦プレーヤーと審判と観客。 あらゆる要素をいったんはぜんぶ受けいれる強さと、そして不安も葛藤も執着も不必要な要素はすべて排除する強さ。
そういうゾーンにたどり着くことが極上。

どんな部活動も、入り口は "好き" でも十分。挫けそうなとき、自分を見失いそうになる時は、その気持ちを確かめることはとても大事ですね。でも道を歩むつもりなら、てっぺんに向かうなら、それだけでは支えきれなくなる時が来るのでしょう。
好きなのと上手いのとは違う。そして強いのとも違う。ということなのでしょうね。 きっと、好きなのと上手いのと強いのが三拍子揃うのがいいのでしょうね。

うん、やはりこれはいいです。
スポーツじゃありえない世界です。タイムゲームでもポイントゲームでも、1人でも15人でもない。全然違う世界でした。
そもそも55人が同じステージに立つなんて私の想像を超えています。一呼吸で、一本の指の動きで、結果が変わってしまう世界に挑戦している吹部のメンバーたち。
もう、凄いですね。
 

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品が皆に愛されますように。

投稿 : 2018/11/11
閲覧 : 523
サンキュー:

58

ネタバレ

World さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

受けている評価と違った感想を持った初めての作品

今作は、世間的にかなり高い評価を受けている。
レビューの平均点数を見てもわかる通りだ。

私はミーハーな部分もあり、高評価の作品はなるべく見るようにしてきた。
平均評価が高いということは、それだけ万人受けする作品だということでもあり、今まで見てきた所謂名作と呼ばれる作品は、どれも大変満足することができた。
世間に評価されている作品は、大抵私が見ても面白かった。

だが、今作は評価通り面白いとは思えなかった。
初めての体験だ。


気になった所を何点か書いていく。

まず、物語自体はスポ根なのだが、どうにもすんなり行き過ぎてしまっている様に感じる。
私は楽器に詳しく無いが、描写などを見ると、リアリティをある程度は追求して作られていることが分かる。
又、心理描写等も、きっちりと細かく描かれている。

だが、だからこそ、すんなり行き過ぎているストーリーに違和感を感じてしまう。
ドロドロとした人間模様や、挫折の過程、吹奏楽部の詳細をきっちりと描いているにも関わらず、物語の根幹のみがイージーに進んでいくため、余計に気になる。

これが、全てをある程度は雑に描いて、一つのポイントに絞って作られた作品ならまた違うのだが、今作のコンセプトと実際のストーリーがマッチしていないとどうしても感じてしまう。

スポーツでも勉強でも、趣味でもゲームでもなんでもいいのだが、真剣に全国レベルを目指していた人なら分かるかもしれない。
たったの半年程でそこに到達できるほど、甘くは無い。
あの程度の努力、あの程度の団結力では、到底無理だ。
そこの違和感を、どうしても拭う事が出来ない。

リアリティを追及するなら、そこまでとことんやってほしかった。


次に、上記に関連してだが、主人公やその他主要キャラは好感が持てるのだが、不快感を感じるキャラが多数いた。
その問題が根本的に解決していない為、大会を勝ち上がったという感動がどうしても薄れてしまう。
くどい様だが、2年間ないし1年間だらだらと過ごした部員が、たった半年で関西大会出場は、ありえない。

そこに至るに値する努力の説明もなされていない。
努力したのは当たり前だろうが、それは他の学校の部員も同じ事。ましてや強豪校は2年間キッチリと練習してきたのだろう。
それに勝るだけのものがあったのかと感じてしまう。
結果感動がより薄れる。

それから、高坂のキャラとしての説明不足も気になる。
尺の問題かもしれないが、高坂のバックボーンがまるで描かれていない為、どういう人物なのか理解することが難しかった。
主人公が影響を受けるシーン等には感情移入することが出来たのだが、当の高坂の人物像が明確ではないので、やや説得力に欠けてしまった。


問題点ばかり書いたが、良い点も多数あった。

まず、作画が相変わらず素晴らしい。

演奏の迫力というのは、身体で受け止めないとなかなか感じることが出来ないものだが、見るだけで演奏の凄みを感じさせる事が出来ている。
キャラクターの動きも素晴らしく、仕草の一つ一つに無駄がない。
又、黒板に文字を書く際にたまに鳴る嫌な音を入れてみたりと、「あぁ。高校時代はこんなだったなぁ」と感じることが出来る所が何点もあり、非常に良かった。

音楽に関しても、楽器の素人でも分かる様に違いがきっちりとなされていて、キャラクターの成長を感じることが出来た。
演奏中の音楽も、違和感を感じることはなかった。


全体で見て、駄作という訳では決して無いのだが、世間の評価と比べると、見劣りしていると感じてしまった。
これは、好みの問題もあるだろう。合う人が見れば、面白いのかもしれない。

投稿 : 2018/10/17
閲覧 : 327
サンキュー:

19

ネタバレ

かもかも さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私…ユーフォが好きだ…

何が凄いって
心情を詳しく描いているだけではなくわかりやすく描いていること
人間ドラマの質がよくても理解しやすい作品もとなるとそうはない
しかも新海作品のように心情と情景をリンクさせていたりとにかく奥細かく演出されている

これらのクオリティの高さはアニメの中でもトップですね

1期はストーリーの通過点ということもあり途中で終わってしまいますが
2期は登場人物が抱いていた真の意味がわかったり
シリーズを通して真価を発揮する作品でもあります

なので1期だけでなく2期、原作と見たり読んだりすることでもっと楽しむことができますよ!

1期について
{netabare}
目標に向かっていく中での意識の違い、組織のあり方
その中で久美子がどう成長するかを中心に描かれていたと思います
(実力的成長というよりも人間的成長ということで
スポ根に有りがちな
力の差を思い知らされながら強大な敵に勝利する
といった展開もありません)

部活という団体行動
勝利を目指すなら選択しなければならない
葛藤する彼女らには共感するものがありました

気になったのは滝先生
どういった思考、心情で生徒に接しているのか興味が湧きましたね

一種の組織論なのでしょうか?
集団の力を上げるには個々の能力を上げるよりも
意識改革をすることが大事
人間って他人に影響されやすいのでメンバー内で意識が高まれば次第に努力しなきゃと思えるようになりますよね、久美子のように

そういった環境づくりをした滝先生も実は相当大変だったはずです
今後もうちょっと触れてほしいなと思ったりしました
{/netabare}
好きなシーンその1
{netabare}
13話
「大丈夫だってあんだけ練習したんだからさ」

何気ない一言かもしれませんが
苦労したことがある、本気で努力してきた人にはわかるんじゃないでしょうか?

後悔もないぐらい努力してきたから自信になる
頑張ったからこそ言えるセリフです

心に響きました

また秀一が言ったことに意味がありますよね

麗奈の支えに久美子がいたように
久美子の支えにずっといたのが秀一

7話の葵先輩の退部騒動時
12話の上手くなりたい
2期、姉との仲介役だったり
悩んでいる時に受け止めてあげていた存在でしたから

この言葉は秀一だったからこそ久美子は落ち着くことができたのです

アニメでは恋愛ということではなく理解者として描きたかったようでかなりカットされていました

原作ではその恋愛模様も詳しく知ることができます
{/netabare}
好きなシーンその2
{netabare}
12話
「私、ユーフォが好きだもん!!!」

久美子は姉の影響で吹奏楽を始めるんですね

いつか姉と一緒に演奏したい

これが久美子の夢

でも姉は吹奏楽を辞めてしまう
目的がなくなってしまった
それで続ける意味を見出せず浮ついた気持ちで取り組んでたわけです

しかし麗奈の

他人と同じことをしたくない
当たり前の人の流れに抵抗したい
特別になりたい

という思いを目の当たりにして
傍観者でいること、流れに身を任せることに疑問を抱いていた久美子は
自分で在ろうとする麗奈の姿がかっこよく見えた
彼女のように在りたいとそう思った

姉と演奏するためという目的から新たに特別になりたい(自分自身で在りたい)から演奏したいと思うようになったのです

だって、私、ユーフォ好きだもん!

とは正に久美子の心の変化が現れたシーンでした{/netabare}

投稿 : 2018/10/06
閲覧 : 382
サンキュー:

51

ネタバレ

クマーブル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

リアルな部活の青春アニメ

 まずこのアニメが凄いのはリアルであること。それは作画だけでなく、部活で頑張ること、結果を出すための練習の大変さ、そしてチームメイトの間でのいざこざややる気の差など実際に部活をしていた人にしか分からないつらい部分が多く描かれます。
 それがあるからこその結であるラストで努力が報われるシーンには不思議と感情移入してしまいました
 さすがの京アニと言えるクオリーティなので普段アニメを見ない人も楽しめる作品だと思います

投稿 : 2018/09/26
閲覧 : 162
サンキュー:

15

ネタバレ

Tom さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

記録

初めての合奏
キラキラ星の煌めきの一瞬
思わず涙が出た

校舎裏での練習シーンの光感がすごく好き

全国を目指すと決めたのは皆さんですという強引にも卑怯にも感じられるような、嫌な何かを感じつつも、いつのまにか必死になっていってる。どういう感覚なんだろう。
「特別になりたい」
真っ白な靡くスカート。夜景。突拍子もない夢物語。飲み込まれる瞬間。

「うまくなりたいうまくなりたいうまくなりたいうまくなりたい…!!!!」
ここの涙のポロリポロリと落ちる感じがとても好き。なぜか泣ける。

本番、手に汗握る。高坂のソロ。久美子の為にの言葉。それだけで聞こえるものが違く感じて面白い。
舞台裏の潜めた声と高鳴り、緊張。
終わった瞬間の汗、先生が促す手、立ち上がる時の息。拍手。そして一瞬の前を置いて、発表へ。久美子の眼。高坂の眼。
声が消え、反応だけ。上がる歓声。

「そして、私たちの曲は続くのです」


リズと青い鳥を観終えてから改めて見直した。

投稿 : 2018/09/17
閲覧 : 186
サンキュー:

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響け! ユーフォニアムのストーリー・あらすじ

高校1年生の春。
中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子は、クラスメイトの加藤葉月、川島緑輝とともに吹奏楽部の見学に行く。
そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈の姿を見かける。
葉月と緑輝は吹奏楽部への入部をきめたようだったが、まだ踏み切れない久美子。
思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。

吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。
これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。(TVアニメ動画『響け! ユーフォニアム』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2015年春アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『DREAM SOLISTER』≪ED≫黄前久美子(CV:黒沢ともよ)加藤葉月(CV:朝井彩加)川島緑輝(CV:豊田萌絵)高坂麗奈(CV:安済知佳)『トゥッティ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、藤村鼓乃美、山岡ゆり、日笠陽子、沼倉愛美、久川綾、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部へようこそ』)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人

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